学校訪問


達成校目次

★ 400万点達成校を訪ねました!

  弘前市立文京小学校   ベル資金でのお買い物が
創立40周年を盛り上げる
  千葉県館山市の北条小学校   「ふれあいフェスタ」では
ベルマーク通貨が大活躍です
  神奈川県川崎市多摩区の稲田小学校   障害児学級が併設
「生きた福祉」を学ぶ稲田小の児童

★ 300万点達成校を訪ねました!

  横浜市の立野小学校   「ピカピカの校庭にふさわしく 
記念になる備品を贈りたい」
  埼玉県白岡町の杉の子幼稚園   毎月の整理作業後、
子供とのゲームが楽しみ
  長野県富士見町の富士見小学校
  家庭への呼びかけパンフレットも
子供たちがいろいろ工夫して作成
  浜松市の中野学園オイスカ高校   友愛援助「子供の森」に30万円寄付
02年度からの援助総額は90万円

★ 200万点達成校

  札幌市立新陽小学校   神奈川県二宮町立一色小学校
  秋田市立泉小学校   静岡市麻機幼稚園

400万点達成校を訪ねました!

ベル資金でのお買い物が 創立40周年を盛り上げる

弘前市立文京小学校
 「ベルマークで購入したパソコンとプロジェクターが、昨年10月創立40周年記念式典で大活躍。式を盛大に盛り上げることができたのも皆さんのおかげです」400万点を達成した弘前市立文京小学校(木村邦義校長、児童524人)はベルマーク運動に参加して39年。青森県の参加444校のうち11番目、送付回数78回での達成です。
  お城と桜とりんごの町弘前。四季折々に景観を変える岩木山は、雲ひとつない青空のもと、学校の校庭から優雅な稜線を見ることができました。学校周辺には弘前大学をはじめ、数多くの学校があり学生の多く住む街です。養護老人ホームと官公庁や郷土民芸品の生産工場などが身近にあるので、子どもたちは見学や体験学習を行なっています。福祉活動として毎年9月「敬老の集い」で養護老人ホームの方々と、ゲームなどで交流を図っています。そのほかエネルギー教育推進モデル校として、資源を大切にする活動から、相手を大切にする「ひろく心を結びあう子」の教育を進めています。
  ベルマーク運動は、児童のベルマーク委員会とPTAベルマーク委員(鈴木かおり委員長)12人とベルマーク推進委員16人で取り組んでいます。子供たちは委員会活動の時間に、自らポスターを作り校内に貼りベルマーク集めに協力を呼びかけています。毎朝「整える時間」に集まったマークを、ペットボトルを利用した容器に会社毎に仕分けていきます。回収袋にお礼のハンコを押す作業も子供たちが行います。その後はPTAの仕事です。毎月第2火曜日に集まり点数別の集計をします。マークを切り揃え、10枚にまとめたり、台紙に張ったりとマークの特徴に合わせた整理方法を工夫していました。
  発送は年2回7月、1月に半年分をまとめて送ります。地域の呼びかけとしては郵便局や生協などにクリアケースを設置、回収に協力をお願いしています。
お訪ねした3月7日、視聴覚室で地球温暖化を学ぶ4年生の授業中に、ベルマーク委員のお母さんと一緒にお邪魔して、財団制作のDVD「子供たちの笑顔と共に」を上映させていただきました。子供たちからは「ベルマークはすごい。勉強になりました。」との感想、とてもうれしい言葉でした。
  「ベルマーク運動は、みんなで協力してできる身近ですばらしいボランティア活動です。PTAの皆さんは集計作業などに来校した際に、学校や子供たちの様子を見てくださるので、理解を深めていただいています。これからもみんなでベルマーク運動を、末長く継続していきたいです。」と中嶋静賢教頭先生のお話でした。

400万点達成校を訪ねました!

「ふれあいフェスタ」では ベルマーク通貨が大活躍です

千葉県館山市の北条小学校
 学校創立は明治5年にさかのぼる房総半島の伝統校。千葉県館山市の北条小(諸岡研校長、765人)が400万点を達成しました。ベルマーク運動に参加してから43年目です。1112校が参加する県内で42校目です。
  館山市は千葉県の南端、南房総地域に位置する人口5万人余りの海辺の町です。黒潮の影響で、冬でも花が咲くなど、1年を通じて温暖な気候に恵まれてきました。
  ベルマーク活動は、PTAの厚生部(鈴木五百子部長)の12人のお母さんたちと児童会が協力して行います。児童会活動は、クラスごとに取り組み、17年度は4年4組が「ベルマークセンター」を担当しました。
  32人の児童は、1人が1クラスずつ担当してマークを集めます。毎週月曜日に各クラスにベル箱を置いて、木曜日に回収します。集めたマークは、さらに低学年用、中学年用、高学年用の箱にまとめます。10番台、20番台と会社番号ごとに整理されているため、引き継いだPTAのお母さんたちの毎月の作業はとてもスムーズです。
  子どもたちが主催する「ふれあいフェスタ」では、ベルマーク通貨が活躍します。地域の人たちや同じ敷地内にある幼稚園のお友だちも楽しみにしています。お化け屋敷(ベルマーク2枚)や子どもたちが読み聞かせをするイベント(ベルマーク1枚)は毎年好評です。昨年は年間集票点数の4分の1にあたる1万5千点余りのマークが1日で集まりました。
  1年間センター長としてクラスをまとめた上山敦君と副センター長の平野桃子さんは、「校内放送でマークやパソコンプリンターのインクカートリッジの回収をお願いしてきました。たくさんのマークが集まって仕分けるのが大変でしたが、ボールなどが買えた時はうれしかったです」と話してくれました。

400万点達成校を訪ねました!

障害児学級が併設 「生きた福祉」を学ぶ稲田小の児童

神奈川県川崎市多摩区の稲田小学校
 神奈川県川崎市多摩区の稲田小(誉田鉄雄校長、994人)が400万点を達成しました。1325校が参加する県内で68校目でした。
  この学校は川崎市の北部に位置し、周囲を多摩丘陵と多摩川に囲まれた自然の恵み豊かな学び舎です。以前は伝統の多摩川ナシや桃の果実園が多いところでしたが、近年は宅地化が進み児童の数も増えています。
  市内には、障害児学級が併設された学校が4校あります。稲田小はそのうちの1校で、スクールバスで通う22人のお友だちとの交流を通じて、他人への思いやりや「生きた福祉」を学んでいます。
  ベルマーク活動は、PTAの学年委員会(井田光一PTA会長)の各クラス2人ずつ計56人が中心です。
  月初めにベル袋を配ってマークを集めます。毎月の定例会の時には、学年ごとに分かれて作業をします。お母さんたちは自分のクラス分を会社番号ごとに仕分け、次に、会社番号ごとに担当者を決めて点数計算をします。分担して家に持ち帰り、点数計算をしている学年もあります。
  平成13年度には、ベル預金で協力会社の内田洋行から「紙折機」(総額42万3255円)、翌年には、「電動画用紙裁断機」(同44万7260円)を購入しました。昨年はデジタルカメラを学年ごとに1台と障害児学級分を加えて計7台購入しています。
  「委員になりベルマークを集めることが、へき地学校などへの援助につながることを知りました。意義のある活動なので、もっと広めていってほしいと思います」と、お母さんたちは話していました。

300万点達成校を訪ねました!

「ピカピカの校庭にふさわしく 記念になる備品を贈りたい」

横浜市の立野小学校
 「栄えある港横浜の立野の丘に・・」と校歌に歌われているとおり高台に、平成17年に改築、完成した真新しい市立立野小学校(三浦和弘校長、665人)はそびえています。ベルマークの運動参加して45年で300万点を達成しました。
  学校の近くには広々として緑が多い根岸森林公園があり、子供たちは生活科や社会科・図工科の写生の学習の場と憩いの場になっています。
  学校では平成12年度から特色づくりの1つとして、教育ボランティアに支えられて英語活動「英語となかよし」に取り組んでいます。平成16年からは神奈川県小学校英会話研究委託校と横浜市小学校英語活動推進校に指定されました。
  ベルマーク運動はPTAの事業研修委員会(委員長古賀早由美さん、副委員長北爪恵さん、委員は各クラスから2人)と作業のお手伝いをする「サポート隊」の毎回20人余りで活動をしています。
  取材した時は、大きな机に2列になって今年度最後の整理作業の真っ只中でした。
  「サポート隊」は作業リーダー(委員)の指示に従って、それぞれビニール袋を持って各教室に散り、クラスのベル箱からマークを回収してきます。
  作業室に持ち帰ったマークは余分な部分を切り落としてから、自分の小さな分別箱(卵パックのビニール箱)に番号別に仕分けをします。仕分けしたマークは、みんなで中央にある大きな番号別整理箱の周りを回り納めます。ある程度たまった段階で会社別の整理袋に入れます。その整理袋は各自が引き取り、そのまま作業時間終了までに点数計算をしてもいいし、家に持ち帰っても自由です。ただ、だれが何番を持ち帰ったか記録しておき、2、3日後には点数計算して子供さんを通して学校に戻します。全体集計と送票は委員長と副委員長の担当です。
  「昨年の12月に校庭の整備が終わりました。ベルマーク預金で何か記念になるものを買いたいですね」(古賀委員長)
  「マークを家に持ち帰って作業をしていると、ベルマークのことを子供たちに教えられたり、これまで知らなかった新しい発見が生まれ楽しいです」(北爪副委員長)
  「歴代のPTAのみなさんの引き継ぎがしっかりしているので、作業はスムーズに流れています。ベルマークにはお世話になっています」と渡邊順子副校長は話していました。

300万点達成校を訪ねました!

毎月の整理作業後、 子供とのゲームが楽しみ

埼玉県白岡町の杉の子幼稚園
 埼玉県白岡町の杉の子幼稚園(関山典央園長、262人)が、ベルマーク運動に参加28年、送付回数104回で300万点を突破しました。県内では95校目です。
  白岡町は、「梨」の生産量と生産額では県内一を誇っており、春には白いかれんな花を咲かせ道行く人の目を楽しませてくれます。
杉の子幼稚園はJR宇都宮線新白岡駅から歩いて5分、都心から40`圏内という恵まれた立地条件にあり、現在はマンションや住宅が多く建ち並んでいます。
この園は2年保育で9クラス(1クラス27〜28人)あり、園児は年間を通し「はだし」で生活、元気な子供が育っています。
ベルマーク収集は、毎月、園からベルマークを入れる封筒が配られ、園児を通して回収します。集まったマークは、1ヵ月ごと各クラスが担当、仕分け、点数計算を年9回行なっています。初めての整理作業も、母の会厚生部員4人(堀口光代厚生部長)の指導で行われ、仕分けするときの入れ物は、長年引き継がれ使ってきた物を使用、1時間位で終わります。お母さんたちは、整理作業の日を最優先して全員が集まります。園児と一緒に思考を凝らしたゲームを楽しみ、親子の信頼関係を深め、さらにお母さん同士も親しくなることがメリットです。
ベルマーク預金で購入した品物は、今年度は玉入れの紅白の玉、身長計を購入、その他各教室に時計、テレビなどいろいろあります。身長計は各教室を移動、園児みんなの成長を知ることができ引っ張りだこです。
「地域への呼びかけはしていないが、卒園した家庭からも協力していただいています。まだ使用済みインクカートリッジの回収を知らない人が多いので、回収活動はボランティア運動の手助けになることを皆さんに理解してもらうことが必要と思います。ベルマーク運動が自分の学校だけでなく、他の子どもたちのためになる助け合い運動であることや、力を合わせ目標を達成することの素晴らしさを知りました。」と皆さんは熱心に話してくれました。

300万点達成校を訪ねました!

家庭への呼びかけパンフレットも
子供たちがいろいろ工夫して作成

長野県富士見町の富士見小学校
 ベルマーク送付回数42回で300万点を突破した長野県富士見町立富士見小学校(伊藤文夫校長、児童498人)は、ベルマーク運動創設と同時に参加して45年。この大台を突破したのは県内で22校目です。
  富士見小学校は、JR中央線富士見駅から歩いて15分、学校周辺は自然と美しい景観に恵まれた高原の町として発展、八ヶ岳連峰西麓の裾野が広がる、信州の代表的な避暑地です。
  ベルマークの収集は、児童会ふれあい委員会24人(児童代表、川辺一生さん)が自主的に協力、いろいろと工夫をしています。今年度からは毎週木曜と金曜、昇降口前廊下で集めるように変更しました。持ってきたベルマークは自分で分類、整理ボックスに入れていきます。ふれあい委員は低学年の生徒の横に立って指導、手助けをしながら仕分けていきます。ベルマーク週間を年2回実行、校内放送と手作りのポスターなどで各家庭に呼びかけます。ベルマーク協賛会社「真澄」は、地元のお酒ということもあり、近所の人からもマークをいただき、一番点数が集まります。その後の点数計算は学級部役員76人(学級部長、名取真弓)が年1回、1月の土曜日学校に集まり作業します。「整理作業は約2時間で終了しますが、最後に無効になった欠番のマークが数多くあり、残念な思いをしました」と役員の方から意見がありました。お訪ねした財団職員から「これは年1回の発送が、有効期限後(脱退日から6ヵ月有効)になることが大きな要因と思います。定期的に財団のホームページかベルマーク新聞で情報を調べるか、送る時期を変えることですね」と話し、新年度の引き継ぎ課題にしていただきました。最後に送り状を作成、学校担当の先生が発送します。
  ベルマーク購入品は、全校児童にアンケートで希望を取り、検討します。近くにある養護学校や老人ホームとの交流に役立てる物など、話し合いながら何を買うかを決めています。今までドッジボール、一輪車スタンド、一輪車、ストップウォッチなどを購入、みんなで使用しています。そのほか車いす1台を、老人ホームへ寄贈しました。
「多くの方の協力でベルマーク運動ができることが有難いことです」と皆さんのお話でした。

300万点達成校を訪ねました!

友愛援助「子供の森」に30万円寄付
02年度からの援助総額は90万円

浜松市の中野学園オイスカ高校
 ベルマーク運動の友愛援助事業のひとつ、「子供の森」計画を進める国際NGO「オイスカ」の唯一の高等学校、中野学園オイスカ高校(静岡県浜松市、藤ア正和校長、186人)が、05年度もオイスカへ30万円を寄せ、02年度からの援助総額は90万円に達しました。05年度の集票点数は55万点で全国2位、参加以来の累計点数も3月集計で300万点を超えるという記録も。地球環境を守るため、1点1点を積み重ね、1本1本植樹していくという理念を掲げた活動は、年毎に力強くなっています。
  ベル活動には1971年に参加。生徒会の奉仕活動委員会が中心になって備品を整えてきましたが、2002年、オイスカ本部から林久美子さんが事務職員に着任したのを機に、オイスカへの友愛援助を軸にした活動に改めました。林さんは本部時代、世界の子どもたちの手で苗木を植えていく「子供の森」計画に携わっており、熱っぽい語り掛けに、生徒たちも「自然との調和と地球環境の保全を目指すオイスカ高校生らしい活動」と賛同したのです。
  生徒会顧問の権田典道先生と知恵を出し合いながら、大集票作戦を展開。スーパーや商店にベル回収箱を置き、学園祭で呼びかけました。昨年、愛知県で催された万博会場の地球市民村でもベルマーク募金を呼びかけ、新聞の投書欄でも取り組みを紹介、ベルマーク100点で苗木を1本植えることができることを訴えてきました。
  反響は大きく、東京のオイスカ本部や各地の事務所、卒業生などからもマークが続々到着。遠くの市民からも封筒で届き、生徒たちを感激させました。奉仕活動委員たちは、ひとつひとつに礼状を出し、委員会活動の時間だけではなく昼休みや寮での夜間勉強の合間にも整理しています。
  こうした活動で集票数は20万点、30万点と増え、05年度は静岡県内でトップ、全国では2位の55万8510点も。オイスカへの友愛援助は02年度に10万円、03年度15万円、04年度35万円、05年度には30万円を寄せ、4年間で総額90万円になりました。生徒の1割ほどいる留学生たちは「ベルマークは私たちの国にはない素晴らしい活動」と驚いているそうです。
  「生徒が自主的に、効率的とはいえない活動に粘り強く取り組んでいることが素晴らしい」と藤ア校長。フィリピンでの植林活動の写真や、市民からのマーク入り封筒などが並ぶ「ベルマーク部屋」で、活動奉仕委員長の間宮一将君は「生徒の協力体制を強め、地域へ回収箱も増やしたい」。林さんも「生徒のみなさんにベルマークの意義への認識を一層深めたいですね」と話しました。
  学校は浜名湖の東岸にあり、生徒は一般教科のほか、農作業や東南アジアへの修学旅行では現地の子どもと植林を体験。学校の敷地まで広がる浜名湖の清掃や除去したヘドロで人工干潟を造り、マングローブを植えています。その取り組みはベルマークと同様、時間と根気が必要ですが、意義と理念を大切にする限り、実を結ぶでしょう。

200万点達成校

★ 200万点達成校


札幌市立新陽小学校
毛馬内國夫校長、504人。94年から校区にある北海道札幌聾学校との交流を行っている。聾学校と協力して児童会が中心となりリングプルの回収を行っています。活動は「札幌市立新陽小学校父母と先生の会」厚生部で取り組んでいます。

神奈川県二宮町立一色小学校
渡辺恒子校長、522人。1年から6年までの異学年で、たてわり班を編成し、運動会や給食交歓会など1年を通して活動しています。PTAの学級委員会が担当。エプソンやキヤノンのインクカートリッジ回収箱は校内に2カ所設置して取り組んでいます。

秋田市立泉小学校
鈴木廣司校長、607人。地域の社会福祉協議会の「福祉ふれあいまつり」などを訪問してボランティア活動を行っています。活動はPTA文化研修部が担当しています。ベルマークは、地域の住民や福祉施設からも持参してもらっています。

静岡市麻機(あさはた)幼稚園
景山洋子園長、224人。参加から22年余、着実な取り組みで達成。静岡県内113番目。父母会のベルマーク委員が率いています。市街地の北8`の緑豊かな地にあって、未就園児に遊戯室や園庭を開放しています。
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