大塚小は、昭和46年4月1日に創立され、当時は田園地帯で農業が中心でしたが、次第に市街地が拡大し、新興住宅地、マンションの建設に伴い、飲食店、商店街も多くなり、児童数も年々増加傾向にあります。現在、児童数は815人、28学級、PTA戸数619です。韓国全州北初等学校とホームステイや交流親善活動を行っています。
大塚小は1971年にベルマークに参加しており、学校とベルマーク活動が共に35周年を迎えます。2005年には累計500万点を突破しました。PTA・学校をはじめ地域の方々の地道なご協力のおかげです。トナー、インクカートリッジの回収では、郵便局や家庭でたまったものが大半で、昨年は2055点集まりました。地域のパン屋さん、商店街にも回収箱の設置をお願いしています。
PTAにはベルマーク部があり、部長、副部長、書記と各学年のクラスから主任2人と部員3〜4人の合計約100人で構成しています。年度初めに1年間の作業日程表をつくります。
まず、担任の先生を通じ、児童全員にベルマーク回収袋を配ります。各クラスのリサイクル部の児童が1年に6回、6、7、9、11、1、2月に回収します。回収日の次の日が仕分け作業で、学年ごとに1年に1回担当します。学校の研修室を借り、午前9時から11時ごろまで、1学年25人が集まり、イチゴパックにマーク番号をつけ、若い順番に並べます。2グループに別れて仕分けすると、思いのほか早く確実にできるようです。
仕事を持っているお母さんも多いので、作業日の1カ月前には必ず連絡網で回します。
集計、発送は夏、秋、冬の3回、2学年ずつの約50人で行います。大勢ですると集計の間違いも少なく、早く終わるようです。集計結果報告は年4回のベルマーク便りと、毎月発行の学校通信「フジッコ」で呼びかけて、ベルマークの活動がひとめでわかるようにしています。
ここ数年では木琴、ソフトボール、1輪車、電動鉛筆削り、放送用マイクを買いました。ただ、ベルマークのカタログは、市場での実売価格より高く設定されているので、残念な思いもしました。まとまった点数を集めても、全クラスに行きわたる品物を購入しようとすると難しいです。
子どもたちはマーク収集やリサイクル活動で年々、ボランティアに対する意識の高まりが見られるようです。家庭で話題にすることもあるようで、自然とベルマークという言葉が家族や親戚の耳に入り、みんなで集めてくれるようになった、という話も聞きます。
ほとんどのお母さんは、自分でできる範囲で協力しようと思っておられるので、乳幼児連れで参加されたり、経験した方が進んで初めての方を指導されたり。助け合いながらがんばりましょうが、自然に昔から受け継がれているのでしょう。
地道な活動なので、意識しないと忘れさられます。多くのベルマークがごみになって消えていくと聞きました。少しでも多くの人にわかってもらい、参加してもらえるよう、PTAや学校が次世代に伝えていかなければならないのではないでしょうか。
=5月31日、宮崎市のウェルシティ宮崎で
回収袋に川柳
宮崎市立小戸小
アニメのキャラクターを印刷したり、お礼のスタンプを押したりと、ベルマークを少しでも多く集めようと、各校とも回収袋に様々な工夫を凝らしています。宮崎会場に参加した宮崎市立小戸小学校PTAは、今年度からユニークな川柳作戦≠展開します。
担当する広報委員会(日高章子委員長)が、5月中旬に「ベルマーク川柳」を募集、集まった45作品の中から優秀作数句を選んで印刷し、回収袋に載せるそうです。
サラリーマン川柳が好きだという日高さんが「独断と偏見で選んだ」優秀作は、ユーモアあふれるものばかり。保護者の気持ちをくすぐり、きっとマーク回収に効果が出ることでしょう。
いくつか紹介すると――
▽日清が 多くてちょっと 恥ずかしい
▽主婦だもん ポイント集めは 得意技
▽集めると きっと鳴るはず 幸(さち)の鐘(ベル)
▽予想外 マーク見つけて 当選気分 |
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