第20回 ベルマーク便りコンクール入選・佳作作品の総評
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第20回ベルマーク便りコンクール
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第20回を迎えた今年のコンクールは、昨年を13校上回る130校の応募があり、過去最高の応募数でした。
今年は市町村の合併が各地で行われ、学校の統廃合も目立ちました。学校数が減っているにもかかわらず、ベルマーク運動の参加校は増え続けています。10月末現在で2万8166校と、3月末に比べて52校増えています。新しく参加した学校はベルマーク便りを熱心に作っているようです。応募数が毎年増えているのもその表れと言えます。 今年、審査を担当したのは東京の部長会メンバーと広報部員、大阪、名古屋、北九州の広報委員の計11人です。 審査員の間で最も評価が高かったのは、沖縄県那覇市首里真和志町の城西小学校の「ベルマーク新聞」です。昨年初めて応募して佳作に選ばれ、今年は晴れの入選です。愛らしいイラストをたくさん使って、見るからにベルマーク運動は楽しいと感じさせる新聞です。 トップの記事は、「卒業生のママ達や、転校して行った元ベルマーク委員のママ達からベルマークが送られてくる」話です。これらの大切に送られてきたベルマークを受け取るたびに、ベルマーク運動を続けていて良かったなあ・・と心から思います、と新聞は書いています。 「待望のブランコがやってきたー」と大喜びの徳島県三好郡東祖谷山村新居屋の栃之瀬小学校も昨年は佳作でしたが、今年は見事入選しました。カラー写真をふんだんに使った「栃っ子ベルマーク通信」は、ベルマークで買ったブランコをお父さん達が一生懸命設置している模様や完成したブランコをみんなでかわるがわる楽しんでいる様子をカラー写真に収め、嬉しさが紙面から伝わってきます。 5年連続で入選したすごい学校もあります。茨城県かすみがうら市牛渡の牛渡小学校です。ベルマーク便りの名前は「うっしーべるしんぶん」です。この新聞はベルマークを首から下げた牛がキャラクターで、よいことがあると、「うっしー」と言って、指を丸めてOKマークを出します。 2年連続で入選した学校も2校あります。広島県東広島市西条中央の三ツ城小学校の「ベルちゃんレター」は「ベルマンガ」が何と言ってもおもしろい。神奈川県小田原市早川の早川小学校のベルマーク通信は、ベルマーク付き商品がすぐわかるようにベルマークボランティア手作りの札を設置してくれた小田原百貨店への感謝の記事をトップに据えています。 コンクール初挑戦で入選した学校は次の3校です。宮城県柴田郡大河原町の大河原小学校は去年は緑色、今年は黄色とベルマーク回収箱の色を変え、運動に変化を持たせています。静岡県静岡市駿河区古宿の久能小学校はベルマーク預金でデジタルカメラを購入しました。福井県武生市中央の武生西小学校は地域の郵便局や公民館、スーパー、信用金庫、病院など人が集まる所にこまめにベルマーク収集箱を設置しています。 北海道からも2校入選しました。室蘭市八丁平の八丁平小学校のベルマークだよりは、どの商品のどこにベルマークが付いているのか、カラー写真で丁寧に教えてくれます。札幌市豊平区西岡3条の西岡北小学校のベルマーク通信は毎月発行されており、見やすくてきれいな編集が特徴です。 佳作に入った10校のベルマーク便りも力作ぞろいで、来年度はこの中からきっと入選校が出ると思います。皆さん、来年度も工夫をこらしたベルマーク便りでコンクールに挑戦してください。待っています。 (ベルマーク教育助成財団常務理事・事務局長 森 精一郎) (2005/11/16) |