学校訪問


達成校目次

★ 500万点達成校を訪ねました!

  市川市の国府台小学校   校舎に同居のお年寄りたちと楽しい時間を過ごして交流
  神戸市の本山第三小学校   震災を乗り越え500万点 「今ある命大事に」をモットーに

★ 400万点達成校を訪ねました!

  鶴岡市の朝暘第四小学校   昨年度集めた26万点は山形県内でトップでした
  三木市の自由が丘小学校   創立30周年の年に達成 親子が連携して

★ 300万点達成校を訪ねました!

  いわき市の平第一小学校   パソコンを使っての集計作業はスムーズです
  ひたちなか市の那珂湊第一小学校   「海辺の生き物観察」 1番の人気はウミウシです
  東京都江東区の南陽小学校   学校の歴史とともに歩んだ30年 ベル運動はしっかり根付いています
  横浜市の洋光台第一小学校   各クラスの赤い回収箱は ベル運動のシンボルです
  富山県高岡市の西条小学校   ものづくりなどの教育指導へ 総合学習で漆器づくりを学ぶ
  石川県白山市の千代野小学校   PTAの都合を考え作業を昼の部と夜の部を設けました

★ 200万点達成校

  茨城県岩瀬町羽黒小学校   静岡県清水町西小学校
  大阪府堺市の槙塚台小学校   山口市平川小学校
  福岡県春日市天神山小学校   宮崎県日南市吾田小学校

500万点達成校を訪ねました!

校舎に同居のお年寄りたちと楽しい時間を過ごして交流

市川市の国府台小学校
 千葉県市川市の国府台小(土野茂校長、648人)が運動参加43年で500万点を達成しました。県内で15校目です。
  学校はJR総武線の市川駅とJR常磐線の松戸駅の中間にあります。フーテンの寅さんで有名になった「矢切の渡し」もすぐ近くです。
  校舎から見える景色は、絵葉書の世界です。「じゅん菜池緑地公園」の水辺に映る四季折々の花は、優しい風を子どもたちに運んでいます。
  校舎の1階にはデイサービスセンターがあって、子どもたちとお年寄りとの交流も盛んです。子どもたちは、お手玉やおはじき遊びを教わったり、手話で歌を唄ったり踊りを披露して楽しい時間を共有しています。
 ベル活動は、PTAのベルマーク委員会(芝尾亮子委員長)の34人のお母さんたちが中心です。
  教室には、ベル収集箱を置いて、いつでも入れられるようにしています。集計日の2週間前には、「ベル便り」を発行します。年3回の集計日は土曜日の午前中と決めています。委員の出席率もよく、家庭への持ち帰り作業はしていません。
  お母さんや先生たちは今、ベル預金で、視聴覚機器の強化を目標に、ビデオデッキの購入を考えています。
  「今年から、大型スーパー2カ所に一覧表と一緒にベル箱を置かせてもらいました。思った以上にマークが集まるので、整理や集計を手伝ってもらうボランティアの募集を検討しているところなんですよ」と芝尾委員長は話していました。

500万点達成校を訪ねました!

震災を乗り越え500万点 「今ある命大事に」をモットーに

神戸市の本山第三小学校
 神戸市東灘区の本山第三小学校(新村芳次校長、681人)はベルマーク運動参加から39年、県下で24校目の500万点達成です。今年は、児童6人が亡くなった阪神淡路大震災から10年。震災の教訓を忘れずに「命を大切にする」教育を進めています。震災を乗り越えての500万点達成に、学校、PTAの喜びもひとしおです。
 PTAでベルマークを担当しているのは施設部(堤圭香部長)です。各クラスから部員1人選ばれ計19人で構成しています。月初めにベルマーク袋を児童から集めます。マークが入っていなくても袋は回収します。回収した袋は部員がクラスの分を自宅に持ち帰り会社別に仕分けします。部員らは子どもたちに手伝ってもらいながら作業する人も多く、家族のコミュニケーションの場にもなっているようです。
  中旬に学校で部会を開き、自宅で整理したベルマークを持ち寄ります。事前に部員に割り当てているベルマーク番号分を、さらに家に持ち帰り最終整理します。発送は年2回です。
 子供たちのベルマーク集めのほかに学校正門、西門のほかに近くの児童館、公園などにベルマークポストを設置しています。地域の人たちが入れてくれるので大助かりだそうです。
  同校は昨年、創立50周年を迎えました。それに合わせベルマーク預金を貯め、多くのものを買いました。先生方の要望が強かった「けやき製の締め太鼓」、簡易サッカーゴールなどです。なかでも「一輪車練習用てすり」は人気で、これを使い子どもたちの一輪車乗りの技術は格段に上達しているそうです。
  本山第三小は1995年1月17日の阪神淡路大震災で大きな被害を受けました。同校付近の民家は倒壊し、火災も発生しました。児童6人、家族22人が亡くなりました。学校は避難所になり、48遺体が安置されました。
 大震災から1年後の06・1・17、児童1人1人が土をかけ「しだれ梅」を植えました。亡くなった6人を忘れないように、との思いからです。「みんなの心の木」と命名しました。しだれ梅は、震災のあったころに花芽をつけるために選ばれました。毎年1月17日には、この木の前で全校生が集まり、震災の歌「しあわせを運べるように」を歌い、体験者の話を聞きます。
  また校舎3階にある大震災資料室も、この時期に開放されます。ここには、針が震災のあった午前5時46分を指したままの柱時計や、子供たちが折った千羽鶴、全国から寄せられた励ましの手紙などが飾られています。
  同校の教育目標は「認め合い心豊かにたくましく生きる子どもを育てる」です。山下博信教頭は学校の取り組みを「今ある命を大事に仲間と力を合わせて頑張っていこうということです」と話しています。

400万点達成校を訪ねました!

昨年度集めた26万点は山形県内でトップでした

鶴岡市の朝暘第四小学校
山形県鶴岡市の朝暘第四小(三井秀雄校長、604人)は、2004年度は山形県内でトップの26万点余りでした。この6年間で100万点のマークを集めて、県内3校目の400万点校になりました。
  日本海沿いの米どころ、庄内平野の南に位置する鶴岡市は、庄内米と並んで、美味しい枝豆のだだちゃ豆の産地としても知られています。
  この学校のベルマーク活動は、各クラスの児童のベルマーク係とPTAの教育環境委員会(川井明美委員長)の28人のお母さんが協力して進めています。 
  毎月1日を「ベルマークの日」と名付けて、マークを回収。ベルマーク係の児童は、会社ごとに分けられたベル箱を使ってマークを仕分け、4、5日後に全校用のベル箱にマークを移します。
  引き継いだPTAは、年4回点数計算をして、3月にべルマーク担当の先生と一緒に発送します。
  「ベルマークの仕分け方については、もっといい方法があるんじゃないかしら?と委員の間でもよく話題になるんですよ。これからもみんなで話し合って工夫しながら楽しく活動をしていきたいですね」と川井さんたちは話していました。

400万点達成校を訪ねました!

創立30周年の年に達成 親子が連携して

三木市の自由が丘小学校
 金物の町として知られる兵庫県三木市の自由が丘小(松本明紀校長、630人)が400万点を達成しました。学校創立30周年を迎える同校は子どもとお母さんが連携してベルマーク運動を進めています。
  まず、児童会のベルマーク委員会(橋本賢志郎委員長、20人)が片岡弘子、黒田礼子両先生の指導で、2カ月に1回、委員会活動の時間に集まります。20人は5、6年生の希望者で各教室を回ってマークを集め、マークを切り揃えます。片岡、黒田先生は「作業を通じ、子どもたちが協力することの大切さを覚えます」と喜んでいました。
  あと、PTA(徳沢芳彦会長)の事業施設委員会(辻江利子委員長、9人)が引き継ぎます。毎月最低1回以上集まり、年間20万点を目標にしています。中越地震の緊急援助では15万点を、台風23号被害では近くの小学校に15万点の寄贈をしました。
  学校には「TVスタジオ」があります。毎朝15分間、スタジオで音楽の先生やコーラス部の子どもたち40人が歌います。21クラスのテレビに放映され、全校児童が各教室で一緒に合唱、「全校音楽界」を楽しんでいます。

300万点達成校を訪ねました!

パソコンを使っての集計作業はスムーズです

いわき市の平第一小学校
 福島県いわき市の平第一小(山本もと子校長、488人)が300万点を達成しました。
  同小は、昔、お城があった小高い丘の上に、明治6年に創立されました。JR常磐線いわき駅に近い歴史のある学校です。学区は商業地域や官庁街です。最近は、住宅地が郊外に広がっているため、児童数は年々減っています。
  ベルマーク活動は、PTAの環境厚生委員会(磯上和子委員長)の32人のお母さんたちです。学期1回の活動日には、家庭でクラス分のマークを会社別の袋に分けて、点数計算まで終わらせて持ち寄ります。4年前から、集計作業にパソコンを使っています。担当の委員は、袋に記入された 合計枚数と合計点数を入力していきます。年度末に、3学期分のマークをひとまとめにして集計、発送します。
  秋のバザーの時には、ポスターや回覧板でマーク回収の呼びかけをしています。子どもたち主催のゲームコーナーも、ベルマークを通貨にして、活動を盛り上げています。当日は、地域のお年寄りたちから、たくさんマークをいただいています。
  「今年から、新しいパソコンとプリンターになって、さらに集計がスムーズになりました。再来年には、新しい校舎が完成します。その時は、ベル預金で何か記念になるものを購入したいですね。今から子どもたちの喜ぶ顔を見るのが楽しみです」と磯上さんは話してくれました。
  なお、同小は平成15、16年度のいわき地区のベルマーク運動説明会場を引き受けて下さいました。

300万点達成校を訪ねました!

「海辺の生き物観察」 1番の人気はウミウシです

ひたちなか市の那珂湊第一小学校
 茨城県ひたちなか市の那珂湊第一小(根本正裕校長、523人)が参加42年で300万点を達成しました。
  JR常磐線勝田駅から茨城交通湊線に乗り継いで12分。小高い丘の上の校舎からは太平洋が一望できます。
  この学校の特色は、県立アクアワールド大洗の協力のもと、全校あげて取り組んでいる「海辺の生き物観察」です。この行事を楽しみにしている子どもたちにとって、一番の人気者はウミウシです。手で持った感触やちょっと変わった形に子どもたちは大騒ぎです。
  ベルマーク活動は、PTAの学年学級委員会(稲野辺純子委員長)の24人のお母さんたちと児童会の福祉委員会(18人)が協力しながら取り組んでいます。
毎月1日の「ボランティアの日」に、児童は教室においてあるベルマーク整理箱に番号ごとに入れます。福祉委員会の児童は、月2回の委員会の時間に各クラスから集めたマークをベルマーク室にある整理箱に確認しながら入れます。
  引き継いだPTAは、ボランティアのお母さんと一緒に年12回の活動日に、点数計算をして年度末に発送します。
  地域の郵便局など2カ所とスーパーなど18カ所の計20カ所にベル箱を置かせてもらうなど積極的に取り組んでいます。
  「以前は給食委員の役員だけでベルマークを担当していました。月1回の作業だけでは終わらないことが多かったんですよ。今年から学校全体で取り組むことにしました。働いているお母さんが多いので、作業日にも工夫をしてみました。毎回20人から30人のお母さんにお手伝いいただけるんですよ。今年中に、クラスに1台、CDラジカセを購入できそうです」と稲野辺さんは話していました。

300万点達成校を訪ねました!

学校の歴史とともに歩んだ30年 ベル運動はしっかり根付いています

東京都江東区の南陽小学校
東京都江東区の南陽小(稲富三夫校長、498人)は1975年創立と同時にベルマーク運動に参加、学校の歴史とともに歩んだ30年で300万点を達成しました。西武ライオンズの松坂大輔投手は同校の卒業生です。
  ベルマーク活動は、PTAの学級部(久保田雅子部長)を中心とした30人のお母さんたちです。毎月14日の「ベルマークの日」にマークを回収。クラス全員を割り振った当番表をもとにクラスごとに仕分け作業をします。2月の仕分け作業後に学級部全員で点数計算をして発送します。
  「ベル預金では今までに、コピー機や優勝旗、和太鼓などなかなかPTA予算では買えない高額の品物を購入してきました。自分の学校の設備を整えるだけではなく、へき地の学校や特殊教育学校などへの援助につながるなんて素晴らしい運動だと思いました」と久保田さんたちは話していました。

300万点達成校を訪ねました!

各クラスの赤い回収箱は ベル運動のシンボルです

横浜市の洋光台第一小学校
横浜市の洋光台第一小(福岡雅和校長、574人)が300万点を達成しました。
  JR横浜駅から約20分。JR洋光台駅の周辺は35年前に造成された住宅地が広がっています。近くには横浜市南部の豊かな自然を代表する「円海山」もあり、子どもたちにとっても大変恵まれた環境です。
  ベルマーク活動は、PTAの保健厚生委員会(森田良子委員長)の18人のお母さんたちが中心です。各クラスには赤いベル回収箱を置いています。月1回の定例会の時に集めて、全員で10枚ずつ束ねて仕分けしたマークを各会社の袋に入れておきます。点数計算と発送作業は3月です。
  「この運動は家庭の中で誰にでも参加できる、ボランティア活動だと思います。つい見過ごしてしまうような小さな点数も、みんなで力を合わせることで、とても大きな力になることを実感しています」と森田さんたちは話してくれました。
  「子どももベルマーク活動に一部かかわる方向に持っていくのが、これからの課題ですね」と高原校長は話していました。

300万点達成校を訪ねました!

ものづくりなどの教育指導へ 総合学習で漆器づくりを学ぶ

富山県高岡市の西条小学校
富山県高岡市の西条小学校(藤井秀盛校長、390人)が、41年間の取り組みで300万点校になりました。県内18校目。今年度から児童の関わりを増やして活動を強化したところに飛び込んだうれしいニュースです。
  西条小では第2週が「ベルマーク週間」。学年ごとに曜日が決まっていて、家庭から持ってきたマークは自分たちで仕分けして、空き教室に置かれた引き出しに入れます。これまで児童会のボランティア委員会がお手伝いしていましたが、ボランティア委員だけでなくみんなでやることにしたのです。
  学年末に多く持ってきてくれた子に賞状を渡したり、新聞に名前を載せなければ、と子どもたちは大張り切り。マークはこのあとPTA環境・生活委員会のお母さんたちに引き継がれ、整理・集計が行われますが、子どもたちの主体的な取り組みでベル熱はいっそう高まりそうです。
  高岡市は「高岡大仏」に代表される銅器や漆器など伝統工芸で知られ、近年はアルミ加工やデザイン関連企業なども集積しています。学校教育にも、ものづくりやデザイン学習の導入を目指し、西条小はそのための研究推進校として総合学習で漆器づくりなどを学んでいます。

300万点達成校を訪ねました!

PTAの都合を考え作業を昼の部と夜の部を設けました

石川県白山市の千代野小学校
 石川県白山市の千代野小学校(東俊一校長、355人)が、県内18校目の300万点校に。参加から16年という比較的短期間での達成ですが、急激な児童減に直面しており、活動の効率化など課題もあるようです。
  学校は創立27年目。ことし合併で誕生した白山市の中核、旧松任(まっとう)市のニュータウンとともに歩んできました。でも、多くのニュータウンの学校と同様、児童が減りPTA活動も大変になって、千代野小では一時、独立したベルマーク担当委員会をつくれなかったほどです。
  しかし、「やっぱりベル活動は大切」と今年、ベルマーク委員会が復活。委員は各学年ひとりずつ、PTA執行部のベル担を含めても計7人という少数ですが、毎月の作業も昼の部と夜の部を設けて、都合に合わせて出るようにしました。また、PTA会員から集計ボランティアを募ったところ、23人もの応募があり、委員たちを感激させてくれたそうです。
  子どもたちもがんばります。毎月、マークを持ってくると、廊下に並んだペットボトルに仕分けして入れてくれます。
  縦割り教育で力を合わせることや思いやりの大切さを育んでいます。みんなで考えたテーマを数メートル四方の貼り絵で描くことが千代野小の伝統にもなっているそうです。


★ 200万点達成校


茨城県岩瀬町羽黒小学校
 渡辺則久校長、334人。明治6年開校の歴史のある学校です。学区内には石材工場が多く「石材の町」として発展してきました。一人一鉢運動など児童と教師、保護者と一緒に環境教育に取り組んでいます。活動はPTA母の会委員会が担当しています。

静岡県清水町西小学校
 大野浩靖校長、568人。30年間で達成。児童会ベルマーク委員会が呼びかけ、PTA環境整備委員会が整理する形で常時回収。カートリッジ回収も上々です。富士山麓の豊富な湧水で有名な柿田川の水源調べなど環境学習に取り組んでいます。

大阪府堺市の槙塚台小学校
 (岡田光恵校長、364人)は参加から35年目の達成。PTAでは会計の田浦眞友美さんを責任者に各クラス4人の学級委員が担当します。年2回集まり、仕分け、整理し最終集計して発送。学級委員以外のお母さんも参加しています。

山口市平川小学校
 新谷剣二郎校長、979人。参加36年で達成。PTA学年部(岡田幸子部長ら29人)が、毎月15日の「ベルマークの日」にマークを回収し、家庭で仕分けします。集計は年3回。1回に2学年ずつが出ており、年1回作業に出ればよい仕組み。

福岡県春日市天神山小学校
 稲住宏子校長、720人。参加21年で達成。PTA厚生委員会(志賀真理子委員長ら6人)がベルマーク運動を担当。児童の体力作りで1輪車が盛ん。学校の要望で8月に、グリーン色のノーパンク1輪車10台を購入しています。

宮崎県日南市吾田小学校
 高崎洋校長、454人。参加44年で達成。図書室の本が古くなっていたんだりしているため、PTA学年部(岡田健次部長ら50人)は、「図書の充実」を目標に掲げて、ベルマークで本を購入することを決め、学校をあげて取り組んでいます。
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