私たちの吉田小学校は、地域の願い「積成学校」として明治7年に、開校された、今年で135年の伝統を持つ歴史のある学校です。「積成」とは、小さいことでも少しずつ積み上げて大と成す、の意味で、努力を惜しまず継続していく、ということです。長野市の北部に位置し、JR北長野駅と長野電鉄吉田駅が、すぐ近くにあります。周辺の住宅街は交通の便がとてもいいので、近年はマンションが次々と建設されています。近くにはいろいろな水鳥がたくさん訪れることで有名な辰巳池があり、また俳句の名人「何丸」でも有名で、町おこしにも一役かっています。歴史と自然に恵まれた所です。
吉田小学校は、現在、26学級で802名の子どもたちがいます。学校では「なかよく たくましく学びあう 吉田の子ども」という目標を継承し、子どもたちの育成に力を入れています。
また、PTAによる登校時の「おはよう当番」と、地域の方々のボランティアによる下校時の「大いちょうパトロール隊」という、毎日の登下校の際、通学路に立って子どもたちの安全を見守るという活動も行っています。毎年6月には、地域の誰でも参加できる「地域公開参観日」があり、学校や子どもたちの様子を地域の方々にも見学してもらっています。学校と地域、そしてPTAが手をたずさえて吉田の子どもたちを見守り、活動しています。
ベルマーク活動は厚生部が担当しており、構成メンバーは各クラスから1名ずつと部長を合わせて25名です。厚生部の主な仕事は、ベルマーク、ロータスクーポンの仕分け、集計作業です。
年に7回ある部会で、各クラスから回収された分の仕分け集計を行っています。卵パックを利用して、小さなベルマークを仕分けしていきます。時間は午前10時〜12時くらいまでの2時間です。細かくて手間のかかる作業ですが、おしゃべりしながら楽しくすすめています。時間内に出来なかったり、出席できないことがあったりしても、仕分けしたベルマークをそれぞれが家に持ち帰り、全員で集計作業をしています。
ベルマーク運動への参加は、1963年からで、2006年には、累計500万点を突破して財団から感謝状をいただきました。
毎年11月には児童会主催の「吉田子どもまつり」が行われます。姉妹学級で、上の学年のクラスと下の学年のクラス(例えば6年1組と1年1組というように)2つのクラスが一緒になっていろいろなアトラクションを考えます。12のアトラクションの入場券として、ベルマークを使用するやり方でベルマークを集めています。
たくさん持ってきた子どもが、みんなに分けてあげたり、お兄ちゃん、お姉ちゃんたちが下の学年の子に分けてあげたりして、子どもたち全員が12すべてのアトラクションに参加できるようになっています。
各教室いっぱいに創りあげた、それぞれのアトラクションを、上の学年の子と下の学年の子が、ペアになって一緒にまわりながら、入場券がわりのベルマークを渡し、スタンプを押してもらってアトラクションを楽しみます。
お化け屋敷があったり、ゲームがあったりと、みんなとても楽しみにしているお祭りです。こうして、全て子どもたちが考え自分たちの手でお祭りを行っています。このようなやり方で楽しく、効率よくベルマークを集めています。
ベルマーク活動によって、みんなが少しずつ協力することで学校に備品を贈ることができます。贈るものは毎年、児童会のベルマーク委員会で、子どもたちが決めています。今までに、ドッジボールや電動鉛筆けずり器、ソフトバレーボール、などを贈ってきました。昨年度は、その前の年度までに貯めていたベルマーク預金で、ドッチビー24個、一輪車1台を贈ることができました。子どもたち自身も、ドッチビーを手にしてとても喜び、もっと集めようという次への意欲につながっています。
また、友愛援助として預金の一部が、スマトラ沖大地震・大津波被災地に寄付されました。ベルマークがそんな大きな役割を果たしているということを、これからもみんなに伝えていきたいと思います。
1年で何点集めようといった目標は立てていませんが、無理なく、根気よく、楽しく活動を続けていければいいと思います。部員さんからは「ベルマークに関心が持ててよかった」「家で点数計算する時に、子どもも、楽しんで手伝ってくれた」など好評でした。
私たちも、子どもが「ベルマークを集める」と言うので、関心を持って、1点も逃さないようにと頑張って集めていますが、それがなければ気にもせずただ捨ててしまっていました。子どもたちが喜んでいる姿を見ると、もっとたくさん集めて協力してあげたいという気持ちになります。それから、卒業した方やまだベルマークを知らない方にも、気にかけていただき、学校にベルマークが集まるというシステムができればいいなと思います。
今後も、このベルマークが、いろいろな場所で生かされるように、ベルマーク運動の大切さをアピールしていきたいと考えています。
(映像使用=写真のみ)
=6月12日、ウェルシティ長野(旧長野厚生年金会館)で
練習実り3人の息ピッタリ
6月12日、長野市内のホテルで行われた長野市立吉田小学校の体験発表は、写真20枚近くをスクリーンに映しながらの説明でした。冒頭に学校とPTA紹介を釼持やよいさんがした後、宮下順子さんに交代。実際に卵パックを手にしながら「卵パックを利用して小さなベルマークを仕分けます」と説明すると、伊藤千恵さんが「小さいので息で飛んでいきそうですね」と合いの手。子どもまつりで会場づくりをしている写真には「新聞紙をちぎった作ったプールで宝探しをします。小さい子も、お兄さんお姉さんと一緒に頑張って会場づくりをしていますね」と優しくコメント。またお買い物の紹介では、ドッチビーを持ち、「こうやって遊びます」と、2人で投げて、受けるパフォーマンスも飛び出しました(写真)。
3人とも仕事を持っており、事前になかなか打ち合わせが出来ず、発表前夜、集まり2時間近くリハーサル、当日朝も早くから会場で練習を重ねました。こうした努力が実り、発表では3人の息がピッタリ。会場から大きな拍手を浴びていました。 |