★ 600万点達成校を訪ねました!
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マークの整理法を改善
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阪神大震災で被災をした神戸市東灘区の本山第一小(上田美佐子校長、806人)が600万点を達成しました。参加から33年、県下で6校目です。
子どもたちがベルの絵のついた袋でマークを持参、教室のプラスッチック箱に入れておくと担任の先生が集めて、PTA会議室に運びます。 PTA(吉田博昭会長)の厚生部(山下朱美部長)がベルマークを担当します。各クラスから1人ずつ選ばれた24人が救急講習会、献血運動などと共に、ベル運動では年に8回集まります。働くお母さんが多いため、年度初めに8回の日時を全部決めておきます。24人では手が足りないので毎回、1年生のお母さんを男の子のお母さん、女の子のお母さんに分けて、応援を求めています。 1年生のお母さんに来てもらう理由は、お母さんたちがまだ学校の集団生活に慣れておらず、1年の時からベルマークに意識をもってもらうためです。作業は子どもたちの話題が中心で、情報交換しながら楽しくします。子どもたちが持ってきたベル袋には、お母さんたちがひよこの絵のついた「ありがとう」スタンプを押しますが、これが子どもたちに好評です。 校門の外にも大きなベルマーク箱を設置しています。卒業生や近所の子どものいない人が随時入れてくれ、大口のマークが入っていることもあります。これらをイチゴパックで仕分けし、集計は家でします。学校での作業はできるだけ短時間にするように気をつけています。家での作業は旦那さんや子どもが手伝ってくれるので、親子のコミュニケーションの場にもなっているようです。山下部長は「昔のように小さいマークを10枚ずつきちんと束ねないようにしたので、作業がずいぶんと楽になりました」。 |
作業方法、常に考え
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山口県岩国市の愛宕小(中岡憲英校長、705人)が参加37年、83回目の送付で400万点を達成。県で7校目。
校区内の干拓地にはハス(れんこん)田が多く、全国有数の産地。毎年11月に5年生が「レンコン掘り」を体験して、地域の産業を学んでいます。 PTA施設部(野上ひとみ部長ら26人)がベルマーク運動を担当。毎月20日が「ベルマークの日」。児童が持参したマークは、部員が家に持ち帰って仕分け。学期ごとに年3回、学校に集って集計し発送します。 マークの整理は、切りそろえて10枚ずつセロテープに張っているが、細かい作業で神経を使う半面、効率が上がらないため、方法を改めることを検討中。 買い物は、昨年度はビデオデッキ、CDラジカセ、1輪車4台、ラグビーボールを購入。今年度は1輪車とタイムキーパーを予定。 野上部長は「マーク収集は、これからは目を広げて地域にも協力を求めようと思っています」と意欲を見せていました。 中岡校長は「1人ひとりが気をつけて集めた結果が大きな数になった。運動を継続してきた成果です」と喜んでいました。 |
一般サポーター300人が学校を支え
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さいたま市木崎小(島貫克彦校長)が400万点を達成しました。埼玉県内の参加校973校中29校目。41年目で達成しました。
児童数1031人の大規模校で、まだまだ増え続けています。 この学校の特徴は、地域のみなさんや保護者の学校ボランティア活動が盛んなことで、図書館ボランティアは図書室で司書の先生を助けて破損した本の修理や整理のほか、低学年の児童の面倒をみたり、本を読み聞かせたりします。 このほか、パソコンに詳しい人はコンピューターの授業をサポート。家庭科の授業でミシンがけなどを教えてくれるお母さんボランティアもいます。 ベル活動は、PTAと児童会のボランティア委員の二人三脚ですが、PTAの取り組みにも特色があります。7人の本部役員が直接担当し、一般のお母さんたちが「年に一役サポーター」として仕分けや点数計算を分担し、その数は300人以上にもなります。 PTA副会長の鈴村美紀さんと川口さおりさんは、「公民館と郵便局にベル箱を置いてもらっていますが、これからも地域のみなさんと連係を深めていきたいですね」と話していました。 |
「ベルマーク袋」の絵は
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宮崎県延岡市の岡富小(杉田典校長、549人)が参加40年、73回目の送付で400万点を達成。県で9校目。
下玉利盛男教頭は「児童たちは運動が大好き。この学校では今でも、先生が昼休みに児童と一緒に遊びます。ボール類がいたむために、今年もベルマークで買ってもらおうと思っています。ありがたいですね」と感謝していました。 ベルマーク運動は、昨年まではPTA福祉委員会に属していたが、「ベルマークだけで独立してがんばってみよう」と今年度からベルマーク委員会(溝口優子委員長)になりました。構成は17学級から委員が各1人と係が5人出ています。5、6年生も委員会活動で仕分けをして協力。 児童たちに楽しみながら集めてもらおうと、ベル袋の絵は児童から募集。絵の下には楽譜の5線があり、毎月の収集日にマークを出すと音符を書き入れ、最後には曲が完成する仕組み。 溝口委員長は「独立して1年目で、試行錯誤しながら取り組んでいます」。 |
ベル活動改善へ 見直し論も出る伊丹市の桜台小学校
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兵庫県伊丹市の桜台小学校(有海清校長、910人)が県内54校目の400万点校に。39年余の積み重ねですが、PTA副会長の永田里美さんらの話ではこのところ活動に「見直し論」が出ているそうです。
収集は各学期1回。児童が持ち寄るマークをPTAの学年委員会で仕分け、教養委員会で集計・発送していますが、「保護者へのベル意識の浸透」「子どもの直接参加」「地域へのベル箱設置」「毎月収集」「担当委員会を一つに」などがテーマになりそうです。 大阪、神戸のベッドタウン化で児童数は47年前の開校時の4倍以上。増築の繰り返しですが、ニシキゴイが泳ぎ、02年春には飛来したカルガモが子育てをした池と木や草花いっぱいの中庭もあり、子どもらはのびのび。ジュニアバンドクラブは01年の全国大会で優秀賞を得ました。 始業前の15分間は読書やスピーチ、作文などの「国語タイム」。有海校長は「子どもたちが本好きになった。図書室充実の予算確保が私の役目です」。 |
家庭での作業は 盛り上がります明石市の藤江小学校
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高台にあって、瀬戸内海の向こうに淡路島を望む兵庫県明石市の藤江小(生田イクオ校長、783人)が400万点を達成しました。参加から35年、送票78回、県下で46校目でした。
PTA(川崎喜昭会長)の愛護部(土屋里美部長)が担当しています。学級委員の中から選ばれた9人です。まず、毎月5日を「ベルマークの日」と決めて、子どもたちがマークを持参。年に9回、愛護部員が23の教室を回ってマークを集め、整理します。同校の特徴は地区担当が交代で整理のお手伝いに駆けつけることです。地区担当は校区を12地区に分けて、その地域からの自由参加を呼びかけるのですが、毎回10数人が出席してくれます。 愛護部員と地区担当が午前中に作業しますが、残った作業は愛護部員だけが家に持ち帰り、子どもたちと切り取りをします。校庭を共有するように隣に市立藤江幼稚園があり、園児たちは幼稚園の時からベルマーク運動を経験しているので、家での親子の作業は盛り上るそうです。 |
ベル預金を使い 心に残る本を購入北海道根室市の成央小学校
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北海道根室市成央小 齋藤隆司校長、568人。1400校余りが参加している北海道で14校目。参加34年目で達成しました。
日本で一番東にある根室市の成央小は、JRの一番東の駅、「東根室」のそばにある学校です。 同小では、PTAの施設設備委員会(佐藤美枝委員長、20人)と児童会のベルマーク委員会(委員長の森大輔君ら13人)が協力して運動に取り組んで来ました。 ベルマーク委員は、新聞をつくって協力を呼びかけます。一般の児童は、いつでも入れられるように各クラスに備えてあるベル箱に持ってきたマークを入れていきます。 PTAが集まるのは、夕食後のひととき。子供連れでやってきたお父さんやお母さんたちは、輪になってマークの仕分け作業を進めていました。 ベル預金で児童書などを買いそろえてきましたが、今後も子供たちの心に残る良い本を買いたいそうです。 |
異学年と一緒に ユニークな遠足青森市の金沢小学校
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青森市金沢小 西田捷一校長、555人。参加から34年で達成しました。県で23校目。
JR青森駅から南へ2キロ余りの住宅地の中にあります。この学校の遠足は、2つの学年が組んで、高学年の児童が低学年の子供たちの面倒をみたり、一緒に遊ぶユニークな行事です。 ベル活動の中心はPTAのベルマーク委員会(奥谷和歌子委員長)です。委員の数は115人。忙しいお母さんたちの中で都合のつく人が出られるように余裕を持っています。 各学年の廊下にはベル箱が常時設置され、いつでもマークを持ってこられるようにしてあります。 お母さんたちの仕分け作業は毎月1回。学期末に計算をして財団に送ります。 奥谷さんらは、「これからは、子供たちにも運動の意義などをもっと理解してもらえるようにしたいです」と話していました。 |
幅広いベル援助に 改めて勉強しました仙台市の大和小学校
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仙台市大和小 佐藤厚校長、871人。運動に参加して29年、県内で9校目の達成です。学校の近辺は会社やマンションに囲まれていますが、ここは古い歌枕にも出てくる「宮城野」の地であり、弥生時代以来の南小泉の大集落跡や遠見塚の遺跡などが数多くあります。
活動は、PTAの研修委員会(早坂潤子委員長、12人)が担当。年度初めに年間スケジュールを決めて、「ベル便り」で家庭に連絡します。子どもたちは、作業日のある毎月第2金曜日までに玄関に置いてあるベルマーク箱に入れてくれます。それを研修室に運び仕分けをし、点数計算は家に持ち帰って作業します。 「ベルマークは子どもの時に集めていましたが、こんなに幅広く世の中に役立っているとは知りませんでした。改めて勉強しました」とPTA会長の高橋正巳さんは話します。取材にきた広報委員の皆さんも話に加わり盛り上がりました。 |
マルチひな段を 次の目標に秋田市の外旭川小学校
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秋田市外旭川小学校 武田祥一校長、669人。市の北部にあり校庭は広々として、一時は市内一番のマンモス校だったそうです。
活動は、PTAの文化研修部(進藤美保子部長、25人)が担当しています。年度初め、家庭にベルマーク一覧表を配る時に切り方などを便りで知らせます。 毎月20日過ぎの活動日には、文化研修部員と2つの学年のお母さんたちと一緒にグループで作業をしています。最初は、大きな「赤いベルマーク箱」で各クラスを回り、マークを作業室に運び込み、仕分けして番号ごとに整理棚に入れます。その後の作業は、年2回、文化研修部員たちで集計・発送をしています。 これまで掃除機、ラジカセなどを買いましたが、「子どもたちに少しでも喜んでいただけるものとして、今度は、折りたたみ式マルチひな段を予定しています」と進藤さんは話します。 |
購入の車いすは 福祉体験で活躍埼玉県川越市の山田小学校
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埼玉県川越市山田小 森正弘校長、560人。参加30年で達成。県で71校目。
川越市の北部にあって、田んぼに囲まれた自然豊かな環境に恵まれています。今年で開校127年目。長い歴史と伝統にはぐくまれ、盆踊りや消防訓練、カラオケ大会などの地域の行事やさまざまな活動も学校で行なうなど、住民の暮らしと密接に結びついています。 ベル活動は、PTAの総務財政委員会(星野はる江委員長、6人)が中心です。各教室や公民館に備えたベル箱のマークを年間2回、回収して仕分け、集計して財団に送ります。 ベル預金では、これまでに簡易教材提示装置などを購入しましたが、総合的学習の中の福祉体験のために買った車いすは、授業で使うほか、足を骨折した児童が使い、真の福祉体験学習が出来たそうです。 |
七つ道具を改善 作業が楽になりました岐阜県大垣市の中川小学校
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岐阜県大垣市中川小 中村美幸校長、709人。県で14校目。28年で達成。
PTA学年母親委員会(桑原昌子委員長)では、新学期に中川幼稚園も含めてベル袋を作る用紙とマークを貼ってもらう台紙を配り、毎月第3週の「ベルマーク週間」に回収、学期末に集計します。台紙には会社名、2センチ角のマス目、点数合計欄があり「整理が随分楽になりました」と母親委顧問でPTA副会長の岩田佐知子さん。 年2回ある地区の資源回収の際もマークを収集。種田(おいだ)美弥子教頭は「活発な取り組みに驚いています」と話します。 英語教育と国際理解教育の研究開発校。歌やゲームを通して国際感覚を身に付けており、母親委6年生学年代表の中村礼子さんは「家でも英会話を楽しむ子どもたちを見ると、英語に壁をつくってきた私はうらやましくなります」。 |
集めたマークは 持ち返って集計静岡県長泉町の長泉小学校
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静岡県長泉町長泉小 影山冨士彦校長、768人。県で56校目。31年間で達成しました。
児童のボランティア委員会(委員長・前田直人君)が活躍。毎週火曜日の中休みの時間、家庭から持ち寄ったベルマーク、アルミ缶、牛乳パックを1ヵ所に集めて、マークの仕分けや、アルミ缶の計量を行います。ポスターや校内放送を使って、協力の呼びかけも欠かしません。 マークはこのあと、PTA学年部(部長・宍戸直枝さん)が各自番号別に持ち帰って集計しますが、「お母さんらが数えやすいように、きちんと仕分けるようにしています」と前田君。ベル預金では中庭へ時計を設置、アルミ缶では車いすなどを施設へ贈っています。 新幹線三島駅から2キロ余。幼・保、小、中学校、それに家庭、地域、学校の連携を、先生の交流や懇談会などで深めています。 |
子どもと一緒に 作業が出来最高です京都府宇治市の岡屋小学校
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京都府宇治市岡屋小 細野幸子校長、777人。参加から26年。府で36校目。
ベルマーク担当の先生2人が23教室からマークを回収します。育友会(溝渕淳子会長)は厚生部(堀江朱実部長)がベルマークを担当します。集まったマークは部員の子どもが家に持って帰り、11人の同部員が家で整理します。 年に3回、各学期に1回の割合で全員が学校のプレハブ会議室に集まり、集計、発送です。井尻美保副部長、上野有佐本部厚生担当らは「ベルマーク担当になって初めて運動がボランティアになっていることを知った。作業は大変ですが、子どもたちと一緒にできるいい運動です」と話していました。 宇治市は宇治茶の産地で、同校の子どもたちは「宇治茶でチャチャチャ」という授業を作り、茶摘みの体験、工場の見学、宇治茶の粉でクッキーづくりなどを楽しんでいます。 |
児童のVS委員会が 仕分け作業担当山口県長門市の深川小学校
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山口県長門市深川小 河名凌哲校長、651人。県で31校目。参加23年、42回の送票で達成。
PTA厚生委員会(森山羊子委員長ら18人)は、ベルマーク運動と11月に催すバザーを担当。 月初めの1−5日がベルマーク週間で、家庭主体で集めたマークを児童が学校に持参。児童の委員会活動のVS(ボランティアサービス)委員会の5、6年生が番号別に仕分けをしたマークを、厚生委員が持ち帰り集計。6、10月の2回、全体集計をして送ります。 一昨年の買い物はウオータークーラー。今年度の目標は、6年生の卒業までにサッカーのミニゴールとバスケットの移動式ゴールポストを購入の予定。 森山委員長と末永里美、鬼村比登美両副委員長らは「児童のVS委員会のおかげで作業がスムーズに進み助かっています」と感謝していました。 |
パソコンを使って 集計後に表計算大分県中津市の北部小学校
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大分県中津市北部小 篠原冷子校長、379人。県で30校目。参加38年、93回の送票で達成。
校区内に福沢諭吉の旧居がある。学校とPTAは、児童たちに諭吉の偉業を認識してもらうために、一昨年、大型(横1メートル15センチ、縦90センチ)の紙芝居を製作して行事などで披露。 PTA環境ベルマーク部(池手真由美部長ら6人)のマーク回収は5、10、2月の学期ごとに年3回。回収したマークは部員が持ち帰り家庭で仕分け。集計は学校で、部員と「お手伝い」が各学年から2人出て作業します。集計後は、池手部長が家でパソコンを使って表計算をして発送。 表計算のフロッピーは役員交代のときに引き継がれます。番号別に点数が入力され、枚数を入力すれば合計が出る仕組み。「送り状」の記入は手書きで、「送り状もパソコンを使えればいいのに」と池手部長。 |
★ 200万点達成校 |