35年ぶりにベルマーク運動を再開した渡小学校06年度母親委員会部長の志賀です。
2年前の運動会で、お母さんから「どうしてベルマークを集めないんですか」と声をかけられました。そのときは興味なかったのですが、何カ月後に実家に帰ったとき、スーパーで小学校が置いたベルマーク回収箱を見ました。そこに、ベルマーク預金で購入した1割がへき地などの学校の援助になるとありました。え〜そうなんだ、と常にボランティア活動をしている私にとって、子どもたちにも人の為に役立つ喜びを知ってもらいたい、と思ったのです。
昨年春、ベルマーク運動推進を主な活動とする母親委員会が立ち上がりました。そのころ、渡小がベルマーク運動に参加しているが、35年間活動していなかったことが分かりました。
子どもたちにベルマークをよく知ってもらおうと、学校で体験型説明会を開きました。ビデオを見たあと、子どもたち全員に1個ずつベルマークのついた商品を渡し、実際に探して切ってもらいました。
後日、子どもたちが感想を寄せてくれました。「1点のベルマークもあるけど、たくさんの人が集めて困っている人を助けるのはすごい、と思った」「4つの集団が力を合わせ援助することを初めて知った」などとありました。
1学期末に初集計したら8000点以上もあり、最終的には1年間で4万1436点になりました。年間1万点ほどと思っていましたので驚きです。
預金で点字、手話の本を購入しました。本の贈呈式では、子どもたちにベルマーク運動の成果だということを分かってもらえるよう工夫をこらしました。渡小がベルマーク運動を始めた当時のPTAの役員さんらにも贈呈式に出席してもらいました。
1年間振り返ってみて、ボランティア活動に参加したという点から子どもたちに優しい心が養われたと思います。渡小の教育目標である「力を合わせて伸びる子どもの育成」や、渡小の目指す子ども像の中の「思いやりのある子」という心の成長へ貢献できたと思います。
(スライドショーを使って発表)
=6月21日、米子コンベンションセンターで
この1年無我夢中でした
6月21日、鳥取県米子会場で体験発表した境港市立渡小学校06年度母親委員会部長の志賀智子さんは、30分にわたり熱弁をふるいました。同校ベルマーク運動35年ぶり再開の中心を担った志賀さんは「この1年は無我夢中でした」と振り返っています。
志賀さんは「志賀といえばベルマーク」というほど入れ込みました。ベルマーク運動再開に伴い、児童のベルマーク体験会、預金で購入の図書贈呈式と、関心呼び起こし策を次々と打ち出し、これまでにベルマーク新聞に2度も大きく取り上げられました。
志賀さんは「体験発表の練習をしている時、当時を思い出し涙が出ました。去年1年、無我夢中だった気がします。忙しかったけど充実していました」と話していました。
特に、志賀さんが安堵しているのは、母親委員会部長を継いだ田辺美穂さんらスタッフの充実です。学校のベルマークコーナーは商品が一目瞭然で分かるように衣替えするなど、新体制も意欲的に取り組みをみせています。
体験発表に駆けつけた渡小PTA、地元の公民館長、中学校PTA会長らに「良かったよ」と声を掛けられ、うれしそうでした。
<写真=上> 体験発表する志賀智子さん
<写真=下> どんなものにベルマークがついているかが一目瞭然。志賀さんから引き継いだ田辺美穂部長(左)ら07年度母親委員会も新たな取り組み |
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