体験報告

中部




7月2日(水)長岡

新潟県柏崎市立柏崎小学校
小林眞実さん(2007年度保健厚生部長)
 柏崎小学校は、明治6年10月2日、第4中学校区第37私学校として創立。明治11年の巡幸の折、明治天皇が一部行在所として、御宿泊されるなど、今年で学校創立135年を迎える、大変歴史ある学校です。3度の改称を経て、昭和22年5月、学校教育法施行により、現在の柏崎市立柏崎小学校となりました。
  柏小は、現在19学級。児童数484名です。市街地中央部に位置し、周辺にはソフィアセンター(図書館)・市陸上競技場・ふるさと人物館・中央コミュニティーセンター・アクアパーク・みなとまち海浜公園等の各種施設があり、児童の学習活動の環境として、大変恵まれています。
  昨年7月の中越沖地震では、柏崎市だけでも14名の方が亡くなり、建物の全壊と大規模半壊があわせて1700棟以上と、甚大な被害を受けました。柏小の体育館も避難所となり、500名を超す被災者が不安で眠れない夜を過ごしました。まもなく1年となる現在も、児童の中には、仮設住宅から学校に通う子もいます。大変な思いをしましたが、子どもたちには怖いと言う記憶だけではなく、人と人とのつながりや助け合いの大切さを知り、地域一丸となって、復興に向け頑張った記憶が、強く残ってくれるものと思います。
  柏小でのベルマーク活動は、保健厚生部を中心に行われます。保健厚生部員は、各学年から3名ずつ選出された18名で構成され、ベルマーク活動以外にも、奉仕作業として、年2回の学校清掃も行っています。
  保健厚生部の活動は、新学期に入ると同時に年間活動計画を立てる事から始まります。事前に部長・副部長・担当の先生で話し合いをし、その後部会を開き、全部員に活動計画と内容説明をします。この最初の部会の時に、各部員の活動しやすい曜日と時間帯を確認しておくと、部員の負担を減らし、これからの活動がしやすくなります。19年度はこうした話し合いの結果、水曜日17時半からということに決めました。それから財団にベルマークを送る発送作業を、第1回目は夏休み前の7月、第2回目を2月中に行う事も決めました。
  第1回目の作業は、前年度の繰越分をベルマーク財団に送る作業となります。
  柏小では、ベルマークを集めた後の、最初の仕分け作業となる会社番号ごとの振り分けは、児童ボランティアと生活向上委員会の子どもたちが行ってくれます。また1年生の給食試食会の後に、会社番号が書かれた大きな紙を使っての仕分け作業を、親子活動として行っているので、保健厚生部は、会社番号ごとに分けられたベルマークを、分担して集計する作業を担当します。
  この集計作業でとても役立ったのが、前年度までの作業手順や反省をまとめたファイルです。各年度ごとの作業の準備段階から、作業中の苦労・反省が記録してあるので、それらを参考にして、自分たちに合ったやり方を決める事が出来ます。それでも分からないところは、直接前部長に聞いたりもできたので、作業を始めるにあたっての不安は、だいぶ解消する事が出来ました。

  6月26日、部員を集めて作業の流れを説明して、いよいよ作業開始です。
会社ごとに分けられたベルマークをある程度同じ量で組み合わせて、あみだで担当する会社を決めます。担当する分が決まれば、部員は発送のための集計作業をする7月10日まで自宅に持ち帰り、約2週間、自分のペースで作業を進められるわけです。
  柏小でのベルマークを集める方法には、月1回の愛校の日に回収袋で集める方法と、「わくわくランド」があります。
  この「わくわくランド」とは、児童が提案・企画運営まで行う手作りのお祭りで、各学年が校内にお店やゲーム、クイズ・おばけ屋敷などいろいろなコーナーを作り、そこでの買物や参加費を、ベルマークで支払うシステムになっています。各コーナーには受付があり、そこに手作りの看板で「1回ベルマーク2枚」などと、必要なベルマークの枚数が表示されているので、子どもたちは自分の好きなコーナーを見つけては、ベルマークで支払いをするわけです。
  わくわくランドは3交代制で行うため、全ての児童が店番とお客の両方を体験します。また、お客のシフトでも、個人で自由に回れる時間と、わくわくグループという、1年から6年までを縦割りにして作ったグループで回る時間とが別々に設けてあるので、子どもたちは仲良し同士で過ごす楽しさと共に、学年の違う集まりで、相談しながら行動する大切さを自然に身につけることが出来るのです。
  毎年わくわくランドでは集めるベルマークの目標が発表されます。わくわくランドは点数ではなく枚数でベルマークを取扱うため、目標は点数ではなく重さになります。最後に集まったベルマークを1つにまとめて、重さを量るわけです。子どもたちの頑張りの甲斐あって、昨年度は無事に目標の3`グラムを達成することができました。
  またわくわくランドは保護者も客として参加する事ができるので、通常の授業参観では見ることの出来ない子どもたちの姿を見ることの出来る、楽しいイベントとなっています。
  例年ですと、1年生の親子ベルマーク作業は夏休み前。わくわくランドも12月の行事なのですが、部会の際「学校や仕事が休みのときは、やっぱり普通に休みたい」という意見が多く聞かれたため、2回目の発送作業はかなりの強行となりましたが、学校側も忙しいスケジュールの中、昼休みを使っての児童ボランティアへの呼びかけるなどして、協力してくれました。
  こうした結果、2回目の集計作業は2月21日〜3月5日と、当初の活動予定よりは若干遅くなりましたが、春休み前に、19年度の保健厚生部の全活動を終了する事ができ、春休みは作業に追われることなく、ゆっくり過ごす事が出来ました。
  また、2回目の発送作業と並行して行ったのが、エプソンとキヤノンのプリンターの使用済みインクカートリッジと、トナーの回収です。これまでになかった活動でしたが、2社ともインクカートリッジが1個5点。トナーに関しては1個50点と点数が高く、しかも面倒な集計作業が必要ないので、始める事にしました。
  問題になったのが、どのようにして回収するかということです。通常のベルマークのように切り抜いた紙やビニール製ではなく、カートリッジそのものを集めなければいけないため、かさばり、またトナーはとても重いので、登校の際に児童に持たせるのは大変です。学校との話し合い、授業参観の時に保護者に運んでもらうようにしました。
  まず参観の前に保健厚生部からのお知らせとして、手紙で回収方法と場所を案内しておきます。そして参観当日、2階踊場に長テーブルで回収場所を作るようにしました。こうした活動を続ける事で、少しずつですが、確実にインクカートリッジとトナーが回収できるようになりました。
  19年度に柏崎小学校保健厚生部が集計したベルマークは、33万7646点です。
  1回目の集計21万7092点の中には、既に活動を中止してしまった、近隣の比角小学校から譲り受けたベルマークが含まれています。2回目の集計11万3539点の中には、中越沖地震の激励のために、岐阜県山県市の高富小学校から柏崎市教育委員会に送って頂いたベルマークと、朝日新聞アスパラクラブより送って頂いた5万3000点のベルマークも含まれています。素晴らしい集計結果を得られたのは、沢山の皆様のご協力があってのことです。ベルマークのつながりを実感し、心から感謝しております。
  そして2月に活動を開始した、使用済みインクカートリッジとトナーの回収ですが、こちらはわずかな期間の中で7015点もの成果を上げる事ができました。
  柏崎小学校のベルマーク活動参加は、今年で46年目になります。過去に拡大機やポリッシャー(大型掃除機)を購入していますが、ここ数年は大きな買物はせずに、「何か記念に残るものを」と、預金を続けています。現在のベルマーク預金残高は62万3477円です。これから何年先になるかわかりませんが、きっと素晴らしい記念の品を購入できるに違いないと、とても楽しみにしています。
=7月2日、長岡商工会議所大会議室で


7月1日(火)新潟

新潟県燕市立吉田南小学校
中島由美子さん(2008年度施設厚生委員長)
水落和美さん(同委員会担当教諭)
(右から)
 私たちの吉田南小学校は、燕市の西端、旧吉田町(平成18年3月に分水町、燕市との合併)にあります。創立45周年目、いまの校舎の少し先に平成23年度の完成を目指して新校舎の建設が始まっています。全校児童数は508名、19学級の学校です。
  燕市は、金属洋食器・金属ハウスウェアで有名ですが、当校も工業団地を学区に有しております。また、西に弥彦山・国上山を仰ぐ越後平野に位置しており、越後線と国道116号線という交通の要線が南北に走っています。学区内には燕市役所の新庁舎の設置が予定されており、周辺施設、団地造成などの諸政策とあいまって大きな飛躍が期待されている地域です。
  学校は「かしこく・やさしく・たくましく」を教育目標に掲げ「学び続ける心・人のためにつくす心・鍛える心」の育成をめざして教育活動をおこなっています。また、学校の教育活動を支えるものとして「地域とともに育てる故郷の心」を大切にし、保護者・地域との連携に力を入れています。教科学習、総合的な学習、学校行事などにおいて保護者や地域に学び、共に参加する教育活動を実施しています。
  表現活動がさかんな学校で、毎年2月には5年生児童が振りつけを考えたダンスの発表会があります。5年生は12月から自分たちでダンスを考え、それを全校の児童に朝学習の時間や昼休みに伝達します。このダンスは、6年生を送る会をはじめとして、着任式・1年生を迎える会・運動会・その他児童会行事など機会あるごとに全校で踊ります。
  ベルマーク運動に参加したのは1965年(昭和40年)、学校創立3年目からです。40年余りの間に集まったベルマークが300万点を超え、昨年度に表彰を受けました。毎年7万5000点〜9万点程度集められているようです。PTA会員だけでなく、地域にも回覧板などを通して協力を依頼しています。吉田商工会議所の婦人部では、毎年ベルマークの仕分けまでして、学校に届けてくださいます。他にも、近所の小学生のいる家庭に届けてくださっている方が地域内にはかなりいらっしゃるようです。
  集まったベルマークで昨年は逆上がりの練習補助器を2台購入しました。他にも一輪車やボールなど子どもたちの遊びや学習に密着したものを学校、児童、保護者の希望を聞きながら購入しています。また、新校舎移転時に記念になるものや必要なものが購入できるように大半は預金に回しています。
  PTAのベルマークを担当する委員会は施設厚生委員会という名称で、各学級から1名の割合のメンバーで構成しています。委員会では、ベルマーク集計の他に学校のガラスふきの音頭をとるのが主な活動です。本校では、各学年からPTA役員を選出した後、所属メンバーを決めるシステムになっていて、他に広報委員会、教養委員会、各学年委員会があります。他の委員会とのかねあいの中では、「他の委員会のように、平日の夜の会合が多い委員会は参加・活動が難しい」「自宅で少しずつ作業をする形で貢献できるのが自分に合っている」といった委員が多いのが特徴です。それは、活動の仕方がこれから説明するような形で運営されているためだと思われます。
  5月、6月、9月、10月、11月、12月、1月の各月の10日に担任がベルマーク袋を各学級で配布します。翌日、各家庭で集めたベルマークを袋に入れて子どもたちが持ち寄ったら、担任がそれを担当者への持ち帰り用袋に入れて各委員に子どもを通じて届けます。ベルマークを持ってきてくれた子どもの袋にはシールなどの印を付けています。学校からのベルマークを受け取ったら、各家庭での個人集計作業の開始となります。
  集計の仕方については、PTAの役員会の折りに、実物を使って説明します。
番号分のプリンカップとチャック付きの袋、集計用紙を手元に「およそこんな方法で」といった簡単な説明ですが、「全体集計までに、分類と集計用紙が出来ていればOK、後はやりやすい方法で工夫してやってみてください」といった程度でも、みなさんきちんと作業をしてくださっています。だいたいの場合は、集まったベルマークを番号ごとにまずプリンカップに分け、さらに番号ごとに点数別に分け、集計用紙に記録したらチャック付きの袋にまとめて入れているようです。
  全体集計は最近では、年に2回、7月と2月の休日の午前に学校の図書館に集まって行っています。各自が分類しチャック付き袋に入れたベルマークと集計用紙を持ち寄ります。学校の担当者が、番号順に送付用の袋を並べておいたところに、ベルマークと集計用紙を置いて並べたら、学年ごとに分担して、ベルマークをそれぞれ送付用の袋に入れ、集計用紙を合計していく作業を行います。マークによって数の多少があるので、はやく終了した学年は終わらない学年を手伝うなど、みんなが協力して、いつも2時間程度で作業が終わります。2月の集計時は、5カ月分の集計なので点数も多いのですが、1回やって慣れているので1回目と同じくらいの時間で作業ができるようです。 
  このように学校での作業が極力少なくてすむように、先輩たちが段取りを考えてくれたことが、保護者の方々の生活様式や考え方が変わってきた現在でも、無理なく長く活動が続けられている大きな理由だと考えます。
=7月1日、新潟ユニゾンプラザで


6月19日(木)沼津

静岡県沼津市立片浜小学校
浅井 正人さん(片浜小学校教頭)
片岡 晴美さん(2007年度PTA母親委員)
加藤 京子さん(08年度同委員長)
望月 万利子さん(同副委員長)
中尾 恵子さん(07年度同委員長)
(右から)
  沼津市西部の旧東海道沿いに位置する私たちの校区は、富士山、千本浜、駿河湾と自然豊かで、人情も厚く、とても住みやすい所です。児童数は一時、1000人以上の時代もありましたが、現在は476人が在籍しています。
  片浜校区はボランティア活動が盛んです。例えば「アタックルーム」は、小学校の参観日に児童の弟や妹たちの世話をする託児ボランティアです。このほか小学生を対象に隔週火曜の朝に地域の人が読み聞かせをする「おはなしタイム」、部活動のない月曜午後4〜6時に赤ちゃんや園児のいる家庭に中学生が伺って世話をする「ベビーシッターボランティア」……。こうした活動が認められ、昨年は朝日新聞社の「のびのび教育賞」を受賞し、ベルマーク財団からも奨励金をいただきました。
  ベルマーク活動はPTAの母親委員会の担当で、児童会の「地球にやさしい委員会」の子どもたちも協力しています。
  4月に「ベルマーク回収のお願い」の文章とベルマーク一覧表、チャック式の回収袋を全家庭に配布します。回収は年に10回。持ち寄ったベルマークは各クラスに置いてある回収缶に入れられ、「地球に…」委員会の子どもたちが集めます。今年度からは集めたベルマークを会社別に分けるところまで子どもたちにお願いすることにしました。
  続いて母親委員の出番です。メンバーは16人ですが、副委員長が次年度の委員長になるため、うまく引き継ぐことができます。
  活動は年に10回で、午前9時〜正午。普通の月はベルマークを切りそろえます。細かい作業ですが、コーヒータイムもあり、意見交換をしながら楽しく取り組んでいます。7月は仮集計。会社ごと点数別に、それぞれ10枚ずつセロテープでまとめます。点数ごとに小さいチャック式の袋に入れるなど、他のマークと混ざらないよう工夫しています。12月も同じ作業をして財団に送るとともに、先生に購入品を考えてもらいます。
  昨年度は約9万点を集め、大型メガホンと一輪車3台を購入しました。品物は1月に届き、PTA理事会で皆さんに見てもらうとともに、2月には学校の朝会で贈呈式を行い、子どもたちに紹介しました。
  運動を盛り上げるため、昨年度は使用済みカートリッジ回収のお願いや新入生への要請など、広報活動にも力を入れました。教材で使うリコーダーや上履き、給食のアイスクリームなどにもベルマークがついていることを知らせ、確実に回収しました。
  今後の目標は、現在の累計点数163万点を早く200万点の大台に到達させることです。子どもたちや地域の方々の協力や理解を得て、地道にコツコツ継続していきたいと思います。
(スライドショーを使って発表)
=6月19日、沼津市民文化センターで


6月18日(水)豊橋

愛知県豊橋市立新川小学校
鈴木 敦子さん(2008年度PTA事業部長)
村田 明美さん(同PTA副会長)
白井 晶代さん(07年度同事業部長)
(前列右から)
内田 昌宏さん(同)
大森 敬之さん(08年度PTA会長)
(後列右から)
 豊橋駅から徒歩20分圏内にある新川小学校は明治34年の創立です。平成11年に新築された校舎は太陽光発電システムを採り入れた多機能校舎で、国のエコスクールのモデル校になっています。また教室と廊下の間仕切りが可動式になっていて、取り払うと広い空間が生まれます。子どもたちは広々とした環境で、伸び伸びと学んでいます。
  周辺には消防署や裁判所、さらに税務署・法務局・ハローワークの入った合同庁舎など、多くの公的機関があります。市中心部のドーナツ化現象で、昭和31年に2236人いた児童数が現在は291人と、ざっと8分の1にまで減少しました。
 こうした児童数減少の中でも、年に7〜8万点ずつベルマークを集めているのは、PTAと児童と地域の三位一体の取り組みがあるからです。PTAでは事業部(部長2人、部員13人)がベルマークと資源回収を担当、校内では5年生がボランティアとして協力します。そして地域の応援があります。多くの人の意識に「1点が1円の教育ボランティア」が根付いています。
 ベルマークの回収と整理ですが、まず年度初めに子どもたちにベルマーク一覧表とベルマーク回収袋を配ります。回収は月に1回です。このほか校区内の人が集まる場所(郵便局、銀行、薬局など)に回収箱を設置し、校区内の資源回収時にベルマークを一緒に出すよう依頼して、一般の人の協力を求めます。
 各クラスで提出されたベルマーク回収袋を5年生が回って集め、回収袋に「謝礼印」を押します。そして、ベルマークを会社番号別に仕分けます。その後の集計と地域の回収箱からの回収は、PTA事業部の担当です。まとめたベルマークは学期ごとにベルマーク財団に送り、お礼と報告を兼ねた「ベルマークだより」を発行しています。
 反省点と今後の改善点としては、@地域の皆さんに大変協力をいただきながら感謝の気持ちを伝えられないAベルマークの周りを大きく切るようお願いしているが定着せず、ガムなどの小さいマークに苦労しているB作業人数が多いのに集計の机が狭く、隣同士、マークが混ざりやすいなどが挙げられます。
 1枚は数点でしかありませんが、多くの協力を得て数万点になり、自分たちの使うものに変わって一部が災害被災校などへの援助になる――子どもたちにとって貴重な体験です。これからもベルマーク運動が続くことを願い、感謝の気持ちを忘れず、保護者や地域の皆さんの、より一層の理解と協力をいただけるよう努力していきたいと思っています。
(スライドショーを使って発表)
=6月18日、豊橋市民文化会館で


6月17日(火)四日市

三重県鈴鹿市立白子小学校
服部 ゆきさん(2007年度PTAベルマーク部員)
松林 久美子さん(同副部長)
片瀬 志保さん(同部員)
(前列右から)
守谷 富美子さん(同)
木村 京子さん(同)
上月 早苗さん(同部長)
(後列右から)
 鈴鹿市南東部に位置する白子の町は、古くから商業、漁業、農業地域として発展してきた所で、伊勢型紙や鈴鹿墨などの伝統産業も脈々と続いています。白子小は児童数564人の市内でも大きな学校の一つで、創立130年を超える伝統ある学校です。
  PTAは本部役員10人、地区委員47人、学級委員38人。地区委員を中心に、各専門部に分かれて活動しています。その一つにベルマーク部があり、部員10人で活動しています。
  年度初めに1年間の日程を決め、ベルマーク封筒を作成するのが部員による最初の仕事です。毎月のベルマーク活動週を決めてPTAの皆さんに知らせ、全会員が1度は作業当番として出席するように調整します。封筒には、ポケモンやサザエさんなど子どもたちが喜んでくれそうなキャラクターを張っています。
  作業は、月曜が1年生、火曜は2年生の保護者というように割り振っています。月曜に会社別に仕分けし、火曜から金曜にかけて点数ごとに集計します。ビニール製や薄い紙などは10枚ごとにホチキスで留め、端数は翌月に回します。ホチキスで留められないような小さいものは小袋に入れ、枚数と点数を記入します。点数ごとの集計をして、確認したものを小さい点数から順に用紙に書き入れ合計点を出します。別の人に確認してもらって間違いがなければ日付と名前を書いて封筒に入れ、封をします。こうしてできた封筒を年に3回発送しています。
  ベルマークの回収は、作業日の10日から2週間前に児童にベルマーク封筒を配布して行います。家庭から持参したベルマークは、5、6年生のボランティア委員会の子どもたちが回収して大箱に入れてくれます。このほか地域のショッピングセンターや公民館に回収箱を設置させていただき、毎月回収しています。直接学校に届けてくださる近所の方もみえ、感謝しています。ベルマーク新聞は年に4回発行、最新の情報をお知らせするとともに、協力のお願いをしました。
  これまでベルマーク預金で購入した主なものは冷蔵庫、テント、一輪車、加湿器などがあります。昨年度はサッカーボール10個、ストップウオッチ3個、絵本棚を購入できました。
  ベルマーク運動に参加して43年、2月末時点の累計点数は県内4位の753万点余に達しています。年度別の点数は近年、下降線をたどっていますが、子どもたちに還元できる喜びがあっての活動であり、今後も学校や地域の方々、子どもたちと一緒に力を合わせて充実した活動にしていきたいと思います。
(スライドショーを使って発表)
=6月17日、四日市市文化会館で


6月13日(金)津

三重県伊勢市立小俣小学校
荒木 桂子さん(08年度PTA教育設備委員)
安部 あけみさん(同)
山中 亜紀さん(同委員長)
池嶋 由香理さん(同委員)
(右から)
 小俣町は昔から農業が盛んでしたが、私たちの子どもの頃に比べると住宅が増え、地域ボランティアの方も協力的で、活気ある地域になりました。
  明治6年創立の学校は児童数667人で、南勢地域一の大規模校です。しかし最近は少子化でPTAの活動にも影響が出てきています。クラスが減り役員も減って、役の割り振りが大変なのです。4つある専門部のうち私たち教育設備委員会は多くの人手が必要で、役員が減ると負担が大きくなります。現在、教育設備委員会は総勢43人ですが、5、6年生のベルマーク委員17人の子どもたちにも協力してもらっています。
  ベルマーク活動で毎年実施しているのは、1年生の保護者による奉仕作業です。今年は5月13日に開きました。分別や集計などを実際に体験してもらってベルマークの回収内容や目的を理解してもらう狙いです。例えば「ロッテガムなどはマークがとても細かく、外袋をそのまま広げて持ってきてもらえば作業がはかどる」「アイスクリーム、砂糖などは子どもたちも直接触るものなので、洗ってもらう」など、実物を手にしながら作業を体験することで理解が深まります。
  教育設備委員会は年に5回です。作業は約2時間。回収されたベルマークの分類と集計をします。当日参加できなくなった委員さんには、家庭で作業をしていただくため、「お土産」のベルマークを用意し、子どもさんを通じて渡しています。依頼文には集計期限を記入し、それまでに提出してもらいます。
  ベルマークは毎月初めに1回、1世帯1袋のベルマーク袋を配り、回収しています。袋には新規参加企業・商品追加や回収の際のお願いも一緒に印刷してあります。たくさん集まるキユーピー、日清ラーメン、ロッテガムなどは、他のベルマークと混ざらないよう小袋に入れてもらっているおかげで、子どもたちのベルマーク委員による分類作業でも助かっています。このほか、大型スーパーや図書館、郵便局など地域内の10カ所に回収箱を設置させていただき、地域の方たちの協力を受けています。これらは役員が分担して仕分けし、集計します。
  昨年度は、CDラジカセ、ビデオ、ホットプレート、オーブン、ストップウオッチ、ソフトバレーボールなどを購入させてもらい、どれも子どもたちのために役立っています。そして「スマトラ沖大地震・大津波の被災者を助けよう」をはじめとする友愛援助のすべての事業に、少しではありますが寄付させていただきました。
  昨年度は三重県で2位、全国で44位という成績でした。今年度の目標は年間20万点で、県1位になれるよう取り組んでいきます。
=6月13日、三重県教育文化会館で


6月12日(木)岡崎

愛知県岡崎市立梅園小学校
白濱  敦子さん(2008年度PTAベルマーク部副部長)
廣瀬  ひとみさん(同部長)
加治佐 眞由美さん(同PTA会計監査)
稲吉  幸江さん(同PTA副会長)
(右から)
 私たちの学校は市中央部の高台に位置し、学区には古くからの商店街が広がっています。名鉄東岡崎駅、国道1号にも近く、交通の便がよい所です。創立は学制制定以前で、今年で138年を迎える歴史と伝統を誇ります。4年前に新校舎が完成し、すばらしい環境の中で724人の児童が毎日生き生きと過ごしています。
  学校には子どもたちの元気な姿を応援するボランティアがたくさんいます。読書活動を助けるお母さん、施設の修繕や子ども会の活動に参加するお父さん、日々通学路に立つ「見守り隊」の人たち……。PTAの活動も活発で、「誰もが支援者」を合言葉に、どの家庭も年に1回は学校行事などのお手伝いをすることになっています。
  ベルマークもその活動のひとつです。どの活動を支援するかは4月に希望を調査して決めますが、ベルマーク部を希望するのは70人ほど。最初にその人たちに対する作業説明会を開いて、年間のベルマーク整理日(7、12、2月)のうち、どの日に参加するかを決めてもらいます。
  ベルマークの仕分けは、以前はPTAの学級委員が学級ごとに集まったベルマークを家に持ち帰って作業する方式でした。しかし学級委員の負担が大きいという声があり、子どもたちが仕分けるように改めました。給食の牛乳パックで作った番号別の整理箱を各教室に置き、子どもたちは家から持ってきたベルマークをそれぞれの箱に仕分けして入れます。ある程度集まったら児童会室に運び、全校用の回収分別ボックスに移し入れます。
  PTAベルマーク部の仕事は、これを点検して集計するだけです。子どもたちの仕分けのおかげで負担が少なくなり、年に2回だった作業日を3回に増やしました。集計は1人が一つの番号を担当し、同じ点数を10枚ごとにまとめてホチキスで留めたり、台紙に貼ったりします。最後に部長、副部長、役員で計算してまとめます。
  このほか昨年からPTAのバザー会場にベルマーク入れを設置したり、近くの店にプリンターの使用済みカートリッジを回収に行ったり、地域への呼びかけもしています。
  こうして集まったベルマークで昨年度は竹馬と一輪車を購入しました。子どもたちが楽しく学校生活を送ることができるよう、有効に活用させていただいています。
(スライドショーを使って発表)
=6月12日、岡崎市民会館で


6月11日(水)名古屋【2】

愛知県犬山市立楽田小学校
光清 有子さん(2007年度PTA総務委員長)
中本 知代さん(同委員)
大島 由紀子さん(同)
(右から)
 私たちの学校は児童数850人、保護者数622人で、犬山市内一のマンモス校です。PTAには6常任委員会があり、私たち総務委員会は学校行事のお手伝いや社会見学の企画運営、ベルマーク収集活動などをしています。
  1964年以来43年続いている活動をさらに積極的な活動にしようと、2006年度から「ベルマーク通信・たより」の発行、児童広報委員会との連携などに取り組みました。06年度は年に3回、通信を発行しました。徐々に活動が浸透して、この年は8万6千点のベルマークが集まりました。そして私たちに引き継がれました。
  07年度は、@ベルマーク回収強化月間・期間(6月、9月、12月末〜1月初旬)を設けるA授業参観などの学校行事に回収箱を臨時設置するB地域の皆さんに向けた小学校の資源回収のお知らせにベルマーク回収のお願いを載せるC仕分け作業の日程を収集期間が終了した時点で早めに予定するD集計したベルマークをこまめに発送し、6年生が卒業するまでに商品を購入して贈呈式まで行うE児童の皆と関わりながらベルマーク収集をする――などを考えながら活動をしてきました。
  ベルマーク通信は7号まで発行。ベルマークの切り方や収集期間のお知らせ、集計結果、ベルマーク協賛会社の加入・脱退情報などを伝えました。07年度も地域の方々への資源回収のお知らせに「ベルマーク収集活動をしています」という案内を載せ、たくさんのベルマークが集まりました。また地域の夏祭りにPTAが出店したテントの前にベルマーク回収コーナーを設け、持ってきてくれた方にPTA予算で購入したお菓子をプレゼントしたりもしました。
  点数集計をするとき、例えば46番のニッスイ(日本水産=冷凍食品)のようにセロハン状のものは同じ点数を10枚ずつ束ね、ホチキス止めします。また26番の森永製菓は紙状で小さいので、同じ点数を10枚ずつ並べてテープで一連になるように貼ります。セロハンテープ・ホチキスは必需品です。
  結局、07年度の集計点数は9万2065点でした。鉛筆削りを各クラスに1台ずつ合計30台と、ドッチビーを前年度の補充程度の枚数を購入。3月7日に贈呈式を行いました。式では私たちから、1年間のお礼と今後の協力を依頼しました。
  年度末に3年生から5年生の保護者100人の皆さんにアンケートをお願いしたところ、78人から回答をいただきました。意見の中に「子どもたちのために、この活動を大切にしていこう」という声がありました。通信を通して、伝えることをしっかりとすれば、保護者も児童も意識が変わってきます。私たちは伝える手段である「ベルマーク通信」をもっとわかりやすいものにしていきたいと思いました。
  今年度のPTA総務委員会から08年度第1号の通信が発行されました。これからも、ますます楽田小学校がベルマーク活動を通じてPTA活動が活発になっていくように私たちは地域のみなさんの協力をいただきながら、がんばっていきたいと思います。
<映像使用=OHC(投影装置)を使って発表>
=6月11日、名古屋市の朝日会館で


6月10日(火)浜松

静岡県浜松市立中央幼稚園
小林 百合香さん(2007年度PTA副会長)
堤 直美さん(同施設部長)
谷口 幸子さん(同会長)
(右から)
 私たちの幼稚園は浜松市北西部の旧引佐郡細江町にあり、年少1、年中2、年長1の4クラス83人という小規模な幼稚園です。PTAには保健、交通安全、教養、施設の4専門部があり、1973年に活動を始めたベルマーク運動は施設部を中心とした役員全員で取り組んでいます。
  ベルマークは、月ごとにPTA全体に収集袋を配布して集めます。番号別に仕分けられるよう、中に小袋を入れています。年に2回のPTA総会の時には、マークの切り方や袋の入れ方などを繰り返し説明しています。近隣のスーパーや社会福祉協議会などにも回収箱を置かせていただき、地域の方の協力を受けています。
  PTAから集められた分と、スーパーなどで協力いただいた分を月に1度、仕分けします。まず牛乳パックで作った番号別の小箱に仕分けし、10枚ごとにセロハンテープでまとめて引き出しにしまいます。この作業は地区ごとの草取り作業日に行います。地区ごとですから、1年間でPTA全員がベルマークの仕分けに参加することになります。短い時間ですから仕分けが終わらない地区もありますが、その分は後日、役員や施設部員が片付けます。PTA全員が仕分け作業に携わることが、PTA会員一人ひとりのベルマーク意識を高めていったと思います。
  集計と発送は施設部を中心とした役員全員で行います。3人ずつがグループになって、点数を数える人、計算する人、袋に入れる人、それぞれ確かめながら、ミスがないよう慎重に進めます。
  1年間に集めた点数は3万5912点です。小規模の幼稚園ですから決して多い方ではありませんが、皆さんの協力でたくさん集めることができたと思います。昨年度は、活動を始めてからの累計が200万点を突破、ベルマーク財団から感謝状をいただき、大きな励みとなりました。
  ベルマーク預金で、これまでにデジタルカメラや鍵盤ハーモニカ、掛け時計、クリーナーなどを購入しました。これらは子どもたちのために活躍しています。昨年度は、ベルマーク預金にPTAバザーの収益金を合わせ、プールのマットを新しくすることができました。1年間、ベルマーク活動に携わって感じたのは、目標を持って収集することがとても大事だということです。一人ひとりが意識を強く持ち、小さなマークも見逃さずに集めた結果がプールマットという形になり、とても満足しています。
  私たちは、今年3月に一番下の子どもが卒園し、幼稚園での任務は終わりました。しかし子どもたちが入学した小学校で、ベルマークボランティアを立ち上げる予定です。この小学校では昨年、図書を購入しようとベルマークを集めていましたが、活動が軌道に乗らないようで、せっかく集まったベルマークがそのままでした。そこで、幼稚園での経験を生かし、私たち3人を中心としたボランティアで図書室の本を1冊でも多く購入したいと考えました。また皆で活動する場ができ、新たな目標もできて、とてもうれしく、楽しみな気持ちでいっぱいです。
(スライドショーを使って発表)
=6月10日、アクトシティ浜松で


6月12日(木)長野

長野市立吉田小学校
釼持(けんもつ)やよいさん(2008年度PTA厚生部長、07年度厚生部員)
宮下  順子さん(08年度厚生部副部長)
伊藤  千恵さん(同)
(右から)
 私たちの吉田小学校は、地域の願い「積成学校」として明治7年に、開校された、今年で135年の伝統を持つ歴史のある学校です。「積成」とは、小さいことでも少しずつ積み上げて大と成す、の意味で、努力を惜しまず継続していく、ということです。長野市の北部に位置し、JR北長野駅と長野電鉄吉田駅が、すぐ近くにあります。周辺の住宅街は交通の便がとてもいいので、近年はマンションが次々と建設されています。近くにはいろいろな水鳥がたくさん訪れることで有名な辰巳池があり、また俳句の名人「何丸」でも有名で、町おこしにも一役かっています。歴史と自然に恵まれた所です。
  吉田小学校は、現在、26学級で802名の子どもたちがいます。学校では「なかよく たくましく学びあう 吉田の子ども」という目標を継承し、子どもたちの育成に力を入れています。
 また、PTAによる登校時の「おはよう当番」と、地域の方々のボランティアによる下校時の「大いちょうパトロール隊」という、毎日の登下校の際、通学路に立って子どもたちの安全を見守るという活動も行っています。毎年6月には、地域の誰でも参加できる「地域公開参観日」があり、学校や子どもたちの様子を地域の方々にも見学してもらっています。学校と地域、そしてPTAが手をたずさえて吉田の子どもたちを見守り、活動しています。
 ベルマーク活動は厚生部が担当しており、構成メンバーは各クラスから1名ずつと部長を合わせて25名です。厚生部の主な仕事は、ベルマーク、ロータスクーポンの仕分け、集計作業です。
  年に7回ある部会で、各クラスから回収された分の仕分け集計を行っています。卵パックを利用して、小さなベルマークを仕分けしていきます。時間は午前10時〜12時くらいまでの2時間です。細かくて手間のかかる作業ですが、おしゃべりしながら楽しくすすめています。時間内に出来なかったり、出席できないことがあったりしても、仕分けしたベルマークをそれぞれが家に持ち帰り、全員で集計作業をしています。
 ベルマーク運動への参加は、1963年からで、2006年には、累計500万点を突破して財団から感謝状をいただきました。
 毎年11月には児童会主催の「吉田子どもまつり」が行われます。姉妹学級で、上の学年のクラスと下の学年のクラス(例えば6年1組と1年1組というように)2つのクラスが一緒になっていろいろなアトラクションを考えます。12のアトラクションの入場券として、ベルマークを使用するやり方でベルマークを集めています。
  たくさん持ってきた子どもが、みんなに分けてあげたり、お兄ちゃん、お姉ちゃんたちが下の学年の子に分けてあげたりして、子どもたち全員が12すべてのアトラクションに参加できるようになっています。
 各教室いっぱいに創りあげた、それぞれのアトラクションを、上の学年の子と下の学年の子が、ペアになって一緒にまわりながら、入場券がわりのベルマークを渡し、スタンプを押してもらってアトラクションを楽しみます。
  お化け屋敷があったり、ゲームがあったりと、みんなとても楽しみにしているお祭りです。こうして、全て子どもたちが考え自分たちの手でお祭りを行っています。このようなやり方で楽しく、効率よくベルマークを集めています。
  ベルマーク活動によって、みんなが少しずつ協力することで学校に備品を贈ることができます。贈るものは毎年、児童会のベルマーク委員会で、子どもたちが決めています。今までに、ドッジボールや電動鉛筆けずり器、ソフトバレーボール、などを贈ってきました。昨年度は、その前の年度までに貯めていたベルマーク預金で、ドッチビー24個、一輪車1台を贈ることができました。子どもたち自身も、ドッチビーを手にしてとても喜び、もっと集めようという次への意欲につながっています。
 また、友愛援助として預金の一部が、スマトラ沖大地震・大津波被災地に寄付されました。ベルマークがそんな大きな役割を果たしているということを、これからもみんなに伝えていきたいと思います。
  1年で何点集めようといった目標は立てていませんが、無理なく、根気よく、楽しく活動を続けていければいいと思います。部員さんからは「ベルマークに関心が持ててよかった」「家で点数計算する時に、子どもも、楽しんで手伝ってくれた」など好評でした。
  私たちも、子どもが「ベルマークを集める」と言うので、関心を持って、1点も逃さないようにと頑張って集めていますが、それがなければ気にもせずただ捨ててしまっていました。子どもたちが喜んでいる姿を見ると、もっとたくさん集めて協力してあげたいという気持ちになります。それから、卒業した方やまだベルマークを知らない方にも、気にかけていただき、学校にベルマークが集まるというシステムができればいいなと思います。
  今後も、このベルマークが、いろいろな場所で生かされるように、ベルマーク運動の大切さをアピールしていきたいと考えています。
(映像使用=写真のみ)
=6月12日、ウェルシティ長野(旧長野厚生年金会館)で

練習実り3人の息ピッタリ
 6月12日、長野市内のホテルで行われた長野市立吉田小学校の体験発表は、写真20枚近くをスクリーンに映しながらの説明でした。冒頭に学校とPTA紹介を釼持やよいさんがした後、宮下順子さんに交代。実際に卵パックを手にしながら「卵パックを利用して小さなベルマークを仕分けます」と説明すると、伊藤千恵さんが「小さいので息で飛んでいきそうですね」と合いの手。子どもまつりで会場づくりをしている写真には「新聞紙をちぎった作ったプールで宝探しをします。小さい子も、お兄さんお姉さんと一緒に頑張って会場づくりをしていますね」と優しくコメント。またお買い物の紹介では、ドッチビーを持ち、「こうやって遊びます」と、2人で投げて、受けるパフォーマンスも飛び出しました(写真)。
 3人とも仕事を持っており、事前になかなか打ち合わせが出来ず、発表前夜、集まり2時間近くリハーサル、当日朝も早くから会場で練習を重ねました。こうした努力が実り、発表では3人の息がピッタリ。会場から大きな拍手を浴びていました。


6月11日(水)松本

長野県茅野市立永明小学校
小松 恵さん(2007年度施設委員長、08年度PTA副会長)
 永明小学校は、日本最古の国宝「縄文のビーナス」や日本三大奇祭の1つの「御柱祭」でも有名な茅野市の玄関口、JR中央線茅野駅のすぐ近くにある小学校です。市内では規模の大きい学校のひとつです。
  永明小学校は県内の「三明小学校」の1つでもあり、その歴史は古く、今年で創立135周年を迎えております。PTA活動は、昭和22年に発足してから今日まで地域の皆様の協力のもとに活動してまいりました。
  ベルマーク収集活動の歴史も古く、昭和40年代からスタートし約4年ごとに100万点のペースで収集し続け、平成13年度には県内小中学校で初めて700万点を達成しました。また18年度にはやはり県内で初めて800万点を達成し、表彰して頂きました。
  永明小学校PTAの施設委員会では,児童の健全育成を願い、学校施設の充実・保安・環境整備を目的とした年2回のPTA作業と、校具の充実を図ることを目的としたベルマーク収集・整理活動を中心に活動しています。ベルマーク活動は、児童会ベルマーク委員会とPTA施設委員会が取り組んでいます。
  収集は、ベルマーク委員会の子どもたちが隔月に各クラスから収集したり、収集期間以外も施設委員会の会議室に常時回収箱を設置し、ベルマーク、インクカートリッジ、トナーカートリッジ等を収集しています。また、児童会ベルマーク委員会から各地区の回覧板に「児童会からのお知らせ」として、収集への協力のお願いの紙を回して頂いたりとしています。ことに、トナーカートリッジは、数が多ければ直接引き取りに伺ったり、市の中心部に学校が所在しているのを生かし、近くの企業や商店にご協力頂いたりしています。
  仕分け作業は、児童会の委員会活動で行うほかに、施設委員会が中心となって年間7回実施しています。7回のうち3回は、委員だけでなく保護者ボランティアとともに行っています。作業の手順は、収集したベルマークを会社別に仕分けし、更に点数別に仕分けて、集計までをします。特色としては、点数別の仕分けをする時に、リンゴの出荷用パックを使い、地元特産品の資材を有効活用しています。
  このように、長年に渡りベルマーク活動に取り組んでおりますが、活動を維持するには苦労もあり、工夫・改善が必要となります。
  私が委員長をしていた18年度は、まず保護者ボランティアの回数を4回から3回にし、負担を軽くすると共に、施設委員の負担を減らす事にしました。そして、1個あたりの点数が高いインク、トナーカートリッジの回収に力を入れ、会員にもその点を繰り返しアピールしました。その結果、認知度があがり17年度よりも多くの回収に結びつきました。18年度には、累計800万点を達成するという大変嬉しい結果となりました。
  また、従来ベルマークをきれいに切り取るという作業に時間がかかりすぎて、仕分け・集計作業に支障が出ておりました。加えて、保護者ボランティアを集める事にも各クラスの委員にかなりの負担感がありました。このことは、本校のベルマーク活動を維持する上で大きな問題でしたが、私が委員長を務めていた18年度中には、なかなか改善することができませんでした。
  幸いにも、19年度もPTA副会長として役員を続け、施設委員会を担当することとなり、18年度の問題点を改善することにかかわることができました。まず、ベルマークの切り取りについては、昨年の松本地区説明会の折に、きれいに切り取らなくてもよいということを知り、仕分けや集計の時間を大幅に短縮することができました。
  保護者ボランティアの人集めでは、PTA作業やプール当番と同様に、学年分担にしてもらうよう提案し、2学年の保護者全員に担当していただくことになりました。2年生の保護者は3回の仕分け・集計作業に、少なくとも1回は参加することとなり、委員の負担を軽減するとともに、保護者ボランティアの人数を増やすことができました。このことで、仕分け・集計の時間短縮が図られるだけでなく、ひいては、ベルマークの年間集票点数アップにもつなぐことができました。18年度は県内14位であったものが、19年度は4位と躍進しました。
  このような具体的な改善もいたしましたが、本校ベルマーク活動を支えてきたものは、問題点の見直し・改善だけでなく、施設委員一人一人が「毎年15万点から20万点を目標にする」という意識作りと、児童含め保護者などのベルマーク収集への意識付けなどの成果であり、そのことが原動力となって長年全国ベスト100位内・県内ベスト20位以内を保っているのだと思います。
  最近は、我が校でも収集が大変難しくなってはいますが、毎年全国ベスト100位内・県内ベスト20位内をキープし、さらには、900万点達成をめざし全校及び地域ぐるみでベルマーク収集に力をそそぎ、頑張っていく所存です。
  今年初めてベルマーク収集にかかわる委員の方々もいらっしゃると思いますが、「ちりも積もれば山となる」のことわざどおりだと思いますので、是非頑張って下さるようお願いします。
=6月11日、松本市駅前会館で


6月10日(水)甲府

山梨県富士吉田市立下吉田第二小学校
原  順子さん(2008年度ベルマーク対策部長、07年度同部員)
 富士北麓の富士吉田市にある下吉田第二小学校は、児童数654人で、市内では2番目に大きい小学校です。日本一の富士山を日々仰ぎながら、松林に囲まれたすばらしい環境の中で、子どもたちは元気に毎日を過ごしております。
  本校のPTA活動組織として、計画・厚生部、広報部・施設・安全対策部、そしてベルマーク対策部の4つがあります。任期は2年間です。ベルマーク対策部は、本年度27名で活動しております。各家庭と児童のベルマーク委員会と連携を持ちながら、毎月第3水曜日(4・8・1月を除く)の年9回、小学校の会議室に集合します。午後1時から3時までの2時間、主にベルマークの仕分け作業を行っております。
 本校のベルマーク収集活動は大きく分けて、2つあります。1つは子どもたちの活動です。もう1つは、PTAの活動です。
  まず、子どもたちの活動ですが、児童会活動の一環として、ベルマーク委員会が中心となって、ベルマークの回収を行っています。
  児童総会で委員会の活動が承認されたことを受けて、全校にベルマークの回収協力について知らせベルマーク袋を作るため、これを印刷した用紙を配ります。各家庭で集めたベルマークをこの袋に入れて、子どもたちが学校へ持ち寄ります。
  次に、全校への働きかけです。委員会では、「ベルマーク新聞」を全校に向け、発行しています。これにより、ベルマークに関する情報を知らせ、子どもたちや保護者の意識高揚に努めています。 回収日前日には、登校時に合わせて各昇降口で、呼びかけをしています。クラスへは、回収日を知らせるポスターを掲示しに出向きます。さらに、給食の時間に放送で呼びかけています。
  活動場所は、校内にあるベルマーク室です。回収作業は委員会児童がそれぞれ担当している教室に出向き、教室ごとに集まったベル袋を入れたかごをベルマーク室に集めます。ここで、さらに大きなかごに移します。ベルマーク袋の裏には「ありがとう」の印を必ず押して返すようにしています。
  回収日の次の日には、お昼の校内放送で協力に対するお礼を伝えるとともに、協力してくれた人数を報告するようにしています。そして、次回の日にちをお知らせします。
 
  次にPTAの活動ですが、本校におけるベルマーク収集は昭和49年以前にも、小規模ながら、行っていました。正式にベルマーク部を発足しPTA事業の一環として位置付けられたのは、昭和49年のことです。当時は始めたばかりのことですし、ご存知のように、大変細かい、しかも時間のかかる作業ですので、四苦八苦したという話を聞きました。もちろん、現在もベルマークを仕分けるのは、根気の必要な大変な作業です。そういう中で、主婦の知恵を出しながら、なるべく楽に短時間で済むよう心がけながら行っています。
  具体的な仕分け作業ですが、まず児童が回収したベルマークを毎月第3水曜日に1度集まり、部員全員で会社ごとに仕分けをします。家庭から持ち寄るベルマークは大きさがどうしても不揃いになっているので、なるべく同じ大きさに切り揃えます。次に会社ごとに仕分けをするため、200_リットルの空きパックを使用しています。
  部員は向かい合って作業をすることが多いので、この箱には前後から見えるように厚紙を張り、会社番号を書き込んであります。大勢で行う作業なので、50社くらいを1ケースにまとめ、これを5〜6ケース、テーブルに乗せます。部員はこれを囲むようにして仕分け作業を続けます。こうして仕分けしたベルマークは、最終的には会社別に大きな封筒に集めます。
 毎月、集まって行う作業は、だいたいここまでで約2時間です。仕事をもっている人がほとんどですので、やりきれない分は各自、家庭へ持ち帰ります。それから点数を数える作業になりますが、これは全て家庭で行っています。その際には、先ず同じ点数のものを10枚ずつ束ねます。薄いもの、厚いもの、小さいもの様々なので、ホチキスで止めたり、セロテープで張ったりと、それぞれの大きさ厚さに合わせて、考えています。点数の集計については、ご存じの通りです。
  今までの成果では、昭和58年、グランドピアノ購入に際し、その一部資金となっています。平成元年には300万点達成。4年400万点、7年500万点、12年600万点を達成しました。15年累計が県下1位、という栄誉に輝きました。19年700万点を達成し、ベルマーク教育助成財団から表彰を受けました。これを記念し遊具「ひねりん」を購入。設置しました。子どもたちには非常に好評で、元気に遊んでくれています。
  このように、先輩諸氏の皆さんが着々と築き上げてきた伝統を私は継承し、次代へもつなげていきたいと考えております。そのためには、やはり各ご家庭でのベルマークに対する意識をますます高揚させる取り組みが必要となります。捨ててしまえばただのゴミになってしまいますが、その一つひとつを手から手につなげていくことこそ、やがては大きな成果につながるのではないでしょうか。そんな思いを込めて、本年度も部員の知恵を結集して、子どもたちとともにベルマーク集めの教育的価値を念頭に、これからも頑張りたいと思っています。
=6月10日、甲府ロイヤルガーデンホテルで

仕分けボックスやポスターも
 「回しゅう日は毎月第2水曜日 ヨロシク」と子どもたちが回収を呼びかけるポスターや、清涼飲料の空きパックを利用した仕分けボックス−6月10日、甲府市内のホテルで行われた富士吉田市立下吉田第二小学校の体験発表では様々なベルマーク活動グッズ(写真)が登場しました。
  同小は山梨県内で初めて累計700万点を突破した実績があります。発表自体は、PTAベルマーク対策部長の原順子さんが1人でしましたが、こうしたグッズを紹介したり、回覧するときにはPTAの木村政和会長、奥脇美佳副会長、伊東貴也計画部長、それに教務主任の田辺和夫先生がお手伝い。特に、切り取ると子どもひとりひとり専用のベル袋になる「ベルマーク新聞」や、「02ギターペイント(寺西化学)」「10クレラップ(クレハ)」「11エリエール(大王製紙)」などと、会社名よりおなじみの商品名を書いた仕分けボックスなどが注目を集めたようです。またセロテープで10枚ずつにまとめたベルマークも披露され、参加者たちは実際に手に取り「こうすればいいのね」などと話していました。この他、全員に同小学校の活動の様子を写真でまとめたB4判モノクロのレジメも配られました。こうした工夫した発表で、同小の活動ぶりが参加者に具体的に伝わったようです。


6月6日(金)岐阜

岐阜県瑞穂市立穂積小学校
長尾 直美さん(08年度PTA副会長)
柴山 恭子さん(07年度同厚生委員長
豊田 由香里さん(同年度同委書記)
(前列右から)
寺倉 博さん(07・08年度PTA副会長)
今木 啓一郎さん(同年度同会長)
(後列右から)
 本校は児童776人、PTA会員619人。PTAのベルマーク活動は厚生委員会が中心になっています。ベルマーク運動に参加したのは昭和44年で、平成16年には累計400万点を達成、昨年度はここ数年で最も多い14万点を集めることができました。
  毎月初めにベルマーク袋を配布し、各家庭で集めたベルマークを届けてもらいます。各クラスに牛乳パックで作った分別ケースがあるので、子どもたちは各自、持ってきたベルマークを仕分けして入れます(低学年は分別せず袋のまま提出)。分別されたベルマークを各クラスのベルマーク係が「全校用収集箱」に入れます。この作業が完了する日が「ベルマークの日」の毎月8日です。
  数日後に厚生委員会を開催。ベルマーク袋が返却されているかどうかをチェックし、ないものは補充し、次回の配布に備えます。低学年のものなど分別が済んでいないベルマークを委員会で分別して学校での作業は終わりです。委員が、それぞれ担当の会社のベルマークを持ち帰り、自宅で集計します。次の委員会までに自分のペースで計算します。
  使用済みカートリッジは、専用の回収箱を所定の場所に設置。子どもたちがいつでも入れられるように、また保護者も授業参観などで学校に来たときに入れられるようにしています。
  点数を増やすため、昨年度はさまざまに工夫しました。まず取り組んだのが、PTA会員向け「厚生委員会だより」の見直しです。「読まなくても伝えたいことが目に飛び込んでくる紙面」「分かりやすく楽しい紙面」を心がけ、「見やすく分かりやすい」の言葉をいただきました。
  またパソコンからアクセスすることで学校やPTAの活動が見られるホームページの「e−たより」や、携帯メールによる「穂小e−メール」で毎月の集計結果を知らせました。その際、「ベルマークの日の由来」「キャンペーンのお知らせ」などの情報も一緒に掲載しました。
  年賀状で使用済みカートリッジがたくさん出る1月には「カートリッジ・ベルマークキャンペーン」を実施。1万点を超える点数が集まりました。このほか給食用「雪見だいふく」や学年別で一括購入されるリコーダーなどに注目、先生方と連絡を密にして無駄なく回収するなど、小さいことの積み重ねが14万点達成につながっています。昨年度は子どもたちに人気のチェーン式一輪車2台とドッチビー14個を買うことができました。
  今後の課題としては、引き続き多様な情報を提供していく中で、より多くの人にベルマークを身近に感じていただくことが大切だと考えています。
(スライドショーを使って発表)
=6月6日、岐阜市文化センターで


6月5日(木)名古屋【1】

名古屋市立比良西小学校
松田 ひろみさん(07年度PTA厚生部長)
柳澤 明美さん(08年度厚生部長)
南山 美幸さん(同副部長)
濱田 万里子さん(06年度厚生部長)
(右から)
 私たちの学区は名古屋市の北部に位置し、近所には改装中のイオンワンダーシティや田んぼ、畑などがあって表情豊かな地域です。開校は昭和52年。比良小からの分離独立で、PTA活動の重点は学校施設の充実に置かれました。資金確保のためベルマーク活動や資源回収に力が注がれたそうです。現在、児童数446人、PTA会員数は330人です。
  ベルマークは厚生部(15人)が担当しています。開校の翌年から始まったベルマーク活動は、地域の方々の協力を得て予想以上の成果を挙げました。昭和56年にはキユーピーのベルマークを30万点以上集め、全国優秀賞1位の表彰を受けました。この30年間に集めたベルマークの総計は380万余点で、県内26位、名古屋市内では2位の好成績です。おかげで、さまざまな備品を整えることができ、平成18年度にはベルマークラリーのトロフィー、19年度は多くの書籍を購入しました。
  学級で集められたベルマークは月1回、厚生部員全員で整理、集計します。仕分けは一人ひとりがベルマークを少しずつ取り、番号を書いたイチゴのパックに入れていきます。パックは重ねられるので片付けるときに場所をとりません。次に番号ごとに分けたベルマークを集計します。集計用紙に点数、枚数、合計を記入し、部長と副部長が集計一覧表を作ります。最後に、仕分けしたベルマークをそれぞれの袋に入れてクリップで留め、翌月まで保管します。財団に送るときは、集計一覧表を合計して袋に記載、封をします。
  本校では、ベルマークを「より有効に」「楽しく積極的に」集められるようにと、ベルマークラリーに取り組んでいます。学校全体を5チームに分け、チームごとに集めた点数を競うもので、チームはクラスごとに学年を超えて割り振られます。採点方法は、ベルマーク1枚につき1点、カートリッジは1個5点として加算し、4〜9月を前期、10〜1月を後期とし、それぞれ最も多くの点数を集めたチームを表彰しています。このベルマークラリーを始めたことで、平成17年度までは年間に3万点台だったのが18年度は6万3千点台と著しく増えました。この取り組みは楽しく効果的であることから、これからも続けていきたいと思っています。
  昨年度の反省会では、「初めての人にも安心して参加してもらえるよう、ベルマークの流れや作業の手順などを大きな紙に書き出した方がいい」「脱退や新加盟した企業、商品の情報をきちんと伝えてほしい」など、貴重な提案、要望がありました。ベルマークは努力が形になって残る活動です。今後も具体的な目標を掲げて取り組んでいきたいと思っています。
(スライドショーを使って発表)
=6月5日、朝日ホールで


6月4日(水)静岡

静岡市立清水入江小学校
今村 珠実さん(08年度PTA学年委員)
柴田 真理さん(ベルマークボランティア)
渋谷 早世さん(08年度PTA副会長)
(右から)
 本校の創立は明治6年、「入江学舎」としてお寺の本堂に設けられたのが始まりで、130年以上の歴史があります。卒業生にはさくらももこさんやJリーグ清水エスパルスの長谷川健太監督らがおり、「ちびまる子ちゃん」は、本校とその周りの地域が舞台になっています。
  児童数は減少傾向で、今年度は668人。3年前から全学年3クラスです。ベルマーク活動をどのように活発化させ支えていくかが大きな課題です。PTAのベルマーク担当は、各クラス1人ずつ18人の学年委員が兼ねています。それを経験のあるボランティアが支えることで毎年10万点以上を送り続けることができました。
  平成16年には県内6校目の600万点達成校として財団から表彰を受けました。18年度は18万7千余点で全国32位、県内1位、昨年度は13万余点で県内9位でした。昨年度は前年度の繰越金も加えて綿菓子機やドッジボール、サッカーボール、一輪車など計22万円以上の大きな買い物ができました。
  各クラスに回収箱が一つずつ置いてあり、毎月5、15、25日をベルマーク回収日としています。この日は5、6年生のベルマーク委員が全教室を回って箱から回収。時間のある時は、それらを番号別の「缶」で仕分けます。近くのスーパーや商店などにも回収箱を置かせていただき、協力をお願いしています。
  集計と発送は、毎月活動する日を決めていました。ベルマーク委員の子どもたちも25分休みに作業の部屋に集まり、お母さんらに協力しました。
  新しい取り組みとして、同じ学区の清水八中にベルマークの箱を置かせてもらい、定期的に箱から回収させてもらうことにしました。昨年度購入した綿菓子機は、同中のバザーのとき無料で使っていただきました。
  最も心掛けたのは、回収してきたベルマークをできるだけ早く財団に送るということです。早く送れば早く資金として使えます。欲しい物がすぐ手に入る状態にしてあげたいという思いでした。
  私(柴田)は3年前にも体験発表をしています。そのとき「役員の数が減りベルマーク活動を支えていくことに不安を感じている」「ベルマークボランティアを立ち上げ、私もボランティアとして活動していくつもりだ」と申し上げました。それからボランティアを続け、今年で4年目になります。小学校からはベルマーク作業を把握している立場の者として学年委員会に呼ばれ、その作業の仕方を説明してきました。自分の子どもは小学校には在籍していませんが、とても楽しくボランティア活動に参加させていただいています。「1点1円を大切に」という気持ちで、これからも仲間を増やしながらがんばっていきたいと思っています。
(映像使用=写真のみ)
=6月4日、GRANSHIPで


5月23日(金)富山


富山市立柳町小学校
赤池 さえみさん(2007年度あおやぎPTA学級委員)
中崎 芳子さん(同学級委員長)
今井 義明さん(同PTA会長)
(右から)
 柳町小は富山市中心部の東側にあります。児童は210人。市中心部では小学校の統合が進んでいるのですが、柳町小は単独校として存続しています。校下は高齢化が進んでいますが、半分は昔から柳町校下に暮らしておられる方で、単独校として残ったせいか、地域と学校の結び付きはとても強いものがあります。
  あおやぎPTAで、ベルマークの収集は学級委員会(12人)に任されています。子ども1人当たり年間200点、全体で5万点という目標を決め、6月から収集を始め、8月を除いて2月まで、毎月1回収集しています。
  毎月の収集前に子どもたちにお知らせと収集袋を配ります。収集期間は1週間。子どもたちは2階の多目的室にあるベルマーク番号を書いたイチゴパックに自分の持ってきたベルマークを仕分けして入れます。週末にはその月の担当の学級委員がパックを回収し、番号ごとにまとめて保管します。
  ベルマークの集計は7、11、2月の年に3回で、そのときは協力員も含めて20人ほどが公民館に集まり、手分けして仕分けします。勤めなどで集まれない人には持ち帰って集計してもらっています。
  最近は児童数がどんどん減っていますので、校下の皆さんの力も借りて収集します。校下のスーパーに回収箱を置かせてもらい、地域の人たちにベルマークを入れていただくようお願いもしています。
  1年半前からは使用済みのプリンターカートリッジの回収も始めました。地域とのつながりを生かし、全世帯に協力依頼のお知らせを配布。7月中ごろと正月明けの2回、それぞれ1週間ずつ小学校の玄関先に回収箱を置いて校区の皆さんに持ち寄ってもらっています。
  昨年度は全体で4万9573点でした。目標にわずかに達しませんでしたが、精一杯やったと思っています。その中でプリンターカートリッジは2405点と全体の5%を占めています。子どもたちが少なくなる中で大きな比率だと思います。
  この活動で特に大変なのは、番号ごとの仕分けと集計です。私たちは、@子どもたちが出す時、同じ番号で同じ点数のベルマークはテープなどでひとまとまりにしてもらうA各学期に1回のペースで仕分け、集計を行うB協力員もお願いして仕分け・収集を行うC仕事などで直接参加できない委員さんには持ち帰って自宅で集計してもらう――という工夫をしています。ただ、地元のスーパーさんから集まったベルマークは一つ一つバラバラなので、気合いを入れて仕分けをします。
  ベルマークの預金で、毎年ボールを購入しています。子どもたちはとても活発でボール遊びが大好きなので、学校からは大変感謝されています。
  柳町小がベルマーク活動に参加したのは1962年。私(中崎)が生まれる前から地道に活動してきたことが、昨年県内で11番目の400万点達成になったと思います。
(スライドショーを使って発表)
=5月23日、富山国際会議場で


5月22日(木)金沢


金沢市立泉野小学校
杉田 佳寿子さん(2007年度PTAベルマーク委員)
久保 真衣さん(同委員長)
表 真佐恵さん(同副委員長)
(右から)
 金沢市中心に近い静かな住宅街に位置する私たちの学校は学級数18で、児童は約600人。過去に全国大会優勝の実績を誇る金管クラブが昨年度、2つの全国大会でダブル金賞受賞を果たし、話題となりました。
  ベルマーク活動への参加は1987(昭和62)年3月で、ずっとボランティアで収集してきました。PTAの委員会として取り組むようになってからはまだ5年目です。
  ベルマーク委員は各クラス1人の計18人。毎月10日をベルマークの日と定め、その日までにベルマークを回収するための封筒を配布します。ところが返却されない封筒が毎月60枚ほどあって足りなくなるため、今年度は各個人分を用意し、紛失したら自分で補充してもらうことにしました。
  各家庭で封筒にベルマークを入れて提出するのですが、封筒だけでは忘れやすいので、委員が毎月ベルマーク新聞を発行し、封筒と一緒に配ります。新聞は、ベルマークに関する豆知識やベルマークのことが出てくるちびまる子ちゃんの漫画を使うなど、担当者がそれぞれ工夫して作成しています。
  ベルマークの回収箱は、学区内の2カ所の郵便局にも置かせてもらっています。集められたベルマークは、月に1回ベルマーク委員が集まり、イチゴや豆腐のパックを利用して番号ごとに仕分けします。まとめやすいように切りそろえ、同じ点数のものを10枚セットでテープに張り付けたり、ホッチキスで留めたりしました。活動時間は午前9時半からで、11時半には片付けも終わり、コーヒーなどで一息つきながら連絡事項を伝達しました。回数を重ねるごとに慣れてきて、世間話をしながら楽しく作業ができるようになりました。
  点数集計は年に2回でしたが、10枚1組に整理されているので、集計自体はさほど手間取らずにできました。
  これからも長く活動を続けるため、今後は、もう少し子どもたちに直接かかわってもらえるような回収方法を考えていく予定です。まず今年度は各クラスにベルマーク係を置き、回収用の封筒の数の確認などをしてもらうことにしています。
  昨年度の集計点数は県内16位で、前からの繰り越し分と合わせて竹馬16台、竹馬ラック2基などを購入しました。子どもたちに大変喜ばれています。今後も改善すべき点は改善して、末永く、よりよいベルマーク活動を続けられればと思います。
(スライドショーを使って発表=パワーポイント)
=5月22日、金沢市アートホールで


5月21日(水)福井

福井県越前市立武生西小学校
多保 聡子さん(2008年度PTA厚生部副部長)
櫻井 智子さん(同部長)
岩田 加代美さん(同PTA副会長)
綿谷 真弓さん(同厚生部副部長)
(右から)
 武生(たけふ)市と今立町が合併して発足した越前市の中心に位置する武生西小(児童430人)は、今年で創立98年を迎えます。1958(昭和33)年には健康優良校日本一になりました。周辺には警察署や裁判所、郵便局など公共施設が多く、有名な「たけふ菊人形」の会場もすぐ目の前。今年は、国司の父について約1年間武生で暮らした紫式部がテーマです。
  PTAは会長など執行部のもと、総務、教養、文化、保健体育、社会、厚生の6専門部で活動しています。私たち厚生部は各クラス1人、合計13人で、児童のベルマーク委員と共に、年間を通してベルマーク活動に取り組んでいます。
  毎月25日をベルマークの日とし、全児童に「ベル袋」を配布します。表紙のイラストはベルマーク委員の児童が、低学年、中学年、高学年用の3通りの”ベルキャラ“を考えて決め、各児童が型紙をのりづけして手作りします。袋の裏には各月ごとに持ってきた枚数を記入、委員の児童がスタンプを押します。
  集められたベルマークは、牛乳パックで作った仕分け箱に番号を確認しながら入れます。1〜3年生の分はベルマーク委員の児童が手分けし、4年生以上は自分で休み時間を利用して行います。ベルマーク委員会は毎月各クラスで集まったベルマークの1位から3位に賞状を出し、収集活動の意欲付けにつなげています。年度末には、地域で回収活動に協力していただいている各団体に、お礼状を出しています。
  夏休みには「ベルマーク倍増計画」として、児童1人にベル袋を3袋配布し、ご近所や親類、知人の方にも協力を呼びかけています。地区の商店や銀行、郵便局にも回収箱の設置をお願いするなど、地域と密接した活動をすすめています。このほか厚生部では、エプソン、キヤノンのカートリッジを整理し、年2回、点数計算をします。
  こうした地道な活動の結果、2005年度は集計点数が県内1位になり、昨年は活動を始めた1961年以来の累計が400万点を突破しました。今までに運梯(うんてい)、一輪車、テント、キーボード、給食用白衣、本棚などをそろえ、昨年度はスクリーンボードを購入しました。
  昨年度のPTAのアンケートで、ベルマーク活動に対する保護者の理解が非常に高いという結果が得られました。これを励みに、今後も学校や地域の方々のご協力のもと、ベルマーク委員会の子供たちと力を合わせ、さらに充実した活動になるよう考えていきたいと思っています。
(映像使用=写真のみ)
=5月21日、ウェルシティ福井で