★ 900万点達成校を訪ねました!
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高校では全国2校目
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生徒会が活動を率いる愛知県豊橋市の藤ノ花女子高校(伊藤邦彦校長、1054人)のベルマークが900万点を達成しました。全国で16校目、愛知県で3校目、高校としては全国2校目の快挙。昨年、創立100周年を祝った校史にまた一つ記録が加わりました。
同校ではボランティア活動をとても大切にしています。とりわけベルマークは生徒会が伝統的に取り組んでいます。 生徒たちは家庭でマークを集めておき、各学期に1回、学校へ。これを各クラス6人の係が仕分け・整理・点数計算をし、最後に生徒会執行部がパソコンを使って集計します。入力表はパソコンに強い先生が力を貸してくれたそうです。 ベル預金で教室の時計、テントなどを揃えてきましたが、特筆できるのは老人ホームへ車いすを贈ったり、阪神大震災のときには預金から100万円を贈るなどしてきたこと。豊橋市国際福祉協会の活動に呼応して生徒代表がフィリピンを訪ねた際には、学園祭で集めた文房具とベル協賛会社から贈られたノートを持参して、子どもたちに手渡しています。 力強い取り組みですが、最近やや心配なのは少子化に伴う生徒減などで、ひところ年間50万点を超えていた集票が、かなり落ち込んでいることです。 「呼びかけを強める一方、クラス間の競争を促すなどを考えています」と生徒会長の西郷由貴さん。指導役の生徒会部長・渡会仁先生は「ボランティア意識の高い生徒たちだから、一層がんばるでしょう。私もアイディアを出していきたい」と話します。 「ベルマーク1000万点」。照準をぴったりと合わせました。 |
児童たちの車いす体験学習
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ベルマークで買った車いすが岡山県倉敷市の茶屋町小(吉田一男校長、1009人)で福祉教育に役立っています。お母さんたちは「もっと買ってやりたい」とベル運動で応援しています。同校はJR瀬戸大橋線が開通してから児童数がうなぎのぼりに増え、2月に県下で3番目に多い600万点を達成したばかりです。
五年前、子どもたちの間で「車いす」「手話」「お年寄り」「点字」グループが誕生。グループ別に分かれ、市内の関係者を招き、手話や点字を習ったり、老人ホームを慰問したりしています。車いすグループは希望児童50人が集まり、倉敷市ボランティアセンターから車いす10台を借用。武本弘恵、東川絵葉両先生が付き添って、駅前や通学路で実際に乗ったり、押したり。体験のあとは本を読んで、日本とアメリカの車イスの違い、いすの部品名などを調べました。 子どもたちの活動を知ったPTA厚生部(黒田ゆかり部長、18人)は「よし、ベルマークで車いすを買ってやろう」と決起。昨年、1台(3万9千円)を購入しました。しかし、50人いるクラブに1台では足りません。お母さんたちは「あと9台あれば、借りなくて済む。頑張らなくちゃ」とファイトを燃やしているのです。 車いすで町に出た4年伊原隆一郎君たちは「普通に歩いていると分からなかったが、車いすに乗ってみると、少しでもななめの道は大変危ない。困っている人がいれば『大丈夫ですか』と声を掛けてあげたい。その時、車いすの人と同じ高さになるよう、しゃがんで話す。ぼくたちが乗った自転車は車いすの人の通るのに邪魔にならないように停めるのが良い」などをノートにまとめています。吉田校長は「福祉教育で思いやりのある子どもに育ってくれたら」と期待していました。 |
児童委員たちも 番号順に仕分けします水戸市の千波小学校
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茨城県水戸市千波小(海野勝校長、882人)が集票500万点を達成しました。673校が活動する県内で6校目。参加28年というスピード達成は、PTAと児童たちの連係プレーが実を結んだ結果です。
水戸は、助さん、格さんでおなじみの黄門様の城下町。金沢の兼六園、岡山の後楽園とともに日本3名園として知られる偕楽園があり、春先には大勢の梅見客でにぎわいます。そして、地場産品の代表選手は、自然食品の納豆です。 ベル活動の中心は、PTAの保健厚生委員会(佐藤さえみ委員長、22人)と児童会のベルマーク委員会(藤田彩委員長、約30人)です。保健厚生委員は、昨年度までは各クラスから1人ずつ選ばれたお母さんたちでしたが、今は3年生の母親とボランティアのお母さんたちです。 大まかに仕分けできるベル箱が各クラスにおかれ、月初めに回収したベルマーク委員の児童たちが、番号順にきちんと仕分けします。児童たちは、校区内の郵便局や公民館のベル箱からもマークを回収してお母さんチームにバトンタッチ。保健厚生委員が点検、集計し、年間3回、財団に送ります。 これまでも、たくさん学校の備品などを買ってきましたが、まだ、50万円近くのベル預金が貯まっています。 佐藤さんたちは、「来年は学校創立30周年なので記念になる物を買いたいですね。これからも、児童たちと二人三脚で頑張っていきます」と話していました。 |
ベル預金で購入の パソコンが大活躍三浦市の三崎小学校
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神奈川県三浦市の三崎小(布施悦夫校長、421人)が参加43年で400万点を達成しました。
三浦市は、東京湾の入口にある三浦半島の最南端に位置します。三崎は古くから遠洋漁船の風待ち港として、またマグロ漁業の基地として栄えた港町です。三崎港や、その先の城ヶ島を望む丘の上の三崎小は、天気のいい日には相模湾越しに富士山も見ることが出来ます。 明治5年創立の歴史のある三崎小の特色は、総合的な学習に、三崎に視点を置き、人びとの生活を支えてきたマグロ延縄漁業などについて勉強しています。 ベルマーク活動は、PTAのベルマーク委員会(水戸しのぶ委員長)の11人のお母さんたちが中心です。 年5回の活動日には、毎月集めて保管してあったマークを分担して持ち帰ります。次回の活動日までに、会社別に計算を済ませておきます。全体集計は全員でします。 今年度は、年4回の発送をベルマーク担当の先生にお願いしました。ベル預金で購入したパソコンとプリンターは大いに活用されています。 |
掲示板や回覧板で ベルマークをPR横浜市の市場小学校
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横浜市鶴見区の市場小(大島房子校長、696人)が参加42年で400万点を達成しました。
この学校がある市場地区は京浜工業地帯の近くにあります。最近は工場が撤退して跡地に大きなマンションが増えています。 昨年、創立130周年を迎えた市場小の特色は、地域とのふれあいを大切にしていることです。総合学習の時間を中心に、鶴見川の河川敷や踏切周辺のごみ拾いをしています。また、子供たち自身でバザーを開き、集まったお金で花の苗を買って、町内のあちこちに植えるなど地域の人たちからも大変喜ばれています。 ベルマーク活動は、PTAの学年学級委員会(植村孝子委員長)の21人のお母さんたちが中心です。月に一度全員が集まって仕分け計算をし、年3回発送しています。 ベルマーク新聞の発行、地域の掲示板や回覧板でも協力を呼びかけています。また、郵便局やスーパー、自治会館にもベル箱を置かせてもらうなど、積極的に活動に取り組んでいます。植村委員長は「貯まったベル預金でデジタルカメラとノートパソコンを購入するつもりです」と話していました。 |
少年サッカーは この街が発祥の地静岡市の清水江尻小学校
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静岡市の清水江尻小(鎌田眞理子校長、334人)が、40年間で県内30校目の400万点校に。旧清水市の中心。4世代が清水江尻小の家庭もある古くからの住宅街や商店街を歩けば、JR清水駅や水産関係の施設が並ぶ清水港という校区ですが、「地域の学校への思いは強く、ベルマークもそれに支えられている」(鎌田校長)そうです。
毎月10日のベルの日とスーパーや郵便局にベル箱を置いて収集。クラス1人ずつのPTA学級厚生委員会が家庭で整理して、各学期に1度送票しますが「老人会の方々の応援もあり、たくさん集まります」と委員長の瀧三枝子さん。 清水といえばサッカー。しかも清水江尻小は日本の少年サッカー発祥の地なのです。48年前、同校の新任教師が子どもたちとボール蹴りを始め、少年サッカーチームが誕生、それが全国に広がり、清水エスパルスや多くのJリーガーを生み出すことにもつながっているのです。清水江尻小のベルも、エスパルス同様、得点を重ねていくでしょう。 |
ベルの日を決めて 回収の成果がアップ浜松市の与進小学校
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静岡県浜松市の与進小学校(稲垣邦圓校長、943人)が、35年余の取り組みで県内31校目の400万点校に。ベル活動の活性化を手がけたとたんに、うれしいニュースです。
ここしばらくは「校内のベル箱へいつでもどうぞ」といった方法でした。でも、ややマンネリ化。そこで、PTA学年部長の吉岡有里さんやPTA総務の学年部付・間渕清美さんら03年度役員は、ベルの日を決めて回収することにしたのです。 毎月10日、家庭から持ち寄ると児童会のボランティア委員らが大まかに仕分け。これを学年部が整理・集計、発送します。児童からベル標語やポスターの募集、児童にアンケートして買い物を決めるなどの盛り上げも図っています。 東名浜松インタ近く。新しい街づくりが進んでいますが、中国の論語から引用した「ともに進もう」という意味の「与進」の校名通り、PTAは活動熱心。「読み聞かせ」「ガーデニング」など8つのボランティアチームがあるそうです。 |
集中力鍛えるため ベル活動を活用伊東市北中学校
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「旅館、みやげ物店など街の将来を担う子弟は多い。生徒数は少ない学校ですが、いろんなボランティア体験をしています」。静岡県内32校目の400万点校、伊東市北中学校(神鳥隆男校長、236人)の稲葉道雄教頭先生は、眼下に相模湾が広がる校舎で学校をこう紹介されました。
全校生でシーズンの前後に、3年生は卒業前にも海岸の清掃に出かけます。老人ホームへの吹奏楽慰問、保育・幼稚園での保育士、消防車に分乗しての夜警体験も。街の万一に備えて防災無線の技術を身に付ける話もあるそうです。 生徒会統計委員会がリードするベルマーク活動もそのひとつ。常時、クラスで集めて委員会日に整理・集計します。生徒が授業にどのくらい集中できているかなどの調査や空き缶収集も同委員会の仕事です。 「ベルマークは小学生の時からやっているから自然に集まる。でも400万点とはすごい。地道な活動ですが、大切にしていかねば」と委員長の青木充君。街づくり同様、地道が一番ですね。 |
ベル預金で買った 和太鼓が大活躍大津市の瀬田南小学校
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琵琶湖の南、瀬田の唐橋の近くにある大津市瀬田南小(陌間實校長、806人)が400万点を達成しました。参加から27年、県下で13校目です。
くまの絵が描かれたベル袋に入れて、子どもたちがマークを持ってくると、PTA(村木利光会長)の福祉厚生部(小石恵美子部長、18人)が一人一人に「ありがとう」スタンプを押して返します。作業は年に5、6回のペースで午前中、2時間位します。 その年に集めた点数は、その年に買い物をしよう、と申し合わせ、昨年は和太鼓を買いました。運動会のときに子どもたちが集団演技「ソーラン節」を踊って、太鼓が活躍しました。 最近、働くお母さんが多くなって、作業に来られない人がいますが、欠席者には「おみやげ」と称して、その子どもにマークを持って帰ってもらい、家でしてもらいます。 村木会長は「物を粗末にする時代です。小さな点数を集めている親の姿を見て、子どもたちが物の大切さを知ってくれると良い」と話していました。 |
活動通して仲間と 情報交換して交流堺市の登美丘東小学校
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大阪府堺市の登美丘東小(若崎哲校長、512人)が400万点を達成しました。参加から35年、府下で22校目です。
子どもたちが毎月マークを持ってくると、PTA(北中美津夫会長)の環境委員会(森千恵委員長)が毎月1回集まります。子どもたちは担任が配るプリントに合わせて持ってきます。環境委員は各クラスから3人ずつ選ばれた学年委員45人の中から選ばれた13人です。「ベルマークは面白い」と希望者が多く、人気があります。スーパーや銀行にベル箱を置かせてもらうなどはしていませんが、地区の老人たちがマークを持ってきてくれて、結構集まります。 ベルマークは毎年続けていますと言う環境委員は「先輩たちの話が聞けたり、他の学年の情報が交換できる。月に1回集まっておしゃべりするのも楽しい。委員になってからは、お買い物をしていてベルマークのついた商品を発見したときは格別の喜びがあります。この運動をして良かった」と1年間を振り返っていました。 |
援助の事をもっと PRすれば効果も東京都江東区の数矢小学校
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東京都江東区数矢小 村上孝校長、572人。江戸初期に創建された「富岡八幡宮」の裏手にあり、境内の緑のご神木に囲まれた静かな環境の中にあります。「富岡八幡宮」は、江戸最大の八幡様として、今も昔も下町庶民の変わらぬ信仰を集めています。
運動はPTA児童部(部長・高田淳子さん)の25人とボランティアのお母さん6人で取り組んでいます。児童たちは年度初めに配布したベル袋にマークを入れ、各クラスの専用袋に入れます。それを年5回の集計日に集まった役員が回収し、仕分けから送付までを行います。 「春のベルマーク説明会に参加して、この運動が『援助』にも結びついていること知って大変勉強になりました。『援助のこと』をお母さんたちにもっと知っていただければ、たくさんの人たちが活動に参加してくれるのではないでしょうか」と、実感を込めて副部長の石井典子さんたちは話してくれました。 |
地域の回収マーク
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東京都北区王子第三小 支倉清校長、274人。学区域は、落ち着いた住宅地と商店街に囲まれ、親子三代同居の家庭が多く、町会や敬老会などを通して、地域と学校が一帯となり会食したり、昔遊びの行事や活動が盛んに行われています。
ベルマークの活動もその地域の力に支えられ300万点を達成しました。運動はPTAの学年連絡委員(委員長・佐々木裕子さん)13人が担当しています。毎月10日ごろに回収、各クラスの担当委員が家に持ち帰り仕分け・整理をして、学期に1回学校に集まり集計・送付を行います。地域の協力店の収集箱から集められたマークは、年間回収率の全体の4分の1に達しています。 「家で子どもたちと仕分けをすることで、会話がふえたり、教えられることが多かった」、「この活動を通して大変さと面白さを実感しました」、「学校でも児童たちと一緒に活動ができれば」など、PTA副会長の青柳あけみさんや学年連絡委員のお母さんたちが話してくれました。 |
家庭に持ち帰り 定例会で全員集計藤沢市の明治小学校
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神奈川県藤沢市の明治小(田中朗校長、678人)が参加40年で300万点を達成しました。
今年創立100周年を迎えた明治小の周辺は大庭城址公園や田んぼが広がり、引地川が東に流れています。なだらかな丘陵地には大きなマンションも建ち始めました。 30年近く続いている「収穫祭」では、6年生と父母が餅をついて全校児童に配ります。田植えから稲刈りまでは、5年生が学校裏の水田を借りて地域の人に教わりながら担当しています。 ベルマーク活動はPTAの学級委員会(神谷恵美委員長)の40人のお母さんたちが中心です。年に2回、授業参観時にクラスのベル箱からマークを持ち帰り、家庭で会社別、点数別に仕分けします。次の定例会の時に全員で計算して発送します。 「これからは、先生方と相談して、子どもたちも活動に参加する方法を考えていきたいですね」と神谷さんは話していました。 |
お父さんの活躍が 学校の誇りです富山市の大広田小学校
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富山市の大広田小(辻野知範校長、512人)が32年間の活動で、県内16校目の300万点校に。子どもたちの頑張りと父母の結束のたまものです。
毎月、家庭から持ち寄ったマークを仕分けるのは児童のボランティア委員たち。委員会活動の時間に手作りの小箱へ分類していきますが、その作業ぶりはスピーディー。これをPTA総務委員会(矢野美和委員長)が各学期に1回集計、発送しています。 お父さんの活躍も同校の誇りです。校庭にテントを張って、子どもとカレーライスを作ったり、キャンプファイヤーの一夜を過ごします。児童会も取り組んでいるアルミ缶の回収ボックスもお父さんたちが作ってくれました。 市北部にある創立130年を超える学校。校舎が老朽化、2年後に移転新築しますが、ベル活動はこの調子で末永く続けてほしいですね。 |
お年寄りから 嵯峨狂言を学ぶ京都市の嵯峨小学校
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京都市嵯峨小 石橋一男校長、615人。観光地、嵐山の近くにあって、学校創立132年、校章は大覚寺の寺章をそのまま受け継いでいます。玄関の屋根の形もそっくりです。
子どもたちが持ってきたマークはPTA(勝山眞治会長)の厚生委員会(北村衣江委員長)が担当します。ベルマーク担当の谷内由美、佐々木まゆみさんの2人が、各学期に一回のペースで18人の委員に声を掛け、午前中に集まります。校区の郵便局2カ所にもベル箱を置かせてもらっていますが、毎回集まるマークが煮豆のマークなので、地区にお豆さんの好きな人がいるのだろう、とみんなで喜んでいます。 マークの切り方など学校が各家庭に配るプリントを地域の回覧板にはさんで協力を求めます。3年から6年までの児童10人が近くの寺で、毎週1回お年寄りから嵯峨狂言を教えてもらっています。 |
★ 200万点達成校 |