★ 700万点達成校を訪ねました!
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年1回は保護者が 作業当番として参加
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三重県鈴鹿市の白子小学校(豊田正三校長、541人)が、参加から38年で県内4校目の700万点校になりました。白子小の分校から独立した旭が丘小も、前月に400万点を達成。兄弟そろって「ベル優等生」です。
毎月第1週の金曜日に児童へベル袋が渡され、翌週の木曜日までに回収。児童のボランティア委員がまとめてくれたのを、第3週の月曜日は1年生の保護者、火曜日は2年生、水曜日3年生、木曜日4年生、金曜日は5・6年生の保護者といった具合に、PTAの全会員が年1回は作業当番として参加する仕組みで整理します。 年度初めに当番を決めたり、ベル袋の作製やボランティア委員の手紙を掲載したベルだよりの発行など、活動の要になっているのがPTAベルマーク部。今年、それまでの学年部から独立して誕生しました。部員は6人。地区委員から選びますが、「ベル部の人気は高く、アミダくじで選びました」と部長の市川和代さん。 ベル箱はスーパーや公民館にも置かれ、地域の応援も万全です。 白子は南北に長い三重県の北部に位置しますが、古くは南端に接する和歌山の紀州藩の領地だったところ。漁業、農業、商業、それに伊勢型紙や墨づくりなどが今に受け継がれ、「地域全体が教材」(豊田校長)。漁具や農具、生活用品、型紙などの郷土資料を3つの教室に展示しています。 ベルだけでなくユニセフ募金や施設訪問などの活動にも20年以上前から力を入れ、昨年秋には福祉活動校として厚生労働大臣から表彰されました。 |
4年で100万点積み上げ
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金沢市木曳野小学校(小川勝校長、734人)が、石川県初の600万点校になりました。24年間という短期間での成果。特にこの約4年間では100万点を積み上げ、500万点達成時は県内3位でしたが、600万点では一気にトップに踊り出ました。
「でも、特別な取り組みはしていません」と、育友会(PTA)でベルを担当する学級委員会の委員長・加藤信子さんが話される通り、それは地道な活動の成果のようです。 収集・送票とも5・7・9・11・2月の年間5回。クラスに集まったマークを、2人ずついる学級委員が自宅でその月の25日までに整理、点数計算して学校に持ち寄り、正副委員長らが財団へ。ベル便りも年間5回発行。学年ごとの集計結果などを掲載しています。 年度初めの育友会総会などで学級委員会の仕事を積極的に紹介し、ベルへの認識を高めもしています。 「こんな活動の繰り返しだけで、保護者、子ども、地域のみなさんにベル意識が十分に浸透している。まさに、継続は力ですね」と副委員長の坂井真紀子さん。 地区の小・中学校と連携して小中一貫の英語教育に挑戦。木曳野小では毎朝、先生が制作したビデオなどで英語に親しむ「Eタイム」の実施など、こちらも継続することで着実に力をつけているそうです。 中心街から離れた金沢港に近い校区ですが、今年初めに県庁が兼六園近くから移転。新しい街づくりが進んでおり、木曳野小もベルとともに新しい時代に入ります。 |
PTAと児童と先生が
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愛知県安城市の錦町小学校(稲吉保校長、627人)が、40年間で県内11校目の500万点校に。児童、PTA、ベル担当の先生らの積極的な取り組みの成果です。
毎月1日がベルの日。集まったマークは5・6年生のJRC委員が、番号別に仕分けします。学年末に回収枚数が多かった子らを称えたりもしています。 あとはPTA厚生委員会(岡田真理委員長ら8人)の役目。年6回、整理しますが、他の委員会も交替で応援してくれます。 「ベルマークとは中学3年になる子からの縁ですが、小さな一枚がこんなに大きくなるなんて。子どもたちも力を合わせることのすごさを知ることができたと思います」と副委員長の大須賀暁美さん。 もう一つ心強いのが、ベル担当9年目という岩月裕美先生の存在。活動の意義や回収結果などを詳しく掲載したベルだよりも、岩月先生が発行されています。 市役所など公共施設が集まる市中心部にあって、ことし開校50周年。国語、算数の基礎学力の向上を目指して毎朝、読み聞かせや100 マス計算などの時間を設けています。 |
財団からの感謝状が これからの励みに東京都世田谷区の烏山北小学校
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東京都世田谷区の烏山北小(丘博光校長、492人)が参加38年で400万点を達成しました。
新宿から京王線で15分。烏山北小は寺院が並ぶ静かで落ち着いた雰囲気を残す寺町通り沿いにあります。 この学校の特色は、久我山盲学校や青鳥(せいちょう)養護学校久我山分校との交流活動を通じて共に生きることを大切にする心を育てること。地域の人に教わりながら作る「ハクサイ」や新潟県上林村JAの指導による稲作の学習活動をすることで、子どもたちに地域を愛する心を教えています。 活動の中心は、PTAのベルマーク係(高橋優子委員長)の16人のお母さんたちです。年6回の収集日に集めたクラス分のベルマーク袋をそれぞれの委員の児童が大切に持ち帰り、お母さんに手渡します。次の定例会までに、自宅で仕分け・計算し、年3回全体集計をして発送します。「400万点達成でベルマーク財団からいただいた感謝状がこれからの活動の励みになります」と高橋さんらは話していました。 |
学校の特色は 2学期制の採用青森県弘前市の小沢小学校
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青森県弘前市の小沢小(花田修校長、458人)が参加22年で300万点を達成しました。
津軽平野のほぼ真ん中にあるJR弘前駅から南へ約5`。リンゴ園に囲まれた小沢小からは、岩木山(標高1625b)がよく見えます。この学校の特色は、2学期制を取り入れていることです。また、ロシアの子どもたちとの交流会を父母らに公開。リンゴや米作りの指導をお願いするなど地域との結びつきを大切にしています。 ベル活動は、PTAのベルマーク委員会(千葉千鶴子代表)の19人のお母さんたちと児童会のベルマーク委員会(17人)が協力しながら取り組んでいます。 毎月、全児童にベルマーク袋を配り、ある程度の大きさに切りそろえるところまでが児童の委員。引き継いだPTAは、会社別に仕分けし、自宅で集計します。発送は年2回。商店や金融機関にベル箱を置かせていただくなど活発に取り組んでいます。「開校130年には何か記念になる品物が欲しいですね」と花田校長先生は話していました。 |
37万点を集めて 昨年度は県内1位宮城県塩竃市の杉の入小学校
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宮城県塩竃市杉の入小 米川稔校長、541人。運動に参加して、わずか17年目で300万点を達成、県内では19校目です。昨年度は36万点を集め、県内1位に輝きました。
学校は松島湾が望める高台にあり、住宅街に囲まれた緑豊かな環境にあります。 PTAの学年部(各学年の役員)と児童のベルマーク委員会が中心に活動しています。各教室にベル箱をおき、ベルマーク委員が集めて仕分けします。それを学年部の人たちが、年4回集まり点数計算をして代表者が送付しています。秋の「杉小まつり」ではバザーを開き、子供たちはベルマークで買い物をして一日祭りを楽しんでいます。 お母さんたちは、運動を始めてから、「捨てられているマークを見るとつい拾ってしまいます」、「ベルマークの説明会をもっと開いてほしい」、「広報を担当しベルマークの意義を知りました」など。 大塚信彦PTA会長は、「子供の時に集めましたが、この運動は、地域と家庭と学校を結びつけるきずなになっています。いつまでも続けてゆきたい」と話します。 |
PTAと児童が 連携して活動埼玉県熊谷市の熊谷南小学校
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埼玉県熊谷市の熊谷南小(柿沼常子校長、455人)が参加41年で300万点を達成しました。
熊谷市は埼玉県の北西部にあります。学校の近くを流れる荒川の河川敷には、運動公園があり、野球場やサッカー場、公園が続いています。河川敷の清掃には父母に交じって大勢の児童が参加、近所の人たちから喜ばれています。 ベル活動は、PTAの学年代表委員会(鯨井容子委員長)を中心とする8人のお母さんと、5、6年生18人で組織するJRC委員会の児童が協力して行っています。 全校児童にベル袋を配り、牛乳パックを使って仕分けされた各クラスのベルマークを回収して、会社ごとの大きな箱に入れるまでがJRC。1、2年生の仕分けのサポートもJRCの児童がします。引き継いだPTAは、「お手伝いカード」の登録で集まった50人くらいのお母さんと一緒に点数計算をして年3回発送します。「大勢の方に手伝っていただけるので大変助かっています」とお母さん委員は話していました。 |
年間70時間かけ 英語活動を実践東京都北区のなでしこ小学校
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東京都北区のなでしこ小(永橋久文校長、554人)が参加39年で300万点を達成しました。
北区は文字通り東京都の北部にあり、荒川をはさんで埼玉県と向かいあっています。今年、創立80周年のなでしこ小は、4月に第二岩淵小から名称を変えました。かわいい名前に子どもたちは喜んでいます。この学校の特色は、区内最多の職員・講師数で国語と算数を中心に少人数学習を実践しています。また英語教育にも力をいれており、年間70時間を外国人講師による英語活動に充てています。この授業を楽しみにしている子どもが大勢います。 ベルマーク活動の中心は、PTAのベルマーク委員会(斎藤薫代表)の50人のお母さんたちです。各教室には常時ベルマーク箱を置き、年2回の活動日までに自分のクラス分を委員が手分けして家庭で仕分けまでします。活動日に全体集計をして発送します。「仕事を持っているお母さんが多いので活動日を少なくする工夫をしています」と斎藤さんらは話していました。 |
毎年6回集まり 学年毎に活動横浜市鶴見区東台小学校
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横浜市鶴見区東台小 新和夫校長、766人。運動参加38年。1287校が活動する県内では142校目の達成校です。
京浜東北線鶴見駅の西口から、曹同宗大本山総持寺の脇の道をのぼって約15分。学校を囲む高台の住宅地からは、爽やかな秋風がキンモクセイの甘い香りを運んできます。 校内の視聴覚室では、当番にあたった30人余りの4年生のお母さんたちが、PTA学年学級委員会ベルマーク担当の小川美幸さんや斎田恭子さんらと各クラスから回収したベルマークの仕分けに打ち込んでいました。 毎年6回、ベルマーク週間を設定し、学年ごとに一般のお母さんたちが協力して作業をします。 自然に定着した、この流れが300万点を生み出しました。お母さんや先生方は、「これまで通り、着実な歩みを保ってこの運動を続けていきます」と話していました。 |
ベルマーク新聞の記事 転載して活用岡山県瀬戸町江西(こうさい)小学校
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岡山県瀬戸町江西(こうさい)小 馬場俊晴校長、528人。参加から42年、77回の送票。県下で21校目。毎月末、担任が子どもたちにベル袋を配り、1日から3日までを収集日と決めています。1年生も間違ってもいいから、と自分で番号別に分けて入れます。
PTA(田淵美賀雄会長)の学級評議員部(西村節子部長)が年に6回集まります。部員は各学年から6人ずつ選ばれた36人です。全員が集まる以外に、参観日、懇談会の時に学年だけで集まることもあります。ベル袋はPTAの山口美佐江副会長がパソコンで作り、ブタが歌っているかわいい絵が印刷されています。 ベルマークだよりも年に数回発行、マークの集票結果、切り方、お買い物のほか、ベルマーク新聞に載っていた面白い記事などを転載します。今年から町の広報誌にもベルマーク協力のお願いを載せています。 |
★ 200万点達成校 |