体験報告



東北



6月27日(水)いわき


いわき市立菊田小学校
皆川 佐代子(厚生委員会担当本部役員)
藤田  和恵さん(厚生副委員長) 
森  由紀子さん(厚生委員会担当本部役員)
(右から)
 私たちの学校は、豊かな自然に囲まれた勿来地区にあり、1874年(明治7年)の創立で今年133周年を迎えます。現在の児童数は639名、学級数は22です。いわき市内で規模の大きい小学校のひとつです。
  また、私たちの学校は、学校・PTA・地域が一体となって様々な活動を行っています。例えば、子ども達の安全を守るために、「菊田事故防止警備隊」を立ち上げて、見回りの強化を図っています。公民館と学校がタイアップし、うどん打ち等の体験活動の場を設けて、高齢者の方々との交流も行っています。年に一度催されているバザーも地域の方々に多数参加していただき、子ども達のために協力していただいています。
  このような活動や交流を通して、学校の教育目標である「よく考える子ども・思いやりのある子ども・根気強い子ども・じょうぶな子ども」の育成に学校・PTA・地域が協力し合って取り組んでいます。
  ベルマーク運動の中心となっているPTA組織は、厚生委員会です。厚生委員会は、各学級1名ずつ21名と本部担当役員2名、計23名で活動しています。厚生委員会の主な仕事がベルマークの収集・整理活動です。毎月1回、午前10時〜正午までの2時間か、午後1時〜3時までの2時間の作業ですので、勤めている方でも比較的軽い負担ですんでいます。時間内にできなかったり、都合で出席できないことがあったりしても、家に持ち帰って作業をしています。
  ベルマーク運動への参加は、1967年からで、今年でちょうど40年になります。2001年には、累計100万点を超えました。昨年度は9,0691点を集め、東北2位となりました。そこで、今年度初めに、鼓笛隊で使用するマーチングキーボード、フラッグバトン、トワリングバトン等を購入し、5月19日の運動会で子ども達が堂々と披露しました。毎年10万点を目標にしていますが、ほぼ目標を達成しています。
  私たちの学校で行っている活動を順を追って説明させていただきます。毎月1日に担任の先生から子ども達にベルマーク袋を配っていただき、家庭で集めたベルマークは、その袋に入れ10日に回収します。回収は、児童会の組織であるボランティア委員会の子ども達が行っています。袋には、必ず「ありがとう」等の印を押して返すようにしています。集まったベルマークは、各専門委員会で共有しているミーティングルームで、整理作業を行っています。整理は、まず会社別に仕分け、台紙に貼り付け、点数を数えます。時間内に終わることができなかった分は、来られなかった方に、お子さんを通じて渡し、家で作業していただいています。年3回、学期末にまとめて点数を集計し発送しています。
  点数アップを図るために次のようなことを行っています。
・ 学期1回、「ベルだより」を発行しています。これには、ベルマークの切り方や揃え方、ベルマーク運動の意義や目的、集まった点数の報告や購入品等を記載し、活動の盛り上げを図っています。 
・ 各学級にショウワノートの台紙を配り、新学期等に配られたノートから点数を切り取ってまとめてはってもらっています。普段も、その都度台紙にはってもらっています。
・ 学区内にあるスーパーや公民館、郵便局にベルマーク収集箱を置かせてもらい、協力していただいています。
・ 児童会のボランティア委員会とも協力し、子たち達への啓発を図っています。
  私たちのベルマーク活動が多くの方々の理解と善意・協力に支えられ、40年もの間、継続してこられたのは、少しでも点数を集めようと創意工夫を凝らしてきた年度ごとの役員の方々、収集整理活動をしやすい環境を整えてくださった学校との協力、保護者が1つひとつ積み上げてきたことの結果だと思います。これからもベルマーク活動を通じて、人として親として、先生方、子ども、そして地域の方々との対話やつながりを深めていけたらよいと思っています。以上で、私たちの体験発表を終わらせていただきます。
(スライドショーを使って発表)
=6月27日、いわき市生涯学習プラザで


6月26日(火)郡山


会津若松市立謹教小学校
佐瀬由起子さん(整備副委員長)
入江文代さん(前整備委員長)
三浦志乃さん(前整備副委員長) 
細木みどりさん(整備副委員長)
(右から)
 私たちの謹教小学校は、会津若松市のシンボルである「鶴ヶ城」の目の前に位置しています。この地域は城下町の中心地として栄えてきました。現在も、会津の歴史・文化・観光の中心として賑わいをみせています。
  全校児童は600人余りの中規模校です。各学年3〜4クラスあり、各クラスに、PTAの役員をおいて活動しています。謹教小学校のPTA組織は、本部を中心として、教養、広報、整備4つの委員会から構成されており、ベルマークの収集活動は整備委員会が行っております。
  私たちの活動は、まず各家庭に、ベルマークの収集袋を配布するところから始まります。この袋は、月に1度配布され、各家庭で収集したベルマークを入れて、子どもたちが学校へ持ってくることになっています。
  裏面には、各月で集めたベルマークの点数を記入する欄が設けてあり、今年集めた点数を累計するようになっています。
  こうして集まってきたベルマークを、分別収集するのが,整備委員の仕事です。分別作業は、毎月第2月曜日に学年ごとに集められたベルマークを番号別に分類します。
  振り分けられた番号ごとに同じ点数のものを10枚ずつ1組にしてまとめ、簡単に集計できるように工夫しています。
  1枚1枚のマークが小さく、繊細な作業で大変ですが、その都度、参加できる整備委員のメンバーで、歓談しながら楽しく作業するように心がけています。そのせいか、毎回の作業に約30名程度の委員の皆さんが参加してくれています。
  ちなみに、本校でのベルマーク活動は1988年に始まり、94年には100万点、99年には200万点、2003年には300万点を達成し、活動の趣旨や回収のノウハウも浸透してきて、充実した取り組みとなってきています。現在は400万点を目指し活動中です。
  本校は、ベルマーク収集作業に関わらず、PTAの活動が大変活発であり、毎日のようにPTAが学校に集まり、様々な活動を行っています。それだけに、各家庭の関心も高く、ベルマークもかなりの点数が集まります。また、すでに本校を卒業された地域の方々からもご協力をいただくことがあります。文字通り、地域が一丸となって謹教小学校を応援していこうという真心に支えられていることが、本校の誇りのひとつでもあります。
  年度末になると、収集活動にもいっそう熱が入ります。それは、毎年、多くの得点を集めた家庭を表彰する活動を行っているからです。本校では、1年間でベルマークを1000点以上集めた家庭に、「1000点達成者」として感謝状を贈呈しております。この感謝状をもらうことを目標にして収集活動に取り組んでいる家庭が少なくありません。昨年も、100戸近くの家庭が表彰されました。
  表彰式は、全校生が集まって、講堂で行われます。PTA会長と、整備委員長から、各家庭の児童一人ひとりに、全校生の前で感謝状が手渡されます。表彰状をいただき、とてもうれしそうにしている児童を見ると、収集作業の苦労が報われる思いです。
  また、表彰式の中で、今年度のベルマークで購入した備品を紹介します。これまで、簡易テント、トランペットなど、様々なものを購入してきました。地域の方々の子どもたちによせる思いが、はっきりと形になって児童にも伝わると同時に、自分たちが多くの恩恵を受けることができることを実感できるというわけです。児童はそれらの備品を学校生活の様々な場面で、学習に生活に役立てています。
  このように、私たちのベルマーク収集活動は、各家庭や地域の皆様のあたたかいご協力と、PTA整備委員の熱心な活動によって成り立っています。これからも、子ども達の明るい未来のために、少しでも自分にできる協力を惜しまず、活動していきたいと思っています。
(スライドショーを使って発表)
=6月26日、郡山市のビックパレットふくしまで


6月8日(金)秋田


秋田市立大住小学校
佐藤 一則さん(2006年度PTA副会長)
 私たちの大住小学校は秋田市の南部にあります。今年で創立27周年を迎えますが、まだまだ市内では5番目に歴史の浅い学校です。それでも児童数は800名を超えており、市内では3番目にたくさんの子どもたちが通う学校です。
  大住小学校は「夢 いっぱいの 未来にはばたけ 太陽と風の子」をスローガンにし、教育目標には「人の喜びや痛みに共感できる子どもの育成」を掲げています。「学ぶ子ども・優しい子ども・挑戦する子ども」の3つのキーワードを常に認識しながら子どもたちと接し、指導しています。
  ベルマーク運動はPTAの各専門部の中で、「文化研修部」というところで行っています。 文化研修部では教育研修とベルマークの活動を大きな柱にして、専門部長・副部長をはじめとする学級代表25名を筆頭に、部員総勢約170名で活動を行っております。
  ベルマークの集票点数は秋田県内でも5年前と比べても約半分近くに落ち込んでおり、全国の状況もこれに近いようです。私たちの大住小学校も例外ではなく、半分以上落ち込んでいるのが現状です。参加企業の減少・少子化による集める方の絶対数の減少が大きく影響していると感じています。当校は2005年度の総合点数では県内8位でしたが、児童1人当たりで見ますと16位と大きく落ち込んでいるのが改めて解りました。そこで歯止めを掛ける為に何が必要か、その要因と対策を話し合いました。その結果、要因としては「役員選出の問題」「目標設定の問題」「PR不足」の3点が指摘され、対策としては@部長・副部長の強いリーダーシップAPDCA、いわゆるプラン・ドゥー・チェック・アクションの実践Bベルマークニュースなどの情報提供―が必要だと結論付けられました。
  活動の年間スケジュールは、全校にベルマーク収集の告知後、5月から収集を行います。12月には今回始めて使用済みインクカートリッジに取り組みました。5月には部員全員を集めて実際の作業について説明。その後ベルマークの専用袋で毎月指定日に回収します。次にあらかじめ決められている担当者が自宅作業ということで、児童たちから専用の収集袋が来たものを、各番号別に分類を行い、ベルマークファイルに収納いたします。それらの作業を各学級のその月の係の担当者が自宅で仕分けを行います。そして9月・2月の学校作業日に全体の集計作業を行い、発送にこぎつけます。専用の収集袋は、受領印のところに子供たちが喜ぶように色々なシールなどを貼ったりしています。
  なお今回はじめて取り組みましたインクカートリッジについては、前年の引継ぎ事項でもありましたので、春から 文化研修部の各種通達文書にはカートリッジがベルマークになることを機会あるごとにPRしてきました。
  具体的目標としては「文化研修部役員の3役会議の定例化」「ベルマーク155作戦の立案と実践」「ベルマークニュースの発行」の3つをあげました。「155作戦」は@目的はベルマーク収集の拡大A目標は9月に6万1000点、インクカートリッジ4000個(2万点)、2月に7万4000点も合計15万5000点と設定いたしました。目標は前年比182%というかなり高い目標にしました。
  次にインクカートリッジについては、5月から3役で何度も方向付けを検討した結果、6月には告知を行い、9月には「155作戦」の案内、11月には学級代表にカートリッジの収集の要領書を配付し、カートリッジの集計を取ることを徹底しました。
12月にはカートリッジ回収と集計、メーカーに発送を行いました。しかし、目標には大幅に届かなかったので、年賀状需要がある1月に緊急収集を行うこととしました。1月にはメーカーからベルマーク点数証明書も来まして、2月の学校作業日に一緒に集計と発送を行いました。なお、1月分は2月にメーカーへ発送しました。
  インク・トナーカートリッジ収集では、地域のコミュニティセンターにも収集箱を設置することができました。これは昨今学校と地域が連携をとる活動の人脈を生かして、教頭先生からコミセン運営委員会に話を通していただき、その後管轄の自治振興課へもお話を通していただきました。
  活動の成果は5つありました。@文化研修部3役会議は年6回行い、情報の共有を徹底。またメールを使って各自のスケジュールに関係なく情報交換がスムーズにできたAベルマーク収集結果は、残念ながら計画比60%という結果だったが、昨年と比べて2ポイントアップの県内6位に順位を上げ、総合点数の減少に歯止めをかけることができたB活動を通じで、地域のコミュニティセンターにも収集箱を置くことができ、地域の人たちからも応援をいただける足がかりができたC累計で300万点、残高100万円を確保することができたD10月からベルマークニュースの発行を行い、昨年度5回発行し、会員にPRできました。
  最後になりますが、私たち大住小学校は「拘(こだわ)りと継続」をキーワードに今後もベルマーク運動に積極的に取り組んで行きたいと思っています。
(スライドショーを使って発表)
=6月8日、秋田県生涯学習センター分館(ジョイナス)大研修室で


6月7日(木)弘前


青森県弘前市立文京小学校
三ツ橋  千里さん(2007年度ベルマーク委員長)
平川  ゆかりさん(06年度同委員長)
(右から)
 文京小学校は1964年(昭和39年)に創立されました。学校区には弘前大学をはじめとする大学、高等学校、中学校があり、学生が多く住む地域です。周辺には児童福祉施設としての弘前愛成園や、養護老人ホーム・特別養護老人ホーム等があり、いろいろな行事や集会活動等を通して交流をはかっています。
  05年度からは、エネルギー教育実践及び省エネルギー教育推進モデル校として、資源(もの)を大切にし、活用を図る実践活動を通して、人(相手)を大切にする教育の推進に努めています。「あかるく、強く、たくましく」という校歌の冒頭句をモットーに児童471名、教師、家庭、地域が一体となって活動している学校です。
  さて、今年は本校にとって、1967年にベルマーク運動を始めてからちょうど40年という年です。昨年1月には長年の日々の努力が実り、累計400万点を達成しました。財団の方が来校し、本校のPTAの活動を取材された後、預金から購入したプロジェクター(47万円)を使って、児童たちと共にベルマークのPRビデオを見て運動について勉強しました。また、感謝状をいただき、財団のホームページにも紹介されました。さらにその時の様子が地元の新聞にも大きく取り上げられました。
  購入品目としてはこれまでに、業務用掃除機、陸上用テント、最近ではパソコンなど教育機器を購入し、式典や教育活動に役立てています。
  過去10年間を振り返ってみると、10年間の累計点数は121万点以上に上ります。創立以降43年の歴史の中で、本校は最大時で学級数が34、児童数1340人という時期もあり、当時はベルマーク回収率もかなり高かったようです。しかしながら現在は児童数471人、年間集計点数も10年前と昨年では約半分に。少子化に加え、比較的身近な商品で、多くの家庭からマークを回収できた協賛会社の脱退およびそういった脱退会社を保護者・地域へ周知徹底しにくいことなども影響していると思われます。
  ベルマークの収集はまず年度初めに全校へ協力願いのお手紙を配布します。同じ手紙を町内会の回覧板にも配布します。学校だけでなく広く地域にも呼びかけることで、運動を広げるのです。また、こういった働きかけは、ベルマーク運動を通して学校と地域の結びつきを密にする一端も担っています。ほかにもお便りなどで、別に住むおじいちゃん、おばあちゃんや遠くの親戚にも声をかけて収集に一役かってもらっている家庭もあることを伝えるなどして運動の裾野を広げる取り組みをしています。また、学区内にある生協には10年以上前から、さらに、3年前には郵便局にも、回収箱の蓋付きクリアケースを設置しています。年2回発送時期に合わせて回収していますが、箱いっぱいに入っているのを見ると地域の方の温かいご協力に感謝の一言です。
  文京小PTAは総務委員会、図書・広報・生活指導・保体・成人・ベルマークの6つの専門委員会、1〜6年学年委員会から成ります。運動の中心は児童のベルマーク委員会とPTAのベルマーク委員会です。それぞれが収集・仕分け・発送などの役割を分担して請け負い、連携して取り組んでいます。
  今年度のPTAベルマーク委員会の構成メンバーは各学年から2人ずつの計12人。児童数の減少で委員数が減り、加えて、多くの委員が仕事を持つため、昨年まで平日の午前中だった活動時間帯を、今年度は夜間に切り替えました。新しい試みですが、先日の第1回活動日には10名の出席者があり、欠席者も率先して持ち帰りを希望するなど、委員一人ひとりが積極的に取り組む姿勢をあらわしています。
  収集はまず、学校から月1回ベルマーク袋が各家庭に渡されます。児童のベルマーク委員は各クラスにベル箱を配布します。回収日までの期間、定期的にベル箱をチェックし、回収した袋の中身を衣装ケースにあけ、袋にベル印を押します。(マークの有無にかかわらず押印)たまったマークを委員会活動の時間や毎朝の「整える時間」を活用し、番号ごとにペットボトルに分けます。協賛会社や脱退会社、ベルマークがついている場所などを知らせるポスターを校内に貼って運動を盛り上げています。ここまでが児童の活動です。
  このあとからが、いよいよPTAの活動になります。月1回、平日の午後6時半〜8時半。年間7回の整理日と2回の集計日があります。まず、整理日には、整理棚からペットボトルを会議室へ移動した後作業開始。@児童が仕分けしたペットボトルを分担して持ち、マークの大きさを切りそろえるAマークに記してある点数ごとに分け、何点のマークが何枚で計何点あるのか計算し集計表に書き留める。集計表には記名があり、各委員の責任の下、集計が完了済みであることを確認できるB集計が終わったマークは集計表と一緒にジッパー袋に入れる。以上が一連の作業の流れです。時間があれば次のマークへ移ります。集計までいかなかったマークのうち、切りそろえたものはストッカーへ入れ、手付かずのものはそのままペットボトルに返します。時間内に整理が終わらないときは、家に持ち帰り、次回の活動日まで整理しておきます。
  集計日の作業は「整理日に完了済みの、ジッパー袋を同じ番号ごとにまとめる」「集計表をもとに、点数別に合計点を出し、財団のベルマーク整理袋に点数を記入しマークを入れる」ことです。委員の作業はこれで終わり、実際の発送にかかわる部分は委員長が行います。キヤノン、エプソンのカートリッジはベルマーク袋に入らないので、インクが漏れないようにビニール袋などに入れて持ってきたものを、校内の専用回収箱(衣装ケース)に入れてもらっています。
  委員会の今後の活動の方向としては、@仕事をもつ保護者が委員を受けられるよう、必要以上の負担がなく活動できる委員会づくりを目指すA前年度の委員会の活動内容がしっかり引き継がれ、次年度の活動を円滑に始動できる環境を用意しておくB集計額にこだわらず、地道に気長に運動を続けること、を心がけたいと思います。最後に、学校で取り組んでいる「ものを大切にして、資源を有効活用していこう」とする実践とも合致させながら、子供たちの成長に寄り添う活動を続けたいと思います。
(スライドショーを使って発表)
=6月7日、弘前駅前市民ホールで


6月6日(水)青森


青森市立沖館小学校
早坂喜代子さん(2007年度ベルマーク委員長)
柿崎 悦子さん(同副委員長)
(右から)
 沖館小学校は1876年(明治9年)7月5日に創立され、昨年度創立130周年を迎えました。記念式典を盛大に行い、30年前の創立100周年の時に埋められたタイムカプセルを開封するなど、学校の歴史の節目をお祝いしました。
  学区には、東北森林管理局青森事務所、青森森林管理署や青森博物館などがあり、木材集積地として地域発展の基礎を担ってきました。近年は青森ベイブリッジの開通により、従来からある石油コンビナート、フェリー埠頭などの港湾機能の充実が図られ、都市型住宅の地域に変貌しつつあります。
  沖館小学校は児童数845名、家庭数673戸の大規模校で、「かしこい子・やさしい子・たくましい子」の学校教育目標を掲げ、確かな学力の育成と心の教育の充実を目指しています。また、目指す子ども像として「ひとみキラキラ 笑顔あふれる沖館の子」を掲げており、キラキラ輝いている子どもたちでいっぱいの沖館小学校です。
  沖館小学校の児童会の組織であるベルマーク委員会には、主にベルマークの収集をお願いしています。各クラスに収集箱を設置し、児童がいつでもベルマークを持ってきて、入れられるようになっています。家庭や児童の負担にならないように個人個人の収集袋などは配布せず、気がついた時に自由に持ってきてもらうようにしています。児童会のベルマーク委員は、毎週金曜日に各クラスを回り、収集箱に集まったものを回収します。忘れる児童もいるので、前日の木曜日のお昼の放送で回収のお知らせをしたり、興味・関心を持ってもらうために「ベルマーク新聞」を作って、各クラスに配布したり、するなどの活動もしています。回収したベルマークは、委員会の時間に学級ごとの枚数と点数を計算し、一覧表にして廊下に張り出しています。こうした児童の活動により収集作業はとてもスムーズに行われています。
  また、沖館小学校では、毎年2学期にPTA主催行事として「沖小まつり」を盛大に行っています。その中でベルマークコーナーを設けており、当日ベルマークを10枚持ってくると、ゲームができたり、お菓子がもらえたりします。この日のためにベルマークを集めておく子どももたくさんいますので、収集枚数も多く、大きな成果を上げています。
  集められたベルマークは私たちPTAのベルマーク委員が、仕分けから発送まで担当することになります。PTAベルマーク委員は50名おり、学期ごとの担当者に振り分けます。1学期担当者は5・6・7月、2学期担当者は9・10・11月、3学期担当者は12・1・2月になります。活動日は月1回で、1人当たり3回をめどに参加してもらうようにお願いしています。作業は平日の午前10時から2時間程度です。
  仕分け作業は、カップ麺の梱包に使用されているプラスチックケースを使い、番号別に仕分けます。この時は、切り方が極端に悪いもの以外は形を整えたりせずに、ひたすら仕分けに徹します。それが終わると、番号別の整理棚に入れ、仕分け作業は完了となります。点数の計算は、同じ点数のマークを10枚ずつホチキスやテープでとめるなどして数えやすいようにしています。この作業では特に正確さと美しさを心がけることを合言葉にしています。メーカーごとの集計袋は、一度の集計で封をせず、別の人が必ずもう一度中身と袋に書かれた点数を確認してから、封をすることにしています。最終的なチェックと送り状記入、マーク等の発送業務は委員長が行います。各学期に1回発送していますので、年間3回の発送になります。
  私たちベルマーク委員の最大の喜びは、活動が形になって表れる時です。昨年は液晶プロジェクターを購入でき、創立130周年の式典や様々な行事・総合学習などに有効に活用されました。さらに、ベルマーク累計200万点を達成し、財団から賞状をいただきました。これらは、私たちベルマーク委員がベルマーク一覧表や「ベルマーク回収のお知らせ」などの文書を全家庭に配布し、収集時の留意点について理解、協力をお願いしたり、脱退の近い企業などのお知らせを配布したりするなどの活動と、沖小PTAや地域の協力が認められたものであり、とてもありがたく嬉しいことでした。
  このようにベルマーク運動は大変地味な作業ではありますが、成果はとても大きく、特に多額の備品が校内の行事や活動の中で活用されている場面を見ますと、ベルマークは「縁の下の力持ち」だと改めて感じます。一人ひとりの協力や地道な活動が大きな力に変わるということを理解してもらった時、私たちは活動していてよかったなぁと思いました。これからも1点1円の価値があることや、継続することが大きな成果につながることを伝えながら、ベルマーク委員会の仕事を続けて行きたいと思います。
=6月6日、青森市文化会館大会議室で


6月5日(火)八戸


八戸市立白鴎小学校
内堀 美子さん(2006、2007年度環境厚生委員長)
田村 文恵さん(同副委員長)
田澤 武一さん
(右から)
 私たちの白鴎小学校は、海岸に近い場所に位置し、今年で創立36年を迎えました。「生き生きした子」を教育目標に掲げ学級数18、児童数534名の学校です。当校では、地域の伝統を大切にし、総合学習では白銀イロハカルタを学び、親子での「けーの汁」やイカめし作り、7月に行われる三嶋神社のお祭りに参加するなど学校と地域・PTAが一体となり各行事に取組み、伝統を築いてきました。
  PTAの組織としては総務・学年・教養・校外指導・環境厚生・広報・部活動委員会の7つと交通安全母の会・お父さん協力会の全部で9組織から成り立っております。全員参加のPTAをスローガンに、一人一役の充実した活動を目指し活動しています。
  この組織の中でベルマークを担当するのは環境厚生委員会です。ベルマーク活動は1974年(昭和49年)にはじまりました。これまで途切れることなく着実に続けられ、その積み重ねで2004年には300万点を超えることが出来ました。今まで委員会の先輩方が活動してきた成果を形に表そうということで、運動会に必要な和太鼓・行事に必要な炊飯器などを購入しました。現在の点数は、昨年度7万4527点集まり合計で46万7283点になっています。1点の積み重ねが、児童・父兄のために役立つものになり、また、新潟県中越地震緊急友愛支援に、ベルマーク預金の中から寄付をさせて頂きました。誠にすばらしい取り組みだと実感しております。今年度は環境厚生委員数87名でスタートをすることになりました。
  さて、活動内容はといいますと、仕分けと計算・発送・ベルマーク新聞の発行などがメインとなります。
  @ 仕分けは,毎月の月初めに1回、各クラスからのベルマークをひとつに集め、指定日に環境厚生委員が集まり整理して、枚数の多い物は計算もします。<午前10時に集合して作業時間は2時間程度、たまごパックを使用、多く集まるベルマーク番号4番(ニッスイのハム・ソーセージ)7番(キユーピーマヨネーズ)24番(マ・マー マカロニスパゲッティ)46番(ニッスイの冷凍食品)などは、いちごパックを使用> Aベルマークの発送は年2回に分けて実施しています。 Bベルマーク新聞の発行は、年2回で、マークの切り方を繰り返し載せ、こんな物にもついているという商品を載せたりして少しでも意識の向上を図るようにしています。
 キヤノンやエプソンのインクカートリッジがベルマークだということを繰り返し掲載したことにより、各家庭からだいぶ集まるようになり効果があらわれてきています。また、スーパーや郵便局にベルマークの回収ボックスを置かせていただき、地域の皆さんからの協力も得ています。
  そして新たな試みとして、昨年から始めたことが2つほどあります。ひとつめは,白銀中学校にプリンターインクカートリッジとトナーの回収ボックスを設置させて頂いたことです。トナーは1本50点と点数が高く点数増加に期待をよせています。もうひとつは、諸事情により中々仕分けに参加できない委員さんに対して、その児童が持ち帰り、自宅で計算を手伝ってもらうようにしました。その際間違わないように計算表を作成して計算し易いように配慮しております。一年間実行してみた結果、仕分けに参加出来なくても点数計算をしたことで活動に参加できて良かったというアンケート結果を得ました。今年度も引き続き実行していく予定です。
  これらのように、少しずつですが、いろいろ工夫しながら活動をしております。活動がこれまで長く続けられたのは、学校・地域・委員会に参加してくださる保護者の皆様の理解と協力、さらには児童の家庭一人ひとりの気持ちがつながった結果だと思います。この先もベルマークがあるかぎり、この気持ちを大切にして、ベルマーク活動を進めていきます。
(スライドショーを使って発表)
=6月5日、八戸市公民館ホールで


5月18日(金)仙台


仙台市立宮城野小学校
天野 香織さん(2006年度PTAベルマーク委員長)
佐藤かほりさん(2007年度PTA副会長、元ベルマーク委員長)
(右から)
 私たちの宮城野小学校は、皆さんがご存知のフルキャストスタジアムの東1.3kmにあり、宮城県の起こりと言われる「みちのく宮城野」の一角に位置しています。足を伸ばせば薬師堂、陸奥国分寺跡や桜で有名な榴岡公園など名所旧跡が多く、子どもたちが校外学習で訪れています。
  現在は、西に宮城野原運動公園、東には仙台中央卸売市場や卸商団地など、学区内には仙台医療センターや陸上自衛隊仙台駐屯地とその官舎があります。古い歴史と伝統を持つ地域ではありますが、自衛隊、JRの官舎や宿舎が多いため、児童の転入・転出が非常に多く、年間の転出入者は100名近くになります。
  学校では青少年赤十字活動を教育活動全般に取り入れ、「気づき、考え、実行する」態度を養っています。健康・体力づくりにも力をいれ、粘り強く運動に取り組む「たくましい子ども」を目指しております。毎週2回朝の運動を行って、11月には宮城陸上競技場を会場にして持久走大会を催しており、大きなイベントとなっております。また、冬のスキー教室やスケート教室は、他の学校ではほとんど行わなくなっていますが、本校では保護者の要望も多く、継続しております。特に3、4年のスケート教室には保護者がボランティアとして15名〜20名ほど協力しています。
  PTA活動はいくつかの専門部に分かれ、保護者の親睦を図ったり、広報活動を行ったりしています。通学路にある交差点でドライバーの皆さんに、子供達からの手紙を配る「交通安全レター作戦」という活動にも長年取り組んできました。
  ベルマークの収集は、各クラスの副クラス長から構成される「ベルマーク委員会」が担当しています。2006年度には累計点数が300万点を超えて、財団より感謝状をいただきました。
  ベルマーク委員会では、5月にベルマーク一覧表とともに、年間の収集予定やマークの切り取り方などを示したベルマークだよりと、専用の封筒「ベル封筒」を各家庭に配布します。以後、6月から2月まで年8回、子供を通してベルマークを提出してもらいます。
  回収したベルマークを委員がりんごケースやいちごパックを使って、会社別に仕分けします。それを自宅に持ち帰り、切り揃えて10枚ずつのシートを作り、次回収集日に持ってきてもらいます。数の多いもの、細かくて大変なもの、マヨネーズやガムなどのマークは、学年ごとに交替して皆で担当するようにしています。会社別、点数別に10枚ずつのシートになったベルマークは、10月と2月の年2回集計し発送しています。
  家庭に持ち帰ってできる作業であるということで、仕事を持っておられるお母さん方がベルマーク委員を希望なさることも多いのですが、学校に集まっての仕分けや集計作業が同じ方々だけの負担にならないよう、協力をお願いしています。
  ベルマーク預金ではこの数年間で、体育の授業で使用するゼッケンベスト、図書室の本などを購入し、その都度ベルマークだよりでお知らせしてきました。ただ、それ以前は、何も購入しないまま積み立てておいた期間が長くありました。このことが保護者や子供達の中で、ベルマークを集めようという意識が徐々に低くなる原因のひとつになってしまったのではないかと考えられます。今後は収集の呼び掛けだけではなく「ベルマーク預金を使ってこのようなことができた」「子供達のために何かを購入した」というお知らせをもっと発信できるよう活動していきたいと思います。
  ベルマークの作業は、時間がかかり根気のいる仕事です。子供達のために役立てることができたということが、ベルマーク委員にとっては何よりの励みになりますし、今まで作業に携わって下さった方々への感謝を表わす方法にもなると思います。
  今回、財団が発行する「ベルマーク新聞」を改めて読みなおして、収集の参考になることを色々と見つけました。また、ベルマーク運動が取り組んでいるボランティアの内容なども具体的に分かりました。ベルマーク委員を引き受けたばかりの頃には気づかなかったことにも関心を持つようになりました。毎年、委員は交替しますが、作業手順の引継ぎだけではなく、地味だけれども着実に社会に役立っているボランティア活動なのだということを、きちんと伝えていきたいと思います。
(スライドショーを使って発表)
=5月18日、仙台国際センターで


5月17日(木)盛岡


盛岡市立城北小学校
岩ア  薫さん(2006年度PTA総務部部長)
川村 珠希さん(   同     副部長)
滝本美津江さん(   同     副部長)
(右から)
 私たちの城北小学校は雄大な岩手山に見守られ、東に県営運動公園、西に県営スケート場、そして北に県営武道館と、スポーツ施設に囲まれた恵まれた環境にあります。平成20年度に40周年を迎える比較的に新しい小学校です。校舎改造工事が5年をかけて今年やっと最後の体育館が完成する予定です。児童数は盛岡市内で2、3番目に多く今年度は「25学級、774名」でスタートしました。教育目標として、豊かな心を持ち、心身ともにたくましく生きる「活力ある城北の子」の育成をめざしています。
  PTAのベルマーク活動は、総務部が中心になって取り組んでいます。各クラスから1名選出され、昨年度は22名で活動してまいりました。児童会に「ベルマーク委員会」があり、子供たちとの連携で収集・仕分け・集計作業をしております。
  まず年度初めに、財団から送られてきた「ベルマーク一覧表」と、総務部からの「ベルマークの収集についてのお願い」を各家庭に配布し、ベルマーク収集についての意義とご理解とご協力をお願いします。「お願い」の文書は年3回、「お礼」の文書は1回、PTAのみなさんに配布しております。各学級にベルマーク回収箱を設置して、それに随時入れてもらいます。
  児童会のベルマーク委員会が、月に2〜3回ある委員会で各クラスのボックスを回収し、クラス毎に枚数を数え順位を付けます。そして、翌日のお昼に校内放送で順位を発表しています。これで子供たちの意識が高まり、家に帰ってお母さんにベルマークを請求しているようです。数え終わったベルマークはベルマーク番号毎に用意されたケースに分けます。そこまでが子供たちの作業です。
  PTA総務部は年に3回、仕分けと集計作業を行います。学校の会議室をお借りして、午後1時45分から4時まで作業しますが、時間内に終了出来ないものがほとんどで、各自家庭に持ち帰って作業します。だいたい10日後の集計日までに子供を通して担任の先生へ届けてもらっていますので、仕事を持っている方にも無理なくできるようになっています。
  ベルマークの番号毎に各自が担当し、使用済みの紙にベルマークを点数毎に並べ、上からセロテープで貼り、余白に「ベルマークa對ヤ」「○点×○枚」と記入します。ベルマークがビニールのピラピラしたものは、ホチキスで10枚毎にとめてから台紙に貼ります。以前は、セロテープに10枚ごとに貼ったものを作り、それを集計の時に数えていましたが、台紙に貼ることにより点数の検算がしやすくなり、見た目にもきれいに見えますので前年度から変えてみました。その結果、財団からの送り状(検収済)の連絡事項の欄に「たくさんのマークをきれいに整理・計算して頂きありがとうございます」と書いていただきまして、とても嬉しく思い、また頑張ろうという意欲も湧いてきました。
  集計作業は2学年ごとに分けて、少しでも部員の皆さんの負担が少なくなるよう分担して進めます。台紙に貼ることで集計作業はスムーズに進みますので、だいたい1時間程度で終了できます。ベルマークを発送する荷造りは、紙袋などに入れたらきつく縛り圧縮させて、なるべく小さく包装し、「ゆうパック」で送っています。ちなみに、同じ所へ1年以内に送る場合は、前の控えを見せれば「50円」割引になります。ちょっとした節約を行っています。
  カートリッジの回収は、職員室にも専用の回収ボックスを設置して、先生方にも協力していただいています。また、最近は各家庭からのカートリッジ回収も多く、時代の反映と感じております。エプソン、キャノンのカートリッジの需要が増えているので、点数を増やす役目を果してくれています。
  本校は、1984年(昭和59年)7月からベルマーク運動に参加していますが、参加のきっかけは、からまつ吹奏楽団の楽器の購入のためと聞いています。子供たちのため、吹奏楽団の父母が中心になって始めたことがだんだんに拡大し、今のようなPTA、児童会という大きな組織での活動になりました。しかし、最近は10万点を越えることはなく、昨年も、一昨年も6万点を少し越える程度となっております。地域のスーパー等に回収箱を設置して協力を得ようという声もあったそうですが、児童会のベルマーク委員会の子供たちの負担を考えますと、現状のままでいいということで地域の協力は特にいただいておりません。
  購入した備品は、2001年の「体育館用の大型石油ファンヒーター」が一番最近で、ここ数年は購入していません。今年度は校舎改造の最後である体育館が完成する予定ですので、その時に子供たちのためのものを購入しようと考えております。これからもベルマーク活動を、家庭・児童・学校がともにスクラムを組んで、地道に取り組んでいきたいと思います。
(スライドショーを使って発表)
=5月17日、岩手教育会館で

5月16日(水)福島


福島大学附属小学校
田村 良子さん(2006年度厚生施設委員会委員長)
鹿股 敬子さん(  同      副委員長)
吉川 尚子さん(  同      副委員長)
(右から)
 私たちの福島大学附属小学校は、今年で創立127周年を迎える伝統ある小学校です。学校はJR福島駅より北東に約1.5q、信夫山の南側に位置して、環境に恵まれています。学校付近には福島市役所や裁判所など官庁や公共施設が多く集まっており、福島市の中心部に当たります。各学年4クラスの計24クラス、児童数は847名で、市内でも規模の大きい小学校のひとつです。
  たくさんの学校行事や活動の中で、子どもたちが最も楽しみにしているのは、秋の「スポーツフェスタ」です。1年生から6年生までの縦割りで、1組が緑、2組が黄色、3組が青、4組が赤の4色で競い合います。6年生を中心にダンスや歌を交えた応援合戦から始まり、低学年の4色対抗リレー、中学年の4色綱引き、高学年の4色騎馬戦は、迫力満点です。また保護者や地域の方々も参加して約2000人で行われる「全校玉入れ」は、スポーツフェスタ最大の競技種目で、参加者全員の心が一つになる瞬間でもあります。
  本校のPTA活動には、各学年の理事を始め、教養委員会・広報委員会・健全育成委員会・厚生施設委員会があり,どの委員会も積極的に活動しています。その中でもベルマーク活動は、厚生施設委員会の活動の一つで、毎年、年間20万点の収集を目標にして活動してきたところ、2006年度には累計700万点を達成することができ,財団から感謝状をいただきました。福島県内では郡山第一中学校、原町第一小学校に次ぐ3校目になるそうです。保護者の方々のご協力があってこそ、と感謝しております。
  厚生施設委員は、各クラス1名の計24名で構成されています。毎年7月、10月、3月の計3回学校に集まり、集計作業と発送を行っています。この時間は、学年の枠を超えて和気あいあいと楽しく作業を進めることができたと思っております。
  まず各家庭には、子どもたちを通して収集袋を配付し、ベルマークを集めておいてもらいます。そして毎月20日のベルマークの日に、子どもたちが収集袋を学校に持ってくるようにしています。クラスで集められたベルマークは、担任の先生がファイルに入れて各クラスの厚生施設委員に子どもを通して送付します。また,担任は一人ひとりに押印して、次回の収集日に向けて袋を子どもたちに返すようにしています。
  厚生施設委員は、受け取ったベルマークを家庭で番号と点数ごとに仕分けし、作業しやすいように5枚、10枚、20枚とテープでまとめておきます。ベルマーク番号ごとに整理袋を準備していますので、次回の集計作業まで整理したものから入れておきます。この作業は大変なように感じられるかもしれませんが、次回の集計作業の日までに各自が都合のよい時間にできるので、無理なくできるようです。委員の方からも「慣れてきてコツをつかむと、早くできるようになった」「子どもと一緒に話をしながら楽しくできた」などという感想が聞かれました。
  集計・発送の作業は、3〜4つのグループに分かれて行います。ベルマークの番号によって数が違いますので,バランスをとりながら分けて集計します。各家庭でベルマーク番号ごとにある程度まとめてきているので、作業がとてもスムーズに行われ、1回の集計作業の時間も約2時間という短い時間で終わることができます。
  そのため、現在はお仕事をされている方や小さいお子さんをお持ちの方が多くいらっしゃいますが、主に各家庭で都合に合わせて作業を進めることができ、集計作業で集まるのは年3回という点で、保護者の間でも快く厚生施設委員を引き受けてくださる方が多いのだと思います。
  本校では、ベルマークの収集の他に、インクカートリッジの回収にも力を入れております。印刷室の中に回収箱を設置しており、ベルマーク集計作業の日に、キャノンとエプソンの数を確認して発送します。専用の箱で発送するため、5〜6箱ごとに発送しています。最近は家庭にプリンターも普及して、多くのカートリッジが集まります。大きなトナーカートリッジを学校へ届けてくださる保護者の方もおり、点数アップにつながっています。
  次に、活動を活発にするために工夫していることをご紹介いたします。毎年、年度初めに各家庭に「ベルマーク一覧表」を配付したり、毎月ベルマークの日である20日の前に、ベルマーク収集のお願いやマークの切り揃え方などを書いたお知らせを配付したりして呼びかけています。このお知らせは、学校のシンボルマークや、かわいい絵が入っており、低学年の子どもたちにも見やすく分かりやすいものとなっています。また授業参観後に行われる学年集会で、ベルマーク収集のお願いや目標点数、集計結果などを報告しています。
  さらに、ベルマーク活動で購入した「大型液晶テレビ」や「ビデオデッキ」は、子どもたちの活動に使用されることはもちろんですが、保護者の私たちも、学年集会時に子どもたちの活動の様子を鑑賞する場として活用したり、PTA新聞に購入内容や協力への感謝と今後の呼びかけなどの原稿を掲載したりしています。
  企業や地域に協力をお願いせず、校内だけの活動ですが、このように繰り返しお知らせすることにより、ベルマーク活動が保護者の方々にも浸透し、毎年目標点数に近いベルマークを集めることができているのだと思います。
  これからは保護者だけでなく、子どもたちも積極的に活動に参加していけるように働きかけていきたいと思います。そのためにも、ベルマーク活動の意義や目的のPR活動を積極的に実施し、子どもたちや保護者のボランティア意識の向上に努めたいと思います。さらに、700万点を達成した今後の目標は、年間20万点収集を続けるとともに、学校設備の充実に協力していきたいと思います。
=5月16日、福島県文化センターで


5月15日(火)山形


山形県天童市立天童北部小学校
土屋 政浩さん(2006年度PTA第2学年会長)
 
 天童北部小学校は今年ちょうど創立25周年を迎える、比較的に若い学校です。校名が示すとおり、天童市の北側を校区に抱えて、児童数468名、各学年3組ずつ計18クラスの学校です。我が校の特徴は、平成元年に発足したマーチングバンドと天童北部太鼓が活躍していることで、すべての児童は何れかを習得して卒業することとなっております。いずれも毎年4月、天童市が全国に誇る桜祭りに開催される人間将棋の折りに、観客の方々へご披露しています。
  PTA活動は、十数年前に専門部制を学年単位制へ変革しました。ベルマーク回収も、学年事業の一環として取り組んでおり、この他に、アルミカン回収や、牛乳パックの回収なども行っております。役員などは各組から4名選出し、学年では12名、内3名が、唯一の専門部である広報委員会に所属し、のこり9名で各種運営を行うシステムです。ただし、役員だけが活動するということはなく、全PTAメンバーが、学年事業や学年行事などの担当を分担する体制をとっています。
  ベルマーク回収は、4月、8月、3月の3カ月を除く毎月1回、家で集めたベルマークを小さい袋等にいれて、登校時に、昇降口に置いた10個の区分箱に入れます。後日、PTAの担当者が、学校で最終の作業などを行い、報告する形をとっております。また、学区内の数カ所の事業所などにご協力をお願いしてベルマークの回収箱を設置させていただいており、その回収・集計も合わせて、担当者が行います。ご協力いただいた事業所へは、年度最終の回収の際に、お礼状を届けています。
  毎回、違う方々に担当していただいていますので、負担はかなり軽減されていると思っています。違う方々が作業しても混乱しないように、『ベルマーク集計作業の流れ』という作業手順書を作り、これに沿って作業を行うように工夫しています。
  こうしてためたベルマークを学校の備品等の充実に活用させていただいており、これまでに例えば一輪車20台を購入するなど、大変有意義に使わさせていただいています。これもひとえに長年にわたる活動により、ベルマークが学区内に浸透し定着しているからこそできることで、その点、我が校は恵まれているといえるかもしれません。今後とも、ベルマーク運動で、有意義なPTA活動となるように、心がけたいと思います。
=5月15日、山形テルサで