小郡小は130年を超える伝統があり、平成17年に小郡町と山口市が合併して山口市立小郡小になりました。児童数538人、21クラス、世帯数は402です。
校区は県中央部にあり、交通の要として発展。「貴婦人」の名で親しまれているSLの発着地でも知られ、酒を愛した放浪詩人「種田山頭火」が愛した町です。近年では「JRAウィンズ小郡」もでき、県内外からのお客さんが増え、山口流通の拠点として、発展が期待されています。
小郡小PTAは、温(思いやりのある子)、強(がんばりぬく子)、活(進んで学ぶ子)をモットーに、学校・地域と連携して子どもたちの健全育成を図るために、取り組んでいます。ベルマーク活動は施設部の取り組みです。
平成17年度の施設部は14人で構成、全員がベルマークは初めてでした。仕事を持っている部員も活動を続けられるように、仕分け作業は年6回、点数計算は担当番号を自宅に持ち帰ることにして、できるだけ学校に出てくる回数を少なくしました。
小郡小には児童の委員会活動があり、福祉委員会が毎月末にベルマーク袋を回収し、番号別に仕分けします。この回収袋は、毎年春に福祉委員会の児童がかわいいイラストを描いて作成し、毎月の回収後もかわいいハンコを押してくれます。委員会活動は通常、月1回ですが、福祉委員は週に1回仕分け作業をしてくれています。おかげでPTAの作業がとても助かっています。
ベルマーク活動を通して、子どもたちのリサイクルやボランティアに対する意識が深まり、マークを集めると、自分たちに役立つものが買えるということが収集しようという意識を高めているようです。
預金で一昨年は体育館の改築のためフロアシート21枚、鉄棒8台を購入し、昨年度は電動鉛筆削り器を全教室分の22台購入できました。学校説備品を購入するたびに、その10%分がへき地校などの援助資金として活用されていることもベルマーク活動に参加したことで知ることができました。
昨年度の集票ベスト5は@キューピーA日清食品B日本水産(冷凍食品)C味の素(スープ)Dアサヒ飲料です。活動に参加することで「こんな商品にも付いているんだ」と、発見することが日々増えてきました。エプソン、キャノンの使用済みインクカートリッジが扱われるようになり、1個5点と計算もしやすくもっと回収に力を入れたいと考えています。
1961年にベルマークに参加して44年の昨年4月に累計点数400万点を達成しました。活動を途絶えさすことなく、PTAの皆さんや子どもたちが、それぞれ創意工夫して積み重ねてきた結果だと思います。
回収から仕分け、点数計算、発送と地道な作業でしたが、終わって見ると結果が数字で表れ、大きな充実感を味わうことができました。また、子どもたちや社会に貢献でき、ベルマーク活動を身近に感じることができました。
=5月23日、山口市のセントコア山口で(スライドショーを使って発表)
地元テレビ局が特集放映
山口市に本社があるtysテレビ山口が6月13日、ベルマーク運動の現状を取り上げた企画ニュース「誕生して46年 ベルマークは今」を放映しました。
月〜金曜の夕方に生放送しているワイドニュース「スーパー編集局」の特集です。山口県内のニュースや天気情報など35分番組のうち約8分間で、ベルマークの歴史や仕組みの説明、5月23日の山口市での説明会の様子、体験発表校の小郡小児童のマーク回収・仕分け作業風景、財団職員へのインタビューをわかりやすく、まとめたものです。
新聞社やテレビ局が、説明会の様子や、へき地校での理科実験教室などを報道することはあっても、今回のように特集で取り上げるのは、珍しいことです。
企画、取材を担当したのは、報道制作部アナウンサーの古川恵子さん。お子さんの小学校の学級委員になり、ベルマークに取り組んでいることと、4月から参加枠が公民館にも広がったことなどから、特集で取り上げようと、思い立ったそうです。担当デスクに相談すると、デスクのお子さんの小学校が、昨年度の県内集票ランキングの上位に入っていることもあって、「GOサイン」が出たと、いいます。
参加校や担当者への呼びかけとPRは、財団でもできますが、一般の方たちにベルマーク運動を理解してもらい、活動を広げるには、テレビや新聞などマスコミが大きな力になります。テレビ山口の特集に感謝するとともに、財団からマスコミにもっと積極的な働きかけをする必要があると、思いました。 |
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