学校訪問


達成校目次

★ 1700万点達成校を訪ねました!

  福田会   東京・広尾の「福田会」が都内で
トップの1700万点
ベル預金でパソコン12台を購入
IT教育に力を入れています

★ 700万点達成校を訪ねました!

  千葉県柏市の柏第三小学校   親と子供と学校が 手を取り合って活動

★ 600万点達成校を訪ねました!

  茨城県日立市の大久保小学校   130周年の節目の年に大きな成果
毎年ベル預金で子供たちの本を購入

★ 500万点達成校を訪ねました!

  愛知県三好町の三好学園   整理作業の園生たちは黙々と
お菓子のマークの整理続け12年

★ 300万点達成校を訪ねました!

  青森市佃小学校   ボランティアの色彩 ベル活動に色濃く
  千葉県松戸市馬橋北小学校   ベル活動通して 運動の大切さ知る

★ 200万点達成校

  千葉県市川市第一中学校   東京都多摩市諏訪小学校
  長野県伊那市東部中学校   神奈川県横須賀市田浦小学校
  横須賀市野比小学校   愛知県瀬戸市水無瀬中学校
  北九州市戸畑区明治学園中学校  

1700万点達成校を訪ねました!

東京・広尾の「福田会」が都内で
トップの1700万点
ベル預金でパソコン12台を購入
IT教育に力を入れています

福田会
 東京・広尾。近隣には大学、病院、大使館など都心のビルに囲まれた一角に福田会(下村澄理事長)の木造平屋の校舎が立っています。福田会は明治以降、現存する最初の児童養護施設です。昨年夏、ベルマークが1600万点を突破し、わずか1年余りで100万点を上積みして、全国で2校目の1700万点校になりました。
  同会が運動に参加したのは1967年。東京・町田市にある社会教育団体・社団法人スコーレ家庭教育振興協会の全面的な支援を受けてきました。福田会とスコーレ協会両団体の二人三脚が実を結びました。
  「私たちの施設では、現在、IT教育に力を注いでいます。幼児期の時代の感性や個性を早期に引き出す手段として『たんぽぽ』システムを構築しています。ベルマーク預金を使い、パソコンを12台購入、大変助かりました。子供たちには通常の学校教育だけでなく、施設内でもパソコンを使い動画と音声を交えた楽しい勉強の場を考えています」と、副理事長の菊池清司さん。
  下村澄理事長は、「ベルマーク運動と児童福祉教育の考え方は共通した部分があります。地道にコツコツと積み重ねる作業は、いまの社会には大切なことだと思います。この草の根のボランティア運動はいつまでも継続していただきたい。温かいスコーレ協会からのご支援には心から感謝しています」と話してくれました。
  この養護施設には、2歳児から高校生までの70人が寄宿して、それぞれ地域の幼稚園、小学校、中学校、高校に通学しています。下校後は施設の職員が養育者となり、24時間体制で勉強や食事やしつけ、そして心のケアにいたる幅広い指導を続けています。

1700万点の「福田会」を陰で支え続ける
社団法人スコーレ家庭教育振興協会
マークを介して 施設の子らの親代わり

 「『福田会』の集票点数が1700万点を達成しました」と、社団法人スコーレ家庭教育振興協会(本部=東京都町田市、永池榮吉会長)の秘書室長・勝田佐紀子さんの報告に、山のようなマークの整理作業に取り組んでいた会員のみなさんから大きな拍手が起こりました。8月8日、障害を持つ子供たちが暮らす社会福祉法人「福田会」のベルマーク運動を支援し続けて来たスコーレ協会を訪ねました。ちょうど町田・相模原地区(責任者=渡辺熱子さん)が、支部のマークや全国から寄贈されてきたマークを整理しているところでした。幼稚園児や小学生たちも上手にハサミを使って切り取り作業をしていました。
  スコーレ協会は、23年前に設立された生涯学習を目的とする団体で、会員は全国2万人が加入しています。地域社会の崩壊や家族関係などで悩む人たちの「救いの場」としての活動に力を入れ、早朝研修や心身開発トレーニングや各種のボランティア活動に取り組んでいます。ベルマークやロータスクーポンやユニセフ募金などのボランティア活動は、その一環として行われています。
  各地で集めた整理したマークは、本部に集められ吉澤文枝さんたちが中心になってまとめ、福田会や北海道旭川市の北海道療育園などの名義でベルマーク財団に贈られ、子供たちの親代わりになっています。
  永池会長は、「ボランティアは、肩ひじを張らずに日常生活の中で淡々と活動することが自然の姿です。生きるためには、悩みや不満などがあります。協会では、それを克服するための学習と実践を積み重ねています」と話しました。

700万点達成校を訪ねました!

親と子供と学校が 手を取り合って活動

千葉県柏市の柏第三小学校
 千葉県柏市の柏第三小(仲田猛校長、975人)が集めたベルマークの累計が1学期末で700万点の大台を超えました。運動参加42年目、1100校余りが参加する千葉県内では、佐原小、千葉大付属小に次ぐ立派な成果です。仲田校長先生は、「この朗報とともに、ベルマークが自分たちの学校のためになるばかりでなく、へき地学校など、よそのお友達の学校の役にも立っているということをPTAや児童たちに、ぜひ知ってもらい、今後の運動の励みにしていただきたいと思います」と話していました。
  同小は、人口約33万人を数える柏市の中心部、JR柏駅から南へ1`ほどの商店街に近い住宅密集地にあります。まさに、「都会の中の学校」ですが、先生方やPTAの皆さんは、「少しでも自然に触れさせよう」とこのほど、創立55周年記念事業の一つとして校庭の一角にさまざまな植物や水生生物の観察が出来るビオトープを完成させました。
  大きな成果をあげたこの学校のベルマーク運動は、児童会集計委員会(松矢直樹委員長)の5、6年生の委員たちとPTAの総務委員会(田甫清子委員長、16人)、担当の先生たちが中心です。
  収集日は、毎月1日。もち手がついている洗剤の箱を利用したベルマーク箱を各クラスに用意し、これにそれぞれの児童が家から持ってきたマーク入りの袋を入れてくれます。
  児童の集計委員たちは、委員会の時間に箱ごと回収して、マークを扱いやすいように切りそろえ、お母さんたちにバトンタッチ。この、切りそろえが、なかなか面倒な仕事ですが、お母さんたちは、「そのあとの作業がしやすく、本当に助かります」と大喜びです。
  仕分け、集計は毎学期に1度、2日間ずつ行いますが、各クラスのベルマーク係のお母さんたちも参加してくださるので、毎回70人ぐらいになり、PTA会議室と第2理科室の二部屋を使って和気あいあいのムードの中で作業しています。
  立派な成果をあげることが出来た理由について、お母さんたちは、「児童の数が多いこともありますが、大勢のお母さんや児童に参加してもらうことによって、ベルマーク運動の意義などが自然にみんなの気持ちの中に定着し、理解が深められているからではないでしょうか」と話していました。

600万点達成校を訪ねました!

130周年の節目の年に大きな成果
毎年ベル預金で子供たちの本を購入

茨城県日立市の大久保小学校
 茨城県日立市の大久保小(青羽誠校長、679人)が600万点をクリアしました。運動参加42年目。平成8年に500万点を達成してから7年間で、さらに100万点を積み上げたことになります。先生方やPTAの皆さんは、「学校創立130周年という節目の年に、もう1つ、ベルマーク活動でうれしいステップを乗り越えることが出来ました」と喜んでいました。
  大久保小は、JR常磐線の常陸多賀駅から西へ約1キロ、国道6号線のすぐそば、という便利なところですが、校内には、たくさんの樹木があって緑豊かな環境に恵まれています。自然環境に加え、児童と先生方が全員で取り組んでいる「なかよし花壇」は市内の花壇コンクールで毎年入賞、地域の皆さんや、訪れる人の目をなごませています。
  勉強の面では、総合学習の時間の中で英語に力を入れたり、パソコンの習熟に力を入れています。特にパソコンは、地域の皆さんの協力で頑張っています。
  ベルマーク活動で大きな成果をあげることが出来た理由について、学校関係者の皆さんは、「PTAと児童たちのチームプレーがもたらしたもの」と口をそろえます。
  まず、児童たち。5、6年生19人が参加する児童会福祉委員会(委員長、坂井優也君)が毎月、全校児童が持ってきたマークを協賛会社別に大まかに仕分けして、PTAにバトンタッチ。お母さんたちの組織は、3年前まではベルマーク委員会として独立していましたが、その後は厚生委員会と合併。今年度は委員長の増本恵子さんら16人が取り組んでいます。
  この学校には、ベルマーク文庫があり、毎年貯めたベルマーク預金で子供たちに読ませたい本を購入していますが、今年は、それに加えて、パソコン習熟に役立てようとデジカメを各学年1台ずつ計6台の購入を予定しています。
  もう1つ、地域住民の皆さんの協力に応えるために、スーパーや公民館、郵便局など5カ所にベル箱を置かせていただく計画を進めています。
  お母さんたちは、「新しい形を取り入れたベルマーク活動が、今後どんな成果を生み出していくのか楽しみです」と話していました。

500万点達成校を訪ねました!

整理作業の園生たちは黙々と
お菓子のマークの整理続け12年

愛知県三好町の三好学園
 知的障害のある園生たちがマークの整理と取り組む、愛知県三好町の三好学園(下城與利人園長、53人)が、県内10校目の500万点校に。ひたむきな作業の積み重ねのすごさには驚くばかりです。
  「大きなテレビが欲しい」とお菓子のマークを切り始めて12年。三好町民や全国から届くマークを朝10時から5人、夕方5時半からは3、4人の園生が、それぞれ1時間半ずつ、整理しています。
  よそ見や無駄なおしゃべりはしません。マークがはみ出したり、折れ曲がったりしないよう、一枚一枚を黙々と。目標枚数が終わったら、お小遣いでジュースを買って飲みます。
「園生がこんなに集中できるとは、私も初めて知りました」と、今年度からベル担当になった加藤宗宏先生は話します。
  職員や、除草作業に来てくれる近くのトヨタ自動車の従業員らが雨の日に手伝ってくれますが、大半は園生の成果。年間点数が01年度は全国3位の81万点にも。今は「年間100万点」が目標だそうです。マークを贈ってくれた人やグループには、園生の絵や学園のニュースを添えて礼状を出しています。

300万点達成校を訪ねました!

ボランティアの色彩 ベル活動に色濃く

青森市佃小学校
 青森市佃小 小財均校長、563人。青森県で25校目、運動参加40年で達成しました。
  青森といえば、夏の夜を彩る「ねぶた祭り」。この学校にもPTAにねぶた委員会があり、お父さんやお母さんが児童たちに正調のねぶた囃子を教えています。
  冬の積雪期に通学路の除雪を引き受けるのも、PTAや地域住民のボランティアです。
  こうした背景もあって、佃小のベルマーク活動には、ボランティアの色彩が濃く出ています。児童たちは常時、学校の玄関の前に設置された収集袋に家から持ってきたマークを入れます。
  毎月1回、PTA厚生委員会のお母さんたちが仕分け学期末に財団に送ります。
  お母さんたちは、先生たちと相談して、学校の畑を耕す耕運機を買うことにしました。
  「きっとおいしい野菜が出来ますよ」とみんな楽しみにしています。

300万点達成校を訪ねました!

ベル活動通して 運動の大切さ知る

千葉県松戸市馬橋北小学校
 千葉県松戸市馬橋北小 中川邦男校長、547人。運動に参加して27年で300万点を達成しました。
  PTAのベルマーク委員会(委員長・橋本あゆみさん、24人)は、今年は1学年が担当。収集と集計は6、9、12、2月の年4回です。マークの収集は、作業日の1週間前に児童たちに担任の先生からベル袋を配っていただき、集まったマークの集計は委員とボランティアの方で行います。
  「簡単な作業だと思っていましたが、担当してその大変さと運動の大切さを実感しました。活動のため学校に通う機会が多くなり、いままで知らなかった学校や子供たちの様子がよく分かり、よかったと思います。さらに、お母さんたちとの交流も増えました」橋本さんと副委員長・野村あゆみさんは話してくれました。
  教頭の中村弘先生は、「私も昔、ベルマークを担当しましたので、PTAの皆さんの苦労がよく分かります」と話します。

★ 200万点達成校


千葉県市川市第一中学校
 井上俊彦校長、542人。国府台の高台にあり、大学、高校、ろう学校に囲まれた自然豊かな環境にあります。運動はPTAの環境美化委員と生徒会の文化委員が担当しています。年5回、文化委員がマークを回収、その後はPTAが集計・郵送しています。

東京都多摩市諏訪小学校
 藤井香代子校長、308人。学校がある近辺には大きな公園がいくつもあり緑豊かです。学校ではブラスバンドに力を入れています。運動ははなみずきの会(PTA)クラス委員のベルマーク係を中心に、お手伝いのお母さんと一緒に活動しています。

長野県伊那市東部中学校
 古村仁士(ひとし)校長、900人。学校は天竜川の支流三峯川の段丘中段にあり、景観は抜群です。最近、本校のプールから見える景色をTVで紹介していました。運動は生徒会のベルマーク委員会が担当。2週間に1度の生徒会活動日に集計などを行います。

神奈川県横須賀市田浦小学校
 飯田進校長、254人。学校は1923年に創立。小さなまちですが、自然に恵まれています。運動はPTA学級委員会の12人が担当。学期に1回マークを収集、仕分けは各学級の保護者(児童も協力)が担当、点数計算、送票は学級委員。これまでにデジタルカメラや時計を購入しました。

横須賀市野比小学校
 隈元正徳校長、384人。学校では花壇や樹木園の整備して、子供たちに植物の成長や実りの喜びを実感する時間を設けています。活動は学級委員会が中心で、ほかにお母さんたちの整理サポーターと一緒に行っています。収集日は年間9回です。

愛知県瀬戸市水無瀬中学校
 前田宏校長、502人。県内107校目。40年間で達成。生徒の厚生委員会が教室に空きかんを置き収集。せとものの街。生徒たちも校門から続く長さ約100メートルの崖を飾るため、薪釜による陶壁づくりに取り組んでいます。

北九州市戸畑区明治学園中学校
 柴山惠子校長、756人。参加40年で達成。生徒のベルマーク委員会(36人)と長畑昭子先生、坂本友明先生が担当。3年前から校内コーラスコンクールの練習用に、全18学級にキーボード設置(10学級に設置済み)を目指しています。
ページトップへ