★ 500万点達成校を訪ねました!
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郷土の伝統文化 総合学習で体験金沢市の森山町小学校
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金沢市の森山町小学校(小阪栄進校長、446人)が、石川県内4校目の500万点校に。38年前の参加当初から掲げる旗印「全員参加」の成果です。
全保護者が育友会(PTA)の何かの委員をします。ベル担の厚生委員会(委員長・高橋美津子さん)は各クラス4人ずつで構成、年5回、仕分け・整理。昨年から番号を書いた模造紙を床に広げて仕分けるようにしたところ、「能率が上がった」(前年度副委員長・国枝千佳さん)そうです。 正・副役員は前年度末に決めるのが慣例。今年度副委員長の初田良子さんは「500万点と聞き重みを感じる。ただ、何時の間にか漫然と取り組んでいる面もあるので、これを機に児童の参加度を高めることも含め、ベル意識の向上を図りたいと話し合っています」と話します。 金沢は伝統文化の色濃い町。森山町小校区にも「加賀金箔」の職人工房や古窯などがあり、総合学習で3・4年生が焼き物、5年生が金箔、6年生は加賀友禅に挑戦。種子から育てた葉ボタンをお年寄りに贈ったり、自分たちが廃品で作った楽器で施設を慰問するなど、豊かな福祉の心も育てています。 |
創立130年に向け、人文字などを計画さいたま市の宮原小学校
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埼玉県さいたま市の宮原小(鵜沼邦雄校長)が400万点を参加37年で達成しました。県内で32校目です。
今年創立130年を迎えた宮原小は、記念行事として植樹や1168人の児童で作る人文字を入れた航空写真の撮影などを計画しています。 学校の特色は、全校児童が異年齢集団を構成してグループごとに創意工夫をこらした道具を作り楽しく交流する「宮小フェスティバル」や、「目と耳と心で話を聞こう」を合言葉にあいさつに力を入れていることです。 また、総合学習の時間を「せんだんの授業」、広報誌の表紙も「せんだん」と、5月から6月にかけて淡い紫色の花をつける「せんだんの木」を学校のシンボルにしています。 ベル活動は、PTAの総務部(12人)が毎月5日の「ベルマークの日」に各クラスの収集箱からマークを回収、企業別に仕分けをします。点数計算は部員が家庭で行い、年3回の発送時に持ち寄ります。PTAの広報誌に「ベルだより」の欄を設けたり、ベルマーク説明会にはメンバー全員が参加するなど活発に取り組んでいます。 |
バザーや交流会で マークの寄贈次々千葉県船橋市宮本小学校
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千葉県船橋市宮本小(鈴木武司校長、620人)が400万点を達成しました。1961年の運動参加以来42年目。1097校が参加している県内では34校目でした。
創立は明治11年。「親子3代どころか、ひいおばあちゃんまで4代がこの学校で学んだお宅もありますよ」と鈴木校長先生がおっしゃるほど歴史の深みを感じさせる学校です。 父母が焼きそばやカレー、ゲームのお店を出せば、先生方も負けじと冷やしうどんやところてんを売るバザーのほか、地域住民との交流会には、ベルマークがたくさん寄せられて、お母さんたちを喜ばせています。 ベル活動の中心は、父母の会の厚生部(中井祐子部長、18人)です。 毎月第2週を「ベルマーク週間」として収集袋を配布。各クラスから1人ずつ選出された部員のお母さんたちは、自分のクラスのマークを家に持ってきて、めいめいが卵パックなどで自作したケースで仕分け、集計します。それを学校に持ち寄って、月に1回全体集計し、年間2回財団に送ります。 お母さんたちは、「これからも無理せずに、地道に活動を引き継いで行きたいですね」と話していました。 |
作業中の音楽は いやし系を選びます石川県小松市のこばと保育園
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保育園が石川県内7番目の400万点に。小松市のこばと保育園(中田美代子園長)。参加から24年、パパとママ、それに卒園生も加わってのスクラムで達成しました。
未満児90人の同園と、そばにある一般児165人のこばと第2保育園の全保護者が、クラス単位で年2回ずつ当番を組み、夜間の一時間半ほど保育士も加わり整理します。作業場にはいやし系の音楽が流れます。誰もが昼間の仕事で疲れているからです。 卒園式のあと卒園児に「今後もベルマークを忘れないでね」とベル袋を渡します。だから卒園生が1年生、6年生、そして20歳になったときに園が催す親子招待会にも「おみやげだよ」とマークを持参する子が少なくないそうです。 こうして毎年20万点余りを収集し、ベル預金での買い物も豊富。道路からも見えるソーラー時計は登下校する生徒らに時刻を知らせ、昨年買った高さ・横幅各3メートルもある園庭遊具「なかよしタウン」は園児らに大人気です。 |
作業を午前と午後の部に分け
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阪神大震災で児童2人が犠牲、校舎が全壊した神戸市東灘区の本庄小(池永徳幸校長、674人)が400万点を達成しました。参加から39年、89回の送票。県下で52校目です。
毎月1日から5日までを「ベルマークの日」と決めて、子どもたちがマークを持参。担任が回収します。PTA(清田真吾会長)の厚生委員会が毎月2回集まります。各クラスから1人ずつ選ばれた20人と本部役員です。最近、働くお母さんが多くなったため、作業日を午前と午後の2回に分けました。好きな方を選んで月1回出席すればよいことになったら、午前の部は低学年のお母さんが、午後の部は働く人や高学年のお母さんが多く、午前と午後の人数がほぼ同じでバランスがとれています。欠席者も少なくなりました。人気キャラクターの絵をプリントしたベル袋を3年間使っていますが、今年は絵を書き換えて、子どもたちの関心高めます。昨年、一輪車10台を購入、体育の時間にこれまでのと合わせて、1クラス全員が1台ずつ使えるようになりました。 |
児童が仕分けて バトンタッチ岩手県盛岡市北厨川小学校
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岩手県盛岡市北厨川小 千葉茂校長、660人。県内で6校目。38年で達成しました。
北国の春の訪れは5月。花が一斉に咲くこの季節に、近くの農業研究センターの菜の花畑は、黄色いじゅうたんを敷きつめたようになります。そこへ出かけてお昼を食べる全校ピクニックが、楽しみな行事です。 ベル活動の中心はPTAの学級委員とボランティアのお母さんたち、それにベルマーク委員会の児童たちです。各教室のベル箱から回収したマークをベルマーク番号30番ずつに仕分けしておかあさんたちにバトンタッチ。 児童たちは、「ベルマーク活動に参加して、お友達が出来ました」「よその学校のお友達のために役立っているなんて、素敵です」と話していました。 近くの中学のPTAや卒業生の家庭からのマークのプレゼントが、お母さんたちを喜ばせています。 |
裏山が竹林で 給食にタケノコも東京都町田市町田第三小学校
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東京都町田市町田第三小 吉田惠子校長、444人。参加35年で達成。
町田は東京都の南西に位置し、神奈川県と接し、新宿副都心や横浜市の中心部にも電車で30分足らずで行ける便利なところです。学校は小高い丘の上にあり、裏山の竹林で採れるタケノコを給食で味わえるなど、自然に触れることの出来る恵まれた環境にあります。 地域との結びつきも深く、学校と保護者と地域の方々の親睦団体「いなほ会」を中心に盆踊り大会を開くなど、長年地域ぐるみで学校を育ててきました。 ベル活動は、PTAベルマーク部員が自分のクラスの回収箱からマークを回収し、自宅で整理、計算します。次の活動日に、持ち寄ったベルマークの全体集計をして発送します。「自宅で活動ができるベルマーク部は希望者が多いいんです」と2年間ベルマークに携わった井上美佐子ベルマーク部長は話していました。 |
整理・集計作業は 夜、学校で富山県氷見市東小学校
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富山県氷見市東小 橋本昭雄校長、358人。県内15校目。36年間で達成しました。
児童の委員会はユニークな名前で活動。「3年生以上は自分で番号別に分け、1・2年生は委員会でやりました」と、5年生の時にベルの「ピカピカほかほかかがやけ東委員会」委員だった6年西塚友美さんが説明してくれました。 あとは、各クラス3人ずつで構成する振興育友会(PTA)ふれあい委員会の担当。日本海側では有数の魚の町で、観光などの仕事も多いので、年2回、夜に学校に集まって整理・集計しますが、「子どもたちが分けてくれているから、大助かりです」と02年度から続けて委員長を引き受ける藤井正三さん。 地域の強力な支えの中心は東校下婦人会。回覧版などで呼びかけ、いつも袋いっぱいのマークを届けてくれるそうです。 |
趣向凝らした ベル便りが佳作に愛知県一宮市北方小学校
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愛知県一宮市北方小 川崎東剛校長、605人。県内34校目。17年弱というスピード達成です。
短期間に300万点を積み上げた秘訣は――。児童のベルマーク委員会は、月初めに集まるベル袋に「ありがとう」印を押し、大まかに仕分け。校区のベル箱設置場所へ、お礼の手紙を出したりもします。 PTAベル担当の研修部は毎月、全保護者からボランティアを募って整理してもらい、部で集計します。趣向をこらしたベル便りは昨年のコンクールで佳作になりました。 役員の新旧交代はしっかりやります。「どの部もバトンをきちんと渡し、受け取ることを大切にしています」と、01年度PTA会長で、昨年のベル説明会名古屋会場で体験発表をされた近藤多賀志さん。 少し歩くと木曽川。その流れのように、北方小のベル活動も不変でしょう。 |
★ 200万点達成校 |