体験報告



関東




6月29日(金)水戸


水戸市立緑岡小学校
加藤順子さん (PTA副会長)
石津直子さん (保健厚生委員長)
浅野かおりさん(保健厚生副委員長)
(右から)
 緑岡小学校は,水戸市市街地の南部にある,創立134年の歴史ある学校です。
  学校周辺は,水戸駅の南方に広がる住宅地で,ここ十数年の間に急速に都市化が進んでいます。国道50号,旧6号国道が,東西南北に走り,その沿線を中心に,さまざまな店舗も並んでいます。歴史的には,江戸時代,水戸藩の練武場となった千波原などの史跡もあります。
  緑岡小学校は,ベルマーク運動に参加して,42年目です。昨年度,茨城県で7校目となる,500万点を突破しました。なお,昨年度は,茨城県内第5位にあたる集票点数,15万点あまりを集めることができました。
  ベルマーク収集の活動は,PTA保健厚生委員会と,福祉委員会5・6年生により行っています。
  これから,私たちの活動について,その概要をお話しさせていただきます。
  まず,ベルマーク収集のための活動として,福祉委員会の子どもたちが,収集を呼びかけるポスターを作り,各教室に掲示したり,学期に1回の「PTA保健厚生委員会だより」で各家庭にお知らせを出したりするなどして,子どもたちや保護者への呼びかけを行っています。
  学校周辺のスーパーや公民館にベルマーク収集のための箱を置かせていただいています。ここには日常的に収集箱をおき,保健厚生委員が定期的に回収に回ることにしています。
  幼稚園にも,協力していただいています。月1回,収集箱をおいて,お迎えの際に,保護者に持ってきていただくよう,協力を得ています。
  次に,収集の方法ですが,毎月,1日に,各担任の先生から,子どもを通して,ベルマーク袋を配布します。そして,第一水曜日に,福祉委員会の子どもたちが,各教室を回り,ベルマーク袋を回収してきます。
  そして,回収したベルマークをビニール袋にまとめて,PTA保健厚生委員会に引き継げるようにします。ベルマーク袋には,受領印を押して,各教室に戻します。
  その後,PTA保健厚生委員会が活動日を設定し,ベルマークの仕分け作業を行います。委員がグループに分かれ,会社番号別に整理していきます。会社番号ごとに担当を決め,各自自宅に持ち帰り,次回の委員会までに,点数計算をしてきます。細かい作業ですので,間違いのないよう,各自,慎重に作業を進めるよう心がけています。
  ある程度の点数がまとまった段階で,発送します。定期的とはいえませんが,年3回ほど,発送しています。
 委員会のときは,仕分け作業で手一杯になってしまいますが,そのような中でも,会話ははずみ,さまざまな情報交換ができる,楽しい時間でもあります。
  これらの活動の成果として,昨年度は,運動会などで使用する「大玉」や「万国旗」を購入することができました。それまでにも,テレビやビデオデッキ,鉛筆削り,黒板消しクリーナーなどを購入して,子どもたちの学習活動等に活用してきました。  
  保健厚生委員は,毎年交代していますが,委員になって初めて,ベルマーク活動の奥深さを知るというのが実情です。
  また,一般の保護者の方々にも,もっと知っていただけるような取り組みが必要だと,感じております。
  そして,1点でも多く集められるよう,積極的に活動していきたいと思います。
(スライドショーを使って発表)
=6月29日、茨城県立県民文化センターで


6月28日(木)銀座


東京都練馬区立開進第四小学校
松崎すづ代さん(2007年度学級代表委員長)
 開進第四小学校は、2005年に開校50周年を迎えました。城北中央公園、石神井川のすぐ南にあり、緑豊かな住宅街の中にあります。2007年度の児童数は584名で各学年3クラス編成の学校です。教育目標は、開校以来「よく考える子 おもいやりのある子 からだをきたえる子」です。今年度は、それをより深め4つの当たり前(きれいな、明るい、落ち着いた、時間を守る)が自然にできる学校にしていきたいと先生、児童、保護者、地域の方々と一緒に取り組んでいます。
  開四小PTAは、子供たちのために「できる人が、できる時に、できる事をやっていく」 をモットーとしています。本部会を中心に学級代表、文化、広報、地域委員を各クラスごとに選出し様々な活動をしています。委員の他に図書にボランテイア、安心安全ボランテイア(就学時間の校内外の見回り)防犯パトロール(夕焼けチャイムに合わせての地域見回り運動、登校時の安全確保)など委員以外の保護者も積極的にボランテイア活動に参加しています。
  ベルマーク活動は、学級代表委員会が中心になって取り組んでいます。各学期ごとにベルマーク週間を設け、ベルマーク便りで全児童、家庭に呼びかけます。4年前から児童一人ひとりにベルマーク回収袋を配布し集計する方法に変えました。それまでは、各教室にベルマーク箱がおいてあるだけでしたので意識が高まらず回収率もなかなか伸びませんでした。ベルマーク回収袋を使うようになってから、子供たちも自分の袋に一枚でも多く入れたいために意識が高まり、学校や家庭でも話題になることが多くなりました。
  ベルマークの集め方は、ベルマーク週間の間に各家庭で集めておいたものを回収袋に入れて学校に持ってきてもらいます。それをクラスの学級代表委員が家に持ち帰り会社ごとに仕分けします。仕分けしたものを仕分け袋に入れ、仕分けメモに点数かける何枚と書き入れ、2つをクッリプで留めセットし、全体回収日に持ってきてもらいます。全体回収日には、全クラスが同じものを持ち寄ります。委員がここまでの作業を自宅で空いている時間にできるので仕事をしている方でも無理なく出来ます。またここまでの作業が出来ていれば全体作業日には会社ごとに仕分けてあるものを全クラス分、合わせていくだけなので当日急な欠席になっても仕分けたものを届けてもらうか誰かに預けてもらえれば大丈夫な形になっています。会社ごとに1人が担当し各クラスから出た仕分けメモを各点数ごとに会社のベルマーク袋に計算し書き入れ、ベルマークをまとめて袋に入れて一会社が終了になります。ベルマーク回収袋は、六年間使えるような表紙になっているので回収するたびにベルマークの印を押します。この集計方法は、無理なく無駄がないので学期に1回の全体集計日も短時間で作業が終わります。           
  ベルマークの点数がある程度貯まったところで学校と相談し購入品を決めます。今まで購入したものでは、校庭の屋外時計、金管楽器、パイプいすの縦型収納ラック、また一昨年は新潟県中越地震被災校への支援活動の寄付などその年の委員と学校とで有効な使い方を考えています。
  学区域に大きなスーパーなどが無く外部に協力を頂いていないのですが、1995年には200万点を超え、表彰状を頂きました。今のところ学期ごとに2万から2万5000点程集まっています。キヤノン、エプソンのカートリッジ、トナーの回収も広く浸透してきました。このペースを維持し学校、子供たちの活動に役立てることが出来るように微力ながらがんばっていきたいと思います。
=6月28日、京橋プラザ区民館多目的ホールで


6月26日(火)高崎


群馬県高崎市立堤ヶ岡小学校
寺澤 由加さん(2006年度PTA本部書記)
中司 恵理さん(ベルマークボランティア)
(右から)
 堤ヶ岡小学校は、児童は919名、学級数29、県下でも有数の大規模校です。高崎、前橋のベッドタウンとして人口は増え続け、教室不足から2009年4月には2校に分離する予定になっています。
 堤ヶ岡小では、「保護者や地域の人に信頼される学校をつくる」を、基本方針としています。「教育ボランティア」がさかんで、保護者や地域の方々がボランティアで学校を訪れる機会がたくさんあります。PTA活動も活発で、昨年度には「優良PTA文部科学大臣表彰」を受けました。
ベルマーク委員会は、ベルマーク役員会(前年度のPTA会長、本部書記と現役の本部書記)とベルマークボランティア(一般公募の方数名)で構成されています。堤小には「学習支援ボランティアと学校支援ボランティア」があり、ベルマーク活動は「学校支援ボランティア」に位置づけられます。
  ベルマーク活動のあゆみについてお話しします。
 ベルマーク運動には1999年参加。活動の主体は当初からベルマークボランティアです。約20名〜40名のメンバーで活動が続いています。毎年、何かしらの「お買い物」をすることはボランティアにとって励みとなります。
 これまでの総累計点数は54万6376点になりました。ここ3年間の1年平均は約7万3千点となっています。一番多かったのは2002年で、12万7816点でした。この年は、PTA本部役員によるベルマーク役員会の体制が確立したこと、子ども向けの広報活動に力をいれたこと、そして、5年生の総合学習「わたしたちにもできるボランティア」への参加が始まったこと、などがありました。
 子ども向け広報紙に登場したオリジナルキャラクター「ベルくん・マーくん」です。5月号では「ベルマークは1点1円」、11月号は「むりなく むだなく こんきよく」がテーマでした。子ども達への反響は大きくベルマークへの関心が高まりました。
 実際の活動は毎月10日、10時〜12時までの2時間、空き教室がないため校長室での作業となっています。
 仕分け作業は、牛乳パックでつくった仕分け箱で行いますが、作業は毎年少しずつ工夫しています、
  それでは、ボランティアの活動を紹介します。年度初のボランティア募集がとても大切です。年度末には全保護者に、ボランティア募集の案内が配布。また、地域の方々にも同じ内容の募集案内を、地区の回覧でもお知らせしています。
 ボランティアの皆さんには、気楽に参加していただけるように、「都合の付くときだけの参加で構いません」とお伝え、毎月はじめに活動内容や集計結果などを「ボランティア通知」でお知らせしています。
  次に、ベルマーク委員会と学校との連携についてお話しします。
 ベルマーク委員会は、児童の委員会活動・JRC委員会と連携しています。
 各教室からベルマークを集める作業と学校備品購入の検討は、JRC委員会の役割となっています。その他に、5年生の総合学習の授業では、「わたしたちにもできるボランティア」というテーマで学習が進められています。毎年6月にいろいろなボランティア活動の全体説明があり、自分のテーマを決めて実際の活動を体験していきます。
 ベルマークを選択した子ども達によって、校区内のスーパーや郵便局などにベルマーク収集箱をおかせてもらうことも始まりました。また、ポスター作りやチラシづくりなどの広報活動にも取り組んでいます。
  堤小は分離しますが、分離校でもベルマーク活動を立ち上げる事になります。今まで先輩たちが残してくれた実績や経験を基礎として、新しい1歩を踏み出すことができるよう、地域の架け橋として、ボランティア活動に取り組む子ども達への手助け、保護者と学校の交流など色々な取組み進めていきたいと考えています。
  これで堤ヶ岡小学校ベルマーク委員会の発表を終わります。ご清聴ありがとうございました。
(スライドショーを使って説明)
=6月26日、高崎シティギャラリーで


6月28日(木)日立


ひたちなか市立前渡小学校
虎間 真奈美さん(整備委員会副委員長)
飛田  恵子さん(整備委員会委員長)
佐藤  知美さん(整備委員長補佐)
(右から)
 私たちの前渡小学校は、今年で創立118年目を迎える伝統ある学校です。ひたちなか市の東に位置する「国営 ひたちなか海浜公園」に一番近い田園地帯にあり、周囲は特産物である干し芋の原料となる、さつま芋畑が一面にひろがっています。
  学校の裏山には「ほたるの森」という名の、自然と触れ合うことのできる自然観察園もあります。5年くらい前に、先生方やPTAの方々の協力で木を伐採し、作りました。斜面になっている場所の下には池があり、ザリガニやメダカがいます。見はらし台もあります。ほたるの森は、生活科や理科、総合的な学習の時間などに使用し、きのこの栽培や散策などもできる、自然豊かな環境にあります。
  前渡小学校の児童数は昨年末で905名、学級数は28クラスでした。偶然にも、300万点突破した10年前と人数が同じでした。今年度は児童数946名、学級数は29クラスになりさらに増えています。
  ベルマーク運動への参加は、さだかではありませんが、約40年くらい前からだと思います。
  1997年度に300万点、2006年度に400万点を突破し、財団から感謝状をいただきました。毎年、約10万点くらいは集まりますが、各家庭のほかにもスーパーや郵便局、公民館などにも箱を置かせて頂いています。また地域の皆様で、直接学校のほうに持参してくださる方もいます。
  それでは、学校で行っている活動を、順を追って説明させて頂きます。
  毎月、月のはじめにベルマーク袋が配られ、各家庭で集めておいたベルマークを子供たちが学校へ持っていき、学年のベルマーク箱に入れます。福祉委員会の子供たちが、担当学年の回収を行います。
  集まったベルマークの、まわりの不要部分を切り落とし、箱にまとめておきます。袋には「ありがとう」の印を押して、各クラスに戻します。
  以上が児童の行っている活動です。
  PTAには、学年委員と専門委員があり、ベルマーク活動は、専門委員の中の整備委員会が中心になって取り組み、児童との連携をとっております。 
  構成メンバーは、1年生から6年生までの各学年で数は多少違いますが、計13人です。
  整備委員会の仕事は、ベルマークの収集整理、牛乳パックの整理、プリンターのカートリッジ整理と、1年と6年による奉仕作業があります。「整備委員会だより」で、1年間の活動日の配布をします。年4回で、作業時間は午前9時から10時30分までの、約1時間30分という短い時間です。
  1回目から3回目は2学年ごと、4回目は、各学年の出席できなかった人という形ですので、参加人数が多いときで60人を超えることもあり、だいたい作業時間内で仕事を終了することができます。
  作業には家庭科室を使いますが、人数が多い時には理科室も使います。
  下準備として各テーブルに、会社別に仕切りを書いた、大きな1枚の台紙を置きます。作業手順を書いた紙も、黒板に貼ります。ベルマーク収納用の段ケースも出します。
  そして、未整理のベルマークを各テーブルに平均に配り、会社別に仕分けていきます。マークの多い会社は、プラスチックの四角い入れ物や深さのある紙皿などを使い、台紙の上に置いて直接入れ、散らからないようにします。
  仕分けが終了したら、一度、段ケースの中に戻します。全部のテーブルの作業が終了した時点で、次の会社別計算に入ります。計算が終了したら、役員が集めて、集計表(送り状)に記入します。
  10時半になったらティータイムにしてお茶を飲みながらコミュニケ−ションをとり、そして解散となります。集計表、ベルマーク発送は、作業日に送るようにしています。
  4回の集計結果が戻り次第、1回から4回までの結果報告として、「整備委員会だより」を配布しています。各作業日のベルマーク点数、牛乳パックの枚数などは、学校の給食の時間に、全児童に報告するようにしています。
  以上が、私たちの学校の収集、作業整理の結果報告です。
  このように、1点1点を大切に活動している成果として、平成16年度にはデジカメ2台、ノートパソコン2台などを購入することができ、子供たちのクラブ活動や総合学習、校外学習の記録など、学校生活の中で役立たせております。
  これからも、年間10万点以上を目標に、地域の方々、PTA役員の皆様の協力を得ながら、子供たちが楽しく有意義な学校生活を送れるよう、ベルマーク活動を続けていきたいと思っています。
=6月28日、日立市シビックセンターで


6月21日(木)川越


川越市立武蔵野小学校
青柳 奈津子さん(2006年度学年委員会委員長) 
田中 恵子さん(同副委員長) 
斉藤 里子さん(同委員)
(右から)
 武蔵野小学校は、川越市の南西部、関越自動車道の川越インターチェンジにほど近いところにあります。周囲は武蔵野のナラやクヌギなどの広葉樹の林が残り、市民の森として市民に親しまれています。このような環境を生かし、野鳥が飛び交う花と緑の学校として、1990年から県内外へ紹介されています。また、他校に誇れるランチルームを備え、交歓給食を通して異学年の子どもとの交流を図っています。本校は、豊かな心を持ちたくましい子の育成をめざし、「なかよく」「かしこく」「たくましく」の学校教育目標のもとに、地域とともに教育活動の充実をめざしております。今年創立39年を迎え、現在児童680名、学級数は19あります。
  PTAでは、本部、成人委員会、広報委員会、環境交通保健委員会に分かれ、活発な活動を行っています。また学校を中心に、PTA各委員会と、地区ごとにある子供会の育成会が連携をはかっています。
  ベルマーク運動は、学年委員会が中心になって取り組んでいます。学年委員会の構成メンバーは各クラスから1名ずつの計20名です。学年委員会の仕事は主にベルマークの収集、整理ですが、懇談会時の司会、役員選出、校内バザーや運動会のお手伝いなど多種多様です。
  ベルマークの仕事は、毎月1回、午前9時半から正午までの約2時間半の作業になっています。活動を順を追って説明します。
@毎月ベルマーク収集日の1週間前に、担任の先生から児童にベルマーク袋を配っていただきます。各家庭で集められたベルマークをその袋に入れ、子どもたちが各クラスに設置してあるベルマークかごに提出します。袋には必ず「ありがとう」の印を押して子どもたちに返すようにしています。ベルマーク袋は市販されている茶封筒に必要事項を印刷し、使用しています。
A各クラスに集まったベルマークを毎月1回の作業日にそれぞれ回収し、会議室に運びます。整理の仕方として、まず役員1人1人が全会社の数字別になっている玉子パックを使用し、仕分けをします。その後、会社別の青い箱にすべてをまとめ、最終的な集計を行います。玉子パックに数字を付けることにより、分別がしやすくなり、仕事の効率がかなり上がりました。私たちは仕事は家に持ち帰らず、時間内に終わらせるということをモットーに、皆で協力し合い、手のあいた人から数の多いものを順に集計していくように心がけています。
B点数を計算する時、ガムなどの小さいもの、砂糖などの透明ビニールのマークは丸まってしまい、数えにくいので、数え間違いがないよう気をつけています。
Cすべての点数の合計は翌月の収集日に指定用紙に記入し、発送しています。 
  皆さんのご協力のかいあって、昨年度は19万2204点の成果が上がりました。また、学校との協議の結果、防犯用さすまたを各階に2本ずつ、計8本を購入しました。
  しかし、近くに新宿小学校、大塚小学校が隣接し、校区内に郵便局、スーパーマーケットなどがないことから、ベルマークは校内のみの収集となっています。そのため、今後回収率をどのように上げていくかが課題となっています。まずは、今年度から発行予定“学年だより”などでよびかけをし、根気よく地道に運動を続けていきたいと思います。今後も学校と密に連絡をとりながら、子どものために役立つ物を購入していきたいと考えています。
(写真を使用して発表)
=6月21日、川越市市民会館やまぶき会館で


6月19日(火)八王子


府中白糸台幼稚園
金井 紀子さん(2006年度母の会本部役員、ベルマーク委員長)
石坂 珠恵さん(同本部役員)
大塚 尚美さん(同本部役員) 
(右から)
 府中白糸台幼稚園は、新宿から甲州街道を西に約20キロ下る、府中市の東部に位置し、すぐ北側には京王線が走り、中央高速の調布インターまで2キロ位という、比較的交通の便がよい場所に立ち、今年で創立40周年を迎えます。園があるところは高台で、風水害の影響を受けにくく、なおかつ、水の利便性がよかったことから、江戸時代以前から集落のあった歴史のある場所です。現在は、団地やマンション等の集合住宅のほかに一戸建ての住宅も多く見られる閑静な住宅地で、その中に農地が点在する環境の中に園はあり現在500名を超える園児が通う、都内でも有数の大規模な幼稚園です。
  創立以来、幼稚園と地域、母の会が手を携えて、幼稚園の伝統を築き上げてきました。広い園庭というまさに恵まれた環境の中で、園の畑や裏山で、野菜を収穫したり、昆虫を捕まえたりすることができ、子供達がゆったりと、元気いっぱいに遊ぶことができます。7月には夕涼み会、10月にはバザーを盛大に行っております。
  幼稚園は1968年創立直後からベルマーク運動に参加し、昨年には累計200万点を超え、母の会・ベルマーク委員会を中心にベルマーク運動に積極的に取り組んでいます。毎年平均で5万点程の商品を購入しています。今までの購入商品には、運動会用のPTAの白いテント・ラジカセ・ビデオ・お遊戯会等で使用する照明 器具・デジタルカメラ・ボールなどがあり、積極的に活用されています。昨年度は22名のベルマーク委員の中心に活動をした結果、約9万3000点集まり、今までの蓄えと合わせ、掃除機2台とサッカーボールを複数購入しました。総合学習や校外学習にと活用されています。
  ベルマーク委員会では、年少クラスから年長クラスまで、各クラスから「ベルマーク委員」を選出し、昨年度は22名で運営しました。ほぼ毎月「ベルマーク回収のお知らせ」というお手紙を配布し、在園しているご家庭にベルマークを持参していただく日にちを決めています。園児がベルマークを持ってくる形になるので、ベルマークを入れて持参する袋にも、工夫をし、園児達が好きなキャラクターのイラストを用いた袋を毎年用意します。昨年度はピカチュウのイラストを使いました。
  ベルマークの整理方法については、委員会で随時意見を出し合って、話し合いながら決めています。今回は1番新しい意見で決めた集計方法を紹介します。1年間で5回開催されるベルマーク委員会で、各クラスで集ったマークを、委員1人ずつ集計を担当する協賛企業を決めて、集計します。
●ベルマーク協賛企業によって、点数の種類が少なかったり、多かったりするので、今回は、点数種類の比較的多い「キユーピー」を例に説明します。各クラスで集まったベルマークを協賛企業別に集計して「仕分け袋」に入れて、集計を行う委員会が行われるまで保管しておきます。開催されるまで、必要があれば、集まったベルマークの集計がしやすいように形よくカットしておいて貰います。
●キユーピーのように、点数の種類の多い企業の仕分け袋には、さらに小さなビニール袋を入れて、点数別に保管します。
●ベルマーク財団へ、マークを発送する際に封入する整理袋には、「点数ごと」、そして「枚数ごと」に集計結果を記入するようになっているので、集計作業を行う委員会開催の日は、企業番号別・点数別にイチゴパックを用意し、各クラスで集まったベルマークをイチゴパックに入れていきます。
●同じ企業でも点数の種類が複数ある場合や、ベルマークが多数集まると、どうしても計算ミスがでてしまうため、ベルマーク委員会では、独自に「ベルマーク貼り付け用紙」を作成しました。この用紙は企業番号ごと・点数種類ごとに分けて貼り付け、最大で10枚を張るようにし、極力計算ミスを防ごうという目的で作成しました。
 これらの作業をそれぞれのベルマーク委員が担当する企業に貼り付け、集計をして、財団へ送る整理袋に入れてもらいます。
●インクカートリッジ回収では、ベルマーク委員長と副委員長で、幼稚園に設置しております回収ボックスに集まり次第、随時箱詰めして、エプソン・キヤノンへ発送してカートリッジ証明書を送り返していただきました。
●これらの作業を全て終えて、最後に委員長と副委員長が送り状に必要事項を記入しベルマーク委員が整理袋に入れたベルマークと、カートリッジ証明書を送ります。
 こうしたベルマーク集計作業は、年間で5回おこなっています。

 当園が多くのベルマークを収集できるのは、次のようなことが挙げられます。まず、ベルマーク活動が、創立以来40年間途切れる事無く堅実に続けられているのは、ベルマーク運動の意義が父兄の皆様に理解され、多くの方々から快く協力を戴いている事と、幼稚園側からも、先生方が普段から収集活動に協力してくださり、たくさんのベルマークが集まります。運動会では、「綱引き」の参加賞で配られた商品についていたベルマークを、あらかじめ一つ一つ切り取ってくださったりと、園と、ご父兄の皆様からのご協力を賜って、沢山のベルマークの回収が効率よくできています。
  また、ベルマーク委員も、細かい計算や、マークの素材によっては、集計が大変だと苦労していたので、集計作業がやりやすくなるよう、「裏技」などを考える事に少し頭を悩ませましたが、最終的には、委員たちも、助け合いながら集計作業をして、細かい計算が多い作業にもかかわらず、計算ミスも少なく、皆さん立派に作業をしていくことができました。このようにベルマークの回収、集計が少しでもやり易い環境づくりに常に取り組んでいることも活動が、途切れず継続している事だと考えています。
  インクカートリッジのリサイクルでは、お母さん方が物を大切にしていることが園児にも伝わります。この度、インクカートリッジの回収率が良かったと評価をいただき、朝日新聞社から取材をしていただきました。父兄の方々の理解と関心を更に深めていただくように、「ベルちゃん通信」や「ベルマーク回収のお知らせ」のお手紙を通じて、どんな商品のどの部分にベルマークがついているのかをお知らせしたり、お手紙にも商品のイラストを入れたり、クイズ形式にしてみたりと工夫しています。園に通うご家庭以外の方にも活動の内容を知っていただきたく、集合住宅に承認を頂いて、インクカートリッジ回収ボックスを設置し、ベルマーク活動についてのご理解と関心を持っていただきました。
  このようにベルマーク活動は、子供達のためでもあり、園と父兄の連携作業にもつながります。そして、ベルマーク委員も、親同士で良い関係を築き、とても良い雰囲気の中で作業を行い、「人と人のつながりの大切さ」を学ぶいい機会になりました。府中白糸台幼稚園ベルマーク委員会では、これからも子供達のため、そして、活動を通して、ボランティア活動として皆さんの役に立てる意義、人と人のつながりの大切さを伝えるためにも根気強くベルマーク活動を続けて行きたいと思います。
(スライドショーを使って発表)
=6月19日、八王子市学園都市センターイベントホールで



6月15日(金)小田原


神奈川県小田原市立早川小学校
小倉 真理さん(2006年度ベルマークボランティア)
藤井 桂子さん(同)
國原 さゆりさん(同)
杉崎 洋子さん(同)
(右から)
 早川小学校は海と川と山のそばにある小さい学校で、児童数は200人ちょっと。各学年1クラスか多くても2クラスです。学校が小さいからか土地柄かは分かりませんが、保護者はとても協力的。毎年秋に開催されるPTAバザーはいつも大盛況です。
  ベルマーク活動は従来、PTAの保健委員会が取り組んでいましたが、組織見直しで2004年からボランティアとして活動するようになりました。通称「ベルボラ」です。
  まず4月上旬、新1年生の保護者に「ベルマーク運動の説明」のお便りを配ります。回収方法やベルマークの知識を持ってもらうのが狙いで、2〜6年生の保護者にも協力お願いを出します。ベルマーク回収袋は毎月、給食の集金袋と一緒に配布し、学校に持ってきてもらいます。
  4月下旬、全校の保護者に図書ボラ、記者ボラなども含めた「各種ボランティア」の募集案内が配布されます。1年ごと、そして作業ごとの募集で、保護者が気軽に登録できるようにしています。5月中旬には各種ボランティア合同の説明会があります。その資料が「ベルボラマニュアル」で、誰でも簡単に引き継いでいけるシステム作りを目指しています。
  作業分担の基本的な考え方は、@責任を広く浅く、みんなで負うA作業は単純化するB情報はメーリングリストによる一斉メールで共有化する、としています。このうち「作業の単純化」は、A=毎月学校で「企業ごとに分ける」だけ、B=年に4回、家庭で「点数ごとに分け、10枚ずつ束にする」だけ、C=年に1回、学校で「束を数えて発送する」だけ、に分けています。
  発送作業のとき、何を購入するかを話し合います。昨年度は一輪車を16台購入し、ベルマーク預金をほとんど使い切りました。委員会活動でなくなった現在、ベルボラがずっとあり続けると断言はできません。集めてくれた大勢の善意をムダにしないためにも、毎年使い切っていけばいいのではないでしょうか。今後も、子どもたちの目に見える形で、なるべくなら休み時間に使えるものを購入したいと考えています。
(スライドショーを使って発表)
=6月15日、小田原市中央公民館で


6月16日(土)築地


東京都世田谷区立千歳小学校
龍澤 美穂さん(2006〜07年度PTA会長)
 私たちの千歳小学校は、昨年度に創立40周年を迎えました。児童896名、25クラスと、世田谷区の小学校で1、2位を争う大規模校です。近くに都立祖師谷公園があり、四季折々の自然が楽しめます。学校生活では、縦割り活動を通じて他学年とも仲良くなれます。帰国児童適応学級もあり、様々な国から来た子どもがいて国際色豊かな学校です。
  PTA活動は、家庭数699のうち445人もの保護者の方が活動されています。その中でベルマーク委員会は、各クラス1名ずつの計25名で活動しています。1年間のうち5回位の活動のため、下に子どもがいても活動しやすく、仕事を持っていても参加できるので、人気の委員会です。過去3年間にベルマーク収集で購入させていただいたものは、2004度に体育館用大型ヒーター1台、05年度に一輪車6台、昨年度は逆上がり補助器2台です。
  ベルマークを回収するのは6月、10月、1月の3回で、3日間ずつです。まず6月初めに、「ベルマーク一覧表」「回収袋」「ベルマーク収集についてのおしらせ」を全校へ配布します。10月、1月は回収袋のみ配ります。「回収袋」は黄色の袋にベルマーク委員会が印刷したものです。以前は印刷屋さんに頼んでいたのですが、作業に必要な透明な仕分け袋を購入する予算を捻出(ねんしゅつ)するために、自分たちで印刷するようになり、それまで2万円かかっていたのが5千円位で用意できるようになりました。この袋は6年間、各家庭で使用していただきます。
  「ベルマーク収集についてのおしらせ」は、今年度3回の回収日、ベルマーク切り取りの注意、インクカートリッジの回収について記載しています。次にベルマーク委員は、各自で自分のクラスに置く回収箱を作成します。そして回収日に、各クラスの回収箱に子どもたちに入れてもらい、放課後、委員がとりに行きます。ここからは各自、家での作業になります。透明な仕分け袋に、クラスで回収したベルマークを分け、クラス集計用紙に枚数をいれていきます。
  次に学年集計をします。各クラスから持ち寄った集計用紙をみながら、自分のクラスの欄に合計枚数を記入していきます。最後に、学校集計用紙にまとめます。数字のまとめが終了したら、ベルマークを全学年分商品別に分ける作業です。それぞれの商品のベルマーク整理袋を貼った茶封筒を並べて特別教室の棚に貼り、その中に各クラスで回収したベルマークを入れていきます。茶封筒だとベルマークが飛んでしまう心配がありません。そして、茶封筒の中に集まったベルマークを発送用会社別整理袋にまとめ、作業終了です。
   昨年度はベルマーク7万9436点、インクカートリッジは982個回収して4910点となりました。各学期ごとに点数集計のお知らせとお礼のお手紙を保護者の皆様に配布し、学年末には、「ベルマークだより」を配布します。この「ベルマークだより」は、代々こだわりがあり、これだけパソコンで作成されたお知らせやお手紙が多い中、手書きにこだわります。内容も暖かいものにしようと努力していて、子どもと親と一緒になって読んでもらえるといいなと思いながら作成します。
  コツコツとみんなで集めたベルマークが、みんなで使用できるものになり、他の国のお友だちにも寄付できるということを、お手紙でも、ベルマーク商品を学校で朝礼時ご披露するときも、先生からもお話ししていただけます。
  「思いやりのある子どもに」は私たちの学校の教育方針の1つでもあります。子どもたちが、ベルマーク活動を通じて、思いやりにも気づいてくれたら嬉しいですし、私たち保護者も、意義ある活動に参加できているという実感があり、お仕事が終了したときは、充実感をもてるのだと思います。これからも次の委員の方たちに大切に引き継いでいきたいと考えています。
=6月16日、朝日新聞東京本社・読者ホールで


6月13日(水)土浦


土浦市立荒川沖小学校
米澤  睦子さん(2006年度学年学級委員会副委員長)
菊地 美和子さん(同副委員長)
飯島  君子さん(同委員長)
深作  雅文さん(荒川沖小教諭)
(右から)
 荒川沖小学校は、JR常磐線荒川沖駅から徒歩5分、スーパーや商店が並ぶ大変便利な場所にあります。一方、学校の裏門を出ると、乙戸川が流れ、その周りには、水田や、畑が広がり、名産の「ねぎ」や「にんじん」が栽培されるのどかな風景もみられます。毎年12月に行われる持久走大会では、中学年・高学年が、この中を走ります。こどもたちが楽しみにしている行事のひとつです。    
  開校は、1948年(昭和23年)、今年で創立60周年を迎えます。現在の生徒数は405人、各学年2クラスずつ、全12クラスです。年間を通して「あいさつ運動」を実施し、朝の昇降口は子ども達の元気な笑顔と「おはようございます」の声であふれています。
  校庭はいつもお花がいっぱいで、昨年も、土浦市の「花いっぱいコンクール」では特別賞、茨城県南の「花と緑の環境美化コンクール」では最優秀賞、茨城県の「大好きいばらきコンクール」では県民会議理事長賞をいただきました。
  「共に生き・共に学び・共に育つ」を教育方針に掲げ、学校、家庭、地域が協力しあいながら、子ども達の成長を温かく見守っています。昨年からは学校とPTA、地域の人、警察からなる防犯連絡会議がスタートし、各町内ごとに防犯パトロール隊の人たちが、下校時間に迎えに来てくださっています。
  さて、ベルマークの収集は、PTA活動の一環として行われています。常任委員会の活動としては、家庭教育委員会・広報委員会・成人教育委員会・母親文庫委員会・地区委員会・学年学級委員会があり、各委員会とも活発な活動をしています。この中で、ベルマークの収集は学年学級委員会の仕事のひとつです。
  ベルマークの収集は、昨年は3回、6月・11月・2月に行いました。まず、集計日の2週間ほど前に、収集袋を 各家庭に配布します。各クラス1名の学年学級委員は、集計日の1週間前に集められたベルマークを家に持ち帰り、メーカーごとに仕分けをしてきます。この時出来る限り、マークを切りそろえてきてもらっています。そして集計日の前日までにPTA室にあるベルマークの棚に分けて入れておきます。
  集計日には、各クラス7名ずつのベルマーク係が加わって、作業を行います。荒川沖小学校では、PTA常任委員以外の保護者は、必ず何かひとつ、係の仕事をすることが義務づけられています。ベルマーク係もそのひとつになっています。
  昨年6月の集計は、1年生・6年生のベルマーク係28名と、その学年の学年学級委員4名が担当、11月は3年生・4年生、2月は2年生・5年生が担当学年でした。毎回学年学級委員長1名と副委員長2名が加わり、35名程度で作業をします。午前中2時間程度の作業です。
  皆さん、学校の話や、子供の話などをしながらも、手を休めることなく、和気あいあいと楽しく作業をしています。年に1度のお母様方のコミュニケーションの場にもなっているようです。
  チリも積もれば200万点、家庭で、ベルマークを切り取っていただくという、ほんのちょっとした心がけで、1963年にベルマーク活動に参加して以来、200万円分の奉仕ができたことを、私たちもうれしく感じております。ここ3年間は、1年間で5万点くらいになっています。一昨年からはじまりましたエプソンの使用済みカートリッジの専用回収箱もいっぱいになり、2月には280個・1400点をいただきました。また、昨年は今までのたまっていた点数で、ハロゲンスポットライト2台とハロゲンスポットライトスタンド1脚、折りたたみテーブル2台など5点を購入しました。
  過去15年間に購入した商品も調べてみましたところ、ここにあげましたように、図書、シンセサイザー、ストップウォッチ、一輪車、竹馬、ラミネートマシン、メガホン、ドッジボール、サッカーボール、バスケットボールなど子ども達が喜んで使っているものばかりです。
  私達の学校の、ベルマーク活動は、1963年から44年間途切れることなく、堅実に続けられています。運動の意義が理解され浸透しているため、お母様方には抵抗なく御協力していただけているようです。実家のおじいさん、おばあさんや、職場への協力もお願いして下さっている方もいます。また、PTAだよりでは、毎回ベルマーク収集への協力を呼びかけ、
集計結果や、商品の購入のお知らせを掲載しています。
  お話ししましたように、荒川沖小学校のベルマーク活動は、特に目立った活動をしているわけではありません。PTAの方々の地道な努力に支えられています。これからも、子ども達がよりよい学校生活をおくれるよう、引き続きたくさんの皆さんへの協力を呼びかけていこうと思っております。
(スライドショーを使って発表)
=6月13日、茨城県県南生涯学習センターで


6月15日(金)東陽町


東京都江戸川区立小松川第二小学校
松岡  清美さん(2006年度ベルマーク委員長)
木村 ゆかりさん(同ベルマーク副委員長)
菊地 美代子さん(07年度ベルマーク委員長)
(右から)
 私たちの小松川第二小学校は、1952年(昭和27年)に小松川小学校分校として開校し、今年創立55年目を迎えました。本校は通称「にこまつ」と呼ばれ、現在児童数863名、学級数24ある区内で2番目に大きな小学校です。学校がある小松川、平井地区は、周辺を荒川、旧中川に囲まれた、緑豊かな地域で、近くには大島小松川公園があり、普段は「自由の広場」として子供たちの格好の遊び場ですが、災害時には20万人の避難場所になります。また、春には小松川千本桜が咲き、賑やかになるなど自然豊かな地区です。
  「にこまつ」では「からだも心も健康な子供」という教育目標を揚げ、よく考え工夫する子、思いやりのある子、力を合わせやりとげる子どもの育成を目指しています。特色ある活動としては、縦割り班活動があり、これは上級生と下級生との縦のつながりを強くするのが目的です。また、保護者の方々の協力を得て、学年ごとに毎月「読みかたり」という読書活動も行っています。6年生になると6泊7日のセカンドスクールとして、福島県の豊かな自然の中で自立の精神を養う体験学習を行っています。
  小松川第二小学校PTAは本部役員を筆頭に7つの委員会で成り立ち、「楽しみながら少しの協力」をスローガンに活動しています。毎年7月に行われる「にこにこまつり」は、「子供たちのために」と地域の皆さん、PTA会員、先生方の協力を得て出来る楽しい行事です。
  ベルマーク運動は1991年(平成3年)から始まりました。ベルマーク委員を各クラスより1人選出し、計24人で、学期ごとに1回で1年に3回行っています。ベルマーク委員は人気のある委員です。勤めている方や小さいお子さんがいる方でも家に持ち帰って、少し手の空いた時に作業が出来るのが人気の一つだと思います。私事ですが、私も当時6か月になる子供がいたのですが、やはり自宅作業が出来るのが魅力だったのでベルマーク委員をやらせていただきました。ただしおまけの話があって、委員長と言う大役になったのには驚きました。無事に1年間やり終えたのは委員皆さんの協力のお陰だと感謝しています。
  ベルマーク委員の活動は、まず保護者あてに「ベルマーク運動のご案内」というプリントを配布し、活動内容を理解していただきます。このプリントには、マークの切り方、回収日、またインクカートリッジの回収方法等を記載しています。マーク回収期間の1週間前に回収袋を担任の先生より子供たちに配っていただきます。表紙には回収する1週間を書き、家庭で集まったベルマークを各クラスに設置しているベル回収箱へ回収袋ごと子供達が入れてくれます。この様に子供たちが回収袋を手にすることで少しでも子供たち自身がベルマーク運動に関心を持ってくれると思っています。
  こうして集まったベルマークはクラス委員が自宅へ持ち帰り、整理作業をします。まずマークをきれいに切り揃え、次に会社別に仕分けし、更に点数別に分けます。点数別に仕分けたマークが10枚以上あれば、10枚ごとにセロテープで棒状にはり合わせ、10枚未満分も半端分としてはり合わせておきます。とても細かい作業ですが、頑張れば約2時間で終わります。この作業を全クラスのベルマークが集まる集計作業日までに完了します。
  次に集計作業日ですが、半分の12人が集まっての作業です。学校の隣にある区民施設の集会室に全クラスのベルマークを持ち寄ります。会社別点数別のいちごパックを並べ、10枚はり合わせたマークを仕分けます。半端分も同様に分け、半端分でも10枚になったものは、10枚にはり合わせていきます。
  すべてのマークがパックに仕分けられたら、点数計算へと進みます。メモ用紙をパック分用意し、会社番号と合計点数を書きます。この時は、はり合わせの間違いが無いかチェックしながらの作業となります。次に整理袋へマークを入れていく作業です。ここでもう一度点数計算をし、メモとの違いが無いかをチェックしながら整理袋の表書きをして封をします。最後にベルマーク送り状へ枚数、点数を書き込み、全ての作業を終わらせ、全員で電卓を使い合計点数を計算します。約2時間で作業は終わります。ギリギリの人数でやっているので、真剣に取り組み、無駄話も無くとてもスムーズに終えることが出来ます。
  後は、委員長が財団へベルマークを発送します。以上の流れの作業を年3回行っています。1回目は委員全員が初めての活動で手探り状態のスタートだったので、予定していた時間を30分延長しました。2回目は、1回目の作業を反省しながら時間内に終わりました。3回目は委員各自が慣れ、余裕を持って作業出来たと思います。年度の終わりには保護者宛に「ベルマークだより」を配布し、一年間のベルマーク点数と購入品を連絡し、引き続きベルマーク運動へのご協力をお願いしています。
  インクカートリッジの回収は2年前より始めました。回収は子供たちが登校する時に持って来てくれるので、入れ易いように下駄箱のそばに専用ボックスを設置しています。保護者からは「お店まで持って行かなくて助かる」「捨てていたけれど子供に頼めて便利」となかなか好評です。最近では写真や年賀状など自宅で印刷する家庭も多いので沢山集まります。カートリッジもベルマーク同様、1年に3回発送しています。
  本校では点数を集めるために、特にこれと言った活動はしていないのですが、毎年9万点ほど集まり、これまでに購入した物は一輪車8台、逆上がり補助板2台などあり、学校生活の中で子供たちに大いに活用されています。ベルマークの活動は根気がいり、表に出ての活動はほとんど無い仕事だと実感しましたが、何よりも子供達の役に立っているんだなぁ、と終わったあと思えた事が委員一同嬉しかったです。
  このように本校は児童数が多いせいでもありますが、やはり保護者の方々がベルマークへの関心を強く持っていただいていることが、今まで続けてこられたことだと思います。回収・集計作業の方法などまだまだ改善していかなければいけないこともあるかと思います。1年ごとに委員も入れ変わりますので引継ぎだけで手一杯になりがちですが、できるだけ長く活動を続けていけるよう、1人1人が意識を持って活動していきたいと思います。これからも学校、保護者、児童が力を合わせ、社会や子供たちのために、子供たちの笑顔のために頑張りたいと考えています。
(スライドショーを使って発表)
=6月15日、江東区文化センターホールで


6月14日(木)藤沢


藤沢市立長後小学校
柚原 秀子さん(2006年度PTA学年学級委員長)
田中 昌子さん( 同  PTA会長)
川井 浩美さん( 同学年学級副委員長)
武井真理子さん( 同       )
菅澤万利子さん(2007年度PTA会長)
(右から)
 私たちの長後小学校は、今年で創立55年を迎える歴史のある学校です。長後は、藤沢市の北部に位置し、信仰の山、大山に向かう大山街道と、八王寺の国の史跡、滝山城に通じる滝山街道が交差する交通の要衝として、江戸時代から栄えた歴史ある町で、今もその町並みに懐かしい雰囲気が残っています。長後小学校は現在25学級、児童数883人と、藤沢市内でも有数の大規模校です。地域との交流も根付き、PTAでも昨年、本部、校外指導委員会、おやじの会の合同主催の餅つき大会に、いつも子どもたちを見守ってくださる地域ボランティアの方々をご招待するなど、学校と地域、そしてPTAが手を携えて長後の子どもたちを育てていこうという意識の高い土地柄です。
  長後小PTAのベルマーク活動は学年学級委員会の担当で、その構成メンバーは、各クラス2名の委員と委員長、計51名です。6月の委員会で、今年度はどのようにベルマーク作業を進めていくかを確認します。今年はまず、3学期には作業をしない、と決めることからスタートしました。3学期は、子どもが風邪で休んだり、いつもお借りするランチルームが広くて寒いなど、作業には悪条件が多いためです。そこで最終集計日を11月29日の委員会と決め、逆算してスケジュールを決めることにしました。
  次に考えたことは、学校に集まる回数をいかに少なくするかということです。仕事を持つ委員さんが大変多く、ベルマーク作業のために何度も集まることができません。できるだけ自宅でできるように、手順を考えました。まず、初めに各学年が担当するベルマーク番号を決めてしまいます。この組み合わせは、過去2年間の送り状の数字から、だいたい各学年が同じくらいになるようにしました。同じ日に、ベルマークの仕組みと作業の仕方、最終集計作業までの日程を全て委員さんに説明します。
  7月3日に、1学期分のベルマークを、委員で番号別に仕分けする作業を行いました。そのときに役に立ったのが、お豆腐パックです。各ベルマーク番号をつけて、テーブルに並べておき、委員さんにどんどん入れてもらいます。仕分けをしたら、各学年の委員の人数分のビニール袋に分けて、台紙と共に持ち帰っていただきます。あとは11月の集計日までに、ゆっくり、台紙貼りを家でしてもらうだけです。2学期も同じようにベルマークを仕分けして、ビニール袋に分けて持ち帰ります。そして最終集計作業日の11月29日に、各自が貼った台紙と電卓を持ってきてもらい、全員で集計作業をしました。1枚の台紙に同番号・同点数が10枚、と決めてあるので、ベルマークではなく台紙を数えればいいことになります。1時間余りで、専用の袋にベルマークを入れて、枚数を記入し、各番号の総枚数と総点数を出すことができました。今年、ベルマーク作業は3回で、正規の委員会のなかだけでできたことになります。
  このようなやり方で進めたベルマーク作業は、委員さんたちから「とても余裕をもってできた」「何度も集まることがなかったので良かった」などと、好評をいただきました。
  ベルマーク活動をしていて、みんなが少しずつ協力することで学校に備品を贈ることができ、それが寄付金を生み出すことになることを知らない人が多い事もわかりました。昨年度、その前の年度までに貯めていたベルマーク預金で、一輪車5台と電動鉛筆削り器2台を学校に贈り、それを買ったことで寄付金が生まれたこと、そして、それらの寄付金が災害被災校などに援助として贈られることを、PTA総会で報告すると、「ベルマークって、そうだったんだ!」と言われました。折に触れて、みんなに伝えていくことの大切さも実感しています。                                
  2006年度、私たちが集めたベルマークは67733点です。学校外のお店や幼稚園などに収集箱を置かせて頂くような活動もしていませんし、1年で何点集めよう、といった目標を立てているわけでもありません。決して自慢できる高得点ではありませんが、委員さんが楽しく、やりやすい作業手順を工夫することで、無理なく、息長く、活動を続けていければいいと思っています。ただ、子供が小学校を卒業した後もベルマークを集めてくださっている皆さんの受け皿がないのが残念なので、何かいい方法がないものかとみんなで話し合っているところです。これからも、細い糸のように長後小のベルマーク活動が続き、十数年後に、こんどは400万点突破の報告がされる日が来ることを期待しています。
(スライドショーを使って説明)
=6月14日、藤沢市民会館で


6月12日(火)熊谷


熊谷市立熊谷南小学校
今田 めぐみさん   (2006年度PTAベルマーク部会副会長)
遠藤 縁(ゆかり)さん(2007年度同部会会長)
野村 悦子さん    (同部会副会長)
(右から)
  熊谷南小学校は熊谷市の中心部に位置し、荒川土手の緑に囲まれて環境がとても良く、特に春は土手の桜が見事です。昨年度には60周年の式典を行いました。児童数は382名、13クラスです。平成14・15・16年に「学力向上フロンティア」の指定を、続いて「学力向上プログラム実践協力校」になるなど、学力向上に熱心な学校です。学校の教育目標は「自ら学ぶ子」「心豊かな子」「進んで鍛える子」で、学校、家庭、地域が連携して子どもたちの育成に取り組んでいます。月に1度、JRC(青少年赤十字)の日を設け、1円募金やアルミ缶回収、奉仕活動を実施しています。また、その日にベルマークも収集しています。
  熊谷南小PTAのベルマーク部会は学年委員会に属し、学年委員より1名ずつ計6名で構成されています。ベルマーク活動はこの部会メンバーが中心となり、18年度は9回の活動を行いました。そのうち3回はベルだよりの発行です。内容は、購入品、集まった点数の報告、見落としがちなベルマークの紹介やベルマーク運動の目的などを、保護者に分かりやすく載せています。あとの6回は、ベルマーク整理や集計作業です。ベルマーク部会のメンバーと保護者の協力で午前10時から正午までの時間を作業に当てています。
  保護者への依頼方法ですが、PTAで発行している「お手伝いカード」というものを利用しています。この「お手伝いカード」は、「自分のできることから参加する」という全員参加型のPTA活動にするために、平成13年度から導入された方法です。学校行事など協力依頼する内容を明記し、定期的に配ります。ベルマーク部会でも、ベルマーク整理の2カ月前からお願いし、毎回50人程度に参加していただいています。このシステムになってから、作業の負担が軽減されるとともに、多くの保護者の方々が参加して、やり終えた後の達成感も味わえることができるようになりました。また、学年の異なる保護者同士が知り合えるよい機会となりました。
  熊谷南小の子どもたちで組織する9委員会のうちの1つ、JRC委員会が、ベルマーク活動に協力しています。委員の子どもは、牛乳パックで作った箱を全クラスに配り、ベルマークを種類ごとに集めてもらい、そして各クラスの箱を集めます。毎月8日のJRC活動の日に、委員が、会社番号10番ごとに仕分けされた箱にベルマークをまとめて、PTAベルマーク部会に引き渡します。ベルマーク部会は、集められたベルマークをさらに番号別に仕分けます。そして後日、会社番号別になったベルマークを、前もって「お手伝いカード」で協力を依頼した保護者の皆さまとともに集計作業を行います。平成18年度のベルマーク財団への発送は、平成18年7月、11月、平成19年2月の計3回でした。
  こうして保護者と児童、学校が協力した結果、ここ数年は平均5万点の収集ができました。平成18年度は、今までの繰り越し分とあわせて、テレビデオ1台、掛け時計1台、黒板ふきクリーナー3台を購入しました。また、今までデジタルカメラ、オルガン、逆上がり補助器などを購入し、学習活動に利用しています。
  こうした活動が長く行われる要因は、ベルマークを保管・管理する場所や作業ができる広い教室を提供してくださる学校の協力と、日ごろベルマークを集める作業に参加する児童、保護者の皆さまの協力があってのことだと思います。これからも、前年度を上回る点数の収集を目標に、少しでも子ども達が快適に学校生活を送れるよう、ベルマーク活動を続けていきたいと考えております。
(スライドショーを使って発表)
=6月12日、熊谷市立文化センターで


6月6日(水)前橋


前橋市立岩神小学校
関口 紀子さん(2006年度PTA厚生委員長)
川崎 圭子さん( 同  厚生委員)
(右から)
 私たちの岩神小学校の周辺は、利根川が流れ、また緑の木々に囲まれて、市民の憩いの場となっている敷島公園や、赤城山が噴火した際に流れ着いたという大変大きな石が奉られて通称「飛石稲荷」として親しまれている岩神稲荷神社などがあります。岩神小は昭和28年に創立され、現在の児童数は441名です。文部科学省指定の学力向上フロンティアスクールとして取り組み、算数科でも少人数指導によるコース選択性を実践して、豊かな学力の育成に努めています。また、獣医さんの指導による動物ふれあい教室、岩神デイサービスへの訪問などで、豊かな心の育成をはかっています。
  昭和59年からベルマーク運動に参加し、平成14年には200万点を達成して財団から感謝状を頂きました。活動はPTAの厚生委員会が中心で、各クラス1名、計15名で構成されています。新年度に、まず全児童のベルマーク回収袋を作ります。この回収袋は担任の先生から、月1回の集金日に合わせて児童に配っていただき、集金と一緒に回収袋を持ってきてもらいます。集まった袋は厚生委員の子供が自宅に持ち帰り、クラスのベルマークの仕分け作業を翌月の集金日前までに済ませておきます。
  手順としては、会社別、点数別に仕分けし、同じ点数のベルマークが10枚集まったものはセロハンテープでとめます。仕分け終わったベルマークは会社別に独自のベル袋の中に入れ、点数と枚数を鉛筆で記入し、作業の度に点数や枚数を書き足して保管しておきます。同じことの繰り返しでとても細かい作業ですが、自宅作業なので自分のペースでできます。そして、学期末(7月、12月、3月)毎に全クラスの厚生委員が集まり、ベルマークの総集計をし、ベルマーク財団に発送します。
  ベルマーク活動の工夫としては、まず、児童1名に1枚ずつのベルマーク回収袋を準備することで、全家庭に協力をしてもらえるようにしています。次に、学期末の作業に来られない委員や遅れて来る委員は、当日の作業開始時間までに自分の集計したベルマークを教頭先生に届けてもらい、定時に作業を始めることができるようにします。また、年2回から3回、ベルマーク通信を発行しています。4月に、ベルマーク活動の説明や集め方の手順の記載と協力の呼びかけ、そしてベルマーク一覧表の配布。12月に、収集結果報告や収集の依頼など。3月には、1年間の収集結果やベルマーク預金で購入した備品を報告します。
  これまでの購入備品で、一番大きな物としては、平成14年度の岩神小学校開校50周年記念としての児童図書150冊です。そのほかに一輪車、CDラジカセ、教育用カラーテレビ、体育館ストーブなどがあります。平成18年度には、各クラスに1台計16台の電動鉛筆削り器とサンヨーのラジカセ7台を購入しました。
  今後の課題ですが、ベルマーク通信については、イラストなどを取り入れ、子供達にも読みやすく興味をひくような内容の検討を考えています。家族みんなでベルマーク活動を行い、子供たちの教育に役立てると同時に教育援助資金への寄付につなげていきたいと考えています。また、今年度から、地域の方々とのつながりを強めるためにベルマーク収集の協力をお願いしました。始めたばかりなので、なかなか思うように行きませんが、これからも協力の依頼をお願いしていきます。
  最後に、これからも私たち岩神小学校では、保護者はもちろん、地域の方々の協力を得ながら、無理なく、無駄なく、根気良く「捨ててしまえばただのゴミ、集めれば1点が1円になる」をモットーに活動し続けていきたいと思います。
(スライドショーを使って発表)
=6月6日、群馬県民会館で


6月5日(火)宇都宮


豊郷中央小学校
森  励子さん(2005年度PTA事業厚生委員会委員長)
篠原 敬子さん(2006年度 同委員長)
徐  智子さん(   同   委員)
(右から)
 豊郷という名前は、明治22年に14カ村が統一された時、この地が二荒山にゆかりの深い地であったことから、その祭神「とよきいりひこのみこと(豊城入彦命)」の豊の名を頂くとともに、穀物などが豊かに実る郷であることから、名づけられたそうです。豊郷中央小学校は名前の由来どおり、現在も豊かな自然に囲まれた、767名の児童が通う宇都宮市でも5番目の大規模小学校です。付近には多くの古墳や多くの自然が残され、校外学習として取り入れられています。そんな歴史と自然に囲まれて、今年134年を迎える伝統校です。国際交流活動や米作り体験など、特色ある行事が行われています。音楽集会や昔の暮らし体験など、地域ぐるみ教育にも力を入れています。
  PTAの事業厚生委員会では、一番大きな活動がベルマークです。運動に参加して45年、このベルマーク活動は継続し、3世代に亘る回収を経て、昨年度に300万点まで達成しました。一輪車や逆上がり補助板、各クラスのテレビなど多くの物を購入し、今でも大切に使われています。
  ベルマーク活動では、各家庭に集め方や利用の仕方をプリントで配ります。自分が働いている会社などに箱を置いて集めて持ってくる人や、近所から預かってくる人など、保護者だけでなく地域や多くの方の協力を頂いています。これを1カ月ごとに児童が学校に提出します。児童でつくる「生活向上委員会」が、集められたベルマークを10番台、20番台と大まかに分けます。
  そして今度は、PTA事業厚生委員の出番です。家庭での作業として、同じ番号・点数ごとにまとめていきます。この作業はご存じのように非常に細かい作業ですが・・・「子供が全部やっちゃったんです」とか「主人も交じり、久しぶりに子供と3時間も会話しながら一家団欒しました」などの意見も出てきます。家庭での作業を終えたベルマークは学校で集計します。楽しい雑談タイムであっという間に時間は過ぎます。昨年度もこうした方法で、約6万点のベルマークを発送することができました。
  最後になりますが、子供にとってPTAってなんだろう、と考えてみました。昔と今、私は人と人とのつながりが変わった気がします。子供は親だけのものではないし、親だけで悩んで育てるものでもありません。私たちが子供の頃にいた「悪いことをしたら怒鳴る近所のおじさん」や「放っておいてほしいのにお節介をやく近所のおばさん」。その人たちは 地域での教育者だったのです。今、親だけでなく学校・教師・地域が一人ひとりの子どもに温かい目を向けて関わっていくことが必要だと思います。PTA活動は、子供を見守る目を増やすことに貢献しています。また作業しながらの雑談は、同じ位の子供を持つ親同士の悩み相談にもなります。子供にとってのPTAは、「子供を見守り育てるたくさんの目」です。
  では私にとってのPTA活動はなんでしょう。私は15年間、小学校のPTA活動に関わり、多くの親と子どもたちを見てきました。ほかの子どもを見ていると、自分の子どもでは聞くことのできない言葉を聞くことができ、自分の子供では覗くことのできない子供の心を覗くことができます。子供達の目を見ているとキラキラ輝いてみえますが、自分の子供には期待と不安で輝きが見えない時があります。
  私にとってのPTA活動は「生きている最高の教育書」だった気がします。今回の発表で多くの方のご協力を頂き、感謝しております。これからも皆様と共に、子どもたちと共に活動していけたらと楽しみにしています。
(スライドショーを使って発表)
=6月5日、栃木県総合文化センターで


6月8日(金)北千住


東京都足立区立東加平(ひがしかへい)小学校
新井 裕子さん(2007年度PTA学年学級部部長)
新井 志保さん(同副部長)
山野 美樹さん(同部員)
吉岡 倫子(みちこ)さん(同部員)
(右から)
 東加平小学校は、来年創立40周年を迎えます。場所は、「環七」沿いで、最寄り駅は「北綾瀬」といって千代田線の終点。近くには綾瀬警察署がありいつも安心して暮らせます。また、「菖蒲沼公園」といって、春になると桜が満開に、こどもの日になると菖蒲が咲き多くの方の目を楽しませてくれます。
 東加平小は「ベルマーク運動」に1978年9月参加、かれこれ29年にもなります。ベルマーク活動をする私達学年学級部は各クラス1人、1年生から6年生まで18クラスあるので。18人で構成されます。  
  まず、最初に手がけるのはベルマークを回収するための「ベルマーク袋」の作成です。自分のクラスの分を名簿を見て作り、回収した時に各会社に振り分ける協賛会社60社の封筒つくりもします。
  次に、収集する日を決め、お便りつくりです。収集する日が明記されているプリントと「ベルマーク袋」を子どもを通して家庭に持ち帰っていただき、収集日にまた子どもから担任の先生に渡してもらい回収。回収されたものが、委員の子どもに渡され委員の自宅へ持ち帰ります。委員は、その中身を広げ各会社ごとに点数を分け、5枚セットにして、封筒に点数を記入します。
  また、収集日が決まれば、子どもから担任の先生へ、そして各家庭に連絡します。上期3回(5・7・9月)、下期は2回(11・2月)の計5回収集し、半期に1度(計2回)は、18人が集まり全校の集計をして、集計シートに記入します。
  最後に「回収点数」により、1位〜3位までを表彰し、トロフィーと賞状が委員の方に贈られます。が、本年度より、少し早めに集計をし、子ども達を表彰したいと計画しています。子ども達の協力もあって、ということと、これらを意識して集めてもらえたら、という思いも込めてクラスにトロフィーなどを飾っていただこうと思っています。また、2年続けて、ショウワノートさんから表彰状をいただいています。
  ベルマーク活動は、地域の方に呼びかけてはいませんが、意識して集めておられる方が学校に持ってきてくださることもあります。また、エプソン、キヤノンのトナーやカートリッジの回収も行っています。
  活動で感じたことは@会社によって「大きさ・形・色」などがとても違うため、整理して点数を数える事が本当に大変です。A「点数」がまちまちなので、とても集計に時間がかかります。B委員の仕事を果たすには、本当に根気が必要です。
  一方、ベルマークの集計をしながらおしゃべりをし、いい感じのコミュニケーションがとれ、1年間の活動がしやすくなる助けとなっています。
(写真を紹介しながら発表)
=6月8日、シアター1010ギャラリーで

注目集めた表彰状やトロフィー
 6月8日、東京・北千住のシアター1010ギャラリーで行われた足立区立東加平(ひがしかへい)小学校の体験発表は、ベルマーク集めや仕分け、整理などの作業風景などをとった写真20枚近くを見てもらいながらの発表でしたが、同時にベルマークを入れる手作りの封筒や、集めた封筒を入れるネットの袋なども紹介されました。注目を集めたのが表彰状やトロフィー=写真=です。集めた回収点数に応じて、クラスに1人ずついるベルマーク担当の委員を通じて、「第5学年3位」などと1〜3位まで表彰しているものです。今年度からは、子どもたちを表彰することにしているそうですが、収集意欲を高めるやり方に、発表した東加平小PTA2007年度学年学級部長新井裕子さんらに会場からは質問も出ていました。


6月7日(木)川崎

川崎市立東生田小学校 
山口 久美子さん(2006年度学年委員副委員長)
小林  保子さん(同委員長)
中嶋  正子さん(同副委員長)
 私たちの学校は川崎市の北端に位置した緑豊かな小学校です。春は目の前の日向山でタケノコ掘りをします。また、多摩川ナシで有名な所で、地域の方のご協力もあって「総合的な学習の時間」の中で、ナシの栽培から収穫まで体験できます。全校児童590人で近隣の小学校に比べてやや少ない分、学年隔たりなく楽しく学校生活を送っています。
  開校以来、今でも毎朝、児童は集団登校を続けています。下校時は地域の方々が率先してパトロールをしてくれます。雨の日も通学路に立ち、「子供は地域の宝」という思いで見守ってくださっている安心・安全、ボランティアの方々には感謝の気持ちでいっぱいです。本校には、年一回ふれあい祭りというPTA主催のお祭りがあり、地域の方々と保護者・児童とがコミュニケーションも深め合ったりしています。
  週1回水曜日の朝は「若草運動」という体育集会を行っています。全校児童が校庭に集まり、楽しみながら体を動かしています。また、読書活動にも力を入れていて、月2回保護者による読み聞かせや朝会のときの校長先生による読み聞かせも、子供たちの楽しみのひとつです。
  本校には、学年・成人・広報・ふれあい・校外の5つのPTA委員会があります。ベルマークは学年委員が担当しています。各クラス1名ずつ計18名の委員で構成されています。一番の仕事は、保護者同士の理解を深め合うために開催するクラス親睦会の計画・準備・実施です。学校内にある“ふるさと庵”という茶室で、各クラスごとに随時、懇親会を開いています。休み時間に担任の先生が顔を出してくださったりもします。親同士が知り合って話を交わし親しくなると、子供たちもそのいい雰囲気の中で成長できるような気がします。月1回開かれる学年委員会も、このふるさと庵を利用し、学年を超えた情報交換の場となっています。
  学年委員のもうひとつの大きな仕事は、ベルマーク集計です。年2回、学校で実施されるクラス懇談会の前にあわせて日程を決め、事前に収集日のお便りを出します。お便りを一緒に1人1枚の封筒を配布し、その中に家庭で集めたベルマークを入れて回収します。その封筒を持ち帰ると家庭でも話題のひとつとなり、子供たちはたくさんベルマークを学校に持っていきたいという気持ちが高まるようです。自然とベルマークが付いている商品を選んで買っていたり、子供のために、仕事で使いきったインクカートリッジを頑張って集めて、持ち帰ってきてくれるお父さんもいたりするようです。OA機器の参加により、家族全員で集められるものが増えました。1人でも多くの方が、ベルマークに対して意識、関心を自然に持ってもらうために、クラス懇談会後30分ぐらいの短時間で簡単なお手伝いをしていただいています。
  例えば、ベルマーク番号ごとに仕分けしてもらう、また後で数えやすいように、同じ点数のベルマーク5枚又は10枚ずつセロハンテープで止めてもらう、などです。この作業をすることにより、この手順を次の収集のときに各家庭で役立ててもらっています。作業中も子供の情報交換(世間話ですね!)しながら、口だけでなく手も素早く動き、短時間で楽しく終わっていきます。ここからは家に持ち帰り、委員の宿題です。ベルマーク番号ごとに点数の低い順から合計を書き出し、集計票に記入します。次に委員会のときに、全体の集計を行います。机の上に、ベルマーク番号の写真が付いたイチゴパックをずらりと並べ、集計票とベルマークを全クラス分まとめて入れます。2人一組となり、集計や計算ミス、記入漏れチェックをし合っています。
  こちらのイチゴパックはかなり年季が入っています。委員になったときは、このイチゴパックがどんな風に使われるか想像がつかなかったのですが、今では、この便利な収集用パックを作ってくださった歴代委員の皆さんに感謝です。インクカートリッジは、学校のパソコン室前に段ボールを用意しておき、随時回収しています。ベルマーク集計と同時にインクカートリッジも点数を数え、その日のうちに発送します。短期集中方式で、午前中で作業も終わります。山のようなベルマークを見たときは、委員一同、一瞬途方にくれたりしましたが、実際作業を終えた後は、想像したより大変でなかったという声や感想を聞き、私もほっとしたりしました。
  1966年にベルマーク運動に参加して以来、昨年41年目に300万点達成することができました。無理なく、自然に集まった結果です。
  今年5月の運動会を終え、東生田小では、校舎全面改築がはじまり、2年後に新校舎完成の予定です。今までも、一輪車、テントなどを購入しました。これからも、子供たちが学校生活を楽しく元気に、充実した学習や生活ができるようなものを購入したいと思います。心新たに、無理なく、これからも楽しくベルマークを集めてもらったらいいと思っています。
(写真を紹介しながら発表)
=6月7日、川崎市産業振興会館ホールで


5月25日(金)大宮【2】


さいたま市立芝川小学校
深井 裕美子さん(2006年度ベルマーク副委員長)
熊田 都さん(同ベルマーク委員長)
(右から)
 芝川小学校は、大宮駅の東方にあり、見沼代用水と芝川の間に位置しています。芝川はかつてホタルが乱舞するきれいな川でしたが、都市化とともに姿を消してしまいました。そこで、子どもたちによるホタルをよみがえらせる飼育活動が1979年(昭和54年)から始まり、毎年7月の観賞会には多くの地域の方が訪れます。 
  芝川小PTAでは、学年部でおこなっていたベルマーク活動を、役割の軽減をはかるため、2006年度からベルマーク委員会として独立。役員は1学年と5学年の各クラス1名ずつ選出し、昨年度は8名で活動。各部のお手伝いと各役員を除く全保護者の方に集計にご協力いただき、PTA活動に全員参加を毎年実行しています。
  集計作業は年4回(6、10、12、2月)の集計と、年2回(11、3月)の全体集計で行います。年4回の集計は、各回3日間を午前・午後の6つに分け、1〜6学年で割り振り、年2回の全体集計は、昨年度の場合、前期(2、4、6学年)、後期(1、3、5学年)に分け、各回12〜18名で、ベルマーク委員は集計に責任者を2名ずつ、全体集計では全員で行いました。集計予定日程表は学校の年間行事計画を確認し決め、子どもたちへはベルマーク一覧表とともに配ります。収集は、担任の先生から集計日の1週間前ごろ「ベルマーク集計当番のお知らせ」と「ベルマーク回収袋」を配ります。スーパーにも3店舗、協力いただいております。
  集計日当日、当番がマークを企業番号ごとに分けます。マークをある程度の大きさにそろえて番号と企業名が書かれた仕分け用ケース(カップめんの梱包用ケース)に入れます。次に企業ごとのケースからマークを取り出し点数ごとに数えます。枚数が多いときは、10枚ごとにホチキスで止めたり並べてセロテープで止めます。集計表に学年・何月分・企業番号・企業名を記入します。点数の低い順に点数と枚数を記入します。いったんケースに集計表と一緒にもどします。すべてのカップに集計表が入ったら、終了です。集計表を回収しマークは「ベルマーク保管棚」に入れます。ベルマーク回収袋には、「ご協力ありがとうございました。」の印を押しています。
  全体集計は、前期6・10月の集計分を11月、後期12・2月の集計分を3月にそれぞれ計算します。まず集計表を企業ごとに分けます。点数ごとに枚数を合計して合計表に記入します。合計表をもとに整理袋に記入し「ベルマーク保管棚」マークを取り出し入れます。ベルマーク送り状を記入し財団へ送ります。別にベルマーク整理袋を箱詰めして送ります。
昨年度は、黒板消しクリーナー8台、ドッヂビー2セットを購入しました。
  ベルマーク運動へは、開校の年から参加しており、32年になります。累計で600万点を超え、昨年6月に、財団から感謝状が届きました。これまでベルマーク活動を続けてこられたのは何人もの役員の方々・保護者の方々・先生方のご協力あってのことだと思います。「継続は力なり」続けることで600万点を超えることができました。また、ベルマーク委員8名という少人数で活動してきましたが、少ないからこそ全員となかよくでき、お互い助け合うことができました。楽しく活動できました。皆さんもPTA活動を、ベルマーク運動を、是非楽しんでください。
  私たち芝川小学校も、昨年度は9万6294点でしたが、年間10万点を目標として、次の役員の方に引き継いでいき、子どもたちのホタル飼育活動と同様に「無理なく、無駄なく、根気よく」で、途切れることなく活動を続けて行きたいと思います。
(スライドショーを使って発表)
=5月25日、大宮ソニックシティで


6月6日(水)渋谷


東京都世田谷区立松沢小学校
八木 祐美(ひろみ)さん(2006年度ベルマーク委員長)
越知 正恵さん(同副委員長)
(右から)
 松沢小学校は1887年(明治20年)11月21日に創立され、今年は創立120年になります。1909年より現在の地に移転しました。学校は京王線下高井戸駅より徒歩2〜3分、下高井戸商店街の真ん中に位置し、学校の正門は、商店街に面しています。駅から商店街を通り、正門を通り過ぎてまっすぐ行くと、日大文理学部のキャンパス、日大桜ヶ丘高校、都立松原高校、区立松沢中学があります。徒歩5分ぐらいの間に小中高校、大学と学校が揃っている地域です。私達の学校は「やさしく・かしこく・たくましく」という教育目標を掲げ、校長を先頭に先生方と保護者・地域の皆様方が、下高井戸商店街を中心とし、近隣の学校とも深くかかわりを持って活動しております。
  松沢小学校では現在、創造の扉をたたき21世紀を作る学校をめざし、改築工事に入り、昨年より仮校舎にて授業を行なっています。解体工事の騒音と、狭い仮校舎の中、子供たちは元気に授業を受けています。児童約730名、22クラスの中規模校です。“くすのき”“きはだ”という心身に障害を持つ子のためのクラスがあり、普通学級の児童たちとの交流も盛んです。
  私たちベルマーク委員会はPTA組織の一部で、委員会は、全クラスより1名選出され、総勢21名で構成されています。ベルマーク委員会は、勤めている方でも活動しやすいという点で、人気のある委員会です。
  活動は各学期1回PTA室に集まり、作業します。ベルマーク便り・財団からの「ベルマーク一覧表」と収集袋を各家庭に配布し、それぞれの教室にはベルマーク回収のための箱が置いてあります。児童は好きなときに箱の中にベルマークを入れています。各委員は、委員会の前に箱の中のベルマークを持ってきて作業します。ベルマークの箱は教室の他に、主事室前、学校前のスーパー内に置かせていただいています。主事室前にはプリンターのインクカートリッジの回収箱も置いてあります。
  作業は、集めたベルマークの余分な分を切り落とし、会社別に分ける第1段階と、点数別に分け、集計する第2段階に分けて行なっています。会社別に分ける時は、卵のケースに番号を書いて会社番号順に区分けしています。大量にある番号は別に箱を用意しています。卵ケースはだいたい学年に1セット用意してあります。
  この作業がだいたい終わると次に、これも会社番号を書いたイチゴパックに集めます。第1段階が終了した方からこのパックを持っていき第2段階に入ります。 
  集計するに当たっては、計数しやすいように10枚単位で紙にはる、ホチキスでとじる等、各自工夫しております。そして最後に会社別の袋に点数を記入し数えたベルマークを入れて委員長に渡します。ここまでが委員の仕事です。委員長と副委員長はこの後この袋に書かれた点数を転記しベルマークと共に郵送します。後はカートリッジの計数と発送ですが、これはたまった時点で作業を行なっておりました。
  ベルマーク運動で、特に目立つような活動はいたしておりませんが、地域性により、商店街の協力も大きく、財団から感謝状をいただいたこともあります。活動が長く継続されているのは、在校生の保護者のみならず学校の長い歴史に育まれた地域にお住まいの方々の理解と協力のおかげと思っております。特に最近では、カートリッジの収集が多くなった事が点数アップにつながっています。
  これからも地域の方々のご協力を得ながら、子供たちがより良い学校生活がおくれるように、できるだけ多くのベルマークを集め、無理なく楽しくベルマーク運動を続けて行きたいと思います。
(スライドショーを使って発表)
=6月6日、東京都児童会館ホールで


6月5日(火)立川


東京都府中市立府中第二小学校
中田  忍さん(2006年度文化部員)
川名 理恵さん(同部長)
山本 美樹さん(同副部長)
(右から)
 私達の府中第二小学校は京王線府中駅から徒歩約15分、近くには甲州街道が走っていて、畑や大きな公園など自然に恵まれた環境で、住宅街の中にあります。校内の「わくわく園」では、子供達が大根やなす、ブロッコリーなどの野菜を育てる農業体験や、「にこにこ園」では、うさぎやにわとりの世話をしながら、動物とのふれあいを大切にしています。  
  学校は1947年に開校し、今年度は児童891人でスタートしました。今年の10月には60周年記念式典を控え、ベルマーク累計点数300万点達成をスローガンに掲げ努力しています。これは運動に参加して45年間の積み重ねです。
  府中二小のPTA活動は総務部、学年部、広報部、文化部、郊外指導部があります。ベルマーク運動の中心は文化部が担当、各学年から2〜3人選出します。合計13人のうち4人が中心となり活動しています。
  まず、収集方法ですが、ペットボトルを利用して作った入れ物を各教室に置き、いつでも好きな時に入れられるようにしています。具体的には、使い終わった2リットルのペットボトルを上から3分の1切り取り、4本を横に並べビニールテープで1つにします。それぞれには一覧表の見本マークを切り取入り、企業番号を貼り付けます。その番号はベルマーク枚数が多く集まる、ショウワノート、キユーピー、ロッテなどを入れる3本と、それ以外のマークを入れるものです。この方法は2年前から始めました。以前は封筒を児童に配り毎月集めていましたが、現在のやり方に変えてからは仕分け作業が楽になった事、子どもたちがベルマーク番号を確認しながら入れていくので、ベルマークに対する認識が強化されたように感じます。
  また、エプソンやキヤノンの使用済みカートリッジは、大きな箱を用意して事務室前に置きました。受付を通る来校者の方々の目にも止まるようにしています。使用済みカートリッジは集まりも良く、点数アップに大きな成果を上げています。
  次に集計作業ですが、6月、11月、2月の学期ごとに行います。当日は文化部以外に「お手伝い係り」30人位の方が参加、協力をしていただきます。学校の会議室で朝10時から作業を始めます。各教室から回収したベルマークを取り出し、卵パックやいちごパックを使い、仕分け作業をしていきます。各会社の点数計算と整理袋にまとめるまでは、全員で行います。作業は12時前には終了します。
  財団へ発送する作業は、部員がその日のうちに行います。というのも、仕事をしながら役員を引き受けている方が多く、できるだけ1日で作業を済ませる方が良いと考えたからです。
  さて、2006年度はPRにひと工夫をしました。工夫について、少し説明させていただきます。1つ目は、収集作業前日に、担任の先生からの子供達への呼びかけです。連絡帳に次の日の持ち物として書くので、ほぼ全員が持って来たのではないでしょうか。2つ目はベルマーク運動の仕組みのビデオを見せたことです。3つ目は、イラスト入りのベルマーク便りを作ったことです。ここでは、見落としがちな商品の、どこにマークが付いているか具体的にイラストを入れ、大人にも子供にもより多く関心を持ってもらうようにしました。このような、PRに力を入れた2学期は、1学期の倍以上も集まり、ペットボトルからあふれそうなほど、ベルマークが集まったクラスもありました。
  こうして、多くの人達の協力を得て貯められた預金で最近購入したものは、ワイヤレスマイク、ソフトバレーボール、バトミントンセットなどです。特に ソフトバレーボールは休み時間によく使われ、子供たちにも喜ばれています。以上が私達のベルマークの取り組みです。
  少しずつですがベルマーク運動を続けてきたことは、大変に意義のあることで、自然と数字にもつながったのではないでしょうか。これからも、子どもたちと共に楽しみ、工夫をしながら継続していきたいと思います。
(写真を紹介しながら発表)
=6月5日、アミューたちかわ(市民会館)小ホールで


6月1日(金)浦和


埼玉県川口市立芝南小学校
中谷 美智子さん(2006年度PTA文化部副部長)
山田 優子さん(同部長)
沖中 和美さん(同副部長)
(前列右から)
工藤 月代さん(同部員)
仁科 由美さん(同部員)
下窪 千穂子さん(同部員)
天一(あまかず)香織さん(同部員)
水野 節子さん(同部員)
(後列右から)
 今年創立40周年を迎える私たちの学校は、埼玉県南端の静かな住宅地にあり、児童数521人、学級数17。1〜6年生の縦割りグループによる「わんぱくチャレンジ広場」や図書の読み聞かせ、老人デイサービスセンター訪問などの活動を通じて児童一人ひとりを大切にする学校づくりを進めています。
  PTAには保健、広報、補導、文化の4つの専門部があります。文化部は各クラス1人ずつ計17人で、ベルマーク収集のほかPTA図書の貸し出し、講師を招いての文化活動などに取り組んでいます。
  ベルマーク運動では、2005年度に累計300万点を突破しました。過去7年の集計点数を見ると毎年7万点前後、多い年には9万点以上を集めています。運動会のときに使うテントや給食着90着、扇風機17台などを購入したほか、新潟県中越地震のときには被災校に5万点を寄付することができました。
  私たちの学校では、まず5月に子どもたちにベルマーク袋とベルマーク一覧表、ベルマークの意義やマークの切り方などを紹介した「文化部だより」を配ります。回収日は毎月15日です。子どもたちは、その2、3日前に担任の先生に渡されたベルマーク袋にマークを入れて持参し、これを文化部員の子が自宅に持ち帰ります。自宅での仕分けにはベルマーク番号を書いた紙コップを使います。自宅なので、勤めている方でも無理なく、自由な時間に子どもと一緒に楽しくできます。子どものベルマークへの関心も高まるようです。月1回の部会のときに番号別の容器を並べ、仕分けたベルマークを入れます。部員は2〜5社ずつ担当し、再度自宅に持ち帰って点数計算です。同じ点数ごとセロハンテープに貼ったり、紙に両面テープで貼り付けたり、ホチキスで留めたりと、ベルマークに応じて扱いやすい方法でまとめます。これを9月と3月の部会のとき整理袋に入れて持ち寄り、送り状に合計点数を記入して発送します。
  ベルマークの回収は校内だけには限りません。公民館、郵便局、町会会館に回収箱を設置してご支援をいただいています。3月には1年間の合計点数とお礼の言葉を書いて、感謝の気持ちを伝えています。
  捨ててしまえばごみになるベルマークですが、集めれば「1点=1円」で学校の設備品を買えるだけでなく、へき地や発展途上国の学校や災害地への友愛援助の支えになります。とても身近なボランティアであることを皆さんに知ってもらい、協力していただけるように、これからも積極的に取り組んでいきたいと思います。
(スライドショーを使って発表)
=6月1日、さいたま市民会館うらわホールで


5月31日(木)横浜【3】


横浜市立平戸小学校
大高 ますみさん(2006年度PTA環境委員)
田代 瑞穂さん(同)
(右から)
 私たちの平戸小学校は今年、創立36周年を迎えました。横浜市の南部に位置し、JR東戸塚駅と環状2号線の近くにありながら、果樹園に囲まれた自然豊かな高台にあり、教室からは富士山も望むことができます。児童665名、学級数21で、「心豊かに たくましく 未来をひらく 平戸の子」を教育目標として、毎日元気に学習しております。
  11月の伝統行事「ふるさと平戸とふれあう一日」では、地域住民の皆さん、特にお年寄りの方々のご協力を得て、わらじ作りやわりばし鉄砲など、昔ながらのさまざまな遊び、生活の工夫なども教えていただきます。楽しい催しの一日が、毎年盛大に繰り広げられます。これは、学校と地域の方々、PTAの連携と協力の素晴らしさの表れと自負しています。
  ベルマーク運動に取り組んだのは、学校創立の翌年1972年からです。最近では、6年生から希望があった和太鼓を平成14年に購入、平成18年には全教室に扇風機を取り付けることができました。
  ベルマークの活動は、環境委員会が中心になって取り組んでおり、クラスから1名ずつの20名ほどで進めています。月に1回の定例会の時に、ベルマークの集計作業も行っています。まず、学校で会社ごとの番号に仕分けます。時間的な拘束をできるだけ少なくするためにも、分別したものを各自家庭に持ち帰って集計しています。仕分けの工夫としては、食品会社でカップ麺の梱包に使うケースや、菓子の空き箱などを利用し、大量に集められたベルマークを、より簡便に仕分けられるようにしました。
  さて、我が平戸小でも、地球温暖化の影響か、教室内の温度も高くなって、勉強に集中するのも大変になってきています。そこで「全教室に1台の扇風機を!」との目標を掲げ、多くの方々の協力を仰ぎました。点数をアップさせるための方法として、第1にベルマーク回収袋を作成し、各家庭に協力をお願いしました。第2に各教室にベルマーク箱を常置し、子どもたちが気軽に入れられるようにしました。第3に自治会館やスーパーに収集箱を置かせてもらいました。第4に、インクカートリッジ収集箱を昇降口の目に付く場所に設置し、いつでも入れられるようにしました。
  加えて、ベルマークへの理解を深めることが、さらに点数アップにつながると考え、学校と地域の連携行事である「ふるさと平戸」で、ベルマークについて展示してみました。収集作業の流れ、ベルマーク新聞、ベルマーク手帳などを、多くの方々に見ていただけるようにしました。
  扇風機という一つの明確な目標を設定したことで、保護者のベルマークへの理解も深まり、知り合いを介して会社からの協力も得られました。その結果、当初の予想を超えた量のベルマークを集めることができました。おかげさまで、早々に目標を達成することができ、夏休み前には各教室に扇風機を設置できました。関係各位の方々には、子どもたちともども、心より感謝申しあげたいと思います。今後の新たな目標として、「各教室に、もう1台!」を合言葉に、今後もよりたくさんのベルマークを集めていきたいと思っております。
  この説明会にせっかく出させていただいたので、役員の実体験の声を皆さまにお伝えしたいと思います。
【体験1】私は、大量のベルマークを目の前にして、一時は気の遠くなる思いでしたが、作業が進むにつれて、ベルマークの集計作業にも個々の性格が表れるということが分かりました。形や色、並べる向きにまでこだわりを持ち、計算のしやすさだけでなく、見た目の美しさをも追求する几帳面な人もいるかと思えば、私のように、とにかく美しさよりスピードを追求する人間・・・言ってみればズボラということですけれども・・・さまざまな人間が集まって楽しく集計でき、委員同士の親睦が深まりました。
【体験2】私がベルマーク委員になって驚いたことは、モヤシです。実は、モヤシにベルマークが付いていることは知りませんでした。モヤシは単価も安く、ベルマーク点数も一つひとつはとても小さいものです。集まったベルマークを分類していた時、ひときわうず高く積まれていたのがモヤシのベルマークでした。風が吹けば飛んでいきそうな小さいものです。でも、そのたくさんのベルマークの陰の、お料理の手を止めて一つひとつハサミで切ってくださったお母さま方のご苦労が、本当によく分かりました。私たちも、この1枚たりとも無駄にしないようにと、暑い中でも扇風機をつけず、分別を頑張りました。
  これらの小さい1枚が集まって、全クラスに扇風機を設置できるほどの量が集まったということ、そこには、保護者や地域の方々の、平戸小の子供たちへの深い愛情が表われているということを、役員をすることにより、初めて知ることができました。

 
  最後に、たった1枚のベルマークからの運動ですが、こうして全教室に扇風機を設置できたことを考えますと、小さなことからこつこつとやり続けていくことの重要性を感じます。これからも、たくさんの保護者、そして地域の方々のご協力のもと、子どもたちに快適な学習環境を整えるためのささやかなお手伝いができればと、役員一同、心より願っております。
=5月31日、横浜市教育会館で


5月30日(水)横須賀


横須賀市立公郷(くごう)小学校
鈴木 万里子さん(2007年度PTA保健厚生委員代表)
西村 典子さん(同)
熊坂 久美子さん(2007年度PTA副会長、前保健厚生委員代表)
(右から)
 私たちの公郷小学校は創立58年で、学区が広いこともあって児童数687、学級数は計23クラスと、横須賀の中でも5番目に規模の大きい学校です。毎年10月に行われるPTA主催の「ぎんなん祭り」は、今年で26回目になりますが、地域の方々も積極的に参加してくださり、毎年盛大に催されます。保健厚生委員も、つきたてのおもちを販売して、毎回お昼前には完売してしまうほどの大人気です。このお祭りの成功の背景には、学校や地域の方々のPTAに対する理解と協力があり、とても感謝しております。
  1963年からベルマーク活動に参加し、近年では年平均10万点を集めています。これまでに購入したものは、大型デジタル印刷機やオルガン、イベントで使用するテント、各教室に2台ずつ設置した扇風機などです。子供たちの学校生活に、おおいに役立っております。また昨年度は累計600万点を達成し、神奈川県内で14校目に表彰していただきました。
  今年度の保健厚生委員は、16名で活動を開始しました。ベルマークの作業は、まず委員を3つの班に分け、役割を分担します。1つめの班は、ベルマーク袋を各クラスに配る配布班。2つめは、ベルマーク整理日に他の班より30分早く集合し作業しやすくセッティングする準備班。3つめは、近隣のスーパーや郵便局、銀行、青少年の家にベルマーク収集箱を設置させていただいているので、作業の前日までに収集箱からベルマークを集めてくる回収班です。各班は学期ごとに交代し、1年間ですべての役割が回ってくるようにしています。
  ベルマーク収集日の3〜4日前に、配布班の委員さんが、各クラスにベルマーク袋と、かごを配ります。各担任から、ベルマーク袋を児童に渡していただきます。各家庭で集めたベルマークを、各クラスでまとめてベルマークの作業をする教室まで持ってきてもらいます。ベルマーク袋には、メッセージ入りの印を押して返しています。
  整理日には、集まったベルマークを切りそろえて会社別に仕分けします。このときに、牛乳パックを短くカットしたものに会社別のベルマーク番号を記入し番号順に並べ仕分け作業をしています。翌週の集計日に会社ごとの1カ月の合計を出します。同じ点数ごとに10枚の束にします。薄いビニールのものは、ホチキスでまとめ、厚い紙のものは、10枚を一列に並べ、セロテープでとめ計算しやすくしています。これらの作業は、学期末集計をスムーズにするために行っております。学期末の7月、12月、3月にベルマークを財団の方へ発送します。また年4回ほど、ベルマークだよりを発行し、おもに点数の報告、購入品のお知らせなどを載せています。
  学期ごとの整理日には、ボランティアを募って参加していただいています。たくさんのボランティアの方々のおかげで、収集の枚数が多い月も、委員さんが家に持ち帰ることがなく、作業を終わらせることができるようになりました。
  より多くのベルマークを収集するための活動としては、先程もお話しましたが、近隣のスーパーや郵便局などに収集箱を設置して、地域の方々にも参加していただいています。また3年前からは、同じ学区の中学校にも収集箱の設置を依頼し、小学校を卒業した後も、保護者の方へ呼びかけ、協力していただいています。
  インクカートリッジの収集にも力を入れています。ベルマークの作業をする教室や職員室に収集箱を設置して、カートリッジを回収しています。ベルマークだよりで呼びかけたことで、学校や家庭にもかなり活動が浸透してきました。
  以上のような活動を続けてこられた要因には、作業をする教室の提供などの学校側の協力、地域の方々の理解、委員会活動に参加してくださる父母の協力があったからだと思います。これからも、1点1円の重みを感じながら、子供たちの学校生活が少しでも快適になるよう、根気よく、そして楽しく活動を続けていきたいと思います。
(スライドショーを使って発表)
=5月30日、横須賀芸術劇場で


5月29日(火)池袋


東京都練馬区立開進第一小学校
増山 美和さん(2006年度ベルマーク委員長)
干場(ほしば)京子さん(同副委員長)
美馬(みま)あき子さん(同委員)
(右から)
 私たちの開進第一小学校は1882年(明治15年)4月「開進小学校」として開校し、今年で創立125年を迎える、歴史と伝統のある学校です。学校では、@自分たちの問題は自分たちで解決できる子供A思いやりのある子供B深く考えることのできる子供C丈夫な体の子供、という、教育目標を掲げております。地下鉄有楽町線、平和台駅から徒歩7分の住宅街にあり、近年人口流入の地域ため、児童数は25クラス866名という、練馬区でも有数の大規模校です。
  ベルマーク運動への参加は1961年からで、ベルマーク点数は累計495万4000点です。最近は年に15〜17万点集まっています。ベルマーク活動が何年も途切れることなく堅実に続けられているのは、運動の意義が理解され、各家庭に浸透されているからだと思います。PTAには5つの専門委員会があり、ベルマーク委員会は、その1つです。各クラス1名の選出の計25名で構成されています。
  実際にベルマーク委員がどのように活動しているかをお話します。
  1、年度初めに顔合わせも含め「ベルマーク回収袋」を作成します。袋はその児童の卒業まで6年間使用するので、1年生の袋作成、2年生以降は学年、クラスの書き換え、紛失分の作成をします。
  2、正、副委員長が「ベルマーク収集についてのお願い」の文書を作成、配布し、今年度のベルマーク回収が始まることをお知らせします。回収は年に6回あり、先生を通じてベルマーク袋を配布し、4、5日かけて回収します。
  3、集まったベルマークは、ベルマーク委員が各家庭で仕分けをします。細かく仕切られた菓子箱などを利用して、会社ごとに仕分けし、その後更に点数ごとに分け、何点が何枚あるかを大きさを統一させた紙(B4版の16分の1)に記入し、ベルマークと一緒に専用のビニール袋に入れます。
  委員の各家庭での仕事はここまでです。
 4、各委員がそれぞれ集計したベルマークを持ち寄り、全員で集計をする「大集計」をします。各会社のベルマーク回収袋の上に持ち寄ったベルマークの入ったビニール袋を置いていきます。各社ごとに集まった専用のビニール袋から、ベルマークと集計した紙を取りだし、計算します。1人2、3社を担当し、1時間半程で、「大集計」は終わります。委員全員で集まる「大集計」は手と口を動かしながら、楽しく集計しています。
  5、ベルマーク財団にベルマークを郵送します。これは、正、副委員長で行います。
  6、そのほかに、「ベルマーク便り」を年3回発行し、集まった点数の報告やお知ら事項、購入品を絵を交えながら親しみやすいものになるよう心がけて作成しています。
  以上がベルマークの回収、集計の流れです。
  次に2006年度の重点目標です。現在、カートリッジ回収箱は来客受付用の机の下に設置され、随時回収できるようになっています。また、年6回の回収日には先生方にもご協力いただき、児童から集まったカートッリッジを先生方に回収していただいてます。その際には、インク漏れのないようビニール袋に入れて、持ってきてもらっています。私たち06年度のベルマーク委員は更にたくさんのベルマークを集めるために、2年前より始まったインクカートリッジの回収に力を入れることを重点目標としました。自宅で年賀状を印刷する家庭が多いことに注目し、年賀状の発売に合わせて、臨時の「ベルマーク便り」配布し、回収を呼びかけました。絵を多用したことで、児童の興味も引き、年賀状という身近な慣習と重なって、たくさんのカートリッジが集まりました。
  私たちの学校が多くのベルマークを収集できたのは@児童数が多く、伝統的にベルマーク収集への意識が高いことA1人1枚の回収袋があり、枚数にこだわらず、0枚でも提出してくれるよう呼びかけ、児童がベルマーク活動に関心を持って参加できること、などが考えられます。
  今後の課題としては、私たちも更に意識を高めるよう呼びかけていくと同時に地域の方々に協力をお願いし、回収箱を設置させていただいたり、インクカートリッジを回収させていただくなどが考えられます。
  1年間を振り返り、はじめは不慣れで大変なこともありましたが、慣れてくると和気あいあいと作業も進み、大変有意義な活動となりました。今年度も15万点を目標に「無理なく無駄なく根気よく」をモットーに楽しくベルマーク活動を続けていきたいと思います。
  最後になりましたが、ベルマーク収集にご協力いただきました、地域の方々、先生方・保護者の皆様にこの場を借りて御礼申し上げます。
(スライドショーを使って発表)
=5月29日、豊島公会堂で

協賛会社6社、支援会社1社が参加
 池袋の会場となった豊島公会堂は、ターミナルの池袋駅東口から歩いて5分ほど。天候にも恵まれ、参加者が123校、400人を超え、受付や協賛会社の机がL字形に並ぶ狭い入り口ロビーは、PTAのお母さんたちでごった返し=写真、一時は行列が出来、ラッシュ状態になりました。協賛会社は日清食品、セメダイン、ラッキーベル、旭硝子、住商フルーツ、イーイーアイの6社と、支援会社のグローバルバリューの計7社。商品を並べたり、のぼりを立てたり、お面を付けて資料や試供品を配るなど様々な趣向で目を引いていました。


5月24日(木)柏


千葉県我孫子市立高野山(こうのやま)小学校
田中 清美さん(2006年度PTA厚生保体部部員、07年度同副部長)
小川 紀子さん(06年度同部長)
藤野 康子さん(06年度同副部長)
山室 純子さん(06年度、07年度PTA副会長)
(右から)
 私たちの高野山小学校は今年、創立33年目を迎えました。現在、児童数が873名と我孫子市内では大規模な小学校です。手賀沼に面した起伏の多い校区は、雑木林や田畑が残り、野鳥の研究で有名な山階鳥類研究所や鳥の博物館もあるなど、教育環境に恵まれた学校です。
  今日出席している私達は、PTA組織の中で厚生保体部に属しています。その活動の一つとして集金係の方々と一緒にベルマークの収集と整理を行っています。昨年12月、ベルマーク財団から高野山小学校が累計300万点を突破したとの連絡をいただき、あわせて素晴らしい感謝状をいただきました。その時に、高野山小学校PTAが子ども達の教育・備品充実のために、長年にわたって積み重ねてきた努力を想い、胸が熱くなりました。いままでの実績・功績に自信が芽生えるとともに、今後の活動に向けて意欲がわいてきました。
  さて、昨年度、高野山小学校では、ベルマーク収集について、新たな取り組みをスタートさせました。1つは、「ベルマーク回収袋」を新調したことです。袋そのものに回収方法などを明記したほか、その回収袋を児童一人ひとりに配布することにしました。2つ目は、ベルマーク収集を教材費やPTA会費の集金日とあわせたことです。先生方にもご協力いただき、学校からのおたよりの行事予定にも「ベルマーク回収日」と書いてもらいました。こうした取り組みによって、各家庭におけるベルマーク収集活動の認知・理解を深めるとともに、保護者の意識を高めることができました。
  また、先生方には、ベルマーク収集そのものについても大きなバックアップをいただきました。近隣の我孫子中学校に声をかけ、給食用のアイスクリームについているベルマークを大量にもらってくださったほか、アルトリコーダーの一括購入時にベルマークを回収してくださいました。
  この結果、収集点数は1学期だけで5万点余りとなり、予想をはるかに超えた上々の成果となりました。年間では12万点となり、例年の実績に比べて20%増という大幅な伸びとなりました。
  一方、たくさんのベルマークが集まったことに加えて、初回は整理作業に不慣れということもあって、30分の予定が3時間もかかってしまうなど、大変な苦労もしました。ただ、こうした整理作業も、机の配置を学年ではなく学級単位にしたところ、大幅に効率化できました。苦労したことも、反省をもとに、ちょっとした工夫で速く楽しくなるという経験もできました。
  昨年度はベルマーク預金でストップウォッチ6個とソフトバレーボール30個を購入しました。そのストップウォッチや、あるいはそのボールで遊ぶ子ども達の姿を見て、「この活動を続けて良かった」と実感しています。
  今年度は、児童のベルマーク委員会が新設され、子ども達と厚生保体部とで連携してベルマーク回収と整理に取り組むことになりました。また、校内の児童活動室をベルマークの活動部屋として提供していただいたほか、早速、子ども達と保護者が協力してベルマーク仕分け箱を新調するなど、活動に一層力が入っています。
  小さなベルマークを気づかず捨ててしまえばただのゴミかもしれません。ところが、このベルマークをみんなで協力して集めることで、PTA会員相互のコミュニケーションが活性化され、子どもを中心においたPTA活動への理解も深まります。この活動を通じて、物質的な意味を超えた大きな財産を得ることができると思います。これからも子ども達のために、子ども達とともに400万点、500万点を目指して楽しく活動を続けて行きたいと思います。
(スライドショーを使って発表)
=5月24日、柏市民文化会館小ホールで

体験発表も質疑応答でも連係プレー
 柏会場での我孫子市立高野山小学校PTAの体験発表は、整理作業などの他、子どもたちが作ったベルマーク集めのイラストも紹介する力作でした。質疑応答でも、PTAと子どもの仕事の分担、など具体的な質問が相次ぎましたが、発表した4人が相談して丁寧に説明。さらに、お買い物で、修理が必要になるものは、どうしているのか、という難しい質問には「ボールなど修理が必要ないものを買っている」と、応援に駆けつけていた2年前の役員が助け船。最後にはやはり応援の教頭先生が自分の経験を踏まえた話しを披露しました。この見事な連係プレーに会場からは大きな拍手がおくられました。


5月23日(水)町田


座間市立相模が丘小学校
内野 恵子(2006年度PTA第1委員会委員長)
高橋 圭子(同委員会ベルマーク係リーダー)
渡辺真由美(同委員会ベルマーク係)
(右から)
 私たちの相模が丘小学校は、座間市の北東部、住宅の多い地域にあり、学区は相模原市・大和市とも隣接しています。児童693名、学級数21で、市内でも規模の大きい小学校のひとつです。また、市内では唯一のプラネタリウムが設置されています。
  本校のPTA活動には、第1委員会・第2委員会・第3委員会があり、ベルマーク運動は第1委員会が中心になって取り組んでいます。第1委員会は、ベルマーク運動のほかに運動会のお手伝いや木工教室開催などで、役員は各クラスから1名ずつの計21名選出され、その中の6名がベルマークを担当しています。
  ベルマーク収集袋は、各児童につき1枚ずつ用意します。2006年度は、PTA第1委員会で作成しましたが、今年度は児童会厚生委員が作りました。この収集袋を、5・6年生の厚生委員の子ども達が、全クラスに集めに行き、月1回の委員会活動の時間に、会社毎に分類します。木枠の中に小さな牛乳パックを並べた箱が学年分の6つあって、分類作業に使います。木枠は、3年前に児童会厚生委員担当の有山周一先生と児童で作りました。収集袋には「ありがとう」の判を押して、クラスから各家庭に戻し次回に備えます。ここまでが児童会厚生委員の仕事です。
  集計作業は、5月〜2月までの間に9回、担当のPTA役員と手伝いの保護者で行います。ベルマークの収集量の少ない時は30分程度で、休みあけなどで数多く集まるときでも1時間位で終了します。手伝い希望の保護者は1回25名程度になる様に、年度始めにベルマーク担当役員で振り分けています。
  収集を増やすために、年度始めにはベルマークとインクカートリッジ回収協力の呼びかけの手紙を配布しました。また、毎月のPTA通信とPTA運営委員会報告書で点数集計結果と次回の収集日を各家庭に知らせています。さらに、近隣のラーメン店で食材に付いているベルマークを寄付していただいており、PTA役員が月に数回、回収に行っています。昨年度は、このように活動し、合計およそ10万点 のベルマークが集まりました。
  昨年度の購入品は、ドッジボール20個、ライトドッジボール22個、ボール用空気入れ2個、電動鉛筆削り4台です。相模が丘小学校の子ども達は、学校では本当によく屋外で遊びます。ドッジボールなども好きなので、担当の先生も500万点達成のベルマーク財団のインタビューで「ベルマークがなかったらこの学校にボールがないと言ってもいいくらいです」と話しているほどボールの消耗が激しく、毎年ベルマーク預金でボールを購入しています。ボールの数を多く揃えることで、どの子どもも不公平なく使用できるような状態になっています。
  相模が丘小学校のベルマーク運動が、ここまでくるのには数年かかかりました。2001年度までは、収集から集計のすべてを保護者が行っていました。これは2002年度に担当役員になった保護者の話ですが、ご自身のお子さんがふともらした『ベルマークって何になるの? どうして集めているの?』という言葉から、「ずっとベルマークを集めていて、せっかく毎年学校で利用するものを購入しているのに、子ども達は知らないことも多いんだ。もっと子ども達にも前向きな意識を持ってもらった方が、これからもベルマーク運動を続けられる」と思い、当時の校長先生にも話したそうです。
  そのために、どうやったらいいかと思っていたところ、ちょうど今回のようなベルマーク説明会の体験発表で、子ども達が持ってきたベルマークを、日程を決めて自分たちで分類や集計をしているとの報告があったそうです。それをきっかけに、担当の先生方とも相談し、まずベルマーク収集袋を子ども達がPTA会議室に持って来ることから始めました。
  そのような状態が2年間続いていましたが、児童のベルマーク運動を学校側にも賛同していただき、子ども達がどこまでできるかを担当の先生や児童会委員とPTA役員で話し合いました。その結果、2004年度からは児童会に厚生委員会を新設し、児童のベルマーク運動の担当にしました。子どもでも分類まではできるだろうという先生からの申し出でで、具体的に分類しやすい方法を考えることになりました。初めに紹介しました、木枠に牛乳パックを並べる分類箱のアイデアも、子ども達の話し合い中から生まれたものです。
  その後の作業を保護者が行うにあたって、それまでイチゴパックなどを利用して分類し、その場で集計していたものを、児童が分類したあと一時ストックしておく場所として、整理用の引き出しを購入、使用することにし、現在に至っています。年々、保護者の負担が軽くなってきています。
  このように相模が丘小学校では、児童会厚生委員会とPTA役員が協力して、ベルマーク運動を行なっています。
(スライドショーを使って発表)
=5月23日、町田市民ホールで


5月22日(火)千葉


千葉市立こてはし台小学校
穂積 千佳子さん(2006年度設備委員長)
 私たちの学校は千葉市北東部のはずれ、花見川区にあり、1971年に創立しました。そして、創立2年後から、このベルマーク収集運動に参加し、34年間続いています。本校は、生徒数953名、世帯数696戸のマンモス校です。学区内のこてはし台地区は、徐々に少子化傾向にあり、児童数は減っていますが、2000年ころから900世帯以上のみ春野と呼ばれる住宅地ができたことにより生徒数が増加し、現在千葉市ではbQの児童数の多さで教室不足が深刻な問題となっています。私ども設備委員会では、ベルマークの収集の他にブルーチップ、ロータスクーポンの収集、資源回収なども行っています。また、昨年度から副業として、プルタブを収集して車椅子に換える運動にも参加しており、こちらも順調に収集が行われています。
  最近ではPTAのアンケートによると、共稼ぎの世帯が多く、なかなかPTA活動への参加が難しくなってきている現状もあります。今日は、いかに少人数で効率よく集計作業を行うのか、また収集率アップのポイントについて説明したいと思います。
  まず、収集袋は児童数分用意しており、子供が学校に持ってきて、クラスごとに担任が保管しています。月に1回、委員会の役員以外にも20名ほどのお手伝いをお願いして約40名で集計作業を行います。最初に各教室を回って収集袋の回収を行います。回収したら、袋からベルマークを取り出し、テーブルごとの各トレーに分けて入れます。そして、プリンの空き容器や牛乳パックなどを使い、企業ごとに仕分けをします。仕分け作業の際に、ハサミでベルマークの周囲を2ミリぐらい残すように切りそろえます。一度、各テーブルでプリンの空き容器に仕分けされたベルマークを黒板の前に並べた企業別回収箱に集めます。その後、点数ごとに仕分けし、計算して企業ごとの袋に集計結果を記入して終わります。時間的には、企業ごとの仕分けに1時間、点数の計算に30分くらいかかります。
  また、インクカートリッジ担当の役員を1人決めており、インクカートリッジを透明袋に入れ、指定ダンボールに梱包する係もいます。インクカートリッジの数を数えながら、梱包していくのですが、1箱に大体380個ほどのインクカートリッジが入り、1時間ほどで梱包できます。
  また、収集率アップのポイントは、地域ぐるみの取り組みと、年2回のベルマーク新聞の発行などが挙げられます。生徒数が多いため、地域店舗へのインパクトも大きく、スーパーやコンビニの店舗内にベルマーク収集箱を設置させていただいたりして、ご協力頂いています。昔からある地元のおそば屋さんなどは、毎年大量の砂糖袋のベルマークを提供していただき、和気藹々(あいあい)と収集活動をしています。地元の企業からもインクカートリッジの提供がかなりあります。さらに、校内でベルマーク新聞を発行し、クラスごとの収集袋の回収率などをランク付けして発表したりすることで、収集に対する競争意識を高めたりしています。
  以上のような取り組みで、こてはし台小では、毎年子供達にサッカーボールやボールゴール、バレーボール、キーボード、竹馬など購入しています。生徒数が多い割には学校予算が厳しく、光熱費がかなりかさむのが大規模校の悩みです。このような状況で、ベルマーク収集による備品の購入は、大きな助けとなっています。この状況を、ベルマーク新聞を通じて報告していくことによりさらに収集への意欲をアップさせることにつながっています。ベルマークやプルタブ収集のようなスケールメリットの出る活動は、本校のような大規模校の強みになっています。集計作業は、細かい手作業で、根気の要る作業です。しかし購入した用具で元気に遊ぶ子供達の姿がこの活動を続けていく上での大きな原動力になっています。
  今までの収集活動上でのトラブルは、生徒数増加による教室不足でPTA室が無くなってしまったことです。活動場所を確保するのが難しくなってしまいました。今年度は、学校側にお願いして、家庭科室や多目的室など空いている時間を利用しての収集作業になります。その他には、共稼ぎ世帯の増加により集計作業の人員確保が難しくなってきたことがあげられます。いずれにしても、一番の大きなトラブルは、今日この場で話をすることになったことです!以上で、簡単ではありますが、こてはし台小の体験発表を終わります。
=5月22日、千葉県教育会館大ホールで


5月18日(金)松戸


千葉県松戸市立柿ノ木台小学校
鈴木 純子さん(2007年度PTA会長)
島倉 美賀 さん(06年度PTA会長)
(右から)
柿ノ木台小学校は、近くに松戸警察署や千葉大園芸部があり、学級数26、児童数876名で松戸市内では2番目に大きな学校です。その名の通り、校庭には柿の木をはじめとする実のなる木が沢山植えられており、住宅地にある小学校としては緑に囲まれています。
  本校は1971年(昭和46年)に開校し今年で37年目を迎えますが、ベルマーク活動は74年から始まり現在に至っています。その間、2000年には収集累計200万点を超え、財団から表彰を受けております。今までに購入したものには、掲揚旗、横断幕、スクリーン、拡大コピー機、扇風機などがあります。
  さて、柿小ではベルマークを担当する学年学級委員会の定例会に合わせ、その1週間前をベルマーク週間と称してベルマーク持参を促す手紙「ベルちゃん」を発行しています。このベルちゃんは8年ほど前に当時委員のお母様が考えてくださった柿小オリジナルのキャラクターです。ベルちゃんが手に持っているプラカードには、毎月違った一言を書いて配っています。
  また、ベルちゃんと一緒に児童一人一人にベルマーク袋を配布し、持ってきてくれた子の袋にはスタンプを押してあげています。ベルマーク袋は、1年生分だけ学校の集金袋で余ったものを頂き、2年目からはその上にスタンプ表だけを重ねてはってもらうようにしています。空欄のスタンプ表が埋まっていくのを楽しみにしている子ども達もいるようです。
  次に集計の仕方ですが、まず月1回の定例会の際に各教室に設置されたベルマーク箱から集まった袋を回収し、中身を空けてスタンプを押すことから始まります。そして協賛企業の番号の書かれた容器に仕分けしていきます。これはカップ麺の販売用ケースで作られているのですが、使わない時には重ねられるので場所を取らずに保管でき、傷んでも簡単に処分出来るのでとても便利です。
  仕分けが終わったら集計作業です。その月ごとに計算し、企業別の袋に入れて鉛筆で点数を書いておき、次の月には前の月の点数に加算していきます。そして学期末に財団の方へ送っています。
  多く集めるための工夫として「児童一人一人にべルマーク袋を用意することで意識を高める」「給食にアイスの雪見だいふくが出たときは全員の児童に切り取ってもらう」「校内にプリンターのインクカートリッジ専用箱を設置する」という事を行っています。
 ここ数年の年間平均集計数は8万5千点ですが、「先生方にもベルマーク袋を用意する」「学区内のスーパーやコンビニにお願いして回収箱を置かせてもらう」など、卒業生や地域の方にも広く協力して頂けるようにし、年間10万点に届くよう、今後も地道に活動していきたいと思っております。
=5月18日、松戸市民劇場ホールで


5月17日(木)越谷


埼玉県越谷市立東越谷小学校
橋本 明美さん (2006年度ベルマーク推進委員会委員長)
坂田 奈津美さん(同 副委員長)
大木 佐智子さん(同 副委員長)
若山 真紀子さん(同 会計)
=以上前列右から
西山 典子さん (同 委員)
大野 祥子さん (同 委員) 
冨森(とみもり)まき子さん(同 委員)
萩原 恵理子さん(同 委員)
須賀 なほ子さん(同 委員)
=以上後列右から
 東越谷小学校は児童1258人、学級数39と埼玉県内有数の大規模校でしたが、今年の4月に新設校の城ノ上小学校へと分離し、現在は児童数691人、学級数24となりました。昨年度は大規模校最後のバザー収益金で児童全員の航空写真を撮りました。東越谷小学校と城ノ上小学校のシンボルマークです。児童にとってとてもいい思い出となりました。
  学校では「あいさつ、返事、履物揃え」などの基本的な生活習慣を身に付ける道徳教育に力をいれ、心豊かに落ち着いた生活のできる子どもを育てることを目指しています。ベルマーク運動参加歴34年、活動の結果として昨年、300万点達成校として財団から表彰していただきました。また学校に役立つ備品や陸上のユニホーム44着、ノーパンク一輪車15台を購入することができ、子どもたちの学校生活に役立っています。
  ベルマーク活動の取り組みは、毎年4月に行われるクラス編成の保護者の中から、各クラス1名ずつベルマーク推進委員として選出し、以後1年間活動するベルマーク推進委員を結成します。毎月の主な活動は、6月にベルマーク袋を準備し、7月より回収を始めます。月初めに各学級の担任を通して袋を配布し、10日をベルマークの日として回収、集計しています。また、近隣のスーパー、金融機関などに回収箱を置かせていただき、新規協力店舗も開拓しています。各月ごとに回収担当を学年別に決め、集計日前に回収し持ってきます。インクカートリッジも同様です。
  仕分け作業では、委員は学年ごとに6つのグループに分かれ、袋にスタンプを押し、紙コップの中に自分のクラスのベルマークを仕分けします。学年ごとに仕分けが終わり次第、ベルマーク番号の札をつけた仕分け箱にベルマークを全て入れていきます。この仕分け箱はイチゴのパックを利用しています。この段階で終わっていない学年があればみんなで協力して手伝います。毎回一緒に作業をしながら話も弾み、違う学年のお母さん達とも交流する機会が持てました。
  そして最後に集計作業を行います。仕分けが終わったイチゴパックから同じベルマーク番号に対応したチャック付きビニール袋にベルマークと集計表を入れます。委員は各自担当のベルマークを持ち帰り、切り揃えて番号別に10枚ひと組にして上2cm位とじしろを作りセロテープで留め、10本揃ったものはホチキスで束にし、枚数・点数を翌月の回収日までに集計して記録します。
  集計表は、毎月交互に記入するものと、合計用の3パターンがあります。次回の集計日の最初には、各自で持ち帰ったベルマークの集計に間違いないか、学年の中でお互いに確認し合ってから委員長に提出します。そして再度、委員長と副委員長が自宅で確認します。発送は年3回、3グループに分かれ確認作業から始めます。
  その他に、年3回「ベルマーク便り」を発行し、第1号では、マークの切り方、回収日、協力会社の新規参加や社名変更など、ベルマーク一覧表を添付して各家庭に配布し、2号・3号では発送結果や新しい情報などを伝えています。
  今年の4月から小学校分離のため、ベルマークの回収点数も今後は減少するかと思われます。また、女性の社会進出が増えている現状の中で、ベルマーク活動は正直負担な面もありました。仕事の都合で集計日に出席できない委員は、担任と連絡調整し、回収日を早めて事前に自宅で仕分け作業をすませるなど工夫しました。
  今後も引き続き学校と保護者をはじめ、地域の方々にもより一層ご協力していただけるように、地道に収集活動を続けていきたいと思います。生き生きとした子供たちの笑顔につながる活動として委員一同、楽しくベルマーク運動に取り組んでいきたいと思います。
(スライドショーを使って説明)
=5月17日、サンシティ越谷市民ホール小ホールで

9人が分担して発表、応援も熱気
 越谷市のサンシティ越谷市民ホールで行われた東越谷小学校の体験発表には昨年度ベルマーク推進委員会委員長の橋本明美さんら9人が舞台に登場、注目を集めました。パワーポイントで作ったスライドを橋本さんら4人が代わる代わるマイクを持ち紹介。パソコン担当が西山さん、さらにスクリーンをはさんで反対側には坂田さんら4人が並びました。「スライドショーや原稿を一緒に作ったので、協力して頂いた人には上がってもらいました」と橋本さん。
  舞台に負けず会場の応援も大勢。東越谷小からPTA会長の浜野隆浩さんら12人が来場したほか、今年4月に東越谷小から分離、新設になった城ノ上小学校からもお母さんたち6人が駆けつけ、にぎやかでした。橋本さんたちは「知った顔や懐かしい方がたくさん来て頂き力づけられました」と話していました。


5月16日(水)横浜【2】


横浜市立新吉田小学校
須賀 史恵さん(2005年度学級委員長)
大森 菜穂子さん(06年度学級委員長)
甲斐 浩子さん(同副委員長)
(右から)
 私たちの学校は、1971年(昭和46年)9月に開校し、昨年度35周年を迎えました。東急東横線・綱島駅と横浜市営地下鉄・新羽駅のほぼ中央に位置します。学校周辺は静かな住宅地の中にあり、近くには鶴見川が流れ、校史によると開校当時から1982年度ころまでは、毎年のようにこの鶴見川の氾濫により「出水のため休校」と言うことがあったそうです。現在の児童数は767名、2006年度(平成18年度)現在 港北区内で3番目に規模の大きい学校です。学校では「互いに認め合い、個性を発揮し、自主的に活動する事ができるようにします」と言う教育目標を掲げています。
  新吉田小学校PTAでは、活動のテーマを昨年度までは「参加しようPTA、見守ろう子供たち」としていましたが、今年度からは会員一人ひとりの様々な立場や事情を思いやり、カバーしあいながら会員全員が前向きな思いの中で参加出来るように「全員参加のPTA」をテーマとし、活動を始めています。PTAは5委員会で、役員も含めて総勢約170名で活動をしています。ベルマーク活動を担当しているのは 各クラス1名 総勢24名の学級委員が行なっています。ベルマーク運動に参加して、今年で35年、2005年度(平成17年度)末の回収分で累計500万点を突破し、ベルマーク財団より感謝状をいただきました。開校2年目から今まで、会員ひとりひとり、そして学級委員が地道に積み上げてきました。また4年前からは回収箱を商店・郵便局に置かせていただき、地域の皆様のご協力を得ることができました。保護者・地域・学校が一体となった成果の重さを感じます。
  では、私達の学校で行なっている活動を紹介します。ベルマーク運動の活動としては、収集→回収→集計が主な柱となります。まず、家庭での収集へ向けて、年度始めに地域と1年生向けにベルマーク運動参加の意義と協力のお願いを記載した「ベルマーク運動のご協力のお願い」のお便りを配布します。また、年に2回行なわれる個人面談期間中には各クラスへベルマーク資料を配布し、待ち時間に保護者に閲覧してもらいます。回収直前には財団より毎年いただく「ベルマーク一覧表」とマークの切り取り方、学校への提出方法を記載した回収案内のお便りと回収袋を配布いたします。ベルマーク回収は2期制なるまでは学期毎に1回ずつ年3回の回収でしたが、2期制になった後、回収回数の検討をし、現在は年2回、9月と2月ごろの回収を行なっています。2回目の回収時の量が増えますが1回目に要領を得て対応できています。
  この後の集計作業について、4年ほど前より、以前からの作業方法を考え、改良していく時期ではないかと色々な意見が出てきました。以降、その年々で改善点・アピールしたい点などを前年度までのメリット、デメリットを合わせ年度始めに話合い、色々な方法をとっているところです。
  そして最後に私たちPTAが多くのベルマークを収集する事が出来るのは、もちろん私たちの学校の児童数が多いこと、会員ひとりひとりの意識、そして地域からの暖かい協力によるものからだと思います。これらのどの方法が正しくて、どの方法が間違っているということは私たちが行なうPTA活動には無いと思います。これからも子供達の為を第一とし、時代のニーズに合うようなベルマーク運動の活動を考え話し合って行きたいと思っています。
=5月16日、神奈川県立県民ホール・小ホールで


5月15日(火)大井町


大田区立矢口西小学校
添田 良子さん(2005年度リサイクル委員)
中澤 知恵さん(同委員)
齊藤 由美子さん(同委員)
(右から)
 私たちの矢口西小学校は、多摩川にほど近い下丸子にあり、今年、創立87年を迎えました。校歌にも歌われ、門の名前でもある大きな「しいの木」と「桜の木」がシンボルです。近年、学区内に大規模マンションが多く建設され、児童も400名ほど増加しました。現在、児童930名、学級数26で、大田区で最も人数が多い小学校です。
 学校の教育目標は、「考える子・感じる子・鍛える子」をスローガンとして、「人間尊重の精神に基づき知性と感性に富み、生涯にわたって学び続ける力と国際社会に生きる実践力を身に付けた心身ともにたくましい心豊かな児童の育成」を目指しています。多摩川が近いことから、河川敷での凧あげ、よもぎ摘み、季節の自然観察、校外体育など、様々な体験学習が行われています。また、地域住民の方とPTAが地域パトロールを行うなど、学校と地域とPTAの連携によって、子どもたちの安全を見守っています。
 ベルマーク運動への参加は、1984(昭和59)年から始まって23年目となり、昨年、証票総累計が200万点を超えて財団から感謝状をいただきました。現在、リサイクル委員会が14名で活動しています。
  ベルマークの集計作業は、各学期に1回ずつ、1年に3回行っています。手順は次の通りです。@全クラス・主事室・給食室と、学校外のスーパー・銀行・郵便局・マンションのベルマークを回収しますA企業の番号ごとに仕分けをします。苺のトレイなどの透明の容器を利用していますが、量の多い番号は2〜3個使いますので、広いスペースが必要ですB企業ごとにまとめたものを、委員全員で公平になるように分けて家に持ち帰り、数えますC1週間後くらいに、集めて、点数を合計して集計用紙に記入し、発送します。
  また、各学期に「ベルマークだより」を発行しています。収集の呼びかけや集計結果と残高をお知らせする目的で、全家庭に配付しています。一昨年度は、購入したいものの目標点数を記載して、「あと6万点です。がんばりましょう!」と具体的にお願いしたところ、家庭からの回収率が上がりました。
  学校創立85周年の記念品贈呈に向けて回収に力を入れた2年前の様子をご紹介します。第1に、子どもたちの目を引くように、カラフルな回収箱を作り、各クラスに設置しました。箱は、100円ショップで購入し、かわいいシールをパソコンで作成してはりました。とても好評で、ベルマークを自分で箱に入れたい気持ちから、回収率も上がりました。また、子どもの好きなお菓子などの写真を取り入れパソコンで作成した「ベルマークポスター」をはり、収集意欲を高めてもらいました。
  第2に、先生方にも協力していただきました。プリントを配り、各クラスで子どもたちにノートなどの文房具や給食に出されたアイスのベルマークを切り取ってもらいました。また、給食の食材についているベルマークは栄養士さんが切り取り回収してくださっています。児童が多いので、給食室からもたくさんのベルマークが集まります。学年で一斉に購入するリコーダーのベルマークも、切り取ってもらいました。短期間で多くのベルマークを集めたことにより、ショウワノートから感謝状と記念品をいただきました。
  第3に、新しくできた大規模マンションのエントランスに、回収箱を置かせていただきました。まず、管理組合あてに「小学生がおられないご家庭にも地域の小学校のためにベルマークを集めるご協力をお願いしたい」という内容の手紙を持参して、理事会または自治会の承諾を得られるようお願いしました。「どれくらいの大きさの箱を置くのか」という問い合わせがあったマンションには、回収箱を持参し実物をお見せしました。回収は1カ月に1度程度ですが、カートリッジがいっぱい貯まっている場合には、電話をいただければ、すぐに担当委員が回収に行くという約束もしました。このようにして5カ所すべてのマンションにご協力いただくことになりました。同時に、以前から回収箱を置かせていただいているスーパー・銀行・郵便局とともに、「収集のお願いポスター」をはらせてもらいました。以上3点の努力により回収点数が増えました。
  次にベルマーク回収枚数と点数について、過去2年間分をまとめてみました。「枚数」は、1位キユーピー、2位ショウワノート、3位味の素、4位ロッテ冷菓(これは主に給食に出された「雪見だいふく」です)、5位フジッコ、6位日清食品、7位日本水産、8位成田食品、9位森永製菓、10位アサヒ飲料、となりました。「点数」の多い順を見てみると、上位5社と10位は順当な位置ですが、6位東芝、7位エプソンなどは、1枚あたりの点数が高いため上位に入っています。総計では6万9971枚、14万9742点でした。
  インクカートリッジは、とても回収率がよく、2年間で1550個、7795点集まりました。増加が見込まれますので、近隣の電気量販店などにご協力を依頼するのもよい方法かと思います。また昨年度は、専用の大きな回収BOXを昇降口に設置しました。ビニール袋や購入時の箱などを取り除き、カートリッジだけをBOXに入れるように子どもたちにお願いしたところ、ゴミが減り、数えやすくなりました。
  以上、色々と工夫しながら活動しております。このように、長く盛んに活動してこられたのは、作業しやすい広い教室を使用させていただくなど学校の協力と、地域の方々や保護者の日ごろのベルマーク収集への意識の高さにあると思います。一昨年には、老朽化と児童数増加で購入が必要となりました「アルミひな壇」を、創立85周年の記念品として学校に贈呈させていただきました。体育館でお披露目を行い、たいへん喜んでいただきました。その翌月に行われた「学習発表会」では、さっそく活用することができました。
  これからも、子どもたちの学校生活がよりよいものになるよう、地域の方々にご協力いただきながら、1点1点を大切に地道に楽しく運動を続けていきたいと思います。
(スライドショーを使って発表)
=5月15日、きゅりあん小ホールで


5月11日(金)横浜【1】


横浜市立潮田(うしおだ)小学校
星野まゆみさん(2007年度PTA学年委員会委員長)
太齋(たさい) 晴子さん( 同     副委員長)
高橋 ミカさん(2006年度   学年委員)
奥村 輝美さん(2007年度   学年委員)
橋内 玲子さん(2006年度   学年委員)
(右から)
 潮田小学校は今年、創立134年目を迎えました。横浜市鶴見区の京浜工業地帯に隣接する商業地帯にあり、近くには産業道路、首都高速も走っています。現在883名で、各学年4クラスずつ計24クラスあります。歴史ある学校のため地域との連携が強く、一般の家庭から缶飲料のプルタブを集めて車イスに換えたり、地元の潮田神社のお祭りの際には児童たちが周辺を清掃しています。
  鶴見区は日本に働きに来ている外国人家庭の子供が多く、潮田小学校でも児童の20%近くが外国の子供たちで、クラスに4人ずつくらいいます。中国や韓国、ブラジルやペルーなど国籍も多彩です。人権教育に力を入れて人権学校に指定されており、人権授業参観日も設けられています。
  PTAは「愛育会」と名付けられており、学年委員会、成人委員会、保健委員会、広報委員会、環境委員会、フェスティバル委員会の6つの委員会があり、どの委員会も活発に活動しています。ベルマーク運動は私たち学年委員会が毎年取り組んでおり、構成メンバーは各クラス1名の学年委員を出してもらい、24名で活動しています。学年委員会の仕事は、ベルマーク集めはもちろんのこと去年は絵付け教室、フェスティバルのお手伝い、講演会などをしました。今年は、陶芸教室や調理実習教室も開催する予定です。今回24名の学年委員さんのメンバーがとても良いので、他にも活動できるような気がします。ベルマーク運動では、累計で400万点を突破して、この3月に財団から感謝状をいただきました。
  ベルマークを集めるのは6月から2月まで、夏休みを除いて計8回です。毎月10日までに、各教室のベルマーク回収箱に入れてもらい、集まったベルマーク袋を各クラスの学年委員が家に持ち帰って会社ごとに仕分けます。学年委員会を毎月開きますので、その時に持ち寄ってPTAルームにあるベルマーク専用の箱に会社ごとに入れてもらいます。ベルマーク袋を出してくれた方にはシールや似顔絵などを付けて先生から子どもたちに返すようにしています。
  学区内の町内会館13カ所や商店など17カ所にベルマーク回収箱を置かせてもらっています。特に力を入れているのが町内会の回覧板で、回覧を回すたびにベルマーク回収袋をはさんでもらい、効果をあげています。
  発送は年2回しています。8月と1月に学年委員の中でくじびきをしてもらい、1人につき3社くらいずつを夏休みと冬休みの宿題として、家で集計してもらっています。9月と1月にそれをまとめて、委員長と副委員長が発送します。エプソンとキヤノンのカートリッジも着々と増え続けています。トナーカートリッジは大きな点数なのでとてもありがたく思っています。
  以上色々工夫しながら活動していますが、私たちの学校が多くのベルマークを収集できるのは活動が何年間も途切れることもなく続けられていることですが、潮田小の保護者の方たち、町内会の方たち、そして学校の協力があってのことだと思っています。活動している成果として、ここ5年間で和太鼓、綿菓子機3台、ポップコーン機などを購入して、学校で行うフェスティバルや町内会にも貸し出すなど活用しています。
  今後の目標ですが、年間10万点以上ぐらいは無理せずに集めたいと思っています。学校の中はもちろん地域の方々の理解と協力をさらに強めていただけるように地道に運動を続けて行きたい。そして学年委員会の仲間と楽しく活動して行きたいと思っています。
=5月11日、横浜市教育会館ホールで


5月10日(木)船橋


千葉県習志野市立大久保小学校
菅原 幸代さん(2006年度PTA保健厚生委員長)
伊藤 記江(のりえ)さん( 同 副委員長)
山崎 いづみさん( 同 ベルマークリーダー)
水本 道子さん( 同 ベルマークリーダー)
(右から)
 私たちの大久保小学校は、習志野市の中央部に位置し、今年創立134年目を迎えました。市内で2番目に古い学校です。現在、児童1013人。最近、大型のマンションの建設が相次ぎ、急激に児童数が増加しました。校内行事には、毎年1月にプラタナスフェスタという音楽会があります。習志野文化ホールで開催され、各学年の発表の他、先生方とPTA有志によるパフォーマンスで、子供たちと一緒に盛り上がります。また、PTA有志で、特にお父さん達の集まりである“おやじの会”があり、市のお祭りで屋台を出し、資金を蓄え、「学校DEキャンプ」での災害時の避難生活の体験や、芋ほりをする「畑学校」などの活動により、子供たちと地域の方々との交流の輪が広がっています。
  私たち保健厚生委員会の活動は、ベルマーク運動の他に、新聞紙、牛乳パック、空き缶などの回収や、年に1度の学校清掃などがあります。保健厚生委員会の構成メンバーは、クラスから1〜2名ずつの計53人でそのうち、ベルマーク運動に携わるのは、44人です。
  まず初めに、高学年児童からなるボランティア委員会の子供たちが、各クラスに設置されているベルマークの回収缶から、ベルマークを集め始めます。ベルマークの回収缶は、給食室からもらって来た使用済みの空き缶で、いつでも入れられるように各教室に置かれています。ボランティア委員会の子供たちは、回収したベルマークを10番ごとに仕分けをして、袋に入れてくれます。
  それから私たち、ベルマーク担当者が毎月1回程度集まり、9つのグループに分かれて、さらにイチゴパックを使って、一つ一つの番号に分け、整理していきます。また、学校近くの会社で、トナー、インクカートリッジの収集に協力してくれる所があり、2カ月に1〜2度取りに行きます。保健厚生委員のほとんどの人が、仕事をされていて、また小さいお子さんも沢山いる中で、作業日は2、3カ月前から決め、皆で参加出来るようにしました。こうした家庭、児童、学校が団結しその結果、昨年度は電動鉛筆削り6台、運動会でリレーとかに使うビブス28枚を購入しました。
  以上が私たちの学校の収集、整理方法です。ベルマーク運動への参加は、1961年からで、昨年には300万点を突破し、財団から感謝状を頂きました。この委員会が長く続けられてきたのは、ボランティア委員会の児童との連携と作業に使う道具を保管する場所、大人数で作業できるPTA会議室の提供など、学校とPTAの皆さんのご協力のおかげです。今後も、無理のないボランティア精神で続けていきたいと思います。
=5月10日、船橋市民文化ホールで


5月9日(水)大宮【1】


さいたま市立大成(おおなり)小学校
関口 和良さん(2006年度PTA会長)
菊池 明美さん( 同 総務部部長)
川端 奈美さん( 同 部員)
福島 道子さん( 同 部員)
(右から)
 大成小学校は、JR大宮駅西口より北に歩くこと15分。交通量の多い国道17号線沿いに位置していますが、周辺は落ち着いた住宅街という環境にあります。1944年(昭和19年)に旧大宮市立大成国民学校として開校してから創立63年目を迎え、現在の児童数は948名です。「げんきいっぱい」「あいさついっぱい」「なかよしいっぱい」の子供像を目指し教育活動を続けています。
  PTA部会には総務部、成人教育部、広報部、保健厚生部、交通安全対策部、防犯対策部があり、それぞれ活発な活動をしています。その中でベルマーク活動は総務部が中心となって取り組んでおり、各クラス1名ずつ選出された総務部員(2006年度は28名)で活動しています。
  年度始めにベルマークの一覧表と収集袋、そして収集についての基本的な説明をした“総務部だより”を各家庭に配布し、ベルマーク収集についての意義とご理解、ご協力をお願いしています。また、地域の方々からのご協力を得るために大成公民館や大成郵便局に収集箱を設置させていただいたり、運動会時には昇降口にカートリッジ収集箱を設置したり、収集のお知らせを各町内で回覧していただいたりしました。
  ベルマークの収集、集計は6月、9月、12月、3月の計4回行っています。収集日の約1週間前に収集日が記載された“総務部だより”と収集袋を各クラス別の手提げ袋に用意し、担任の先生から児童に渡していただきます。収集袋には学年、クラス、名前を記入してもらい1年間繰り返し使用します。回収された収集袋はクラス別の手提げ袋に入れておいてもらいます。集計日の前日または当日の朝、公民館と郵便局の収集箱の分を担当者が回収します。いつでも利用できるように昇降口に設置してある収集箱の分も回収します。
  集計作業は欠席者もほとんどなく、皆さん協力的です。9時15分に集合し、作業準備をします。1時限目終了後の休み時間に、分担して各教室の手提げ袋を回収していきます。
  仕分け作業は仕分けシートを使用し、記載の番号毎に分けていきます。 作業は和気あいあいとした雰囲気の中でおしゃべりをしながら、でも手は止めずに進めていきます。仕分けしたものを更に点数ごとに分け、10枚1組の束にしていきます。こうすることにより、最後の点数計算が簡単になります。
  番号別の集計袋に計算した点数を記載し、ベルマークを入れていきます。表にすべてを記入し、ベルマークと一緒に梱包しベルマーク財団に送付します。集計点数は後日“総務部だより”で各家庭にお知らせします。
  ベルマーク活動には1962年より参加をして45年になります。83年7月に200万点を達成し、4年から5年毎に100万点を集め、99年11月には600万点達成、そして2006年6月には700万点を達成しました。これは埼玉県内1023校の内6番目、さいたま市内では3番目の記録です。昨年、これまでの大成小学校の活動に対しベルマーク財団より感謝状をいただきました。また、このことは財団発行のベルマーク新聞とホームページにも紹介され、とても励みになりました。
  また昨年度よりインクカートリッジ、トナーカートリッジの回収も始めました。インクが漏れないように、ビニール袋に入れてもらいベルマーク収集日に回収しています。ベルマーク同様昇降口に収集箱を設けました。学校の職員室で使用したカートリッジも先生方の協力の下、回収しています。
  1点=1円という小さな積み重ねですが、このベルマーク活動のおかげで学校の備品を購入することができています。大成小学校ではこれまでにポータブル耕運機、ショルダー式掃除機、CDラジカセ、ビデオデッキ、MD/CDシステムを購入してきました。
  多くの人が協力し合ってこそできる活動です。これからも家庭、学校、地域とスクラムを組み「継続は力なり」の精神で、小さな努力を続けていきたいと思います。
(スライドショーを使って発表)
=5月9日、大宮ソニックシティ小ホールで


5月8日(火)新宿


東京都中野区立向台小学校
奥成 弓子さん(2006年度PTA集金助成副委員長)
坂本 まりさん( 同 副委員長)
水野 礼子さん( 同 委員長)
(右から)
 私たちの学校は、中野坂上駅から新宿の高層ビルを左に眺めながら15分程歩いた神田川沿いにあります。近くの山手通りに高速道路の出入り口を建設中、とてもいい環境とはいえませんが、9学級、243人の子供たちが先生方とのびのびと学校生活を送っています。
  昨年、創立70周年を迎えました。この記念すべき年にベルマ−ク累計400万点を達成し、感謝状を頂くことも出来ました。
 70周年に向けて、本棚、パネルシアタ−用品などの購入や、「ほんのもり」という部屋の増設を行いました。絵本を中心に2500冊、子供たちはマットに寝そべったり、ゆったりとした雰囲気の中で読書を楽しんでいます。
  PTAは、執行部のほか、学年、文化、広報、集金助成、校外生活委員会があります。ベルマ−ク運動は、集金助成委員会が担当、各クラス2名、計18名で活動しています。
  ベルマ−ク収集の流れは、@ベルマ−ク収集袋を各家庭に配布しますA期日までに提出された袋を委員が家庭で小袋に仕分けをしますB委員会当日、ベルマ−ク番号がはられた容器に仕分けされたベルマ−クを入れていきます。切りそろえた後でセロテ−プ、ホチキスなどで10枚にまとめる作業をします。(年6回)C年に2回作業の後、集計、袋詰め、送り状への記入までします。
  ゆっくり座って作業が出来るようにと配慮していただき、30畳程の和室を使用しています。1時間30分〜2時間ぐらいの作業になりますが、小さいお子様もそばで手伝ったり遊んだり気兼ねなく作業が出来るので人気の委員会でもあります。
  ベルマ−ク運動に参加して45年間で400万点達成しましたが、近年では、年間4〜5万点あまりの収集です。現在は、児童館と地域センタ−にボックスを置かせていただいていますが、他校の回収方法などを参考にしながら、より多くの収集を目指していきたいと思います。これからもベルマ−ク運動を継続して学校生活の手助けになるよう地道に活動していきたいと思います。
(スライドショーを使って発表)   
=5月8日、新宿明治安田生命ホールで

目を引いた30畳の和室での作業
 向台小学校の体験発表はスライド6枚というシンプルなものでしたが、目を引いたのが約30畳という大きな和室での作業=写真=の紹介。ふだんは伝統工芸の授業や、保護者会などに使われていますが、ゆっくり座って作業できるように、とベルマーク作業にも利用しているそうです。発表でも「和室でのんびり」という見出しがつき、小さな子供さんがお手伝いしているほほえましい写真もありました。
  説明会終了後に参加者に取り囲まれた水野さんたち3人は2006年度集金助成委員会の委員長と副委員長としてベルマーク運動を担当しました。「子どもたちを見守りながら安心して作業できるのが和室のいい点ですね」と坂本さんは話していました。