学校訪問


達成校目次

★ 1000万点達成校を訪ねました!

 

神戸市東灘区魚崎中学校

  頑張る生徒、支える地域 3年連続の20万点記録

★ 600万点達成校を訪ねました!

 

薩摩川内市可愛小学校

  初体験で不本意な1年 「県1」奪回を目指す

★ 500万点達成校を訪ねました!

  平塚市の崇善小学校   便利な虫かご型の回収箱 どこに置いても注目されます

★ 400万点達成校を訪ねました!

  松戸市の古ヶ崎小学校   給食室や地域に置かせていただいたベル箱からたくさんのベルマークが集まります
  一宮市の千秋小学校   「活性化は児童・保護者の皆さんが『ちょボラ』することで大きな果実」
  大阪府泉大津市の条東小学校   ベルマークへの意識の向上に力を入れて行きたい
  明石市の朝霧小学校   子どもたちにベル意識が浸透 全員がマークを持ち寄る
  神戸市の丸山小学校   「そんなに貯まったんですか」と400万点の知らせおかあさんら驚く
  尾道市の栗原小学校   本を買ってやりたい
  山口県小郡町の小郡小学校   児童とPTAが両輪で運動推進
  神戸市灘区の福住小学校   身近な生き物と親しむ ビオトープが人気です

★ 300万点達成校を訪ねました!

  習志野市の大久保東小学校   仕分けしながら会話が弾み 情報交流ができ楽しく作業
  青森県黒石市立中郷小学校   じょんがら発祥の地に粘りと根気でベルの花

★ 200万点達成校

  青森県八戸市立白銀南小学校   千葉県成田市のはぼたん幼稚園
  愛知県豊橋市磯辺小学校   豊中市千成小学校
  神戸市二葉小学校   明石市沢地小学校

1000万点達成校を訪ねました!

頑張る生徒、支える地域 3年連続の20万点記録

神戸市東灘区魚崎中学校
 兵庫県神戸市東灘区魚崎中(浅野修一校長、460人)は県で初の1000万点を超えました。参加から37年、全国で19番目、中学校では2校目。学校、生徒、PTA一体の取り組みが地域の支えのもとに実り、中でも全員参加を目標にした生徒たちの工夫が目立ちました。 同校は01、02、03年度と3年連続20万点を超えましたが、1クラス減になった04年度は200万点を切りました。今年度はさらに1減の13クラスですが収集目標をどこに置くか。4月27日、クラス代表が集まった全校協議会で18万点と決りました。4月分の集計は132555点。目標まであと166745点、生徒たちは「頑張ります」と気合いをいれていました。この後、尾崎千蘭会長ら役員らは1階ギャラリーで、生徒全員参加表の達成クラスに赤いリボンをつけました。13クラスのうち7クラスです。尾崎会長は「みんなが協力し合う気持ちを育てていきたい」と、全員参加の意義を話しています。
このほかに、上位3クラスには毎月、持ち回り式でトロフイーが、また5000点、10000点などに達したクラスには植木鉢が生徒会から贈られます。
  PTA会長の松浦孝治さんと04年度ベルマーク担当役員の戎重子さんは「子どもたちがクラスごと競い合っています。それをお父さん、お母さん、地域のみなさんが支えています」と話していました。
  校区内のスーパーや文房具店などには生徒会の収集箱が置かれています。生徒たちの出身校の魚崎小も現在871万点を集め県3位です。ベルマーク運動は小さい時から身近なものとなっています。
  集計は、まず生徒が毎月1回のベルマーク週間に行います。企業別、点数別などに仕分けたのを、今度はPTAの役員や各クラス4人の評議員らが学期末に集まり点検しベルマーク財団に送ります。戎さんは「こどもたちのためやりがいがあります」と話しています。

600万点達成校を訪ねました!

初体験で不本意な1年 「県1」奪回を目指す

薩摩川内市可愛小学校
 鹿児島県薩摩川内市の可愛(えの)小学校(片野田伸一校長、715人)が、5月に参加44年で、県内で3校目に600万点を達成しました。
  ベルマーク部はPTA事業部に属し、リサイクル活動の廃品回収(年2回)とともに事業部活動の2本柱になっています。
  2004年度ベルマーク部代表・田島綾さんと学校側のベルマーク担当・石澤恵先生は「2人ともベルマークは初めてで、不本意な1年でした。未処理のマークがたくさん残っています」と、反省の言葉が出ました。
  ベルマーク部は各クラスから1人、クラスの部長が出て計22人。5月にベルマーク部と事業部の合同部会を開き、役員選出や年間計画などを決めます。
  マーク収集は「常時活動」で、家庭に集まった分だけ児童が学校に持参してクラスの回収ポストに入れます。児童会活動で5、6年生のベルマーク委員会が毎週木曜日に、朝の10分間の活動で全クラスを回ってマークを回収します。児童たちは月に1回の委員会活動日にポスターを書いて、ベルマークの収集・持参を全児童に呼びかけてPTAを支えています。
  仕分け・整理作業は月に1回、2〜3時間です。マーク送付は年2回だったが、2004年度は2月の1回だけになりました。マークは切りそろえて張っており、手間がかかっていました。
  同校は、2000年のベルマーク財団創立40周年記念で集票点数が県1位で表彰されています。
  田島さんと石澤先生は「初めての取り組みで、まったくわかりませんでした。学期ごとにマークを送りたいと思っていたのですが、マーク整理に時間を費やしてしまいました。今年度は作業方法を見直して、県1位奪回を目指してがんばります」と力強く話しました。

500万点達成校を訪ねました!

便利な虫かご型の回収箱 どこに置いても注目されます

平塚市の崇善小学校
 神奈川県平塚市の崇善小(會田栄校長、746人)が500万点を達成しました。県内で27校目です。
  学校は、市役所をはじめ、さまざまな官庁が集まっている平塚市の中心部にあります。その平塚は東北の仙台と並んで七夕で有名なところです。子どもたちが楽しみにしている、「たなばたまつり」には、1年生全員が「七夕おどり」に参加しています。4年生から6年生35人で構成する崇善マーチングバンドはパレードに参加します。
 ベル活動は、PTAの会員研修委員会(石川夕子委員長)を中心とする22人のお母さんたちです。委員は4月に各クラスの収集日を決めます。手作りのベル箱を各教室に置いて、児童がいつでもマークを入れられるようにしています。
  収集日にはクラスで募ったお手伝いのお母さんと一緒に、その学年の全クラス分のマークを仕分けします。作業の後に、子どもたちと一緒に「親子会食」をすることも、多くの参加者が集まる理由のひとつです。発送は学期末に各学年の委員1人ずつ計6人でします。
  ベルマーク便りの発行、大型スーパーや公民館にもベルマーク回収箱を置かせてもらうなど積極的に取り組んでいます。

400万点達成校を訪ねました!

給食室や地域に置かせていただいたベル箱からたくさんのベルマークが集まります

松戸市の古ヶ崎小学校
千葉県松戸市の古ヶ崎小(池田稔校長、639人)が運動参加28年で400万点を達成しました。
  学校はJR常磐線の松戸駅から北へ約2キロのところにあります。周りは、宅地化が進んでいますが、東京都と埼玉、千葉両県境を流れる江戸川にも近く、豊かな自然が残っています。校内には、空き教室を利用したデイサービスセンターがあり、児童とお年寄りたちとの交流も盛んです。給食を一緒に食べたり、劇をみてもらうなどお年寄りからも大変喜ばれています。
ベル活動は、PTAのベルマーク委員会(日置和恵委員長)の34人のお母さんたちが中心です。
  毎月ベルマーク袋を児童に配布。子どもたちには、校舎の昇降口に置いてあるクラス別の専用缶に袋ごと入れてもらい、マークを集めます。委員は当番制でベル袋を回収し、全員でマークを切りそろえて、会社番号ごとに仕分け・点数計算をします。
  発送月は委員長と副委員長が全体の点数計算をして年2回送ります。
  16年度は、ベル預金でサッカー部とバスケット部のオリジナルのユニホームを作り、選手たちに喜ばれました。
  「給食室の方や、地域に置かせていただいているベル箱からもたくさんのマークが集まります。いろいろな人の協力でこれまで続けてこられたのだと思います。これからもベルマーク運動をずっと続けていって欲しいですね。」と16年度の佐々木涼子委員長は話していました。

400万点達成校を訪ねました!

「活性化は児童・保護者の皆さんが『ちょボラ』することで大きな果実」

一宮市の千秋小学校
 「停滞したベル活動を活性化しようとしていたところ。子どもたちにも励みになります」。愛知県内20校目の400万点校になった一宮市千秋小学校(河合章校長、510人)をお訪ねすると、長谷川厚一郎教頭はこう話されました。活性化策のキーワードは「ちょボラ」。「児童・保護者みんなが、ちょっとだけボランティアすることで大きな果実を」というわけです。
  千秋小は1987年にベルに参加すると、学校・地域ぐるみの活動を展開。92年初めに100万点、翌93年夏には200万点、97年初めに300万点と、すさまじい勢いで収集してきました。
  ところが、ここ数年、急激に鈍りました。昨年度は2万点ほど。児童会にもPTAにもベル担当組織がなくなり、子どもが持ってきたマークを役員が手分けして年4回整理していたのですが、追いつかなかったそうです。
  「せっかくの運動を消してはいけない」。長谷川教頭は考えました。「子どもたちの力もちょっとだけ借りよう」。同時に、保護者全員に整理作業への参加を呼びかけることにしました。
  具体的には毎月15日をベルの日とし、マークを持参した子は自分で大まかに仕分けして、職員室廊下のペットボトルをリサイクルして作ったマーク入れに入れます。保護者には授業参観などで学校を訪れた際、少しだけでも仕分け・収集の作業をしてもらいます。
  「ベル担当組織を作って役員任せにするのではなく、いつでも、どなたでも、子どもの様子を見に来られたついでにでも、ちょっとだけボランティアしていただければ……」と長谷川教頭。PTA会長の掛村佳美さんは「全PTA会員が少しずつでも、気軽に力を出し合えるように声掛けをしていきたい」と話しています。

400万点達成校を訪ねました!

ベルマークへの意識の向上に力を入れて行きたい

大阪府泉大津市の条東小学校
 大阪府泉大津市にある条東小学校(久保俊一郎校長、560人)が400万点を達成しました。PTAの人権啓発委員会が担当ですが、昨年までは厚生援護委員会(藤原みどり委員長、6人)が引き受けていました。
  ベルマークは子どもたちが年3回、学校に持ってきます。1、2年生はマークをそのまま、3年生以上は企業別に仕分することになっています。これを委員6人が家に持ち帰り、整理。子どもたちの分類に間違いがないか、点検に気を使うそうです。集計は年3回、学校にあつまって作業しますが、この時は学級委員にも手伝ってもらい30人以上にもなるそうです。
  藤原さんらは昨年、小津中学校玄関に条東小のベルマーク収集箱を置いてもらいました。中学校でベルマーク運動が途切れるのはもったいない、というわけです。小中学校、PTAなどが参加する小津ネットという組織があり、ここでも機会あるごとに条東小のベルマーク運動への協力をお願いしているそうです。地域に広げること、底上げが必要と考えたからです。
  藤原さんは1年間の活動を通じてもっとベルマークへの意識のレベルアップを計る必要性を強調していました。特に子どもへ浸透させるには先生方の意識改革、協力が大事と考えています。
  同校は、弥生時代の環濠集落として全国屈指の規模をもつ池上曽根遺跡の近くにあります。郷土の歴史に親しんでもらおうと、児童に古代米の田植え、稲刈りなどを体験させています。

400万点達成校を訪ねました!

子どもたちにベル意識が浸透 全員がマークを持ち寄る

明石市の朝霧小学校
  兵庫県明石市の朝霧小(藤川智代子校長、597人)の400万点は県で59番目、運動に参加して35年目の達成です。
  毎月10日がベルマークの日です。子どもたちはベルマーク袋に入れて学校に持ってきます。それを、お母さんたちが各学期に1回集まり仕分け集計をします。
 担当は、これまではPTA愛護部でしたが今年4月から各学年9人の学年委員に代わりました。愛護部の場合、防犯の仕事もある上、学年がばらばらでベルマーク作業の調整がつきにくいなどの反省から、学年中心になりました。
  これまでにベルマーク預金でテントやトイレットペーパーのホルダーなどを購入しました。児童たちにもベルマーク運動は浸透し、ほとんどの子どもはベルマークを持ってくるそうです。近くの老人、大学の人たちもボランティアでベルマークを集め届けてくれることもあります。
  同校は明石市の東端で神戸市に隣接する地域にあります。校内に小高い丘の朝霧山があり、この雑木林で子どもたちは飯盒炊飯をしたり自分たちの秘密基地をつくったりしながらのびのびと学んでいます。校庭には桜並木、学校前には朝霧川と自然がいっぱいです。
  今、学校が力を入れているのは子供たちの安全です。PTAでは一昨年に「10b運動」を始めています。忙しくても、自宅から10bぐらいは子どもを送り迎えしましょうというものです。
  さらに昨年度に「子ども守り隊」を結成、役員らは校区内をパトロールしています。この「子ども守り隊」には、自治会関係者も参加し、買い物や散歩の時に子どもたちの動静に気をつけるなど地域ぐるみの運動になってきています。

400万点達成校を訪ねました!

「そんなに貯まったんですか」と400万点の知らせおかあさんら驚く

神戸市の丸山小学校
神戸市長田区の山手にある丸山小学校(井上香代子校長、397人)が400万点を達成しました。PTAの愛護厚生部(古川光子部長)が担当しています。部員は各クラスから2人ずつ選ばれた26人です。同部はベルマーク運動のほかに、池、川などに看板を立てるなど危険区域パトロールも実施しています。
  ベルマークは子どもたちが年5回、学校に持ってきます。これを各クラスの愛護厚生部員が預かり整理します。それを、おかあさんたちは年5回学校に集まり、1時間30分ほどかけ、分類・整理します。いつも20人以上のおかあさんが集まります。発送は9月、2月の年2回です。
  PTAの会報でベルマーク収集を呼び掛けるなどしています。また、PTA会員以外の地域の方からの協力もあるそうです。
  神戸市長田区は阪神淡路大震災で大きな被害を受けましたが、同校の校区は比較的被害が少なかったようです。同校では今、講堂を体育館に建てなおすことをおおきな目標として持っています。また福祉教育に力を入れており、近くの障害児療育施設などと交流を深めています。昨年、創立50周年を迎えました。ベルマーク運動参加44年目の400万点達成に、お母さんたちは「そんなに貯まっていたんですか」と驚いています。

400万点達成校を訪ねました!

本を買ってやりたい

尾道市の栗原小学校
広島県尾道市の栗原小(山田貢校長、836人)の400万点達成は県で18番目です。
  5月9日は月1回の子どもたちの整理作業日。毎週金曜日に集めたのを5、6年生のベルマーク委員20数人が整理していました。イチゴパック1個に2社分のマークを入れていきます。イチゴパックは全部で22個。子どもたちの作業を、今年度PTA会長の宇根本茂さんと04年度ベルマーク委員長の森数倫代さんが時々アドバイス。
  子どもたちが整理するようになったのは昨年から。買ったテントや百科事典が自分たちの活動の結果だ、という実感が子どもに薄いのではないか。そこで「整理まで関わることで、それを感じてもらえたら」というわけです。
  PTAグリーンベル委員会ベルマーク係(44人)が、年4回が集まり集計しますが、子どもたちの仕分けがあるので大助かりだそうです。森数さんらは「子どもたちが関わることで家族みんなが関心をもつようになった」と、話しています。
  同校は図書の充実を掲げ、今年4月、読書活動実践推進校として文部科学大臣賞を受けました。昨年にはPTAがベルマーク運動や図書活動を評価されて全国優良PTAに選ばれています。図書館の机をお父さん方で手づくりした宇根本会長らは「ベルマーク預金で本を買ってやりたい」と話しています。

400万点達成校を訪ねました!

児童とPTAが両輪で運動推進

山口県小郡町の小郡小学校
 山口県小郡町の小郡小学校(大野嘉香校長、560人)が、5月に参加44年で400万点を達成しました。県内で23校目。
  ベルマーク活動は、PTA施設部(14人)と、5・6年生児童の福祉委員会(15人)が両輪で進めています。
  児童の福祉委員会は、毎月終わりにベルマークを回収し、切りそろえて番号別に仕分けをします。委員会活動は月1回だが、福祉委員会は週1回、火曜日の昼休みに30分間作業をする熱心さ。
  これからあとはPTA施設部の仕事。月に1度、第2木曜日に点数計算と集計をします。マークの送付は9月と3月の年2回を予定しています。
 PTA役員は4月に総入れ替えをします。施設部の全員が、ベルマーク運動は初めての取り組みです。スタートにあたっては、年間計画を立て、マークの集票点数は前年並みの10万点を目標に決めたそうです。
  買い物は、1昨年は体育館の改築でフロアシートを購入。今年度は全教室に鉛筆削り器18台の購入を計画しています。
  福祉委員会委員長の水永圭祐君と副委員長の野村侑生君は「ベルマーク活動は楽しいです。学校に体の不自由な子どもがおり、車イスを買えたらいいなと思います」と目を輝かせていました。
  施設部長の宇佐見知子さん、前副部長の木原恵美子さん、PTA副会長の国本敏江さんは「400万点達成は地道に活動を続けてきた成果です。これからは地域の協力を得ることも前向きに考え、今まで以上にがんばります」と話していました。

400万点達成校を訪ねました!

身近な生き物と親しむ ビオトープが人気です

神戸市灘区の福住小学校
 神戸市灘区の福住小学校(松本容子校長、471人)が参加から39年で400万点を達成しました。兵庫県下で57校目です。
  子どもたちはベルマークをクラスに置いてある収集箱に会社別に入れていきます。低学年は会社別の仕分けをせず、みんな一緒に入れます。
  PTAのベルマーク整理日は毎月第2水曜日です。担当するのは厚生福祉委員会(三原由美子委員長ら委員15人)です。クラスから委員1人選ばれます。委員のお母さんたちが午前中いっぱいかけて高学年クラスが仕分けした分をチェックし低学年の分は自分たちで仕分けします。番号別、点数別に分け10単位ずつホチキスかセロテープでとめます。最後に集計数字を書き込み、学期ごとに財団に発送します。
  学期当初にベルマーク運動への協力を呼び掛けるプリントを配っているほか、授業参観の時に同様のお願いをしています。学校以外でも歯医者さんや郵便局にもベルマークの収集箱を置かせてもらっています。
  ベルマーク資金で学校用シンセサイザーの購入を申し込んでいます。学校や子どもたちは「授業や音楽会、児童集会に使いたい」と楽しみにしています。
      ◇
 福住小学校で今、人気スポットは身近な生き物に触れられるビオトープです。平成17年3月、中庭に完成した長さ5b、幅3・5bの池に、6月下旬、子どもたちの最も要望が強かったメダカが入りました。環境省のレッドデータブックに絶滅危惧種と指定されているクロメダカ30匹ほどです。近隣の小学校から譲り受けたり保護者が持ってきてくれたりしたものです。今では100匹ほどに増え子どもたちは大喜びです。
  さらに、同じように絶滅危惧種のカワバタモロコを兵庫県芦屋市の篤志家から譲り受けました。ほかにタニシ、川エビの一種スジエビも。ガマの穂、トクサ、ショウブがはえる中、池の水面をアメンボがすいすいと泳いでいます。日本で昔からいる小さな生き物がこの小さな空間に共生しています。
  子どもたちは池の周りに集まってきて「スジエビがいるよ」「アメンボは面白いな」と熱心に観察しています。中南勲教頭先生は「池の生き物を見る子どもたちの表情はいきいきしています。このビオトープを大切にしていきたい」と話しています。

300万点達成校を訪ねました!

仕分けしながら会話が弾み 情報交流ができ楽しく作業

習志野市の大久保東小学校
 千葉県習志野市の大久保東小(三幣芳夫校長、824人)が300万点を達成しました。
  習志野市は、音楽教育の盛んなところで、この学校でも、子どもたちが上手に歌う二部合唱の校歌を初めて聞いたPTAは誰もがびっくりするそうです。
  ベル活動は、PTAの学年委員会(小西千枝委員長)を中心とする24人のお母さんたちです。6月、10月、2月の20日を「ベルマークの日」として年3回集めています。同じ日にお手伝い係の約50人のお母さんたちと一緒に仕分け作業を行います。作業時間を9時半から11時半までと決めている事も、お手伝いのお母さんたちが大勢集まる秘けつです。午後の発送作業は当番制で、お弁当を食べて一息ついてから取り組みます。昨年は液晶プロジェクターを購入しました。お隣の幼稚園にも貸してあげて喜ばれています。
  「仕分け作業をしながらも会話が弾むんですよ。うちの子どもも最近このお菓子よく食べるわ、なんてね」と16年度委員長の所美照さんたちは話していました。

300万点達成校を訪ねました!

じょんがら発祥の地に粘りと根気でベルの花

青森県黒石市立中郷小学校
 青森県黒石市立中郷小 岩崎光秀校長、538人。サクラが終わり白いリンゴの花が最盛期を迎えた季節に学校を訪ねました。校庭にそびえる学校シンボル樹木「あおぎり」は、は、まだ葉が芽吹いていませんでした。「あ」明るいあいさつ、「お」思いやりの心、「ぎ」きれいな学校、「り」リズムある生活をめざし、頭文字の4つを学校の教育目標にして取り組んでいます。
  活動はベルマーク委員会(須藤庸子委員長)が担当しています。仕事を持つお母さんが多いため、ベルマークの作業は昼の部と夜の部に分かれています。昼の部(10人ほど)が学校に集まり、各会社ごとに仕分けします。夜の部(10ほど)は、それぞれの自宅で会社ごとに仕分けされたベルマークの点数計算をします。送票は10月と3月の年2回行います。
  岩崎校長先生は「300万点達成とはうれしいですね。PTAのみなさんの長い間の努力が実りました。歴代PTAのみなさんの無理のない引き継ぎがよかったと思います」。
  「作業日に学校に集まりますと子どもたちの様子も分かりましたし、仲間とのおしゃべりや普段ではできない異学年交流もでて楽しい1年でした」森しのぶ前委員長と相馬由里前副委員長は話してくれました。
  黒石市は、青森県のほぼ中央にあり、津軽こけしの産地であり、じょんがら節発祥の地としても有名で民謡や手踊りが盛んなところです。


★ 200万点達成校


青森県八戸市立白銀南小学校
 中川久夫校長、590人。運動はPTA環境厚生委員会45人と児童はリサイクル委員会13人で担当しています。集まったマークは委員会活動のなかで収集袋からマークを出して箱にまとめる。PTAは仕分け、点数計算と送票を担当します。

千葉県成田市のはぼたん幼稚園
 高橋幸男園長、320人。成田空港開港と同時にできたニュータウンにあります。はぼたん会が担当。各クラスのベルマーク係が家に持ち帰って仕分け、その後、園全体をまとめています。これまでに掃除機、ビデオデッキなどを購入。

愛知県豊橋市磯辺小学校
 河辺敏一校長、619人。活動歴40年で達成。県内116校目。年3回の「ベルマーク週間」に集まるマークを、児童のボランティア委員会とPTA安全委員会が整理。2`ほど西にある豊橋港は、わが国最大の自動車輸出入拠点。

豊中市千成小学校
 喜多忠政校長、436人。PTA学級委員会(永田優子委員長、委員28人)が月1回、「ベルちゃん登校日」に整理。同校は今年2月、創立40周年。喜多校長らは、テントを購入し創立40周年の文字とベルマークのマークを入れたい、と大喜び。

神戸市二葉小学校
 藤原良信校長、229人。県下で248校目。参加から40年。平成16年度は施設部(尾形朋子部長)の16人と役員が年2回集まり整理。同校は平成18年春から隣接の長楽小と統合します。「統合に必要なものに使いたい」と考えています。

明石市沢地小学校
 小林稔校長、626人。運動始めて23年目、県内249校目の達成です。PTAのベルマーク部(繁治久代部長)が担当。12人の役員らが児童が月1回持ち寄ったのを整理します。預金は毎年、ボールなど消耗品購入に使っています。
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