★ 700万点達成校を訪ねました!
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PTAと児童たちが連携成果
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相馬の野馬追で有名な福島県原町市の原町第一小(坂本雅人校長、628人)がベルマーク収集700万点を達成しました。運動参加41年目。620校が参加している福島県内では、郡山第一中に次ぐ、すばらしい成果です。PTAのお母さんたちは、「卒業生のご家庭をはじめ地域のみなさんのご協力のおかげです」と喜んでいました。
この学校のベルマーク活動の特徴は、活動チームの層が厚いことです。まず、児童会の活動の中心は、ベルマーク委員会(小林朋美委員長、約40人)。毎月、月初めの1、2、3日の収集日に集めたマークをみんなで仕分けし、PTAのベルマーク委員会(木村美栄子委員長、40人)にバトンタッチ。お母さんたちが点数計算をして、学期末にベルマーク財団に送ります。 子供たちとお母さんの息はぴったりですが、「層の厚さ」は、学校の中ばかりではありません。校区内でベル箱を置かせていただいているのは、商店や事業所など、なんと24カ所にも及んでいます。 PTAのお母さんたちは、年度初めに校区内の家庭にお願いの手紙を配って協力を要請。また、ベル預金で購入した品物の報告をするなど、お礼のあいさつも忘れません。 木村さんたちは、「秋のバザーの際に、ベルマーク運動のビデオを一般のお母さんや地域の皆さんに観ていただくなどして、理解を深めてもらいたいですね」と話していました。 |
透明の回収袋を使い
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明石海峡大橋から西へ3`、兵庫県明石市の人丸小(安木幸夫校長、963人)が40年間に600万点を達成しました。送票90回、県下で11校目です。
20a四方の透明なビニール袋が同校のベルマーク袋です。子どもたちは月1回、これにマークを入れて持参、教室のベル箱に入れます。透明な袋は回収時にマークが袋の中に残っていないかを確認するのに便利です。担任の先生がこれを集めて、ベルマーク担当のお母さんの子どもに持って帰ってもらいます。 PTA(木村敏彦会長)の文化部(今井美保部長、24人)が家で仕分け、整理したあと毎月第3火曜日に集まります。作業は一般のお母さんたちにも呼びかけ、協力を求めます。井上たまき、内田教子両先生も協力、年に2回の発送です。子どもが卒業したお母さんから「マークを集めても、持っていく所がない」と言う申し出があり、今年から校門にベル箱を設置しました。近所のお年寄りたちも入れてくれ、成果を上げています。 作業を公平にするため、欠席した人には次に集まる時、人より多めにマークを持って帰ってもらいます。戎井理恵前文化部長は「こども1人につき、1回のPTA役員をすることになっています。小学校の子どもが3人いれば、3回役員をすることになり、人気のあるベルマーク係は3回した、と言うお母さんもいます。これが同校のベルマークに対する意識が高く、600万点の原動力になっています。 |
児童たちが仕分け・整理
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愛媛県新居浜市の高津小(小野洋司校長、747人)が500万点を達成しました。参加から42年、送票78回、県下で3校目。
まず、全校児童が各教室のベル箱に会社別に分けて入れることから始まります。6年生の各クラスから2名ずつ選ばれた8人の生活委員会(中林一貴委員長)が毎月1回、委員会活動の時間に25の教室を回ってマークを回収、点数を数えます。低学年の箱は他社のマークが混じっているので、丹念にチェックします。時間内で出来るところまでして、あとお母さんたちにバトンタッチです。 PTA(松本昌士会長)の学年学級部(岡崎正美部長、23人)が各学期に1回集まります。昨年まで毎月集まっていましたが、子どもたちが仕分け、整理までしてくれるので、年に3回の集まりで済みます。集まる時間は夜7時から9時ごろまでです。ベルマークでポップコーンの機械を買いました。文化祭、運動会でお母さんたちが作るポップコーンは子どもたちに人気です。自分たちの住んでいる地域を良く知ろうと、祭のみこし、野菜作りなどの名人を招いて話を聞いたり、バキュームカーに同乗、汲み取り体験をしたりしています。 |
PTAと児童らが連携
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熊本県山鹿市の山鹿小(兒玉太一校長、739人)が参加41年、61回の送付で、県内で初めて500万点を達成しました。
ベルマーク財団創立40周年の2000年には優秀校表彰を受けており、PTAベルマーク委員会(46人)の池田文代委員長は「地道に活動を続けてきた成果です」と喜んでいました。 ベルマーク運動は、PTAベル委と5、6年生児童のベルマーク委員会(委員長・6年古家真君ら22人)が両輪になって進めています。さらに学校側は安武和幸先生、松岡紗智子先生、帆足岸子先生の3先生が担当になってサポートしています。 古家真君のお母さん香素美さんもベルマーク委員3年目で、親子で活動しています。 買い物の目標は「プロジェクター」。学校にはプロジェクターが無く、研究発表会や授業などで必要なときは教育委員会から借りています。津川清治教頭と安武先生は「学校に1台はプロジェクターがほしい。体育館など広い場所で使うので性能の良いのが必要です」という。 池田委員長も「今年中に購入できるようにがんばります」と語りました。 |
地域の卒業生らが
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さいたま市浦和区の岸町小(橋本進校長、406人)が集票累計400万点を達成しました。988校が活動する埼玉県内では32校目。参加42年目の出来事です。ベルマーク運動の歴史と共に歩んだ岸町小の活動に、うれしい年輪が刻まれました。
ベルマーク活動の主体は、PTAの総務委員会(天野みよ子委員長、18人)です。毎月、月初めの7日間を「ベルマーク週間」と定め、マークの収集に力を入れていますが、この学校の取り組みのすばらしさは、総務委員だけでなく、先生方も進んで協力したり、児童たちも収集を呼びかけるポスターを描いてくれるなど、学校全体の運動に広がっていることです。 活動の輪は、さらに地域の皆さんや卒業生の家庭まで及んでいて、昨年の学校創立50周年には、3年間貯めたベルマーク預金で「壁掛け電波時計」を購入、校舎の正面に掲げることが出来ました。 橋本校長先生やPTA会長の小林知弘さんらは、「ベルマークが自分たちの学校の設備や備品の充実に役立つばかりでなく、へき地の学校や発展途上国の子供たちのためになっていることなどを児童やお母さんたちにお話して、さらに充実感を感じられる活動につなげていきたいと思います」と話していました。 |
作業日、午前と午後を交互に
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岡山市中井町の御野小(岡本清校長、685人)が400万点を達成しました。参加から40年、県下で8校目です。
子どもたちは年に5回、マークを持参する日が印刷されたベル袋を見て、マークを学校に持ってきます。 PTA(高原俊彦会長)の育成部(畦五月部長、20人)が年に6,7回集まります。昨年までは学級部がベルマークを担当していましたが、今年から育成部が担当します。集まる日は前回の作業日に次回の日を決めますが、出来るだけ授業参観日に合わせ、参観のあと作業に移ります。 廊下に協賛会社の番号を書いた50a四方のビニール袋を、長さ15bのひもに吊るして置くと、参観に来た一般のお母さんたちが子どもたちと一緒にマークを会社別に分けて入れてくれるので助かります。作業日は午前中と午後を交互に繰り返していますが、働くお母さんが多くなって、好評です。学校で出来なかった作業は家に持ち帰ってしています。畦部長は「1点でも多く集めるため、みんなで頑張りたい」。 |
家で仕分け作業を
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高松市の円座小(上原直行校長、609人)が400万点を達成しました。参加から42年、送票99回、県下で19校目です。
毎月1日を「ベルマークの日」と決めて、子どもたちがマークを持ってきます。PTA(北濱郁雄会長)の給食厚生部(飯間恵子部長、36人)がベルマークを担当。部員の子どもが担任の先生からマークを受け取り、自宅に持ち帰ります。家で切り分け、整理が終ると、毎月1回学校に集まって、整理したマークを会社別に分け、自分が担当する会社のマークだけを再び家に持って帰ります。1年間、1人が3、4社ずつ同じ会社を受け持ちますが、マークの多い会社と少ない会社で不公平がないように調節します。家での仕分けは紙コップでしますが、学校に持ってくるとき、重ねて持ってこられるので便利です。年に3回、近くの公民館を借りて、発送作業をします。渡辺友紀、内宮優子両副部長は「子どもたちが一輪車に乗って、楽しそうにしている姿を見ると、こまかい作業も苦になりません」。 |
児童JRC委員が整理作業に参加福島県会津若松市謹教小学校
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福島県会津若松市謹教小 佐藤 晃校長553人。県内18校目。参加から14年のスピード達成です。
PTAの整備委員会(阿部隆子委員長)を中心に活動。「めざそう 年間1000点」と印刷した収集袋を月初めに配布、10日までに学年ごとのベルマークポストに入れてもらいます。第3月曜日に、各クラス1人の整備委員を中心に整理作業をします。近年、児童のJRC委員が整理作業に参加、親子が連携した活動になっています。 6月11日に訪問すると、佐藤校長をはじめ、PTAの白井康之会長、片岡輝美副会長、整備委員会の阿部委員長、山口直子、華山久美子副委員長、市村明美、安部恵美子、佐藤加奈江、長島三喜子委員の皆さんが迎えてくれました。 皆さんは、ベルマーク活動が子供たちの心の教育に寄与することを感じ、300万点達成を機に、さらに活動を盛り上げて行こうと、力強く語って下さいました。 |
手間かけた資金で 学校の品買いたい東京都世田谷区山野小学校
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東京都世田谷区山野小 吉田仁校長、834人。都内で78校目。参加から42年の達成です。
学校は静かな住宅街の中にあり、近くには東宝の砧撮影所があります。活動はPTAのベルマーク係(代表者伊藤美和子さん、25人)が担当しています。各教室と玄関に収集箱を置いています。収集日というのは特に設けず、学期末の集計作業日の7〜10日前に、「締切日」を決め、収集への協力を呼びかけています。 PTA会長の杉本由香さんは「豊かな時代ではありますが、ベルマーク活動やリサイクル活動で、少しでも自分たちが手間をかけて得た資金で、学校の物を買う努力をしています」と話します。 「地域との触れ合いに特に力を入れ、月1回、児童たちと一緒に施設などを訪ね、交流を続けています。いい社会勉強になっています」と吉田校長。 |
子供たちの参加が 今後の願いです横浜市神橋小学校
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横浜市神橋小 杉澤寛治校長、492人。参加41年で達成。
横浜市の中心部にあって、明治33年創立の歴史のある学校です。 子どもたちは、総合学習の延長線上にある「神橋まつり」を通じて地域とのふれあいを大切にしています。又、委員会活動で展開している「ピッカピカ大作戦」で校内はとてもきれいです ベル活動は、以前は子どもたちも活動に参加していましたが、現在はPTA学年学級委員会(17名)が中心です。各教室のベル箱から回収してお手伝いのPTAの方と一緒に月1回マークを整理し、発送は年2回行います。 「子どもたちが参加してくれると、とても助かりますが、整理方法を見直すきっかけになりました」とカラフルな仕分け用の箱を前に安達千香子委員長は話しをしてくれました。 |
先生方も活動に
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奈良県大和郡山市片桐西小 仲村治郎校長、575人。参加から30年、県下で16校目。子どもたちが毎月1回マークを持参、各教室に設置されたベル仕分け箱に入れます。箱は牛乳パックを高さ5aに切って、36個を束ね、番号が付けられています。1年生以外は番号別に分けて入れます。
毎月第1金曜日にPTA(若林寿光会長)の文化厚生委員会(浅井京子委員長)が集まります。委員は12人で、授業が始まる前に、各教室のマークを集めて回るため、早く集まり、早く終ります。残った作業は家でします。 浅井委員長、岡山副委員長らは「先生たちが箱の回収など手伝ってくれ、協力的なので助かります」。 同校は法隆寺の北4`にあって、子どもたちはお年よりたちから竹馬、コマ、お手玉などの作り方、遊び方を学びます。 |
公民館に集まり 家庭的な雰囲気で高松市鬼無(きなし)小学校
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高松市鬼無(きなし)小 熊野明美校長、281人。参加から42年、37回の送票。県下で32校目。
毎月月初めに子どもたちが持参したマークを担任の先生がピンク色の手さげ袋にまとめて、PTA(高橋純一会長)に渡します。厚生部(田井広子部長)の12人が毎月第3火曜日の午前中に学校近くの公民館に集まります。学校が土曜日休校になってから、場所を学校から公民館に移しました。公民館の方がエアコンがあり、畳の間で座って出来るからです。子どもたちがお母さんと一緒に来て、ベル袋に「ありがとう」のスタンプ押しを手伝ってくれます。畳なのでアットホームな気分になり、公民館の使用は成功です。この公民館にもベル箱を置かしてもらうことを検討中。マークの切り方や、集計得点結果を載せた「ベルだより」は年に3回の発行です。田井部長は「友愛援助も出来るようになれたらよい」。 |
★ 200万点達成校 |