★ 700万点達成校を訪ねました!
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ペリー来航の地・浦賀 職員室に設置のベル箱 地域の人が気軽に投函
横須賀市の浦賀小学校
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神奈川県で7校目の700万点達成校が生まれました。横須賀市の浦賀小(神宮寺みさ子校長、667人)です。
浦賀は今から約150年前の1853年(嘉永6年)、ペリー提督が率いる4隻の黒船が来航し、鎖国を続けてきたわが国に開国を迫った港として知られています。 近代日本の幕あけの舞台なったわけですが、現在は、横浜や東京のベッドタウンとして開発が進んでいます。 この学校では毎年、子どもと保護者を対象に「統計グラフ講習会」を開催。その作品が全国の統計グラフコンクールで多数入賞しています。 ベル活動は、PTAのベルマーク委員会(山本清香委員長)を中心とする20人のお母さんたちです。毎月1回マークを回収。クラス分のマークは家庭で会社番号別に仕分け。活動日には、全クラス分を会社番号別に分けて、担当会社を決めてマーク持ち帰り、家庭で点数計算します。 「私たちの学校は浦賀駅のすぐ前にあって、正門から階段を上がればすぐに校舎です。職員室にベル箱を置き、町内の人たちも気楽に学校に寄ってマークを入れてくれるんですよ」と山本さんたちは卒業生のお母さんら地域の皆さんの協力に感謝していました。 |
都内1のマンモス校が600万点達成
東京都足立区の綾瀬小学校
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東京都内で10校目の600万点校が生まれました。都内で1番児童数が多い足立区の綾瀬小(武田輝男校長、942人)です。JR綾瀬駅の目の前にある学校で、現在も児童の数は増え続けています。
ベル活動は、PTAの学年学級委員会(前田恵委員長)を中心とする27人のお母さんたちです。年6回、ベルマーク袋を各家庭に配布してマークを回収。 「地域ベルマーク」と称して、年3回、スーパーや商店、幼稚園などにベルマーク箱を設置してマークを入れてもらっています。 集計作業は年6回。お母さんたちは自分のクラス分を自宅に持ち帰り、会社番号別に仕分けします。その後、全員が学校に集まって点数計算をし、その日に発送します。 「これからは、ベルマークの仕組みなどを保護者に広めていきたいと思っています。1人でも多くのお母さんに、活動に参加していただきたいですね」と前田さんは話していました。 |
お年寄り5人、公民館借りて手弁当で 毎月1回のボランティア
滋賀県彦根市の青い鳥会彦根学園
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滋賀県彦根市の青い鳥会彦根学園(三田村重子園長)が500万点を達成しました。県下で4番目です。同園は現在、視覚と知的障害のある20歳から67歳の男子72人と女子38人が寮生活をしている社会福祉施設です。目の不自由な人が多いため、ベルマーク活動は地元のボランティア「あじさい会」(木輪弘子会長、5人)が引き受けています。
12年前、同学園を見学した木輪さんが友だちに声をかけて運動を開始。現在、木輪さんと藤本千代子さん(75)、水島千鶴子さん(75)、植野愛子さん(81)、白敷多津子さん(68)の5人が、毎月1回、彦根市の東部公民館に集まってマークの整理をしています。マークは彦根市社会福祉協会に置かせてもらったベルマーク箱に市民が入れてくれたものです。木輪さんらが毎月回収に回り、作業は朝から夕方まで1日続きます。お昼は手弁当で、交通費も自前です。目が緑内障にかかり、医者から「間もなく見えなくなります」と宣告されている藤本さんは「ベルマークは難しいボランティアではありません。目が見える間に自分に出来るベルマーク運動をしておきたい」と話しています。 三田村園長は「財政が厳しくなり、福祉の運営が難しくなる中であじさい会の応援は助かります。学園祭の時に使うテントや電子ピアノなどを買わせてもらいました」と喜んでいました。 |
作業は3日連続ですボランティアは好きな日に参加
京都市の修学院小学校
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比叡山のふもと、修学院離宮の西にある京都市立修学院小学校(福永伸悟校長、731人)が500万点を達成しました。PTA(志藤修史会長)の施設委員会(広瀬いく委員長、8人)が担当します。年に3回集まりますが、一般のお母さんからもボランティアとして有志を募ります。作業日は毎回、3日間連続で設けています。お手伝いさんはプリントを見て、3日の内、いずれか1日を選んで参加すればよいことになっています。毎回20人近くの人が集まってくれます。作業はじゅうたんを敷いた多目的室で、座布団を敷いてします。アットホームな雰囲気で、おしゃべりが弾みます。
整理はまず卵パックの空き箱で仕分し、あと、より大きなイチゴパックの空き箱で会社別に分けます。マーク10枚をテープで貼りつけますが、各家庭で保護者がすでにマークを切り揃え、会社別、点数別にまとめてくれているものが多く、助かります。切り方、まとめ方は、年度初めに図解入りで詳しく説明したプリントを配っておきます。 校区の郵便局1か所に今年からベル箱を置かせてもらいました。ベルマーク新聞で他校の活動を読み、委員からの提案で始めたものです。インクカートリッジが最近多くなっています。同校はこれまでの3学期制を、前期、後期の2期制に改め、授業の連続性を重視しています。 |
ありがとうスタンプは10種類以上 子どもたちに人気です
神戸市の成徳小学校
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「六甲おろし」の冷たい風が吹く1月、山の麓にある神戸市立成徳小学校(藤井保校長)が500万点を達成しました。参加から41年です。
PTA(佐脇洋平会長)の福祉厚生部(植村登司恵部長)が担当します。部員は33人。廃品回収、プール掃除などもしており、ベルマークの作業はこの中の9人が専従します。毎月第2月曜日の午前9時半から集まり、午前中で作業を終わらせます。9人では手が足りないので、一般の保護者からお手伝いを頼みます。毎回、集計には23人前後、仕分けには8人前後の人が手伝ってくれます。子どもたちが持って来たベル袋には、有名なキャラクター・アニメなどを描いた「ありがとう」スタンプを押して返します。アニメの図柄が10種類以上あって、毎回、違うスタンプを押すことにしており、子どもたちに喜ばれています。 近くの郵便局、福祉センターにもベル箱を置かせてもらっています。おかげで、年に3回発送、1回に3、4万点を送ることが出来ます。植村部長は4年前から福祉厚生部に携わり、前年度は副部長をしながらベルマーク運動を続けています。「子どもたちの協力が嬉しく、やりがいがありました」と話していました。 |
青い目の人形「ナンシー・ジェーン」 米国から贈られ、見守られて80年
埼玉県熊谷市の熊谷東小学校
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埼玉県熊谷市の熊谷東小(内田眞弘校長、842人)が400万点を達成しました。
明治6年創立の同小周辺には、市役所や文化施設などが集まっています。校内には戦前、親善の目的で1927年(昭和2年)にアメリカから贈られた青い目の人形「ナンシー・ジェーン」が展示してあります。 ベル活動は、JRC委員会の5、6年生の児童30人とPTAの生活環境委員会(染野賀久子係長)の25人のお母さんたちが協力しながら進めています。 毎月8日をベルマーク収集日と決めています。委員会の児童は各クラスのベル缶からマークを集めて段ボール箱にまとめておきます。PTAはお手伝いのお母さんと一緒に月1回マーク整理をします。集計作業は年3回、発送も3回です。 「今までは校内だけでの収集でしたが、外にもベル箱を置かせてもらおうと検討しています。まずはお年寄りの集まる公民館あたりがいいかしらと思っているんですけどね」と染野さんは話していました。 |
調理したりスタンプ作りで産地のフキを育て学びます
秋田市の仁井田小学校
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「秋田の国では 雨が降ってもカラ傘などいらぬ 手ごろのフキの葉サラリとさしかけ さっさと出て行がえ」
秋田市の仁井田小(佐々木靖治校長、869人)が300万点を達成しました。 同小はJR秋田駅から南へ約5`。仁井田地区は開発が進み、住宅地と商業地に変わりつつありますが、以前は緑一面の農業地帯でした。秋田市の特産品「秋田フキ」は、この地区で栽培されています。茎の長さ約1・5b、円形の葉は直径約1・3bもある長いフキです。子どもたちは、フキを大切に育てています。調理やスタンプに活用するほか、フキ染めやフキ張りなどの工芸品にも取り組んでいます。 ベル活動は、PTAの総務・広報部(佐藤和子部長)を中心とした約100人のお母さんたちです。毎月1日を「ベルマークの日」としてマークを回収。委員会活動は学期末の2日間。交代で2学年の約30人の委員が、1日目を集計作業、2日目は発送作業と決めて活動します。 ベル預金で、創立120周年を記念してうんていを購入しました。 「働くお母さんの代わりに、おじいちゃん、おばあちゃんが参加してくださることもあります。そのためにもベル活動をもっと簡素化していこうと思っているんですよ」と佐藤さんは話してくれました。 |
長く続けるコツは仕事を平等にすること
東京都杉並区の新泉小学校
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東京都杉並区の新泉小(滝瀬晴美校長、235人)が300万点を達成しました。
JR新宿駅から京王線で約8分。学区域は甲州街道の北側の住宅地です。信号のないせまい道路には昔ながらの商店街もあって人情味あふれた温もりを感じる町です。 ベル活動は、PTAのエコ委員会(渡邊潤子委員長)の8人のお母さんたちが中心です。毎月第1水曜日に全校児童の家庭にベルマーク袋を配布。偶数学年と奇数学年を隔月ごとに回収しています。 仕分け作業は、お手伝いのお母さんたちと一緒に回収日の次の日に行います。学期末にエコ委員が点数計算をして発送します。 「ベルマーク活動を長く続けてこられたのは、委員長、副委員長という立場を抜きにして平等に仕事をするように心がけてきたことだと思います」と渡邊さんは話していました。 |
警察官を招いて「さすまた講習会」
大阪市の茨田北小学校
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学校創立110周年の大阪市立茨田北小(上田一清校長、870人)が300万点を達成しました。府下で74校目です。ベルマークはPTA(長谷場一雅会長)の学年委員会(久斗佑起委員長)が担当します。各クラスから3人づつ選ばれた75人で、年に3回、学期に1回ずつ集まります。午後1時から多目的室で、学年ごとに分かれてテーブルに座り、会社別番号に分けて整理します。子どもたちが持ってくるマークは、すでに各家庭で仕分け、切り取りされているものが多く、委員は助かっています。その後、各学年の委員長6人が集計、年に3回の発送です。昔はクラスから2人ずつ選ばれていた委員を3人ずつに増やしたところ、夕方5時過ぎまで掛かっていた作業が早く終るようになりました。
マークでウォタークーラー、一輪車、ジャングルジムなどを買いました。最近、学校での事件が多くなっているので、「さすまた」10本を買う予定。警察官を招いて、さすまたの使い方講習会を開くことにしています。 |
★ 200万点達成校 |