体験報告



中部




6月29日(金)甲府


双葉幼稚園
深沢 真紀さん(ベルマーク係責任者)
藤原 幸江さん(    同    )
雨宮 悦子さん(    同    )
(右から)
  双葉幼稚園は、山梨県山梨市の静かな住宅街の中に位置し、環境的にとても恵まれた場所にあります。
  開園は1969年3月17日、当初2クラス定員80名でしたが、その後周辺地域の発展と共に幼児の数も増加、現在地に移り園地を拡張。2002年には2階建ての園舎を新設しました。現在、年少3クラス52名、年中2クラス68名、年長2クラス60名、計7クラス180名の園児が元気に通っています。「健康で明るく元気な子供」「友達遊びが楽しくできる子供」「のびのびとした表現活動ができる子供」「よく物を考え、最後までやりぬく子供」「思いやりのある優しい子ども」を教育目標に掲げ、「SI遊び」という知能教育を取り入れながら、園児一人一人が考える力を養い自主性を育んでいます。また、マーチングにも力を入れており、園の運動会はもちろん、地域の社会人運動会や消防パレード、年1回行われるマーチングバンドフェスティバルにも参加しています。
  ベルマーク運動へは開園時から参加しています。PTAの皆さんや地域の皆さんの協力のお陰で、毎年たくさんのベルマークが集まり、園舎の新設に合わせて掛時計、コピー機、会議用机、イスなどを購入することができ、幼稚園での活動に役立てることができました。
  ベルマーク運動の取り組みは、PTA役員34名、駐車場係22名、ベルマーク係27名がクラスから選出され、ベルマーク係が中心となり活動を行っています。
  まず、年度始めに行われるPTA総会でベルマーク運動の意義や仕組み、マークの切り方や、どんなものに付いているかなどを説明します。その後、財団から送られてくる「ベルマーク一覧表」と、学年ごとに色分けした「ベルマーク収集袋」を、園児を通じて各家庭に配布します。この収集袋は、お家の方と子供が一緒に作成することができるように、あえて出来上がったものではなく、型紙のまま配布しています。子供と一緒に作ることで、ベルマーク収集への関心を高め、家族で楽しみながら集めて欲しいという狙いからです。
  収集したベルマークは袋に入れて、毎月20日を目安に提出してもらいます。提出すると袋の表に“ありがとう”の一言のスタンプを、押してもらえるシステムになっており、子供達が楽しみながら収集できるように工夫しています。また、エプソンやキャノンのカートリッジは、別に袋などに入れて提出してもらっています。
  仕分け作業は、年に5〜6回。約1ヶ月前に作業日を知らせ、集まります。幼稚園の遊戯室で行っています。企業の番号ごとの仕分けには、紙コップと幼稚園の昼食で飲み終えた牛乳パックを使用しています。その後、一人1〜2社分を家に持ち帰り、点数の計算をして封筒に明細を書き込み、幼稚園に提出してもらいます。作業の効率を考え、7月と3月の2回、仕分け日とは別の日に責任者が集計し財団へ発送します。
  幼稚園とPTAの皆さんのお陰で、仕分け作業から発送までとてもスムーズに進んでいます。年々ベルマークへの関心も高まり、集まる数も増えてきています。まだまだ工夫しなければならないこともあり、説明会で聞いたお話を参考に活動しています。“ムリなく!ムダなく!根気よく!”の言葉通り無理することなく、楽しみながら続けていきたいと思っています。そして、子供たちのよりよい園生活のために、役立てていきたいと思っています。
(写真を紹介しながら発表)
=6月29日 山梨県ボランティア・NPOセンターで


6月28日(木)松本


長野県松本市立開明小学校
関澤 美和さん(2006年度PTA施設委員長)
 私たちの開明小学校は、今年創立38年目を迎えました。ここ数年の間に、近隣では次々とマンションが建設され、それに伴い転入してくる世帯が増えた為、現在児童916名、学級数35です。市内で最も規模の大きい小学校のひとつとなりました。松本市の南部に位置し、大きな店舗や住宅地に囲まれた町中の学校ではありますが、草花や野菜などの栽培活動や、校内に「開明自然の森」というビオトープやどんぐりなどの林をつくり、生き物や自然に触れ合うことの大切さを育んでいます。また、学校や地域,PTAが連携し合い「子どもを守るスク−ルガ−ド」を設立しました。学校公開や行事への参加呼びかけ、ホームペ−ジによる学校の紹介など、開かれた学校づくりを目指して様々な取り組みを行なっています。
  PTA活動の中には7つの委員会があり、バザ−の企画運営をはじめ、講演会の開催、交通安全指導、PTA会報の発行など、活発に活動を展開しています。ベルマ−ク運動は施設委員会が担当、今年は31名の委員で活動をスタ−トしました。年に4回(その内の2回はPTA作業の仕事のひとつとして、6年生の父母と一緒に行なう)、1時から3時までの2時間ほどですが、委員全員が学校に集まり行います。児童会活動で集められたベルマ−クを整理・集計しています。各自が、家から玉子のパックや細かく仕切りのついた小箱を持ち寄り、企業の番号ごとに仕分けをして、集計します。お勤めがあり、どうしても作業に出席できない方には家に持ち帰っていただき、集計まで行なってもらっています。中には小学校生活最後の年だからということで、お父さんが代わりに参加してくれる委員さんもいました。2回、3回と行なううちに作業にも慣れ、時間内にスム−ズに和気あいあいと進められるようになりました。集計したベルマ−クは、担当の先生方にお願いして、児童会活動で集計した分と合わせて発送しています。
  2005年度までは、児童会活動でベルマ−ク委員会が全校に呼びかけ、収集・集計・発送を行なってきましたが、年々ベルマ−クの回収が多くなり、児童会の時間に集計しきれなくなったため、PTA活動の1つにベルマ−ク活動を取り入れることになりました。2006年度にはベルマ−ク委員会が赤十字委員会と統合、ボランティア委員会として活動を開始。これまでよりも更に力を入れ、休み時間も使って分類作業を積極的に関わる子どもたちの姿が見られました。
  また、ボランティア委員会が面白い企画を提案、家からベルマ−クを3枚持ってくると「パズル」を1枚配り、クラスごとにたくさん集めてどこのクラスが最初にパズルを完成させるか、という楽しい活動が展開していきました。結果たくさんのベルマ−クが集まりました。その点数で、全校児童の希望を聞き職員会で話し合い、「ボ−ルと高齢者擬似体験ベスト」を購入させていただきました。
  今年度も、昨年度に引き続きボランティア委員会が施設委員会と連動して、全校に呼びかけ、回収・分類を行ない、整理・集計を行なっていきます。
  これからも、子どもたちがより良い学校生活がおくれるよう、各家庭、そして地域の方々にご協力をお願いしながら、無理をせず、楽しくベルマ−ク運動を続けてまいりたいと思っております。
=6月28日、松本駅前会館で


6月27日(水)長野


長野市立柳原小学校
塩澤 良子さん(2006年度厚生部長)
 私たちの柳原小学校は、今年創立133年を迎えました。長野市の東北に位置し、現在、児童427名、学級数18です。周囲は田んぼが多く、自然豊かな環境です。
  「明るく」「たくましく」「心豊かに」を教育目標にかかげ、善悪の判断ができる健全な心と体を持ち、考える力とやりぬく力と表現力を身に付けて、お互いに思いやり、支え合い、生命を大切にする子どもを目指しています。「子どもが来る学校」から「子どもが行きたくなる学校」になるよう、取り組んでいます。
  PTAのベルマーク活動は、43年目を迎えていますが、累計で約195万点と毎年こつこつと地道に活動しています。ここ3年間は、「ベルマークを集めるだけの活動で、ある程度集まったところで購入をする」という、肩に力を入れない方法を続けています。
  昨年度は預金残高が約17万円になったので、学校側として、図書館の天井扇2基と扇風機2台を購入しました。おかげさまで図書館の環境がとても良くなり、ベルマーク運動の価値を実感できました。また、「天井扇をもっと増やしたい」と、今後の目標が決まり収集活動に、はずみがつく良い機会となりました。学級としては、子どもたちがほしい物を選んでクラスごとに購入しました。一生懸命集めた結果として、自分の教室の物を自分達で選べたことは、達成感を得られたようです。
  ベルマーク収集活動は、児童の福祉ベルマーク委員会として各学級2名います。家庭から集めたベルマークを、児童が出来るところまで仕分け作業をします。
  PTAは、厚生部の活動の一環として各学級から1名選出して行います。児童が仕分け出来なかった残りのベルマークを、会社ごとに仕分け整理、集計をします。また、バザーの時などに、地域の方に協力していただけるように、受付場所などに回収箱を設置しています。
  ベルマークを集めるだけの年は、年に1回の収集日を2日間設定。物品の購入する年は、年に2回の収集日を3日間設定します。作業は学校で行いますが、どちらか都合の良い日を選び、全員が参加します。お勤めをしている人がほとんどの厚生部員は、その日の内にすべての作業を行うため、その場限りで済んでしまうこの方法が好評でした。自宅への持ち帰りは全くしていませんので、仕分け、集計作業を一気に行いますが、時には休憩をとり、話しをしながら楽しく行っています。
  今後の活動としては、インクカートリッジの回収や地域の協力を広げるなど、もっとベルマークの回収を増やすような努力を、検討すると良いと思いました。
  ベルマークは、そのまま捨ててしまえば「ゴミ」になりますが、切り取って集めれば「品物」になることを実感した1年間でした。
=6月27日、ウェルシティ長野で


6月22日(金)名古屋【2】


愛知県一宮市立北方小学校
澤田 和尚さん(2006年度PTA会長)
戸松 夏子さん(同母親代表)
今井 敦子さん(同研修部長)
(右から)
 私たちの校区は北に木曽川が流れ、周りを田畑に囲まれた、のどかな環境にあります。中心を国道22号、JR東海道線、名鉄名古屋線が走り、南部に東海北陸道のインターがある交通の要所で、最近は近隣に大型ショッピングセンターが開店しました。しかし人の出入りは緩やかで地元の人が多く、3世代同居の世帯も少なくありません。
  1872(明治5)年設立という古い歴史がある本校は、1955(昭和30)年の町村合併で一宮市立になりました。現在は児童数620人です。PTAには研修、広報、保健体育、校外指導の4部があり、ほかに読み聞かせ、登下校時の出迎えなど、誰でも参加できるさまざまなボランティア活動を設けています。
  ベルマークは研修部の担当です。部長、副部長を含めた18人の保護者と5、6年生の児童でベルマーク委員会を組織、先生の指導も受けながらベルマークの仕分けをしています。子どもたちは最初、「作業が細かい」など難しいようでしたが、慣れるにつれ「楽しい」といった声が聞かれるようになりました。夏にはエアコンの効く図書室が使えるなど、学校にはとても協力していただいております。
  ベルマーク作業の流れは以下のようなものです。毎月末、全児童にベルマーク袋を配って翌月1日に回収します。まず整理するのはベルマーク委員会の児童です。次に研修部のメンバーと保護者のボランティアが毎月第2木曜に集まって一緒に仕分けします。集計は翌週の毎月第3木曜に行います。番号別に分けたベルマークを10枚ずつホチキスなどで止めて点数を計算、記入漏れやマークの数え違いなどがないかを確認して送り状に記入、財団に発送します。
  作業は、途中にお茶の時間を設けるなど和気あいあいとした雰囲気で進めています。また研修部内に「ベルだより班」を置き、年に2回「ベルだより」を発行しています。校区の郵便局やお店などにお願いしてベルマーク回収箱を設置させてもらってもいます。
  本校のベルマーク運動参加は86年で、この21年間に累計点数は360万点を突破しました。一昨年度はホワイトボード、黒板ふきクリーナー、ドッチビー、昨年度は加湿器を購入し、各教室で使われています。
  ベルマーク活動は同じ作業の繰り返しで地味ではありますが、必ず成果が現れて子どもたちに還元する喜びがあります。物を大切にする心が育ち、ボランティア精神も育むことができました。PTAの役員は1年ごとに改選されますが、こうしたことを子どもたちに伝え、今後もベルマーク活動を続けていくことが大切です。「無理なく、無駄なく、根気よく」の精神で、あせらず、あわてず、楽しく、仲良く活動して行きたいと思います。
(スライドショーを使って発表)
=6月22日、名古屋市中区の朝日ホールで

バックミュージック入りのスライドショー
  最近はパソコンを使う人が多くなり、ベルマーク運動説明会の体験発表でも、パワーポイントを使ったスライドショーで学校周辺の風景やベルマーク運動に取り組む様子を紹介するPTAが目立つようになりました。発表関係者にパソコンに詳しい人がいるところでは、写真を次々にスライドさせたり、写真の上に字幕がかぶさってくるようにしたり、さまざまな工夫をこらしています。
  そんな中、一段と注目を集めたのが6月22日、名古屋での一宮市北方小の発表です。前年度PTA会長の澤田和尚さんが苦心して作成したもので、ポイントはバックミュージック。スライドショーの展開に合わせてムーディーな音楽を流し、視覚だけでなく聴覚でも訴えるという効果を挙げていました。


6月21日(木)福井


福井市立豊(みのり)小学校
相上(あいじょう) 敦子さん(2007年度PTAベルマーク委員長)
内田 容子さん(同副委員長)
古澤 良恵さん(同)
(後列右から)
牧野 優子さん(同)
高島 ひろみさん(同)
(前列右から)
 今年、創立135年の私たちの学校は学級数19、児童572人で、福井市中心部からやや南の足羽三山に囲まれた住宅街にあります。3年前の福井豪雨で甚大な被害が出たのを機に、ますます助け合いの意識が強くなった地域です。
  豊教育振興会の名で活動しているPTAの専門委員会の一つにベルマーク委員会があります。ベルマークの累計点数は2002年に500万点を超え、現在は591万余点で県下5番目です。昨年度はベルマーク預金で電動シャープナー5台、展示ネット1基、5段跳び箱1台を購入しました。このうち電動シャープナーは毎年入学式で新入生の各学級に1台ずつお祝いとして贈り、新入生の保護者にベルマーク運動への理解と協力を促しています。
  ベルマーク委員は30人で、児童会のボランティア委員(5、6年生)と連携して活動しています。年9回の活動日の1週間ほど前に全校児童がベルマーク袋を持ち帰り、家庭で集めていたベルマークを入れて持ち寄ります。これをボランティア委員が大箱にひとまとめにし、袋にお礼のシールを張ります。
  翌日がベルマーク委員の活動日です。3、4人ずつに分かれて大箱からベルマークを取り分け、適当な大きさに切ってトレイに番号別に分けます。途中でお茶とお菓子のサービスをしながら全部で約2時間、午前11時半には終えます。家に持ち帰っての作業は極力避けています。マークの紛失を防ぐなどのためですが、共同作業を通してチームワークの向上や、委員会を交流の場として機能させることも目指しています。
  2カ月に1回は点数計算です。薄いフィルム状のマークは10枚ごとにホチキスでまとめます。枚数の少ない番号は1人で担当、多い番号はグループで手分けして計算し、各番号の整理袋に入れて発送します。
  毎年、着実に点数を重ねてきましたが、近年は協賛企業の脱退や少子化などで減少傾向にあります。1998年度の22万余点が昨年度は12万余点でした。そこで子どものいない家庭からも回収しようと、金融機関や公民館、保育園など計14カ所に収集箱を置かせてもらうことにしました。すぐに効果が上がるとは限りませんが、継続は力で、収集箱の存在を地域の方々に浸透させていかなければなりません。そのために広報活動を密にやっていきたいと思います。
  今年度は目前に迫った600万点を目標に、みんなで無理なく楽しく活動したいと思っています。
(スライドショーを使って発表)
=6月21日、フェニックス・プラザで


6月20日(水)金沢


金沢市立浅野町小学校
鷺森 静代さん(2006年度PTA環境委員長)
山本 のぞみさん(同副委員長)
(右から)
 私たちの学校は、金沢駅から歩いて15分ほどのところにあります。児童数は378人。校訓の「勉致魂」は、加賀藩13代藩主の前田斉泰公が本校学童の熱心な勉学ぶりを見て「勉め致す」精神を称揚したことからきているそうです。
  PTAの育友会には7つの委員会があり、ベルマークの担当は環境委員会(12人)です。毎月5日をベルマークの日としてベルマーク袋で集めているほか、使用済みカートリッジは児童玄関に箱を置いて、いつでも回収できるようにしています。
  ベルマークの毎月の分の集計は、12人の委員がそれぞれ自宅で行います。自宅集計の利点として、@仕事を持っている人でも好きな時にできるA子どもが手伝ってくれる、などが挙げられます。
  全体集計と発送は9月と2月の年2回です。12人の委員が自宅で集計したものを学校に持ち寄り、都合のつく委員5、6人で手分けして集計し、各企業の集計袋にベルマークの枚数と点数を記入して詰めていきます。この時期、使用済みカートリッジも企業別に分けて集計します。最後に委員長が集計袋を確認の上、送り状に記入してベルマーク財団に発送します。
  昨年度の活動では、まず失敗しました。第1回の全体集計で引継ぎのファイルに入っていたパソコン用集計用紙を使ってみたのですが、使い方がいまひとつ分からず、計算間違いもあって何度もやり直し、とてつもなく時間がかかってしまいました。そこで2回目の全体集計では簡単な表と袋を使うことにするなど試行錯誤を重ねました。
  一番の成果は、ベルマーク収集への関心の高まりがあったことです。保護者へのお知らせで年に2回、「ベルマーク便り」を発行しました。また各クラスの点数をランキングして上位3位までを表彰、子どもたちの意識も高まりました。おかげで昨年度は県内3位で、一昨年度(県内33位)の2倍以上の点数を集めることができました。そして学校にたくさんの児童図書を寄付しました。
  こうして高まったベルマーク活動に、保護者だけでなく児童も参加し、やがて地域全体に広がるといいなと思います。また委員全員が初めてだったので戸惑うことが多くありました。前年度の経験者が1人でも残っていれば、もう少しスムーズにできたのではないでしょうか。
(スライドショーを使って発表)
=6月20日、金沢市アートホールで


6月19日(火)富山


富山市立山室小学校
島先 孝志さん(2007年度愛育会長)
 富山市中心部からやや南東部に位置する学校の周辺には、県を代表する不二越などの工場地区、造成による住宅地区、大型ショッピングセンターを中心とする商業地区、わずかに残された農業地区が混在しています。かつて1600人を超す大規模校でしたが、1977(昭和52)年に山室中部小が分離し、現在は児童数591人、20学級の中規模校となっています。
  子どもたちを愛し育てるという意味でPTAを「愛育会」と名づけています。ベルマークを担当するのは環境美化部会(24人)です。年6回の収集・整理、3〜4回の発送、ベルマークだよりの発行などにあたっています。
  まず収集日の前日に児童全員にベルマーク袋を配布します。子どもたちは各家庭からベルマークを持ち寄り、学年ごとに用意してある整理ボックスに会社別に分けて入れます。持ってきてくれた袋には、担任の先生が「ありがとう」のスタンプを押します。使用済みカートリッジは玄関付近に回収箱を置き、常時入れられるようにしています。
  環境美化部会のメンバーは、学年整理ボックスに集まったベルマークを整理し、学校全体の仕分けボックスに入れ、点数を数えます。細かい作業ですが、井戸端会議をしながら楽しく進めています。都合で参加できない部会員がいたときは、整理するベルマークを自宅に届けて作業してもらっています。こうすることで作業の不公平感がなく、みんな気軽に楽しく作業ができる雰囲気になると考えています。
  最近、ベルマークの収集量が減少傾向にあり、整理作業を親子で行うとか、学校の授業でベルマークを取り上げてもらうなどして子どもたちの関心を高めたいと考えています。保護者に対しては「ベルマークだより」を充実させるほか、より多くの保護者にかかわりを持ってもらうよう工夫します。また地域に対して、現在設置している商業施設だけでなく大きな企業や工場にもベルマーク箱を置かせてもらうとか、使用済みカートリッジの回収に協力を求めるなどしたいと思っています。
  ベルマークは学校、家庭、地域をつなげる核になります。学校の教育環境を充実するため、家庭、地域が協力して推進する運動だからです。家庭では一緒に考えたり話したり作業をしたりすることで親子の触れ合いができ、近所の方々や企業の人たちと話すことが地域との連携につながるのではないでしょうか。最近思うのですが、最も効果的な防犯活動はパトロールなどでなく、地域の連携です。地域みんなの顔が分かる、あいさつができることに勝る防犯活動はありません。地域と家庭が結びつくことが一番の防犯です。その結びつきを助けるのがベルマーク運動だと思います。
=6月19日、富山国際会議場で

仕分けボックスを持ち込む
 6月19日、富山での山室小の体験発表は、PTA会長である愛育会長の島先孝志さんが1人で引き受けました。ベルマークを担当する環境美化部会のお母さん方は前日開かれた防犯関係の会合に出席しており、2日続けて行事に参加するのが難しかったのです。島先さんも防犯関係の会合に出席していましたが、愛育会長7年目という責任感の強さで引き受けてくださいました。
  島先さんの発表で目を引いたのは、会場に持ち込まれたスチール製の整理ボックス=写真=です。学年用と学校全体の仕分け用の二つで、学校全体のものは高さ約1・2b、幅約80aあります。学年用はその3分の1ほどの大きさですが、2年生が使っているものを中にベルマークを入れたまま持ち込みました。直接、視覚で訴える発表は、ベルマーク活動の課題や意義にも踏み込んだ内容とともに参加者の共感を集めていました。


6月14日(木)浜松


浜松市立入野小学校
岡本 道代さん(2006年度PTA福祉副委員長)
上島 こずえさん(同委員長)
高橋 文之(ふみの)さん(同副委員長)
(右から)
 住宅や商店が密集する一方、佐鳴湖に臨む水と緑の豊かな地域にある入野小は明治6年の開校で、本年度は22学級、781人の児童が在籍しています。
  PTAは、クラスごとに選出された100人近い役員が各専門委員会に分かれて活動しています。父親ボランティア、母親ボランティアの活動も盛んで、昼休みを利用して七夕飾りやクリスマスカードを作ったり、ソバ打ち体験、チャレンジキャンプをしたりと、親子で楽しめる活動を企画し、実行しています。
  ベルマークを担当しているのは福祉委員会です。入野小がベルマーク運動に参加したのは1987年で、今年で20年。これまでに集めた累計点数は223万余点で、遠州地区の小学校では4番目だそうです。
  ベルマークは年間5回(3月を除く奇数月)、クラスごとに集めます。整理、集計にあたるのが計24人のPTA福祉委員です。平日の午前9時半から2時間ほど、学校の会議室を借りて作業します。
  まずベルマーク袋からベルマークを取り出し、空き袋に感謝の気持ちをこめてスタンプを押します。ベルマークは番号ごとに仕分けをして集計し、枚数の多いものは同じ点数別にホチキスやセロハンテープで10枚ずつまとめます。
  集計日に都合がつかず欠席した委員さんには、自宅での集計をお願いします。この場合、子どもさんにベルマークを預けることはせず、直接本人に手渡します。集計したベルマークも、学校に直接持ってくるようお願いしました。大切なベルマークをお金と同じに扱おうという考えからです。
  昨年はCDプレーヤー7台を購入することができました。これまでも竹馬や一輪車、子どもの遊具などを購入しました。活動の成果を目にできるのは大変励みになります。
  昨年度1年間の活動で感じたのは、780人分のベルマークの集計を24人の委員が2時間で行うのがとても大変だということです。全員がひたすら作業に没頭しました。せっかく福祉委員として知り合えたのに交流する時間がほとんどありませんでした。福祉委員以外の方々にも声をかけ、時間のある方にはお手伝いをお願いするのもいいのではないかと思います。
  今年度、入野小は友愛援助の運動に参加しました。財政破綻に見舞われた夕張の子どもたちを励ますお手伝いができたらと思っています。
(スライドショーを使って発表)
=6月14日、アクトシティ浜松コングレスセンターで


6月8日(金)新潟


新潟市立青山小学校
橋口 香さん(2006年度PTA文化部副部長
 私たちの青山小学校は新潟市の西区に位置し、松林に囲まれて青山海岸がすぐ近く、という自然に恵まれた地域にあります。今年で創立38年を迎え、児童数は455名です。青山小は音楽活動が盛んで、合唱部は2002年から毎年、NHK全国音楽コンクール県大会で金賞を受賞し、関東甲信越大会でも優秀な成績を収めています。また全校児童で毎年、夏休み前に行われる「ハーモニーフェスティバル」は、隣接の高齢者施設や身体障害者施設の方々をはじめ地域の皆さんを招いて盛大に催され、歌声の素晴らしさに好評を得ています。
  ベルマーク活動は、2年前からPTA文化部の活動の一部となりました。文化部は、各学年2名が選出され、合計12名の役員がいます。昨年度は年3回の家庭教育学級担当とベルマーク担当に分けて活動を行ったため、主に3名がベルマーク活動に関わりました。2カ月に1回、ベルマーク便りを作成して全校児童に配り、収集を呼びかけました。ベルマーク便りには子どもも興味を持ってもらえるようイラストを入れたり、脱会してしまう会社の情報を載せて早めの収集を呼びかけたりする、など工夫しました。
  また校区内のショッピングセンターに、青山小学校と書いたベルマーク収集箱を置かせてもらい、地域の方々にも協力していただいています。時にはベルマークと一緒に「細かい作業ご苦労さま」と書かれた紙が入っており、励みとなったこともありました。さらに、インクカートリッジの収集は校区内の調剤薬局3軒に協力をお願いし、数カ月に1度、回収に行っております。
  ベルマークの分類作業は2カ月に1回、担当者3名が集まって進めました。点数計算と発送作業は時間がかかるため、文化部の他のメンバーにも参加していただいて5〜6名で行い、昨年度は10月と3月に発送しました。
  このように様々な方に協力していただいたおかげで、昨年10月、ベルマーク運動に参加して36年目にして累計300万点を達成しました。これは新潟県内で15番目だそうです。ベルマーク財団の取材を受け、財団のホームページに掲載されて、とてもよい経験となりました。
  ベルマーク預金で、赤い生地に金色の刺繍がされた立派な優勝旗を、2年前に購入する事ができました。運動会で大活躍しています。
  昨年の活動の反省として、3名の担当者だと集まりやすいのですが、やはり負担が大きく、自宅に持ち帰って分類を行うことが時々ありました。そのため今年度は、文化部の役員全員がベルマーク活動に関わることになりました。
  優勝旗を購入したので、ベルマーク預金の残高は現在数万円しかありませんが、また新たな気持ちで、保護者や地域の方々の協力を得ながら、地道に根気よくベルマーク活動を続けていこうと思っています。
=6月8日、新潟ユニゾンプラザで


6月7日(木)長岡


長岡市立上組小学校
渡邉こずえさん(2006年度PTA副会長)
 上組小学校は長岡市の南東部に位置し、校区の宮内駅周辺は昔から醸造業が盛んで、今でも醸造会社や造り酒屋が残っています。私たちの上組小は今年創立136年を迎え、488名の児童が元気に通っています。
  上組小学校では、平成13年度まで児童会にベルマーク委員会があり、子供達が活動を行っていました。しかし平成14年にベルマーク委員会がなくなり、その後一時、ベルマーク活動が休止となりました。今まで子供達が集めていたベルマークが多く残っていたこと、PTA役員でベルマーク活動経験者がいたこともあって、PTAで活動を再開したらどうかと言う話が出ました。ベルマークの名前は知っていてもどんな事をするのか分からないという面もあり、とりあえず平成15年の夏休みにPTA会長・役員と保護者の4人で仕分け作業をしてみましたところ、これなら誰でも出来るのではないかということになり、活動を再開しました。
  春にベルマークの一覧表を各家庭に配布し、「ベルマークボランティアお願い」のお便りなどに、購入した商品や集まった点数、お知らせなどを掲載しています。ベルマークの仕分け・集計は、春・秋の奉仕作業、PTAソフトバレー大会日の午前中に行っています。春・秋の奉仕作業は2つの作業を同時進行で行い、終了時間に30分位の差ができます。その時間差を利用して、早く作業を終えた方が、主に仕分けを行っています。作業には、給食で使用しなくなったトレーとおわんを活用しています。トレーにベルマークを取ってもらい、会社番号別に分けて、会社番号の貼ってあるおわんに入れてもらいます。
  集計などは、事前にベルマークボランティアを募集して、ソフトボール大会日の午前中に、1時間から1時間半、作業をします。その後の発送などは、教頭先生にお願いしています。
  4人から始まったベルマーク活動ですが、今では、親子で40〜50名の方々に参加してもらっています。また作業時に、パソコンのプリンターの使用済みカートリッジやトナーを回収していることもお知らせしており、その回収の方も増えているようです。作業には子供達も参加してくれます。子供達が遊びで使うボールをたくさん購入していることもあってなのか、子供達がベルマークを集めて、担任の先生や教頭先生の所に持って来てくれます。
  ベルマークは、終わりのない作業ですし、集め方や仕分け・集計の方法にもいろいろあると思います。作業する方たちが無理しないですむよう、負担にならないように活動していくのがいいのではないか。活動を通してそう感じています。
=6月7日、長岡商工会議所・大会議室で


5月25日(金)沼津


静岡県伊東市立大池小学校
吉田 孝幸さん(2006年度PTA会長)
菊池 亜以(あい)さん(同ベルマーク委員長)
千本松 千恵美さん(同副委員長)
(右から)
 私たちの学校は1873(明治6)年の開校で、児童数(641人)、学区の広さとも市内トップクラスです。一碧(いっぺき)湖のすぐ隣に位置し、教室の窓からは雄大な大室山が見えます。豊かな自然環境の中、子どもたちは植物や生き物を通して四季の移ろいを肌で感じながら学んでいます。
  PTAには保健体育、研修、広報、整備、ベルマークの各委員会があり、ベルマーク委員は各クラス1人程度で計約20人。毎月第1木曜日を活動日に決め、午前10時〜正午か午後2時〜4時のどちらかを選べるようにしています。その日の都合で出る時間を選べるのが魅力です。
  ベルマーク活動では子どもたちも大きな力になっています。5、6年生の委員会活動の一つに「思いやり活動」があり、その子どもたちがベルマークを集めるポスター描きや仕分けなどで協力してくれています。今年2月、年度の集票目標点数に2万点ほど足りなかったときは、当初予定していなかった3月に再度、全校児童に収集を呼びかけ、あっという間に目標を達成することができました。
  子どもたちは毎月第1水曜日に封筒を自宅に持ち帰り、次の日、ベルマークを入れて登校します。これを「思いやり活動」のメンバーが集め、中身を会議室の段ボール箱に入れます。私たち委員会はこれを容器ですくい取り、ベルマーク番号ごとに仕切ったマス目を描いた大きな模造紙の上に載せて行きます。午前参加の委員たちが1時間ほどで仕分けします。次の1時間は各自が企業別に担当してまとめる作業です。はさみでベルマークを切りそろえ、柔らかいものはホチキスで止め、硬いものはセロハンテープでまとめます。午後の人たちも同じ作業を続けます。その後、委員長がすべてを集計し、担当の先生に渡して終了です。送る手配を先生がしてくださるので、とても助かっています。
  私たちは、家に持ち帰っての作業は負担になるのでしていません。そして購入するものは、子どもたちが一番必要としているものを優先させます。
  今後の一番の課題は、いかにベルマークを集めるかですが、今年から地区の2公民館にベルマークボックスを設置、従来からのスーパーなど4カ所と合わせて地域の方たちの協力を広げています。
=5月25日、沼津市民文化センターで


5月24日(木)豊橋


愛知県豊橋市立栄小学校
岡田 志保さん(2006年度PTA厚生委員)
安藤 貴子さん(同厚生委員長)
登立 淳子さん(同厚生委員)
(右から)
 私たちの学校は1952(昭和27)年、豊橋市の南部地区に開校しました。児童数は約910人。周囲には公共施設が整い、大学生との交流もある、教育環境に恵まれた学校です。
  PTAは5つの委員会で構成されていて、ベルマーク運動に取り組んでいるのは厚生委員会です。昨年度のメンバーは7人で、ベルマークのほか給食試食会、夏まつり、バザーなどの行事にも携わりました。
  ベルマーク収集には、地域の協力もいただいています。スーパーやパソコン専門店、病院、銀行にベルマークの箱を置かせていただき、1カ月に1回、回収しています。
  校内では、各クラスにベルマークを入れる袋を置いておき、子どもたちが家庭からベルマークを持ってきて入れます。これをまとめるのは児童会活動の一つであるベルマーク委員会です。5、6年生の委員が手分けして全クラスから袋を集め、月に1度の委員会活動の時間に分類しています。ベルマーク一覧表から切り取った企業名を貼ったイチゴパックや豆腐のパックを使って分けやすく工夫しています。
  子どもたちが分類したものを仕分けるのがPTA厚生委員会の仕事です。児童会委員会の活動日に合わせて学校に行き、整理、計算にあたります。点数を数えやすくするため、枠をきれいに切って、10枚1組、20枚1組にまとめてセロハンテープに貼ります。薄くてペラペラしたもの、小さくて貼りにくいものなどをまとめるのに、幅が太目のテープが大活躍しました。作業が当日出来ないときは家庭に持ち帰りました。子どもや夫が手伝ってくれ、楽しい会話を交わしながらの作業でした。
  集計したものを年に3回、ベルマーク財団に送り、それに合わせて地域の皆様にお礼と報告を兼ね、ベルマークだよりを作成、回覧させていただきました。
  こうして家庭、学校、地域がスクラムを組んで活動してきた成果として、かねての希望だった一輪車10台や全クラスにボールを購入することができました。
  最初は分からないところもありましたが、1年間の活動を終わってみれば、学年を超えた情報交換の場として、とても楽しい活動ができました。
(スライドショーを使って発表)
=5月24日、豊橋市民文化会館で


5月23日(水)岡崎


愛知県安城市立錦町小学校
金原 エミさん(2006年度PTA厚生委員長)
築山  恵さん(同厚生副委員長)
飯塚 芳子さん(同厚生副委員長)
(右から)
 愛知県のほぼ中央に位置する安城市は、かつては「日本のデンマーク」と呼ばれ、農業都市として栄えていましたが、近年は自動車関連企業の進出などで工業も発展しています。私たちの学校は1954(昭和29)年の開校で、児童数600余人。愛知万博で成果を発表した環境学習を発展させた牛乳パックやペットボトル、古電池の回収などにも取り組んでいます。
  ベルマーク活動について説明します。子どもたちは、原則として毎月1日のベルの日に自宅からベルマークを持ち寄ります。各学級には係の児童がいて、毎月5日ぐらいまでに1、2年生は1カ所にまとめ、3年生以上は枚数の多い番号10種類ぐらいとその他の番号に分けます。これを5、6年生の係の子らが児童委員会の時間などを利用して仕分けています。
  これを点検して発送するのがPTAの仕事です。ベルマークを担当するのは厚生委員会で、各町内から選ばれた8人が委員になっています。昨年度は1年で計8回、学校に集まりましたが、その際には別の委員会の皆さんにも手伝っていただきました。作業にあたる人手が増えるだけでなく、ベルマーク集計の経験者が増えることで、各家庭からベルマークを出すときにどんな形で出せばいいかを知る人が広がる効果がありました。
  点数を数えるときは、卵やイチゴのパックなどを利用して点数別に仕分け、大きすぎるものは適当に切りそろえます。数えるときは、量の多いものは10枚ずつ束にしてホチキスでとめたり、セロハンテープで巻いたりします。薄いもの、丸まりやすいもの、小さなものなどは、ホチキス方式が非常に効果的です。
  何を購入するかは、子どもたちにアンケートをとったり、先生方に意見を聞いたりして決めています。
  1年間にわたって委員会の仕事を続け、本当に地道な作業だと思いました。1枚1枚は小さな点数ですが、大勢で集めたベルマークが教育援助資金になり、子どもたちのために使われることを実感として体験することができました。委員としての仕事は終わりましたが、今後もベルマークの収集に積極的に協力していきたいと思っています。
=5月23日、岡崎市民会館で


5月22日(火)四日市


三重県桑名市立在良(ありよし)小学校・幼稚園
佐野 友弥(ともみ)さん(2007年度PTA文化部長)
後藤 由美さん(06年度文化部長)
三村 真子さん(06年度本部役員)
松岡 園子さん(07年度文化部員)
(右から)
 在良小はハマグリで有名な桑名市の西部、三岐鉄道蓮花寺駅のすぐそばにあります。幼稚園3、小学校13の計16クラスで、子どもの数は計465人。「たくましく人間性豊かな在良の子」を教育目標に掲げています。
  PTAは9人の執行部役員のもと7つの専門部があり、文化部は秋の講演会など文化行事を開催するほか、年間を通じてベルマークの収集活動に取り組んでいます。
  具体的な収集方法は、まず年度初めに保護者向けに「ベルマーク収集活動へのご協力のお願い」という依頼文書を配ります。ベルマークとは何かという基本的なことから、毎月11日を回収日にしていること、インク・トナーカートリッジ回収のお願い、ベルマークの切り方、昨年度の実績、ベルマークで購入した備品などを紹介しています。
  学区内の自治会向けにも同様の依頼を作成し、回覧板を通じて協力を求めています。また学区内の地区市民センター、市福祉センター、在良郵便局、JA支所などに収集箱を置かせていただいています。
  昨年の夏休みには「チャレンジベルマーク」を実施、クラス単位で枚数を競って、たくさんのベルマークを集めることができました。また12月には、いつもは文化部員だけで作業するベルマークの分類・集計に部員以外の方も参加してもらう「ベルマーク体験会」を開催、親子で仲良く取り組む姿が見られました。
  年度末には、アンケートを実施してどんな備品を買うかを検討。昨年度はストライクボード、CDラジカセ、大なわなどを購入しました。
  ベルマーク活動は大変地味な活動で、整理には根気と忍耐が必要です。それでも私たちの学校が長年にわたって取り組んできたのは、子どもたちに還元できるという喜びがあり、たくさんの方々のご協力があるからだと思います。今後も学校や地域の人たちのご協力のもと、子どもたちとPTAが力を合わせて、さらに充実した活動になるよう取り組んでいきたいと思っています。
(スライドショーを使って発表)
=5月22日、四日市市総合会館で

関心を集めた年間集計結果
 在良小は昨年度、「チャレンジベルマーク」の成果もあって、県内3位の17万6千余点を集めました。前年度(8万8千余点)の倍です。体験発表で、この点数を分析した結果が紹介され、関心を集めました。
  まず点数は、@キューピー2万3749点A白鶴酒造9192点B味の素(スープ)9007点C日清食品7957点Dロッテ商事7820点の順。枚数は@日清食品1万63枚Aキユーピー7146枚B森永製菓4907枚Cロッテ商事4370枚D牛乳石鹸共進社3306枚の順だったそうです。


5月11日(金)静岡


静岡県吉田町立中央小学校
横山  真子さん(2006年度PTAリサイクル部長)
服部  朱美さん(07年度同部長)
田中  洋子さん(07年度同副部長)
(右から)
 田んぼやウナギの養殖池に囲まれた吉田町の中央に位置する私たちの学校は、児童数873人、学級数27で、今年創立40年を迎えました。「まごころ」を合言葉に、学校、家庭、地域が連携・協同して、思いやりのある子どもの育成に力を入れています。
  ベルマーク運動に参加したのは1968年で、昨年度までに計460万点を集めました。校庭にジャングルジムや雲梯(うんてい)、上り棒などを設置し、昨年度は一輪車や一輪車練習用手すり、バスケットボールなどを購入しています。
  学校では児童会活動の一環として6年生にリサイクルボランティア委員会を設置。1クラス4人ずつ計16人が月に2回ずつ校内全クラスからベルマークを集めて数え、PTAでベルマーク運動の中心になっているリサイクル部員さんに届けています。
  リサイクル部員は各クラス1人ずつで、届けられたベルマークを各自、協賛会社別の茶封筒に入れます。月に2回ずつ仕分けしてたまったものを学期末の授業参観のときに持ち寄り、会社別の箱にまとめます。誰がどの会社を受け持つかは年度初めにクジで決め、それに従って集計します。1週間をメドに自宅で作業し、再度学校に持ち寄ります。最後は部長・副部長が点検してベルマーク財団に送ります。
  吉田町内でベルマーク運動を実施しているのは中央小だけで、「ベルマークだより」を出したり、学校行事のバザーの場で協力を呼びかけたりしています。また町内の金融機関や商店などに収集箱を置かせていただいてもいます。小学生のお子さんがいない家庭からインクカートリッジやグリーンスタンプなどが届けられることもあります。
  昨年度末、商店の収集箱に「私も十数年前、6年生の時にベルマーク委員として活動していました。まだ続いていることがうれしく思います。これからも集めておきます」という励ましの手紙が入っていました。とても温かい気持ちになり、何度も読み返しました。1点1点は小さいのですが、子どもたちや地域が一丸となっている活動です。これからも根気よく地道に続けていきたいと思います。
(スライドショーを使って発表)
=5月11日、GRANSHIP交流ホールで


5月10日(木)岐阜


岐阜市立三輪南小学校
岡部  高嗣さん(2006年度PTA会長)
小野  未香さん(同ベルマーク長)
渡辺 はつ江さん(07年度PTA副会長)
(右から)
 岐阜市東北部にある私たちの学校は学級数20、児童数596人の中規模校で、「豊かな心で力いっぱい活動する子」を教育目標に掲げています。
  ベルマーク活動の中心を担っているのはPTAの総務委員会です。19人のメンバーが全員ベルマーク委員になり、回収や仕分け、点数計算などにあたっています。ベルマークは8月を除く6月から2月までの毎月15日のベルマークの日に回収します。年8回の回収で約20万点を集め、昨年度は一輪車3台、ソフトバレーボール12個、ドッジボール19個、本60冊、CDラジカセ3台などを購入することができました。
  委員の活動は当番制です。一つはベルマーク袋配布当番で、15日の回収日の1週間前に各学級のポストに袋を配ります。
  二つめはベルマーク回収当番です。回収日にベルマークと袋の回収箱を持って校舎の三つの昇降口に分かれ、子どもたちとあいさつを交わしながら受け取ります。それを会議室で分別、番号ごとに手分けして持ち帰り、自宅で集計します。
  三つめは地域協力店担当。校区内のスーパーや病院などに毎年6月、ベルマーク缶設置をお願いし、2カ月に1回程度ずつ回収します。昨年度は13カ所に置かせていただきました。地域の方の協力はとても大きく、私たちの学校が1年間に集める点数の約半分を占めるほどです。
  ベルマーク長は、各委員が計算したベルマークを回収して3カ月ごとに集計し、財団に発送します。またPTA会員あてや地域あてにベルマーク通信を発行します。インクカートリッジの回収と発送、ベルマーク預金で購入してほしいもののアンケートなども仕事です。ベルマーク運動に参加していない学校では、ぼろぼろになったボールや古い一輪車を使うしかないと聞きます。小さな1点1点が子どもたちの生活や学習環境の整備に役立っていると思ってがんばってきました。
(スライドショーを使って発表)
=5月10日、岐阜市文化センター小劇場で

5月9日(水)津


三重県伊勢市立有緝(ゆうしゅう)小学校
西沢   緑さん(2006年度PTA福利厚生委員)
足立  聡子さん(同PTA本部役員)
(右から)
 私たちの学校はJR・近鉄の伊勢市駅の北東に位置した住宅地にあります。古くから水運で栄えた河崎の伝統的な町並みに近く、最近は訪れる観光客が増えています。児童数は550人余で、市内でも大きな学校の一つです。昨年10月に新校舎が完成、新しい歴史を刻み始めました。
  ベルマーク運動に参加したのは1961年3月で、今年で満46年。一昨年に県内5校目の累計700万点校になり、現在は725万点です。PTAでベルマークを担当しているのは福利厚生委員会で、7人の役員で構成されています。
  ベルマーク集めは、毎月末に全児童に収集袋を配り、翌日回収するだけです。特に地域に呼びかけたりスーパーや銀行などに回収箱を置いてもらったりはしていません。ただ、地域の方が小学校でベルマークを集めているのを知って持ってきてくださったりすることはあります。小学生のお子さんがいないのに集めて、近所の小学生のいる家庭にくださる方もいらっしゃいます。こうしたことは誰かが提案したわけでなく、呼びかけたわけでもありません。やはり46年の歴史なのでしょう。46年といえば、ベルマークを集めていた小学生が親となり、祖父母となるほどの年月です。校区の中に、このような習慣が根付いても不思議ではありません。
  こうして集まったベルマークは、児童会のベルマーク委員の子どもたちが種類ごとに分類し、整理用かごに入れます。児童会室にはベルマーク専用の棚があって整理用かごなどを備えているので、子どもたちはいつでも作業ができます。時間のあるとき自由に児童会室にやってきます。
  PTAの福利厚生委員のお母さんたちは、月に1回程度集まって点数計算や集計をします。商売をしている保護者も多く集まるのが午後7時からなので、昨年度から打ち合わせと少しの作業の後は自宅に持ち帰っていただくようにしました。
  本校のベルマーク活動の基本は「継続」「堅実」です。決して無理をしないことが長続きの秘訣ではないでしょうか。「伝統」という大看板を生かして、これからも地道に取り組んでいこうと思います。
(スライドショーを使って発表)
=5月9日、三重県教育文化会館で


5月8日(火)名古屋【1】

愛知県津島市立東小学校
中島 智恵美さん(2005・06年度PTA児童委員代表)
加藤 由利子さん(06・07年度同代表)
内藤  英子さん(07・08年度同代表)
(右から)
 児童723人、学級数22の私たちの学校は、名古屋の西、愛知県津島市のほぼ中央にあります。ベルマーク活動は、PTA児童委員会の約30人が担当し、集計や発送で年11回、学校に集まります。
  点数についてノルマや高い目標を掲げてきたわけではありませんが、ほぼ毎年13〜17万点を集め、この4月で累計400万点に到達しました。代々の熱心な委員の方々や地域の方々のご協力のおかげと感謝しています。
  地域の協力は、校区内のショッピングセンター、文具店などにベルマーク、使用済みカートリッジの回収箱を設置させていただき、委員が毎月回収にうかがっています。最近はカートリッジの回収量が増え、今年3月の発送分では、発送点数の半分を占めるほどになりました。また毎年夏休み、校区内の全世帯に回覧板でベルマークの回収を呼びかけています。
  学校内では回収日を設定せず、子どもたちがいつでも教室内に置いてある回収箱にベルマークを出せるようにしています。
  今までは、どちらかというと地域の皆様に支えられた活動が多かったのですが、これからは校内の運動に、より力を入れる方向で考えています。昨年度、子どもたちを中心としたベルマーク委員会が発足し、校内での活動の幅を広げることが出来ました。今年度からはクラス対抗や、ベルマーク袋のスタンプラリーなども企画する考えです。点数のためだけでなく、少しでも自分たちの手で学校を良くして行くお手伝いが出来れば、子どもたちは学校設備や備品を大切に扱えるようになると思います。
  昨年度はベルマーク預金でDVDプレーヤーや子どもたちに人気のドッジビー、最新鋭の実物投影機などを購入することができました。今年度も皆様の善意に支えられながら、親も子も楽しんで参加していけるような活動を続けたいと思っています。
(スライドショーを使って発表)
=5月8日、朝日会館朝日ホールで