★ 1200万点達成校を訪ねました!
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100万点の積み上げは
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東京都練馬区の東京学芸大附属大泉小(根本正義校長、751人)が、1200万点を達成。3年5カ月で100万点を更新した勢いは、この10年来ほぼ変わらず、都で2校目、全国で5校目でした。
学校がある西武鉄道大泉学園駅の周辺は整備工事が進み、新しい町に変わりつつあるところ。大泉小学校も1年がかりで校舎の改築が終わったばかりです。 新校舎は教育に関する実験、実証研究に備えて、天井に電源がある図工室や床の間を備えた和室など、設備面が充実。総合的な学習のカリキュラムを、全国で初めて作ったのもこの学校です。 ベルマーク活動を推進するのは、PTA会計委員会(柳沢真里委員長、21人)。次年度への引継ぎを考えて、4年生が委員長を務めるのが慣習です。年度初めに年間日程を決め、毎月マークを集めて整理します。各学級に8人ずついるボランティアの父母が、学年交代で作業に参加。会社別にしたマークは、家に持ち帰って点数計算し、学期末に集計して発送します。 児童たちに渡す「ベルマークは愛の鐘 大きな力も1枚のベルマークから」と書かれた収集袋には、かわいいスタンプを押したり毎年カラーを変えるなどして工夫を凝らし、各教室の収集箱は先生や父母たちの力作です。児童たちも、PTAが作業する部屋へ収集箱を運んだりポスターを作って校内に張るなどして協力しています。 柳沢委員長と6年生の委員5人は、「運動の仕組みがよく分かりました」「自分にもできる社会貢献の第一歩です」と一年間の活動を振り返っていました。千葉昇教頭先生と顧問の星直樹先生は、「附属小学校の予算は厳しいですから、PTAの皆さんの活動は大変ありがたいです」と話していました。 校舎の完成に合わせてベルマーク預金で買った電波式掛け時計が、校長室や全教室に掛けられ、新しい時を刻んでいました。 |
純粋な奉仕活動が花開き達成
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北九州市戸畑区の私立明治学園小(鶴野篤子校長、732人)が全国で8校目、九州では初めて1100万点を達成しました。1000万点を達成してから約3年半で100万点を上積みしました。
ベルマーク運動に参加して約40年。グランドピアノをはじめ数多くの品を購入しており、学校設備品の充実に大きな役割を果たしています。鶴野校長は「わが校のベルマーク運動はお母さんたちの純粋な奉仕作業で成り立っています。ありがとうございますと、お礼を言います」と感謝しています。 ベル活動は1、2年生の保護者が中心で、全員が「お世話係」としてボランティアでベル運動を体験します。3年生になると作業がなくなり、マークの収集で運動を支えていきます。 まず1年生は、1学期の最初の作業日にビデオ上映をしてベル運動を理解してもらいます。各学年3クラスのため、1年生はクラスごとに毎月1回、各学期に1回出て主に仕分け作業をします。2年生になると学期ごとに1クラスが出て集計・発送をします。3年生以上はクラスから2人が、参加できる日に作業を手伝う仕組みになっています 児童たちも協力しています。月1回のマーク収集日前には、委員会活動でベル委が収集日を校内放送して知らせます。集めたマークは、数が多いのはできる範囲で仕分けをします。 ベル運動は備品の充実だけでなく、「マークを集めることで、子どもは物を大切にすることを学んでおり、教育効果も大きい」と学校では話しています。 取材日の3月1日(金)は3学期の最後の作業日。作業中に鶴野校長と2年生の担任の先生3人が作業室を訪れ「お母さま方には1年、2年とご協力していただき感謝しています。1100万点は全国で7校目です。校名が全国に知られるという名誉なことです。元気のもとになります」と感謝の言葉を述べ「2年生のお母さま方は作業を卒業しますが、3年生からはマークを集める方で協力をお願いします」と支援をお願いしていました。 お世話係代表の松本ゆかりさん、湯川佳子さんの2人は5年間ベル活動に携わっているベテラン。作業は話を楽しみながら和やかに進んでいます。「とくに目標などはありませんが、子どもたちが集めたマークを1点でも多く集計して送ることを心がけています」と話していました。 |
児童たちの関心高揚へ
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山口県下関市の豊浦小(花岡康次校長、905人)が参加40年、99回目の送付で800万点を達成しました。全国で24校目、県で初めて。「先輩方が積み重ねてきた長い歴史の成果です」と川口美由紀育友会副会長。
ベルマーク運動は厚生部(森脇真弓部長)の担当。各学期に1回の全体集計作業は、運動場に隣接した育友会の教育資料館でします。作業をする部屋にはクーラーが設置され、夏の暑い季節でも快適に作業ができます。また1981年(昭和56年)にベルマークで購入したピアノがあり、コーラス部の練習に活躍しています。 マークの回収は、月初めに「ベルマークの日」を設定。担任の先生が渡したベル袋にマークを入れて、児童たちが持参します。クラスの委員(1人)の子どもが、集ったマークを持ち帰り、家庭で作業をします。マークの仕分けをし、会社別の袋に枚数と点数を記入します。 1学期に1回の全体集計はクラスの部員3人が出て作業をします。発送は学期ごとに年3回です。 収集には、児童らの関心を高めるために工夫もしています。今年度の豊浦祭バザーでは「ベルマークでお買い物」コーナーを設けました。また学期ごとに、マークの枚数を多く集めたクラスを1学年で1学級ずつ「ベルマーク大賞」を贈って表彰しています。 買い物では「マークを集めるだけではなく、どんなものが買えるのか父母は知りません」と森脇部長。児童や父母らにベル運動の認識を新たにしてもらう目的で、買える商品の一覧表を「厚生部だより」に掲載しました。 今年度の買い物は学年ごとに要望を聞き、1学年3万6000円の予算内で購入しました。竹馬やボール類、黒板消しクリーナー、電動鉛筆削り器、ミシンなどに児童らは大喜びしました。 3学期最後の全体集計は3月11日(月)にあり、作業終了後はティータイムでくつろぎました。森脇部長が「1年間ご苦労さまでした。楽しく作業ができたでしょうか。来年もぜひ厚生部に入ってベル作業をお願いします」とねぎらいと協力の言葉を述べました。 |
キメ細かい活動が
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さいたま市大宮小(船越忠男校長、408人)が集票600万点を達成しました。市で4校目、埼玉県で6校目。運動に参加してちょうど40年目の成果でした。明治6年創立の伝統校で、JR大宮駅東口から徒歩5分という、文字通り「大都会の真ん中」に位置しています。
近くには、デパートや大手銀行、商店街があり、高層マンションが建ち並んでいる地区から通ってくる児童も増えてきました。 特色ある活動としては、児童会のJRC委員会(青少年赤十字)が20年間続けている「おはよう活動」という駅前の清掃活動が上げられます。この活動は中央教育審議会などでも注目されました。 ベル活動の主体はPTAの総務部(岩崎和子部長、14人)ですが、各クラスの当番のお母さんたちが学年別に仕分けしてくれたマークを総務部員が集計し、9、12、3月に財団に発送します。 収集日は毎月15日前後で、運動の目的やマークの切り方、財団のホームページのアドレスを載せた「お願い」をベルマーク一覧表と一緒に児童に配ります。地域の皆さんへは回覧板で協力を呼びかけます。 発送作業が済んだらPTA全員に集めていただいた点数を報告して、今後のお願いを呼びかけています。 地域には、これまでの公民館に加え、今年度からスーパー5カ所、自治会館、郵便局各2カ所、児童センター1カ所にベル箱を置かせてもらい、月に1回、総務部員が回収に行っています。 こうした、きめの細かい活動が、さらにPTAや児童の意欲を盛り立てているようです。 ベル預金では、これまでに黒板ふきクリーナーや楽器、一輪車、加湿器などを買いましたが、今年は、福祉教育の授業に役立てようと車いす3台を購入、おもいやりの心を育てるのに一役買っています。 |
卒業記念に合わせて 大型ヒーターを購入千葉県成田市・成田小学校
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千葉県北部の成田市は成田山新勝寺の門前町として有名です。お正月の初もうで客が明治神宮や川崎大師、伏見稲荷などと並んで全国ランクの上位を占め、四季を通じて参拝者や観光客が絶えません。
明治6年開校の成田小(大須賀久大校長、1006人)は、「新勝寺さん」と共に学校の歴史を刻んできました。7月初旬の祇園祭では、児童たちは元気よく山車(だし)を引き、女の子たちは手古舞を踊りながら山車の先導役を務めます。 「小さい時からなじんでいますので、門前を通り過ぎるときは、自然に頭を下げるんですよ」とお母さんたち。 門前町の活性化を図るためには、子どもたちに地元の商業について学んでもらうのがいい、と商工会のおじさんたちが学校にやってきて「商売」のことを教えてくれています。 しかし、伝統校も新東京国際空港の開港後、少し変わりました。校門を入ったところや校長先生の名刺には「Narita Elementary School」と英語で書かれています。外国人のPTAも少しずつ増えるなど国際化が進み、英語の学習にも力を入れています。 この学校のベル活動のスタートは1963年からで、39年目の今年、集票600万点をクリアしました。市内では初めて、千葉県内でも7校目という記録です。 ベル活動の中心はPTAのベルマーク部(田中歌子部長、13人)と児童会のベルマーク委員会(18人)ですが、この学校の取り組みの特徴は男子の児童の保護者と女子の保護者が交代でクラスの当番を務めることです。 部員と当番にあたったお母さんたちは毎月1回集まってマークを整理、年に2、3回財団に送ります。 600万点を達成した今年は、ベルマークに6年生の卒業記念を合わせて体育館全体を暖める大型のヒーターを購入しました。卒業生に心温まる思いで巣立ってほしい、との願いが込められているようです。 |
学校での整理は2時間 残りは家に持ち帰り福井市の豊小学校
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福井市の豊(みのり)小学校(小寺健一校長、663人)が500万点校の仲間入り。県内で6校目、市では3校目。37年間のコンスタントな取り組みの成果です。
活動の中心は豊教育振興会(PTA)ベルマーク委員28人。児童が毎月持ち寄るマークを第3土曜日に学校で整理します。作業時間はざっと2時間。残れば自宅への「おみやげ」です。児童がマークを入れてくる袋は学校に届く各種紙袋の加工品。当然、大小もさまざまですが、物を大切にとの考えです。買い物は学校に任せていますが、新1年生のクラスに鉛筆削りを贈ることが慣例になっています。 校区のスーパーにもベル箱を置いています。しかし、このところ収集点数が下降気味。01年度ベルマーク委員長の関明子さんは「原因をつかみかねていますが、新しいベル委員の方に増収対策を期待しています」。 市南部の足羽(あすわ)三山といわれる3つの小高い山に囲まれた開校130年の学校。地域の学校に対する思いは強く、夏休み前には児童・父母が総出で、学校の大掃除や校舎の修理、塗装などに当たります。校庭脇に迫る三山の一つ、八幡山も以前父母の手で歩道が整備され、遊び場兼学びの場。秋には「八幡山フェスタ」と称して子供たちが趣向をこらした発表会を繰り広げます。 |
活動の歴史は浅いが 行動力で成果次々岐阜市の陽南中学校
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岐阜市の陽南中学校(後藤忠喜校長、582人)が500万点校に。県で2校目、市では初。1981年、開校と同時にベル参加。歴史は20年余と新しいですが、生徒会の行動力で達成しました。
各クラス1人ずつからなるベルマーク部(略称・BM部)が中心。毎月、ベル週間を設けて収集。整理はボランティアを募って昼休みなどに行いますが、マークが多すぎて追いつかないと、「仕分け強化週間」を設け、各学級に分担します。運動盛り上げのため、「全会員が目的を持って創り上げるBM活動――収集点数全国1を目指して」などのスローガンも。後期BM部長の横山小百里さんは「それにベル活動の意義を全生徒に徹底したいですね」。 「陽南のベル活動」は父母にも十分浸透。「PTAの会合で生徒会の500万点達成を伝えたら、会場から『その背後には私たちがいます』と言われました。その通りですよね」と後藤校長は苦笑い。ベルだけでなく生徒たちは主体的で活発。町に出てチャリティーコンサートを企画するクラスもあります。 30人の先生方も負けていません。総合学習では陶芸や釣りなど特技や趣味で講義。生徒たちは先生の人間らしさや意外な側面が知れ、好評だそうです。 |
町内のベル箱の応援で 年間20万点収集が目標兵庫県香住町・香住小学校
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兵庫県香住町香住小(田中啓夫校長、609人)が500万点を達成しました。参加から40年、県で20校目、町で初です。
毎月1日を「ベルマークの日」と決め、子どもたちが、マークを持ってくると、5、6年生のベルマーク委員会(岡本慎吾委員長=6年)30人が委員会活動の時間に各教室で仕分けします。PTA(田淵義親会長)環境部(中村一彦部長)のベルマーク委員会(谷脇一正委員長)も子どもたちと一緒に参加します。保護者の委員は各クラスから3人ずつ選ばれた計54人です。 全員が年に3回集まる「合同作業」では午後1時30分から同3時までの午後の部と午後7時30分から同9時までの夜の部に分かれます。働くお母さんもいて、夜の部も人気があります。 ベル箱は町内のスーパーや工務店など50カ所に置かせてもらい、年間20万点を目標にしていました。しかし、今年は点数にこだわらず、無理をしないで、自然体で取り組むようにしています。田淵PTA会長は「井戸端は浮世の風のとおり道。知恵の泉の湧くところ。皆で集まり、おしゃべりすることはいい事です」と話していました。 |
「ベルマークくじ」 校内バザーは人気です高松市の木太小学校
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高松市の木太小(中川栄意校長、567人)が500万点達成です。参加から41年、県で14校目、市で11校目です。
毎月1日を「ベルマークの日」として、子どもたちが封筒でマークを持ってきます。PTA(中村鉄也会長)の教育環境施設部(多田芳江部長)が各学期の終わりごろに集まります。部員はクラスから1人ずつ選ばれた16人と本部役員の計20人です。 子どもたちが持ってくる封筒を今年から新しくして、1人1人に「たくさん集まったね」などメッセージを書き込めるようにしました。女の子の中には返事を書いて、送り返してくる子もいます。 年に3回、マークをたくさん集めたクラスを朝礼で表彰します。集まった点数やお買い物も一緒に報告します。 バザーでは「ベルマークくじ」をしました。マークを5枚持ってくると、1回くじが引け、空くじなしで、チョコレートやドーナツが当たります。子どもたちに好評で、長い列ができました。今度は「ベルマーククイズ」もして親子が参加、みんなでベルマークを盛り上げていくことを考えているところです。 |
アンケートで 買い物を選定福井県三国町・雄島小学校
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福井県三国町の雄島小学校(川元利夫校長、349人)が400万点校に。県で12校目、町では初。37年間、児童とお母さんのリレーで築きました。
ベルの日の毎月15日、児童は袋に使用済み切手などとともにベルマークを入れて登校。児童会のリサイクル委員が委員会日や昼休み、放課後などに番号別に仕分けしてPTA学級委員会に託します。 24人のお母さんたちは自宅で整理・集計。学期末にリサイクル委担当の齋藤泰枝先生が送票してくれます。買い物は児童にアンケート。最近は一輪車を追加購入、昼休みなどに楽しんでいます。 日本海の荒波に立ち向かう断崖絶壁の景勝・東尋坊や冬は越前ガニの水揚げでにぎわう三国港も校区。20年ほど前、子供たちが手紙を入れて日本海へ流したビンが流れ着き、返事が届いたのが縁で、北海道江差町の水堀小学校と、学校生活のやりとりやラッキョウ、メークインなど互いの特産物を送り合ったりしており、「できればこの夏には雄島小から代表を訪問させたいのですが……」と川元校長。 |
体育館遊具を ベル預金で購入奈良市の椿井小学校
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奈良市の椿井(つばい)小学校(木村隆吉校長、276人)が400万点校に。県内で6校目、市内で5校目。古都のど真ん中にある学校の40年間の成果です。
4部あるPTA組織のベル担は、環境整備を受け持つ第2部(部長・大西裕巳子さん)。部員は我が子のクラスのマークを学校にきて整理します。仕分け用具を拝見すると、アイスクリームのカップ、イチゴパック、お菓子の空き箱と各自さまざま。自分がやり易いように、ということのようです。02年度からの校舎改築で運動場が手狭になるため、体育館用遊具をベル預金で購入しました。 銀行にもベル箱を設置。大きなマンションの自治会からもマークが寄せられますが、「最近、児童が持参する袋の中が薄くて軽いのが心配。ベル意識の高揚が必要のようです」と大西さん。 近鉄奈良駅から土産物屋や飲食店の細い通りを歩くと学校。県庁や興福寺など公共施設や文化遺産もある校区で、文化や自然を大切にする教育に重点を置く一方、市立中央図書館とインターネットでつないだ図書館教育にも力を入れています。 |
福祉センターで 仕分け作業分担広島市の矢野小学校
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広島市の矢野小(岸正治校長、694人)が400万点を達成しました。参加から37年。県で13校目、市で7校目です。
PTA(河野智之会長)のベルマーク係(斉藤恵美子委員長)が毎月集まります。各クラスから5人ずつ選ばれた110人で、毎回、学年毎に分かれて活動します。人数が多いため、町の福祉センターなどを利用して、午前と午後の部に分かれて行います。 子どもたちがマークを持ってくる袋は6年間使い、毎回、UFOの絵のついた「ありがとう」スタンプを押して返します。袋の回収もお母さんたちが休憩時間などをみて、各教室を回り、子どもたちから直接受け取ります。先生も手伝ってくれますが、子どもたちの顔を見て、「マークを取りにきたよ」と言うと子どもたちも喜び、連帯感が生れます。昨年はマークでジャングルジムを買いました。お母さんたちは「この運動をして初めてマークが付いている商品を知りました。1人1人の努力は大きい」と話していました。 |
最近の目標は 演台の購入です仙台市の榴岡小学校
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仙台市宮城野区榴岡小 相澤頼三郎校長、490人。県で8校目、市で4校目。
JR仙台駅にほど近い、高層住宅街にある創立94年の学校です。校区には「20人町」「鉄砲町」など、伊達藩ゆかりの地名が残っています。 ベル活動の推進役はPTA児童厚生部(小泉由美子部長)。各教室と地域の郵便局とスーパーに、大きくベルを描いた木箱を置いて、毎月10日の「ベルマークの日」にマークを集めます。担当の先生が校内放送で児童たちに知らせます。 今年度は、児童の要望で、各家庭に一袋だった収集袋を全校生に配りました。学校で番号別にしてから家で点数計算し、2、3カ月ごとに集計して発送。ここ数年は演台購入を目標に活動している。 学校行事「つつじ祭」は、上級生がお店を開いて下級生と楽しみますが、ベルマークを金券にして、昨秋は3万枚以上も集めました。 |
地域との交流に ベルが橋渡し千葉県松戸市・稔台小学校
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千葉県松戸市稔台小 遠藤敏明校長、675人。市で7校目、県で75校目。
ベル活動の主体はPTAですが、「ベルマーク有志の会」として参加者を募っているのが特徴です。 「有志」のお母さんたちは、自宅で会社ごとに仕分けるグループ(約40人)と学校で点数計算や発送を担当するグループ(約20人)です。 2年前からは4年生以上の各クラスからも2人ずつの「ベルマークスタッフ」が出て作業したり児童会の行事にマークの収集週間を設けています。ベル預金で購入する物の目標も立て、「ベルマークでゲット」を合言葉に活動しています。 また、児童会の役員選挙では、ベル活動に積極的に取り組むことを「公約」に掲げる子どももいます。 このほか、スーパーにベル箱を置かせてもらうなど、ベルマークを通じて学校と地域住民との交流にも意欲を燃やしています。 |
仲間と会話弾み ベル作業楽しく千葉県松戸市・相模台小学校
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千葉県松戸市相模台小 渡邊亞紀人校長、752人。かつての市営球場に跡地昭和32年開校。1年間を北部小の分校として過ごしましたが、翌年春に相模台小が誕生し、44年を迎えました。
松戸駅前の高台にある校区内には、裁判所、法務局などの官庁街や聖徳大学に囲まれた緑豊かな環境の中にあります。相模台の地名は、鎌倉時代の房総守護職北条武蔵守長時の居城があったことから由来しています。春は市内でも有数の桜の名所でもあります。 運動は学年委員会の22人が担当しています。職業を持っているお母さんたちのことを考え、集計は在校作業グループと在宅作業グループに分かれ学期ごとに行っています。「毎回、無理をせずに、会話を弾ませながら和気あいあいと行っています」とお母さんたち。 最近、預金でブラスバンドの楽器やベンチ、ソフト・バレーボールを購入しました。 |
ベルのご褒美が 学生の励みに東京都杉並区の育英工業高専
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東京都杉並区育英工業高等専門学校 フランス・ヘンドリックス校長、967人。都で71校目、区で2校目。
父母会の懇談会パーティーが活動の中心です。学校行事や「お知らせ」を出す度に、会員に協力を呼びかけて集票し、年6回整理して1、2回発送します。 5年制のこの学校では、学生たちは卒業までに英検や情報処理技術者などの資格試験、NHKのロボットコンテストやソーラーカーでオーストラリア大陸を横断する「ワールド・ソーラー・チャレンジ」などに積極的に参加します。 「頑張った学生たちへご褒美を贈りたいのですが予算がありません。そこで、ベルマークにお世話になっています」と、ベルギー人のヘンドリックス先生。「校長先生の気持が込もったご褒美は子どもにとって何よりの励み」と父母会の木下由子会長と掘江梅香副会長は話していました。ご褒美の電子辞書のほか、テントやマイク付演台などいろいろ購入しています。 |
学校の緑を守る すばらしい伝統川崎市の宿河原小学校
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川崎市多摩区宿河原小 爲谷貞義校長、696人。市で29校目、神奈川県で132校目。
川崎市の北部、多摩川と多摩丘陵にはさまれ、以前は、おいしい梨の産地として知られていました。最近は住宅地に変わりましたが、30年近く前の開校当時、近所の人たちが学校の緑化のために、とさまざまな樹木を贈ってくれました。 住民の思いは学校緑化コンクールで銀賞に輝くなど、素晴らしい伝統として受け継がれています。 ベル活動の中心はPTAの学年委員会(一力晶子委員長、21人)ですが、今年度はうれしい変化がありました。児童会の福祉委員会がマーク集めの呼びかけや回収、仕分けなどに参加してくれたことです。 一力さんたちは、「子供たちの心に思いやりの気持ちが芽生えてきました。うれしいですね」と話していました。 |
新旧交代の時期に 3月に行い効果静岡県伊豆長岡町の南小学校
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静岡県伊豆長岡町南小 鈴木順久校長、644人。県で52校目、町では初めて。40年間の積み重ねです。
児童が持ち寄り大まかに分類したマークはPTA厚生部へ。9人の部員は番号別に分担、授業参観日などに自宅に持ち帰り親子ともども整理・集計します。同校PTA役員の新旧交代は3月上旬。だから年度変わりのロスは少ないようです。01年度厚生部長、白井郁子さんは「くじ引きで部長になってしまい『大変だ』と思ったけど、一年を振り返ると『できちゃった』という感じ」。 ベル預金で最近、ストップウオッチ20個を購入。国語や算数の授業で、時間内にきちんと話したり、読んだり、答えを導けるかなどに使うほか、「毎週予定しているクラス対抗リレーのため。子どもらの体力をつけるだけでなく、励ましあい、力を合わせることの大切さを身につけるのにリレーはいいですよ」と鈴木校長。 |
年度の区切りに お買い物が一役
静岡県湖西市の岡崎小学校
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静岡県湖西市岡崎小 中村伸夫校長、808人。県で51校目、市では初めて。38年間の成果です。
ベルの日の毎月1日、持参した児童が教室のベル箱に入れ、児童会リサイクル委員会が大まかに整理。年2回、ボランティアを買って出たそれぞれ150人ほどの父母が自宅で細かく整理し、4年生のPTA学年委員が集計します。4年生の学年委員は、他にもマークの切り方から集計結果、買い物報告と、きめ細かなベル便りを欠かしません。ボランティアに対するアンケートも実施、作業の改善に役立てます。毎年買い物をしてその年の活動の区切りにしています。 名前の通り浜名湖の西に位置し、静岡県西端の町である湖西市は、自動織機を生み、わが国自動車産業の基礎を築いた豊田佐吉のふるさと。岡崎小児童も記念館を訪ねたり、市の発明工夫を楽しむクラブに参加して将来の発明王を夢見ています。 |
心を一つにして 500万点を目指す大阪市の大宮小学校
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大阪市大宮小 坂元健一校長、522人。参加から40年、79回の送票。府で62校目、市で15校目の達成です。
職員室前と玄関脇に常設したベル箱に子どもたちが随時入れます。箱は高さ50センチ大の手作りで、大きなベルの絵が描かれており、子どもたちだけでなく地区の子どものいない家庭やお年寄りたちが立ち寄って、入れてくれることもあります。 PTA(川岸馨会長)の学級委員(岩本祥子委員長)が各学期に1回集まります。委員は各クラスから1人ずつ選ばれた17人です。2年前までは毎月1回集まっていましたが、働くお母さんが多くなってから、年3回になりました。川岸会長や岩本委員長は「捨てればただのごみですが、皆で気持ちをひとつにして意識を高め、500万点を目指したい」。 |
お年寄りを招き 昔遊び手ほどき兵庫県加古川市の八幡小学校
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兵庫県加古川市八幡小 和田宗悦校長、390人。参加から28年、県で111校目、市で5校目。
5、6年生から選ばれた16人の厚生委員(岡本信委員長=6年)が毎月1回、委員会活動として集まります。横山亜由美、笹倉敦子両先生の指導でマークの整理、切り取りをします。 あと、PTA(山田勝則会長)の厚生部(北角三恵子部長)の6人が家で整理し、毎月1回、町の公民館、農業センターなどに集まります。学校の活動というより、地域の活動としており、働くお母さんたちのために、夜の7時から9時ごろまでの時間を選びます。 同校は「地域に根ざした総合的な学習」を目指し、学校にお年寄りを招き、「あやとり」「こま回し」「竹馬づくり」などを教えてもらいます。子どもたちも町に出て、公園やトイレをどこにつくるかなどの「福祉マップ」をつくります。 |
教材の選定は 希望を聞き選定
奈良市の青和小学校
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奈良市青和小 木島敬博校長、661人。参加から30年、55回の送票で達成。県で14校目、市で11校目。
PTA(高橋まゆみ会長)環境整備委員会(小畑千春委員長)の9人が年に4回集まります。一般の保護者も各家庭から年に1回参加しますから、作業は毎回、100人を超える大所帯になり、教室を2つ使ってします。人数が多いため、作業は午前9時から30分ぐらいですぐ終わります。作業のあと、勤めに行く人もいて、短時間の作業が効率を上げています。 マークで購入する教材については、授業参観日などに、下駄箱の上にお買いものガイドとアンケート用紙を置いて、皆から希望を聞くことにしています。 小畑委員長は「希望を聞くことで、みんなが1点1点の重みを自覚、友愛援助を始めては、の声も聞かれるようになりました」と話していました。 |
働く人のために 作業時間を工夫香川県詫間町の詫間小学校
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香川県詫間町詫間小 加藤正美校長、490人。参加から33年、県で30校目、町で初。
児童会ベルマーク委員(横山太気委員長=6年)の20人が毎月1回、昼休みの時間に集まります。海崎義隆、大黒香奈両先生の指導で、全校児童が家で切ってきたマークを整理、点検します。横山委員長は「昼休み、遊びたい子もいますが、ベルマークも楽しい。皆、仲良しになれるからです」と言います。 あと、お母さんたちにバトンタッチ。PTA(白川盛浩会長)の文化部(徳重美樹部長)が月に1回集まります。働くお母さんのため、集まる時間を土曜日の午前と午後の部に分けています。午後の部は夜7時からですが、昼間と同じくらいに集まります。学校から8キロ離れた海岸に、浦島太郎がカメを助け、龍宮城へ旅立ったと言われる石碑や浦島神社が建っています。 |
★ 200万点達成校 |