田川小学校は大正14年(1925年)に開校し、昨年80周年を迎えた学校です。平成14年度に校舎の全面改修を終え、木造で木の香とぬくもりに囲まれ、校舎には四季折々の花があふれた、環境にとても恵まれた学校です。場所は松本駅西側500メートルにあり、国道19号線に面する町中の学校ですが、児童数は270名と松本市では3番目に少ない小学校でもあります。児童数は年々減少しており、現在各学年2クラスという状態です。
ベルマーク活動は昭和37年から取り組み、45年目になりますが、児童数とともに集票点数も年々減少しています。ベルマーク活動はPTAの5つの委員会の中の施設厚生委員会が担当していますが、何とか多くのベルマークを集めようといろいろと画策してきました。
@ 平成11年度からはベルマーク週間を年2回設け、その期間にベルマーク
を提出してもらいましたA平成14年度からは毎月集金日に手持ちの封筒にベルマークを入れて提出してもらいましたB平成15年度からはベルマーク袋を作成し、毎月集金袋と一緒に配布、提出してもらっていますC平成16年度からインクカートリッジの回収を始めました。これをきっかけにしてベルマークの集票点数が伸びています。インクカートリッジの回収では全国4位になりました。
(1) インクカートリッジの回収は、学校側と相談し、児童昇降口に回収箱
を置き、児童を通して入れてもらうようにしました(2)また、学校に隣接してショッピングエリアが出来ましたので、回収箱を置かせてもらうよう交渉した結果、既設の回収箱から週1回交代で回収に行かさせていただいています(3)次に地域に回覧して「使用済みインクカートリッジ」がベルマークの対象になることを地域の方にお知らせしました。PTAの方もお買い物のついでに入れることが出来、便利になりました(4)中学生の保護者から資源回収のときにベルマークを一緒に集めてほしいという提案があったので、お願い文の中に「ベルマークも集めます」と入れてみると、意外と地域にも集めている方がいることが分かりました(5)申し出のあった保護者の職場にも回収箱を置かせてもらっています。
ベルマークで購入したものは、まずホッピングとホッピングスタンド。休み時間には順番待ちになります。紙芝居舞台は地域交流やお話の会に活躍しています。プールの時間にはプール浮島が大人気です。スポーツタイマーは体育やクラブの時間にゲームのタイムや点数のカウントに使われています。いずれも児童の教育活動、環境教育、地域とのふれあいなどに活躍しています。
田川小のモットーは無理をしないことです。働くお母さんが増えている中で、無理なことは省いていこうという方針です。継続できる方法で、出来るだけお金をかけないで、長く続けられる方法を見つけることだと思います。また、子供の力を借りています。ベルマーク袋を運ぶ、カートリッジを運ぶ、クラスのベルマークを集め、整理する。そのことで子供たちが意識付けられ、子供たちが自主的にベルマークを探してくれます。子供と一緒にリサイクルについて考える機会にもなりました。さらに、地域の力を借りる。自分たちだけでがんばらないことと、子供たちのために何かしたいという地域の思いが合致し、地域の大きな力が得られました。このことでより地域との交流も深められたと思います。そして収集を習慣にすることです。
私もすでに子供が卒業し、地域の一員になりましたが、田川の子供たちに何かしたいという気持ちから、これからもベルマークを集めたいと思っています。
=6月29日、松本市駅前会館大会議室で
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