★ 500万点達成校を訪ねました!
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仕事を持つお母さんのことも考えて
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青森市立油川小学校(須藤兼四郎校長、679人)が500万点を達成しました。県で3校目、市では初めてです。
油川は古い港町。蝦夷地と青森をつなぐ宿場町でもありました。油川小学校も明治10年(1877年)の創立という伝統校です。 4月下旬、例年より2週間早い桜が満開の日に訪問しました。須藤校長をはじめPTAベルマーク委員会の木村寄理子(よりこ)委員長、市川恵美子副会長、会計の藤本富士子さんが迎えてくれました。400万点を達成した時の委員長で、現在、給食の仕事に携わっている菊地直子さんにも話に加わっていただきました。 ベルマーク活動は、62人のベルマーク委員会を中心に進められています。回収後の仕分け、点数計算作業には全委員で当たります。「仕事を持つお母さんも増えているので、作業の時間も回数も少なくなるよう工夫しています」と木村さん。 「無理なく、無駄なく」のベルマークのスローガンが生かされ、歴史を持つ同校の活動を、一層息の長いものにしています。500万点の大台を達成した後も、油川小のベルマーク活動は着実に発展して行くことでしょう。 |
全保護者を対象に学年単位で
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福井市日之出小学校(団野界一校長、児童431人)が、福井県内で7校目の500万点校に。ベルマーク運動のスタート時に参加、41年余の活動の積み重ねです。
夕方、JR福井駅にほど近い学校を訪ねると、グラウンドや体育館のあちこちで子どもたちが走り、球を追いかけていました。サッカー、バスケット・・・。スポーツ少年団活動で、夏は7時ごろまで練習するそうです。 ベル活動もきっちり。月初めにマークを持ち寄った子どもたちは、10番単位に分類してクラスのベル箱へ入れ、ボランティア委員がPTA作業室へ。PTA総務部のベルマーク委員会(委員長・橋本守代さん)では、全保護者を対象に学年単位で当番月を決め整理作業に当たります。作業は保護者の都合に合わせて昼の部と夜の部があり、夜の部にはお父さんや子どもたちの姿も。 「みなさん積極的です。まだ実施していない地域からの回収なども検討したい」と橋本さん。作業に顔を出していたPTA会長の杉田尊(たける)さんは「ベルマークは、子どもたちの身の回りを充実するのにうってつけだし、マーク集めにしてもPTAの全員が参加できる唯一の活動。大切にしたい」と話していました。 |
収集は卒業生の家庭や地域にも広げ
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山口県下関市の山の田小(金子中校長、737人)が500万点を達成。市で2校目、県で5校目。開校と同時にベルマーク運動に参加して36年で達成したことに金子校長は「創立以来、続けてきた成果です。また知らず知らずのうちにボランティア活動もしていたことになり、すばらしいですね」と喜んでいました。
ベルマーク運動はPTA環境部の担当。マーク収集は学校、PTA主体だったが、今年度からは卒業生の家庭や自治会など地域の協力を得ようと、3月に「ベルマーク収集のお願い」のチラシを配りました。 マークの整理作業は年7回。クラスの環境部員23人と、PTA活動の全員参加制による「お手伝い」80人を7回に振り分けています。マークは切りそろえて張り付けしていたのを止め、今年度からバラで集計するように作業方法を簡素化しました。集計は9月と2月に全員参加でします。 備品購入は学校と話し合って「子どもに役立つ物」を購入しています。環境部長の宮田雅美さん、前部長の橋野智恵子さん、PTA副会長(環境部担当)の池田理江さんは「創立40周年に向けてベルマークでできることを考えてみたい」と意欲を見せていました。 PTA会長の松井繁之さんは「500万点は環境部の人たちがまじめに取り組んできた結果です。子どもたちのためにさまざまな備品が購入でき、1割が援助に回っているのだからすごい取り組みだと思う」と感心していました。 |
総合学習の授業で衣装を勉強
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「横浜」といえば、すぐに思い浮かぶのは「日本の海の玄関」「外国人墓地」「中華街」そして、衣類などちょっとしゃれた物を求める「元町」。買い物客でにぎわう元町商店街からまっすぐ坂をのぼると、市内でも最も古い小学校の一つの元街小(野見山秀機校長、447人)があります。
ベルマーク運動に参加して今年41年になる同小が400万点に届きました。1255校が参加する神奈川県内で53校目です。 PTAの学年学級委員会(藤井和美委員長、14人)のお母さんたちが、児童たちが持ってきたマークを自宅に持ち帰って仕分けし、それを学校で集計、年度末に財団に送ります。お買い物はPTAと先生方が相談、これまでに和太鼓や一輪車などを購入しました。 「ちょっと変わったお買い物があるんですよ」と校長先生が見せてくれたのが、陸上競技のユニホームです。右胸には元街小の大きな校章がプリントされていました。 この春、卒業した子供たちが後輩に残した「プレゼント」です。総合的学習の授業で衣装について勉強していた6年生のあるクラスの児童たちが話し合い、ベルマークでユニホームを作ろう、と決めました。 児童たちは、デザインなどについて全校の児童や先生方にアンケートで尋ね、協力会社のスポーツ用品メーカーであるミズノの担当者と相談。白地にブルーの素敵なユニホームが14着出来上がりました。 この夏ごろには、横浜市の競技会でお披露目となる予定です。野見山校長先生やお母さんたちは、「子供たちが、自分たちで考えてつくったものであり、しかもベルマークで購入したというところに大きな意味があります。大切にしていきたいですね」と話していました。 |
未整理ベルマークの解消へ
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山口県下関市の文関小(中嶋正弘校長、599人)が参加41年で400万点を達成。市で6校目、県で16校目。
創立131年の伝統校。中嶋校長は「学校の予算で買えないものはベルマークで買えます。ありがたいです」と感謝していました。 ベルマーク運動は環境育成部(委員36人)の担当。マークの回収は児童会が日程を決めて協力。マークの整理は、昨年度は6、10、12、2月の4回。作業は委員のほかに、PTA活動は全員参加型で協力員70人が年2回手伝います。 児童たちは6年から1年までの異学年交流の場として、ランチルームで交流給食をして親睦をはかっています。学期に1回、全学級がします。7年程前にベルマークで購入したランチルームの共同テーブルが、今も役立っています。 課題は未整理のマークが多いこと。前部長の上野敦子さん、新部長の菊池友美さん、PTA副会長の濱口佐代子さんは「切って張る整理方法は大変。負担が軽くなるように変えたい。ベル活動を始めてPTA会員との交流ができ、家庭作業で親子の対話もでき少しはきずなが強まったのではと思います」。 |
マーク整理の負担軽減を考え
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北九州市八幡東区の皿倉小(清原勝春校長、540人)が参加40年で達成しました。市で4校目、県で14校目。
ベルマーク運動は父母教師会の学年学級委員会の担当。仕事をしているお母さんが増え、マーク整理作業に手間がかかり負担になることから、ベルマーク運動をやめようという声が上がり、担当者の悩みになっていました。400万点達成で前委員長の荒木清美さんは「運動を続けてきてよかった。先輩たちが積み重ねてきた努力のおかげです」と喜んでいました。 マーク収集は児童の家庭が主体。職員室と隣接の公民館にベル箱を置き先生と校区民の協力も求めています。収集は月1回、児童が持参したマークは、その日の昼休みに委員が教室を回って回収。午後1時から2時間、仕分けと整理作業をします。「マークは切りそろえて10枚ずつとじていたのを、今年度からバラのまま集計する方法に変え、負担軽減を目指します」と新委員長の矢野純子さん。 委員の間で、PTA活動に使うパソコン購入の声が出ており、「目標を持って活動すれば実現できるのでは。がんばりましょう」と誓い合っていました。 |
自治会が協力を申し出
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宮崎市の本郷小(川野敬生校長、693人)が参加23年で400万点を達成。市で7校目、県で8校目。「1点1点を積み重ねていくベルマーク運動は地味な活動なのに、良くがんばってくれました。積み重ねの努力のすごさを改めて感じます」と川野校長。
校区は宅地化が進み児童数は増加傾向。総合学習で、社会学習の一環として人間関係をうまく結ぶために「人付きあいのコツ」を取り入れ、昨年7月にはNHKの「クローズアップ現代」で放送されました。 ベルマーク運動はPTA厚生部の担当。毎月9日にマークを回収後、整理作業をします。毎回20人前後が参加。昼間出られない人は夜の部の作業に出ており、部員1人が年3回出る仕組みにしています。作業は雑談をしながら和やかに進めています。 前厚生部長の郡司昌子さん、前副部長の牧山麻里さん、PTA執行部(厚生部担当)の塩月聖子さんは「ベル便りにクラスごとのベル袋回収率を掲載し始めてから、回収率が向上しました。マーク収集で自治会の協力申し出があり地域の協力を得て、創立30周年に向けてがんばります」と力強く話していました。 |
スーパーや公民館など8ヵ所に
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千葉県船橋市八木が谷小 菅徹校長、679人。県で77校目。
船橋市北部の、緑に恵まれた静かな住宅地の学校で、地域の人たちとのふれあいを大切にしてきました。 ベルマーク活動は、児童会の福祉委員会(20人)とPTAの環境委員会(番場ますみ委員長、18人)の連携プレーで取り組んでいます。 毎月1日の収集日に福祉委員の子供たちが集めたマークを、お母さんたちが年間9回、集まって仕分けします。 スーパーや酒屋さん、公民館など校区内の8個所にベル箱を置かせてもらっていて、卒業生の家庭や地域住民から暖かい協力が寄せられています。 貯まったベル預金で、これまでに掃除機や太鼓などを買いましたが、ちょっと珍しいお買い物も。児童が学校菜園で育てている野菜作りを応援するために買った耕運機が威力を発揮しています。 |
目標を持って収集活動
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京都市川岡小 青野京子校長、560人。参加から41年、96回の送票。府下で35校目。
PTA(渡辺健一会長)の学級代表委員(佐尾山和代委員長)が担当。各クラスから一人ずつ選ばれた17人が毎月1回、第2土曜日の午前中に集まります。毎月、子どもたちが持ってきたマークは1人が1社から3社に分けて、持ち帰り、家で作業します。 昨年から「目標を持って集めよう。今回はまずグランドピアノ」と決めました。地区の自治会の回覧板に載せ、校区のスーパー3カ所にベル箱を置かせてもらいました。目的を持つようになってから、年間7万点前後だった集票が一気に3倍になりました。自治会の協力は大きいです。 佐尾山委員長は「家でする作業は子どもが勉強している横でします。親子で夏休みの宿題をしているような気分で絆が生まれます」。 |
パンダ、ウサギ、リスなどの
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兵庫県尼崎市浦風小 西塚成代校長、373人。参加から37年、県で112校目。82回の送票。
PTA(川西肇会長)の財務部(富田恵子部長)が6月から新役員で活動。部員8人のうち、毎月2人が交代で出て、12教室から集められたマークを整理、8人に割り振って、各自が家で仕分けします。PTAの役員会などで全員が集まる時に集計。子どもたちが持ってきた袋にはパンダ、ウサギ、リスなどのスタンプを交互に押しますが、子どもたちには好評です。 校庭のすみに観賞用の池を作り、大きな錦ゴイ7匹を飼っています。卵を産ませ、繁殖させるために、ベルマークでポンプを買いました。子どもたちが成功を見守っているところです。 西塚校長は「あたりまえのことが出来る子ども」を育てるため「あいさつ名人」を見つけ、朝礼でみんなに紹介しています。 |
理科、美術教室前に
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兵庫県西宮市大社中 北野登校長、621人。県で113校目。60回の送票、参加から40年で達成しました。
生徒会(綴木啓子会長)の厚生委員会(堤愉美子委員長)が゙担当。17クラスから男女各1名ずつ選ばれた34人が毎月1回の委員会活動で集まります。山口勝先生の指導で、マークを会社別にわけたあと、切り揃えます。 毎回、1000点以上集めたクラスには朝礼で生徒会から表彰状を贈ります。あと、PTAにバトンタッチ。お母さんたちも月に1回のペースで集まり、集計、発送します。 最近、理科、美術教室の前に冷水機を生徒たちの希望で置き、好評です。堤委員長は「全校生徒が積極的に協力してくれるのでやりがいがあります。活動がボランティアにつながっているのが嬉しい」と話していました。 |
ベルマーク収集のお願い
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和歌山市鳴滝小 柳野紀久雄校長、257人。県下で6校目。参加からわずか23年、76回の送票で達成です。
横井志穂先生の指導で、子どもたちが家からマークを持参、各教室のベル箱に入れます。育友会(中村好希会長)厚生部のお母さんたちが学期に1回前後、集まります。各クラスから1人ずつ選ばれた9人で、厚生部員だけでは人手が足りないため一般のお母さんからも応援を求めます。作業は1年と6年、2年と5年、3年と4年のクラスがペアーを組んでします。学校で残った作業は厚生部員が家に持って帰ります。 昨年は6年生が「ベルマークを集めましょう」のポスターを手作りして、校区のスーパーに貼らしてもらいました。中村育友会会長は「短期間で300万点の達成は嬉しい。こまかい作業が生んだ汗のたまものです」と喜んでいました。 |
★ 200万点達成校 |