★ 600万点達成校を訪ねました!
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学校と地域との結びつきが強く
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川崎市多摩区菅小(岩渕文昭校長、1241人)が参加39年で600万点を達成しました。県内の参加校1296校中12校目です。
川崎の一番北部に位置する菅地区は、近年、都市化が進んでいますが、まだ梨畑や野菜畑が残る豊かな自然に恵まれています。多摩川や多摩丘陵も子どもたちには格好の遊び場を提供しています。 今年創立130周年を迎える菅小は昔から地域との結びつきを大切にしてきました。伝統芸能の「菅の獅子舞い」もそのひとつです。児童たちは地域の人たちの指導で獅子頭を作り笛で演奏することによって、地域を愛する心を育ててきました。 PTA活動も盛んです。毎日交代で子どもたちに読み聞かせをしている「図書ボランティア」や力仕事などをお願いする「お父さんボランティア」にも、それぞれ50人以上が参加してマンモス校を支えています。 ベルマーク活動は、PTAの学年委員会(篠崎吉夫委員長)を中心とする70人のうち、各クラス1人ずつの35人で行っています。委員は毎月1回ベルマーク袋を回収し、家庭で学期末の全体集計日までにクラス分のマークを、10枚ずつ数えやすいようにシートにして集計します。発送は年3回行います。 「児童もベルマークに少しでも参加していく方向にもっていこうと、先生方と話を進めているところです」と篠崎委員長は話していました。 |
日本の海水浴場の発祥地
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神奈川県大磯町の大磯小(福島睦惠校長、839人)が参加42年で500万点を達成しました。県内の参加校1296校中24校目です。
大磯町は明治18年に日本最初の海水浴場が開設された場所として有名です。横浜駅からJR東海道本線で約40分。首都圏近郊にありながら、湘南の海や丘陵地帯が広がる豊な自然に恵まれた住みよい環境にあります。 大磯小は昨年、創立130周年を迎え、30年近く山梨県南都留郡の忍野小と交歓会を続けています。 ベルマーク活動は、PTAのベルマーク委員会(船戸妙子委員長)を中心とする24人のお母さんたちと、児童会のベルマーク委員会(田平信委員長、21人)が協力しながら進めています。 月1回の活動日に各クラスからマークを回収して、会社番号ごとの整理棚に入れるまでが児童会の仕事です。引き継いだPTAは、点数計算して年2回発送します。 在校生に年2回ベルマーク便りの発行、郵便局にポスターやベル箱の設置をお願いするなど積極的に活動をしています。 「病気で手が不自由になった人たちからも、リハビリを兼ねてきれいに切りそろえたベルマークをいただいています」と船田委員長はうれしそうに話していました。 |
団地や病院などに設置のベル箱
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福井県敦賀市の敦賀南小(瀧波晴香校長、437人)が、43年間で県内13校目の400万点校に。学校・児童・愛育会(PTA)・地域が一体となった理想的な取り組みです。
回収、整理のため各学期に、児童・愛育会がそれぞれ「ベルマーク週間」を設けてあります。児童は持ち寄ったマークを、週間中の休み時間に自分たちで仕分け。続いて愛育会ファミリー委員会(委員長・菅井佐智子さん)が中心になり、学年ごとに設定した作業日に全保護者で整理・集計します。 スーパーのほか、団地や病院などに置いたベル箱への入りも上々。瀧波校長、愛育会会長の野崎敏さんは「400万点は、学校にかける地域の熱い思いの反映ですね」と口を揃えます。ここ数年はテントを目標に展開、ついに全児童分が揃う見通しが立ちました。運動会が楽しみです。 地域の期待にこたえ、国際教育などに力を入れる一方、花のある学校づくりに努め、文部科学大臣賞など数々の賞に輝いています。 |
ベル活動は児童会とPTAが
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東大阪市の弥刀東小(土佐忍校長、570人)が府下で21校目に400万点を達成しました。
ベル活動は児童会とPTAが連係しているのが特徴です。まず、子どもたちが毎月1日を「ベルマークの日」と決めて、マークを持ってくると、児童会(山口晃希会長、6年)のベルマーク委員(林祥大委員長、4年生以上27人)が月2回の委員会活動の時間に集まって整理します。朝会では集まった点数や買った物を報告。校区内の2スーパーには担当の有岡ともゑ、堀美奈子両先生に付き添ってもらってベル箱を置かせてもらうよう頼みに行きます。運動会や金魚すくいなどのある「夏の夕べ」には父母たちと一緒に校庭にテントを張って、ベルマーク受付台を設けます。 一方、PTA(市口肇会長)の学級委員会(西村史子委員長)は毎月1回第1土曜日の午前中に集まります。マークが多く集まった月は2回になることもあります。残った作業は家に持ち帰って子どもたちといっしょにします。 |
学校のお買い物の総額を知り
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千葉県習志野市津田沼小 小池脩一校長、663人。県内で84校目。運動参加42年余りで達成しました。
JR、京成の津田沼駅から徒歩で7、8分。閑静な住宅街の一角にあります。 この学校の特徴は、円形の3階建て校舎2棟です。しばらく見とれ、「いいですねえ」と目を細める人も。 ベルマーク活動の中心は、廃品回収や校庭の緑化整備などを推進するPTA環境部(上田由美子部長)の20人のお母さんたち。学期ごとに各クラスからベルマークを回収し、仕分けます。 300万点を達成したところで、これまでにベルマークで買った物の合計が320万円分と聞き、「こんなにたくさんの物が、この学校にあるのですね」とお母さんたちは改めてびっくり。「その1割に相当する金額が、もっと恵まれない学校の教育環境の整備に役立てられたということを児童たちに伝えていきたいですね」と話していました。 |
児童数の大幅減を歴代の
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岐阜市の白山小(吉村信彦校長、262人)が40年間の活動で県内16校目の300万点校に。岐阜駅に近い街中の学校で、児童の大幅減を歴代のPTAと地域の力でカバーしています。
クラスで回収したマークを学年委員会(委員長・各務礼子さん)が自宅で仕分け、会社別の点数表に記入。各学期に1回集計、発送します。ベル便りにはベル財団のホームページのアドレスも載せて、運動の浸透を図っています。 公民館や4つのスーパーにもベル箱を置き、地域の支援も万全。毎年11月の「白山ふれあいひろば」ではPTAで集めた不要品をマークと交換するコーナーを設け、年ごとに点数が増えているそうです。 校庭に樹齢90年を超える大きな「わたの木」(オオバヤナギ)。一体が焼け野原となった戦火にも耐え、平和学習のシンボルにもなっています。 |
街の美化、校舎の修理・・・
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静岡市の森下小(青野優校長、405人)が、県内57校目の300万点校に。街の真ん中にある学校のPTA・子ども・地域が一体となった成果です。
静岡駅南口のすぐ近く。真新しいビルが並びますが、一歩入ると古くからの住宅街。「地域の学校への思いはすごく強い」と大澤準子教頭は話します。 街の美化、みこしかつぎ、各種スポーツ、校舎の修理やペンキ塗り・・・。子どもを中心に父母、地域住民が手を携え、週末のほとんどが埋まるとか。ベルマークも毎月の収集に加え、年2回の廃品回収でどっと寄せられます。 児童のベルマーク係が大まかに仕分け。PTAベルマーク委員会が毎月第3木曜日に整理します。「PTA全員が何かの委員会に。各クラス2人ずつのベル委員は人気が高く、抽選やジャンケンになります」と委員長の辻光枝さん。 |
一般校比べ比較的短期間で
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静岡県で58校目の300万点校になった静岡市の県立中央養護学校(橋田憲司校長)を訪ねると、集計が簡単で、間違いも少ない回収方法を披露してくれました。一般校に比べて難しい条件の中で、比較的短期間に300万点を達成できた秘訣のひとつです。
同校は小学部・中学部・高等部の計180人。マークはPTAが各学期に1回ずつ家庭から回収しています。しかし、保護者は静岡市全域やその周辺と広範囲。学校へ集まるのは容易でなく、集まることができた日もさまざまな用事に追われ、マーク整理の時間は限られます。 そこでPTAでベルを担当する施設委員会があみ出したのが、各家庭で保護者がマークを会社番号別に仕分けし、点数を記入した紙片とともにビニールの子袋へ入れ、それをベル袋に一括して出す方法です。施設委員は紙片の数字を足すだけで集計できるわけです。 「最初は間違いもありましたが、ベル便りで呼びかけ、すっかり定着しました。保護者みんなで手がけているという意識も持てます」と施設委員の海野康子さん。一般校でも応用できそうです。 |
一輪車クラブ誕生は
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兵庫県明石市魚住小 新改和生校長、865人。参加から41年、県下で123校目に達成です。
毎月20日を「ベルマークの日」と決めて、子どもたちがマークを持参、PTA(稲田行正会長)の愛護部(山崎智子部長)がクラス役員の人たちと一緒に整理、集計します。ベルマークのお買い物でこれまでに一輪車16台を買い、4年生以上の有志20人が集まって「一輪車クラブ」を結成しました。堺眞砂子教頭は「一輪車を買っておくと、子どもたちの方から言い出して、クラブが誕生したのです。子どもたちの自主性に驚きました」。 学校の近くに高等専門学校があり、子どもたちは出かけて行って、高校生から無農薬肥料の作り方を学び、校庭で野菜をつくります。採れた野菜の中には、虫が食べたあとがありますが、先生たちが買い取ることにしています。 |
仲間とベル活動で交流
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東大阪市英田北小 山崎信夫校長、935人。参加から43年、府下で70校目の達成です。
毎月10日を「ベルマークの日」と決めて子どもたちが教室の箱に入れます。箱は手作りで、空き缶や厚紙のかわいい物ばかりです。PTA(西岡美久会長)の環境整備委員会(村上尚美委員長、7人)が月1回集まります。それまでに各クラスから3人ずつ選ばれた学級委員の子がクラスで集まったマークを家に持ち帰り、家族みんなで整理しています。毎月集計、東京に発送です。 村上委員長は「委員の7人とも初めてベルマークを担当、最初は要領がわからなかったが、みんなと交流、おしゃべりができて、楽しかったです」。 同校は福祉教育に力を入れており、6年生が町に出て「車いす体験」をします。車いすに実際に乗ってみて、障害者たちが通り難い道がないかを調べるのです。 |
★ 200万点達成校 |