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力作そろう応募作品は117
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今年のベルマーク便りコンクールには117の学校・幼稚園から応募がありました。コンクールが始まって19回目で初めて100校を超えたのです。
少子化の時代、全国的に学校の統廃合が進み、学校の数は減っています。しかし、その流れに逆らって、ベルマーク運動の参加校は増え続けています。ベルマーク便りコンクールへの応募が年々増え続けているということは、そうしたベルマーク運動の勢いを象徴するようで、とても心強く感じました。 コンクールへの応募数が増えていると同時に、質も向上しています。今年の場合、協賛会社の入れ替わりが多く、その情報をいかにタイムリーに分かりやすく伝えるかがポイントでした。 ティッシュペーパーのネピアや焼きそばのマルチャンなどの脱退。その代わりにエリエール(ティッシュペーパー)、日清食品(焼きそば)が新たに参加すること、リサイクルベルマークのエプソンの参加など、財団のベルマーク新聞やホームページだけでは伝えきれない部分を各校のベルマーク便りが補ってくれました。 今年の審査で評価が高かったのは、初めて応募した埼玉県上尾市の芝川小学校でした。芝川小は昨年ベルマーク運動に参加したばかりのニューフェイスですが、参加に先立ってベルマーク財団に運動の説明を求めるなど、周到な準備をしました。 その努力が実って、「手探りで」発行にこぎつけたというベルマーク便りの出来栄えは初参加とは思えない素晴らしいものでした。 ベルマーク活動を成功させるにはPTAの皆さんの協力が不可欠ですが、地域の方々の支援も重要です。芝川小のベルマーク便りは、スタート時から「学校版」と「地域版」の二本立てで作成されています。 内容も、ベルマーク運動の意義を説き、参加商品(マークのついた商品)に関する情報、回収・整理作業への協力依頼などが要領よくまとめられています。 こうした熱心な取り組みが実って、芝川小は運動参加から一年余りで集票10万点を突破しました。心から拍手を送ります。 今年の入選10校のうち芝川小など5校が初入選でした。カラフルで簡潔、クイズをつけるなどでアクセントをつけた京都市の松尾小、学級新聞スタイルの編集で内容豊富な神奈川県小田原市の早川小、ベルちゃん漫画やイラストが楽しい広島市三ツ城小、PTAの広報紙にPTA活動の一環としてのベルマーク情報を掲載するほか適宜、独自のベルマーク情報を発行している青森市の栄山小。それぞれに工夫を凝らした編集ぶりです。 茨城県霞ヶ浦町の牛渡小など5校は昨年に引き続いての入選でした。どれも運動のツボを押えた完成品とも言えるベルマーク便りです。札幌市元町小も連続入選ですが、今年のベルマーク代表佐藤智子さんによると、『ベル子ちゃん』というイメージキャラクターを作ったことと児童会に積極的に参加してもらうことで進化を図りました。校外に置く「ベルマーク集めの箱」にこどもたちの手紙をつけるなど、より親しまれる運動を目指す工夫が実りました。 (ベルマーク教育助成財団常務理事・事務局長 吉川俊夫) (2004/11/12) |