体験報告



関東


5月9日(火)大宮【1】

埼玉県戸田市立戸田南小学校
小林 静枝さん
相崎 智子さん
今野  純さん
田端 里子さん
武藤 利恵さん
(右から)
  戸田南小学校でベルマーク活動をしている保健厚生委員会の今野、小林、相崎とOHPを担当する田端と武藤です。
  学校はJR埼京線で東京方面に向かい、戸田公園駅をすぎると左側に見えるのが戸田南小学校です。開校は昭和43年。開校当初は学校周辺の人口は少なかったですが、埼京線の開通で人口が増え、児童数は900人近くになりました。学校の教育目標は「気づく、工夫する、助け合う」という3つです。
  ベルマーク運動への参加は、昭和43年11月からです。38年間活動を続け、平成17年度に累計300万点を超え、財団から感謝状をいただきました。過去10年間のベルマーク集票点数を調べてみますと、毎年ほぼ10万点以上集めることが出来ております。その結果、学校に役立つ備品を購入することができ、子どもたちの学校生活に役立てることができています。
  最初に、ベルマーク運動の取り組みについてです。戸田南小には、総務、広報文化、補導、保健厚生、みみずく文庫の5つからなる委員会があり、各クラスから1名ずつ選出されます。その中で、保健厚生がベルマークの中心となっています。17年度は26名の委員で活動を行いました。
  5月にベルマーク運動への参加の意義とマークの切り取り方、学校への提出方法などを記載した「ベルマーク運動ご協力のお願い」のお手紙を各家庭に配布します。さらに財団から毎年いただく「ベルマーク一覧表」を、家庭の目につく所に貼っていただき、マークが集めやすいようにしてもらいます。
  16年度7月からは、使用済みのインクカートリッジの回収を始め、校内3カ所に回収ボックスを設置しました。エプソン、キヤノンのカートリッジ回収は、ベルマーク収集日に、ベルマークとは別にビニール袋などに入れて回収箱に入れてもらうように呼びかけています。ベルマークの収集日は学校の集金日に合わせて、その前日に集金袋と一緒にベルマーク収集袋を学級担任から児童に配布していただいています。
  ベルマークは集金日に児童が持参し、保健厚生委員の子どもが、クラス全員分を専用のベルマーク袋に入れて自宅に持ち帰ります。保健厚生委員は、ベルマークを回収したのち、ベルマーク袋に、空のベルマーク収集袋を入れ、子どもを通じて担任に返却します。その際、学期ごとベルマーク収集袋に、感謝の気持ちを込めて子どもたちが喜びそうな3種類のかわいいスタンプを押しています。
  次は仕分けです。保健厚生委員は、地域ごとに5つのグループに分けられ、次の収集日までの約1カ月間に順次回覧しながら集計します。そのため集計表が回ってくるまでに、きれいに切りそろえ、会社別、点数別に仕分けしておきます。
  種類が多いので各自、会社点数別に封筒を作成したりして、仕分けしています。昨年度11月から、作業改善としてベルマークを囲む線の外側に沿って、なるべく切り取ってもらうように各家庭にお願いしたため、委員の仕事も少し楽になりました。
  集計表が回ってきたら、各会社の点数別にセロテープ等で集計表に貼り、集計表がいっぱいになったら点数を集計して別にしておきます。手持ちのベルマークをすべて貼り終わったら、次の人に集計表を回します。
  ここまでの作業は各委員が手の空いた時間に行えるため、仕事を持っている方でも保健厚生委員の仕事がしやすく、また子どもたちと一緒に作業をすることにより、コミュニケーションをとることが出来ます。
  地域によっては、日程が合えばグループごとに集まって集計作業ができ、効率的にかつ楽しみながら仕事がこなせるのも魅力です。
  最後に、ベルマークの点数計算と発送です。年2回、10月と3月に学校でベルマーク全体の集計作業を行います。
  5つのグループに分けられた集計票を会社別に仕分けし、委員全員で分担して再度集計表の貼り間違いがないか、確認しながら点数を計算して会社別に記入して発送します。
  戸田南小学校の学区内には5つの町会があり、それぞれの会館にベルマーク箱が設置してあり、地域の方々にもご協力をいただいております。
  こうした家庭、児童、学校、地域がスクラムを組んで活動している成果として、今までにドッジボール2号球、3号球を購入でき、子どもたちの休み時間や体育の授業で活用されています。昨年度は、カシオネームランド、ラジオカセット、アイロンなどを購入しました。
  今後の目標は、いままでの年間平均10万点くらいを無理せずに集めたいと思っています。そのためにも「ベルマークだより」などの呼びかけや、地域の方々にも、より一層のご理解とご協力をしていただけるように、根気よく地道に運動を続けていきたいと思います。(OHPを使って説明)
=5月9日、さいたま市のソニックシティ・小ホールで


5月10日(水)新宿


東京学芸大学附属大泉小学校
島本 ひろ子さん
川名 映子さん
武藤 実千世さん
(右から)
 東京学芸大学附属大泉小学校は、今年で創立68年目になります。学校には様々な行事があり、行事ごとに歌い継がれている歌がたくさんあります。校内のどこかで、いつも子どもたちの明るく元気な歌声が響いています。
  その行事の多くは生活団と呼ばれるグループで活動しています。30名からなるグループが24団あり、1年生から6年生までが一緒になって活動します。全校遠足・収穫祭などの大きな行事だけでなく、毎日の掃除も生活団ごとに行います。学年を超えた縦の結びつきも大変強くなり、皆とても仲良く学校生活を送っています。私たち保護者も、様々な行事を通じて学校の様子がよく分かるようになり、また子どもを通じて、保護者にも学年を超えたつながりができていきます。そして多くの方がPTA活動に参加しています。
  ベルマーク活動は会計委員会が中心となって取り組んでいます。メンバーは、委員長と各クラスから1名ずつの委員で、計21名です。
  年間の作業は、まず5月に、ベルマーク回収用のベル袋、そして財団からの「ベルマーク一覧表」を各家庭に配布します。ベルマーク通信の第1号には、ベルマーク運動がボランティア活動でもあること、仕分けお手伝いのお願いなど、必要な情報を載せます。
  ベルマークの仕分け作業は月1回行います。保護者会などの機会を利用してお手伝いをお願いします。ベルマークを、会社の番号に対応した約60個の紙コップに分け入れていきます。毎回、作業をしながら話も弾み、親睦も深まります。
  今年作業手順マニュアルを作成したのですが、これによって初めて参加した方でもすぐに作業が始められ、また委員も質問の対応に時間を取られることが減り、作業の効率が上がりました。
  学期末の点数集計日には、各委員が担当番号ごとに整理袋に集計結果を記入して持ち寄ります。総合点数は、間違いがないように全員が各々の電卓で計算します。毎年1月に、先生方のご意見も伺いながら、委員会で備品を決定し、購入します。今年度は加湿器を5台購入いたしました。
  ベルマーク運動には1962年から参加していますが、毎年4月の時点では、ほとんどの委員が初心者としてスタートします。頼りになるのは、先輩方が残された詳細なファイルと、決め細やかな引継ぎです。ここ数年は、委員会の際の進行プリント、活動予定表などのひな型はパソコンのCDロムを使い、引き継ぎ作業が大変楽になりました。
  私たちの学校が活動に参加してから44年間、先輩の方々が、いろいろな場面で皆様に協力のお願いをされ、感謝の気持ちを伝え続けてくださったおかげで、ベルマークが今では私たちの学校の伝統の一つとして定着しています。ベルマーク集めは、強制ではなくノルマでもありませんが、2月最後のベル袋の回収率は96.1%になりました。
  皆様の善意に支えられて、地道に続いている活動を、これからも大切に引き継いでいきたいと思っております。
=5月10日、新宿明治安田生命ホールで


5月11日(木)千葉


千葉県八千代市立萱田小学校
栗山 保江さん(平成17年度PTA会長)
保田 洋子さん(同ベルマーク副委員長)
白石由紀子さん(同ベルマーク委員長)
(右から)
 萱田小学校は平成4年に開校、児童数292名でスタートしましたが、ベッドタウンであることから15年目を迎える今年度、ついに児童数1、400名を超える八千代市一のマンモス校となりました。
  PTAは平成5年に発足、6委員会・1部会の約250名の役員が活発に活動しています。ベルマーク委員は各クラスより1名ずつ選ばれ、全校で36名。昨年度は各クラスからのお手伝いを含めて延べ234名のPTA役員によって回収・集計作業が行われました。7万3163枚のベルマークと3、800個の使用済みインクカートリッジを集め、年間合計点数は15万6009点に達しました。ベルマーク委員の仕事は、年8回行われる回収作業を中心に、ベルマーク収集の呼びかけや切り取り方をお知らせする「ベルベルニュース」の発行、各家庭からベルマークを回収する「ベルベルポケット」の配布、地域の皆さんから寄せられたベルマークを回収する「ベルベルボックス」の回収・管理、使用済みインクカートリッジの回収・発送などがあります。
  6月から2月にかけて第3木曜日を「ベルマーク回収日」とし、その週の月曜日に各クラスに「ベルベルポケット」と「ベルベルニュース」を配布します。第3木曜日の朝、各家庭からの「ベルベルポケット」をランチルームに集め、学年ごとに分担を決めて、番号順に大きめのイチゴパックを利用して分類します。この後、お手伝いの人も加わって点数別に細かく集計します。1回の回収作業で平均約9000枚、1万9500点ほどのベルマークを処理し、毎回財団に発送します。
  活動を始めて13年。いままでに162万0427点のベルマークを集めることができました。この資金は一輪車、書籍、本棚などの購入に充てられました。一昨年、新しい図書室が設置されたので、昨年度はベルマークで書架を購入しました。
  「1点=1円」という小さな積み重ねの運動を継続させる仕組みづくり、そして災害地や海外の子供たちへの友愛援助活動を通じ、大きな社会へのつながりを子供たちと共に考えていきたいと思っています。
=5月11日、千葉県教育会館大ホールで


5月12日(金)横浜【1】

神奈川県横浜市立矢向小学校
岡芹理恵子さん(前PTA副会長)
中野直奈美さん(前学年学級委員・委員長)
今田恵利子さん(前学年学級委員・会計)
加藤 清美さん(前学年学級委員・書記)
西田 佳美さん(新学年学級委員・会計)
中村 京子さん(新学年学級委員・書記)
(右から)
 矢向小学校は川崎市と横浜市の境に位置し、横浜市でありながらも、生活圏は川崎市に属しています。自然環境を大切にし、「矢向の森」づくりに励んでおり、「循環」「潤い」「豊かさ」をキーワードにして子供たちの心と体を育んで行こうとしています。
  本校では、各クラスのPTAから学年学級委員が1〜3名選ばれ、全校で30〜35名の委員がベルマーク運動を担当しています。ベルマークの回収は6月、9月、11月、2月の計4回で、それに合わせてベルマーク新聞を発行しています。ベルマーク回収箱を設置してくれている地域協力店10店にもベルマーク新聞を配布、地域の人にも読んでもらっています。ベルマーク新聞第1号は運動の意義と回収・切り取り法を説明。第2号は主に協賛会社の新規加入と脱退などのお知らせ。第3号は11月に開く豚汁大会への参加呼びかけと使用済みインクカートリッジの回収や学校に贈呈する希望商品のアンケートなどについて記載。2月に発行するベルマーク新聞感謝号では、収益金残高と学校贈呈品の購入のお知らせとベルマーク収集への感謝の言葉を載せている。
  集計日は回収月の第3金曜日。PTA会議室に各学年ごとにテーブルをセットして集計します。事前に会社ごとに仕分け作業を済ませてあるので、午前中の2時間ほどで集計は終わります。
  使用済みインクカートリッジの回収用段ボール箱はPTA会議室に設置しています。使用済みカートリッジは各家庭でビニール袋に保管、10個以上たまると学年学級委員に届けてもらい、回収用段ボール箱に入れます。学校の職員室で使用したカートリッジも先生の協力のもと回収しています。また、地域の商店や自営業の方からも協力を得ています。
  こうしたリサイクル運動でエプソンのカートリッジが1年間で800個集まり、4000点のベルマークに換えてもらいました。一昨年は神奈川県で18位に入り、財団発行のベルマーク新聞に載ったことでみんな大喜びしました。また、今までに890万点のベルマークを収集した実績はみんなの誇りとなっています。毎年、この収益金のお陰で学校の設備品を購入することが出来、時には一輪車やボール、竹馬などの遊具を購入したり、体育館のスポットライトを贈呈したりした年もありました。平成17年度はからくり時計を購入、設置しました。健全な児童育成に取り組む一事業として善意で地道なベルマーク運動をさらに推進していきます。
=5月12日、横浜市教育会館ホールで


5月16日(火)大井町


新宿区立市谷小学校
小林 弓子 さん
徳岡 美樹 さん
(右から)
 市谷小学校は、児童数533名、教職員56名の新宿区内で2番目に児童数の多い小学校です。近くには、神楽坂があり、テレビや雑誌に取り上げられる美味しいお店も数多くあります。また、大江戸線開通後、牛込神楽坂駅周辺にはマンションが増えましたが、高いビルが立ち並ぶ中、所々に下町の雰囲気を残しています。昨年は創立100周年を迎え、大久保通りのパレード、記念式典などの行事が行われました。PTAの特色ある活動としては、岩手県花泉町立金沢小学校との春夏2回の交流や、お父さん方が活動している「おやじの会」など地域行事への参加も活発なことです。
  ベルマーク活動は、1962年から44年間にわたりベルマーク委員が中心に取り組んでいます。構成メンバーは各クラスより1名、前年度は計16名で活動しました。委員の仕事は、家に持ち帰って作業が出来るので仕事をしている方、小さなお子さんがいる方が委員を希望されることが多く、委員が協力しながら行います。
  活動の内容は、最初の委員会の時にベルマークの仕分け作業の日程を決めます。お母さんの半数が仕事を持っていますので、仕分けの日を平日組と土曜組の2チームに分けます。そのため、ほとんどの方が欠席することなく仕分け作業に参加することができます。2チームに分けたことによって仕分け作業は2カ月に1回の参加。春・夏・冬休みを除き年間8回の回収日を決め、計画的に進みます。次に、番号ごとの仕分け担当者を決めます。一人が3,4社を受け持つように振り分けます。前年度の集計表を参考にして数えにくいものや数量の多いものが一人に集中しないように協賛会社を組み合わせて、昨年度はくじ引きで担当を決めました。
  学校内に限らず、地域の皆様の温かいご理解とご支援により学校以外の場所にもベルマークボックスを設置させていただいています。スーパーマーケット・卒業生が在籍している中学校・スポーツクラブ・警察署・協会など7カ所に置いて回収の担当者も決めます。 ベルマーク袋はリサイクルしながら6年間使用します。作業前には、各教室に置いたベルマークボックスがきちんと置かれているか、ゴミなどが入っていないかを確認します。
  PR方法としては、年2回行われる学校公開日にベルマーク回収ポスターを貼って回収の呼びかけをします。年10回発行する「市谷小ベルマークだより」には、回収日の記載、ベルマーク収集時の注意点、パソコンインクカートリッジの回収方法などのほかに、季節に合わせたPRなども取り入れています。子どもたちもベルマークに興味を持ち、親子の協力が得られるように工夫しています。一人ひとりが根気よく集めれば子どもたちの品物を購入することができます。また、ボランティア活動にもつながります。昨年度は地域の方々の協力もあり冷水機を1台購入することが出来ました。
  ベルマーク委員になり、子どもたちと接する機会も増え、役に立てたことが実感できてよかったです。今後も、この活動を一人でも多くの方に知っていただき「活動の輪」を広げていきたいと思います。
=5月16日、きゅりあん小ホールで


5月17日(水)横浜【2】

横浜市立下野庭小学校
井手 光代さん(平成17年度PTA学年学級委員長)
千村 弘子さん(    同   学年学級副委員長)
(右から)
下野庭小学校は横浜の高台の、周りを団地と緑に囲まれた静かな住宅地にあります。去年創立30周年を迎えました。この記念の年にベルマーク累計300万点を達成し、感謝状をいただきました。年間平均5万点〜6万点ものマークが集まります。本校のベルマーク活動はPTAの「学年学級委員会」が行っております。

ベルマーク運動に欠かせないのが、その年のキャッチフレーズです。「すてないで あつめる心を大切に」「小さなベルを集めれば きっと大きな鐘がなる」などを合言葉に、1年の活動がスタートします。キャッチフレーズはベルマークだよりやポスターに必ず載せ、運動の呼びかけに欠かせない工夫のひとつとなりました。

年に3回ほどのベルマーク週間を設けて活動しています。回収箱は校内だけではなくスーパーやコンビニ、図書館、マンションなど校外5ヵ所に回収箱を設置し、地域の皆様の協力もいただいております。

ベルマーク週間終了後に仕分け作業をスタートします。作業に欠かせないのが、効率をあげる仕分けグッズ。本校では「業務用のタマゴパック」を使用しています。40センチ四方の容器に30個の穴があり、これを2シート使います。計60個の穴にベルマークの番号を付け、座りながらの作業が好評です。場所も取らずに一人一人が自分のシートで作業でき、仕分けの時間が短縮できる工夫へとつながりました。

子供達にも運動を理解してもらおうと「マンガベルマーク新聞」を発行しました。1年生から6年生まで全児童が楽しく読めるお便りの工夫として、低学年用・高学年用の2種類を作り、学年に合った内容にします。「なぜ ベルマークを集めるの?」と問いかけ、ボランティア活動の意味を分かりやすく教えています。「読み手の立場にたち、楽しく読める工夫」が興味へと繋がれば、その年の収集率に大きく影響するように思います。去年10月からは、インクカートリッジの回収も開始しました。未来を担う子供達に、リサイクルや環境保護に関心をもってもらい、「捨てずに生かす工夫」を教えたい、との思いからです。

毎年集めたマークでソフトバレーボールを購入し、各クラスに届けております。点数の高い商品購入は時間もかかると同時に、集めているだけでは、ボランティアとしての支援に生かせないこともあり、ここ数年はボール購入が定着しています。新しいボールを手にした子供達の笑顔を思い浮かべながら、その先に待っている子供たちも笑顔にできる活動として、委員一同、力を注いでおります。

学校の保護者はもちろん、地域の方々の協力も得ながら、「捨てずに集める大切さ」を呼びかけ、今年も楽しく収集活動に取り組みたいと思います。
=5月17日、神奈川県民ホール 小ホールで


5月18日(木)越谷


春日部市立正善小学校
布施 貴子さん  (前列右から)
川畑 房子さん
高橋 紀緒美さん 
加部 三千代さん (後列右から)
安西 彩雲さん
珎道 美智子さん
山本 由美子さん
大越 信子さん
 正善小学校は、昭和51年に開校し、昨年創立30周年を迎えました。春日部市の南部に位置し、東武伊勢崎線の武里駅から10分のところにあります。
  現在の児童数は585人で、校舎の周りには花々が置かれ、200本以上の木に囲まれた緑の多い環境の中で、子どもたちものびのびと学校生活を送っています。
  PTAは、本部・専門部・学級委員からなり、本部は会長・副会長・会計・書記、専門部は郊外指導部・広報部・卒業対策部・厚生部・成人教育部で構成しています。
  ベルマーク運動は、厚生部が中心となって、昭和52年から活動しています。厚生部では、ベルマーク収集の他、リサイクルにも力を入れており、資源回収やアルミ缶・牛乳パック等の回収も行っています。年3回「ベルマークニュース」を発行し、回収結果やベルマークの切り方、収集のお願いなどを載せます。毎月1日を「ベルマークの日」として協力を呼びかけています。
  ベルマーク収集の流れは、4月にベルマーク収集袋を作り、全児童に配布します。児童はその袋に家庭で集めたベルマークを入れ、クラスに設置してある回収箱に、常時、持ち寄ります。集計は、学年最初の懇談会で、各クラスから学期ごとに2名の集計係を募り、学期末に行います。
  集計日の前日は、厚生部員が、各クラスに設置してある回収箱からベルマークを集めた後、テーブルを6つ用意し、それぞれのテーブルにベルマーク一覧表に載っている番号の容器を全て置きます。容器には、学年ごとに色別テープが張ってあります。
  当日は、回収したマークを、会社別に仕分けし、ホチキスや台紙を使って点数別に10枚にまとめ、集計します。学年ごとに集計の終わる時間が同じになるように、ベルマークの番号を振り分けています。
  六年生のお母さんは、何回か経験をされている方もいるので、手際が良く、作業もスムーズに進みます。一年生のお母さんは、初めての方が多いので作業に時間がかかり、そのような時は、早く終わった学年が助けて、みんなが同じ時間に帰れるように協力しています。学年ごとのテーブルで作業をするので、子どもの学校での様子などを話したり、世間話をしたり、和気あいあいとしています。以前は、仕分けに牛乳パックを使っていましたが、牛乳パックは壊れやすく、番号によっては入りきらないものもあったので、今は、味噌などの透明パックに変えました。ベルマークの量に応じて、容器の大きさを変えられ、透明なので見やすくなり、分別がしやすくなりました。
  昨年、初めての試みとして、パソコンインクカートリッジの回収を始めました。昇降口に回収ケースを設置し、随時回収できるようにしましたが、最初はなかなか集まりませんでした。そこで、「ベルマークニュース」に載せ、アピールしたところ、徐々に集まりはじめ、一年間でキャノン780点、エプソン845点を集めることができました。今後は、家電販売店などにも協力をあおぎ、1点でも多く集める努力をしていきたいです。
  これまでの成果として平成9年3月に300万点を達成し、ベルマーク教育助成財団より感謝状をいただきました。今までに、そのベルマークで鉄琴、ラジカセ、掃除機、黒板消しクリーナー、車いすなどを購入しました。17年度はデジタルカメラを購入しました。
  ベルマーク運動は、学校の教材や備品がそろうだけでなく、へき地、途上国の学校への資金援助の支えになっていることを、児童やPTAの人たち、一人ひとりに意識してもらえるように、また、運動を通じて今まで交流のなかった、違う学年の保護者の人たちともコミュニーションがとれるよう、今後も地道に取り組んでいきたいと思います。
=5月18日、越谷コミュニティセンター サンシティ 小ホールで


5月19日(金)大宮【2】

南埼玉郡白岡町・杉の子幼稚園
大久保アキ子さん
岩上まゆみさん
古澤由吏子さん
堀口 光代さん
(右から)
 杉の子幼稚園はJR東北本線新白岡駅近くの閑静な住宅街の中にあります。近年園舎も新しくなり、木の香り漂う明るい教室で、園児は皆裸足になってのびのび園生活を送っています。
  ベルマーク活動を始めたのは、創立より3年後の昭和57年(1982年)で、当時の会長の提案によるものでした。それ以来20年以上、コツコツと活動を続け、昨年度は300万点突破の感謝状をいただくまでに至りました。その間、サッカーゴール、大型積み木、身長計、テレビ、時計、玉入れの玉などを購入し、園生活に役立てています。
  ベルマーク活動を担当するのは厚生部のメンバー4名で、厚生部だよりの作成、仕分け作業のサポート、集計の検算とベルマーク財団への発送が主な仕事です。そのうち仕分けと集計は毎月のお当番のクラスのお母さん方がほとんど行ってくれます。
  厚生部は毎月1回厚生部だよりを作成し、次のお当番のクラスや毎月の集計結果などをお知らせします。同時に、園より回収袋が園児に配られ、各家庭で集めたベルマークを入れて戻します。集まったベルマークは毎月1回、お当番のお母さん方で仕分けから集計まで行います。年9回の作業を9クラスで分担するので、お母さん方の手伝いは子供1人に付き1年に1回だけです。今では、毎月5000点前後のベルマークを集計するのに1時間はかかりません。検算は厚生部のメンバー4人で行います。集めたベルマークの発送は学期末に1回行います。また、キヤノン、エプソンの回収については認識も高まっており、昨年1年間でインクカートリッジ473個、トナーカートリッジ7本が集まりました。
  園では、ベルマークで購入したものには、ベルマークのシールを貼り、「これはみんなで集めたベルマークで買ったんだよ」と先生方が子供たちに話してくれています。毎月の仕分け作業にはほぼ全員のお母さんが参加してくれます。それにはちょっとした工夫があります。実は園からの配慮で、作業が終わると、お当番のクラスのお母さんと子供たちが一緒に遊ぶ時間を設けてあるのです。また、300万点突破の感謝状をいただいたときには、その日のうちに園のホームページで紹介してくれていました。こうした園からの数々の協力と、これまで手伝ってきていただいた保護者の方々の協力があったからこそ、いままで地道にベルマーク活動を続けてくることができたのだと思います。これからもこの体験を大切にベルマークを集め続け、活動に参加し続けたいと思います。
=5月19日、大宮ソニックシティ小ホール


5月23日(火)津田沼


習志野市立大久保東小学校
所  照美さん (平成16年度PTA学年委員長)
遠田 小百合さん(平成17年度PTA副会長)
(右から)
 大久保東小学校は市内でも一番人口密度の高い地域にあり、生徒数802人の大きな学校です。春の大運動会も終わり、ちょうど今日は高学年の子供達が市内陸上大会に参加しています。このように本校では、「みんなと生きる優しさ、一人で生きる強さ」をスローガンに掲げ、教育活動に励んでいます。その一つの取り組みとして、朝練や昼休み、そして午後練と、目標に向かって頑張っています。さて、今日の陸上大会、きっと良い成果を持って帰ってきてくれると思います。

PTAのベルマーク活動は、学年委員会が中心となって取り組んでいます。この委員会は各クラス1名ずつ選出された学年委員からなっており、さらに、各クラスのベルマーク係2〜3名(年度始めにさまざまなお手伝い係さんを本部で募集する)も加わって、1回のベルマーク収集作業に26〜40人くらいが参加します。過去5年間の1年間の平均は85000点です。

ベルマーク収集の作業は各学期に1回、午前9時半から2時間ほど行います。
@1週間くらい前に担任の先生から児童にベルマーク袋を配布してもらう
A集計日の朝、学年委員が自分のクラスへ袋を取りに行く
B学童室へ持ってきて袋から出して各机事に平均化する
C番号をつけた苺パックやリンゴの収納に使っている紙に分ける
D各テーブルに分かれてホッチキスなどで10枚1組にして作業を進める
E袋に記入して詰めていく
F発送して完了です。

集計と発送の作業は、事前に低学年・中学年・高学年の3グループに分けて、その学期の当番が担当します。各グループの中に学年委員会の会計2名を含めた事も、郵便局へ行く上で効率が良かったと思いました。

作業当日には、ベルマーク係ではない方たちも、お友達のお誘いで応援に駆けつけてくれたり、また経験者のお母さん方が応援に来てくれたりして、協力してくれています。1点1点と点数が積み重なり、プロジェクターを購入するに至った事も、皆さんの協力のおかげだと思います。
=5月23日、習志野文化ホール


5月24日(水)町田


東京都町田市立町田第一小学校
橋本 靖子さん
森川 宏子さん
安藤 直美さん
(右から)
 町田第一小学校は小田急町田駅から徒歩5分と交通の便が良く、周辺には市役所、商店街があります。また、平成15年には創立130周年を迎え記念式典も行われました。
  教育目標として「たくましい子ども」「ささえあう子ども」「考えるこども」の育成に力を入れています。
 町田第一小学校のPTAには、本部、専門部会、実行委員会などがありますが、ベルマーク運動は、ベルマーク実行委員会が主となって取り組んでいます。本校がベルマーク運動に参加したのは、ベルマーク運動の開始された翌年の昭和36年で、ベルマーク運動暦は45年です。平成16年には、累計200万点を突破して財団から感謝状をいただきました。平成17年度は年間で約8万点を集めました。決して多くはありませんが、細く長く続けることに意義があるのではないかと、考えております。
 平成17年度は、ベルマーク実行委員として、1年、3年、5年の奇数学年から各クラス一名ずつ、計10名が選出され、ベルマーク通信の発行、PTA本部役員会出席、仕分け集計作業の準備など、ベルマーク活動に伴う仕事を行いました。
 仕分け集計作業は、一学期1回、二学期3回、三学期1回の計5回、午前授業の水曜日放課後に家庭科室で行いましたが、この作業はとにかく人手が必要となります。そこで、仕分け集計作業の当日のみ、お手伝いの保護者の方18名と、子どもベルマークボランティア46名にも参加していただきました。
 子どもボランティアとは、年度初めに3年生以上の児童全員にベルマークボランティアへの参加を募り、児童が自主的にベルマーク運動に参加するものです。活動時間は1時間半くらいですが、学校時間外の活動となりますので、必ず保護者の認印をおしてもらい、保護者了解の下で参加希望届けを提出してもらいます。一年間の活動終了時には、ボランティアの子どもたちに感謝状をおくりました。
                 ◆         ◆
  次に、仕分け集計作業の様子を紹介したいと思います。まず、授業終了後に副校長先生よりベルマークの作業日であることを放送していただき、子どもボランティアの皆さんに集まってもらいます。
 1:30〜2:30の一時間は子どもボランティアの活動の時間としました。子どもボランティアの皆さんは家庭科室に来たら、所定の場所に荷物を置き、名簿にチェックをし、名札をつけます。
  それから、全学年各クラスに置いてあるベルマーク回収箱を取りにいってもらい、集まったベルマークの仕分け作業に移ります。
  回収したベルマークをまず大きな箱に移し、それをプリンなどの小さなカップに小分けにし、子どもボランティアの皆さんに会社別仕分け箱に入れてもらいます。会社別仕分け箱はティッシュボックスを利用し会社番号とその会社の見本のベルマークを貼ったもので、それを番号順に机の上に並べておいてあります。「もう一杯おかわり下さい」などの声も聞こえ、和気あいあいと作業をしてくれてとっても助かりました。
 約一時間で仕分け作業がおわり、空になったベルマーク回収箱を各クラスに戻して、子どもボランティアの皆さんは下校となります。仕分けが済んだベルマークはベルマーク委員が会社ごとにジッパー付きビニール袋に入れ替え、会社別整理袋とセットにしておきます。
 その後2:30〜3:30の一時間はお手伝いのお母さんとベルマーク委員で作業します。
 この作業はベルマークを切りそろえ、台紙に両面テープやセロテープを使ってベルマークを点数別にわかりやすく貼り、終わったら集計します。点数ごとに合計を出し、何点が何枚、合計何点と、台紙に記入し、最後に点数の合計を整理袋に記入してもらいます。
 最終確認はもう一度委員がするようにして、間違いを防ぎました。時間内に終わらない場合、委員が家に持ち帰り、後日集計してまとめて発送するようにしました。
 私達が委員になった当初は、卵パックに番号をつけて仕分けしていましたが、大きなベルマークがすぐにあふれてしまい、次に紙コップで仕分けしたところ、番号が見つけにくく作業しづらかったので、最終的にティッシュボックスに定着しました。また、子どもとお手伝いのお母さんの時間を分けることにより作業スペースに余裕ができ、スムーズに活動できるようになりました。
 また、平成17年度より、使用済みインクカートリッジの回収を始めました。予想以上にたくさんの数の回収ができたのは、校内に宣伝ポスターを貼らせていただいたことや、昇降口2カ所に委員手作りの回収箱を設置させていただいた結果だと思います。また、学校からも使用済みのトナーカートリッジの回収に協力して頂きました。
 こうして集まったベルマークで購入したものは、給食用白衣21枚と、図書館に置く本20冊です。購入した本は、子どもたちにアンケートをとり、リクエストの多かったもので、ここ数年続いています。おかげで、図書室にはベルマーク文庫のコーナーができています。過去に購入したものには、締め太鼓や、一輪車等があります。
 一年間のベルマーク活動を終えて苦労したこともありましたが、子ども達やお母さん方と楽しく活動ができてよかったと思います。これからも、多くの方の協力を得て、無理なくベルマーク運動を続け学校生活の手助けになるよう地道に活動していきたいと思います。
=5月24日、町田市の町田市民ホールで


5月25日(木)柏


柏市立光ヶ丘小学校
関村 まりさん
田中江美子さん
(右から)
 光ヶ丘小学校は南柏駅から歩いて15分。近くには昭和32年に全国初のニュータウン方式の大型団地として建設された光ヶ丘団地や緑に囲まれた廣池学園のキャンパスなどがあり、大変環境に恵まれた所です。今年度は学校創立50周年を迎え、6月には記念のバザー「ひかり 輝きフェスタ50th」、そして11月には記念式典も予定されています。
  さて、光ヶ丘小PTAでは、昭和36年よりベルマーク運動に参加させていただいております。ここ数年は「創立50周年に500万点」を目標に活動して参りましたが、お陰様で昨年12月に累計点数500万点を突破し、千葉県で16校目として財団より表彰していただき、ホームページの「学校訪問」にも載せていただきました。
  それでは、具体的な活動を説明させていただきます。本校のベルマーク活動はPTA本部の会計が担当責任者となり、各クラスより2名のベルマーク係を選出し、計50名ほどで活動しています。毎月10日を「ベルマークの日」とし、子ども達が家庭から持ち寄って各クラスの収集箱に入れたベルマークを係のお母さん達が回収します。この日は午前中PTA会議室を開放し、係の方々は子育ての話など楽しく情報交換をしながら、手際よく仕分け作業を行います。このような果物の入っていたパックなどが代々受け継がれ、マークを番号別に分ける時に役立っています。仕分けしたベルマークはPTA会議室にある番号別の缶にそれぞれ入れます。
  また、仕事をお持ちだったり、小さなお子様がいらっしゃったりで、家に持ち帰って仕分け作業をされる方もいます。家で仕分けたものは、後日都合の良い時に番号別の缶に入れに来てもらいます。高学年の児童がお母さんの代わりに缶に入れに来てくれる姿も時々見られます。
  さらに、係の方々で担当のベルマーク番号を決め、年2回、9月と3月に集計、発送作業をしています。担当番号は最初の説明会の時に抽選で決めるのですが、番号によっては、小さくて数えにくかったり、点数の種類が多かったり、また、枚数が大量にあったりといろいろなケースがあるので、不公平にならないように気を配っています。慣れてくると、集計の時に手際よくできるように前もって10枚ずつまとめたり、家に持って帰って空いている時間に数えたり、と一人一人が工夫しておられるようです。
  次に、仕分け、集計作業以外の活動内容についてお話ししたいと思います。
  本校では長年、ベルマークの担当責任者は本部会計とし、学級内係の方々に仕分け・収集作業をご協力いただいてきました。「仕事をしているので役員は引き受けられないけれどベルマーク係だったら」とか「下の子がまだ小さいので家でもできるベルマークの作業だったら協力したい」などという声が圧倒的に多いからです。しかし、「係は1年間作業をするだけで意見や要望を伝える機会がないのでは」という意見もありました。そこでこの作業をしているからこそ気付いたり、感じたりする貴重な意見を何とかベルマーク活動に生かしたいと考え、14年度から年2〜3回の《話し合い》をすることにしました。《話し合い》は皆さんが作業をする『ベルマークの日』に合わせて一時間程度行います。ベルマークのPR活動や購入品について等の意見・要望を聞き、また具体的な作業内容についての意見交換の場となるように進めていきます。そして、係からの意見をPTA運営委員会で取り上げて審議し、活動へと結びつけていきます。
  この《話し合い》から生まれた活動として、学校の正門と裏門に回収箱を設置しました。これは地域の方々や卒業生に協力していただくことで地域との関わりを持ちたいと願う気持ちによるものです。また、学区内の郵便局、スーパーや店舗などに回収箱を置かせていただく活動も行っています。また、町会への回覧でこの活動をお知らせし、多くの皆様にご協力をいただきました。
  どの活動も、係の方々が「回収箱を作ります」「近くのスーパーに回収箱設置のお願いに行きます」と、自主的に申し出てくれました。こうしてそれぞれができる範囲で協力し合って役割分担をし、とてもスムーズに多くの活動が行われています。
  これらの活動の成果として回収箱にたくさんのベルマークが集まるようになりました。お顔はわかりませんが定期的に少しずつ、あるいは大量に届けて下さる方、近所の本校児童に託して下さる方などがあり、地域の皆様の力の大きさを感じています。
  このような《話し合い》という意見交換の場を持つことによって、係の方々もただ単に仕分け・集計作業をするだけでは得られなかった充実感が持てたのではないかと思います。
  もちろん、こういった係の方々の活動内容やベルマークの切り方などの係からのお願い、皆が地道に集めた成果であるベルマーク預金残高などは年に3回ほど発行している『ベルマーク通信』で、保護者の皆さんにお知らせしています。
  こうしたPRと係の方々の無理のない「自主的な運営」をモットーとした活動によって毎年12万点位を積み重ねてきました。
  これまでにウォータークーラー、一輪車、学校図書、パトロール用腕章などを購入しましたが、特に今年度は創立50周年の記念品として『校旗』を購入することができました。
  また、学校設備も充実している最近では、ベルマーク預金を途上国の子ども達の援助に役立てたいという意見も多く、平成11年より毎年「友愛援助」を続けています。
  これからも、皆で意見を出し合いながら、「ムリなく、ムダなく、根気よく」負担にならない活動を地道に続けていかれたらと考えています。
=5月25日、柏市民文化会館小ホールで


5月26日(金)横浜【3】

横浜市都田西小学校
荻田 美紀さん
鍵谷 明美さん
星野 玲子さん
(右から)
  横浜市北部の都筑区にある創立から27年目になる学校です。港北ニュータウンの高層住宅の一方で、緑が残る地域ですが、来春にはすぐ近くに『ららぽーと』が開業予定で、環境が急激に変化しつつあります。
  都田西小のPTA活動は、委員だけでなくボランティアやサポーターの協力もあって活発です。3年前に変更した組織の体制は、各クラス2人のクラス委員を選び、学年ごとにカーテンの洗濯や給食試食会、保健行事、絵本をおくる運動などさまざまの仕事を分担するようになっていますが、個々に活動するのでなく関連する学年と協力しながら進めています。
  学校創立の翌年から参加したベルマークを担当するのは5年生の委員。それに全学年を対象に年度初めに募るサポーターの応援を受けて、年間4回の集計作業にあたります。昨年は30人のサポーターが集まり、約50人で活動しました。マークの回収は以前は決めていましたが、組織変更を機にいつ持ってきてもいいことにしています。
  作業はプラスチック容器などを使って行います。サポーターの中には在宅サポーターもいます。急用で来れなかった場合も、子どもさんに持ち帰ってもらっています。発送は委員でします。
  昨年は、ベルマーク便りが子どもたちにも読みやすく、わかりやすいようにイラストを入れたり、写真を使ってマークの切り方を説明したりしました。近くのケアプラザにもベル箱を置いて、地域の協力もお願いしています。昨年には累計300万点を突破しました。これからも、無理なく、無駄なく、根気よく、そして楽しく続けて生きたいと思っています。
=5月26日、横浜市の教育会館で


5月30日(火)土浦


茨城県かすみがうら市立牛渡小学校
和田満寿美さん
村上 美子さん
福田 牧子さん
(右から)
 みなさまこんにちは。霞ヶ浦湖畔のかすみがうら市の牛渡から来ました、牛渡小学校職員の村上と申します。こちらはベルマーク担当のPTA学級委員の和田さん・福田さんです。本日は牛渡小学校でのベルマーク活動の様子をお話ししたいと思います。どうぞよろしくおねがいいたします。
  牛渡地区は霞ヶ浦の漁業やレンコン栽培がさかんな水と緑の美しい地区です。湖畔に立ち対岸を眺めると西に筑波山、南に牛久大仏や美浦村の町並みが見えます。
  児童たちは素直で優しく心豊かに落ち着いて生活しています。
  牛渡小学校では「明るく 心豊かで たくましい児童の育成」という教育目標をかかげ、
・深く考える子
・おもいやりのある子
・ よくはたらく子
  の育成に力を入れています。児童数は124名、教職員数は13名、PTA会員数は90名です。
  また、PTAには6つの専門委員会があり、学年で選出する委員会と11の各地区から選出される委員会があります。
  90世帯の本校で、PTAの本部役員とは別に毎年40名ほどの役員が誕生し、1年間活動します。だれもが6年間の間にPTAの役員を何回も経験することになります。
  ベルマークの担当は各学年から2名ずつ選出される学年委員会です。学年委員会では学年ごとの特色ある親子行事の計画と年2回のベルマーク集計、発送を行っています。
  本校がベルマーク活動に参加したのは2000年の5月です。今年でまる6年がたちました。活動参加のきっかけはPTA役員さんたちの話し合いの中で「鼓笛隊のコスチュームを買い足すための予算の捻出にバザーでもやってみようか?」という声を聞きましたので私(村上)が前任校で経験してきたバザーやベルマーク活動の様子を紹介し、提案し、みんなで取り組もうということになりました。
  ベルマークの集票は年間2万点ぐらいですが、バザーの方は毎年、運動会での模擬店と、参観日でのリサイクルバザーの2つを実施しているので年間8万円ほどの収益になります。
  これらをあわせて、1年前に教室に置く加湿器を7台購入することができました。牛渡小のような小さな学校でも、ベルマークをこつこつ集めて児童の健康管理に役立つ加湿器を全教室に置くことができました。
  これから子どもも大人もみんなでベルマーク活動とバザー活動を盛り上げてきた様子をもう少しくわしくお話ししていきたいと思います。
  ベルマーク活動のモットーは無理なく・無駄なく・むらなく・根気よく・楽しくですね。
本校では特に無理なく・楽して・楽しくを重点にを心がけています。
  本校では世帯数が少ないだけに集まるマーク数がそれほど多いわけではありません。過疎地で交通の便もよいとはいえない地区なので学区内には、スーパーもコンビニも金融機関もありません。
  ぼちぼち、ゆっくり、分相応に集めているという感じです。決して無理しないです。
  ですから せめて、家庭でのベルマークを取りこぼししない、そして切り取ったマークは確実にもってくるようにすることが大切です。
  そのためには ベルマーク活動やバザーが子どもたちの希望や夢、幸せを叶えるものであるという、思いを十分伝えるための広報活動もとても大切だと思います。
少ない労力で楽に活動するための環境整備についてお話しします。
1、ベルマーク収集袋の利用です。学校で印刷して使っています。クラス替えもないので3年間使えるようにしました。
2、ベルマークの回収日を固定しました。子ども貯金日と同じ日にして、毎月第1金曜に決め、愛称「ベル金デー」としたところ、担任からは「学級通信の行事予定に書き込みやすくなった。」と喜ばれました。誰にもわかりやすい日程なのでよく覚えてもらえ、おかげで貯金もベルマークも集まりやすくなりました。
3、ベルマークの回収方法です。学級で担任が集めず、持ってきた本人が直接ランチルームのベルマークコーナーの区分箱に分けて入れてくることにしたことです。学級で一まとめにしてしまうとあとで区分箱に分けるのが大変です。これも省エネです。
  これが本校のベルマーク収集袋です。この袋でベルマークのほかに、使用済み切手や使用済みカード、書き損じはがきも集めています。
  ベル金デーに子どもが各自分けて空っぽになった袋を担任に届けますので、担任はその日のうちに御礼にベルマークのスタンプを押したり、シールを貼って返してしまいます。
  次に使い勝手のよいベルマークコーナーの整備についてお話しします。
広いランチルームの一角にベルマークコーナーを作りました。このランチルームは校舎の真ん中で、毎日、どの学年も通る便利な場所にあります。
・ 広い場所で大きなテーブルも自由に配置できます。ですから大きなテーブルの上に区分箱となる小箱を入れた市販のコンテナを4つ置き、さらに切手やカードやカートリッジなどを回収する箱なども並べることができます。
・ベルマークコーナーのテーブルの上です。4つのコンテナが並んでいます。中の小箱がさすがにきちんとそろっています。そのほかの回収箱も見えます。

コンテナに1〜4のナンバーをつけ、順番に並べやすいようにしました。
これは「NO1」のコンテナ
  「22番のソントン食品」までの箱が入っています。小箱1つ1つにベルマーク番号とメーカー名をつけてあります。
  たくさん集まりやすいメーカーのものなどは、大きな入れ物に変えています。 大きな入れ物はペットボトルを切って作ります。偶然にもペットボトルはちょうど小箱2つ分のスペースに収まりましたので、とても具合がいいです。
  4、マークの仕分けは児童たち、集計はPTAの仕事です。分業の連係プレーです。学級委員によるベルマーク集計は年2回、授業参観日のあとに行われます。
  点数の種類が少ないもの、数が少ないものは児童が雨降りの休み時間などに集計を手伝ってくれます。同じ点数でできているマークはみんなで10個の山を一斉に作って数えます。低学年にとっては 10の束で数える数の勉強です。ずいぶん助かりますし、子どもたちにベルマークを覚えてもらうよい機会です。
  本校のベルマークの集票状況は一生懸命活動しても年間2万点です。そこで、バザーを実施して児童の活動や、設備の支援に役立てることにしました。
  バザーでの収益金は直接使えるありがたい資金です。もちろんベルマークの補足金もここから出すことにしました。
  運動会のバザーはかき氷と缶入り飲料を売る模擬店です。近くに店もないのでよく売れます。かき氷の機械もバザーの収益金で購入しました。リサイクルバザーでは年々品物が少なくなってきているので、魅力的な品をそろえるのに、子どもたちが、総合学習でつくった作品を出品するようになりました。
  リサイクルバザーは体育館で実施したこともありましたが、最近は通るたびによく見えるランチルームを会場にしています。こぢんまりしてにぎわい方もちょうどいいです。
  ベルマークとバザーの活動を盛り上げるためには、広報活動が大切です。みなさんによく読んでいただけるような見やすいベルマークだよりが大切かと思われます。ベルマーク便りは毎月1回にこだわらず、必要なときに出すようにしています。
  平成16年にベルマークで初めてのお買い物は加湿器でした。
  バザー会場にベルマークコーナーを設けましたので、みんなに見ていただけました。ベルマーク便りコンクールで入賞して賞金をいただいたこともここでちゃんとお知らせすることができました。
  さらに、年賀状の季節に先駆け「国民的行事だ 年賀状。書き損じ、使用済み切手、使用済みカートリッジは牛渡小へ」とカートリッジ回収を呼びかけるポスター、そしてカートリッジの実物とともに掲示してお知らせしました。
  最後にベルマーク便りに登場するキャラクターのことをお話しします。
  本校の名前は牛渡小学校。シンボルキャラクターを牛にしました。牛につける鈴(カウベル)がベルマークのベルです。それでベルマーク便りを「うっし〜べる新聞」と名付けました。 キャラクターのうっし〜君です。うれしいときは「うっし〜どうモーありがとう!」と呼びかけます。ベルマーク財団に送るときにもこのイラストを箱に貼り付けて送ります。ベルマーク便りにはうっし〜君とPTAがんばりマークベル金デーのマークが見えます。イラストのあちこちにベルを配置しました。
  牛渡地区では唯一のコミュニティの場所は郵便局です。そこで郵便局にもベルマークコーナーを作らせていただきました。 回収箱の設置と牛ベル新聞の掲示をお願いしています。 収集箱にベルマークや切手が集まり、協力してくださる方がいるということがとてもうれしいです。
  ベルマークとバザーの活動は毎年の行事としてすっかり定着しました。1年交代なのできっと6年間のうちにはだれも経験することと思います。年々経験者がふえていくので、今では売る方も買う方もすっかり慣れて、スムーズにすすむようになりました。
  ベルマークとバザーが車の両輪となって子どもたちの幸せのために役立っていることはとても幸せなことです。その活動を楽しくすすめることができるのも幸いです。
  この楽しく幸せな思いを今日会場の皆様に少しでもお届けできたらさらにうれしく思います。それが、牛渡小の子どもたちであったり、被災地の子どもたちであったり、養護学校の子どもたちであったり、遠いへき地の子どもたちであったり、ずっと遠くの国の子どもたちであったり、だから、学校を卒業しても、ふるさとを離れて暮らしても、大人になっても、集めることをやめないで、その街角のどこかの収集箱に届けてほしいと思います。
  みんなを幸せにするベルマークボランティア活動がますます盛んになりますように、お祈りして終わりとします。
=5月30日、茨城県県南生涯学習センターで


体験発表シナリオ35枚  歴代最長講演時間は45分
 霞ヶ浦の輝く湖面が一望できる土浦会場「茨城県県南生涯学習センター」は、駅前の複合ビル「ウララ」の5階にあります。
  ベルマーク運動説明会の体験発表は、かすみがうら市のベルマーク担当教諭の村上美子さんとPTA学級委員和田満寿美さん、同福田牧子さんが担当しました。村上先生は、6年前に鼓笛隊のコスチュームの購入資金不足の解消にため、前任校で経験したバザーやベルマーク活動の様子を紹介し、ベルマークを提案したのが運動参加のきっかけとなりました。
  シナリオづくりは村上先生が、土日を何日もつぶして、覚えたばかりのデジカメとパワーポイントを使い作成した力作で、大変すばらしいものでした。シナリオはA4用紙35枚に及び、写真やグラフやイラストなど数十枚を取り込み、校区内の豊かな自然や学校の様子、ベルマーク活動、地域とのつながりを克明に描いていました。ベルマーク運動に参加して6年。先生とPTAの意欲的な活動で、ベルマークがすっかり定着した感じでした。
  村上先生たちは、淡々と話し、落ち着いて分かりやすく、45分に及びましたが、会場内のみなさんは、真剣に聞き入っていました。
  ベルマーク運動説明会の体験発表では、これまでの最長時間になりました。


5月30日(火)池袋


私立聖学院小学校
反町麻紀さん
笹原潤子さん
大倉元子さん
 聖学院小学校PTA総務部で2004、2005年度に部長を務めさせて頂きました反町と本日パワーポイントを担当する笹原と大倉です。
  聖学院小学校は北区の閑静な住宅街に位置し、キリスト教精神に基づき、児童の一人ひとりを「神様から与えられた子ども」と考え、この子どもたちに与えられた賜物を生かし、神様と人とに愛される存在として育っていってくれることを願い、「よく学ぶ・よく遊ぶ・よく祈る」を教育目標をかかげてます。現在約500名の児童が元気に学んでおります。
  聖学院小学校ではPTA活動がとても充実しており、またその歴史も古く1970年より活動を開始致しました。昔と今では、周りの環境は大きく変わってきておりますが、いつの時代にも共通の願い、それは「子供たちの笑った顔とそして幸福のために」ということだったと思われます。
  (反町さんが)総務部部長として職務を引き継いだ2004年度にはベルマークの総点数が累計300万点超え、財団から表彰されました。表彰状は校内に掲示し、後輩の保護者の皆様にもアピールしています。ひとえに聖学院小学校のご父母の地道な活動の賜物であり、うれしく思うと同時に、その責任の重さを感じました。
  それでは、ベルマーク運動の活動を具体的に紹介します。まず収集・集計作業ですが、これは年4回行っており、発送作業を9月と2月の2回行っております。毎回多くのベルマークが寄せられるので、部員の24名ではとても足らず、毎年4月ベルマークボランティアの参加をお願いし、100名近くの方が参加して下さいます。
  部員の皆様には各番号に仕分けしやすいように卵のパックや紙コップ、中には100円ショップで仕分け用の入れ物を準備して下さるようにお願い致しますが、何にするかは、部員にお任せしております。総務部は活動を希望する方が多く、一度のみならず2度,3度と引き受けて下さる方もいて、その方たちが、企業によってはベルマークがたくさん集まるから仕分けの入れ物を2個用意した方が良いとか、ビニールでくっつきやすく、風に飛ばされやすいから紙コップにした方が良いとか、色々と工夫してくださり、さらに次の方に申し伝えてくださるのでとても作業が順調に進んでいきます。
  ボランティアの方も多くいてくださるので、自分たちの作業が終わると、まだ終わっていない学年の所に行き、作業を手伝ったりして、助け合ってもらうので、うれしく思います。
  またベルマークの仕分け作業中の保護者の皆様との楽しい会話も総務部人気の要因となっています。特に1年生のお母様にはお子様同様まだ不慣れで不安な時期に、お友達も出来て、先輩のお母様から色々と様子を教えてもらったり、助言を頂けるのはとても貴重なことだと思います。さまざまな情報交換ができるのもうれしいことです。
  毎回作業には1時間弱を要しますが、10時から始めても幼稚園にお子様がいらしてもお迎えの時間に十分間に合うということで、参加される方が多いのも納得できます。 集まったベルマークを各学年に振り分け、持ち帰って集計してもらい、1週間以内に副部長にその学年が担当した分の総枚数と総点数を連絡します。副部長は6学年分まとまったら部長に報告致します。部長はそれをPTA実行委員会でその都度報告致します。
  集計したベルマークは学校に来る時に持ってきてもらい総務部で保管しております。5月と7月に収集・集計作業したものは9月にまとめ、発送作業を行い、10月と1月に収集・集計作業したものは2月にまとめ、発送作業を行います。発送作業が終わった段階で総枚数と総点数について各ご家庭にその結果を報告するプリントを配布します。
  総務部では集計用紙も工夫しております。部員の皆様に効率良く短時間でなおかつミスが少ないようにと考えました。簡単な事ですが各企業に付き集計用紙A4サイズの物を用意し、予め表を作っておきます。左端には点数が書けるように、ついで枚数、ついで点数を記入して頂きます。例えば5月に集計したら次の7月に集計して下さる部員が5月分もチェックする二重システムにしたところ、簡単な計算ミスなどが減り、作業がよりスムーズになりました。
  毎年2月に部員の皆様と一年間の反省会を行いますが、色々と貴重な意見が数多く出ます。良いと思うことはどんどん取り入れて次年度の活動に活かしていきます。
  父母の意識の中に、商品を購入する際、同じような物ならばベルマーク財団に加入しているかどうかで選ぶといったお話もよく聞きます。大体2カ月に1回の収集ですが、量の多少は子供も気になるところのようです。
  各家庭のご協力で集まったベルマークで昨年は浄水器を購入致しました。ちょうど暑くなってきたところだったので、子供たちだけでなく父母たちにも大変喜ばれました。 子供たちが使う備品を必要な時にすぐ保護者の皆様から集まったベルマークで購入できるシステムは素晴らしいと思います。この他にも、体育館に敷くビニールシートや、その巻き取り棒なども購入させて頂き、とても有効に使われております。
  昨年度は13万点強集め、東京都では第6位でした。これからも保護者の皆様に支えられながら、ベルマーク収集作業が益々盛んになるよう活動していきたいと思います。 ただ昨今、脱退してしまう企業がございます。もっと多くの企業にご参加して頂けるとこの活動がより意義あるものになっていくのではないかと思われます。
=5月30日、豊島区の豊島公会堂で


説明会・体験発表校の 聖学院小学校を訪ねて
 5月30日の池袋説明会があった翌日、聖学院小学校を訪ねました。JR駒込駅で降りて、風鈴の音が響き、香ばしい惣菜のにおいが漂う商店街を抜け、しばらくアップダウンの小道を下ると白亜の聖学院小学校の校舎がそびえていました。
  教頭の角田芳子先生とは知らず校内の廊下で、下校する児童に笑みを浮かべ声をかけている、ほのぼのとしたスナップを写真に収めました。
  「きのうは、池袋のベルマーク説明会でPTAのみなさんに体験発表の機会を与えていただき、本校にとっても大変名誉なことです。子どもたちのためにと、お母さんたちは和気あいあいと取り組んでいます」と角田先生。
  刷り上ったばかりの学校だより「けやき」を持ってきて見せてくれました。「きのうの体験発表の記事も載っています。ご覧になってください」と渡されました。「本校のPTAのみなさんの地道にがんばっている姿を、ぜひ紹介しようとパワーポイントを使い発表してきました」と、体験発表者の16、17年度PTA総務部長反町麻紀さんの話も載っていました。
  聖学院小学校のベルマークの累計点数は323万点、女子聖学院(中学校)は456万点を達成しています。


5月31日(水)横須賀


横須賀市立鴨居小学校
十河 あゆみさん
柴田  薫 さん
高羽 美奈子さん
原  明子さん
(右から、いずれも平成17年度ベルマーク代表委員)
私たちの学校は、県立観音崎公園をはじめ海と山に囲まれた緑豊かな地にあります。毎年10月には、PTA主催のイベント「かもいっこ広場」が盛大に開かれます。ゲームや製作コーナー、食べ物の模擬店、フリーマーケットなど子供たちはもちろん地域の方々の大きな楽しみとなっています。

児童数は458名。観音崎自然博物館を年間通して利用できるカードを児童全員に発行し、博物館が主催する磯の生物観察会などに積極的に参加しています。また天草から寒天を作ったり、近くの海岸を清掃したりして、地域の人たちの生き方や知恵、働きなどを具体的、実感的に学んでいます。自然に囲まれた鴨居小学校ならではの、環境に密着した活動です。

ベルマーク活動は、ベルマーク代表委員4名と福祉委員会の児童、また年度初めに募集したベルマークボランティアさんを中心に進めています。ボランティアの方には自宅でベルマークの仕分けと集計をしていただいています。昨年度は仕分け作業36名、集計作業12名の計48名のお母さんたちにご協力いただきました。
・作業の主な流れは、まず回収袋を児童に配って年に6〜7回、マークを回収。
・集めたベルマークは、会社ごとに仕分けする係りのボランティアさんが自宅で作業。
・仕分けされたベルマークは、集計係りのボランティアさんが会社ごとに担当。
・集計されたベルマークは学期ごとに代表委員でまとめて送付。

私たち代表委員の仕事はボランティアさんの募集やベルマークだよりの発行、作業の仕事の段取り、地域のベルマーク回収の手配などです。みんなの協力で集められたベルマークで、一昨年はグランドに隣接しているミニグランドに大きな柱時計を設置できました。ミニグランドで遊ぶ児童に大いに役立っています。昨年度は300万点を達成することができ、財団から表彰を受けました。また学校にも訪問していただき、先生方をはじめ学校全体でベルマークに対する関心が高まった一年でありました。

現在、ベルマーク代表委員は4名です。2人ずつがスライドしながら任期を2年間として、委員を続けています。スライドしていくことにより、新しく委員になった人たちには一緒に作業をしながら、1年間かけて作業を覚えてもらえ、また途絶えることなく進めていくことができます。さらに、代表委員の作業は4名で行うため人任せにはできませんので、個人的に交渉して委員さんをお願いします。そうすることですぐに打ち解けて楽しく円滑に作業を進めることができます。

これからも、試行錯誤しながら学校全体の活動としてベルマーク運動を進めていきたいと思います。
=5月31日、横須賀芸術劇場 ヨコスカ・ベイサイドポケットで


6月1日(木)浦和


さいたま市立仲町小学校
筒井 朋子さん (平成17年度PTAベルマーク部部長)
佐藤 明美さん (     同    ベルマーク部部員)
成瀬 祐美子さん(     同    ベルマーク部部員)
篠原 みな子さん(     同    ベルマーク部部員)
山田 広子さん (平成18年度  ベルマーク部部長)
(右から)
仲町小学校は浦和駅西口から徒歩20分の所にあり、児童数は現在816名ですが、マンションが多く建てられており、漸増の傾向にあります。校内には、親子プールやサッカーコートが2面とれるほどの広さのある校庭、そして町の中にありながら多くの樹木に囲まれ、教育環境に恵まれております。

PTAのベルマーク回収は、ベルマーク部が行っており10名の部員で活動しております。毎月第2・第4火曜日の学校の収集日に合わせて学校に集まります。午前10時から正午まで2時間の作業です。

最近では仕事を持っているお母さん方が増え、10人全員がそろうことが難しくなってきました。そこで、5名ずつ二つのグループに分け月1回の活動にしたほか、持ち帰り作業を取り入れて、校内での作業は会社別に仕分けることだけにしてみました。このようなことで校内作業の時間を短縮することができ、部員からは大変好評でした。

ベルマークは金券ですので、持ち帰り作業のための専用袋や管理ノートで受け渡しを明確にしました。ベルマークを紛失することなく活動できたことと、仕分けや集計・発送作業の時間を短縮できたことは、成果の一つと言えます。

ベルマークの回収は自治会にも呼びかけています。地域をあげてベルマークを回収することは、ベルマークについての意識を高める効果があるとともに、点数も確実に高くなります。無駄なく回収するという意味からも今後とも続けていきたいと思います。

このように、PTAと地域の連携によって回収したベルマークで、平成16年度は校旗と、プールで使うビート板を、平成17年度は運動会の時に使う優勝カップと準優勝カップ、さらにゲーム用ビブス(サッカー用のベスト)を40着購入できました。おかげさまで児童も体育の授業を楽しみにしております。

2005年8月には累計で300万点を突破することができ、財団から感謝状をいただきました。広報部が発行している、学校広報誌「むつみ」で特集を組んでいただけたこと、本日使用している写真提供の協力など、思い出に残るベルマーク活動ができたこと感謝しております。

今後ともいろいろと工夫し、啓発活動を活発にして年間10万点を目標にしていきたいと思います。そのためには、ベルマーク委員の意志の疎通を図り、家庭、児童、学校、地域の方々とスクラムを組んで、今まで以上に頑張っていきます。
=6月1日、さいたま市民会館うらわ ホールで


6月2日(金)松戸


聖徳大学附属第二幼稚園
新矢 直子さん
中嶋ノブヨさん
(右から)
聖徳大学附属第二幼稚園は、昭和46年松戸市の小金原に開園し、今年で35年目を迎えます。幼稚園では学園の建学の精神である「和」の心で家庭との連携を図っております。
「いつもにこにこ元気な子ども」を主体に
1.健康でたくましい子ども
2.誰とでも仲良くできる子ども
3.しっかりと約束の守れる子ども
4.挨拶のできる子ども
5.自分で考えて行動できる子ども
  の5つを教育目標に掲げ、豊かな体験を通して生きる力の基礎作りに力を入れております。
  父母の会は、幼児教育推進のお手伝いのために発足されました。各クラスより2名が選出され様々な活動を行っております。講師の先生をお招きして講演会を開いたり、手作り講習会を開いてお母様同志の交流も深めております。
  ベルマーク活動は、保育時間内の午前10時から正午までの2時間を幼稚園のホールを貸していただき、学年を問わず自由な席で、楽しくお話していただきながらすすめています。
お母様同士の懇親も深まり、気楽に参加できるという事から、たくさんの方にご参加いただいております。
  毎年4月の父母の会の総会時に、ベルマーク運動の主旨と収集方法を説明します。ベルマーク集票袋と一覧表を各家庭に配布、ある程度集まったら袋に入れて持ってきていただきます。バス通園の方は、バスに乗せる際に、バスの先生に渡していただき、徒歩通園の方は幼稚園玄関に設置してあるベルマーク収集箱に入れていただきます。月末に担任の先生が印を押して子どもたちに袋を返してくださいます。
  収集箱から出したベルマークは保管棚に集め、ベルマーク係は収集状況を定期的に確認します。マークがたまってきたら、お手伝いの呼びかけのお手紙を出します。仕分け作業の時は、イチゴパックや牛乳パックを利用します。イチゴパックに会社番号をふり前方に並べます。お手伝いのお母さんには、脱会した協賛会社のマークが入っていないかどうか、会社番号がかけているマークがないかどうかということも確認していただきます。イチゴパックがいっぱいになったら会社別の袋にマークを入れます。お手伝いのお母さん方には2時間でそこまでの作業のお手伝いをしていただきます。
  幹事は、子どものお迎えの時間までに集計作業を行い、幼稚園から財団に送ってもらいます。仕分け・集計作業は各学期1回、年3回行っています。
  うれしいことに、ベルマーク収集に皆さまがとても熱心なために、今では集計作業がベルマークの量に追いつかないという状況です。幹事からは、集計作業回数を増やしたらどうかという積極的な声もあがっています。今後の課題になりそうです。
  ベルマーク預金は、子どもたちが大好きな絵本のコーナにある児童図書の充実や園庭で子どもたちが安全に遊べるように、古くなった遊具の修繕費にあてていただこうと思っております。今後は、先ほどの課題も含め、お母様方の1点1点の努力を直実に形にして、より一層ベルマークへの意識を高めて協力していただけるように運動を続けていきたいと思います。
=6月2日、松戸市民劇場で


6月6日(火)立川


立川市立第四小学校
須崎 伸子さん
八木 典子さん
(右から)
 第四小学校(四小)は、市の南西部に位置し、校庭には、四小のシンボルである大きな欅の木が児童の成長を見守っています。
 ベルマーク活動は、各クラス一名の文化委員より構成された文化部を中心に、昨年度は16名で活動しました。
 文化部の活動は、ベルマークのほかに文化行事として、お菓子作りの講習会などを開催します。昨年度は健康体操ということで、専門の講師をお招きして、エアロビクスのように音楽にあわせて楽しく体を動かしたり、ボールを効果的に使ったストレッチ体操をご指導いただき大変好評でした。
 ベルマークは、年に3回、学期ごとに回収、集計、発送を行いました。世帯数380世帯ほどで昨年度の年間点数は47,000点余りでした。
 集計の仕方で工夫したことは、集計のみで何回も委員が集まらなくてすむようにしています。文化部だよりで回収日を知らせるとともに、ベルマーク袋を配布し、クラスごとに委員はベルマークを回収します。次に、集めたベルマークは委員が自宅に持ち帰り仕分けをします。卵パックなどを利用して、会社ナンバー別にマークを分けます。さらに点数ごとに分けて10枚ずつセロテープで短冊状に貼り、つなげます。このようにすることで、会社・点数・枚数をチェックしやすくなります。
 集計は、仕分けしたベルマークを持ち寄り、PTA室で土曜日の午前9時から全員で行います。回収協力に感謝の意味を込めてベルマーク袋に「ありがとう」の判を押し、次回の回収に備えます。これで集計作業は午前中にすべて終わります。
 この方法ですと、仕事を持っている方でも自宅で都合のよい時間に自分のペースで仕分けができますし、家族に手伝ってもらえ、何より児童にベルマークの意義を啓発できるという特典まで付きます。
 四小では、昨年から「使用済みインクカートリッジの回収」を始めました。9月よりPTA室内に箱を設置、回収を始めました。設置より3ヶ月たった12月に確認してみますと、箱の中にインクカートリッジが山積みとなって入っているのには驚きました。
  私たちが思っていた以上にこんなにもたくさんの協力が得られたのはどうしてなのかと考えてみました。昨年回収協力のお願いをした時に、回収された個数に応じてベルマーク点数が付与されることと、メーカーが回収する目的が、「捨ててしまえばゴミとなってしまうものを回収分別して、リサイクル資源にすること」にあり、環境保護のためであることを伝えました。回収に協力することは、ベルマーク運動のボランティア運動と環境保護のためのリサイクル運動という、二つの社会貢献につながっていくすばらしいシステムであると訴えました。これに多くの方が共感して下さったのではないかと思います。さらにわざわざ職場からも集めてご協力くださったお陰と、委員一同、心から感謝した次第です。 昨年度はベルマークの広報活動についても少し取り組んでみました。
文化部だよりでベルマーク運動のはじまり、仕組み、意義、そして友愛援助についても紹介しました。3学期にもう一度、よく集まるものを中心にお知らせしました。特に3年生のリコーダーの購入が、昨年度、文化部の本格的活動前であったことを反省して、3学期のうちに 新3年生へ向けて 協力の呼びかけをしました。
 こうした広報活動も、ベルマーク担当の大切な役割ですので、今後もつづけていきたいと考えます。
 一年間、ベルマーク担当として活動して、人と人とのつながり、心の温かさを感じる有意義な一年を過ごすことができました。これからも、誇りを持って、ベルマーク運動に協力させていただきたいと思います。
=6月6日、アミューたちかわ 小ホールで


6月7日(水)渋谷


渋谷区立西原小学校
田村 百代さん
秋田 美智子さん
工藤 正美さん
(右から)
 西原小学校は昭和3年創立、近くには玉川上水の緑道があり、渋谷区内でも静かな環境に恵まれた住宅街にあります。また住宅街にある事から、今年も540名と区内で一番の児童数をかかえています。
 ベルマーク活動は1963年より加入し、PTA活動として実施しています。各クラスから1名「ベルマーク係」を選び、毎月第3水曜日を『ベルマークの日』とし、18名が学校の会議室に、年7回集まりました。作業時間は9時30分から12時までの2時間30分をメドに取り組みました。17年度は年間テーマを「見つけよう!ちいさな宝さがしベルマーク!」としました。昨年度は目標に「ウォータークーラー購入」をかかげ、がんばりました。また友愛援助活動に参加し、1万点を寄付することができました。

学校で行っている活動を順を追って説明させていただきます★
@ベルマークの日の1週間前に担当者が『ベルマークだより』を作成・配布します。『ベルマークだより』では、前回の回収結果やベルマークの切り取り方、新規協賛会社のお知らせ、近年より回収を始めたインクカートリッジについても回収を呼びかけています。
A家庭で集めたベルマークは、子どもたちが『ベルマークの日』までに各クラスの回収箱に入れます。
B各担当者が回収箱を引き取り、会議室に集まります。
C各担当者が切りそろえ、卵パック・プリンカップを使い、自分でわかりやすいように仕分け、分類します。
D中央の机に置いてある各協賛会社の番号パックに集めます。ご経験のある方はご存知かと思いますが、ここが一番つらい作業で、紙が手についたり、点数が複雑だったり、量が多かったりと、皆さんどの箱を選ぶかの探り合いです。
E各番号を集計し、財団に郵送します。児童からの回収袋には、「ありがとう!」の気持ちをこめて、スタンプを押し、その日のうちに各家庭に戻します。回収袋は「ベルマーク保管袋」としても活用していただいています。
 ベルマーク回収の特徴として、3年前よりスタンプラリー方式を取り入れ、回収袋を一人一人に配布するようにしました。枚数にこだわらず0枚でも回収袋を提出してくれるよう呼びかけた結果、子どもたちがベルマーク活動に関心を持つことができ、回収点数を増やすことができました。子どもたちに達成感を感じてもらえるように、学年末には『ベルマーク 見つけ名人賞』の感謝状をそえて、一人一人に、先生を通して返すようにしました。回収箱を玄関横に設置、来校された地域の方々に協力していただいています。地域設置箱として『ケアコミュニティ・せせらぎ』に置いて、住民の方々にもご協力いただいています。
 成果としましては、目標としていました『ウォータークーラー』を購入することができました!子どもたちも、一台増えたことにより、「遊んだ後すぐに飲める!」と喜んでいます。
 1年間を振り返り、学期初めは作業工程をよく把握しておらず、はかどらないこともございましたが、切りそろえたものが風で飛ばされないように、窓もあけずにモクモクと作業したことも今となってはよい思い出です。18名みんなが和気あいあいと活動できましたことは、大変有意義なことでした。今年度も10万点を目標に、無理なく、根気よく、ベルマーク活動を続け、子どもたちに役立つものを、そして、友愛援助事業を通して『世界への子どもの援助』など、よりよい活動を続けて行きたいと思います。
=6月7日、東京都児童会館 ホールで


6月8日(木)川崎


川崎市立御幸小学校
垣谷 江里子さん
坂神 ひとみさん
星 ひろ子さん
(右から)
 御幸小学校は、創立133年を迎えた川崎市で最も古い小学校の一つです。学区内は、住宅やマンション、商業施設やオフィスの混じった町並みですが、江戸時代には、多摩川の氾濫原という地味を生かし、一面に、梅干用の実を取るための梅林が広がっていたそうです。
 学校名の「御幸」も、明治17年に天皇が梅を見物に行幸されたということに因み、明治23年につけられた当時の地域名…御幸村に由来しています。
 この春、御幸小の歴史で初めての出来事がありました。隣接する学区の市立河原町小学校との統合です。河原町小はかつて、市内の小学校で最大の人数の児童が通っていた時代もあり、大規模校でしたが、学区内の団地の高齢化などにより、児童数が100名程に減ってしまい、市内初の統合の対象になりました。
 児童環境委員会の保護者も、増えたクラスの分のベルマーク収集用の缶を準備するなど、お祝い気分で活動に取り組んでいます。
 「児童が回収に参加する」という今年度からの新たな試みを盛り込みながら紹介します。
 回収日程は、年に6回を予定しています。回収日の1週間前に、担任の先生にベルマーク専用の封筒を渡し、児童に配布してもらいます。児童は、家庭にあるベルマークを中に入れ、学校で各クラスにおいてある専用の缶に入れておきます。
 回収日の朝、環境委員会の5、6年生の児童がクラスを回り、封筒を回収します。封筒は、児童環境委員会の保護者が、PTA会議室で、各学年の引き出しに分けてベルマークを取り出しておきます。
 空になった封筒は、後日委員会の時間に、環境委員会の児童が「ありがとう」という回収確認スタンプを押し、次の回収日の1週間前に、環境委員会の児童が、職員室内の各クラス別の配布物の棚に入れておきます。
 環境委員会は、児童の意見により、今年度発足した委員会です。本校では、校舎の老朽化や、統合による児童の増加のため、来年度は校舎の建て替えが予定されていますが、委員会の子どもたちは、現在の校内の設備を使う限りは、自分たちの努力で少しでもよい状態に保とうと、下級生の育てる草花の水遣りや、ベルマーク運動を通じての環境改善を目指す!と意気込んでおります。
 学年分ごとになったベルマークを整理するのは、各学年委員の保護者です。委員のメンバー数人の都合に合わせて日程を決め、1、2カ月に1回位、2時間程度PTA会議室で作業します。
 会社別、点数別に集計し、専用封筒に入れるのを、本校では「集中整理」と呼び、7月、11月、2月の土曜日の午前中に行っています。担当するのは、当番の保護者で、1回に20人くらい参加しています。集計計算は1度でなく、別の人が確認をするようにしていますが、大体1時間位で、終了しています。
 本校は、1961年11月に参加、以来、44年間余で、401万9767点のマークを収集し、ベルマーク教育助成財団より感謝状をいただきました。
 購入品の中で存在感を放っているのは、平成15年度に、PTAが購入代金の半額を補足して購入した和太鼓です。毎年3月に行われる「巣立ちの会」では、卒業する6年生が太鼓を演奏するのが恒例となっています。
 昨年度中に収集したベルマークの点数は、51,344点、整理や集計に関わった委員やお当番の保護者の数は、延べで200人以上に上ります。キャンペーンをすれば、さらに多くの点数が集まり、効率的に行えば、もっと短い時間で終えられる作業かもしれませんが、私たちは、決められたスケジュールがなく、たとえわずかな時間でも、多くの人が集い楽しく関わっていける点を生かして活動に取り組んでおります。昨年度末には、無理のないペースで集めたベルマーク預金で、一輪車5台を購入しました。
 今年度から活動に取り組んだ子どもたちも、「ベルマークを集めて○○を買おう!」という発想にとどまらず、いずれ、学校と家庭、地域との連携に気付くのではないかと思います。ベルマーク運動が、協賛会社と協力会社のご賛同あってこそ成り立っていることを理解し、社会の流れに目を向けるきっかけになっていくことを期待しております。
 保護者も、子供たちの学校設備品を充実させながら、購入品の代金の一部が、国内外の援助活動に役立てられていることを、折にふれ思いおこしながら活動していきたいと思っております。
=6月8日、川崎市産業振興会館 ホールで


6月9日(金)熊谷


埼玉県本庄市立本庄東小学校
大井田 圭子さん
佐々木喜代子さん
及川 伸子さん
両角佳代子さん
(右から)
1.学校
  ベルマーク体験発表をさせていただきます。
  本庄市立本庄東小学校、学年委員会の両角です。よろしくお願い致します。本庄東小のある本庄市は、中山道の宿場町として栄え、歴史と伝統のある町です。今年1月に児玉町と合併し、新「本庄市」となりました。
  本庄東小は、本庄市の中心部、本庄駅から徒歩10分の場所にあり、児童数は千人近く、県北部では1番の大規模校です。明治6年に創立され133年の歴史があります。
2.教育目標
  教育目標は、「明るく健康な子」・「進んで学習する子」・「仲よく協力する子」をかかげています。
  では、本庄東小のベルマーク運動の取り組みを、順を追ってお話しします。ベルマーク運動には、昭和41年から40年間参加しており、もうすぐ累計400万点に届くところです。年度初めには、啓発活動として、先生から児童にベルマークの意義を説明し、協力の呼びかけをしています。
3.ベルマーク便り
  東小PTAの中に、各クラスから2・3名選出された、約70名の学年委員会という組織があります。この学年委員会の中の、ベルマークを担当する25名の理事が中心となって、ベルマーク活動の企画・運営・ベルマーク便りの発行をしています。各家庭には、ベルマーク便りで、集める際の注意や、前年度と変わった事などをお知らせします。
4.各クラスの回収箱
  次に、ベルマークの集め方についてお話しします。
普段は、家庭で集めたベルマークを、各クラスと職員室、計30個の回収箱に入れてもらいます。この回収箱は、空き箱を利用して、学年委員会の理事が手作りしたものです。
5.カートリッジの回収箱
  パソコンで使うインクカートリッジの回収箱は、事務室の前にあります。保護者の皆さんが、学校に寄った時に入れてもらったり、学校で使用したカートリッジも随時入れています。
6.ベルク回収箱
  また、東小学校区の食品中心のスーパー・ドラックストア・コンビニ・ホームセンター・公民館など、11ヶ所に回収箱を置かせていただいています。そして春に1回、学区内の全家庭に回覧板の形で、店舗の回収箱への協力を呼びかけています。店舗に設置している回収箱は、学年委員会の理事が、1学期に2回位回収しています。食品中心のスーパーが1番多く集まっているようです。
7、東っ子バザー
  本庄東小には、児童がとても喜ぶベルマークの集め方があります。年に1回、秋に行われる「東っ子バザー」という学校行事で、1年間の7割はこの1日で集まります。
8.東っ子バザー
  このバザーは、本・カード・ぬいぐるみなど、家庭で使わなくなった物を持ち寄り、児童がクラスごとにお店の看板を作って、呼び込みをします。この時に、ベルマークを1ベル・2ベルと呼んで、お金の代わりにして品物と交換し合うのです。
9、東っ子バザー
  そのため、新学年になる春から秋にかけて、1人30枚から40枚のベルマークを、各家庭で集めておきます。売る役と買う役を交代しながら、どのクラスのお店にも自由に行って買うことが出来ます。また、学年の枠を超えて交流できるので、児童は毎年楽しみにしているようです。
10、児童のベルマーク整理
  次に、各クラスや地域の店舗・東っ子バザーで集まったベルマークの整理についてお話しします。まず初めに、6年生全員に協力してもらって、前年度に枚数が多かった6社と、その他の会社を分類しました。
11、整理用パック
  体育館で、5・6人を1グループに分けて、ベルマークが見やすい白い大きな紙、分別用のこのようなパックを渡します。このパックには、ベルマーク番号と会社名を書いた色画用紙を貼っておきました。
12、ビニール袋
  分類が終わったら、各会社ごとにこのような大きなビニール袋に入れておきます。1時間という限られた時間で、作業の手順を説明して、6社をすべて分類することができました。6年生の理解力と、手際の良さに感心しました。
13、ベルマーク整理
  次に、学年委員会の理事と、一般の保護者の方が参加して、ベルマーク整理をしました。まず、ベルマーク番号を10単位に分けて、1から10、11から20などのように、仕分けをしてから、1社ごとに分けました。そして、各会社ごとの枚数の集計・用紙の記入・袋詰め・郵送までを、1日半で終了しました。この整理は、とても細かくて単調な作業ですが、時には会話を楽しみながら、和やかに進められました。
14、ベルマークで買った品物
  2学期までの集計分で、カラー竹馬24組・竹馬収納ラック・ライトドッジボール9個を買うことができました。3学期にもう一度、クラスの回収箱への協力を呼びかけたところ、1万6千点になりました。17年度1年間の合計は、11万7千点でした。埼玉県内19位の実績でした。毎年ベルマークの点数を利用して買う物は、児童の要望にこたえて決めています。16年度はボール66個、15年度は一輪車7台とボール15個を買うことができ、児童は、大変喜んで使っています。
  最後に、今後の課題をお話ししたいと思います。
  まず、脱退した会社のベルマークが全体の1割強もあることです。これをすべて捨てることになりますが、それを分別する手間がかかってきます。ベルマーク便りで、何度も脱退した会社をお知らせしていますが、まだまだ減らないのが現状です。
15、インクカートリッジ
  また、インクカートリッジは1つで5点、大きいトナーカートリッジは1つで50点なので、たくさん集めることができれば、点数が大きく変わってくると思います。今後は、カートリッジを、より多く回収する方法を検討していく予定です。
16、ベルマーク委員会
  17年度までは、学年委員会という形で、保護者が中心となってベルマーク活動を支えてきました。今後は、児童全員がベルマーク活動に今以上に関心を持ったり、活動の中心になってほしいという提案のもとに、今年度から5・6年生のベルマーク委員会が誕生しました。これからは、ベルマーク委員会の児童と共に、学校全体でベルマーク活動に積極的に取り組み、ベルマークをたくさん集めていきたいと思います。また児童1人1人に、物を大切にする心や、みんなで協力する心が育ってくれることを願っています。
  ベルマークは、とても小さいものであったり、形も様々なので、見逃したり、切り忘れたりということもあります。でも、捨ててしまえばゴミになってしまうものが、児童に喜んで使ってもらえる品物になるのですから、やりがいはあると思います。
  これからも「無理なく・無駄なく・根気良く」を心がけながら、ベルマーク活動を続けていきたいと思います。
  皆さんでこの1年、ベルマーク活動がより活発に、学校全体が盛り上がるように頑張りましょう。
=6月9日、熊谷市立文化センター 文化会館で


6月13日(火)東陽町


東京都江東区立明治小学校
阿部 香織さん
丸山 典子さん
星野 ゆかりさん
小笠原 香有(ゆか)さん
(右から)
 私は、江東区立明治小学校PTA児童部の部長を務めております阿部と申します。同じく、児童部で副部長の、丸山さん、星野さん、小笠原さんです。本日は、明治小学校におけるベルマーク活動の内容を、担当である私たちPTA児童部が発表させて頂きます。
  まず、私たちの明治小学校について、簡単に紹介させて頂きます。明治小学校は江東区深川という、江戸時代からの古い寺院に囲まれた、静かな住宅街の中にあります。最寄りの東西線門前仲町駅の近くには、有名な富岡八幡宮や深川不動尊があり、とても下町情緒にあふれた環境といえます。明治小学校は、江東区の中で最も古い小学校の一つで、今年で開校134周年を迎えました。また、本校は昨年度に引き続き、江東区で最も児童数の多い小学校となり今年度の在校児童数は、現在746名、学級数は6学年で21学級です。
  明治小学校の教育目標は、
・めあてをもって
・いつも素直に元気よく
・じぶんらしく取り組む子
  この言葉は、のびやかで、何事にも積極的に取り組もうと活気に溢れている、明治小学校の校風をよく現していると思います。
さて、本題である私たちの行っている活動についてお話させて頂きます。
  明治小学校のPTA活動は、毎年選出されるPTA学級委員により主に構成され、
とても活発に行われています。全学年・各クラスから9名ずつのクラス委員、他にも高学年はさらに本部役員、6年生からは卒業対策委員を選出いたしますので、ほとんどの保護者が子供一人につき6年間で1回から2回の委員経験をすることになります。
  私たち児童部も、各クラスから2名ずつ選出された全42名の委員で構成され、そしてその最もメインの仕事となるベルマーク収集活動に、年間を通して取り組んでおります。明治小学校のベルマーク収集日は、5月から2ヶ月おきに年に5回あります。収集日の約5日前までに、担任の先生から児童たちへこのような収集袋を配布して頂き、収集日の朝までに、家庭で集めたベルマークを各教室に設置された回収袋に入れてもらいます。
  収集日当日、朝9:15に児童部委員は42名全員学校のPTA会議室に集合します。ここで委員は、6つの大きなテーブルに学年別に着席して、全家庭から集められたベルマークの集計を一斉に行います。9:20、1校時終了のチャイムを聞き、各教室へ設置されたベルマーク回収袋を取りに行きます。
  そして、学年毎にテーブルで、全番号に分けられる分類BOXにベルマークを番号別に仕分けしていきます。この分類BOXは6学年分用意されています。回収したベルマーク収集袋には領収スタンプを押します。6学年それぞれ、ベルマークを番号別に分け終えた後、今度はそれを大きめの番号別トレイに全て集めます。ここから、学年別に決められた担当番号の集計作業に入ります。担当番号は不公平にならないよう考慮して振り分けてありますが、早く終わった学年は、まだ終わらない学年を手伝うなど協力し合います。1回の収集日に集まるベルマークは、最近では平均して1万8千点前後ですが、私たち児童部は、この作業工程により毎回約2時間で全てのベルマークを集計し終えることが出来ます。委員の解散は、大体11:15分。送付書の記入は解散後正副部長のみで行い、正午までには最寄りの郵便局から毎回発送しております。
  昨年度からは、使用済みカートリッジの収集もベルマークと併せて行っており、キヤノン・エプソンともに、年に1回まとめてメーカーへ回収を依頼しています。作業中の2時間は、同じ学年のお母さん同士で行いますので、どのテーブルも楽しいおしゃべりに花が咲き、和やかな雰囲気となっております。また、年に5回の収集日が予め年度始めに決まっているので、仕事を持つお母さん方にも、都合がつけやすいと好評です。他にも、このようなベルマークBOXを常時学校昇降口に設置しており、卒業生や地域の方には、収集日を問わずにご協力を頂いております。
  このように、より効率よく参加しやすい方法を試行錯誤しながら、明治小学校ではベルマーク活動を発足以来45年間続けることが出来ています。累計点数も720万点を超え、これまでに数々の教育設備品を購入させて頂きました。
  最後に、今後の課題としては、このベルマーク運動という優れた活動の趣旨や目的を、PTAだけではなく、子供たちにももっと理解して関心を持ってもらえるようPRしていけたらと思います。また、学校内だけにとどまらず、地域の方々にも役に立つような品を購入して寄付するなど、今まで以上に学校とPTAと地域の方々との交流が深まるような、有意義なベルマーク活動を目指していきたいと思っております。
=6月13日、東京都江東区文化センターで


6月14日(水)藤沢


清泉小学校
石井 洋子 さん(ベルマーク委員代表)
石川 まゆみさん(ベルマーク委員)
大澤 尚子 さん(   同   )
倉田 由美子さん(   同   )
高井 久美 さん(   同   )
(右から)
 清泉小学校は、昭和22年に創立された、聖心侍女修道会を母体とするカトリックの学校です。鎌倉駅から徒歩15分の緑深い住宅地にあり、近くには鎌倉宮、背後に頼朝の墓所などがある、歴史と美しい環境の中に包まれています。「神の御前に清く正しく愛深く」をモットーに、共に学び、成長し、一日一日を感謝の心で生きる姿勢を持った子供の育成を目指しています。

  PTA活動は、学校の教育目標達成の為に協力し、学校と家庭が連携する場として、「いずみ会」が進めています。ベルマークは「いずみ会」の活動のひとつとして、ベルマーク委員に選ばれた母親と、4年生以上の各クラスから選ばれたベルマーク係の児童が中心になって取り組んでいます。

  私たちの学校は、ベルマーク運動が始まった昭和35年から参加していますが、現在では子どもたちも熱心にマークを集め、また匿名で学校に郵送してくださる方もいらっしゃり、活動が根づいて参りました。昭和50年1月に100万点を全国27校目として達成し、平成16年1月には700万点を達成いたしました。これまでに購入した主なものは、昭和50年にグランドピアノ、61年に屋外テント3張り、平成5年にソーラー時計と天体投影機、そして最近では保健室用の空気清浄機などです。子どもたちの豊かな学校生活のために必要な様々な教育設備を整えていくことができております。

  ベルマーク活動は、まず4月初めに担任の先生から児童にベルマークの一覧表とマークを回収する際のチェック表を配っていただきます。私たちの学校では、ベルマークの他にも身近にできる小さなボランティアとして、古切手を集めたり、お弁当のおかずを我慢してその代金分を募金したりしていますので、子供たちには、ベルマークの収集も自然な形で浸透しているようです。

  家庭で集められたベルマークは、各クラスの係の児童に提出されます。2週間に一度、児童委員会のある日に、4,5,6年生のベルマーク係の児童が集まり、低学年の分も一緒に、分類集計し易いように形や大きさを揃える作業をします。

  母親たちのベルマーク委員は、2年生から6年生までの30人の母親で構成されており、卒業まで一貫して一人が1から2社のマークを担当していきます。このことは、作業が効率化し、間違いを少なくすることに役立っています。全体での仕分け作業は、学期毎に数回、午前10時から11時半位まで学校で行います。和気あいあいとした雰囲気の中で、お互いの親睦をはかる場にもなっています。

  仕分けが終わると、各自が担当するマークを集めて持ちかえります。全体の集計は10月と2月に行いますので、その時期までに各自、家で時間のある時にマークを計算し、袋に記入して、集計日に学校に持ち寄ります。私たちは、ベルマーク運動を、あくまでも子どもたち主体で考えておりますので、母親はその活動を後ろで支えるという気持ちで行っています。

  集めた点数が自分達の学校の設備拡充のためばかりでなく、へき地の学校や途上国の子供たち、あるいは災害でお困りの地域の子どもたちのお役にも立てるということは、子どもたちや私たちの大きな喜びとなっています。子どもたちが、身近にあるマーク一つを集めることによって、社会の一員としての自覚を深め、日本や世界に目を向けて行くことができればと願っています。
=6月14日、藤沢市民会館で


6月15日(木)川越


埼玉県川越市南古谷小学校
峠  順子さん(学年委員)
泉  照代さん(   同  )
近澤千鶴子さん(  同  )
大河内純子さん(学年委員長)
小山 昌美さん(学年副委員長)
吉澤 照枝さん(学年委員)
(右から)
 南古谷小学校はJR川越線南古谷駅から徒歩10分ほど南に位置し、明治6年に創設された、130有余年の歴史ある学校です。児童、教職員、地域、PTAが一体となった教育活動を行っています。

  まず、私たちのベルマーク運動の取り組みをご紹介いたします。17年度は学年委員24人で担当しました。ベルマーク運動には1986年6月に参加、20年間の送付回数は56回になります。昨年1年間で10万7261点を集めることが出来ました。これは10月に行われたバザーと地域の方々の協力によるものです。
  近年購入した主なものとして冷水機などがあります。私たちは、各教室に加湿器を置くことを目標とし、新たな取り組みとして、近隣のスーパーや公民館にもベルマーク収集箱を設置させて頂きました。収集箱はひと目でベルマークとわかるように、透明なプラスチック製で出来ており、「かわいいカエル」のキャラクターのシールを貼りました。また、箱の横や店内の掲示板に、「ベルマーク便り」を貼って頂き、さりげなくPRができました。このPR作戦が功を奏し、買い物にきた方々が入れてくださるようになり、昨年7月から9ヶ月で 約9260点分のベルマークが集まっています。これもひとえにお店の方や、地域の方々のご協力の賜物と感謝しています。
  回収、集計は、毎月学年委員4名ずつで行い、年3から4回送付しています。

  地域の方々に年2回、「ベルマーク便り」を回覧板と一緒に配り、各家庭には年5〜6回「ベルマークのお知らせ」を配布しました。「ベルマーク便り」には、カエルのキャラクターを登場させ、子供から大人までひと目でベルマークと理解し、興味をひくように心がけました。また集まったベルマークの合計点数や、購入予定の品物についても報告し、日頃の協力への感謝の気持ちも盛り込みます。このように便りやお知らせを通して運動に対する一層の理解と関心、収集数のアップに努めています。また2年生の保護者を対象に、トヤマ楽器のリコーダーの購入時、添付されている21点分のベルマークの回収協力もお願いしました。
  このカエルのキャラクターは、今年度の委員会の方々を中心に、名前の募集をかけさせていただいております。今後ますますの活躍が期待されます。

収集方法について、昨年の7月の具体例をご紹介いたします。
・7月13日 私たち委員の子供の前日の連絡帳に「7月14日 明日はベルマークの日です。ベルマークを持ってきましょう」と、書いていただくように担任の先生に依頼します。7月14日の連絡帳に「ベルマーク」と書かれていたら成功です。
・7月15〜16日 委員の子供が各教室に設置してあるベル箱からベルマーク袋の束を持ち帰ります。または学年委員が学校まで取りに行きます。
・7月16〜18日 各自、家で仕分け作業をします。作業終了後、学校で協賛会社別の引き出しに入れます。
・7月19日 学年委員全員で集計作業を行いました。この時、職員室前のベル箱のベルマークやインクカートリッジも忘れずに集計します。点数ごとに分け、収集表に記入し、発送。
 
  最後に今年の購入目標である加湿器は来年度以降のお買い物になりそうですが、目標達成の日まで一枚も無駄にしないで大切に集めたいと思います。
=6月15日、川越市民会館で


6月15日(木)前橋


前橋市立岩神小学校
河野 由果さん
新井 美子さん
(右から)
 岩神小学校は、昭和28年に創立されました。周辺には利根川が流れ、木々の緑に囲まれ、市民の憩いの場となっている敷島公園や、赤城山が噴火し流れ着いたと言う大変大きな石が奉られ、通称「飛石稲荷」として親しまれている岩神稲荷神社などがあります。
  児童数459名の岩神小は、「なかよしタイム」での異学年交流、獣医さんの指導による動物ふれあい教室、岩神デイサービスへの訪問などで豊かな心の育成を図っています。
  岩神小は、昭和59年からベルマーク運動に参加し、平成14年にはベルマークが200万点達成し財団から感謝状を頂きました。
  ベルマーク活動は、各クラス1名、計15名のPTAの厚生委員会が中心です。 新年度に全児童数のベルマーク回収袋を作ります。回収袋は担任の先生から、月1回の集金日に合わせて児童に配って頂き、集金と一緒に回収袋を集めます。収集された回収袋は厚生委員の子供が自宅に持ち帰り、クラス分のベルマークの仕分け作業を翌月の集金日前までに行います。
  学期末(7月・12月・3月)ごとに全クラスの厚生委員が集まり、ベルマークの総集計をし、ベルマーク財団に発送します。
  ベルマーク活動で工夫した点は、   
@ 児童1名に1枚ずつのベルマーク回収袋を準備することで、全家庭に協力
をして貰えるようにしています。
A 学期末の作業に来られない委員や遅れて来る委員は、当日の作業開始時間までに自分の集計したベルマークを教頭先生に届けて貰うようにしました。そのことにより定時に作業を始めることができます。
B 17年度において学期末の総集計では、各委員の意見を考慮し、午後1時から始めました。このことにより、ほとんどの委員の参加のもと開始することができました。
C 各自がベルマークの保管に使っている独自のベル袋とは、整理袋や脱退して不用になった袋を利用しており、混合や紛失する事がなく保管できます。
D 年2回、4月と3月にベルマーク通信を発行しています。
  ベルマーク預金での購入品は、平成14年度に、岩神小学校開校50周年を迎え、児童図書150冊を購入しました。その他に、一輪車、ドッジボール、CDラジカセ、教育用カラーテレビ、体育館用ストーブがあります。
  昨年度、先生方と話し合い購入した物は、各クラスに1台、計16台パナソニックの電動鉛筆削り器と、サンヨーのラジカセ7台です。
  今後の課題としては、年2回のベルマーク通信について、パソコンでの入力だけでなく手書きやマンガなどを取り入れ、子供たちにも読みやすく興味を引くような内容への検討を考えています。また、脱退した会社や新しい協賛会社などの情報をその都度お知らせして、家族みんなでベルマーク活動を行い、子供たちの教育に役立てると同時に「へき地等資金」への寄付に繋げていきたいと思います。
  最後に、これからも私たち岩神小学校は、無理なく・無駄なく・根気よく「捨ててしまえばただのゴミ、集めれば1点が1円になる」をモットーに活いきたいと思います。
=6月15日、県民会館 会議室で


6月16日(金)宇都宮

真岡市立真岡西小学校
高橋 喜子さん
山口 初代さん
望月 有光子さん
(右から)
 真岡市は、大手企業の工業団地等があり、転勤による全国各地からの転入者や、外国からの居住者が多い街です。
  真岡西小学校の学区内には、社宅が多く、年々児童数が増え、現在では約1200名の県内一の大規模校となっています。
  PTA活動には6つの委員会があります。昨年度から新たにあんぜん委員会を、今年度は地域交流委員会を設けて、子供たちの学校生活をサポートしています。
   真岡西小は昨年で創立30周年を迎えました。ベルマーク運動は1977年から参加し、今までの累計は272万点になっています。 年間合計点数が最高の年は10万点を超えていますが、平均しますと約8万9千点です。人数が多いわりには、いまひとつ伸び悩んでいる状況かと思います。
  ベルマーク活動は、厚生委員会が中心になって行っています。回収日は、毎月1回のお弁当の次の日が回収日になっています。子供たちはそれぞれ封筒やビニール袋等に入れてベルマークを持参し、クラスにある回収箱に入れます。回収箱に入れられたベルマークは、まず児童のベルマーク委員会の手によって一つに集められます。約月1回の委員会の日に、受け持ちのクラスの回収箱を持って集まり、会社の番号別に仕分けします。
  ベルマーク整理は、各学年PTAの行事として、保護者が授業参観の前などに集まり、学年ごとに整理をします。まず、厚生委員が整理の仕方を説明し、番号別、点数別に分類します。点数別の場合は自分の受け持った番号の小計を出していただきます。番号別の仕分けには、牛乳パックの空き箱で作った仕分け箱を(仕分け箱は衣装ケース2箱にまとめて入れておき、作業時テーブルに並べます)、点数別では、カップラーメンの梱包用の受け皿を利用しています。 
  活動の最終作業は厚生委員全員で担当します。分類の済んでいないマークを仕分け、学年別整理時の小分けされたマークと小計表を会社別にまとめて、合計して発送します。
  次に、昨年度の活動について紹介します。
@ベルマークのH.Pで、「ベルマーク運動」のビデオを、財団が貸し出していることを知り、1年生の保護者のベルマーク整理時に視聴していただきました。視聴後アンケートで、『ベルマークの大切さや、全体の流れ、しくみについてよくわかった』『国内外の社会的福祉活動となっていることをはじめて知り驚いた』『世界も含め子供達のために協力したい、たくさん集めたい』というような意見がたくさん寄せられ、大変好評でした。
   A昨年は、創立30周年にあたり、6年前から貯めていた点数が50万点を超えました。記念品として、各学年にデジカメ1台計7台、各クラスに鉛筆削り1台計35台、職員室にシュレッダー1台を購入しました。これは、学校生活に詳しい先生方に希望の品のアンケートをとり、その中から購入品を決めました。
  Bベルマーク新聞の発行です。これはおととしから始まりましたが、昨年は発行回数を増やし、毎月1回、回収日の前に児童を通して各家庭に配布しました。「回収の呼びかけ」「マークの切り方」「ベルマーク商品の紹介等」と共に、「ベルマーク運動の内容」について8回に分けて説明しました。
  これまでの活動で感じたことは、意外にベルマーク運動の本当の姿はあまり知られていないということです。作業の細かさ、大変さが先行し、その向こう側にある大きな喜びを知らずにいることは、大変残念なことです。
   私たちも、学年別整理時にはあまり人が集まらず悩みの種でしたが、ビデオ視聴によって1年生保護者の方々に理解を得られたことは、大きな自信になりました。まず活動について理解してもらう、これもベルマークに携わる方たちの一つの役割ではないかと思います。ぜひみなさんもビデオをご利用なさってはいかがでしょうか。
=6月16日、県総合文化センターで


6月16日(金)八王子


東京都八王子市立第一小学校
高橋 幸子さん(PTAベルマーク委員会委員長)
豊田由起子さん(同副委員長)
矢崎 裕子さん(PTA事務局)
小島 英子さん(同)
長谷川康子さん(同)
(右から)
 八王子市立第一小学校は平成14年に創立130周年を迎えた、歴史と伝統の息づいている学校です。京王線、JR線の八王子駅から徒歩10分と交通の便が良く、学校近くには商店街や浅川があり、少し足を延ばせば自然あふれる小宮公園という恵まれた環境の中で、360名の子供たちが勉強やスポーツに励んでおります。「人間尊重の精神を基調に、個性豊かでたくましく生きる、心身ともに調和のとれた児童の育成」が教育目標で、「健康な子」「進んで学ぶ子」「心豊かな子」をスローガンに掲げています。
  ベルマーク委員会は各クラス1名の委員で構成されています。まず各学年集計日の一週間前に連絡網にて各家庭で集めたベルマークを持ってきてもらうことと、当日のお手伝いの呼びかけをします。ベルマーク委員は集計日前日に教室のベルマークを回収します。当日のお手伝いは常時各学年8〜10名で行っております。
  また、年に3回「ベルマークだより」を発行しています。内容は、目標点数、集計日、購入予定品、購入品、委員会の決定事項、ベルマークの目的や切りそろえ方などを時期に合わせて載せています。
  学年集計日当日は、イチゴパックなどの容器にメーカー番号別に分けて入れます。次にベルマークをカットしますが、少し余裕を持って大きめに切ります。そして、点数別に仕分けしたものを10枚1組にし、台紙にテープなどを使って張ります。ベルマークの印には大変小さなものもあるので、例えば台紙に一枚ずつホチキスでとめて並べ、それを最後にテープでとめたりしています。10枚1組にならないものは点数別に小袋に入れて、次回に活用します。
  全体集計は、各学年でまとめたものを一緒にし、メーカー別に点数を計算後、各メーカー専用袋に入れ、点数別の枚数、合計を記入して、ホチキスなどでしっかりとめます。以上が作業の流れです。
  最近では、町内会や商店など、地域の方々のご協力をお願いしています。平成16年9月よりスーパー及び文具店、郵便局計7カ所に9個の回収ボックスを常設していただき、平成17年7月より町会回覧板で「ベルマーク回収のお願い」をし、多数回収できるようになりました。
  このようにベルマーク運動は年々発展してきましたが、本校がベルマーク運動に初めて参加したのは1961年11月にさかのぼります。以来、ベルマークを76回財団へ送付し、点数は合計で約350万点となりました。最近では、体育教材としてバスケットボール、跳び箱、ハードルなど、子供たちの教育環境改善のため、各教室の電動鉛筆削り、ビデオデッキなどを購入することができました。また、ランチルームのカーテンも取り替えて、より明るい空間を整えられたと思います。
  最後になりますが、現在は注目されているインクカートリッジ、トナーカートリッジの回収を前向きに検討しています。今後は6万点を目標に、無理なく、無駄なく、根気よくをスローガンにして、学校、子供たちのために少しでもお役に立てたらと、私たちはこれからも日々活動に励んでいこうと思います。
=6月16日、八王子市学園都市センター・イベントホールで


6月17日(土)築地


東京都台東区立浅草小学校
佐藤 恵美子さん(ベルマーク委員)
森藤  薫 さん(   同   )
増田 智子 さん(   同   )
岩瀬 昌子 さん(   同   )
(右から)
 私達の浅草小学校は、銀座線・浅草線・東武線の浅草駅にほど近く、隅田川の水上バスの発着所や浅草寺、仲見世といった観光地に隣接した商業地域にあります。昨年8月24日にはつくばエクスプレスが開業しました。浅草寺への初詣に始まり、隅田川のお花見、三社祭、ほおづき市、花火大会、サンバカーニバル、時代祭、羽子板市など数々の行事を通じて季節感を味える、下町風情あふれる地域です。学校創立は明治6年で、今年133周年を迎えました。

  PTA活動では、合計24名のベルマーク委員を中心に収集活動を行っています。ベルマーク運動発足当初の昭和36年から参加しています。最近ベルマーク貯金で購入した物は、学校の周年行事にご協力するための物として、平成15年にレクチャーアンプ・チューナーユニット・ワイヤレスマイク・CDカセット6台があります。今後も、研究発表会等で使用するビジュアルプレゼンターなどを購入したいと思っております。

  収集日は毎月1回、原則として第1金曜日としています。各学年での仕分け作業用に、小さいカップにベルマーク番号を付けた物を用意し、そこへベルマークを入れていきます。各学年で仕分けたベルマークを、番号ごとに大きめのカップに全て集め、全体の作業を終了します。その後、管理担当の5年生の委員が、集められたベルマークを協賛会社ごとの整理袋に入れます。さらにそれを、ベルマーク番号ごとに8つの袋に分け、翌月の収集日まで保管します。

 次の収集日に、前月集めた袋を1年生から4年生までの委員が家に持ち帰り、10枚ごとにまとめます。ベルマーク点数の集計は9月と2月の年2回です。学級委員全員で、番号ごとに整理されているベルマークの点数を集計し袋へ記入して、財団へ送っています。

 ベルマーク便りも年間1〜2回発行しています。年度末には必ず発行し、1年間の協力に対しての感謝と、前期・後期の集計結果の報告をしています。また、集まったベルマークでどんな備品を購入したのか、あるいは浅草小学校のベルマークの会社年間ベスト10を発表するなど工夫しています。

 学校側は、ベルマーク収集がスムーズに行えるように、作業場所としてランチルームを毎月貸して下さっています。広々として机も大きく、多人数で作業するにもとても使いやすい場所です。地域との連携としては、昔からこの土地で商売を続けているご家庭が多くて、学校の歴史も古いため、児童の保護者が浅草小学校の卒業生という方も多くいます。この卒業生や、喫茶店などでもベルマークをためて下さっています。

 私たちもベルマーク収集の責任学年となってからまだ2ヵ月余りですが、ベルマーク収集の中心となり今まで以上に力を注ぎ、子供達に喜ばれ、学校にも役立つ物を購入していきたいと思っております。
=6月17日、東京都中央区の朝日新聞東京本社読者ホールで


6月20日(火)北千住


足立区立綾瀬小学校
金子 七重さん
宮内 亜紀さん
加藤 由美子さん
藤本 絵里さん
(右から)
 綾瀬小学校は、千代田線綾瀬駅から1〜2分と交通の便がよく、周辺には公園が多く東綾瀬公園の桜は見事です。
  学校創立44年目を迎え、950名という児童数は足立区内で1番のマンモス校です。
  PTAには4つの委員会があり、それぞれ工夫を凝らし活発な活動を行っております。ベルマーク運動は、学年学級委員会が全校に呼びかけて行っており、各クラスより1名ずつ、計25名の委員で構成されています。ベルマークは創立以来参加しており、昨年度は累計で600万点を達成し、財団より感謝状をいただきました。今年度も、地域にベルマーク箱を設置したり、自治会にベルマーク便りの回覧や掲示を依頼して、収集を呼びかけるなど工夫しています。
  ベルマーク袋は、年6回、25日前後を配布日と決め、各クラスの学級学年委員の子どもに、クラス分の袋を持たせます。それを担任の先生に依頼して児童に配布していただきます。翌月の1日を「ベルマークの日」として、この日までに集まったマークを、各家庭で袋に入れ、学校に持ってきてもらいます。各クラスで集まったベルマークは委員の子どもが自宅に持ち帰ります。それを、家でたまごパックや小さな箱などを利用して会社別に仕分けします。回収月の上旬に委員会を開き、全体集計をして発送します。
  その分の合計点数が出ると担当学年で相談して、工夫を凝らしたベルマーク便りを作成します。そのお知らせで、各家庭に合計点数を報告し、次回も協力いただけるように呼びかけを行っています。
  1年間の収集が終わった後、遊具、図書など、子どもたちの成長に役立つ備品が購入できるように、学校の担当の先生を交えて、品物の検討をします。
  購入した図書には、ベルマークの印をつけて、学校の図書室に寄贈し、各家庭で集めたベルマークが学校生活に生かされている、ということを、子どもたちにもわかりやすいようにしています。
  綾瀬小が多くのベルマークを収集できるのは、44年間ものあいだ、途切れることなく活動が続けられ、地域のみなさんにもベルマーク運動が浸透し、理解されているおかげだと実感し、感謝しています。また、委員のみなさんも、毎年多くの方が入れ替わるにもかかわらず一人ひとりが真剣に、そして積極的に取り組んでくださっています。今後とも、委員一同が協力して活動していきたいと思います。
=6月20日、シアター1010 ギャラリーで


6月20日(火)小田原


小田原市富士見小学校
大谷みどりさん
松本ふみ子さん
(右から)
 創立20周年を迎えた小田原で一番新しい学校です。児童数811人。「赤く咲く花」を育てよう、をスローガンに掲げています。「あ」は、挨拶ができる、「か」は、片付けができる、「く」は、車に気をつける、「さく」は、さん、くん、をつけて名前を呼ぶことができる、「は」は、話を聞くことができる、「な」は、仲良く遊び、学習することができる――です。
  PTAの委員会は5つあり、委員会ごとにいくつかの係り仕事があります。ベルマークは厚生委員会の担当で、係り仕事の方たちと毎月13人ほどがPTA室で活動していますが、狭いのが難点です。
  毎年10万点を目指していますが、目標には届きません。昨年度から資源節減のため、各家庭に配布していたベルマーク回収袋を廃止して、家庭の古封筒を使ってもらうことにしました。点数減が予想されましたが、特に問題はありませんでした。
  作業は毎月1回、午前9時から2時間。当日、各クラスの廊下へだしておいてもらった回収箱を集めて、全員が適量を手元にとって会社番号別、点数別に仕分けし、10枚ごとにテープで貼ります。作業はそれぞれやり易い方法で行いますが、声を掛け合い互いのマークを合わせながら整理していくと、手元にマークがたまらずに作業できるようです。
  集計・発送は、昨年は12月と2月の2回行いましたが、1回の量が多く大変だったので9月ごろにも発送した方が、という反省がでました。また、毎月の作業もかなりの量が残ってしまい、家庭に持ち帰っているのが現状です。回収されるマークのカットも事前にお願いしてある通りではなくて整理しにくいのですが、これは作業に関わってみて初めてわかることなので、ボランティアを募るなどして出来るだけ多くの人に関わってもらえば改善されると思います。
  インクカートリッジの回収にも力を入れ、手作りのカラフルなボックスを職員室前に設置しました。
  昨年は新しい試みとして、5・6年生からなるボランティア委員会が中心になって収集競争をしました。楽しく集めることと、意識付けの意味で子どもたち自ら考案したのです。さらに活動を身近に感じて欲しいと考え、PTAのみに回覧していたベルマーク新聞を子どもたちにも読む機会を持ってもらうなどしました。
  ベル預金では昨年度、大玉と学校の腕章を買いました。腕章は先生や学校評議委員につけてもらい、登下校時のパトロールなどに役立っています。大玉は先日、3年生のふれあい活動で使われ、保護者にもベルマーク運動をより身近に感じられたと思います。今年度は子どもたちが運動を盛り上げてくれたこともあり、各クラスで使うボールを購入する予定です。
=6月20日、小田原市中央公民館で


6月27日(火)高崎


高崎市立倉賀野小学校
久保田まり子さん(平成17年度環境委員長)
武井貴代美さん(平成18年度環境委員長)
萩原 廣子さん(平成18年度環境副委員長)
(右から)
 倉賀野小学校のある高崎市倉賀野町は、高崎市の東南に位置し、南に烏川が流れ、中央に旧中仙道、北にはJR高崎線が走っています。古くから交通の要衝として発達してきました。烏川には江戸時代から「倉賀野河岸」と呼ばれた水運基地が発達し、そこから年貢米をはじめこの地方の特産物が中央に輸送され、江戸からは塩・海産物をはじめ諸々の雑貨が運ばれて来たといわれます。そうした交通の発達により、近年は街の周辺にたくさんの工場が目立ちましたが、時代とともに新興住宅地やマンションなどが建てられ、高崎市や首都圏のベッドタウンともなってきました。
  倉賀野小学校はその倉賀野町のほぼ中央にあり、明治6年開校、創立130年以上の歴史と伝統のある学校です。現在、児童数629人。教育目標を「豊かな人間性と健康な体を持ち生活をきり拓く実践力のある子どもの育成」と定め、児童、教職員、PTA、そして地域がみな一緒になって、有意義な学校というコミュニティを作って活動をしています。
  PTA組織には各学年委員会と5つの専門委員会があり、ベルマーク活動はその中の環境委員会が中心になって取り組んできました。私たちは毎月1回のペースでベルマークの回収を行っております。最初にベルマークだよりを発行して、次のベルマーク回収日や環境委員会のトピックスなどをPTAに広報するところから毎月の活動がはじまります。
  ベルマークだよりの配布と同時に、牛乳パックと紙コップを上手に使って作られた回収箱が各クラスに配られます。児童たちが家から持ってきたベルマークがベルマーク番号ごとに分けられてこの回収箱に集まるのです。「毎月10日はベルマークの日」のスローガンのもと、当日は放送で呼び掛け、クラスごとに回収されたベルマークが会議室に集まります。また、地域の協力店、スーパーフレッセイさんなどからも回収され、ベルマークの整理が始まります。集まったベルマークは環境委員が整理をするのですが、時間が足りないこともあり、集計は各自自宅に持ち帰り、行っています。
  活動の支えになっているのは、いままでの環境委員がちゃんとやってきた実績や伝統だと思います。もうひとつの支えは活動の成果として備品がもらえることでしょう。最近いただいたのは一輪車です。以前はオルガンやピアノのような楽器類、水槽やサッカーボール、加湿器などその時代にほしくなったものをベルマークを使って買えました。このように改めてベルマークで買えたものを挙げると、やっぱりベルマークをやっていて良かったという感じが心に沸いてきます。ここで過去5年間の収集実績を紹介しますと、2001年度から2005年度までの5年間、連続で群馬県内ベスト20に入ることができました。
  ベルマーク活動の支え、大切なメリットは、みんなでおしゃべりしながら活動することから感じる時代や伝統のつながり、地域や家庭、学校とのつながり、そして多くの活動を一緒に行った人と人とのつながりで、それが大切なメリットとなって活動を支えてきたと思います。今回発表の機会をいただいたことで、活動を改めて振り返ることができ、活動の記録や成果をまとめることができました。その中で収集点数の低落傾向にも気づくことができました。もしかしたら、ベルマークの神様が落ち込んできた倉賀野小学校の活動に対して、励ましの声をかけてくれた機会のようにも感じました。この発表の機会を最大限に利用させていただき、今後のベルマーク活動の活性化につなげたいと思います。
=6月27日、高崎市の高崎シティギャラリー・コアホールで


6月29日(木)日立

日立市立助川小学校
直井恵美子さん
沼田 真子さん
遠藤めぐみさん
相良ひろみさん
鈴木 博美さん
(右から)
 私たちの学校は豊かな環境に恵まれた日立の文教地区にあります。明治6年7月27日に創立され、創立133年という歴史の古い、とても伝統のある小学校です。助川海防城という史跡の跡に建てられ、近くには昔の様子をしのぶことができる城址公園などがあります。今年の4月にビオトープが完成し、池には、メダカやドジョウが放流され、生活科や理科の学習、環境教育に力を入れています。昭和13年には児童数4241名を数え、当時県内で最も規模の大きな学校でしたが、次第に児童数が減少し、平成18年度は440名で、各学年2クラスの児童が楽しく学習や運動に取り組んでおります。
  ベルマーク整理は、平成13年度までは、学年委員会が担当していましたが、平成14年度よりベルマーク委員会ができ、今年度は、各学年1名ずつの6名を中心として、本年度より導入されましたボランティア委員さんとともに活動しています。ベルマーク運動への参加は1962年からです。
平成9年度には400万点を達成しました。年々児童数が減っているため、毎年5〜7万点くらいとなっています。
  それでは、私たちの学校で行っている活動を順を追って説明させていただきます。
  今年度より、ベルマーク整理は、学校公開日にあわせ、5月から2月までの6回の日にちを決め、ボランティア委員さんやお手伝いできるPTAの皆さんとともに、ベルマーク委員を中心に行っています。年度の初めにベルマーク委員で月ごとの担当をきめ、担当の人がお便りを作成し、ベルマーク収集日の1週間から10日前に、担当の先生から児童に配っていただくようお願いします。
  ベルマーク整理日に担当が各担任の机からベルマーク袋の入った缶を回収して、作業をするPTA室へ運びます。エプソン・キヤノンの使用済みインクカートリッジは昇降口に回収箱を設置します。
  初めに、袋から出したベルマークを、会社別に、番号のついたパックに分けていれます。全部終わったら、1人1つずつパックを取ってきて今度は点数別にわけます。次にセロテープで点数ごとに10枚の束にしていきます。この時あとで点検がしやすいよう考えて束にしておきます。
  ここまでの作業が終わったら点数計算をしていきます。B6判の点数別集計を貼った封筒に束にした分を入れ、枚数を記入します。束にならなかった端数は1つの袋に入れ、翌月に持ち越します。終わらなかった分は、ベルマーク委員が持ち帰り月末までに終わらせて、点検・集計日までにPTA室へ戻しておきます。発送は、9月と3月の2回です。点数・枚数の集計表をもとに、ベルマーク送り状に記入し発送します。以上が私たちの学校の収集、整理方法です。
  次に、設備品の購入についてですが数年前からは、掃除機、逆上がり君、リングポールセットなどの実用的な物を毎年購入しています。
  ベルマーク整理は、以前まで、人数確保に苦戦していましたが、今年度よりボランティア委員制度が導入されたことで、多くのボランティアの方々が参加してくださいました。第1回・第2回目のベルマーク整理は、70人ものボランティア委員の方にお手伝いを頂き、スムーズに進めることができました。参加して頂くことによりベルマークの付いている商品や切り方、束の仕方がわかり、より関心を持って頂けたのではないかと思います。
  以前よりベルマークのついた商品が少なくなっているので、今後は、買ってきた商品についているベルマークを見落とさずに集めてもらうよう呼びかけ、ベルマーク収集に力をいれたいと思っています。また、地域の皆様にもご協力頂けるよう交流センターやスーパーに回収箱を設置したいと思います。
  多くのベルマークを集め、学校や児童たちに実用的かつ充実したものを購入したいと思っています。
=6月29日、日立シビックセンターで


6月30日(金)水戸

ひたちなか市立那珂湊第一小学校
稲野辺純子さん
大越 正章さん
(右から)
 私たちの学校は、ひたちなか市の東側、那珂川の河口付近、太平洋を一望できる高台の風光明媚(めいび)な場所にあります。学校の歴史は古く、創立133年と歴史があります。校庭には、江戸時代の学校、文武館の石碑が立っております。学級数は17学級、児童数は495名です。子どもたちはこのすばらしい環境のもと、元気に活動をしております。
  PTAの専門委員会は学年学級・広報・文化教養・保健・生活指導の5つから成り、ベルマーク活動は、学年・学級委員会が担当しております。また、もうひとつのボランティア活動として、保健委員会がプルタブを回収し、車椅子を寄贈する活動もおこなっております。
  ベルマーク活動について具体的にご説明いたします。
毎月1日に、児童を通して、各家庭から袋に入れられたベルマークが回収されます。福祉委員会の児童が月2回のペースで仕分け作業をします。まずクラスごとに給食の牛乳パックとイチゴの箱で作った仕分け箱に番号ごとに入れます。クラスから持ち寄った仕分け箱から大きなプラスチックの仕分け箱に入れます。児童たちでベルマーク収集表を作成し、目標に向けてがんばっています。
  ここからは保護者の活動です。本校では、保護者全員参加ということで活動に取り組んでいます。
各学年4〜6名いる学年学級委員が、各学年、年2回の活動日を決め、活動の中心となって動きます。6学年ありますので、年間12回の活動日が設けられることになります。この年12回あるベルマーク活動日うちで、一人1回約2時間の作業をしております。参加希望日のアンケートをとり、都合のつきやすい日に参加できるように呼びかけております。活動時間は、保護者の都合がつきやすいように午前・午後のさまざまな時間を考えました。さらに、平日こられない方のために、夏休みの土曜日にも作業日を設けたところ多数の方に参加していただけました。さらに今年度は、学校公開日や授業参観などの学校行事のある日に活動日を設けるなど、より参加しやすい形に活動日を設けるなどの工夫をしています。
  空き教室を改造して、ベルマーク室を作りました。教室とは別棟なので、作業中も子どもたちの授業に気を使わなくてすみます。
  児童の福祉委員会が仕分けしたプラスチックの箱の中から多いものを中心に作業をします。
  はさみで切って大きさをそろえ、テープやホッチキスで10ずつまとめます。10ずつまとまったものは、点数表に記入し、ビニール袋に入れます。このビニール袋を別の仕分け箱に入れます。キヤノンやエプソンのインクカートリッジは、箱がいっぱいになったときに発送します。ベルマーク財団へは、年1〜2回集計したものを送ります。この集計作業は、26名の学年・学級委員が約1時間半をかけて行います。
  作業終了後は、約15分のティータイムを設け、お茶とお菓子をほおばりながら楽しい親睦の時間を過ごしていただいております。
  また、地域の方々にも協力をお願いしております。
  プルタブ回収事業と一緒に郵便局や駅などの公共機関、大型店舗、個人商店など23ヶ所に置かせていただいております。回収は、近くに住む児童が行います。この活動により、児童の地域への参加や地域へのベルマーク活動の広がりが見られます。
  保護者への啓発活動として、お手紙を年に数回、全家庭に発行いたします。
内容は、ベルマーク一覧表・ベルマーク参加脱退企業のお知らせ・ベルマーク作業日の申込書・活動報告のお知らせなどです。意外に知られていないのが、物品購入金額の1割が国内外の教育援助支援に役立てられているということです。このようなこともお手紙を通して、連絡しております。
  昨年度、茨城県内の小学校では、1番多くのベルマークを集めることができました。
これにより、DVDビデオプレーヤー、CDプレーヤー18台、せいろセット2基を購入することができました。CDプレーヤーは全クラスに配布され、秋のこどもまつりでは、ふかし芋を児童全員に食べさせてあげることができました。
  児童の委員会活動をフォローする形でのPTA全員参加の活動が功を奏したのではないかと思われます。
  また、ベルマークと同時回収のプルタブについては、ひたちなか市と大洗町に1台ずつ車椅子を寄贈することができました。
  このような小さなことの積み上げから子どもたちや保護者のボランティア参加の意識を高めることができるのではないでしょうか。
「マークを集めるだけで始まるボランティアがある。」ベルマーク活動の趣旨をきちんと理解して、これからも活動に取り組んでいきたいと思います。
=6月30日、茨城県立県民文化センター 小ホールで