★ 600万点達成校を訪ねました!
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「食育」に熱心に取り組む子どもたちも食パンづくり
大阪府寝屋川市立北小学校
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大阪府寝屋川市立北小 (宮島政美校長、683人)は参加から40年、府下で3校目の600万点達成を喜んでいます。
ベルマークの担当はPTA(林田孝治会長)の学年委員会(小谷しのぶ学年長ら40人)です。クラスで集められたマークを学級委員が会社別、点数別などに10枚ごとに仕分けしておきます。学年ごとに年3回集まり、最終集計しますが半端な数などは、この時集計されます。全て終わるのに約2時間ということです。 収集呼びかけにベルマーク新聞を年3回発行しています。これまでにベルマーク預金でテント、ホップコーンを作る機械や一輪車、竹馬、バドミントンセットなどを購入し、子どもたちが楽しく使っています。 北小は、「自らの食を考える子」をテーマに「食育」に力を入れています。3年前に高学年を調査したところ6%の児童が全く朝食を食べずに登校していることが分かり、朝ごはんを食べている子はしっかり勉強でき、落ち着いていると「食育」に取り組むことになりました。 教室を改造した北小レストラン、木造の屋外ガーデン。菜園ではサツマイモ、タマネギや米を栽培しています。自校給食なので、栽培したのを使って鍋給食したり食パンは自分で焼いたりするなど子ども自らが参加しているのが特徴です。保護者対象に給食試食会や夏休みには母子の料理教室も開きました。全く朝食を食べない子は昨年の調査では、4・7%に減りました。食育活動を通して子らは元気いっぱいです。 |
長い歴史と仲間とのふれあいで、地道な活動のすばらしさを知る
兵庫県豊岡市の日高小学校
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兵庫県豊岡市の日高小学校(戸田省三校長、415人)では毎月1回、ベルマーク委員会の児童(14人)が集まってベルマークを仕分け整理します。訪問した9月30日がその日に当り、5、6年生の委員が放課後に仕分けしている最中でした。
子どもたちは、各クラスから集まったマークをじーと覗き込み小さな紙コップに入れます。マークはすでに小さく切られていますが、結構時間がかかり、仕分けできないマークも出ました。委員長の河嶋愛さんは「細かい作業で大変ですが、友達と一緒にやっていると楽しいです」と話していました。 未整理のマークは、PTAのベルマーク担当者らによる年2、3回の仕分け整理で最終集計されます。運動参加から43年目での400万点達成に、児童の指導に当る松田香代子先生は「長い歴史、多くの人の関わりを知り、びっくりして感動しています。これからも地道に続けていきたい」と話しています。 学校のある旧日高町は今年春に合併して豊岡市になりましたが、探検家の植村直己さんの出身地として有名です。昨年10月の台風23号による大水害では児童の保護者の多くが床上、床下浸水の被害を受け、学校も一時避難場所に開放されました。 |
子らの元気な遊ぶ声、走りまわる声に励まされボランティアの人たちは作業
東京都八王子のすぎな愛育園
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東京都八王子のすぎな愛育園(中島通子園長、45人)が、この5年間で100万点のマークを集め、運動参加以来の集票点数を400万点の大台に乗せました。すぎな愛育園は八王子市で唯一の知的障害をもった子供たちの通園施設です。
ベルマークは、お母さんたちが20年前に始めましたが、それぞれが忙しいこともあってなかなか思うようには進みませんでした。現在は、社会福祉法人武蔵野会を中心にボランティアの人たちで活動を支えています。 広報誌などで呼びかけをおこない、法人内の各施設や後援会会員からたくさんのマークが集まります。 毎月第2水曜日にボランティアの人たちが愛育園に集まり、園児たちが元気に遊ぶ声を聞きながら作業をしています。 ベル預金でこれまでに、和太鼓やミシン、オーディオセットなどを購入して、グループ内の各施設に送りました。 「ハンディのある子どもたちと懸命に取り組む若いお母さんたちや、情熱を持ってがんばっている先生たちを見ていると、もっともっとお役に立ちたいと思います。人のお役に立てることの張り合いや喜びに感謝しているんですよ」とボランティアの人たちは話していました。 |
今年も竿燈祭りに参加し16人が竿灯操り、妙技披露
秋田市の保戸野小学校
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秋田市立保戸野小(渡辺泰校長、279人)は、県で20校目の300万点を達成しました。全校を10の縦割りグループに分け、「ニレの木行動」と名付け活動しています。ニレの木活動は楽しい行事や特色ある活動を多彩に取り入れています。竿灯祭りへの参加、ドッチボール、スタンプラリー、ふるさと千秋公園のウオーク、スポーツ集会では、縄跳び、綱引きなどです。竿燈祭りへはクラブの希望者46人が参加、4年生以上の男子児童(16人)だけが竿燈を操り、夏の夜空にちょうちんを輝かせ、女子児童はおはやしの競演で観衆を魅了しました。週1回のクラブ活動の練習成果を発揮しました。
また昨年11月13日、学校創立130周年を迎えた記念式典では、各学年が思考を凝らした学習発表会、地域の人たちを招待して行われました。 ベルマーク活動としては、PTAの皆さんが長年協力して引き継がれていることと、地域の郵便局、児童館、スーパーなどにベル箱を設置して、協力をお願いしています。収集の前にはお知らせで呼びかけ、集まったマークはPTA文化研修部員(部長菅原容子さん、12人)と、クラスからの代表2−3人が平日の午前中に集まり、クラス別に仕分け、整理を1週間ほどかけて行います。 点数計算、送り状記入、発送は文化研修部員で行い、年2回発送しています。 これまでにパソコン、プリンター、ブール用ベンチシート、百葉箱などを購入、累計で300万円近い買い物をしています。 「300万点はまだ実感がわきません。みなさんの協力があっての成果だとおもいます」と菅原さんは感慨深げでした。 |
すべての家庭が当番制で参加しています
福島市の杉妻小学校
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今年度、創立132年度を迎えた福島市の杉妻(すぎのめ)小(丹治一夫校長、758人)が300万点を達成しました。
学区内を東北新幹線が通っており、JR東北線南福島駅から歩いて10分のところにあります。 「友だちがすき」「先生がすき」「学校がすき」を合言葉に心の教育をすすめ、児童の学習発表の場として、10月には「杉小フェスタ」を開いています。 PTAや地域住民の皆さんとの交流、児童も一緒に楽しむ催しで、誰もが楽しみにしています。 ベルマーク活動は、PTAベルマーク委員会(猪股和子委員長)の25人のお母さんとJRC委員会の児童が中心となり、すべての家庭が当番制で参加します。 年5回の集計作業日に合わせてマークを回収します。 各教室を回って、マークを一つにまとめるところまでを児童が担当しています。 PTAは、60−70人のボランティアのお母さんたちと一緒に、仕分け、集計して、その日のうちに発送します。 郵便局や銀行にもベル箱を置いて、地域に協力をお願いしています。隣にある杉妻幼稚園からもマークが届けられています。 「みんなで協力して作業する楽しさが一番です。こつこつ貯めて買ったボールなどで遊ぶ子供たちをみるとうれしいですね。」と猪股さんたちは話していました。 |
年2回の活動日には 親子で参加しています
群馬県太田市の宝泉小学校
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群馬県太田市の宝泉小(生方悟校長、630人)が運動参加24年で300万点の大台に乗せました。
太田市は戦前、中島飛行機の設立によって軍需産業都市として発展しました。 現在も自動車や電気、機械などの企業が集まる北関東有数の工業都市です。 学区内にも、工業団地が造成されていますが、閑静な住宅地と東武伊勢崎線沿いに広がる田園地帯に囲まれています。 ベルマーク活動は、PTAの環境整備部(半田さなえ部長)の14人のお母さんたちと児童のJRC委員が協力して取り組んでいます。 ベルマークは、給食費の集金の時に一緒に集め、クラスのベル箱に貯めておきます。JRC委員はクラスのマークを回収して1つにまとめます。 仕分けは6月と11月の年2回。6月は環境委員会のお母さんと、奇数学年のお母さんが親子で参加します。偶数学年の親子参加は11月です。1回に30組くらいの親子が集まり、牛乳パックを使って会社番号ごとに仕分け、さらに点数計算まで終わらせます。 昨年はベル預金でプール用のベンチと、クラスごとに鉛筆削りを購入しました。 「今までは学校内だけで活動して来ましたが、これからは地域にも協力をお願いする体制がとれるよう考えてみたいと思っています」とお母さんたちは話していました。 |
ビールやスポーツドリンクにもベルマークをつけてほしい
さいたま市の仲町小学校
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さいたま市仲町小学校 山崎俊校長、806人。県内では89校目の300万点達成です。校区内には県庁、警察などの公共設備が建ち並び、浦和駅周辺にはマンションが増え、児童数が増えています。近くには旧中山道があり昔ながらの商店街が軒を連ねています。
「学校の自慢は親子プールと広いグラウンドです。サッカーなどはグラウンドを2面に区切り、競技を行うことができます」と松本勝教頭先生。西側には学校のシンボルである常緑の「ヒマラヤスギ」があります。創立以来、子どもたちが大切に見守っています。 ベルマーク運動は、PTAのベルマーク部(筒井朋子部長、10人)が担当。毎月2回、「回収のお願い」として学校便りに掲載します。集まったマークはPTA会議室で整理、計算を行っています。 「ベルマークの整理は、台紙に貼って整理するのが1番やりやすいですね」と、筒井さんは初回の整理経験を話してくれました。自治会の方々にもベルマーク一覧表などを配り、協力を呼びかけ成果をあげています。毎年、ベルマーク担当者は入り代わりますが、前年度の反省点を改善して、新たな気持ちで作業に取り組むことができるとのことでした。 これまでベルマーク預金で校旗、一輪車、ビート板ボールなどを購入しました。「学校の予算が少なくなっているご時世ですので、校旗など高価なものが買えるので助かります」と松本教頭先生は話してくれました。 「ビール、スポーツドリンクなどにもベルマークを付けてほしい。できましたら財団でもテレビコマーシャルを流して、運動をもっと多くの人に知っていただく必要があるのではないでしょうか」と、ベルマーク部員の方々は話しました。 |
3階建ての屋上に彼岸花「天空の野原」に彩り
東京都杉並区の堀之内小学校
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東京都杉並区の堀之内小学校(松本高晴校長先生、生徒数398人)が300万点を突破しました。東京都内では93校目です。
地下鉄丸ノ内線の新高円寺駅から歩いて6分。学区内を学校の屋上から四方をながめると、杉並区でも最多の寺が集まり、大きな公園(和田堀公園、済美山)や、蚕糸の森の緑や大宮八幡の森が茂り、恵まれた環境にあります。 堀之内小学校は、平成14年に全国で初めて、3階建て屋上を緑化した学校です。この屋上を子どもたちが「天空の野原」と名付けています。 四季折々の草花が咲き、芝生の上で遊ぶことも出来ます。これを機に環境にかかわる子どもの育成を目指し、太陽光発電や風力発電を設置、雨水をドラム缶に入れてため貯水、植物の水や池の水として有効利用していました。今は彼岸花やチェリーハーブの赤い花が咲き、和ませてくれました。 取材で訪ねた9月27日は、5年生6年生が研修で留守になる教室を使い、年に一度の昼食試食会の日で、保護者が集まります。その日を有効に使い回収、仕分け作業が行なわれました。 年に2回の送付を予定に行なわれる整理作業は、吉開孝人PTA会長をはじめPTA学級委員とPTA有志の方が、毎回30人くらい集まり行なわれます。 1〜2年生の各教室にはベルマーク収集箱が常設、3〜6年生はベルマーク番号別に入れる回収箱を置き、児童も仕分け作業にたずさわっています。また年に3回「ベルマークだより」を作成、全家庭に配布、学校の行事などで保護者が集まる時には、新たに発行して協力をしてもらえるように工夫しています。昼食試食会では「使用済みカートリッジの回収のお知らせパンフレットに、見本のカートリッジを添えて呼びかけします」とPTA学級委員の梅崎紀美枝さんが話していました。 ベルマークでのお買い物は、会議用長机、一輪車など数多くありますが、5年前に買ったウスは10月に行なわれる「こどもフェステバル」で毎年使い、喜ばれているそうです。 まだまだ必要な設備品がたくさんあるので、「さらに地域に方がたに呼びかけて、協力をお願いしていく必要があると思います」と皆さんの意見でした。 |
来年度からベルマークが委員会活動としてスタートします神奈川県川崎市の東高津小学校
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神奈川県川崎市の東高津小(鈴木陽一校長、870人)が300万点を達成しました。
学校は、東京都と神奈川県の境を流れる多摩川沿いにあります。 学区内には交通量が多い国道246号や第三京浜国道、府中街道などが通っていますが、学校の近くは静かな住宅地です。学区内には伝統の多摩川ナシの果樹園も残っています。 校内の3カ所にベルマーク預金で購入した整理箱を置き、児童たちがいつでもマークを入れるようにしています。 ベルマーク活動は、PTAの学年委員の中のベルマーク担当が中心です。 学期ごとに各クラス2人ずつ計48人のお手伝いのお母さんと一緒に仕分け、集計作業をします。 現在は、ベルマーク委員会ではないので、来年度から委員会として立ち上げてさらにベルマーク活動を盛り上げていきましょうと話し合っていたところに、300万点達成のうれしいお知らせが届きました。 児童たちの活動への参加や地域住民の皆さんへの協力のお願いなど、「これから話し合う課題が残っています。学校施設が充実すれば、子供たちも喜びますので私たちもがんばります」と学年委員のお母さんたちは話しています。 |
ベルマーク活動は、「ベルボラ」のお母さんに支えられています
神奈川県横須賀市の鴨居小学校
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神奈川県横須賀市の鴨居小(角井正人校長、479人)が300万点を達成しました。
三浦半島の東の突端に位置する鴨居小の校区内には、観音埼灯台があります。前面には東京湾が広がって潮の香りを感じさせる歴史のある学校です。 1昨年には、創立130周年を記念して、子どもたちは観音崎公園に「くぬぎ」の苗木を550本植樹しました。くぬぎの木は、カブトムシやクワガタが集まるので自然がしっかり残っていることを子どもたちに分ってもらえます。 ベル活動は、PTA専門委員会ベルマーク係の高羽美奈子さんと原明子さん、十河あゆみさん、柴田薫さんの4人を中心に、ボランティアのお母さんたちと児童の福祉委員が協力しながら取り組んでいます。 毎月、各クラスのマークを回収して大きな缶にまとめるのが児童の作業です。 「ベルボラ」の名称で募ったお母さんたちと一緒に引き継いだPTAは、手分けをして家庭に持ち帰り、仕分け、集計をして発送します。 「4人の委員は、2年任期で毎年2人は交代します。経験した2人が残っていただくので、少ない人数でも活動がスムーズに流れています。もちろん、ベルボラの協力なしでは考えられないことですね。」と原さんたちは話していました。 |
★ 200万点達成校 |