学校訪問


達成校目次

★ 600万点達成校を訪ねました!

  静岡市の大里西小学校   5年間に100万点を達成  組織改編で役割分担が確立

★ 500万点達成校を訪ねました!

  相模原市の東林小学校   購入したポータブル耕運機
春には学校田で威力発揮か
  佐賀市立高木瀬小学校   アイデアいろいろ  県内2番目の500万点
  宮崎市立大塚小学校   ベルマーク部員は約130人
学校創立・活動が35周年に

★ 400万点達成校を訪ねました!

  横浜市の子安小学校   家での仕分け作業は お父さんも巻き込んで
  石川県野々市町の富陽小学校   「年間20万点」目標に活動
夜間作業と切れ目ない役員交代
  川崎市の御幸小学校   仕分け作業はは学年ごとに
日時を決めて作業をします

★ 300万点達成校を訪ねました!

  横浜市の下野庭小学校   マンガベルマーク新聞で啓発
作業の効率化を常に考えて
  さいたま市立泰平小学校   「黒一点」・中高年男性が仕分け作業に参加
  横浜市の都田西小学校   ベルマーク活動は2学年の
クラス委員会で取り組んでいます
  伊勢市の神社(かみやしろ)小学校   ベル部長の遺志を継ぎ
皆で力強い活動を再開
  島田市の島田中央幼稚園   預金でマット、テントや遊具を購入
次ぎは園生活を記録するカメラを予定

★ 200万点達成校

  八王子市立第三小学校    

600万点達成校を訪ねました!

5年間に100万点を達成 組織改編で役割分担が確立

静岡市の大里西小学校
 「いつ600万点を達成できるか、ベルマーク担当のみなさんの話題になり、楽しみにしていました」。静岡市の大里西小学校(松山薫校長、925人)が、静岡県内8校目の600万点校になったことをお伝えすると、教頭先生からこんなうれしい言葉が返ってきました。市内有数の規模と130年を超える伝統校の力強い取り組みが、5年間に100万点を積み上げたのです。
  大里西小PTAでは05年度から組織を改編しました。教育環境を整える費用を捻出するためベルマークとバザー、郵便局の簡易保険を担当する「資金開発委員会」という組織を立ち上げ、従来は単独組織だったベルマーク委員会とは違った作業専門のベルマーク係を置いたのです。
  メンバーは資金開発委、ベル係のいずれも各クラスひとりずつで構成。資金開発委はベル便りの発行や校外からのマークの回収など企画・広報を、ベル係はマークの仕分けなどの整理作業を、といった具合に役割分担したのです。
  この結果、ベル活動の全てを担当してきた単独のベルマーク委員会時代に比べ整理作業がスムーズになりました。ベルマーク便りも毎月発行できて内容もきめ細かくなり、地域へのマーク回収箱も郵便局や信用金庫、スーパーなど7カ所に置いて、委員が定期的に回収とお礼に回れるようになったそうです。
  児童が毎月学校に持参したマークは、児童会の福祉委員会がPTAの作業室へ運んでくれるなど、子どもらの活動はこれまで通り継続。ベル預金ではパソコンやラジカセ、大型掃除機など、毎年のように何かを購入して活動の達成感を味わっています。
  東名静岡インター近く。発展がめざましく児童数も年々増えているうえ、3世代が大里西小という家庭も多いので学校への愛着が強く、ベルだけでなく協力態勢も十分。
  「ベルマーク活動にとって、現在の改編した方式がいいのか、従来の単独委員会方式がいいのかの検証はしていませんが、校区にインクカートリッジの回収箱も置いたり、企業にも協力をお願いするなど、取り組みが一層強化できればいいな、と思っています」と、資金開発委員長の加藤美可さん。「700万点達成」も、遠くはなさそうですね。

500万点達成校を訪ねました!

購入したポータブル耕運機 春には学校田で威力発揮か

相模原市の東林小学校
 「心もからだも健康でたくましい実践力を持った子」――神奈川県相模原市立東林小学校(河内孝裕校長、829人)は、平成17年(2005年)春に創立40周年を迎えました。昭和41年(1966年)開校の翌年からベルマーク運動に参加しています。PTAの長年の地道な活動で500万点を達成しました。「40周年記念の年に500万点達成して財団から感謝状をいただきうれしいですね」とPTA書記の本間明子さん。
同小はコンピューターを取り入れ、「伝え合う力」を育むとともに、花を大切にする教育に力を入れています。学校に通じる沿道には、地域の人たちと児童たちが植えた小さな花畑があり、道行く人の目を楽しませています。花の栽培では「全国花いっぱいコンクール」で県優良賞に輝いたことがあります。情報教育は、平成6年〜10年継続して研究を進め、新たに16年に市教育委員会委託の「フロンティアスクール推進校」に指定され、地域のコンピューター教育の先導的な役割を果たしています。
  ベルマーク運動を推進しているのは、本部の書記・本間明子さん、同・安藤順子さん、会計の北原晴子さんの3人を中心に、各クラス2〜3人の係りです。年2回、6月と11月に各学年毎に集計日を設定し、仕分け・整理・集計作業を各学年12〜13人でしています。
  これまで預金でアンブレラ(ラウンド、ピクニックテーブル用)などたくさん購入していますが、今年度は河内校長先生のアイデアで「ポータブル耕運機」を、ベルマークの「お買い物の目標」に定めてがんばってきました。年が明けて待望の耕運機が学校に届きました。同小では、市有地をお借りして4b四方の田んぼ4面を持っています。
  「5年の4クラスが各1ずつ管理して、春の田植えから収獲までを担当しています。毎年20`くらいのお米ができます。町なかにできた「田んぼ」が、子どもたちの活動だけにとどまらず、地域の人たちとのふれあいの場にもなっています。この耕運機は今年の春には子どもたちの片腕となり威力を発揮するでしょう。次の目標は杵と臼がいいですね」と教頭の大村和明さんは楽しそうに話しました。
  昨年夏から数回、朝日新聞サービスアンカーASA相模原南口相南販売店から、「新聞購読者から集まったマークです。役立ててくださいと、6000点ほど寄付して下さいました」と本間さん。

500万点達成校を訪ねました!

アイデアいろいろ 県内2番目の500万点

佐賀市立高木瀬小学校
  佐賀市立高木瀬小学校(吉武春樹校長、783人)が500万点を達成しました。県内では2番目です。  
  PTA環境委員会(西田智子委員長)が毎月1回、校内の児童クラブ教室で仕分け・集計作業に取り組んでいます。環境委員は、各クラス2人の計46人と多いうえ、作業日には、委員のほかに2学年の各クラスから数人づつ「お手伝い」のお母さんが加わり、いつも50人〜60人が集まるそうです。
  作業する児童クラブ教室は、普通の教室2つ分はある広さ。20畳ほどの畳敷きのコーナーがあり、そこでは座卓で、お母さんたちが会社別に分かれてマークの仕分けと整理。フローリングのフロアでは、別のグループが点検・集計作業をします。「集まってくださる方が多いので、役割分担ができ、短時間で作業が終わります」と西田委員長。昨年4月から「お手伝い」方式を取り入れたところ、作業の効率アップだけでなく、集票点数も増えたといいます。
  地域の協力も欠かせません。郵便局やスーパー、地元銀行支店、公民館など11カ所に収集箱を置いています。家庭へのPRには「ベルマーク便り」を毎月発行しています。毎号トップに委員の書いたイラストを載せて、収集を呼びかける一方、校内向けには、前月のクラス別集票点数ベスト3を発表します。毎回3位までに入る常連クラスもあって、子どもたちはゲーム感覚でマークを集め、効果は上々のようです。
  環境委員会のもう一つの大きな仕事は、毎年9月に体育館で開くPTAバザーの準備。「頭のどこかに、ベルマークに全力投球するのは、バザーが終わってからという気持ちがあって」と、西田委員長は話しますが、アイデアいろいろの取り組みと成果を思うと、ぜいたくな悩みのように聞こえました。

500万点達成校を訪ねました!

ベルマーク部員は約130人   学校創立・活動が35周年に

宮崎市立大塚小学校
  宮崎市立大塚小学校(那賀教史校長、812人)が県内で5番目に500万点を達成しました。大塚小は1971年4月に開校、ベルマークに参加したのは、その年の11月なので、学校とベルマーク活動がともに35周年を迎えることになります。
PTAベルマーク部(入野富美子部長)は大所帯です。入野部長のほかに役員は3人、各クラスに主任2人と部員3人程度を置き、全校では約130人がメンバーだといいます。1年に6回、各クラスの児童が集めたマークを回収し仕分けします。集計・発送作業は夏、秋、冬の3回。2月中旬の集計・発送日に学校を訪ねました。研修室に大机が3つ、両側にびっしりお母さんたちが座り、にぎやかに集計作業の真っ最中でした。「女の人は、おしゃべりしながらでも手が動くんですよ」と入野部長。うーん、なるほど、そんなものですか。
作業で目についたのは、市販のイチゴパックを再利用していたことです。パックごとにベルマーク番号を付けると仕分けがスムーズにできるそうです。年4回発行するベルマーク便りと毎月発行の学校通信「藤っ子」での呼びかけ、地域の商店に収集箱を置いてもらうなど、PTA・学校、地域の連携と工夫が実った500万点達成といえるようです。

  大塚小は宮崎市内の中心部から車で15分ほどの高台にあります。近くに大きな団地ができたこともあり、開校当時の14クラスが現在は2倍の28クラス。また、児童急増に伴い、これまで3回、新設校に120〜430人が転出しています。04年に韓国全州北初等学校と姉妹校になり、創立35年記念行事の一つとして昨年8月、大塚小から児童13人を含む17人が同校を親善訪問しました。

400万点達成校を訪ねました!

家での仕分け作業は お父さんも巻き込んで

横浜市の子安小学校
 横浜市立子安小学校(大越雅善校長、691人)は、運動に参加して43年、PTAの長い努力を積み重ねてきました。最近では、和太鼓を購入するため、今までに400万点を集めてきました。子安小は、明治6年、「子安学舎」として開校した伝統校です。学区は市の東部、旧東海道の中にあり、古い歴史を残す地域にあります。隣の鶴見、横浜の大繁華街に隣接していながら、ここには昔のたたずまいがしっかり残されています。親子3代にわたり通学している家庭の子供もいるが、近年高層マンションや集合住宅に転居して来た子供たちも増え、児童数は増加に転じています。
  教育活動のひとつの特色として、「毎年秋、3年生の子どもたちが、近所の商店に『半日店員』として商売の実際を体験しています。子どもたちは生き生きと客に応対しています。それをきっかけに商店主たちとお母さんたちの間にも会話が生まれる機会となっています」と大越校長は話してくれました。
  ベルマーク運動はPTAの学年学級委員会(委員長鈴木宏美さん、副委員長飯島清美さんと各クラスの委員38人)の40人で担当しています。毎年、年度初めに横浜で開く財団のベルマーク説明会に出かけ、運動の意義や活動の仕方を知ることから始まりです。
  その後、子どもたちに渡すベルマーク袋を作ったり、収集と切り方をチラシにして各家庭に配り収集を呼びかけます。収集箱は各教室に置きマークを入れてもらいます。それを毎月第1金曜日にクラス委員が回収、家に持ち帰り番号順に仕分けをします。それを年3回(7月、12月、2月)全員が集まり集計した後、正副委員長が送付しています。
  「『このマークはこっちの箱よ』、『細かいね』。家に持ち帰ったマークは、夜、お父さんや子どもたちと一緒に仕分け作業をします。家族総出になりますが、会話も弾み楽しみながらやっています」と鈴木委員長。
  「運動に携わったおかげで、これまで知らなかったお母さんたちとも気さくに言葉を交わし、子育てや悩みなどを話し合えるようになりました」と飯島さん。
  ベル収集箱は、近くの郵便局やケアプラザにも置いてもらっています。回収した後はお礼の気持ちを込め、委員さんが自筆で書いたカラフルな色紙を届けています。

400万点達成校を訪ねました!

「年間20万点」目標に活動 夜間作業と切れ目ない役員交代

石川県野々市町の富陽小学校
 「年間20万点」。ここ何年か、こんな目標を掲げて活動している石川県野々市町の富陽(ふよう)小学校(三田村英明校長、580人)が、23年余という短期間で400万点校の仲間入りをしました。同県内では9校目。切れ目のない役員交代や夜の仕分け作業など、PTAの精力的な取り組みで成し遂げたのです。
  毎月初めの収集日、集まったベル袋に児童の美化委員たちが「ありがとう」の印を押し、PTA保健厚生部に託します。マークは地域の廃品回収などでも集まります。
  保健厚生部員は各クラス2人ずつ、計38人。これをA班とB班に分け、年6回、午後7時半から、学校の和室で行う仕分け作業に交代で参加。当番でなかった班は自宅で集計に当たります。
  同校PTAの会議は夜が原則。だから他校に比べて父親の役員が多いそうです。保健厚生部はお母さんばかりですが、ベル担当の先生や子どもたちもやって来て手伝ってくれます。
  活動の空白期間を無くすため、幹部役員の交代にも配慮して、副部長が次年度の部長になることになっています。「毎年、年度初めに年間の作業日程を決めるなどして、スムーズに活動をスタートさせます。目標の20万点はなかなか大変ですが、力を合わせてがんばります」と、保健厚生部の現部長、加藤淳子さん。
  同校にはバザーなどのイベントを手助けしてくれる「PTAサポート隊」という組織もあります。PTA会長の石塚靖志さんは「校区である旧富奥村の『一村一心』の精神が受け継がれ、地域の学校への思いは熱い。ベルマークが400万点に達したのも、その表れだと思います」と話していました。

400万点達成校を訪ねました!

仕分け作業はは学年ごとに 日時を決めて作業をします

川崎市の御幸小学校
 神奈川県川崎市の御幸小学校(飯田清一校長、425人)が400万点を達成しました。1323校が参加する県内では65校目です。
  学校は、JR川崎駅から北へ約1.5`。東京都と神奈川県の境を流れる多摩川に近く、交通量の多い第2京浜国道と府中街道に面しています。
  ベルマーク活動は、PTAの児童環境委員会(垣谷江里子委員長)の8人が中心です。
  委員はクラスを回って回収袋を集め、PTA会議室に保管しておきます。
  仕分け作業は、1、2カ月に1度、学年ごとに日時を決め、学年委員と一緒に計算しやすいように切りそろえて、10枚ずつまとめます。
  点数計算は、学期に1度、お手伝いのお母さんと一緒に取り組みます。
  御幸小では、今年度、ベル預金で購入するものを、1〜3年の希望者と4〜6年の全児童で話し合う「みゆき子ども会議」で決めました。昨年は、雨の日でも教室で遊べるようにと、協力会社のセノーから、クラスに1個ずつソフティボール14個を購入(総額55,594円)しました。
  「今、子どもたちから一輪車を買って欲しいとの要望がきています。4月にお隣の河原町小と統合することに決まりました。新しい一輪車で新しいお友だちをお迎えしたいそうです。御幸小は市内で初めての統廃合の学校になります」「統合してもベル活動をいっそう盛り上げていきたいと思います」とお母さんたちは意欲を燃やしていました。

300万点達成校を訪ねました!

マンガベルマーク新聞で啓発 作業の効率化を常に考えて

横浜市の下野庭小学校
 横浜市立下野庭(しものば)小学校 野口芳夫校長、582人。創立30周年の記念の年にベルマークが300万点達成です。学校は、横浜市営地下鉄上永谷駅から15分ほど歩いた高台にあり、沿道に植えられているすずかけの並木は、学区の象徴であり学校の校章のデザインになっています。すずかけの木は都市の厳しい環境に強い木で、子どもたちを丈夫に育てたいとの学校と地域の願いが込められています。
 運動はPTA学年学級委員会(委員長・井手光代さん、19人)が担当しています。今年の活動の特徴は、「マンガベルマーク新聞」づくりと仕分け・整理の道具として事業用の卵入れパックの採用です。この2つは活動の作業改善に大いに役立っているようです。「マンガベルマーク新聞」は、子どもたちに収集の意味とベルマークはボランティア活動であることを、まんがにして分かりやすく説明しています。
  「マークを集めるのは、なぜかしら。私の家でも集めているけれど」、「鉛筆削りやボールペンなどを買うためかしら」、「ボランティア活動っていうけど、なぜかな」・・というように子どもたちのふだんの疑問にていねいに答え、読ませる工夫がしてあります。
  「運動を少しでも知っていただくために、低学年用と高学年用に分けてつくり、年3回の収集日『ベルマーク週間』の時に渡しています」と、井手委員長は話します。
  事業用の卵入れパックは、40a四方のプラスチックの入れ物です。卵を入れて置く穴が30個空いていて、マークを入れるのにぴったりです。委員さん1人が2シートずつ机に並べて作業します。場所をとらず座って作業ができるので、お母さんたちに好評で会話が弾みます。「このサンスターのマークってあった?」、「○○番はいつも多いよね」。
  今年もキャッチフレーズは活動の目的を言葉にするために年度初め、皆さんからアイデアを募りました。出来上がった作品は『すてないで! あつめる心をたいせつに・・』です。このコピーを「ベルマーク便り」やチラシの冒頭に必ず書き込み、いまではベルマークの合言葉となり定着してきました。
  作業の途中で、2年生の児童が恐る恐るPTA会議室に入ってきて「マークを持ってきました」と、お母さんに届ける場面がありました。張り詰めた会場が一瞬にしてなごやかなふん囲気に包まれました。

300万点達成校を訪ねました!

「黒一点」・中高年男性が仕分け作業に参加

さいたま市立泰平小学校
  さいたま市立泰平小学校 新井和英校長、675人。運動に参加して26年目で300万点を達成しました。学校は大宮駅から新都市交通・ニューシャトルに乗り換え、今羽駅から10分。住宅や田畑に囲まれた静かな環境の中にあります。
  校舎には、「さいたま市大砂土デイサービスセンター」が併設されています。年間を通して、子どもたちとお年寄りは、学校生活の中で無理のない交流が行われ、子どもたちは福祉やボランティアの心を学んでいます。
  「総合的な学習の時間」には、お年寄りから昔の遊びや昔話を聞き、思いやりや感謝の気持ちが育ち、お年寄りは『子どもたちから元気をいただいています』と喜ばれています。併設8年。お互いに影響し合ってすてきな関係が生まれています」と新井校長は話しました。
  運動は、PTAベルマーク部(部長・西澤尚子さん、20人)が担当しています。毎月初めにベル袋を全児童に配り、クラスのベルマーク缶に入れます。集まったマークは2学期と3学期に毎月、お手伝いのお母さんたち50〜60人と部員20人が参加して、番号別の仕分けを行います。その後の点数計算は部員、送票は部長と副部長が行います。
  学校を訪ねた時は、ちょうど全員が集まって仕分け作業をする日でした。部員は1時間ほど早めに来て、机を並べ替えてブロックに分け、仕分けの準備をします。お手伝いのお母さんは集合時間に合わせ続々と会場に到着、すぐに作業に取りかかります。マークが入った小箱は手際よく整理されました。
  会場には、女性に交じって「黒一点」・60歳を過ぎた男性も仕分け作業に参加していました。「社会に役に立つことは何でもします」と明るく話してくれました。

300万点達成校を訪ねました!

ベルマーク活動は2学年の クラス委員会で取り組んでいます

横浜市の都田西小学校
 昭和54年の学校創立と同時にベルマーク運動に参加した横浜市の都田西小学校(寺本幸子校長、728人)が、25年間で300万点を達成しました。神奈川県内では1323校中168校目です。
  JR横浜線の鴨居駅から歩いて20分。小高い丘の上に学校があります。その北側には港北ニュータウンの新興住宅地が広がり、高層住宅がそびえています。またその一方では昔ながらのたたずまいが残っている地域です。
  ベルマーク活動は、PTAの5年クラス委員会代表荻田美紀さんたちと3年クラス委員会の14人のお母さんたちが取り組んでいます。
  ベル回収は年4回。回収日の10日前には「ベル便り」を発行して、協力を呼びかけています。活動は、視聴覚室で30人前後の「ベルマークサポーター」のお母さんと一緒に仕分け、集計作業も同時に行います。
  校区内のお年寄りの施設にポスターを貼ってもらいベル箱を置かせてもらっています。
  昨年度は、ベル預金で協力会社の学習研究社から「さすまた」を2本購入しました。学校内に不審者が侵入して児童を殺傷する事件が相次いだため、児童を守ろうと考えました。今年度はDVDプレーヤーの購入を検討しています。
  「一昨年までは、各クラス1人ずつのベルマーク委員が自宅でクラス分を仕分けしていました。黙ってひとりで作業していると、頭が痛くなることもありました。今は、同じ学年のお母さんたちと一緒にやっているので活動もスムーズです」とクラス委員会のお母さんたちは話していました。

300万点達成校を訪ねました!

ベル部長の遺志を継ぎ 皆で力強い活動を再開

伊勢市の神社(かみやしろ)小学校
 三重県伊勢市の神社(かみやしろ)小学校(新谷耕一校長、359人)に、県内15校目の300万点達成の知らせが届いたのは、同校のベルマーク活動を率いてきたPTA厚生部長の急逝、という悲しみの中でした。それからひと月。病魔と闘いながらベルの活性化に取り組んだ部長の遺志を継ぎ、力強く活動を再開しました。
  年が明け、三が日が過ぎて帰らぬ人となられたのは、杉本静香さん。杉本さんと以前からの友だちだったPTA会長の河原房子さんが話します。
  「明るく、何事にも熱心な杉本さんでした。厚生部長を引き受けてくださり、すごくうれしかった。でも、お体が心配で、そのことを話すと、『大丈夫。ちゃんとやるから』なんておっしゃって……」。
  例えば、それまで滞りがちだったベル便りの発行。「ベルマーク活動を活性化する最善の策は、みなさんに活動への認識を高めてもらうこと。そのためにはベル便りは大切」と発行されたそれは、PTA会員たちのマーク整理作業風景の写真を何枚もあしらい、文字はすべて手書きです。
  学校や自宅での整理ボランティアを呼びかける文書も同様で、手にするPTA会員に温かく、親しみが沸くものでした。
  集まるマークを大まかに仕分けてくれる児童のベルマーク委員たちが作業しやすいように、と空き缶やケース棚の手直しを進めてくれたのも、杉本さんでした。
  「申し訳ない気持ちでいっぱい。責任感、行動力、思いやり……。生き方を含めてさまざまなことを教えていただきました」と河原さん。杉本さんの後を継いだ由川文香さんも「一つ一つの仕事を、『杉本さんなら、こうしただろうな』と思いながらやっています」 新しく発行された300万点達成を知らせるベル便りも手書きです。
  学校の住所である伊勢市神社港は、古くは参宮客が上陸、今は伊勢湾の対岸にある中部国際空港との船が就航するなど、文字通り伊勢神宮の海の玄関。町並みにも歴史を感じる地域の学校への思いは熱く、商店はじめ郵便局、公民館、病院、デイサービスセンターなどに置いたベル箱への入りも上々とか。杉本さんの遺したベル活性化の思いは、きちんと引き継がれていくことでしょう。

300万点達成校を訪ねました!

預金でマット、テントや遊具を購入
次ぎは園生活を記録するカメラを予定

島田市の島田中央幼稚園
 静岡県島田市の島田中央幼稚園(五藤泰弘園長、395人)が、300万点校の仲間入りをしました。1950年開園という歴史のある幼稚園。ベルマーク参加は85年末と新しいのですが、全保護者が年1回はマークの整理作業に参加するなど、まとまりのある取り組みで20年というスピード達成したのです。
  毎月20日に園児たちが持ち寄るマークを、保護者会の年長、年中、年少の各組が、各学期を分担して整理に当たります。各学期とも整理・集計に3日間かけ、初日と2日目に担当組の保護者がいずれか都合のいい日に整理に参加、3日目に保護者会役員のベルマーク委員が集計・発送する仕組みです。
  ベル預金ではマットやテント、遊具などを購入。今度は園児たちの園生活を記録するカメラを買う予定だそうです。
  「保護者のみなさんの引継ぎがきちんとしていて、活動が低下したり、途絶えるようなことはありません。年長組の園児たちのベル意識も高く、私たちが見逃していたマークを『ここにも付いているよ』って知らせてくれたりするんですよ」と総主任の池谷君恵先生。五藤園長も「20年前、保護者からの提案でベルマーク収集と古紙回収が始まりましたが、どちらも活発に継続しています。整理作業などを通して子育ての情報交換や会話が進み、バザーなんかもその中から生まれました」と話していました。

200万点達成校

★ 200万点達成校


八王子市立第三小学校
  八王子市立第三小学校(岩木晃範校長、564人)は、今年100周年を迎える伝統校です。学校では人権教育に力を入れています。運動はPTAベルマーク委員会の18人が担当。仕分け・整理作業は年5回行っています。預金で図書やボールを購入する予定です。
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