富田西小学校は1965年にベルマークに参加、昨年11月、累計点数500万点を達成しました。節目の年にベルマーク部員として活動できたことは、部員一同、とても幸運なことでした。
周南コンビナートの西端に位置する富田西小学校は、周南市西部のほぼ中央部分を校区とし、近くには新南陽総合支所や郵便局、警察署、消防署などの公共機関があります。創立137年で児童数503人、20クラス、家庭数377です。
PTAには専門部、学年委員会、地区委員会があり、保護者は1人の児童につき1回、1年の任期でなんらかの役員を受け持つことが慣習化されており、毎年、ほとんどが立候補で決まります。専門部のひとつ、ベルマーク部の委員は部長、副部長を含め8人です。
毎月1回、ベルマークの回収を行い、年4回の仕分け・集計作業、年2回の発送を行っています。また、6年生の親善委員会の子どもたちもベルマーク袋からマークを取り出したり、使用済みインクカートリッジを集めたりする活動を行っています。
年4回の仕分け・集計作業は、約400の全世帯を4グループに分け、1年に1回は整理当番として参加してもらう仕組みです。兄弟、姉妹がいる家庭は、上の児童で参加する決まりです。長子だけを残した各クラスの名簿から、出席番号を4等分して振り分けます。年度が変わり、クラス替えがあっても、出席番号は大幅に変わらないので、当番月が毎年同じにならないよう、グループをローテーションで回します。整理当番には、例年95%以上の家庭が参加しています。長年の活動で築かれた細やかな配慮が、多くの参加につながっているのだと思います。
例年、活動月はほぼ決まっていますが、活動日は年間行事予定表をもとに絞りこみます。@児童の委員会活動後に設定するA働いている保護者が参加しやすいように同じ曜日にしないB学校行事に近い日は避けるC校区内の中学校や幼稚園の行事と重ならないようにする、ことを考えて日程を決めます。
5月下旬に年間当番予定表を配ります。活動日の2週間前に担任の先生を通じ、当番家庭の児童に詳細プリントを渡します。当日参加できない人や他の活動日に変更を希望する人は、学年担当のベルマーク部員に連絡してもらう仕組みです。保護者の参加意識の継続と参加状況を事前に把握することに役立っています。
ベルマーク部員の活動は1年に6日間です。年度初めに引き継いだ備品の整理、修繕をする活動準備日、ベルマーク説明会への参加と年4回の整理収集日です。
説明会は毎年全員で参加し、懇親を兼ねて食事をして帰るのが恒例です。運動を全員が共通して理解し、新役員が仲良くなるためにも、全員参加の意味はとても大きいと感じています。昨年度から校区内の7カ所の公共施設やスーパーに回収箱を設置していますが、これも昨年の説明会後の車中で、相談して決めたことです。設置先は担当部員を決め、折にふれて回収しており、この成果もあって昨年度は、収集点数が約2万点アップしました。
活動日は、午前9時からの仕分けと、10時からの集計の2グループで行います。5、6年の保護者が会社番号別に仕分けしたあと、下の学年の保護者が隣の部屋で集計します。平均すると前半が25〜30人、後半は65〜70人が参加し、それぞれ1時間の作業です。
作業する各テーブルに細かなルールを書いた説明書を置いたり、間違えて仕分けしたマークや脱退企業のマークなど迷子マークを入れる専用箱を作ったり、使用済みインクカートリッジをいつでも回収できるよう玄関ホールに専用箱を設置したり、新しい試みも生まれました。その年々のベルマーク部のアイデアで本校のベルマーク活動は、まだまだ進化しています。
活動日は、部員は名札をつけ、声をかけてもらいやすい雰囲気づくりに努めました。作業後は食事しながら活動を振り返り、楽しいおしゃべりの時間をもちました。楽しい人間関係を築くことがみんなのエネルギーやチームワークにつながったと思います。みなさんのなかには、役員を引き受けたプレッシャーから不安を感じている方もおられるかもしれません。しかし、点数が貯まっていく喜びと達成感は、ベルマーク部員ならではの味わいです。なにより役員で得た友人は、これからの小学校生活に潤いをもたらしてくれると思います。
(スライドショーを使って発表)
=6月26日、セントコア山口で
|