本郷小学校は、新興住宅地として人口が増えてきた本郷北方の団地にあり、創立28年目です。進んで学ぶ子・仲良く助け合う子・明るく元気な子の育成に力を入れています。特色のあるPTA活動では「みんなでやろう会」があります。他の学校では「おやじの会」と呼ばれていますが、本郷小では「おやじ」に限らず、子どもたちの健全な成長を願う「お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、先生」も参加できる会であり、学校の美化活動などを中心に活発な取り組みをしています。
ベルマーク運動への参加は、1980(昭和55)年からで、2002年に累計400万点を突破しました。
ベルマークは、厚生部が中心になって取り組み、構成メンバーは部長1人、副部長2人、PTA執行部1人と各クラス部長1人、部員4人程度の計111人です。活動は、会社番号ごとに仕分けする整理日が年5回、点数集計が年3回の計8回です。学校の図書館を借り、夜7時30分から9時まで作業しています。昨年度から作業は夜だけにしました。多くの保護者が仕事を持っておられるので、夜の作業の方が参加しやすいとの理由からです。そのためか活動に参加しやすいということで、人気がある専門部のひとつになっています。
年間活動では、まず年度初めに1年間の作業日程表を作ります。ベルマークの回収は6、9、11、12、1、2月の年6回。回収日の1週間前に、担任の先生から全児童にベルマーク収集袋を配ってもらいます。家庭で集めたマークは、子どもたちが各クラスの缶に持ち寄ります。袋には必ず印を押して子どもたちに返します。整理作業は1社ごとのカゴに仕分けします。これまで数社一緒になっていたのを、1社ごとに番号を分けたので作業がやりやすくなりました。仕分け後は、ひとつのカゴの中で点数別に分け、整理用紙に点数、枚数を記入して、ベルマークと一緒にポリ袋に入れます。それを会社番号ごとに整理棚に入れていきます。整理棚も番号を振り分けています。年3回の集計は、整理済みのマークを会社番号別の整理袋に点数と枚数を集計しながら入れてもらいます。
作業日程表には、担当する学年を決め、部員は年3回の参加を義務付けしました。仕事を持っている保護者が多いので、部内に連絡網を作り、作業日前には担当学年に必ず連絡を入れました。最後の3回の活動前には担当学年だけでなく、全学年に連絡したため、参加者が多かったようです。参加者が多くなることで、ベルマーク収集に対する関心が高まり、回収枚数が増えたのではないかと思います。
集計結果は、年3回の点数集計後にベルマーク便りを発行して報告しました。その際、いろいろな協力を呼びかけました。例えば、昨年の説明会で知った「グリーンスタンプとベルマークが交換できること」「エプソン、キャノンのインクカートリッジの点数が大きいこと」を情報として知らせたことで、回収率が上がりました。次回の作業日程も載せ、協力を呼びかけました。情報が確実に行き渡ったことが協力を得られた最大の理由と考えられます。
こうした活動の結果、昨年度は保健室に加湿器1台を購入しました。加湿器は、前年度から購入を考えていたのですが、年度末になり時期的に購入できませんでした。昨年度は早めに計画、10月に購入したため、インフルエンザが流行した時期は、とても役立ったとの声を聞くことができました。部員が活動している時期に購入することで、みんなの活動の意欲も違うのではないでしょうか。また、自分たちが頑張ってきた成果が、まだ活動している時に味わえるのも魅力のひとつと考えます。
ベルマーク活動は本当に地道な活動ですが、1点1円が学校や自分たちの子どもに戻ってきます。そのうえ、知らず知らずにボランティアにも参加しているのです。こんな素晴らしいことはありません。これからも、この活動を次世代に伝え続けていかなければならないと思います。
=6月1日、ウェルシティ宮崎で
応援かねPTA広報部が発表取材
6月1日、宮崎市での本郷小学校の体験発表の様子を同小PTA広報部員が取材しました。広報部は、各クラス4〜5人の計約100人という大所帯で、この日のメンバーは、5年3組の柏田佳子、楢木由子、衞藤旬さんの3人。開会前には発表する黒木順子、南鶴美根子さんを囲んで「頑張ってね」と激励。2人から「ここはこれでいいかしら」と、発表原稿の表現について相談を受けると「こう変えたら」と、アドバイスするなど、応援をかねた取材のようでした。
約15分の発表では、フラッシュを使って写真を撮ったり、メモ帳にペンを走らせたり。PTA広報「ほんごう」は年3回発行していて、各クラスの広報部員が年間行事の中から、自分たちでテーマを選んで取材するそうです。この日の説明会の様子は、夏休み前の7月上旬に発行する「ほんごう」に掲載予定だということです。 |
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