学校訪問


達成校目次

★ 500万点達成校を訪ねました!

  柏市立光ヶ丘小学校   地域や学校の正門や裏門にも ベル箱を備え意欲的に活動
  静岡市長田南小学校   創意・工夫を心がけ 取り組みの成果実る

★ 400万点達成校を訪ねました!

  福島市立野田小学校   継続は力なり、年間の集票点数約15万点
  横浜市・上星川小学校   地域とともに地道に続けて400万点を達成しました

★ 300万点達成校を訪ねました!

  戸田市立南小学校   自宅で整理作業、効率よく大きな成果
  行田市立西小学校   地域の人々の暖かい協力に支えられて

★ 200万点達成校

  福島県田村市船引小学校   埼玉県行田市のまつたけ幼稚園
  神奈川県平塚市豊田小学校   静岡県岡部町岡部聖母幼稚園
  大阪市立鴫野小学校   岡山市立東疇小学校

500万点達成校を訪ねました!

地域や学校の正門や裏門にも ベル箱を備え意欲的に活動

柏市立光ヶ丘小学校
 千葉県柏市立光ヶ丘小(須賀和廣校長、791人)が500万点を達成しました。運動参加44年目。県内では1110校中16校目でした。
  学校はJR常磐線南柏駅から徒歩15分。周囲には、昭和32年の学校創立と同時期に建設された日本で最初の公団住宅といわれている光ヶ丘団地の高層住宅がそびえています。
  ベルマーク活動の中心は、PTA本部会計と各クラス2人ずつのベルマーク係の47人のお母さんたちです。
  毎月10日を「ベルマークの日」としてクラスごとにマークを回収、PTA会議室で仕分け作業をします。当日、都合が悪くて参加出来なかった係の人は、クラス分を家庭で仕分けます。年2回の発送月には、係で担当番号を決めて点数計算を行い、発送はPTA本部会計が行います。
 学校の正門と裏門には、ベルマーク回収箱を取り付けています。このほか、スーパーや郵便局、ファミリーレストランにも回収箱を置いて、地域の皆さんにも積極的に呼びかけをしています。
  平成18年度には学校創立50周年を迎えます。現在のベル預金の残高は約80万円。お母さんたちは、子どもたちの記念になるものをベル預金で買って残しましょう、と検討しています。
  お母さんたちは、「地域の方々が、折々に校内の花壇の手入れをしてくださったり、登下校時に通学路の安全確保やパトロールもしてくださいます。回収箱に入っているたくさんのマークを見ると、子どもたちはいつも誰かに見守られていると感じられてうれしくなります」と話していました。

500万点達成校を訪ねました!

創意・工夫を心がけ 取り組みの成果実る

静岡市長田南小学校
  静岡県内15校目の500万点校が誕生しました。静岡市の長田南小学校(芹澤道也校長、698人)。43年間余、PTAベルマーク委員会の学年分担制による整理や作業日のたびにマークを財団へ送るなど、創意・工夫ときめ細かな取り組みの成果です。
  長田南小のマーク収集は給食費などの集金日に合わせて行います。子どもたちが各クラスのベルにベル袋のマークを入れると、保護者の集金係が会議室に集めます。
 各クラスから2人、計38人のPTAベルマーク委員会の作業は年6回。午前中は1−3年生の委員が会社別に仕分けし、午後に4−6年生の委員が集計して、その都度、財団へ送ります。小刻みな送票なので、会社の脱退によるマークの損失もさほど大きくありません。また、PTAの委員は新年度にクラス替えのないクラスは前年度末に選び、新年度のスタートとともに活動できるようにしているそうです。
  ベル預金が46万円ほどありますが、「100万円を目指している」とか。委員長の原田美里さんは「500万点と聞き、積み上げてきたすごさにびっくり。このところ全体にベル意識が低下しているようなので、この機会に盛り上げたい。インクカートリッジの回収も早速、検討します」と話してくれました。
  校区は市西部の駿河湾に面して漁港があり、近くを安倍川が流れ、新幹線や国道1号線なども走る校区。みかんや桃など農産物もいっぱい。「教材が全てそろっている。それを地域の方々が熱心に指導してくださいます」と、教務主任の富田一嗣先生。子どもたちもアルミ缶を回収して施設へ車いすを贈るなど、地域とともに育っています。

400万点達成校を訪ねました!

継続は力なり、年間の集票点数約15万点

福島市立野田小学校
 お訪ねした福島市立野田小学校(村越孝校長、生徒873人)は、県内12校目の400万点を突破した学校で、1年間の集票点数が約15万点もの成果をあげています。校庭には二宮金次郎の銅像があり、懐かしさと親しみを感じました。
  野田小は、JR福島駅から奥羽本線米沢方面行き、笹木野駅から歩いて10分、学校周辺には一面に梨畑が広がっています。福島市は恵まれた気候風土を生かし、夏の桃から始まり秋の梨までくだもの王国として有名ですが、笹木野(萱場地区)は特に高級梨「萱場梨(かやばなし)」の名産地です。
  「梨」を地域の大切な生産物として教材に取り入れ、栽培の研究をするなど教育活動の中に生かしています。その他の教育活動の中では、特設マーチングバンドクラブは4年生から6年生の51人が練習に励み、12年連続で全国大会へ出場を果たしました。また地域で行なうイベントのオープニングなどで演奏、活躍をしています。
 ベルマークの収集は、毎月上旬「手作りのベルマーク袋」を渡し、学年集金と同じ日に集められます。各学級から回収されたベルマークは、児童会のベルマーク委員(5年生以上)が委員会活動日に、切りそろえながらできる範囲で会社別の箱に仕分けまで手伝ってくれます。その後の点数計算、送票作業はPTAベルマーク委員27人に引き継がれ、毎月1度学校(和室)で行なわれます。和やかに話をしながら約2時間、作業の参加も途中退席も自由にしています。ベルマークの発送は委員長(吉野美幸さん)と副委員長(名子久美子さん)でまとめ、年度末の3月を避けて集まった時に送るという無理のない活動が継続されていました。また児童が持ち帰るベルマーク袋には、感謝の気持ち込めて「ありがとう」の印が押されます。集まった証票点数結果を、広報委員さんの協力で報告していただくことも大きな成果になっています。
  平成16年度に購入したものは、掃除機、冷水機、アコーディオン2台の他、新潟中越地震の緊急友愛援助にも募金していただきました。
「継続は力なり」。細かなことでもこつこつと協力し合えば、子供たちのために役に立つ実り多い運動となり、校長先生はじめ地域の皆さんのベルマーク運動に対する理解と協力の大切さを深く実感しました。

400万点達成校を訪ねました!

地域とともに地道に続けて 400万点を達成しました

横浜市・上星川小学校
 「子供たちのために地道に積み重ねて、400万点になりました」。横浜市の高台に立つ上星川小学校(中山美則校長、759人)で、ベルマーク活動を担うPTA学年学級委員長・近藤恵子さんは言います。この日は、月に1回のベルマーク活動日。20人以上のお母さんたちが、和やかにベルマークの整理・集計作業を進めています。近藤さんの言葉通り、気張らない雰囲気が伝わってきました。
  上星川小学校は、東海道・保土ヶ谷の宿で知られる横浜市保土ヶ谷区にあります。「地域と一体となったコミュニティー作り」(南雲成二副校長)を重視するのが上星川小の特徴です。学校創立時から地域との結びつきが強く、校舎から200bほど離れた所には、創立3年後の1970年に地元農家から寄贈された学校農園(1000u)があります。近隣の農家の指導でトマトやキュウリ、ゴウヤなどを育て、給食で児童たちが食べたりします。また、地域の人材を学校現場に活用する実践も進めており、1年生からの英語教育などを行っています。ベルマークの回収箱も、学区内の店舗や銀行・郵便局に置いてもらっているそうです。
  ベルマーク活動は、学校が創立された1967年から続けてきました。PTAで運動を担うのは、学年学級委員の23人と、ボランティアで手伝ってくださるお母さんたち。ベルマーク回収は、まず月初めに「ベルマーク通信」とベルマーク袋を各家庭に配ることから始まります。月の第1週を「ベルマーク週間」としてクラスごとに持ち寄ります。児童たちが、休み時間などを利用してベルマーク整理棚に会社番号別に仕分けます。そして第2月曜日に学年学級委員が整理・集計する、というサイクルです。年に2回、まとめてベルマーク財団に送っています。
  これまでに購入したのは、一輪車やベルマーク整理棚、デジタルカメラなど。近藤さんたちは「月に1回、2時間の作業で子供たちの欲しいものが購入できるのですから、これからも長く続けていこうと思います」と意欲を話していました。

300万点達成校を訪ねました!

自宅で整理作業、効率よく大きな成果

戸田市立南小学校
 戸田市立南小学校(藤田雅紀校長先生、生徒914人)はベルマーク送付回数69回、埼玉県内で92校目の300万点達成校です。
  戸田市は県の南西部、荒川を挟んで東京に接する物流拠点として、多数の大型倉庫や配送センターが集積している。近くを流れる荒川では、戸田ボートコース場があり人の動きも激しく、「戸田橋花火大会」など地域に親しまれる大きな行事が行なわれています。
  開校当初の南小学校は、田園風景が広がった環境にありましたが、JR埼京線の開通で約300bという近いところに「戸田公園駅」が開設されました。それを機に周辺の土地開発が行なわれ都市化、住宅建設、人口増加が進み学校の環境が一変しました。特に近年の児童数、学級数の増加は著しく、狭い校地に仮設校舎を建設して教室の不足に対応している。そのためグラウンドは狭くなり、運動会などの催し物は父兄の立つ場所がなく大変な状況です。
 ベルマーク運動の中心は、戸田南小学校PTA保健厚生委員会(橋本和広PTA会長、今野純委員長)26人で行なわれます。年間を通じて各家庭に広報紙などで収集を呼びかけ、地域には5つの町内会館にベルマーク回収箱を設置、協力をいただいています。インクカートリッジ専用のリサイクルボックスを校内2カ所に置いています。
  各家庭で集めたマークは専用の収集袋に入れ、児童が毎月の集金日に持ってきます。それを学級担任が回収、各クラスの保健厚生委員の児童が自宅へ持ち帰ります。
  整理方法は、委員26人を5つのグループに分け50マス、100マスに作成した集計表の台紙に、各家庭を回覧しながら集計していきます。その作業を毎月繰り返し加算されます。各グループで会社別にまとめた集計済み台紙は、年2回(10月、3月)学校に集まり大袋にまとめ、整理袋に明細を記入、送り状を作成して発送します。これは長い間、整理の仕方を改善した結果で、とても効率よく成果をあげています。
 お買い物はこれまでに加湿器、校庭のラインカー、大型掃除機など児童の学習に活用できる備品を購入しています。
  「小さな積み重ねでも協力することで大きな結果が生まれ、子どもたちの教育環境改善に役立ち、活動を通じて保護者同士が仲良くなり人間関係を深めることが出来ました。引き継ぎたい事は、活動のねらいや成果を児童や保護者へ周知し、キヤノン、エプソンの使用済みインクカートリッジの回収は、環境問題やリサイクル問題にもつながり、備品購入のための大切な資金になると言うことを子どもたちに伝えていきます。」と皆さんは話していました。戸田南小学校の教育目標「気づく」「工夫する」「助けあう」がベルマーク活動に生かされて、成果を上げていることを感じました。

300万点達成校を訪ねました!

地域の人々の暖かい協力に支えられて

行田市立西小学校
  埼玉県行田市立西小学校(大嶋伸之校長、生徒643人)が、ベルマーク運動に参加21年、送付回数101回で300万点を突破しました。県内では93校目です。
  西小学校は秩父鉄道持田駅から歩いて15分、以前は農村地域でしたが現在は真新しい住宅が多く建ち並んでいます。
  昔から足袋の生産が盛んな行田市は、江戸時代城下町として栄え、忍城は難攻不落の水城(水攻めにも強い)として有名です。また稲荷山古墳から出土した国宝「金錯銘鉄剣」は「さきたま古墳群」にあり、ここは埼玉県名発祥の地です。(国宝「金錯銘鉄剣」をご覧になりたい方は、埼玉県立さきたま資料館のホームページにこちらからジャンプできます)
  行田市は「二つの教育特区」を実施、@30人以下の少人数学級編成、Aのびのび小学校英語教育で、外国人英語指導助手を増員して1年生から6年生まで、英語に慣れ親しむ活動を行なっています。
 西小学校では、平成12年地下道に壁画を作りました。これは建設省熊谷国道出張所の依頼で、落書きの絶えない地下道の雰囲気を明るくするために、子供たちと保護者、地域の方々の協力で、学年ごとに6枚(たて1.8b、横5.4bのアクリル板)の作品が描かれました。つなぎあわせると32b以上になります。地域の有志の方々が創設した「ふるさと創生クラブ」では、1年生の方向別に分かれて下校時の引率などを自主的に行なっています。
 ベルマークは年4回(6月、9月、11月、2月)発送、整理作業はベルマーク収集特別委員21人(クラス1人)で行ないます。各家庭で集めたマークは、毎月1日(ベルマークの日)に先生が回収袋をまとめ、役員の児童が家庭へ持ち帰ります。役員は自宅で1クラス分のマークを各会社別に仕分けした後、点数別10枚にまとめセロテープで一列に整理していきます。役員21人の家庭で整理されたマークを、予め決められた収集日に学校の会議室に集まり点数計算、整理袋に明細を記入、送り状を作成、発送します。
  「地域の方には回覧板をまわし協力を呼びかけていますが、まだ使用済インクカートリッジの回収をしていないので、直に取り組み対策を考えたい。日頃、余まり気にしなかったベルマーク運動が、自分の学校だけでなく他の子どもたちのためになる助け合い運動であること。みんなが力を合わせ達成することの素晴らしさを知りました。」と皆さんの意見でした。

200万点達成校

★ 200万点達成校


福島県田村市船引小学校
 堀越正文校長、600人。明治6年開校の伝統校。学校給食に船引の名産であるえごまを献立に取り入れています。運動はPTA厚生委員会と児童会ベルマーク委員会が担当。毎月集金日に委員会の児童が各教室に出向いて収集しています。

埼玉県行田市のまつたけ幼稚園

  大竹松江園長、286人。屋上からは南西に富士山、北に赤城山、榛名山が連なり、西には秩父連山が見える環境にあります。活動はPTA役員の中から6人のベルマーク委員を選び、担当しています。発送は年間9回。

神奈川県平塚市豊田小学校
 中島淑子校長、273人。田園風景が広がるのどかな米所で、全校でもち米づくりをしています。活動はPTA学年委員会。活動を通して、どこかで役立っていることを思うと、委員の中にも頑張ろうという気が起こります。

静岡県岡部町岡部聖母幼稚園
 榛葉雅子園長、154人。19年間の取り組みで県内111番目の達成。集まったマークは、母親たちが当番クラス制で仕分け・整理し、ベルマーク委員が集計・発送します。スーパーや郵便局にもベル箱を置いています。

大阪市立鴫野小学校

  伊藤健治校長、732人 では、教室に収集箱を置きPTAベルマーク委員会を中心に学期に1回、整理します。同校は21クラスあり、児童集会や大阪城オリエンテーリングなどを通して学年の垣根を越えたたて割り活動に力を入れています。

岡山市立東疇小学校

  須々木玲子校長、571人 では、月1回収集しPTA事業部が仕分け整理を担当します。同校は農村地帯にありますが、最近マンションなどが建ち児童数も増加しています。児童会では、あいさつ運動に取り組んでいます。
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