★ 600万点達成校を訪ねました!
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日本で初めて飛行機の初飛行ゆかりの町
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埼玉県所沢市所沢中(山口滋樹校長、650人)が600万点をクリアしました。市内では初めて、970校が参加する県内でも7校目という立派な成果です。
最寄駅の名前は、ちょっと変わっていて、西武線の「航空公園駅」です。明治44年(1911)4月5日に、日本で初めて飛行機の初飛行が行われたということで、飛行機の博物館などが整備された公園があるからです。 昔は宿場町として栄えたところですが、近代的なマンションなども目立ち始めました。 この学校では、地域のごみ拾いや神社の清掃などの「ボランティア活動」がさかんです。「自ら学ぶ生徒」を学校の教育目標に掲げ、14年度からの「総合的学習」を先取りした形で平成11、12年度に市教委から研究校の委嘱を受けました。 ベル活動はPTAの厚生委員会(内堀真由美委員長、32人)と生徒会の福祉委員会(17人)が並行して行っています。他の学校と様子が違うのはPTAの場合、厚生委員が各クラスから選ばれるのではなく、校区内の16支部に分かれた町内会ごとに選出される仕組みです。 各支部と学校との結びつきは強く、ベル活動だけでなく、古紙や廃品回収など、さまざまな面で連携を保っています。 もう一つ、忘れることが出来ないのは、近くの所沢小と明峰小が所沢中のベルマーク集めに協力してくれていることです。 山口校長先生や内堀さんは、「毎年、3年生を送る会では、生徒全員が素晴らしい合唱を披露します。地域の住民の皆さんも、自分たちにも聴かせて、と集まってくださるんですよ。こうした地域全体の温かいご協力で600万点を達成することが出来ました」と喜んでいました。 |
創立110周年の記念の年に活動の努力が実りました横浜市の中和田小学校
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今年5月に創立110周年を迎える横浜市の中和田小(横浜佳子校長、724人)が400万点を達成しました。先生方やPTAのお母さんたちは、「記念の年に39年間のベルマーク活動の努力が実りました」と感慨深げでした。
この学校は横浜駅から相鉄線で30分ほど。田畑や緑もたくさん残っていて、二代、3代にわたってこの学校に通い、ベルマーク集めに頑張ってきた家族も少なくありません。 活動の中心はPTAの学年学級委員会(北井知代委員長、22人)ですが、こうした住民の皆さんの協力が伝統として根付いています。婦人部が窓口となって回覧板で呼びかけ、集めたマークを寄付してくれる町内会があるなど、年間15万点ほどの収集実績のうち、3分の1は町内会から寄せられる「プレゼント」です。 学年学級委員のお母さんたちは、自宅で、番号別に仕分けをします。これも、「家族で作業することによって子どもたちと学校の様子や友達のことなどを話したりして自然にコミュニケーションがはかれるという大きなプラスが生まれます」と笑顔で話していました。 |
活動を通して親ぼくを図る デジカメ増やしたい神奈川県横須賀市の根岸小学校
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起伏に富んだ地形は新緑にあふれ、400万点を達成した神奈川県横須賀市根岸小(小林聰校長、500人)の白い校舎が、一段と映えて見えました。開校の年に運動に参加して22年。県で52校目、市で9校目でした。
ベル活動の中心はPTA学級・厚生委員会。今年度は、大谷美恵子前委員長から引き継いだ、伊藤幸子委員長、原恒美副委員長たち18人です。活動は年6回。各学級から「お手伝い」を募って、学年交代でマークを仕分けます。毎回40人近く集まりますが、親ぼくを図ることも目的で、「ベルマーク懇親会」と呼んでいます。 マンションなどに収集箱を置いて地域の協力はありますが、「今年は町内会の回覧板でも呼びかける計画です」と田中裕子PTA副会長は話しています。 自然に恵まれた校区は、名木や庚申塔、井戸などがあって、総合学習には格好な場。「学習記録を作るのに、児童が使うデジカメをもっと増やしたい。ベルマークはありがたいです」と小林校長は話していました。 |
教育目標は「森の学校」づくり
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秋田市中通小 鈴木正孝校長、313人。県内で16校目、市内で12校目。市街地の最中心部に位置しますが、教育目標に「森の学校」(家庭と地域社会と学校が知恵を出し合い、自然と心の豊かな人間関係づくり)を目ざしています。
運動はPTA総務部(井上玲子部長、11人)が中心になり、年度初めに決めたベルマーク委員と一緒に進めています。収集は各クラスにベル箱を置いておき随時収集し、年6回の整理日に回収します。整理日は会議室に集まり、番号別に仕分け、切り取り作業をします。その後、年2回の発送日には全員で点数計算をし、送票は総務部長が行います。 校内へのPRは年3回、ベルマーク便りで行い、収集のお願いや発送点数などを知らせています。 これからは子どもたちにも活動参加を広げて行く予定です。 |
担当者は前年踏襲は避け独自色を模索し実行秋田市の牛島小学校
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秋田市牛島小 大友俊一校長、573人。県内で15校目、市内では11校目。
PTAベルマーク・バザー事業部(リーダーは常任委員高橋匡子さんと平澤美由紀さん、33人)が担当しています。収集は、「ベルマークの日」を設け、年に6回、各クラスの先生が、児童に袋を渡して集めてくれます。クラスの収集箱にはドラえもんが描かれ、子どもたちに人気です。 仕分けは事業部クラス代表17人が当番日を決めて、児童会室に集まり整理作業を行い、点数計算と送票は常任委員が行います。常任委員は、前年踏襲は避け、独自に1年間のスケジュールを立て、活動の指導や連絡を行っています。特に、地域などにベル箱などは置いていないが、祖父母の家や近所の人、卒業生の家庭などから集めていただいたものを持ってきてくれます。これまでに一輪車、竹馬、これからひな段を購入する予定です。 |
「ふるさと」の担い手を育てるのが目標埼玉県嵐山町の菅谷小学校
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埼玉県嵐山町菅谷小 小林富一校長、549人。町で初、県で68校目。30年間で達成しました。
都心の池袋から東武鉄道東上線の急行で1時間ほど。住宅やビルなどがびっしり建ち並んでいた沿線の風景は、嵐山町に差しかかると畑の中に雑木林が点在する田園の景色に変わります。遠くには秩父の山々がかすんで見え、ほっとする雰囲気が漂います。 創立127年の歴史を持つ、この学校は、こうした「ふるさと」を愛する子どもを育てるのを目標にしています。 ベルマーク活動の主体はPTA総務部(佐藤夏子部長)のベルマーク担当(松岡晴美さんら10人)ですが、学年ごとのマークの仕分けはPTAの学年委員さんたちです。集票を加速するために、特別なことはしていないそうですが、担任の先生が連絡帳に書いたり、PTAの授業参観日に協力を呼びかけるなど、日ごろからきめ細かくお母さんたちと連絡をとっていることが、町内で初の300万点達成につながったようです。 |
ポスターやチラシでのPRが実り 集票が増えた神奈川県相模原市の田名小学校
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神奈川県相模原市田名小 梅田光男校長、833人。県で33校目、市で6校目。
推進役はPTA学級委員会。学期ごとに「ベルマーク週間」を設けてマークを集め、その都度整理して発送します。 昨年度の委員長、松田敦子さんによると、前年に習って目標を高く掲げたところ、1学期は集票が少なくて焦ったそうです。そこで強化期間を設けて、チラシや「学校だより」で呼びかけ、運動の仕組みを描いたポスターを各学級に配布。作業をする部屋には大きなポスターを掲げるなどしてPRに力を入れた結果、集票量はぐんと増え、教材提示装置6台と整理庫を買うことができました。梅田校長も「皆さんの努力のお陰」と笑顔で話していました。 学校は創立128年。地域は下野烏山藩の飛地だったことから、6年生が栃木県烏山町の烏山小学校と交流。こちらもベル仲間です。 |
★ 200万点達成校 |