体験報告



東北



5月17日(火)山形


山形県寒河江市立寒河江小学校
菅野 英行さん
荒木 敏彰さん
 
  明治6年に創立された伝統のある学校で、ベルマーク運動に参加したのは昭和36年でした。平成5年度には200万点、10年度には300万点、14年度には400万点を達成しました。 
  寒河江小の運動の特徴は、地域の協力を得て、児童、PTAが家庭、地域、企業、商店街からベルマークを収集していることです。そして、児童の中心は、ベルマーク委員会、PTAの中心は文化整美部が中心で親子が一体となって、全員で集計作業を行っていることです。毎月1日をベルマークの日として学年ごとに収集、5,6年生は自分で番号別の分類箱に入れています。中低学年はまとめておき、ベルマーク委員会でラブ・ベルマークフェスティバルの前に延べ10日間ぐらいかけて分類作業をします。PTAの文化整美部も都合のつく人が作業を手伝います。そしてラブ・フェスティバルでは、全児童、父母が集計作業をします。 このほかの特徴としては、購入する品物は児童が決めることです。海外援助もしており、ベルマークの預金からカンボジアの子供たちに贈るものも購入しています。
  さらに、個別に取り組みを説明します。
  文化整美部は、町内会を通じ、学区内の全戸に収集の依頼文を配布、協力してもらっています。企業については、文化整美部員の担当制で、依頼と回収をしています。そして、フェスティバルのリーダーにもなっています。
  ベルマーク委員会の取り組みは、委員会便りの発行、夏休みを利用した「チャレンジ・ベルマーク」の実施や回収袋の作成などです。
  地域の協力については、子供に直接渡してくれたり、卒業後も収集して学校に寄贈してくれたり、父母の勤務先から提供してもらったり、さまざまな形で協力してもらっています。
  先に述べました、カンボジアの子供たちへのボランティアは200万点突破を記念して始まりました。ベルマークの割戻金というボランティアだけでなく、自分たちの目に見える形でのボランティア運動をしたいと考えたとき、平成6年のベルマーク新聞で横浜の学校がカンボジアにボールを21個贈ったという記事見つけたのがきっかけでした。いま、贈るものについては、市民による国際協力団体、IVYと相談して決めています。
  今後の活動については、ベルマーク運動で根気強さと物を大切にする心を育み、ボランティアの心も育てたいと思います。また、地域の協力を求めることで地域の学校教育への参加を促し人情味あふれる地域の形成につながっていくと思います。また、「無理なく、無駄なく、根気よく」を忘れずに、子供たちが心豊かな人間として生きていくことを願いながら運動を続けていきます。(パソコン、プロジェクター使用)
=5月17日、山形県勤労者福祉センター


5月18日(水)福島


福島市立野田小学校
新里  明美さん
佐久間美知子さん
  一昨年、創立130年を迎えた歴史のある学校です。教育目標は「よく考え学び取る子」「素直で思いやりのある子」「健康でたくましい子」「本気でやりとおす子」で、883人の子供たちが、運動に勉強に、元気いっぱい励んでいる学校です。
  昨年のベルマーク委員会の活動状況をお話します。
  26クラス、2人ずつ54人で活動してきました。
ベルマークを家に持ち帰って活動できるということで、働いている方も多く委員になっていました。4月に役員が決まり、はじめにしなくてはいけないことは、全家庭に「ベルマーク回収袋」「協力のお願い」「ベルマーク一覧表」、新規協賛会社などのお知らせを配布することでした。
  私たちの学校では、5年生から委員会活動が始まります。その中にベルマーク委員会もあり、PTAの委員と協力し合って活動がうまくいっています。家庭から持ち寄られたマークは委員会の子供たちがひとつの箱に集めてくれます。月1度の委員会の時には、仕分け作業も手伝ってくれます。これによってPTAの委員会は仕分け集計をすることだけに集中できるのです。仕分けの場所は、人数が多いこともあり、理科室を2カ月に一度貸してもらいました。細かい作業ですが人数が多いことで、短時間で終わらせることができました。また、2時間の活動で、途中退席もOKということにしました。
  具体的な作業の仕方は、1〜20、21〜40のように大きく分けてから、ベルマーク番号ごと、点数別に分け枚数を数え集計表に記入し、合計点を出しました。最終的には委員長がまとめて計算し財団に発送しました。また、ベルマークの集計結果を知らせるために広報委員さんの力も借りましたが、この協力も大きなものがありました。
  こうした結果、1年間の集票点数は15万点にのぼり、今までの預金もあって、中越地震への義援金も送り、学校にはアコーディオン2台、冷水機1台、掃除機1台を購入できました。
  一つ一つは小さな点数ですが、集れば大きな点数になることや、だれかの役に立つことを身近に感じました。(パソコン、プロジェクターを使用)
=5月18日、福島県文化センターで


5月19日(木)仙台


宮城県岩沼市立岩沼小
小野 正美さん
木皿三佐子さん
柳澤 祐子さん
庄子美佐子さん
  私たちの学校が創立されたのは明治6年、今年で133年になる伝統校です。私も昭和52年度の卒業生です。在籍していた昭和50年には児童数2200人と県内1のマンモス校でした。その後、西小、南小として分離独立し、最近の少子化もあって、児童数740人です。
  学校がベルマークに参加したのは昭和37年です。学校の資料によりますと、平成元年には、東日本で3位、次の年には累計100万点になっています。今年の3月には、300万点を達成、財団から感謝状をもらいました。
  ここまでの内容だと、とても優秀な学校のように聞こえるかも知れませんが、年々点数が減少し、一昨年は7万点になりました。こんな普通の学校が体験発表していいのか、いまドキドキしています。
  それでは、ベルマーク委員会についてお話します。各クラス1人ずつ24人の父母で構成されています。この中には、前の年に委員を経験された方3人が含まれています。経験者を入れることで、引継ぎがスムーズにできています。
  昨年度の活動内容ですが、年度のはじめに研修会を開きました。その中で、運動は、学校の設備品を購入するだけでなく、へき地などで困っている学校へも貢献できるボランティア活動であることを確認しあいました。
  作業は毎月1回、第一木曜日、午前10時から2時間です。作業の手順は、まずマークを番号順に振り分けます。このとき、カップメンの入れ物を使用しています。
  作業場所は教室です。小さいマークはメモ帳に両面テープを使って貼ります。その上からセロハンテープでとめます。小さく切ると手数がかかるので大きく切るように声かけが大切です。番号順に分けた後は、点数ごとに10枚としホチキスでとめ集計袋に集計内容を記入します。このとき封はしません。毎回は発送しないので、発送月までこの袋に加えていきます。
  昨年度は意識を高めようと、二つの企画を実行しました。
  一つは、ベルマーク回収箱のコンテストで、約30点が集りました。二つ目はクラス対抗の競争です。2月に年間の順位を発表することができました。ちなみに私の学校では、スーパーマーケットを主に11の協力店に回収箱を置かせてもらっています。
  また、児童会行事もベルマーク集めに大きな役割を果たしています。子供たちがアイディアを出してお店やお化け屋敷を出店しますが、このとき使うお金がベルマークです。多くのマークが集りました。
  このほかに紹介したいのが、岩沼市PTA連合会主催の役員合同研修会です。このときさまざまな意見交換をし、大変参考になりました。(パソコン、プロジェクター使用)
=5月19日、仙台市民会館で


5月20日(金)盛岡


盛岡市厨川小学校
荒川 享司さん(教務主任)
小笠原仁美さん
  厨川小学校は、今年創立132年を迎える歴史のある学校です。学区は白鳥の飛来する北上川と雫石川に挟まれた地域に位置し、厨川柵跡をはじめ歴史的な遺跡のある地域です。
  本校のベルマーク委員会は、PTA活動の中の専門委員会に属し、毎年各学年、クラスから委員を選出し活動しています。前年度は28人で活動しました。活動が年6回と決められていることや、クラスから2人ずつということから、初めて役員になるお母さんたちには安心して取り組みやすく、お仕事を持っている人には時間の都合もつきやすいせいか、毎年、ジャンケンで決めるほど人気の委員会です。
  年度初めに活動のお知らせをします。年間の活動計画やベルマークの切り方などを細かくお願いします。毎月第1、第3金曜日を回収日とし、各クラスで回収します。集めてくれた子どもたちには、ありがとうスタンプを押して、楽しく集めてもらえるように心がけています。
  作業は学年ごとに1グループとし、6グループに分けて各テーブルに牛乳パックと紙コップを利用して作った仕分け用の容器を準備し、番号別に分けて行きます。整理されたマークはペットボトルを利用して作った容器に最終的にまとめ、次回の集計作業まで保管します。集計作業は、各グループごとに1つの番号を責任をもって集計しグループで確認しながら点数を計算してまとめて行きます。発送は委員長と副委員長がチェックをして発送しています。
  1年の終わりには、お礼の文章と今年度の集計額をお知らせします。購入品は、各年度集計した額くらいのものを、毎年、検討して購入しています。
  運動に参加して42年を迎えます。年度における工夫と目標を決め、1点が1円、コツコツと取り組むお母さんたちの活動の努力と子どもたちのベルマークに対する意識、地域への働きかけが、継続した活動を支えるのではないかと思います。
  (液晶プロジェクターを先生が操作、PTAが説明)
=5月20日、盛岡市の岩手教育会館で


5月25日(水)八戸


八戸市立長者小学校
大久保 恵さん
宮川 綾子さん
麥嶋 淳子さん
中野真由美さん
  長者小学校は来年創立130周年を迎える長い歴史を持つ学校です。校歌は青森県内で一番はじめに作られ、学校の誇りとしています。校庭には桜の木が数多く植えられ、春には満開の桜の下でお花見給食を楽しみます。
  ベルマーク委員会は、PTAのなかでさわやか委員会に所属しています。運動に参加して34年目を迎えます。昨年は白鴎小学校さんと共に300万点を達成しました。今年度の委員会は各学年から5〜6名、計34名で構成されています。PTA組織の変革で昨年度より委員の数が半減したので、活動にも工夫が必要となりました。活動日は、毎月の集金日に合わせて行っています。
  今年度は、委員に事前アンケートを実施し、一部の参加者ばかりに負担がかからないよう、通常の活動時間に仕事の都合などで出席できない場合の参加についても確認し、自宅に持ち帰り集計作業をおこなうなど、委員全員が参加できるように配慮しました。
  回収方法は、活動日前日に担任の先生から回収袋を配布していただきます。翌日、集められた袋をクラスごとに回収箱に入れ、活動する会議室まで子どもたちが届けてくれることになっています。また、スーパーや公民館にも回収ボックスを置かせていただくようにお願いしております。さらにインクカートリッジ回収箱も一緒にお願いとベルマークへの理解が深まるよう掲示も併せてお願いしたいと考えています。このボックスには地域の方々の善意が集められていますので、とてもありがたいことだと感謝しております。
  回収袋は、ベルマークのホームページからデザインを使わせていただきました。裏には季節感あふれるイラストを取り入れました。
  作業は、今年度からは毎月仕分けと集計を学年別にグループ分けをして同時進行で行うこととしました。たとえば6月は5・6年が集計するという具合です。まだ試行段階ですが、自分がどの作業をするのかを明確にすることで、ミスを減らしていくことができるのではないかと考えています。また、通常の作業のほかに運動の新しい情報を取り込んだ「ベルマークだより」を年3〜4回発行しています。
  委員会の活動が長く盛んに続けられていることは、子どもたちや保護者の方々や地域の皆さんの理解と協力のお蔭にほかなりません。子どもたちがよりよい学校生活を送っていく上で必要なものが購入できるよう、1点を大切に根気よく運動を続けていきたいと思います。
=5月25日、八戸市福祉公民館で


6月9日(木)秋田


秋田市立勝平小学校
飯塚有美子さん
  勝平小学校は、秋田市西部の雄物川と秋田運河、日本海に囲まれた勝平地区にあり、昨年創立35年を迎えました。
  ベルマーク運動は、文化研修部を中心に取り組み、各クラス4名から7名で構成しています。運動参加は、昭和48年からで、昨年500万点を突破し、ベルマーク財団から感謝状をいただきました。毎年15万点から17万点くらい集まります。これは、長年運動に取り組んでいますので、家庭でもベルマークを集めるのが習慣になっているからだと思います。
  ベルマーク作業日は、年6回設けており、その1週間ほど前に担任の先生から児童にベルマーク便りとベルマーク袋を配っていただきます。便りは、いつもベルマークと回収する日付を大きく書きます。同じ形式で作りますので子どもたちにも父兄にもわかりやすく、作るほうも楽に出来ます。
  家庭で集めたベルマークは、子どもたちが学級の大きな袋に入れ、作業当日に学級用の袋を担当の先生に届けます。地域の金融機関に置かせていただいているベル箱も、委員が回収し、作業日に持ってきます。
  作業は奇数学年と偶数学年の2班に分けて行います。学年ごとにテーブルを囲み、作業をしやすくしています。授業参観などでも顔をあわせるお母さん同士ですので、おしゃべりも弾み、和気あいあいと作業は進みます。毎回、30〜40名のお母さんがお手伝いをして
くださいます。朝9時から12時まで細かい作業をしますので、途中コーヒーや紅茶でリフレッシュしています。
  昨年から発送を3回から5回に増やし、発送の際は10点ずつテープやホチキスで止めるのをやめて、直接企業の袋に入れながらカウントします。12時の終了時間を守り、後片付けも当番学年を決めて全員でします。最近は、働いているお母さんも増えていますが、1年間の作業日を春に決めますので、予定も立てやすく積極的に参加してくれるのだと思います。これからも1点1円を大切にし、子どもたちのため、他の地域の子どもたちのためにも運動を続けていきたいと思います。
=6月9日、秋田県生涯学習センターで


6月10日(金)弘前


弘前市立城西小学校
斉藤 美雪さん
櫛引 美和さん
  城西小学校は、弘前公園の西側にあります。一昨年創立120周年を迎えた、児童数298名の下町の小さな学校です。
  ベルマーク運動は、児童ベルマーク委員会とPTAベルマーク委員会が連携して活動を行っています。児童はベルマーク回収までをしています。
  ベルマーク袋は、毎月1回、子どもたちが各家庭に持ち帰ります。現在は児童の委員会は、ベルマーク袋の回収やスタンプ押しなどの作業をしていますが、最近は児童会でもカットや仕分け作業までする学校が増えているという話を聞きました。今後、城西小でも検討していきたいと思います。
  PTAは、毎月1回、平日の午前中に2時間ほど作業をします。1月分のカットから集計までをしますが、集計は翌月の作業日までに家庭でしてきていただくことが多いです。
  ベルマーク委員は各クラス最低2名の委員で構成していますが、今年度は4名の委員のいるクラスもあります。当日都合がつかない時もありますので、希望があれば何名でも委員になっていただき人数を確保しています。
  ベルボックスは、学区内の9カ所の商店に置かせていただいています。個人商店さんの場合は、回収枚数は少ないですが、ベルボックスを通して、商店と学校がつながっているということ事態に意味があると思いますので、引き続き置かせていただいています。
  どこの学校でも役員の選出には、ご苦労されていると思います。ベルマークはおしゃべりしながら作業できるという点で、お母さん同士のコミュニケーションがとれますし、それを楽しみに参加してくださる方もいらっしゃいます。できるだけ多くの方にベルマーク委員を経験していただきたいと思います。他のクラスや異学年のお母さんと交流を持つことによって、ベルマークだけではなくPTA活動そのものへの興味や意欲を持つきっかけになればとも考えています。(パソコンを使って説明)
=6月10日、弘前駅前市民ホールで

「お年寄りにも親しみやすく楽しいポスターをモットーに」
ベルボックス設置店用ポスターは、ご年配のかたが比較的多くマークを入れてくださいます。そのため、お年寄りにも親しみやすく楽しくて目をひくものを考えて手作りしています。


6月21日(火)郡山


郡山市立第一中学校
岩崎 智彦 君
高橋 一成 君
藤崎 史典 君
  僕たちは郡山第一中学校のベルマーク専門委員会に所属しています。ベルマークは、教育環境をよくするための助け合い運動のシンボルです。
  僕たちの学校は、『一中といえばベルマーク』というほどベルマーク活動が盛んで、ベルマーク財団から南極の氷をいただき、全校生でカキ氷にして食べたというエピソードもあります。
  わが校は、昭和36年にベルマーク収集を開始し、運動に取り組む参加校の先駆けの役割を担っただけでなく、昭和51年には収集点数が全国1位になり、それから着々と収集点数を積み重ね、昭和63年には1000万点を超え、平成4年には1200万点、平成8年に1300万点、平成11年に1400万点、平成13年に1500万点、平成14年には1600万点を突破し、今年は1700万点達成に向けて日々活動しています。
  わが校のベルマーク専門委員会の組織構成は、各クラス2名以上ベルマーク委員として選出し、各クラスのベルマーク部長を決めます。部長は月1回開かれる専門委員会に出席します。専門委員会では、毎回集計作業を行ったり、月ごとの活動計画について話し合ったりします。
  次にベルマークの収集方法について説明します。
  収集は月の終わりの4日間に行います。まず、月末にクラスごとにベルマークを集め、番号別に仕分けをします。次に仕分けをしたベルマークと合計点数を書いた紙をベルマーク室に持っていき、さらにその仕分けをしたベルマークをベルボックスという番号の書いてある引き出しに移し変えます。その際にクラスの合計点数を計算し、毎月発行されるベルニュースにて発表します。最後に番号ごとに集計し、ベルマーク財団へ送ります。
  次に、ベルマーク専門委員会の主な活動について説明します。今年度のベルマーク専門委員会の活動計画は、年間を通し、常時活動として、ベルマーク収集・PR。4月に前期組織づくり、5月にポスター作成、6月に購入物調査、7月に1学期の反省、8月に方部(学区内を細かく分けて活動する単位)ごとのベルマーク収集、9月に全体集計、10月に後期組織づくり、11月にポスター作成、12月に2学期の反省及び冬休みに向けてのPR強化月間、1・2月に新PRの考案、3月に3学期の反省を行う予定です。
  9月の全体集計というのは、年に1回全校生でベルマークを集計する時間を設け、クラスごとに番号別に集計してもらうというもので、8月の方部ごとのベルマーク収集とは、方部ごとに家族内に一中生がいない世帯に一人5軒以上、収集用の封筒を渡し、夏休み中に集めていただくというものです。
  また、一中の校外のベルマーク活動はそれだけにとどまらず、地域の方々とも協力して行っています。「ベルマークがあるのだが、一中に持っていくのには少し抵抗がある」という方のために、大型スーパー2店に協力を依頼し、ポスターと共にベルマークボックスを設置させていただいています。
  また、この他に、学校沿いのベルマークのシンボルのある一中出会いの広場にも設置してあります。この広場に置いてあるベルマークポストは、郡山第一中学校のベルマーク活動を象徴するものとして、ベルマーク教育助成財団が寄贈したものです。
  次に、購入物について説明します。ベルマークは、1点が1円としてカウントされ、学校の備品などが買えます。主なものは本・本箱、柔道畳、高画質カラーテレビVHSビデオ、カワイグランドピアノ、マルチ雛壇、点字タイプライター、パソコン・プリンター、パソコンロッカー、キーボードを購入しました。平成12年度に購入した点字タイプライターは、1台7万5000点分を5台購入し、体育館で贈呈式を行い、当時の郡山市長であった藤森栄二市長に受け取っていただきました。
  ベルマーク運動を行うにあたっての苦労や悩みは、1点1点を見落とさないように行うという細かい作業のため膨大な時間がかかるということです。なので、根気よくこつこつと取り組んでいかなければなりません。
  また、最近はベルマークを持ってくる人が少なくなってきていて、意識の低下が問題となってきています。なので、呼びかけや新PRの考案などをきちんと行っていきたいと思います。このように、ベルマーク活動はとても大変なものですが、ベルマークがたくさん集まったときや地域の方々の協力があったときの満足感や充実感はなにものにもかえがたいものです。
  これからは、毎月一人70点を目標とし、年間70万点達成を目指して頑張っていきたいです。(パソコンを使って説明)
=6月21日、郡山市のビッグパレットふくしまで


6月22日(水)いわき


いわき市立四倉小学校
安彦 育子さん
上遠野美由紀さん
佐藤 美幸さん
  四倉小学校は、明治6年開校で132年目を迎える歴史のある学校です。現在、503人の児童が学んでいます。教育目標は、より良い明日に向かって励ましあい、心豊かにたくましく生きる児童の育成を目指しています。
  海が近く、夏は涼しく、冬は暖かいという温暖な気候の中で、子どもたちは四季を通して、海をテーマにした総合学習を行っています。地域の方々も教育熱心で、協力的であり、子どもたちを常に温かく見守っていてくれます。
  PTAには7つの委員会があり、ベルマークは厚生委員会が担当しています。私たちの厚生委員会は3年前から給食の試食会を取り入れ、喜ばれています。
  ベルマーク収集は、児童のベルマーク委員会(4〜6年生30名)と協力して行われています。@児童の活動は、家庭からの収集と仕分け作業、委員会の活動のまとめなどです。昨年はクラスごとに集まり具合をグラフにして新聞を作りました。A保護者の作業は、毎月1回学校で、残っているベルマークの仕分けをします。児童委員会と一緒に作業ができるように、集まることもあります。B次に、家庭で点数計算をします。この時に切り方の悪いものは、切り直しをします。C年に2回(10月、3月)大集計をして、ベルマークを財団に送ります。D文化委員会にお願いして、新聞に記事を載せてもらい、各家庭に呼びかけることもあります。
  注意することとして、大集計は1年に1回でなく2回くらい行うほうがいいと思います。協賛会社の脱退などがありますので、1回だけでは、点数が無効になってしまうことがあるからです。
  2003年からは学区内にあるマルトへ収集箱を置かせていただいています。地域の方々の協力していただいています。いまは無理をせずに、年間8万点から10万点を集めています。これまでにサッカーボール、カラー大玉、掃除機などを購入しています。
  委員会の子どもたちに、ベルマークで購入できる物がたくさんあることを知らせると、活動にも意欲がわくようです。小さいものも無駄にしてはいけないということも分かってくれるようになりました。
  私たち保護者の活動も、年々仕事をする人が増えていて、時間の使い方など難しくなりましたが、これからも子どもたちのためにコツコツと運動を続けていきたいと思います。
=6月22日、いわき市の生涯学習プラザで