★ 1600万点達成校を訪ねました!
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集票点数が小・中学校全国トップ
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校庭の一画にある大きな「ベルマークポスト」には、連日、地域の人たちからマークが届けられています。1976年から今日まで、ベルマーク収集で全国小・中学校で全国1位を走り続けている福島県郡山市第一中学校(黒澤利雄校長、1017人)が、1600万点を達成しました。新学期を前にうれしい知らせです。一昨年暮れ、1500万点となって、わずか1年半で100万点を積み上げたことになります。
保護者や地域の人たちは、卒業生も多く、学校への関心が非常に高く協力的です。 学校では、@主体的な学習A進んで奉仕B常に健康を、教育の3大目標に掲げ、ベルマーク運動はその教育の一環として、全校生徒と地域がひとつになって進めています。生徒会は、学校の教育設備品の充実ばかりでなく、市内の目の不自由な人のために点字タイプライターを贈るなど、社会福祉の面でも積極的に取り組んでいます。 生徒会ベルマーク専門委員会(各クラス1人、全校で29人)が担当しています。各学年とも担当の先生がおりますが、毎年、2年の教諭が引き継ぎ、3年の前期まで担当=三浦由美子先生=しています。生徒会の役員は前期と後期の二期制(半年交代)です。昨年9月の交代期には前期委員長(3年)菅家元志君から今期の遠藤真美子さん(2年)にバトンタッチしました。 菅家君は、「1昨年9月に、それまでに集めたベルマークを、放課後、全校生が一斉に、「全校集計日」(仕分けから点数計算、そして送票まで)を設けて実施。前期のベルマーク専門委員と引き継ぎました。その後は、専門委員会を開いて今後の集票計画を考え、全校生へのPRと意識改革に取り組みました。PR運動では、毎月末の3日間の収集日には、必ず校門や校舎の階段に立ってベルマーク収集を呼びかけました。さらにクラスでの収集目標を決め、それに向かって生徒たちはがんばってくれました。委員会が一丸となり活動したおかげで、昨年も50万点近くを財団に送る事ができました。今は心にぽっかりと大きな穴があいた感じがします。ベルマークを通して大変印象に残る中学生活を送る事ができました」と話してくれました。 |
今年度の成果を 友愛援助で協力大分市の豊府小学校
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大分市の豊府小(太田孝治校長、924人)が、3年で100万点を上積みするがんばりを見せ、県で2校目の800万点を達成しました。参加29年、送付は109回。
ベルマーク教育助成財団創立40周年の2000年6月の説明会で、貢献優良校で表彰を受けており、この年に700万点を達成しています。太田校長は「地域の協力もあり、PTAの熱心な取り組みに感謝しています」と話しています。 取材に訪れた3月1日は校区内の花園公民館にPTAの神祐子副会長、施設ベルマーク部の後藤朋子部長と部員9人が集り、午前9時半から集計の他に、1年間マーク集めをした児童にお礼に贈る「しおり」作りをしました。 「しおり」は4色。「2003年 800万点達成! ご協力ありがとうございました」とあり、800万点突破のお知らせにもなっています。 PTAは友愛援助への協力も毎年続けており、本年度も7万円を「ASPBラオスの子どもに絵本を送る会」に寄付しています。 神副会長は「ベルマーク運動は物を買うだけでなく、ボランティア活動でもあるということを子どもたちに教えていくこと必要です。寄付がどこに行っているのか、寄付の行き先がわかるほうが子どもたちに理解されやすいと思っています」と、友愛援助寄付の目的を話していました。 施設ベルマーク部の年間テーマは「思いやりで集めよう 願いをかなえるベルマーク」で、ベル袋やマーク収集のお願いプリントなどに記入して呼びかけています。 神副会長と後藤部長らは「今年度は友愛援助に寄付したほかはキープしています。平成15年度が創立30周年になり、ベルマークで何かできないか考えています。マークの収集は、地域の協力をもっと声かけを徹底すれば成果が上がると思います」と意欲を見せていました。 |
地道な努力実る 新市誕生に「花」静岡市の有度第一小学校
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静岡市との合併で、4月1日から「静岡市立」となった旧清水市立有度(うど)第一小学校(加藤修明校長、802人)が、新市誕生に花を添えました。県内初の700万点達成。参加37年余、学校の分離や児童減などを経ながらPTAを中心とした着実な取り組みの成果です。
各クラス1人ずつで構成するPTAベルマーク委員会の作業は毎月1回、学校で。マークを会社番号別に6つのグループに分類、各学年の委員が担当グループを整理・集計します。 担当グループは公平になるよう毎月変えます。作業は午前中の2時間半。その場で財団へ送れるようにしますから、送票回数も200回に達しました。 1968年に児童が3000人を超えたため現在の有度第二小と分離、その後の児童減も、スーパーなどにもベル箱を置いて対応。1998年の600万点達成では県内4位でしたが、今度は一気にトップに踊り出ました。 加藤校長は「継続はすごいこと。お母さん方の安定した活動と地域の協力の結果ですね」と700万点を評価します。 「役員を決めるじゃんけんで負け続けて委員長になった」と苦笑いする水野泰江さんは、「すごい記録。でも気になることが」と話してくれました。 「私の小学校時代に比べ、子どもの係わりが少なく、親任せ。ベルマークを通して子どもたちとの交流の場ができれば」 清水エスパルスの本拠地。近くには県の文化・スポーツ施設がいくつも。有度第一小の子もサッカー、ミニバスケット、野球、体操などで活躍、休み時間などに挑戦している縄跳びは、個人で30秒間に140回、大縄とびは3分間に320回を超え、記録更新が続いているそうです。 |
作業は全員で一気に処理しまう東京都大田区の私立清明学園初等学校
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東京都大田区の私立清明学園初等学校(原俊夫校長、820人)が600万点を達成しました。1961年の運動参加以来42年目、1737校が参加する都内では6校目の輝かしい成果です。
清明学園は、幼稚園から初等学校(小学校)、中学までの一貫教育の中で子供たちの個性を生かすとともに、基礎学力の充実や正しい生活習慣の確立などを目指しています。 学校は、東急池上線雪が谷大塚駅から東へ徒歩10分ほどの高台の住宅街の一角にあり、桜やツバキなど四季折々の花が咲く静かな環境に恵まれています。 大きな学校行事としては、春秋の大運動会や、保護者がバザーやもちつき、福引、映画の上映などをして、親子、あるいは親同士が互にきずなを深め合う清明祭などがあります。「ベルマーク運動も、こうした行事に組み入れた大きな柱のひとつなんですよ」と後援会の事務局を預かる笹原正美さん。 運動の取り組みは、後援会の総務部(佐々木陽子部長、48人)が中心です。マークの収集や仕分けは年間3回行いますが、委員のお母さんたちは、事前にそれぞれの分担したマークを集計しておきます。それを全部集めて一気に全員で仕分けをし、財団に送ります。 卒業生の家庭からの寄贈マークも届けられたりして、委員さんたちを感激させる場面もあるということです。 |
ベルが主役 児童会集会長野県上田市の清明小学校
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この春、東京と長野県にある同じ名前の小学校が仲良く600万点を達成しました。東京都大田区の清明学園と、上田市の清明小学校(荒井英昭校長、260人)です。どちらも運動参加42年目。清明小は県で2校目でした。
清明小は、JR上田駅から徒歩10分ほど。豊臣方の智将・真田幸村の居城だった上田城公園の東側に位置し、校区は住宅や商店街の中にあります。 昭和34年に、もとの南小と中央小を統合してうぶ声をあげました。 空き缶やごみ拾い登校など児童会活動が活発な学校です。 ベル活動の中心は、児童会の代表委員会とPTA環境厚生部(田中圭紅部長、9人)です。 毎年2回開く児童会のなかよし集会では、児童達がゲームの「代金」代わりに貯めたマークを持ち寄ります。 PTA環境厚生部は、昨年度までは、ベルマーク部として独立した組織でしたが、児童数の減少に伴って改編、ベルマーク部と施設厚生部が一緒になって新たなスタートを切りました。 しかし、積極的な活動振りは、そのまま引き継がれています。 地元の自治会にお願いして回覧板で協力を呼びかけ、お礼も述べているのも、そのひとつです。このため、商店や卒業生の家庭からのマークの寄贈などが、お母さんたちを喜ばせているそうです。 集めたマークの仕分けや点数計算、送票は年に2、3回。ベルマーク整理棚が置かれた部屋で、環境厚生部員に各クラス2、3人のお手伝いのお母さんたちが集まって、和気あいあいの雰囲気の中で進めています。 |
年間3回分担して 家で点数計算をします神奈川県横須賀市の明浜小学校
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神奈川県横須賀市の明浜小(田鎖進校長、959人)が500万点を達成しました。運動参加40年目、県内では1280校中23校目でした。
横浜駅から電車で南へ約30分。三浦半島の東京湾沿いに位置する横須賀市久里浜には、今から150年前の1853年、ペリー提督が率いる黒船が浦賀沖に姿を現し、上陸したことを記念してつくられたペリー公園をはじめ、山あり海ありの豊かな自然環境に恵まれています。児童にとっては素晴らしい宝物です。 横須賀一のマンモス校であるこの学校の特色は、恵まれた広いグラウンドと「森林帯」と呼ばれて親しまれ木登り遊びが出来る樹木が数多くあることです。 学校の周りは生垣で囲まれています。「手入れを手伝っていただけませんか」と呼びかけたところ、大勢のお父さんたちが集まって、あっという間にかたづけてしまいました。 ベル活動の中心は、PTA保健厚生委員会(渡辺順子委員長)の22人のお母さんたちです。 月1回の収集日に学校に集まり、マークの仕分けをします。そして、年3回分担して家に持ち帰り、点数計算をします。 お母さんたちは、信用金庫にベル箱を置いていただくなどして地域にも徐々に活動の輪を広げています。 |
作業は夜7時から9時まで 委員に好評富山県大沢野町大沢野小学校
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展望台のある校舎から元気な歌声が聞こえます。富山県内2校目の500万点校となった富山県大沢野町大沢野小学校(山本文郎校長、788人)。国内有数の強風地帯の「風の子」たちと保護者の39年余の成果です。
毎月マークが集まると、児童のベルマーク委員がベル袋に「ありがとう」のベル印を押し、マークを仕分けして、「六葉会」というPTAに託します。 六葉会のベルマーク委員は44人。年間4回、午後7時に学校に集まり、役員が小袋に分けておいたマークを1時間半ほどで整理します。1回目にベル財団のビデオで整理の仕方や運動の意義を理解しているから、スムーズです。 「夜だから都合もつけやすく、ベル委員はとても人気があります」と、六葉会副会長でベル担当の林武子さん。ベル預金で昨年は温度計や一輪車のほか、車いすを購入して福祉学習に役立てています。 木の温もりと香りが漂い、のびのびとした校舎は00年の完成。学年ごとにオープンスペースがあり、低学年はドアもありません。4階の屋上にはさらに2階建ての展望台。眼下に町並みが広がり、遠くには立山連峰が望めます。 |
婦人会などが協力 感謝しています兵庫県明石市の大久保小学校
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兵庫県明石市の大久保小(鳥住昭生校長、823人)が参加から40年で500万点を達成しました。県下で21校目。
PTA(青山実会長)の施設部(大西智美部長)が担当しています。23クラスから選ばれた17人で、毎月第1火曜日午前9時30分から昼まで集まります。会社ごとに仕分けし、あと家に持ち帰って集計します。家で集計したものは次回、学校に持ち寄り皆でもう一度見直しします。 校区内の2郵便局にベル箱を置かせてもらっていますが、「いきいきサロン」など地区の婦人会や刑務所の社宅の人、酒屋さんがたくさんのマークを送ってくれるので励みになります。最近のお買い物で黒板クリーナーやドッチボールは子どもたちに好評です。 同校は地域とのかかわりを大切にしており、高齢者を招き、子どもたちにケンダマ遊びやわらぞうりづくりを教えてもらいます。農家から休耕田を借り、子どもたちが育てたもち米で、教室でする餅つき大会にも人気があります。大西部長は「ベルマークを1年間担当して、こまかく、地味な作業でしたが、面白かった。地域のかたの協力は大きく、みんなに感謝の気持ちでいっぱいです」。 |
卒業生が在校生に ベルマークを寄贈山口県下松市の花岡小学校
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山口県下松市の花岡小(小濱壽生校長、619人)が参加38年、70回の送付で500万点を達成。県で8校目。
創立132年。市内で最も古い伝統校。市の学校給食は各校で調理をする自校式。児童たちはランチルームで、学年ごとに11―18種類のメニューでバイキング給食を楽しんでいます。 育友会厚生部(岡田真里子部長ら13人)は、ベルマーク運動と年1回の友愛バザーが担当。児童の委員会活動でもベルマーク委員会があり、PTAと児童が力を合わせて運動を推進。 毎年、卒業式前に催される「6年生を送る会」では、6年生がお世話になったお礼にベルマークと手作りの台ふきんを在校生に贈っています。 今年は3月11日にあり、在校生代表の5年三奈木凌君と金子俊一君が「指導をいただいてありがとうございます。中学でもがんばってください」と送別の言葉を述べました。6年生代表の片山未紗紀さん、内野紗妃さん、松村優子さんが「心のこもった素晴らしい会を開いていただきありがとう。お礼にベルマークと台ふきんを贈ります。大事に使ってください」と手渡しました。 |
PTAとの児童が連係して作業青森県三沢市の木崎野小学校
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青森県三沢市の木崎野小学校(岩田繁雄校長、725人)が400万点を達成しました。
3月初旬に訪問、岩田校長、林正樹PTA副会長をはじめPTAと児童のベルマーク委員会の皆さんが迎えてくれました。 木崎野小のベルマーク活動の特徴のひとつは、児童とPTAそれぞれにベルマーク委員会があり、連携して作業をしていることです。 児童の委員会は毎月1日の「ベルの日」に教室ごとに集まったマークを持って会議室に集合、仕分け作業をします。 PTAも毎月1回、10数人の委員が学校で仕分け作業をし、学校に出てこられない140人ほどの委員が各家庭で集計作業をします。 ベルマークの輪は各地で地域に広がっていますが、木崎野小の校区でも、歯科医院やスーパー、そして公衆浴場に収集箱を置かせてもらっています。「温泉の収集箱を集めに行ったら、マークがたくさん入っていました」と児童委員会の大橋巧章(たくみ)君が話してくれました。 |
地域からの寄贈 年間で4万点も茨城県ひたちなか市市毛小学校
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茨城県ひたちなか市市毛小 川上勉校長、701人。参加39年、県内で19校目の達成です。ゆったりとした校地は樹木に覆われ、とりわけ校庭を取り囲み桜は見事です。
運動はPTAベルマーク委員会(委員長藤原鈴子さん、12人)と児童ベルマーク委員会が連係して進めています。毎月ベルマーク日に集まったマークは、児童たちが会社を10ブロックに分けた、牛乳パックの箱に仕分けします。そのマークをPTA室に持って行きます。ここまでが児童たちの仕事です。その後は年4回、お手伝いのお母さん(2学年ずつ)とベル委員が一緒になって点数計算をします。お母さんたちは毎回50人前後が参加してくれます。 地域からも公民館やスーパーなどにベル箱を8カ所に置かせていただき、年間では4万点ほど集まります。今年度は本と本棚を購入する予定です。 川上校長先生は、「『子どもたちのために』と、学校に集まって活動するお母さんの姿をみるにつけ、その苦労がよく分かります」と話します。 |
整理の手順などに
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埼玉県川越市の霞ヶ関北小(粟田博校長、964人)が集票400万点を達成しました。運動に参加しマークを集め始めてから36年目。県で31校目でした。
この学校が出来たのは、昭和44年ですが、平成14年度から、まったく新しい学校に生まれ変わりました。市が21世紀の生涯学習の場としてつくった学校、公民館、図書館の複合施設に移転したからです。 訪ねてみると、ゆとりのある広い敷地に新しい建物がいくつも並んでいて、子供たちにのびのびとした学習環境を提供したいと知恵をしぼった大人の皆さんの努力がしのばれました。 ここでのベルマーク活動はPTAの3年と4年の学年委員会(20人)が中心で、そこへ各クラス2人づつ計20人のボランティアのお母さんたちが協力して進めます。 毎年の目標点数は20万点。地域の公民館や商店など5カ所にベル箱を置かせていただいているほか、学校のバザーでは、ベルマーク付のアイスクリームを売ったりと、お母さんたちのアイデアが見受けられます。 お母さんたちは、「学校が新しくスタートをきった年に400万点の大台に乗るなんて、素敵ですね」と喜んでいました。 |
閑静な住宅地 吹奏楽が盛んな学校です東京都大田区小池小学校
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東京都大田区小池小(中澤米子校長、771人)が400万点を参加41年で達成しました。1692校が参加する都内で28校目です。
30年来吹奏楽が盛んな小池小は閑静な住宅地にあり、近くには地域住民の憩いの場所として洗足池公園も広がる恵まれた環境にあります。 平成元年度に全面改築した校舎は、大田区初のオープンスペース構造です。この学習環境を活用して、さまざまな教育活動に取り組んでいます。 ベル活動は、各クラスのPTAベルマーク係(23人)が、それぞれのクラスに設置してあるベル箱からマークを回収して自宅で集計し、学校に持ち寄って学年ごとに集計します。 それを引き継いだ文化厚生委員のベルマーク担当者(6人)を中心に全体集計をします。 「ランチルームでのからくり時計の購入を考えているんですよ」と200人も入れるランチルームで中澤校長先生が話していました。 |
子供祭りを開き ベルマークが活躍新潟県小千谷市の小千谷小学校
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新潟県小千谷市小千谷小 太田剛校長、899人。同校は明治元年10月1日創立の日本の公立学校としては、一番古い歴史をもつ学校です。近くに市民に親しまれている山本山や信濃川がゆったりと流れ、自然豊かな環境にあります。
運動はPTAベルマーク委員会(佐治弥生子委員長、16人)と5、6年児童のグリーン・ベルマーク・リサイクル委員会が担当。さらに地域からの協力を大きな力になっています。 毎月10日を「ベルマークの日」とし、子どもを通じて各教室前のベル箱に集めます。そのマークは、毎月第3水曜日の13時から2時間と19時から2時間の2回、PTAの都合のつく時間帯に参加してもらい、仕分けと集計行います。仕分け作業にはボランティアのお母さんも参加して、お手伝いをしてくれました。児童たちは、毎月2回の委員会の時間に仕分け作業をして、残った分はお母さんたちに引き継ぎます。 「秋には児童たちの緑鳥会が子供祭りを開き、入場券やゲーム代や出店でのお買い物にベルマークを紙幣代わりに使い、マークは4万5千枚も集まり驚きました」と佐治さんと副委員長の渡辺牧子さんが話してくれました。 |
「思いや願い」 きっちりと継承静岡県吉田町の中央小学校
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静岡県中央部を流れる大井川河口西岸、吉田町の中央小学校(増田富一校長、864人)が、参加35年で県内27校目の400万点校に。待望の新体育館が完成し、ベルの大台達成の喜びと重なりました。
持ち寄ったマークは児童のリサイクル委員がチェック後、各クラス一人ずついるPTA女性部員へ。自宅で仕分けして授業参観日に持ち寄り、再び担当会社別に持ち帰って整理します。商店など12ヵ所にもベル箱を設置。「PTA・学校・児童・地域に協力してもらうには、ベル便りなどで情報を共有することが大切だと思います」と部長の浅井智子さんは話しました。 活力源の一つが目標の設定。グランドピアノ、ジャングルジムを達成、現在は滑り台を目標に年間27万点を目指しています。次年度役員を旧年度中に決めるのも慣例で、「目標に向けがんばります」と03年度部長の牧野政子さん。 増田校長も話しました。「思いや願いがきちんと引き継がれるから、活動が充実しているのですね」。 |
児童とお母さんたちの連携実り達成愛知県江南市の布袋(ほてい)小学校
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愛知県江南市の布袋(ほてい)小学校(伊藤浩校長、834人)が県内18校目の400万点校に。38年余、児童とお母さんたちのスクラムで達成しました。
集まるマークを児童の総合委員会が委員会活動で切りそろえたあと、PTA環境委員5人が自宅で整理し、年度末に送票します。買い物も児童の意見が反映されますが、委員らの間では「活動がこれでいいのか」の疑問があるようです。 環境委員が少ないので整理が滞りがち、児童が切りそろえに神経を使いすぎ、年1度の送票だから無効になるマークも――など。「改めるべきは改めねば」と委員長の金住めぐみさんら。児童の総合委員長、岩田真理子さん(6年)も「恵まれない子らにも役立っていることを知らなかった。知ればもっとがんばれる」と話しました。 中庭に3年前できた「夢ひろば2000」が人気。学習発表会や一輪車の演技披露、PTAのガーデニング教室など楽しいイベントの場です。 |
ポスター作って クラスにPR大阪府八尾市の龍華中学校
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大阪府八尾市龍華中(八百親司校長、588人)が参加から38年で400万点を達成しました。府下で20校目。
生徒会の書記委員会(戸井勇太委員長)が中心になって全校生徒で取り組みます。まず、各クラスから男女1人ずつ選ばれた32人の委員が「ベルマークを集めましょう」のポスターを作って、16の教室に貼ります。各教室の回収箱に集められたマークは年に2、3回、全書記委員が放課後、視聴覚室に集まって横路正志教諭ら3人の先生と一緒に整理します。クラスごとの集計結果は表にして廊下の掲示板に貼ります。委員会活動は前期と後期に分かれていて、10月にはクラスの中でメンバーが交代します。あと、PTA(江岡信行会長)の施設委員会(藤本享子委員長)にバトンタッチ。お母さんたちが年に1回、発送です。 戸井委員長は「集めた点数の一部が恵まれない子らのために使われているとは知らなかった。1億点を集めたい」と張り切っていました。 |
午後からの作業 お母さんに人気兵庫県洲本市の洲本第三小学校
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兵庫県洲本市の洲本第三小(船瀬芳信校長、610人)が400万点を達成しました。参加から42年、県下で51校目。
児童とお母さんが力を合わせて活動します。まず、5、6年生で作られたベルマーク委員会(福田郁哉委員長)が委員会活動として年に6回、放課後に集まります。メンバーはクラスから2、3人ずつ希望者が名乗り出た14人。ペットボトルに番号を書き会社別に仕分けします。多く集まったクラスは児童会から感謝状を送ります。 お母さんはPTA(山階空昭会長)のベルマーク部(近藤佳子部長)が担当、各学期に1回集まります。クラスから2人ずつ選ばれた36人だけでは手が足りないのでプリントで一般のお母さんにも協力を呼びかけます。集まる日は第3水曜日の午後からにしています。午後からの集まりが働くお母さんのためには良いようです。年に1回集計、発送です。用務員さんも整理を手伝ってくれます。山階会長は「コツコツと続けることが大切なことです」。 |
作業は家で行い 児童が中継を担当山口県下関市の勝山小学校
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山口県下関市の勝山小(冨田忠夫校長、780人)が参加42年、63回の送付で400万点を達成。県で18校目。冨田校長は「昭和44(1969)年にこの学校に勤めた際、PTA総会でベルマークの話が出たのを覚えています。よくここまで続いたと思います」と感謝していました。
PTA環境部(末廣敦子部長ら46人)でベルマークに携わるのは半数。ほかにクラスから6人前後が毎月仕分け作業に協力します。 マーク回収、当番(班員さん)の家庭での仕分け、委員の番号別の計算と、作業は家庭中心です。学校―家庭間のマークの往来は児童が中継します。集計作業は末廣部長と久冨佐紀子、安達理恵両副部長の3人で行い、年2回発送します。 マーク収集は家庭中心だが、子供会の廃品回収の時は「ベルマークもね」とチラシで呼びかけています。 末廣部長は「反省会で『楽しくできた』『1点1円で目に見える作業でやりがいがある』という声が多く有意義な活動でした」と笑顔で話していました。 |
児童とPTAが 「リレー作業」で秋田県能代市第四小学校
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秋田県能代市第四小 笠井範子校長、611人。参加22年で達成。
秋田市からJR奥羽本線で1時間余り。日本最大の大きさを誇る黒松林の「風の松原」は能代の優れた自然の代表的な美しさです。 明治12年創立の歴史ある第四小は、住宅地の中の高台にあり、広い校地に恵まれています。築40年を超す木造2階建て校舎に児童たちは誇りと愛着を持ち大切に使っています。中日ドラゴンズ監督の山田久志さんの母校でもあります。 ベル活動は、PTA母姉部と児童会ベルマーク委員会が中心です。ベルマーク委員は、毎月各学級からマークを回収、会社別に分類します。その後は母姉部に引き継ぎ、点数ごとに分類、点数計算します。年間15万点を目標に発送します。 「校内で4校分の給食を作るため調理場からもたくさんのベルマークをいただいているんですよ」と笠井校長はにこやかに話していました。 |
マーク付き商品 子供に教えられて・・・福島市の鎌田小学校
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福島市鎌田小 武田義信校長、705人。運動に参加して18年目の達成です。福島駅から市の中心にある信夫山を越え北東へ7キロほど離れた住宅地にあります。学校からは、雪に覆われた雄峰・吾妻連峰が間近に望めます。
PTA(今泉信一会長)の厚生委員会(高橋てる美委員長、21人)が進めています。毎月の「ベルマークの日」に集めたマークは、厚生委員のお子さんが家に持ち帰り、作業をしています。「子どもたちも手伝ってくれ、付いている商品を教えてもらう事もたびたびあります」、「ベルマーク作業の大変さが委員になった初めて分かりました」、「ベルマークを通して連帯意識が出てきました」とお母さんたちは話します。 武田校長は、「日ごろ子どもたちに、『ぬくもりの心と優しさを忘れないように』と、教えていますが、ベルマーク運動で親御さんの苦労を目の当たりにしているせいか、親の優しさとまじめさが自然と子どもたちにも受け継がれているようです」と話します。 |
児童会が率先し ベル活動を推進茨城県大宮町の大宮西小学校
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茨城県大宮町大宮西小 大賀治校長、439人。県で34校目。運動参加27年で達成しました。
子供たちが主体的にベル活動に取り組んでいるのは、中学では珍しいことではありませんが、この学校は児童会ボランティア委員会が率先して活動をしている数少ないケースです。 委員会のメンバーは、5、6年生18人。毎月第一火、水、木曜日の収集日にクラスごとに集めたマークをボランティア委員たちが仕分け、PTAと担当の鈴木道子、瀧益博先生が点数計算をして送票します。 「これからは、卒業生の家庭など地域の皆さんにも協力していただけるように工夫して行きたいですね」と先生たち。 児童率先の根底には、3年前に県のボランティア活動普及事業協力校の指定を受け、日常活動の中でボランティア活動に打ち込んでいる環境があるからのようです。 |
年4回集まって 仕分け・集計を茨城県水戸市の寿小学校
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茨城県水戸市寿小 班目和彦校長、594人。県で35校目。運動参加24年目で達成しました。
寿小はJR常磐線の水戸駅から南西に6`余りの郊外にあります。昭和30年の開校で、当時は全校児童の4割余りが農家でしたが、その後、住宅団地が出来たりして、今では通勤者のベッドタウンになりつつあります。 この学校のベル活動の中心はPTAの厚生委員会(重藤歩巳委員長)の18人のお母さんたちです。毎月5日に持ってきてもらったマークを年4回集まって仕分け、集計します。 町内のお年寄りや一般家庭からもマークのプレゼントがあって、お母さんたちを喜ばせています。班目校長先生やお母さんたちは、今後は「児童たちにもベルマーク運動のことをもっと知ってもらうように考えていきたいですね」と話していました。 |
児童の活動参加 実現したいです愛知県半田市の乙川(おっかわ)小学校
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愛知県半田市乙川(おっかわ)小 菅原康子校長、725人。県内33校目。42年間で達成。
「ベル活動も改革の方向」と14年度PTA文化部長の間瀬恵美子さん。各学期2回作業、年5〜6回送票、部長を旧年度中に決める――など、きちんとした取り組みの半面、全体的に母親任せで、収集日も決まっていないのです。 児童も活動してもらう、収集日を決める、地域の応援を得る――などが課題になりそう。新年度部長の田中明子さんは「活性化のためぜひ実現したい」と話しますが、子どもたちが実生から育てた草花の咲きそろう中庭や、地域ご自慢の山車(だし)の模型が並ぶ廊下を拝見しても、難しい課題ではなさそうです。 少人数授業、TT教育、教科担任制を実施。「新年度からは学習面を前期・後期の2期制に」と菅原校長。改革に満ちた学校です。 |
全生徒の4割が 学校寮での生活愛知県額田町の額田中学校
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愛知県額田町額田中 杉山忠夫校長、346人。県内32校目。公立中学校としては珍しい寮のある学校の生徒たちが積み重ねた成果です。
学校のそばの「敬信寮」は1972年、山間に点在していた4校が統合した際に開設。現在、全生徒の4割近い144人が自主的な寮生活を送り、エネルギーに満ちた学校づくりの礎にもなっています。 統合前の66年参加のベルマークも、生徒たちの自主活動。とりわけ02年からは、中心となる厚生委員会がベル箱を農協など地域にも設置、持ち寄ったマークは各自仕分けして出すなどの改革も。委員長の小椋敏崇君(3年)は「ベル運動の意義を校内放送したり、成績のいいクラスの表彰など、全生徒の意欲を引き出すように心がけた。地域からのマークは地域に還元します」と話してくれました。 |
ドリームハウス 卒業生が完成滋賀県長浜市の長浜北小学校
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滋賀県長浜市長浜北小 中川衞二校長、856人。県内20校目。41年余で達成しました。
月末の「ベルの日」に集まるマークは、児童会の友情委員会が大まかに仕分け。沢田好子委員長ら14人のPTA福祉委員会が月に1回か2回、都合のつくメンバーが学校で整理します。委員の任期は1年ですが、副委員長が次年度の委員長になり、退任した委員長もベル活動のアドバイザー的役割を担うのが慣例なので活動が途切れません。 琵琶湖畔にあって、秀吉の出世城とされる長浜城など歴史と文化の色濃い長浜。校区は住宅が急増し、教室が足りないほどですが、学校では子どもらが参加してビオトープの建設など「行きたくてしかたのない学校」づくりが進行中。PTA福祉委員会が作業する中庭の多目的室「ドリームハウス」も、昨年の卒業生が完成させたものです。 |
5日間連続作業 思った以上の効果神戸市の稗田小学校
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神戸市稗田小 三木正子校長、409人。参加から42年、県下で117校目。
PTA(上山秀禅会長)の各クラスから1人ずつ選ばれた13人の文化委員(西川純子委員長)が年に2回集まります。それぞれ1回は5日間通して午前中に集まります。文化委員以外に全児童の一般のお母さんは、PTAのどれかの委員会活動に参加することになっており、ベルマークを主にする文化委員会は人気があります。理由は小さい子どもを連れてでも参加できる。5日間の連続作業のうち、自分の都合の良い日を1日だけ選んで参加すればよいからです。毎回、6、7人の一般のお母さんが参加してくれます。校区のスーパー2か所にベル箱を置かせてもらっています。西川委員長は「連続5日間の整理作業は最初、大変かなーと思ったけど、保護者の有志もよく手伝ってくれ、集中してできるので、思った以上にはかどります」。 |
マークで買った 管理ソフトは好評兵庫県尼崎市の武庫南小学校
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兵庫県尼崎市武庫南小 中井田昭校長、723人。参加から32年、送票73回。県下で118校目。
PTA(西田正利会長)運営部のベルマーク、パトロール係(神行由美子係長)が担当します。21クラスから希望者を募った35人で、各学期に1回、年3回集まります。集まる日は子どもたちが家に持ち帰るプリントで連絡を取り合い、35人がA,B,Cの3班に分かれ、毎回2日ずつ作業します。1日目は仕分け、2日目は集計です。PTAの中西美和副会長は「ベルマーク係は人数が多い大部隊でしたが、みんな協力的で、作業はスムーズにはかどりました。マークで買った図書室の管理ソフトは大変役立っています」と喜んでいました。 同校は自然の残る武庫川東岸にあって、子どもたちは野鳥の会の人たちを招き、川に来る野鳥や自然の探検に力を入れています。 |
木製のベル箱は 先生が作ったものです
広島市の尾長小学校
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広島市尾長小 佐々木薫校長、701人。参加からわずか24年、26回の送票。県下で19校目です。
先生が作った木製のベルマーク箱が廊下に設置されています。子どもたちが持ってきたマークは各教室のベル箱に入れられたあと、用務員さんらが手伝って、この木箱に集められます。 PTA(小川真由美会長)の学級委員会(吉岡照美委員長)がベルマークを担当、各学期に1回集まります。学級委員は各クラスから2人ずつ選ばれた計42人ですが、6年の4クラス8人が主になって活動します。学級委員のほか一般のお母さんも応援に来てくれるため、1回の集まりが百人近くになることもあります。教室では入りきれないので、近くの公民館を借りて作業します。 給食時のアイスクリームの箱に付いたマークは先生や給食係りが取り置いてくれます。 |
時間も忘れての 楽しいベル活動山口県徳山市久米小学校
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山口県徳山市久米小 河名達雄校長、447人。県で32校目。参加41年、125回の送付で達成。
児童たちは県立周南養護学校とパソコンや図工、音楽、家庭科の授業交流などを続けています。 ベルマーク運動は育友会と児童の委員会活動が両輪になって進めています。 育友会(年光芳治会長)は、環境整美部(志間由美子部長ら7人)がベルマーク、花壇の世話、夏休みの清掃奉仕作業を担当。月1回(年6回)の作業日には育友会員が1学年ずつ出ており、全会員がでるようになっています。 児童の委員会活動は5、6年生の親善委員会(6年・吉元崇朗委員長ら13人)が高市良乗先生の指導で、月2回マークを回収して、仕分けまでします。 志間部長と川田淳子副部長は「1年があっという間に過ぎ楽しいベル活動でした」と笑顔で話しました 。 |
お母さんの努力 あらためて感謝福岡県篠栗町の北勢門(きたせと)小学校
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福岡県篠栗町北勢門(きたせと)小 三徳屋典子校長、603人。県で37校目。参加25年、52回の送付で達成。
児童の図書館教育に力を入れ、地域ボランティアの読み聞かせに取り組んでいます。2月には児童の体育委員会が中心になって催す北勢門名人大会があり、児童たちは縄跳びや竹馬、一輪車などに挑戦しました。 父母教師会ベルマーク委員会(坂井恵子委員長ら36人)のマーク収集は学校中心。月1回、児童が学校に持参したのを回収し、仕分け作業をします。 坂井委員長と津崎真里委員は「委員の出席がよく、経験者も多いので手際よく作業が進みます。多く集るマークは、月ごとに学年に振り分け公平に作業をしています」と話しています。 三徳屋校長は「お母さんたちの努力はすばらしい。役員会でも話題になりました」と感謝していました。 |
★ 200万点達成校 |