体験報告



中部



5月16日(火)岐阜


岐阜県大垣市北小学校
羽田義慎人さん
山田  毅さん
山岡 明美さん
大石みどりさん
佐藤 容子さん
(右から)
 仕分けの一部を子どもにお願いし、整理・集計作業は3年生の全保護者と全学年、全学級に5人ずつの学級委員が順番にあたっています。全ての保護者がベル作業を一度は経験するので、ベル意識も高まると考えていますが、反面、役員全員が毎年入れ替わるため、作業に慣れたところで交代という問題点もあり、試行錯誤を繰り返している状態です。
  子どもに一部を仕分けてもらうようにしたのは昨年度からです。マークの多い16社を仕分けできる箱を3年生以上の各学年の活動室に置き、いつでもマークを持ってきて入れてもらうようにしました。子どもたちにマークを学校へ持っていく役目だけでなく、ベルマークをより身近に感じてもらうことが、親の負担軽減以上に大切なことだと思ったからです。
  私たちは子どもたちが遊び感覚で仕分けてくれる、と期待していましたが、子どもたちは面倒だと感じているようです。また、常に活動室に箱があることでそれまで毎月15日と決めていたベルマークの日を意識しなくなり、ベルへの関心も薄れたようです。仕分け箱の定着には時間がかかると思いますが、みんなでアイデアを出し合い、仕分け箱の継続とともに、毎月15日のベルの日を復活させていこうかな、と考えています。1・2年生のマークは児童のJRC委員が仕分けてくれ、大変助かっています。
  インクカートリッジの回収も始め、少しずつ浸透しています。実現には至っていませんが、「ベル預金での買い物を子どもたちの選ばせてはどうか」「3年生の児童と保護者が一緒に作業する時間を持てないか」などの意見もあります。
  今回の発表をしたことでこれまで漠然としていた問題点や見直した方がいいことが明確になりました。保護者や子どもたちによりわかりやすいベル活動になるよう、知恵を出し合い、前進していきたいと思います。
=5月16日、岐阜市文化センター


5月17日(水)四日市


三重県四日市市常磐小学校
野村 志津恵さん
佐藤 綾乃さん
斉木 真澄さん
古河  歩さん
(右から)
 昨年12月に創立130周年を迎えた学校です。繁華街に近く、生活の便もいいので新しいマンションが建ち、数年後には児童数900人を超えるマンモス校になるのでは、といわれており、昨年から「個が生きる、共に生きる」を教育スローガンに掲げています。
  ベルマーク活動の中心になっているのは、子どもたちのベルマーク委員とPTA厚生部です。月初めの1週間をベル週間にしていますが、収集用の箱は各クラスにいつも置いてあるので、期間以外にもマークを入れることができます。集まったマークはベルマーク委員たちが委員会の始まる前に全学年、全クラスのマークを集めて、委員会の時間中に切りそろえてくれます。
  インクカートリッジの回収箱は職員室前の廊下に置いてあり、子どもたちが自分でエプソン、キヤノンに分けて入れてくれています。インクカートリッジは作業の手間がかからず、点数も高いので、ぜひ集められてはいかがでしょうか。
  PTA厚生部が担当する仕分け作業は年に4、5回。それぞれ2時間ほど行いますが、おしゃべりしながら、和気合いあい。あっという間です。古くなった回収箱を新しく作り変えました。その際、従来の箱が10番刻みになっていることで仕分けに結構手間取っている様子でしたので5番刻みにしてみました。ベルマーク委員の子供たちも「番号が分かりやすくなった」と喜んでくれています。
=5月17日、四日市市文化会館


5月18日(木)名古屋【1】

トヨタボランティアセンター グループ長
鈴木 盈宏(みつひろ)さん
 ボランティアが出来るって、幸せですよ。ボランティアのきっかけは、何でもいいのです。「おもしろそうだから」「友だちに誘われたから」「自分を試したい」……。「いやいや、やった」っていうのもあるでしょう。やってみて、結果がよければ続ければいいのです。報酬や見返りを期待するものではありません。
  1995年1月17日早朝に起きた阪神淡路大震災。トヨタ自動車も会社として救援金を出すなどし、私たちも現地へ向かい1ヵ月ほど復旧作業などのお手伝いしましたが、「社員みんなの気持ちを贈るできることはないか」と思いついたのが、ベルマークでした。
  「被災した子どもたちに、ベルマークで学用品を贈ろう」。キャンペーンに応えて、各地の工場などから社内便で、たちまち52万点ものベルマークが届きました。
  でも、それからが大変。仕分け・集計の作業です。社員からボランティアを募り、仕事が終わってから黙々と取り組みました。なかなか進みません。しかし、社員みんなの心であるマークを、1枚、1点たりとも無駄にしたくありません。
  仕事が忙しく、最後には女性社員2人と私の3人だけとなりました。夜遅く、最後の1枚を終えたとき、みんな涙ぐんだのを憶えています。感激は続きます。兵庫県社会福祉協議会を通して被災した学校に贈ったことに対する生徒たちからの礼状です。ある中学校の校長先生は、生徒たちと再会した時の最初の言葉は「お前たち、生きとったか」だったそうです。そんな中から立ち上がろうとする生徒たちからの手紙は、感謝の気持ちに満ちていました。
  やるときは確かにしんどい。でも、その苦労が大きければ大きいほど、やり終えた時の喜びは大きい。ベルマーク活動は地味です。手話通訳などのように、直接「ありがとう」の言葉が返ってくるものではありません。収集はボランティア活動の原点みたいなものではないかと思います。
  2001年9月11日の米国同時多発テロでも、社員から1日だけの緊急募金をしました。1254万円。わずか1日で、ですよ。みんなの思いがこんなにも大きくなる。それが、ボランティア活動なのです。
  阪神淡路大震災では、こんな経験もしました。現地で私と2人の女子高校生とで街頭募金をしたのです。女子高生は髪の毛を赤く染め、服装なども「これが高校生だろうか」と思うものでした。案の定、彼女たちは道行く人をただ見ているだけです。
  そこへ、ひとりのおばあさんが近づき、彼女たちの募金箱に1万円札を入れて、2人にこう声を掛けたのです。「よろしく、お願いしますね」。
しばらくして、気がつくと2人は大声をあげていました。「みなさん、ご協力をお願いします」。2人とも、涙をぼろぼろ流しながら……。
  2人とは、その後もメールや電話でやりとりしています。「ボランティアで人生が変わりました」。2人の言葉です。ひとりは英語の先生、もうひとりは福祉の道を選びました。
  出会い、感動、発見。ボランティア活動からは、素晴らしいことが得られます。そのためには、健康で、円満で、ゆとりがなくてはいけません。
  ボランティアが出来るって、幸せですね。
=5月18日、朝日新聞名古屋本社朝日ホール


5月19日(金)静岡


静岡市千代田東小学校
勝又 千里さん
渡辺 晃子さん
深津 弥生さん
佐塚 美樹さん
川口あゆみさん
鈴木 祐子さん
(右から)
 静岡市郊外の児童数686人の学校です。私たちベルマーク委員会は20人。援助者として40人の保護者と、児童会掲示委員会の子どもたちがお手伝いしてくれています。年6回の仕分け・集計に合わせてマークを集め、昨年度は県内ベスト12位の収集点数を記録、参加以来32年間の累計も500万点を達成できました。
  力を入れているのが、インクカートリッジとトナーの回収です。PTA懇談会で保護者にカートリッジやトナーの現物を見てもらうことから始めましたが、「どこにマークがついているの?」「エプソン、キヤノン以外は?」の質問や疑問もあり、定着するには少し時間がかかりました。また、カートリッジはベル袋には大きいのでビニール袋に入れて持ってきてもらうことや、トナーは児童には大きすぎるので保護者に参観日などに持ってきてもらうようにしました。
  いろんな呼びかけやお願いをしました。@暑中見舞い・年賀はがきの時期に「インクカートリッジが空になったら学校へ」の呼びかけA保護者の勤め先での回収B知り合いの会社からの回収Cインクの取り扱い販売店からの回収――などです。販売店からの回収では、6店舗の協力を得て、月1度回収する、1学年で1店舗担当する、委員1人につき3回の回収、などとしています。
  ベル預金での買い物も、引継いだ計画とは別に「児童の声」も反映させたいと考え、児童の掲示委員会に話し合ってもらって声を集めました。その結果、「サッカーボール」となり、先生のいない休み時間でもけがをせずに遊べるように、ライトサッカーボールを購入、児童に大変喜ばれました。
  年6回の仕分け・集計作業にカートリッジの回収が増えましたので、作業の回収は減らし、カートリッジの回収は続ける効率のよい活動をしていきたい、と考えています。新しいことに取り組むには、勇気と決断力を要しますが、子どもたちの笑顔を見られるようにがんばりたいと思います。
=5月19日、静岡市のGRANSHIP


5月30日(火)津


伊勢市厚生小学校
中嶋 幸代さん
中村 文香さん
高林 牧子さん
南  美樹さん
(右から)
 伊勢神宮の街・伊勢市の中心部にある学校。市内ではいま、第65回式年遷宮のお木曳きでにぎわっています。かつて2000人を超えた児童数は428人にまで減少しましたが、ベル活動は地域のみなさんの協力も得て3年前には累計900万点を達成、これを励みに1000万点を目指しており、昨年度も21万点を集めることができました。
  毎週火曜日にベル袋を配り、翌日、子どもたちがマークを持参すると、自分で各クラスにある仕分け箱へ。仕分け箱は収集量の多い15社の番号の引き出しと、その他のマークを入れる引き出しからなります。集まると、児童会のベルマーク委員たちが、私たちの作業する視聴覚室へ持ってきて、番号別の大きな空き缶に移してくれます。
  あとは私たち1年生の保護者が担当する福祉委員会の仕事。毎月1回の作業日に担当クラスの保護者が、5枚か、10枚ずつホチキスやテープでまとめて集計し、各学期末に発送します。委員も作業も1年生の保護者みんなでベルマーク作業を担当することで、これから始まるPTA活動を知ってもらい、学校における子どもたちの様子も見てもらえると思います。仕事を持つ方も多いので欠席者に「宿題」をお願いすることもあります。
  校区内の22カ所にマーク回収箱を置き、うち9カ所にはインクカートリッジの回収箱も置かせてもらっており、回覧板で地域のみなさんに協力をお願いしています。児童のベル委員たちもポスターを作って校内に掲示してくれています。
  ベルマークを集めるには一人ひとり意識が大切です。意識がなければただのゴミです。「捨てないで!よく見りゃついてるベルマーク!」をモットーに活動を続けていきます。
=5月30日、津市の三重県総合文化センター内生涯学習センター大研修室で


5月31日(水)岡崎


岡崎市福岡小学校
加藤 美和さん
磯谷 由佳さん
(右から)
 本校のベルマーク活動は、児童会の福祉委員会とPTAの生活環境委員会が協力して取り組んでいます。毎月第4月曜日に各担任の先生から配られたベル袋にマークを入れて、月初めに子どもが持参します。各教室には給食の牛乳パックを使った会社ごとのマーク入れが置いてあり、子どもたちが仕分けして入れてくれます。
  一昨年からインクカートリッジの回収箱を職員室の廊下に置いてあります。1個5点は大きく、1学期でいっぱいになり、電話をかけるだけですぐ取りに来てもらえるので助かります。
  教室に集まったマークは隔週に開かれる児童委員会の時間に学級の福祉委員たちが持ち寄ります。牛乳パックのマークがさらにここで同じ会社ごとに集められ、PTAのお母さん方が使うプラスチックのボールに入れられます。
  ボールの中のマークを毎月末に、PTA生活環境委員が学校で卵の容器などを使いながら、楽しいおしゃべりの中で集計します。10時から始めますが、マークが多いときはお昼を過ぎてしまうこともあります。集計済みのマークは毎学期末に担当の先生がベル財団へ送ってくださいます。1回3万点前後、年間10万点ぐらいになります。
  年度末に全校の子どもたちの希望をとり、ベル預金で買い物をします。ウサギ小屋を建てたり、放課時間の子どもたちに一番人気がある一輪車を購入してきました。昨年から部活動のユニホームを目標にしています。
  これからの課題は、回収箱を学区に設置して多くの方にベルマークを寄せていただくことです。
=5月31日、岡崎市福祉会館・3階研修室301号で


6月1日(木)豊橋


豊橋市新川小学校
内田 昌宏さん
伊藤 利依さん
亀井 典子さん
大野 晴子さん
(右から)
 豊橋駅から徒歩20分ほどの市中心部にある学校です。消防署や裁判所、さらに税務署・法務局・ハローワークなどの入った合同庁舎など公的機関が多く、近年は区画整理によってマンションなども増えていますが、児童数は293人と最多時の8分の1ほどになってしまいました。でも、7年前に新築された多機能校舎は太陽光発電システムがあり「エコスクール」のモデル校。校内の廊下と教室の壁は可動式で広いオープンスペースを作り出し、子どもたちは伸びのび学校生活を送っています。
  ベルマークもPTAや地域の応援、それに授業の一環として組み入れられた5年生のボランティア活動、という三位一体の取り組みで大変活発です。回収は子どもたちが家庭から持ち寄るのと、校区内に設置した回収箱、それに校区の資源回収で集まるマークです。
  月1回、子どもたちがマークを袋に入れて登校すると、5年生が集めて袋に「はなまる」などの謝礼印を押し、マークを会社別に仕分けてくれます。作業の方法はいろいろ工夫しているようです。ベル袋も子どもらが使用済みの集金袋を再利用して作ってくれました。校区内11カ所の回収箱に集まったマークも子どもたちが仕分けてくれます。
  あとは私たちPTA事業部の仕事。毎月集計してベル財団へ送り、お礼と報告を兼ねた「ベルマークだより」を配ります。インクカートリッジの回収箱も、学校の職員室前と新川校区市民館に置いてあり、資源回収でも集めています。
  活動の反省点やこれからの課題としては、地域に大変協力してもらいながら感謝の気持ちが伝えられていないこと、マークは大きく切るようお願いしているが定着していないこと、作業場が手狭であること――などです。1枚では数点でしかないマークが多くの協力で数万点になる、それが自分たちの使うものになり、その一部が援助となる、という小さなボランティアの一歩は子どもたちに貴重な体験です。これからも感謝の気持ちを忘れず、保護者や地域のみなさんに理解と協力をしていただけるよう努力します。
=6月1日、豊橋市市民文化会館・第4会議室で


6月2日(金)浜松


浜松市和田小学校
丹野 維久子さん
渥美 八重子さん
 創立から133年になる伝統校です。卒業生には世界で初めてブラウン管に「イ」の字を映し出すことに成功し、「テレビの父」と呼ばれる高柳健次郎氏がいます。学校行事は運動会や音楽会の他にも、ドッジボール大会、リレー大会、マラソン大会など数多く、そのたびに多数の保護者が応援にかけつける学校活動への関心がとても高い学校です。
  PTA組織は5つの事業部からなり、ベルマーク活動は学級代表部の主な仕事になります。学級代表部は25人。ベルマークの集計は、とてもスムーズにできるようになっています。
  まず、役員に道具が配られます。クラス人数分のベルマーク袋、集計票、集計用ビニール袋、スタンプ、スタンプ台、それらを入れる巾着袋です。各クラスにはベル袋回収用のカゴがあります。
  毎月1日にベル袋を配り、10日に回収して、自分のクラスのベルマークを自宅で集計します。まず、会社別に分け、点数ごとに集計用紙に記入しますが、点数と枚数を見間違えることがないように赤と黒のペンを使います。記入が終わったマークは集計用ビニール袋に入れ、全社が終われば自宅での作業は終了です。
  全体の集計は2ヶ月に1回、学校で行います。机にメーカー分のカゴを並べ、集計袋を番号順に入れておきます。そのカゴに各役員が自分のクラスのマークをビニール袋ごと入れ、集計用紙も横に置いていきます。全員が全ての会社を入れ終わったら、一斉に集計を始め、各クラスの集計用紙を元に、全クラスのベルマーク枚数と点数を合算します。この際、実際のベルマークの再確認はしないので、自宅での集計と学校での点数の合算が間違いないようにしてもらうことが必要です。
  学校での集計は1時間から1時間半です。集計用ビニール袋はクラス名と会社番号が書いてあるので何回も使えます。
  ベル活動の案内は毎年5月にプリントを全保護者に配布。年度途中の変更などもプリントでお知らせします。学区内の商店にもマーク回収箱を置いています。
  ベル預金では一輪車や和太鼓を購入してきました。一輪車は低学年の子に人気で昼休みなどに懸命に練習する姿が見られます。昨年、和太鼓部ができ、音楽会で大活躍しました。
  昨年度の集票点数は13万5041点で、静岡県で10位になることができました。これからもベル活動を続けていくために無理の無いように、協力をお願いしていきたいと思っています。
=6月2日、アクトシティ浜松・コングレスセンター 41会議室で


6月13日(火)富山


富山市堀川小学校
片山 直子さん
大橋まゆみさん
田中 智子さん
(右から)
 ことし創立133周年を迎えます。1929年から始まった教育研究発表会は77回を重ね、全国からたくさんの参観者に子どもたちの学習の様子を公開しています。富山大の教育実践校として次代の教員養成も担っており、子どもたちは「自主創造」を校訓に自分たちの環境を自ら整え、学習も粘り強く取り組んでいます。
  ベルマークは子どもたちのベルマーク委員会と私たちPTA厚生委員会が中心になり、PTA家庭から集めるとともに、地域からも資源回収やスーパー、地区センターなどに収集箱を置いて集めています。
  5、6年生の児童で構成するベルマーク委員会は、毎月15日の「ベルマークの日」、各クラスのベル箱に入ったマークを1ヵ所に集め、ベル袋に「ありがとう」の印を押したりするほか、多くのマークを集めるため年間の目標点数を決めて取り組んでいます。
  目標達成のために、クラス対抗で枚数を競う「全校ベルマーク運動会」を企画したり、「今月はこのマークを集めよう」とマークの種類を絞って集める「ベルマーク月間」を設けています。また、ベルマーククイズや劇を演じたりもします。
  昨年度はベルマーク運動会を2回行いましたが、クラス対抗とあって先生と子どもたちが一丸となって競い合いますので、その月の収集量は多く、私たち厚生委員会の2時間の作業では全部整理できないほどでした。
 インクカートリッジの集計や箱詰めも、ベル委員の子どもたちと一緒にやっていますが、子どもたちのスピードには驚きました。小さなマークに比べて作業がダイナミックで子どもたちは充実感を味わっているようです。マークの収集には子どもたちの呼びかけが一番です。子どもたちのパワーをどう引き出すかが、点数を増やす鍵のように思えます。
  私たち厚生委員会の整理・集計は毎月1回、午前10時から2時間。年度初めに都合の悪い曜日などを聞いて、年間の委員会開催予定を組み、開催日の数日前に電話連絡網でお知らせもしています。作業の間には10分間ほどのコーヒータイムを設けて、作業の効率アップを図っています。出席できなかった人には1社分のマークと集計票を袋に入れて宿題の形でお願いしています。
  2年がかりのベル預金で一昨年度、大型ヒーターを購入しました。卒業式に間に合わせようとがんばった結果、寒い体育館を暖めることができ好評でした。今年度も2年がかりでスポットライトの購入を目指しており、あと4万点を早く集めて秋の音楽会に間に合わせたいと考えています。有力だった協賛企業の脱退や児童数の減少で成果をあげることが難しくなってきましたが、多くの点数を集めるにはインクカートリッジの回収が重点事項になったように感じており、各家庭、地域に呼びかけていこうと考えています。
=6月13日、富山市の富山国際会議場で


6月13日(火)新潟


新潟市立南中野山小学校
和田 幸恵さん
大舘 由美子さん
早川 淳子さん
(右から)
 私たちの学校は、市内石山地区にあります。住宅街ですが、田んぼがあって緑豊かな地域です。昭和53年、中野山小学校から分離してスタートしました。
学校の教育目標は、「進んで学習する子、みんなに親切にする子、明るく元気な子」です。この目標達成のための重点として3つのCを掲げています。それはチャンス、チャレンジ、チェンジです。校長先生は「子供たちが変わってきた」とおっしゃっています。
  それではベルマーク運動についてお話します。
  収集、整理の流れについてですが、各学期に1回ずつ1週間の収集期間と1日だけの整理日を設けています。まず、各担任から子供たちにベルマーク収集袋を配ってもらい、子供たちが家庭から持ってきたベルマークを大きな袋に集めます。それをボランティア会員中心のお母さんたちが会社ごとに整理して、それを家に持って帰って、都合のいい時間を利用して計算して、これも都合がつく日に学校に持ってきてもらいます。この後、役員が、集計ずみのマークを表に書いて、発送します。
  大まかに言えば、財団の説明とほとんど変わりませんが、本校の工夫点を紹介します。
  子供に配る封筒は、ただの封筒ではなく、楽しく興味を持って集められるように表紙にイラストを付けています。男子は、ドラゴンボール、女子はタマゴッチです。返すときは、かわいい「ありがとう」の印を付けて返します。
  あとは、ボランティア会の存在です。役員や部員ということではなく、少しの間でも、ちびっ子連れでもOKという、どんな父母でも参加できやすい会です。仕分け、整理の中心的な役割をしてくれています。細かい仕事が好きな人もいて、子供が卒業するまでやってくれる人もいます。
  このほか、地域の協力も大きいですね。校区内の2つのスーパーマーケットに収集箱を置かせてもらっています。地域のお年寄りなどが、どさっと入れてくれたりしているようで、大変助かっています。こうしたベルマークでお買い物をしたら、感謝の気持ちをこめて、収集箱の近くに「こんなものを買いました」という報告を張り出しています。
  これまでの購入品は、絵画や電波時計、書籍などですが、昨年は子供向けの図書250冊を購入しました。子供たちは大変喜んでいます。
  学校によっては、目標の数字を出していますが、つらくなるので私たちは出しておりません。細く、長く、根気よく、運動を続けていきたいと思います。
=6月13日、新潟ユニゾンプラザ 中研修室で


6月14日(水)長岡


小千谷市立小千谷小学校
和田 朝子さん
大塚 幸子さん
(右から)

 小千谷小学校は、明治元年10月1日創立の日本一古い公立小学校です。
小千谷市のほぼ中心部に位置し、信濃川や山本山があり自然に恵まれた環境にあります。児童数は1057名と、県下でも、有数の大規模校です。
  平成16年の中越地震の際は、避難所が開設され、現在も学校のグラウンドに仮設住宅があります。
  運動に参加して44年目。「愛のベルマーク運動」というキャッチフレーズで活動してまいりました。平成14年1月には累計で400万点を突破して、財団から感謝状をいただきました。現在は443万点です。
  運動はPTAのベルマーク委員会を中心に、5,6年生のボランティア委員会と連携して進めています。ベルマーク委員会は皆さんに人気のある委員会のひとつです。
  活動は、毎月第3水曜日の昼と夜の2時間ずつ行い、働く人たちのことを考え、希望する方に出て頂いています。年度の引継ぎには、旧委員長、副委員長は、最初の活動日に出席して確実にバトンタッチをしています。
  ベルマーク収集には、3つの方法があります。
@ 毎年4月に、ベルマーク袋を配ります。家庭から持ち寄ったベルマークは、この袋に入れて、各クラスの回収箱に収集されます。それを子どもたちの委員会が回収して、それぞれの袋ごとの枚数を記入し返却します。この作業が、子どもたちに集める楽しみと励みになっています。
A 地域の病院、スーパー、幼稚園、スイミングスクール、郵便局など10カ所にベルマーク箱を設置しています。委員が作業日前に回収に行きます。
これは、卒業された児童保護者の案で始めたそうです。
B毎年、秋に、児童会主催の「子ども祭り」が開かれます。その出店などでベルマーク(一人10枚)が紙幣のかわりに使われます。
  集めたベルマークは、プラケースに番号ごとに分類します。そのあと、点数ごとに分け、10枚綴りにセロハンテープで貼ります。こうすることによって、同じ形がそろうので、点数の数え間違えがなく集計が効率よくできるように思っています。
  学期ごとに『ベルマーク新聞』を1〜2枚発行しています。集まった数の報告、マークの切り揃え方、作業日のお知らせ、ボランティア作業をしてくださる方の募集記事などを載せて活動を盛り上げています。
  私たちの学校が、44年間、ずっと活動を続けられているのは、運動の趣旨が理解され、学校内だけでなく、地域の協力が得られていることも挙げられます。多くのお母さん方が、小さい子どものいない家庭や、祖父母にも声をかけてベルマークを集めてくださっています。集めたマークや作業で使う道具を保管する場所、作業する部屋を学校から貸して頂いています。気兼ねなく、委員や担当の先生、子どもも交えて楽しんで活動ができています。
  2年ごとに商品を購入します。平成17年度は、仲よしランド(中庭)の外付けの時計、ワイヤレスマイク、CDラジカセ、MDコンポを購入しました。
  今後もベルマーク収集をPRし、地域の方々にもより一層の理解と協力をしていただけるよう、ムリなく、ムダなく、根気強く、地道に続けていきたいと思います。
=6月14日、市教育センター 大研修室で


6月14日(水)金沢


野々市町富陽(ふよう)小学校
井上 千鶴さん
石塚 靖志さん
田代多美子さん
加藤 淳子さん
(右から)
 学校はことし創立25周年を迎えました。ベルマークには開校時から参加しており、昨年度、累計400万点を達成しました。PTA保健厚生部がベルマークを担当していますが、学校の和室で年8回行うマーク整理のうち6回は保健厚生部員だけでなく、保護者や児童、祖父母の方も自由参加でお手伝いしてくれます。マークも児童の家庭からだけでなく、地域のみなさんにも協力してもらっており、子ども会の協力で資源回収時にもマークを回収しています。
  毎月マークの回収日を決めて子供たちが持ち寄り、4―6年生の子どもで構成する美化委員が「ありがとう」のスタンプを押しながらひとつにまとめます。資源回収で集まったマークも担当の児童が学校へ持ってきてくれます。
  集められたマークを年8回、保健厚生部員41人とボランティアの方で仕分けます。部員は1・3・5年と2・4・6年の2班に分け、A班は学校で分類作業、B班は家庭で点数計算の宿題をします。A班とB班は回ごとに分類と計算を交代します。
  学校での分類作業は午後7時半から。30人ほどが4つのテーブルにつき、マークをまず10番台ごとに透明の容器に分けます。透明なのは前後左右、どこからも見分けやすいからです。このあと10番台ごとにバケツへ集め、さらに一桁の番号別に透明の容器に分けるとこの班の作業は終わりです。午後9時ごろです。
  部長・副部長・担当の先生で番号ごとにマークを袋に入れ、宿題担当部員のかばんにわけます。分類作業班で出席できなかった部員にも宿題が出ます。逆に、宿題担当だったが分類作業に参加した部員には宿題はありません。
  かばんは子どもに持ち帰ってもらうためランドセルに入る大きさで、中身が飛び出さないようにチャックの付いたファイルケースを利用しています。宿題のかばんに入れるのは2、3社のマークと整理袋、点数計算の手順や注意事項を書いたプリントです。
  仕事などで分類作業に出席できなくても宿題をすることで参加できることが、保健厚生部の魅力です。後片付けをして部長たちが帰るのは午後10時ごろです。宿題が出た部員は1週間以内に会社ごと、番号ごとに点数計算をし、子どもを通じて担当の先生に提出します。インクカートリッジも回収しています。回収箱が大きいので学校の和室に置き、常時回収しています。
  年間200万点を目標にしていますが、最近は半分ほどしか集まっていないので、公民館や郵便局などに回収箱を設置できないか、検討中です。
=6月14日、金沢市アートホール「ポルテ金沢」で


6月15日(木)福井


福井市啓蒙小学校
植村千枝美さん
伊藤 千鶴さん
三澤まゆみさん
川島 泰幸さん
(右から)
 福井市北東部に位置する校区は近隣に大型商業施設などができ、旧来からの集落と新興地が混在していますが、地域の結束力は堅く、学校やPTA活動に対しても「子どもたちは地域の宝」をモットーに大変協力的です。児童数411人の中規模校。PTAは6つの部会からなり、ベルマークを担当するのは12人で構成する母親部です。
  マークは保護者からの収集だけでなく、公民館や保育園にも回収箱を置いて集め、母親部会と児童の計画委員会が整理しますが、母親部会の部員も共働きが多く、日中の部会開催時に作業を完了させるのは難しいので、整理仕分けまでは全員で行い、集計は各自持ち帰ってやっているのが現状です。しかし、積極的な活動意欲による日程調整で何とか日中の人員を確保し、児童や他の役員らの協力態勢を整えて活動しています。
  整理作業はまず、番号ごとに仕分けし、ペットボトルや空き箱で作った整理ボックスに保管します。これを部員が番号ごとに自宅へ持ち帰って集計し、部会に持ち寄って全体の集計をします。過去5年間で約48万1161点を集め、ベル預金では体育用具やCDラジカセなどのほか、毎年入学式でPTAから入学祝いとして新入生の各クラスに電動シャープナーを贈っています。この際も、ベルマーク活動で購入したことを明言して、新入生の保護者にベルマークに対する理解と協力をお願いしています。
  今後の課題と取り組みは、まずPTAの一般会員にいかに積極的にベル活動に参加してもらうかです。担当部の負担が大きいのでひとりでも多く一般会員さんに参加してもらえれば、活動もさらに盛んになると思います。また学校と相談して子どもたちが正しい認識を持ち、子どもたち自らの手で活動に参加できるようにしていきたいと、思っています。さらに地域との連携を一層強化することです。
=6月15日、福井市のウエルシティ福井で


6月16日(金)名古屋【2】

一宮市千秋小学校
掛村 佳美さん
中島理恵子さん
(右から)
 学校は田畑の広がるのどかな町にあり、運動場には桜、けやき、さくらんぼ、くぬぎなど、さまざまな樹木が植えられています。花壇にもたくさんの花が咲き、518人の児童は「花いっぱい、友達いっぱい、夢いっぱい」のスローガンのもと、元気に励んでいます。
  ベルマーク活動には1987年に参加。すでに累計が400万点を突破しましたが、千秋小PTAにはベルマークの専門部がありません。PTAのいろいろの仕事をしている役員・委員が中心になって取り組んでいるのです。
  回収は毎月、児童を通して家庭から集めるともに町内のスーパーにも回収箱を置いて、地域からも協力いただいています。子どもたちはマークをたくさん持っていくのを楽しみにしており、お菓子の箱などをうっかり捨てたりすると「お母さん、これベルマークが付いてるじゃん」と指摘されたりします。
  集めたマークは役員・委員が年に4回、20人ほどが集まって整理・集計して発送します。しかし、ここ何年か、年4回の活動では仕分けだけで精一杯。集計までたどり着けない状態になっていました。作業自体も単調で、何点ぐらい集まったかという実感もなく、役員・委員の中にはベル活動を苦痛に感じる人も。仕分けに時間がかかるので集計するころには脱退した会社もあって、せっかく仕分けたのに無駄になったものもありました。
  そこで先生方と相談して現在のやり方にしました。それは、名付けて「ちょボラ」。ちょっとボランティアで子どもたちにも楽しく参加してもらう方法です。
  職員室前の廊下にペットボトルで作った回収箱を会社番号別に取り付けました。まず、家庭から持ってきたマークを各クラスでパックに番号ごとに分け、係りの児童が職員室前に持ってきて回収箱に入れます。低学年やスーパーから回収したマークは、雨天など外で遊べない中間放課や昼放課などに、子どもたちが「ちょボラ」してくれます。ものすごい速さで、回収箱はいっぱいになります。
  子どもたちの「ちょボラ」のおかげで仕分け作業がスムーズに進み、PTAは集計と発送準備だけでよくなりました。役員以外の保護者にも「ちょボラ」を呼びかけて、気軽に参加してもらっています。集計も計算しやすく工夫しました。グループに分かれて点数別に仕分けたあと、10枚ずつテープやホチキスでまとめてから計算します。
  昨年度集計したマークは11万点。これまでの預金と合わせて29万8000点ほどあり、子どもたちはプールに沈めるベンチのようなプールフロア、パラシュート、フリスビーなどが欲しい、といっています。子どもたちの喜ぶ顔を楽しみにしています。
  課題は、あまりにもスムーズに仕分け・集計ができてしまって、マーク集めの方が間に合わなくなってきていることです。いろんなアイデアを出し合い、たくさんのマークを集められるよう働きかけ、ますます楽しく活動していきたいと思います。
=6月16日、朝日新聞名古屋本社「朝日ホール」で


6月21日(水)沼津


沼津市愛鷹(あしたか)小学校
石井 春美さん
 この春、創立130周年を迎えた児童数841人の学校です。校区は住宅地として急速に発展し、校区の25自治会のうち13地区がいわゆる団地と呼ばれる新興住宅地で、共働き家族が多く、年々増加傾向にあります。でも、まだまだ自然環境は豊かで、保護者の教育に寄せる関心は高く、PTA活動などへの参加者も比較的多くて、地域のスポーツ少年団活動やコミュニティー活動も盛んです。
  PTAでベルマークを担当しているのは各クラスから一人ずつ、計24人で構成する学年部で、牛乳パックの回収などもしています。ベルマーク運動に参加したのは1982年。これまでに184万点を集めました。
  各クラスに回収箱を置き、毎月集まったマークは各部員が参観日や子どもを通して家庭に持ち帰ってもらい、それぞれ仕分けしておきます。これを学期ごとの部会(7月、11月、3月)にマークを持ち寄って番号順に並べた整理ケースに入れていきます。このあと、番号ごとに担当を決め、テープで点数別に10枚ずつにまとめていき、集計します。発送は3役で行います。
 ベルマークへの関心を高めるため、預金残高やベル財団からのお知らせを学年部だよりにすることを心がけています。
 昨年度活動して感じたのは、年々集票点数が少なくなっているので、次のような点数を上げるための方法を考えいく必要がある、ということです。
 @子どもや親の関心を高めるため、学校に委員会を作ってもらうよう働きかける。そして、学年部と委員会とで楽しく活動できるような方法をとっていく。
 A各家庭にパソコンやプリンターが普及してきたことでインクカートリッジの回収率が上がってきているので、もっと宣伝していく。
 B学校にも協力していただき、ホームページや学校のたよりにも、ベルマーク収集への協力を呼びかけてもらう。
  私自身、ベルマークを担当する部の役員になって、マークを集めて私たちが買い物をすると、10パーセントが援助金になるというベルマークの仕組みなど、初めて知ったことがいくつもありました。1年を終えてやり遂げたことにささやかな達成感を味わうととともに、自信と誇りを持つことができました。
=6月21日、沼津市民文化センター


6月28日(水)長野


長野市立徳間小学校
五明 香澄さん(平成17年度環境部長)
山本やす江さん(平成17年度環境部副部長)
(右から)
 徳間小学校のベルマーク活動の発表を始めたいと思います。徳間小では週に1回ベルマークを持っていく日があります。それに加えて春と秋に各地区を対象にして「資源回収のお願い」という回覧用プリントを回して資源回収を行っていますが、その中にベルマークが入っています。今年は6月4日に春の資源回収をしましたが、地域の皆様からたくさんのベルマークが寄せられました。
  次に児童会の組織のひとつでもあるマーク委員会の活動についてお話します。4年生以上の各クラスからマーク委員が2名選ばれます。現在24名います。ちなみに、1年生と6年生、2年生と5年生、3年生と4年生が姉妹学級になっていますので、それぞれ姉妹学級のベルマークを責任持って集めています。
  先週6月23日のマーク委員会を見学させてもらいました。会議の前半は8月28日から9月1日にかけて行われるベルマーク週間についての話し合いでした。ベルマーク週間というのは、ベルマークを使って楽しみながら集められるように考え出されたマーク委員会のひとつの行事です。「賞状を出す」「クイズもしたい」「スタンプラリーもいいね」「ランキングをつけよう」「やっぱり目標をたてなきゃ」など、大人顔負けの意見が出されました。
  後半は、会社別に仕分けしてあるベルマーク整理棚にベルマークをそれぞれ分けていく作業をしました。子供たちは児童会の時間や2時間目の休み時間、お昼休みを使って仕分け作業をしています。私も仕分け作業をしましたが、本当に大変な作業だと思いました。
  今年から透明なケースを環境部の予算で購入し、各クラスに置いてベルマークを集めています。プラスチックなので割れる心配がなく、持ち運びも便利です。そして何よりもいいことは、一目でベルマークがたまっていく様子が分かることです。子供たちや先生方からは「このケースありがとう」と嬉しいお言葉をいただきました。
  次に仕分けですが、各引き出しには会社名と番号があり、集まったベルマークを委員会の子供たちが協力して各会社別に仕分けして袋に入れてくれます。もちろん、子供たちだけでは終わらないので環境部もお手伝いします。各クラス1名ずつの環境部員が集まり、1人何社か家にベルマークを持ち帰り、時間をかけて間違えないように工夫しながら点数分けをしていますが、財団から確認済みの数字が返ってくると、集計結果が違うのに驚きます。とてもきちんと、プロの目で見ていただいているのだと頭が下がる思いです。
  私は昨年初めてベルマーク説明会に参加しました。そのとき、ベルマーク新聞を見てびっくりしました。都道府県別ランキングの長野県の所を見ると、徳間小学校があり、しかも長野市では1位でした。早速、小学校に行き、先生方を通じて子供たちに伝えたところ、子供たちもびっくりしたそうです。今年のマーク委員会の目標は「今年も長野市1位」。それと昨年より多くベルマークを集めることが目標です。また、環境部も新たな目標として、地域の皆様方にもっともっとベルマークの良さを知っていただけるような活動をしていきたいと思っています。
  最後になりましたが、最も大事なことは各家庭でベルマークの大切さに気付いていただき、1点が1円、2点、3点が2円、3円になると思って気に止めてくださることです。みんなの1点が集まれば、子供たちのたくさんの笑顔を見ることができるのです。
=6月28日、長野市のウェルシティ長野2階樹林で


6月29日(木)松本


松本市立田川小学校
澤登 保子さん(平成16年度PTA副会長)
 田川小学校は大正14年(1925年)に開校し、昨年80周年を迎えた学校です。平成14年度に校舎の全面改修を終え、木造で木の香とぬくもりに囲まれ、校舎には四季折々の花があふれた、環境にとても恵まれた学校です。場所は松本駅西側500メートルにあり、国道19号線に面する町中の学校ですが、児童数は270名と松本市では3番目に少ない小学校でもあります。児童数は年々減少しており、現在各学年2クラスという状態です。
  ベルマーク活動は昭和37年から取り組み、45年目になりますが、児童数とともに集票点数も年々減少しています。ベルマーク活動はPTAの5つの委員会の中の施設厚生委員会が担当していますが、何とか多くのベルマークを集めようといろいろと画策してきました。
@ 平成11年度からはベルマーク週間を年2回設け、その期間にベルマーク
を提出してもらいましたA平成14年度からは毎月集金日に手持ちの封筒にベルマークを入れて提出してもらいましたB平成15年度からはベルマーク袋を作成し、毎月集金袋と一緒に配布、提出してもらっていますC平成16年度からインクカートリッジの回収を始めました。これをきっかけにしてベルマークの集票点数が伸びています。インクカートリッジの回収では全国4位になりました。
(1) インクカートリッジの回収は、学校側と相談し、児童昇降口に回収箱
を置き、児童を通して入れてもらうようにしました(2)また、学校に隣接してショッピングエリアが出来ましたので、回収箱を置かせてもらうよう交渉した結果、既設の回収箱から週1回交代で回収に行かさせていただいています(3)次に地域に回覧して「使用済みインクカートリッジ」がベルマークの対象になることを地域の方にお知らせしました。PTAの方もお買い物のついでに入れることが出来、便利になりました(4)中学生の保護者から資源回収のときにベルマークを一緒に集めてほしいという提案があったので、お願い文の中に「ベルマークも集めます」と入れてみると、意外と地域にも集めている方がいることが分かりました(5)申し出のあった保護者の職場にも回収箱を置かせてもらっています。
  ベルマークで購入したものは、まずホッピングとホッピングスタンド。休み時間には順番待ちになります。紙芝居舞台は地域交流やお話の会に活躍しています。プールの時間にはプール浮島が大人気です。スポーツタイマーは体育やクラブの時間にゲームのタイムや点数のカウントに使われています。いずれも児童の教育活動、環境教育、地域とのふれあいなどに活躍しています。
  田川小のモットーは無理をしないことです。働くお母さんが増えている中で、無理なことは省いていこうという方針です。継続できる方法で、出来るだけお金をかけないで、長く続けられる方法を見つけることだと思います。また、子供の力を借りています。ベルマーク袋を運ぶ、カートリッジを運ぶ、クラスのベルマークを集め、整理する。そのことで子供たちが意識付けられ、子供たちが自主的にベルマークを探してくれます。子供と一緒にリサイクルについて考える機会にもなりました。さらに、地域の力を借りる。自分たちだけでがんばらないことと、子供たちのために何かしたいという地域の思いが合致し、地域の大きな力が得られました。このことでより地域との交流も深められたと思います。そして収集を習慣にすることです。
  私もすでに子供が卒業し、地域の一員になりましたが、田川の子供たちに何かしたいという気持ちから、これからもベルマークを集めたいと思っています。 
=6月29日、松本市駅前会館大会議室で


6月30日(金)甲府


心身障害児通所授産施設・勝沼授産園
北井 節子さん(主任支援員)
 勝沼授産園は本園(定員20名)と分場(石和と山梨、定員各13名)の計46名が月曜から金曜まで家から通い、作業を通じて障害の軽減、自立を目指して作業に取り組んでいます。
 作業の種目は、中古衣類のリサイクル、タオル、Tシャツのプリント、雑誌の付録の詰め合わせ、ジャムやクッキーなどの食品加工、和紙作りなど多種多様です。作業のほかにボールなどの用具を使い、全体の動きを音楽に合わせて集団で行う体操である「3B体操」やスイミング、絵画教室なども採り入れています。金曜の午後には音楽活動も行っています。
 平成5年4月の開園時にベルマーク活動に参加しました。平成17年1月に100万点を達成。現在14年目を迎えています。
 私たちの園では、フィリピンの子供たちへの援助活動のため、中古衣類のご寄付を機関紙などでお願いしています。その中で、古切手、テレホンカード、ベルマークもお願いしているので、全国各地からベルマークが届けられています。
 ベルマークの仕分けも日々の作業で行っています。お菓子などのいろいろな箱を利用して、数字が分からなくても、絵としてベルマークを捉えて仕分けが出来るようになりました。同じものを集めて行くと、仕分けの作業が随分と進みます。多くの人がこの作業に参加出来るようになりました。もちろん、一人ひとりの発達段階に合わせてやっています。ベルマークは工夫次第で、誰でも分かりやすく、楽しみながらやっていけると思います。
 この13年間に購入したのは、楽器類、テント、デジタルカメラ、などです。作業で仕分けますが、数え終わったら送るという目標も設定せずののんびりペースでやっていますが、今後も地道にベルマーク活動を続けていきたいと思います。
=6月30日、甲府市の山梨県ボランティア・NPOセンターホールで