★ 700万点達成校を訪ねました!
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14年前の活動伝える
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大分市南大分小(橋本邦雄校長、744人)が参加40年、県内で3校目に700万点を達成しました。橋本校長は「1点1点を長年積み重ねた成果で、継続は力なりと言うが本当ですね。PTAの貢献はありがたいです。この成果を保護者全員に知らせます」と喜んでいました。
PTA施設厚生部(安東由紀恵部長)はベルマーク運動を中心に学校施設や教材の改善、児童福祉の助成などの活動をしています。部員は9人だが、1人一役運動でベルマーク委員が1学級(全24学級)から2人出て48人おり、計57人で活動しています。 年度初めに目標点数を決めます。今年度は15万点を目指しています。マークの収集は児童の家庭と校区内の銀行、郵便局、商店に回収箱を置いて地域の協力を得ています。今年度からスーパーにも回収箱を設置しており、地域の回覧板にもPTAの広報紙をつけてもらうなど活動が活発化しています。 また併設の幼稚園(園児63人)も一緒に収集活動をしており、収集した点数分で幼稚園が必要な物を購入しています。 南大分地区には4小学校があり毎年6、7月に合同のPTA指導者研修会を開き、ベルマーク活動について話し合いました。各校の担当者らがマークの仕分けや整理の方法などについて情報交換しています。 施設厚生部のベルマークの作業はPTA室でしています。この部屋から14年前の1988(昭和63)年9月に、400万点を達成したときのアルバムが見つかりました。当時のベル便りやベル袋、ベル便りコンクールで佳作になったこと、財団職員の400万点達成の取材写真など、同校のベルマーク活動の歴史を伝える貴重な資料です。 買い物は一昨年に液晶プロジェクターを購入し、入学式や卒業式などの学校行事に活躍しています。14年前のアルバムに購入品引き渡しの模様の写真があり、安東部長と佐藤直美・前部長は「ベルマーク運動の意義を保護者や子どもたちに広く認識してもらうために、今年は購入品引き渡しの写真をぜひ撮影させてほしい」と、橋本校長に話していました。 |
児童は一輪車が大好き
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鹿児島県薩摩半島南端にある温泉観光都市の指宿市丹波小(種子田敬校長、598人)が参加32年で、県内で初めて600万点を達成しました。1996(平成8)年8月に500万点を達成してから6年で100万点を上積みしました。
種子田校長は「教育予算が削減されていく中でPTAのベルマーク運動とバザーは貴重です。32年間も活動を続けてこられたPTAに感謝します」と話していました。 PTA厚生部(向吉真里部長)は、ベルマーク運動のほかに献血と児童の自転車保険を担当。部員は18学級から10人ずつ出て総勢180人で活動しています。PTA活動は全員参加で、「ベルマークを抱える厚生部だけは優先的に人数の確保をしています」とPTA3役でベルマークお世話係りの打越美千代副会長。 マークの収集はスーパーや旅館、病院など地域の協力も得ています。一昨年から毎月10日を「ベルマークの日」にして、児童がマークを入れた「ドラえもん袋」を持参します。回収したマークはその日に、部員が1学年ずつ交代で出て仕分け作業をします。発送作業は9、1、3月の3回、部長と副部長がします。 役員、部員は1年交代。1昨年からスムーズな活動継続を目指して前部長はクラスの部長で残るようにしました。「経験者がいて心強かったですね」と前部長の川畑優子さん。 買い物は学校側と話し合って決めます。児童たちは一輪者が大好きで、体育でも指導しています。30台ある一輪車も傷みが激しく、毎年のように補充しています。 打越副会長や向吉部長らは「7年後に創立100周年を迎えます。ベルマークで何ができるか検討し、目標を持って活動します」と意欲を見せていました。 |
不用の袋を活用して
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神奈川県相模原市立谷口台小 松下登志男校長、746人。500万点達成は、運動に参加して38年目、県内で20校目です。同校の周りは、中学校や高校や大学が建ち並ぶ文教地区になっています。
学校では花の栽培に力を入れ、校庭にずらりと置かれたフラワープランターには季節の花々が絶えず、子どもたちは楽しみながら進んで世話をしています。県主催の「県花いっぱいコンクール」では、しばしば最優秀賞などに輝いています。さらに一輪車乗りは、早い時期から学習に取り入れ、運動会では集団演技で成果を披露しています。 運動はPTAベルマーク委員会(委員長宇都孝子さん、各クラス1人ずつ選出の21人)が担当し、毎月第3木曜日の作業日に委員が各クラスから回収します。仕分け作業は学年ごとにテーブルを囲み、会話を弾ませ和気あいあいと行い、点数計算は夏、冬の長期の休みに委員が家に持ち帰り作業します。子どもたちの「ベル袋」は、不用になった教材の申込袋の余りを捨てないでためておき、委員が手づくりで作ったものです。形も大きさも違う大変ユニークなベル袋を使っています。マークを持ってきてくれた子どもの袋には「ありがとう」のスタンプを押して返します。 夏休みに入る前に、「子どもたちにベルマークが、商品のどこに付いているか、サンプルを貼ったポスターを作り、校内に掲示してPRしました。夏休み明けが楽しみです」と宇都さんと副委員長の辰巳幸子さんは話していました。 これまでに和太鼓、スポットライトなどを購入しました。「次ぎは防犯カメラを」と頑張っています。 |
半年に1度は子どもたちも
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群馬県高崎市の西小(岡田完治校長、477人)が400万点を達成しました。1966年の運動参加以来36年目の朗報で、県内では3校目です。
この学校は今年で創立52年。JR高崎駅の北西約2.5キロの住宅街にあり、児童たちは落ち着いた雰囲気の中で勉強しています。 ベルマーク活動に取り組んでいるのは、児童会の親善委員会(春山貴史委員長、11人)とPTAの施設委員会(河島委員長、18人)です。 毎月18、19日をベルマークの日と定め、親善委員が校内放送で呼びかけたり、回収かごを各クラスにくばり、マークを回収します。 児童からバトンタッチされたお母さんたちは、学校での仕分け作業の後、めいめいが自宅に持ち帰って点数計算をします。また、ベルマーク運動への理解を深めるために、半年に1度ずつ児童たちにも仕分け作業を体験してもらっています。 卒業生の有志が集めたマークを届けてくれたこともあって、お母さんたちを喜ばせました。河島さんたちは、「これからも児童たちにベルマーク運動の意義を理解してもらい、みんなで使えるものを購入していきたいですね」と話していました。 |
緞帳の購入めざして
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群馬県中之条町立第一小 綿貫猛郎校長、580人。運動に参加して36年目で400万点を達成しました。県内で2校目。
明治6年創立の伝統校で、中之条駅近くの小高い丘の上に建ち、校庭からの見晴らしはよく、眼下に町が一望できます。少し足を伸ばすと県内の名湯・四万温泉、沢渡温泉、草津温泉があり、美しい緑と水に恵まれた環境にあります。 運動はPTA環境整備委員会(委員長・蟻川文子さん)と児童のベルマーク委員会(委員長・唐沢輔=たすく=君)が担当しています。マークは児童が随時それぞれ教室に持ってきて、番号別の箱に入れます。仕分けは主に月1回の活動日に行い、点数計算は学期に1回行っています。送票はベルマーク担当の先生が一手に引き受けてくれます。家庭への呼びかけは、「お便り」や児童会の報告集会の時に行っています。 「これまでにジェットヒーターを買いましたが、将来は緞帳(どんちょう)を購入したいと皆さんがんばっています」と綿貫校長とPTA会長の高橋薫さんは話していました。 |
ラオスの子どもたちと
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高松市木太南小(亀山久嘉校長、624人)が400万点を達成しました。参加から25年、71回の送票。香川県下で18校目です。
PTA(市村康人会長)の環境施設部(森下由美子部長)が担当。子どもたちが学校に持ってきたマークを、各クラスから1人ずつ選ばれた18人の同部員が毎月1回、集まって整理します。午前中の作業で、残ったものは家に持ち帰ってします。学期に1回発行する「ベルマーク便り」に「ロッテのマークは少し大きめに切って下さい」「砂糖の袋はベタツキますから、水洗いしてください」などを書いて載せます。近くのスイミングスクールの自動販売機横にベルマーク箱を置かしてもらうことにしました。マークの付いたアイスクリームがよく売れるからです。葛西優子、村上ゆかり両副部長は「夏休み明けに回収に行くことにしていますが、何点貯まっているか楽しみです。毎年、運動会用のテントを買います」。同校はラオスの子どもたちと絵の交換をし、文房具を贈ったりしています。 |
数えやすいように10枚単位に
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松山市宮前小(伊藤峯雄校長、746人)が400万点を達成。参加から41年、70回の送票。愛媛県下で9校目でした。
毎月20日を「ベルマークの日」と決めて子どもたちがマークを持ってきます。各教室に牛乳パックで作ったベル箱を設置。子どもたちは箱に書かれた番号に従ってマークを会社別に分けて入れます。1年生も選別して入れますが、間違ってもあとはPTA(田中康志会長)のベルマーク委員会(西田晶子委員長)が手助けします。委員は各クラスから1人ずつ選ばれた23人で、毎月1回集まります。 毎月全員が集まるのではなく、各自の都合に合わせて1人が年に3、4回出ればよいのです。 ベルマーク委員のほか、毎回、各クラスから1人ずつの協力員を募り、一般のお母さんにも関心を持ってもらいます。当番のお母さんが自分の子どものいる教室を回って、貯まったマークを回収するので、子どもたちにも親しみがわきます。マークは数えやすいように、10枚単位でまとめます。 |
預金で購入した
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大分市の稙田(わさだ)小(津ア佳治校長、455人)が参加35年で400万点を達成。県で14校目。
記者が取材で訪れたのは8月6日。校長室に入るとピカピカの新品の耕運機が目に飛び込んできました。「届いたばかりです。ベルマークで買っていただきました。花壇や砂場を耕すのが楽しみです」と津ア校長の喜びの声が弾みました。 耕運機の隣には和太鼓1台がありました。これも3年前にベルマークで購入したものです。昨年9月、6年生18人で「稙田子ども太鼓」のチ-ムを結成、5台の太鼓を使って地区の催しなどに活躍しています。 PTAベルマーク部(小野恭子部長ら10人)は昨年度に施設部から独立。今年度の活動テーマは「見落とすなこんなところにベルマーク」。また5月の説明会に参加してマークの整理方法を変え、作業が楽になったそうです。 今年が創立95周年。小野部長らは「マーク収集も地域の協力の輪を広げ、100周年に向けてがんばります」と話しました。 |
日本の伝統文化 理解へ力を注ぐ東京都大田区の蒲田小学校
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東京都大田区蒲田小 鈴木重子校長、406人。都で73校目。
JR蒲田駅からゆっくり歩いても10分足らず。地域とのつながりが深い伝統校です。 一方で、フィリピンや中国、韓国など外国人の子弟が全校児童の1割以上もいます。このため、日本語を学ぶ国際学級を開設して個別指導をしたり、茶道や琴など日本の伝統文化に親しんでもらうなど「共に生き、共に学ぶ」学校作りに力を注いでいます。 ベル活動の中心はPTAのベルマーク委員会(和田みゆき委員長、9人)です。毎月5日の収集日に持ってきてもらったマークを委員のお母さんたちが学校に集まって仕分けし、分担してそれぞれの家庭に持ち帰って点数を計算、年間3回、財団に送ります。鈴木校長先生やお母さんたちは、「これからは、児童たちに、ベルマーク運動の持つ意味をもっと理解してもらうことを考えて行きたいですね」と話していました。 |
もちつきセット ベル預金で購入東京都あきる野市の増戸小学校
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東京都あきる野市増戸小 宮澤正夫校長、542人。約1700校が運動に参加している都内で74校目。
学校はJR五日市線と秋川渓谷にはさまれたところにある、明治6年以来の伝統校です。このあたりは、林や畑が連なって、「武蔵野」の面影を今に残しています。 ベル活動の中心はPTAのベルマーク委員会(田野倉美保委員長)です。毎年PTAに協力を呼びかけると30人ぐらいのお母さんたちが名乗りをあげ、毎月第2金曜日に集まって、和やかな雰囲気の中で仕分け・集計作業をします。 卒業生の家庭や商店、地続きの増戸中からのマークのプレゼントや、集計作業のお手伝いの申し出などもあって、お母さんたちを喜ばせています。 昨年度は臼、杵、せいろの「もちつきセット」をベル預金で購入、今年は、それらの道具をしまっておくプレハブ倉庫を買おうと張り切っています。 |
園生が楽しむ品 心がけて購入へ静岡県細江町の小羊学園
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静岡県細江町小羊(こひつじ)学園 知的障害児者支援部門と重症心身障害児者支援部門からなる学園で、ベルは知的障害の児童寮と青年寮で生活する56人の父母会や、多くのボランティアが取り組み、35年余で達成。県内で54校目。
父母会で始めたマーク収集が地域住民に広がり、今では全国から届きます。仕分け・整理も中心は地域の主婦らのボランティアグループ。園の草取りや洗濯物の整理などに訪れ、マークの仕分けも。近くのケアハウスのお年寄りも応援に来てくれます。 買い物はドッジボールやテレビなど学園生が楽しむ品のほか、冷蔵庫や洗濯機、掃除機などの生活器具で、フル回転しているそうです。「小さな力も、集まればものすごく大きく、強くなる。ベルマークもその通りですね」と、学園理事長で児童寮の施設長でもある稲松義人さんは話します。 |
和太鼓の購入 目指してがんばる兵庫県姫路市の東小学校
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兵庫県姫路市東小 古隅昭彦校長、522人。参加から33年、県で116校目。国宝、姫路城の東にあります。子どもたちが家から持ってきたマークをクラスごとに中休み、昼休みを利用して会社別に仕分け、教室の箱に入れます。1年生は無理なので持ってきた袋のまま入れます。
PTA(田辺英昌会長)の厚生福祉委員会(寺田佳代子委員長)が毎月第2水曜日の午前中に集まります。同委員は2年生の3クラスから4人ずつ選ばれた計12人のお母さんたちです。毎月、「学年だより」で学年毎にボランティアを募集しますが、最近働くお母さんが多くなって出席者の少ないのが悩みのタネです。寺田委員長はじめ、柴田麻由美、柏木知恵両副委員長は「先輩たちの積み重ねを大切に、子どもたちが協力してくれるので、和太鼓購入をめざして、みんなで頑張っているところです」。 |
★ 200万点達成校 |