体験報告



四国



6月20日(火)松山


松山市立椿小学校
西岡 真美さん
吉岡 由美さん
宮谷 千草さん
(右から)
 今からベルマーク活動体験発表を行います。私たち西岡、吉岡、宮谷は椿小学校でベルマークを担当しております。
  椿小学校は松山市の南西部の開けた土地に位置し、教育の場として豊かさを感じます。平成16年には校区に松山中央公園ができ、その中には坊っちゃんスタジアムや武道館などのスポーツ施設が整備され、松山市の文化の中心として今後の発展が期待される地区でもあります。
  全校生徒数は、930名余りと、松山市でも5本の指に入るマンモス校で、学校とPTAと地域が協力し合い子供たちの安全を見守っています。
  PTA専門部には学校教育部、家庭教育部、社会教育部、広報部と4つの部があり、ベルマーク活動は学校教育部が中心となり、各クラスから1名ずつ選ばれた理事29名よって活動しています。
  学校は昨年30周年迎え、開校当初から始めたベルマーク活動も31年目に入りました。
  ベルマーク活動の流れとしては、5、6年生のボランティア委員の子供たちが毎月20日頃にベルマーク回収袋を全校生徒に配布します。そして子供たちが各家庭に持ち帰り、ベルマークを袋に入れ学校に持って来ます。それをボランティア委員が翌月初めに回収し、月に1〜2度行われる委員会に持ち寄り、ベルマーク収集箱に集めPTAの活動教室に持って来ます。
  また、参観日には各玄関(4ヶ所)にプリンターのインクカートリッジの回収箱を設置し、保護者に参観の案内状などで呼びかけをしています。地域の方への協力依頼として、校区内のスーパーマーケットへ回収箱の設置をお願いし、買い物に来られた方にもベルマーク活動に参加してもらっています。
  PTA活動教室に集められたベルマークを月に1度、各学年の理事が担当となって、その学年の一人一役の方にベルマークだよりで日程等をお知らせし、整理、分類をしていきます。
  1〜6年生の担当で年に6回、理事全員で1回の計7回の作業となります。それを2学期に1回、3学期に1回と年2回、理事が集計、発送することになっています。
  品物の購入に関しては、先生方と、PTAの担当者で相談し購入、ベルマークだよりや広報部発行の新聞などで、家庭にお知らせしています。最近ではボール、CDラジカセやパソコンなども購入しました。
  昨年には500万点達成という嬉しいニュースもあり、保護者や子供たちも600万点めざしベルマーク活動に励んでいます。
  今年は、昨年より始めたカートリッジの回収に力を入れ、保護者だけでなく、インクカートリッジがベルマークになることをもっと地域の方にも知ってもらい参観日だけでなく、いつでも回収できるような回収箱の設置を考えております。
  今後も、根気よく家庭や地域に協力を呼びかけ、学校、家庭、地域とが一丸となって、ベルマーク活動を広げていきたいと思います。
=6月20日、松山市のピュアフル松山で(OHPを使い説明) 


6月21日(水)高松


高松市立牟礼北小学校
矢野 真弓さん
谷 恵美子さん
吉田 孝子さん
(右から)
 高松市立牟礼北小学校は、ベルマークの収集・仕分け・点数計算・発送作業をPTAの活動として厚生委員会が行っています。厚生委員は各クラスに4,5名いて、全学年で60名程います。
 ベルマーク収集は、毎週月曜日に各クラスのベルマーク係の生徒がベルマーク袋を全員に配ります。翌日の火曜日にベルマーク係が袋を回収して、集まったベルマークを職員室前のダンボール箱に持って行きます。全学年から集まってきたベルマークを2・3ヶ月に1度程度、厚生委員の全員に声をかけて、来れる人で作業をします。職員室前のダンボール箱を持ってきて、各学年ごとの机に均等になるようにベルマークを配ります。それを、100円ショップで売っているような小物入れにベルマーク番号をシールで貼り付けたものに番号別に分けていきます。その際に大きいものなどはきれいにカットしたり、ベルマークではないものなどを取り除いていきます。ベルマーク整理の作業としてはこれで終わります。
 次に、点数計算とベルマーク財団への発送は、毎年1月に全てをまとめて送っています。年に1度では数が多く大変そうですが、厚生委員会での話し合いの結果、ベルマーク整理の当日にどうしても出られない方に家で点数計算をしてもらうように決めているので、1月の発送だけで間に合っています。このやり方を実行してから、仕事のある方でも委員会活動に参加でき、気兼ねなくお休みできる点や、委員の方たちの公平さも保ててよくなったと思います。
 〜独特な収集方法について〜
 ベルマークの収集方法として、牟礼町の地域行事であるふるさとまつりがあります。ふるさとまつりというのは、牟礼北小学校の「学校祭」であり、各学年の生徒たちによる発表や、各委員会が運営する食バザーや、地域の人たちによる様々な催しが行われます。このふるさとまつりの会場で厚生委員会として、「ベルマークバザー」をしています。「ベルマークバザー」は、景品とベルマークを交換するということで、地域の人たちにもベルマーク収集に協力いただいています。当日、ベルマークを数えるのが大変なので、事前に牟礼町広報に10枚セットでお菓子1個と交換することを載せてもらいました。このお菓子は、飴やチョコレート、ガム、おせんべい等です。これによって1度でたくさんのベルマークが集まり、地域の方にも少しずつ認知していただけるようになりました。昨年も約3500枚集まり、点数は約7500点集まりました。その後の仕分けと点数計算だけは6年生の委員がしているので、少し負担はありますが、点数はずいぶん集めることができたと思います。
 その他の収集方法として、校区内にあるマルナカ、マルヨシセンター、ホームセンター、その他店舗の方にベルマーク箱を設置させていただけるようにお願いに回り、中には会社の規定により設置できない店舗もありましたが、現在、マルナカ2店舗、マルヨシセンター1店舗にベルマーク箱の箱を作り、設置させていただいています。このベルマーク箱は、100円ショップ等にあるプラスチックのケースで、外側に「牟礼北小学校、ベルマーク収集にご協力下さい」と書いてあります。お買い物を済ませた方が袋詰めする台のところ(目につく所)に設置してあります。思いのほか地域のみなさんが協力して下さってベルマークを入れてくれています。各店舗には年に4回のベルマーク整理の前日に回収に行っています。
 私たちも、厚生委員になってはじめて、ベルマークを集めて、毎年どれくらいの点数が集まり、どんなものが学校に購入できるのかを詳しく知ったので、生徒たちや保護者の方にも知ってもらい、ベルマーク運動をもっと広めていけたらいいなと考えています。それには、高学年の生徒にベルマーク仕分け作業を手伝ってもらったりして、生徒たちにももっと関わってもらえると、厚生委員の活動もよりスムーズになるかと思います。
=6月21日、高松市のウェルシティ高松で 


6月22日(木)徳島


徳島市立加茂名小学校
川端 幸子さん
久次米ゆかりさん
松下 倫代さん
(右から)
 徳島市立加茂名小学校は児童数498名、南に眉山 、西に鮎喰川、校内に袋井用水が流れ、緑の木立に囲まれ、自然環境に恵まれた地域の中央部にあります。
  明治6年に創立、昭和22年より加茂名小学校として現在に至る歴史ある小学校です。子ども達は「1年生から6年生が 一緒に活動することで、みんなが仲良く助け合えるような加茂名小にしよう」と全校児童が一緒になって活動する縦割り班活動で18班に分かれて活動しています。この取り組みの中で高学年の子ども達は自分たちで進んで計画を立て、活動したり、リーダーとしてみんなの事を考えて、責任を持って活動したりできるようになります。活動内容は毎週金曜の朝に各班に分かれてレクリエーションや清掃活動等に取り組み、運動会や秋の遠足と学年を超えた活動で、縦の結びつきも大変強くなり、皆とても仲良く学校生活を送っています。
  私たち保護者も様々な行事を通じて学年を超えたつながりができてきています。そして多くの方がPTA活動に参加しています。
  ベルマーク活動には1999年に参加して7年、学年委員が中心になって取り組んでいます。年間3回、各回2日から3日間の作業日〔昼休みを挟んだ3時間程度〕で活動しています。年度始めに、まず第1回ベルマーク収集日のお知らせと『ベルマーク一覧表』を各家庭に配布します。その後 収集作業日の1週間前に ベルマーク回収袋と仕分け作業お手伝い表を各家庭に配布 します。
  昨年度より回収袋をこれまで使用してきたジッパー付きの小さなものから紛失しにくく子ども達にも扱いやすい大きめのものに変えました。ベルマークを集めると1点1円で学校設備品が買えるだけでなく、その1割はへき地校、特殊教育学校、災害被災校、そして、発展途上国の子ども達への援助金となる事を記載し、ベルマークを一人でも多くの方に集めてもらえるように働きかけるようにしました。
  ベルマーク仕分け作業には100均カゴに会社ナンバーを貼り付けスタンバイ。長机、はさみ、鉛筆、計算機を準備して、和気藹々と作業をしています。昼休みにはJRC委員会の子ども達がいつもお手伝いに参加してくれて、手際よく楽しく仕分けしてくれます。保護者にとっては児童との良き交流の場 となっています。仕分け作業では初めての人からは新鮮な意見も聞けますし、わからないことは誰かが答えてくれます。数年間のベルマーク運動の中で培ってきたノウハウを、自然な形で引継ぎながら親睦を深めています。高学年の保護者からは子育てのアドバイスもあり、ベルマーク収集は思わぬ副産物にあふれています。
  昨年度は夏休みにベルマーク川柳と共にベルマークポスターも募集し、応募作品を多目的ホールに張り出し、応募者には参加賞を出す等収集率があがるよう工夫して取り組み、2005年度の残高と2006 年度分で124824円になりました。この中には庄、島田地区を中心とした廃品回収ボランティアグループの『リボン』さんより、地元の学校で集めているのならぜひ貢献したいと寄付頂いたもの、地域の方から届けて頂いたものもあります。
  地域、保護者の皆様に支えられて、地道に続いている活動を、これからも大切に引き継いでいきたいと思っています。
=6月22日、徳島市のウェルシティ徳島で 


6月23日(金)高知


高知市立高知小学校
小嶋 昭子さん
松田千加子さん
(右から)
 今回、このような発表の機会を得ましたので、私どもの日々の取り組みについてご紹介させていただきます。
  昨年度、高知小学校のベルマーク集票点数は、県内で1位でした。すごい結果に関係者一同、うれしさと驚きでいっぱいでした。わが校は、児童数が200人にも満たない小規模校でして、それでいて、ここ2、3年、すごい点数が集まっているということは、当事者でも驚きです。「どうやったら、そんなに貯まるの?」と、不思議に思われる方々の疑問の答えになるかどうかは分かりませんが、きょうは、私たちの学校の、これまでの取り組み、そして、改善した取り組みについて、お話させていただきます。
  高知小学校では、入学するとすぐ、保護者に向けて初めての説明会の中で、ベルマークの収集活動の説明、最新のベルマーク一覧表を配布して周知を徹底いたします。そして、毎月15日を「ベルマークの日」と定め、既定の収集封筒に、家庭で貯めていたベルマークを入れて、児童が学校に持ってきていただきます。
  本当にたくさんのご家庭がたくさんのベルマークを集めてくださっており、以前は年に数回、保護者有志が、その未整理のベルマークの山に挑んで、分類・集計しておりました。ベルマークの枚数に比べ、有志のお手伝いの数は少なくて、とても大変な作業でした。
  ある年、本当にがっくりとお手伝いの保護者が減りまして、このままでは大変とPTA本部の方で、ベルマーク整理箱を作って、作業を効率化しようということになりました。どこの学校も同じと思いますが、高知小学校も緊縮財政で無駄なお金はかけられません。また、ペットボトル利用などプラスチックなど使っていましたが、プラスチック製品だとベルマークがくっついて厄介でしたので、小さな紙箱をいくつも折って大きな箱に詰め、手作りのベルマーク整理箱が完成しました。
  この整理箱を各教室に置き、ベルマークを持ってきた児童たちは友達と協力したりしながら、自分たちでベルマークを分類してくれるようになりました。また、「この箱に入れたいから」と、両親にベルマークを集めてくれと積極的に働きかけてくれる児童も出てくるというおまけつきもあります。これまであまりベルマークに関心を持っていなかった保護者の方々も、子どもを通じてベルマーク収集活動に取り込むことができ、この整理箱の設置が本当の意味での全校ぐるみの、本格的なベルマーク収集活動の契機となったように思えます。今では、年に数回の集計作業で、分類済みのベルマークの点数を計算し、袋に詰めるだけ。思った以上に作業の効率化が出てきました。
  もちろん、ここ数年は、広報活動も徹底的に行っています。入学時に加え、1学期の半ばには、全世帯に向けて「保存版・高知小ではこんなものを集めています」というページを設けたPTAの広報誌を配布して、保護者のみなさんの協力意識を高めるようにしています。
  やはり、広報が届くと、皆さん収集意識が高まるようで、また、新規参入のベルマーク製品にも、すごく敏感に反応してもらえます。インクのカートリッジがベルマークに参入したとたん、ものすごい量の使用済みインクカートリッジが集まり、飛躍的に点数が伸びたことも、とても印象的でした。
  こうして、みんなの力を結集して、収集したベルマークは一輪車や万国旗、ラミネーターやプリント折り機などと交換して、学校の設備拡充に役立てて、児童に還元しています。
  高知小では、プルタブ、アルミ缶の収集も行っています。(800キロ集めて、業者に車いすと交換してもらう活動です)。いま3台目に向けて、地道な活動が続いています。ベルマークにしても、プルタブ、アルミ缶にしても、一人ひとりが集める量は微々たるものですが、「みなさんパワーが集まったらすごいことができるんだ」と大人も子どもも、それを実感できるすばらしい取り組みだと思っています。このような活動を通し、親と子、そして先生方が、気持ちをひとつにして協力し合い、そして、成果をあげる。今後とも続けていきたい有意義な活動だと自負しております。
  以上で、高知小学校の活動報告を終わらせていただきます。みなさまの活動のご参考になれば幸いです。
=6月23日、高知市の高知共済会館で