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◆「ベルマーク部はPTAに新風を吹き込んだ」
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ベルマーク便りはベル運動の毛細血管です。毛細血管はからだの隅々まで栄養を送り組織を生き生きとさせます。ベルマーク便りも、運動に関する情報を900万世帯の隅々まで伝え、運動を活性化させてくれます。ベルマーク運動をますます盛んにするためになくてはならない存在と言えます。全国のPTAの皆さんが、この毛細血管の機能を高めるため様々な努力をしています。
今回、審査員の間で最も評価が高かったのは沖縄県宜野湾市の普天間第二小学校PTAベルマーク部発行のベルマーク便りでした。現在のベルマーク部長・呉屋さんとベルマーク便り発行責任者・岩下さんが昨年のベルマーク運動説明会に参加したのが、同校ベルマーク便り発行のきっかけとなったといいます。説明会で運動の詳しい内容を知り、「この素晴らしい運動のことをもっと多くの会員に知ってもらいたい」「みんなの意識を高めて、点数を増やしたい」という思いからベルマーク便りの発行に踏み切ったそうです。 ベルマークポスターコンテストを開催したり、ベルマーク参加商品についての「ベルちゃんクイズ」を掲載したり、ベルマーク新聞やホームページの記事を読みやすくして転載したり、いろいろ工夫を凝らしました。その結果、マークが多く集まるようになっただけでなく、「ベルマーク部はPTAに新風を吹き込んだ」「地味でさえない感じだったベルマークがイメージアップし、身近に感じられるようになった」という声が寄せられるまでになったそうです。呉屋さん、岩下さんの発想と努力がPTA会員の共感を得て、1年数ヶ月と言う比較的短時間のうちに結実したと言えるでしょう。 沖縄が本土に復帰した30年前、「沖縄の全小・中学校に教育設備品を送る運動」を展開したベルマークは、沖縄とは縁の深い運動です。今年のベルマーク便りコンクールには、昨年度の沖縄県内集票ナンバーワンの沖縄市泡瀬小学校も入選しました。記念の年に沖縄から2校入選という快挙です。 一方、北の北海道からは登別市の富岸小学校の『べるまーくらぶ』が初入選しました。「愛の鐘を鳴り響かせよう」というベルマーク活動のテーマと「ベルマーク」を合わせたネーミングだといい、派手ではありませんがベルマークの意義や収集に役立つ情報などを手際よく整理して会員に伝える構成になっています。 この他、昨年に引き続いての入賞を果たした千葉県習志野市・習志野第一中学校、大分県別府市・鶴見小学校、宮城県黒川郡富谷町・日吉台小学校、茨城県霞ヶ浦町・牛渡小学校、岡山県鴨方町・鴨方東小学校はベル便り作りのノウハウがきちんと引き継がれているらしく安定した出来栄えです。鴨方東小の連載漫画『ずっこけの母』が2月26日発行の第12号で「卒業」の挨拶をしていました。「ずっこけの母ファン」の1人としては、ベルマーク運動からは「卒業」しないでほしいと思いました。 (ベルマーク財団常務理事・事務局長 吉川 俊夫) (2002/11/13-2) |