体験報告



九州



5月10日(火)長崎


大村市立三城小学校
田川美穂子さん
石橋由美子さん
古田こずえさん
富川 美紀さん
  昨年秋、県内初の500万点を達成し、この場に立たせていただくことになりました。学校のシンボルマークは桜の花です。校庭にも多くの桜の木があり、桜吹雪の舞う中で新入生を迎えました。
  ベルマーク部員は1クラス10人前後、全体で130人ほどです。活動状況は、集まったベルマークを計算する「集計作業」が月1回で計8回。ベルマークを送るための確認作業をする「発送作業」が学期に1回ずつで計3回。年間11回の作業をしました。目安として1人が各学期に1度の出席、年間で3〜4回の出席になります。
  1年間の活動日時は年度初めに決め、活動日程計画表を作成し、部員の都合のよい日に出席してもらっています。活動日が決まっているので、仕事を持っている方も計画が立てやすいということです。作業当日は学年別に分かれて集計作業をするので共通の話題で盛り上がり、保護者同士の親睦も図ることができました。
  本校の中では、「ベルマークを集める」ということは特別なことではなく、あたりまえのこととして、児童にも保護者にも浸透しています。保護者の中には、ベルマーク部所属歴が長い方も相当数おり、作業の流れは年度が変わっても戸惑って混乱することもなく引き継がれています。
  ベルマーク1つ1つの点数は小さく、作業も大変だと思うこともありますが、それらを毎年引継ぎ、積み重ねてきた結果、長崎県内で初めてという500万点達成の喜ばしい形として残すことができたのだと思います。今回の結果を励みにして、次へ進んでいきたいと思います。
=5月10日、長崎市のウェルシティ長崎で

「ベルマークに付いている参加商品がわかるわ」
  長崎会場では、ベルマーク財団の受け付けを終えた出席者は、協賛会社から参加商品などの資料を受け取りました。協賛会社の中には、アンケートに記入して帰りに提出すると、ベルマーク回収ボックスやピンク色のハンカチなどを謝礼としてプレゼントする会社もありました。出席者らは「ベルマークのついている参加商品が具体的にわかっていいですね。ベルマーク回収ボックスは丈夫で、これから役立ちます。ピンク色のハンカチはかわいいですね」と喜んでいました。


5月11日(水)佐賀


みやき町立中原小学校
柴田  昌範さん
小屋町富美子さん
二宮  雪恵さん
西村 富志子さん
  本校は県東部に位置し、日本最古の気象予報の旗あげ祭りで全国的に知られている綾部神社に見守られるように、美しい水と緑豊かな自然に恵まれた環境にあります。
  1977年にベルマーク運動に参加して地道な活動を続けています。4月には300万点の大台を突破しました。県で6校目です。
  平成14年度までは、1部のPTA役員で整理作業をしていましたが、役員だけに負担がかるという問題点があり、平成15年度に大幅な組織改変を行いました。
  ベルマークは、各クラス1名の環境委員で受け持つことになりました。役員だけの活動ではなく、保護者みんなが関われるような活動を目指しました。
  新たに取り入れたのがサポーター制度です。4月にサポーター募集のプリントを配布し、名簿を作成して協力依頼の際に役立てます。役員である環境委員は、サポーターのお世話役として年1回、整理作業に参加します。サポーターを交えた環境委員の活動は年間8回で、時間も朝、昼、夜の部と設定して気軽に参加しやすいように工夫しています。昨年度は、お父さんやおばあちゃんなどの参加も含めて延べ80人が活動に加わっていただきました。
  子供たちのベルマーク袋には、ベルマークがボランティア活動に役立っていること、昨年度に購入した品物を載せたりして、収集の意欲を高めるように工夫しています。
  エプソンのインクカートリッジ回収は、保護者に回収依頼のプリントを配布し、校内には回収箱を3ヵ所に設置しました。昨年度は637個3185点になりました。今年度からはキヤノンが加わり、トナーも点数になり、今後も回収の取り組みを進めていきます。(パソコン、プロジェクター使用)
=5月11日、佐賀市の「はがくれ荘」

盲導犬と一緒に参加「ベル運動すごい」
佐賀会場で基山小 杢尾文さんが感激
  佐賀市の「はがくれ荘」で5月11日に催されたベルマーク運動説明会に、基山町の基山小学校の杢尾文(もくお・あや)さんが、盲導犬のダミアちゃん(ラブラドールリトリバー種)と一緒に参加し、最後まで熱心に聴き入っていました。
  同小PTAで参加したのは緒方寛子副会長と、杢尾さんが所属する学級委員会(上野千鶴子委員長ら42人)の学年代表6人の計7人。
  目が不自由な杢尾さんは3年生の学年代表。説明会が始まる前にベルマーク運動について、「1点が1円というのを最近知ったばかり。マークの整理作業はできませんが、収集の呼びかけなど他にできることがあると思います」と、ベルマーク運動に関わる理由を話していました。
  会場内では、ダミアちゃんは杢尾さんの足元で伏せたまま終わるのを待っていました。
  説明会終了後、杢尾さんは「ベルマーク運動はすごいです。物を買うだけでなく国内外の恵まれない子供たちに援助をしていてすばらしい。ベルマーク運動の良さを初めて知りました。がんばります」と感激していました。


5月12日(木)福岡【1】

福岡市立博多小学校
栗原 園美さん
森田 美保さん
斉藤  豪さん
  本校は平成10年に100年以上の伝統がある冷泉、奈良屋、御供所、大浜の4小学校が統合してでき、7年目を迎えます。児童数は19クラス、574人です。
  博多部の真ん中にあり、「博多祇園山笠」や「どんたく」など博多の伝統が息づく校区です。
  PTA活動は、「ひとりはみんなのために みんなはひとりのために」をスローガンに、学校と地域の連携を密にしながら子ども達の健全育成を図るために、いろいろな取り組みをしています。
  保健給食委員会のベルマーク活動もその1つです。平成16年度の委員は各クラス1名で計17人。仕事のある委員が多く、無理なく活動を続けていくために、学期に1回の仕分け作業です。
  ベルマーク運動参加後の5月末にマーク回収のお願い文などを配布します。お願い文には年間の回収日、協賛会社の変更、切り方などを載せます。
  最初の委員会のときに作業日の大まかな日程を決め、決定日の2週間ほど前に連絡を心がけたことで、毎回10人以上の委員が参加しました。3学期に最終集計して財団に郵送します。
  昨年度の集票ベスト5は@ネピアAキューピーBキョクトウアソシエイツC日本水産(冷凍食品)D白鶴酒造です。5位の白鶴酒造は、博多の特色が出ています。
  ベルマーク活動の歴史は、1961年6月5日に統合前の冷泉小学校が参加して以来、地道な活動が実って2004年8月に43年間で400万点を達成しました。400万点の中には博多中学校生徒会や地域のみなさん、先生方の協力の点数も詰まっています。(パソコン、プロジェクター使用)
=5月12日、福岡市博多区の大博多ホールで

「協賛会社も壇上であいさつ」
  福岡会場の1回目の説明会では、開会直後に新しく参加したジブラルタ生命と旭硝子、ラッキーベル、ショウワノートの協賛会社4社の紹介がありました。舞台上で、それぞれPTAに配布した資料、運動着や靴などの製品を提示したりして説明していました。


5月13日(金)佐世保


平戸市立平戸小学校
寺田 千鶴さん
澤 あゆみさん
道下すみ子さん
浦部 知之さん
  学校は市の北部に位置し、平戸城、オランダ橋などの史跡も多く、歴史的にも自然、風物においても恵まれています。昨年創立130周年を迎えました。j児童数は535名、17クラスです。
  PTA組織は6委員会があり、ベルマーク運動は整備厚生委員会が担当しています。各クラスに1名の委員、計17名を中心に活動します。
  ベルマーク運度の参加は1961年で、1998年に400万点に達し、今年は500万点の大台をめざして、みんなでがんばっていこうと思っています。
  5月に各家庭にベルマーク回収袋、協賛会社一覧表、回収協力のお願い、新1年生には牛乳パックで作った収集箱を配布します。地域事業所30ヵ所への協力依頼もしており、委員1人ひとりに担当事業所を決め、1年間責任を持って回収しています。
  作業は学期に1回、年3回です。委員17名は作業の前準備として回収したベルマークを番号別に分けます。前準備を終えたあと作業開始です。この日、作業をするのは委員10名程度と、自主参加の保護者です。母親の替わりにおばあちゃんや父親の参加も見られます。
  昨年9月から新しい取り組みとして学校の協力で、子ども達が通る廊下にベルマークコーナーを設置しました。保護者手作りの回収箱が番号別に並びます。子ども達は、持ち寄ったベルマークを自分の手で番号別に分けて入れます。
  子ども達のベルマークへの関心とボランティア意識を深めるために取り組んでみました。保護者主体のベルマーク活動ではなく、児童も参加する活動へと発展させていけたらと思っています。
=5月13日、佐世保市のアルカス佐世保で


5月25日(水)北九州


北九州市立三郎丸小学校
谷口 弘美さん
佐多 直美さん
野口麻希子さん
谷山 公美さん
  三郎丸小学校は大正9年の創立です。校区内には市民球場、メディアドームなど多くの公共施設があり、校区もとても広いです。児童数は減少しつつあり本年度は599名です。
  PTA活動は学年学級、教養、広報、地区安全、人権、保体の6委員会があり、「出来る時に、出来る人が、出来る事を」をモットーにがんばっています。
  ベルマーク運動には1962年に参加し、3年前に300万点を突破しています。ベルマーク活動は学年学級委員会の担当です。委員長1名、副委員長が各学年より1〜2名、委員が各クラス1〜2名で、月に1度、定例会と称し、ベルマークの収集整理をしています。
  児童数の減少で委員決めも苦労しています。3年前から、助っ人募集を兼ねて「ベルマークだより」を年5、6回配布しています。マーク収集は定例会の日の2校時目が終わった20分の休みに、委員が分担して各教室に取りに行きます。「○○君のおばちゃん、ベルマークたくさん持ってきたよー」「今日忘れたから、今度持ってくるねー」とか、さまざまな子どもの様子が見れて、楽しみな時間です。
  以前は、ベルマークを切りそろえホッチキスで止めていましたが、「マークはバラのままでよい」というベルマーク財団のアドバイスを受けて実施したところ、月に1度1時間半の活動ですが、ずいぶん作業がはかどりました。
  ベルマークは、誰にでも、わかりやすく、1枚1枚のわずかな点数が積み重なり、大きな力になります。収集から仕分け、点数計算、発送と地道な作業でしたが、誰にでもできる大きなボランティアでした。
  終わってみると結果が楽しみで、「次は、もっとPTAにアピールしよう。学校近くのお店にもアピールしよう」という気持ちにさせられました。(パソコン、プロジェクター使用)
=5月25日、北九州市小倉北区の市立男女共同参画センター・ムーブホールで


5月26日(木)大分


中津市立豊田小学校
大倉 幹子さん
御手洗 淳さん
久恒眞由美さん
  中津といえば、すぐに思いつくのは「福沢諭吉」ですが、他にもすごい人がたくさん出ています。
  福岡県とも行き来のある県境都市です。3月に近隣町村と合併して、耶馬溪や青の洞門なども市内の観光名所になりました。
  豊田小学校は133歳になります。児童数は450名です。地理的には500mも走ると福岡県に入るという県北端にある小学校です。
  ベルマーク活動は、6月、11月、2月の各学期に1回の収集と整理の日を設置。3年前から全保護者に1年に最低1回は参加するようにしています。3月にベルマーク部員で点数の集計をして送付します。
  ベルマーク収集点数は、2001年の11万8257点をピークに年々、減少傾向で、昨年は初めて5万点を割ってしまいました。収集点数増加の対策を練るために、減少理由の仮説を立て検討しました。
  仮説は「児童数の減少」「協賛会社の減少」の2点だろうと推測しました。調べた結果、児童数は、この5年間はほぼ横ばい状態でした。次に「協賛会社の減少」についても50数社で、過去5年間の変化はほとんど無かったことがわかり、頭をひねりました。
  対策として「保護者の意識低下」に絞って検討しました。保護者の意識改革は直接的には難しいので、ターゲットを児童としました。子どもたちに「ベルマーク」を意識させることです。まず、「ベルマークデー」を2週間に1回設ける。「ベルマークタイム」で、子どもたちにベルマークの分別をさせる。次に子どものいない家庭からのベルマーク収集は、公民館に回収箱を設置する。町内会、老人会、婦人会など各種団体に「ベルマーク新聞」を配布すること、などでした。(パソコン、プロジェクター使用)
=5月26日、大分市のコンパルホールで 


5月27日(金)延岡


宮崎県延岡市立南小学校
高城まり子さん
盛田 容子さん
竹尾 和代さん
  南小は昭和8年に創設され、現在は26学級、児童数801名です。ベルマーク加入は1965年で、今年は40年目の節目となります。
  学校組織の中でのベルマークの位置は、運営委員会の中の専門部には属さず、委員会という独立した組織の中にあります。図書委員会、家庭教育学級、ベルマーク委員会の3つあり、専門部と同じようにPTAの予算の中から活動費が出ています。
  ベルマーク委員はクラスから2名選出され、総勢50名です。5月に説明会を行い、ベルマーク番号が張り付けている仕分け用の封筒を渡されます。これをクラス1セットずつ、協賛会社ぶん渡されます。
  毎月1回、持ち寄られたベルマークは担任の先生によって、クラスのベルマーク委員の子どもに渡されます。ベルマークを受け取った委員は、自宅でこの集計用の封筒に会社別に仕分けします。全体集計は学期に1回、年3回で、1学期分を自宅に貯めておきます。この段階では数えたり、計算したりしません。仕分けをするだけです。
  次は年3回の全体集計日の説明です。委員は3〜4カ月分の仕分け済みの封筒を持って学校のPTA会館に集まります。テーブルを学年ごとに6班に分け、1つの会社を1学年、つまり8名〜10名で数えます。数え終わったものから副委員長が再度計算し直し、委員長が「送り状」に記入しながらダンボールに詰めていきます。
  この方法で集計すると1回3万点ぐらいの集計が1時間半くらいで終わります。2年前までは10枚ずつまとめてくくり、計算までして持ち寄っていましたが、負担がかかり間違いも多かったそうです。作業方法を改めてからは時間がかからず、間違いも減りました。
  ベルマーク委員は、小さな子どもがいても自宅で時間があるときにやればいいし、学校に行く回数も少なく楽でいいという評判が広がり、今ではクラスの役員決めで希望が一番多い役なのです。
=5月27日、宮崎県延岡市のガーデンベルズ延岡で


6月2日(木)沖縄


沖縄市立高原小学校
高江洲玲子さん
伊佐夕起子さん
外間 悠子さん
石川 礼子さん
  我が校で一番の特徴は、県内1のマンモス校であることです。児童数は1274人で先生の数も53人です。教室はどの学年も40人の6クラスで、7クラスの学年もあります。
  子どもたちは大変元気です。不登校の子が、1人もいません。これは、すばらしい記録だと思います。
PTAは7つの専門部に分かれ、今年度から「高原小学校の教育環境を考える会」を発足しました。
  母親部は15人の部員で活動しています。主な活動内容は、毎月1回のベルマーク作業、年1回の食と環境をテーマに考えた催し物として、昨年は親子クッキング教室と環境にやさしい炭石けん作りなどを行いました。
  ベルマーク作業は毎月1日にベルマーク袋を、担任を通じて児童に渡します。回収日は毎月10日。その数日後にPTA研修室で午前10時から2時間、作業をします。1年間がんばってくれた子どもたちには、3月の最後の回収後に感謝状をベルマーク袋に添えて返しています。
  マークの整理は、最初のころはテープで張ったり、ホッチキスでとめたりしていましたが、大きめに切ってまとめることで、だいぶ作業が楽になりました。試行錯誤しながら進めています。
  部員のお母さんたちは、小さい子どもも連れて作業に参加してくれています。普段なかなか話す機会の少ないお母さん方も、なごやかに作業をしながら話が弾み、楽しい親睦の場となっております。
  学校と子どもたちの役に立つということで、ベルマーク預金で購入した物は一輪車やラジカセ、運動場の大時計などがあります。ほかにはゴッホの「ひまわり」、ミレーの「落穂拾い」など名画のレプリカを購入しました。図書館の横に「美術通り」ができ、子どもたちの情操教育に役立っています。
=6月2日、沖縄市民会館で

ピカソなどの名画展示心なごむ「美術通り」 沖縄市の高原小学校べル購入品など8点
 沖縄市民会館のベルマーク運動説明会で体験発表をした同市立高原小学校(山内昌重校長、1274人)のPTA母親部は、ベルマーク預金などで名画(レプリカ)の購入も続け、これまでに計8点になりました。学校は、名画を図書館横の廊下に展示し、「高原小美術通り(TAKAHARA ART GALLERY)」と名付けて、木製の立派な看板を取り付け、児童たちの情操教育に役立てています。
  名画収集は7年前から。牛乳メーカーの「L(エル)マーク」を集めて、ルノアールの「イレーヌ、カーン、ダンヴェル嬢の肖像」とゴッホの「アルルのはね橋」の2点を購入したのが始まり。
  当時の校長が「2点だけでは物足りない。備品を購入するよりも、有名な画家が描いた名画を子どもたちに見せるほうが、心が和み情操教育になるようです」と、名画をそろえることを希望しました。
  母親部は、ベルマークで名画が購入できることがわかり、2001年1月にモネの「睡蓮」、ゴッホの「ひまわり」、ミレーの「落穂拾い」の3点を、初めてベルマークで購入しました。2002年にはピカソの「ゲルニカ」とユトリロの「サン・リュスティック通り」の2点を購入しました。
  また、「落穂拾い」の銅版画を持っていた先生が「絵画と並べて展示したらおもしろい」と寄贈し、展示品は計8点になりました。「美術通り」には、児童が描いた絵画も展示されています。
  母親部長の高江洲玲子さんと前・母親部長の伊佐夕起子さんは「名画の鑑賞は子どもも大人も心が癒されます。これからも教材・備品を購入しながら、名画もそろえていきます」と、ベルマーク活動に意欲を見せていました。


6月3日(金)那覇


宜野湾市立普天間第二小学校
呉屋 好江さん
比嘉 初美さん
宮里 初美さん
上江洲裕子さん
与那城律子さん
 普天間第二小学校は、ベルマーク便りコンクールで第17回、18回と入選し、去年の第19回は佳作と3年連続賞をいただき、ベルマーク活動にとても励みになっています。
学校の敷地が米軍基地に隣接するという環境にあるため、航空機の騒音も日常的です。児童数は660人で20クラスです。
ベルマーク活動は1988年からです。専門部会の総務部が担当していましたが、人手不足などでベルマーク運動に対する学校全体の意識は大変低く、集票点数も多くありませんでした。送られてくるベルマーク新聞は未開封のまま、ダンボール箱の中にため込まれている状態でした。
そんな環境の中で、2001年のベルマーク運動説明会に参加して、初めてベルマーク運動の詳しい内容を知り感銘を受けたのです。「この運動をもっと多くの会員に知ってもらいたい」、「みんなの意識を高めて、点数を増やしたい」という思いが一致し、お便りの発行がスタートしました。
これまで本校では誰もやらなかったことを始めたので、PTA会員の間からも「地味でサエない感じだったベルマークが、お便りのおかげでイメージアップし、身近に感じられるようになった」、「ベルマークがいろいろな教育援助に役立っていることを初めて知った」などの声が寄せられました。
総務部の中でコツコツとやっているうちに、ベルマーク運動に関心を寄せるPTA会員が増えてきました。そして2002年6月、総務部を離れ、専門部としてベルマーク部がスタートしました。
ベルマーク便りは年4回、春、夏、秋、冬の号を発行します。冬の号では、ベルちゃんクイズが定番になり、子どもたちに好評です。当選者10名に図書券をプレゼントします。
お便りを作成するときに気をつけていることは、○文字は、大きく見やすく読みやすいようにする○児童からお年寄りまで読んでもらえるように、むずかしい漢字や、ことばは使わない○子どもたちの興味を引くために、人気アニメ・キャラクターや、ベルマーク新聞から4こまマンガなどを載せたりします。
見て楽しく、読んで合点、参加してうれしいお便りを目指しています。(パソコン、プロジェクター使用)
=6月3日、那覇市のパレット市民劇場で

「説明会をビデオ撮影PTAや児童に上映普天間第二小のベルマーク部員」
 説明会場では、PTAの体験発表をしている同僚をビデオカメラに収録している姿がよく見かけられます。
那覇市のパレット市民劇場では、宜野湾市の普天間第二小学校ベルマーク部の与那城律子さんが、観客席中央の前方で三脚にカメラを据えて、財団職員の資料説明や舞台上で体験談を発表している呉屋好江部長らを熱心に撮影していました。
与那城さんは「撮影したビデオはベルマーク部だけでなく、PTA役員会や総会、児童たちにも見せてベルマーク運動を理解してもらいます」と話していました。

「ベルマーク財団職員もかりゆしウェアで参加 沖縄の蒸し暑さにクール・ビズで」
 説明会で沖縄入りした6月1〜3日の沖縄地方は、梅雨の真っ盛り。蒸し暑い沖縄では、夏の装いは半袖の「かりゆしウェア」が主流。正式の場で着用してもOKだそうです。
政府が提唱しているクール・ビズに便乗したわけではないのですが、沖縄、那覇の2会場の説明会では、ベルマーク財団職員2人も沖縄流に「かりゆしウェア」を着て説明会に望みました。
ライトアップされた舞台上でも涼しく、沖縄の夏の気候にぴったり。「初めて説明会で『かりゆしウェア』を着ました。似合いますか?」と問いかけると、会場のお母さんたちから「似合いますよ!」と、拍手が起こりました。


6月8日(水)宮崎


南郷町立南郷小学校
中村 睦子さん
山下 美保さん
田代 雅美さん
  南郷小学校はJR日南線南郷駅より徒歩5分です。学校のキャッチフレーズは「青い海、えがお、南郷小学校」です。
  近くには、くろしおの海原を見ることができ、町のキャッチフレーズが「かつおとまぐろの町 南郷町」で、今年2月には「港の駅」が港内にオープンしてにぎわっています。農産物にも恵まれ甘いみかんの産地でもあり、近年は太陽のたまごといわれているマンゴーも多く出荷されています。
  学校は創立109年。児童数は428人。10年程前までは800人いましたが、年々減少しています。その中にあっても先輩役員は、ベルマーク活動を黙々と続けてこられました。
  ベルマーク委員会は学年部の中にあり、委員は各クラスから1名選出され、その中で学年代表を1名選出し、連絡係りも任されています。
  我が校では年間10万点を目標にベルマークを集めています。以前に、ベル番号ごとの点数分けを子どもたちが行っていた時もありましたが、思いのほかに負担になり、回収が減収した時期がありました。しかし、私たち大人が応援し手助けすることで、今まで以上にベルマークに興味を示してくれるようになりました。 さらにベルマーク袋に毎月欠かさず1年間スタンプされると、3月に賞状を贈り、「ベルマークだより」に児童の氏名を載せことにしました。そうする事により児童は、関心を持ち、意識を強めてくれたようです。
  それでも、年々児童数が減っていく中で、ベルマークの点数も減少していきます。そこで新たに取り入れた活動が、事業所24カ所へのベル箱の設置でした。地域の保育所、幼稚園にも置かせてもらいました。
  毎月の集計は学年ごとに決め、ベルマーク委員を中心に種類別、点数別に集計します。事業所は年2回です。
  その成果もあってか、2003年度の集票点数が14万点で、県内9位にはいることができ、「ベルマークだより」にも載せ、学校をあげて喜びました。さらに、2004年8月には200万点を達成することができました。
  保護者の方々が学校のため、子どものために毎回、集計をこつこつと続けて下さったことに感謝の気持ちでいっぱいです。(パソコン、プロジェクター使用)
=6月8日、宮崎市のウェルシティ宮崎で


6月9日(木)鹿児島


鹿児島市立錦江台小学校
東  望美さん
西ノ園英子さん
  錦江台小学校は、ベルマーク活動開始より23年目の昨年10月に600万点を達成、県内で2校目です。
  今年、創立27周年を迎える本校は、雄大な桜島と、青く澄み渡る錦江湾や大隈半島を一望できる自然に恵まれた環境にあります。児童数は783名、24クラスです。
  PTA活動は学年部、専門部、地域PTAにわかれ、ベルマーク活動は専門部の中の事業部に所属しています。ベルマーク活動は、創立から2年後の昭和56年5月よりPTAが、「捨てればゴミ、集めれば資源」を合言葉に開始しました。
  毎週月曜日を「ベルマークの日」として、ベルマークを持ち寄ります。集計作業は、事業部役員を中心に各クラスのPTA会員が5名程度参加し、年6回行います。
  5、6年の児童が、昨年は17人のベルマーク委員が担当の先生の指導で、月1回6校時と2週間に1度、授業前の朝15分程を利用して、各クラスからベルマークの回収やカット、仕分け作業を手伝ってくれています。子どもたちも、学校の備品に変わるとあって、真剣かつ楽しく活動しています。
  平成元年には1200名を超えていた児童も、昨年は808名になり、ベルマーク回収点数も伸び悩みが見えてきました。そこで、校区内のスーパー、個人商店に2月から回収箱を設置させていただき、町内のご協力をお願いしています。
  3年後に創立30周年を迎えます。できれば県内ベスト10入りを目指し、活動を盛り上げていきたいと思います。
  児童数に対して少ない遊具など、何か記念に残るものを子どもたちへプレゼントすることができるように。また、PTAでは、PTA専用のパソコン購入を目標にしています。
  これからも、これまで以上に児童、保護者の方々へベルマーク運動の大切さを広めていき700万点、800万点目指して、がんばっていけたらと考えています。(パソコン、プロジェクター使用)
=6月9日、鹿児島市の「サンエールかごしま」で

「朝日新聞販売店主2人が出席」
  説明会鹿児島会場の「サンエールかごしま」には、同市の朝日新聞喜入販売所長・永里安行さん、朝日新聞サービスアンカーのソーサ・コーポレーション社長・早迫実さんが出席し、最後まで熱心に聞き入っていました。


6月10日(金)熊本


熊本市立託麻原小学校
藤原 京子さん
山崎美津子さん
山下 恵子さん
  今年1月に500万点を突破し、ベルマーク委員はもちろんのこと、全校、校区内の自治会の方々も大変喜んでいます。400万点達成が2000年12月でしたので、4年と少しで100万点集めることができました。
  託麻原小学校は昭和29年、熊本市内では戦後創立第1号として設置され、今年4月で51年が過ぎました。児童数は810人です。ベルマーク運動は参加45年目になります。
  創立当時、広い校庭には1本も樹木は無かったのですが、地域の人たちが1本ずつ苗木を持ち寄り、50年経った今では2000本余りの樹木に成長しています。緑化コンクールでは数々の賞を受賞し、「緑の託麻原」といわれるほど、環境緑化に力を入れています。
  ベルマーク委員会は5年前に、特別委員会から専門委員会になりました。各クラス1人ずつ委員を出し、毎年24〜25人で活動しています。ベルマーク委員会は人気bPで、委員決めのときの競争率が高いらしいです。
  ベルマーク収集は、学期ごとの校内収集の他に、校区内の自治会へ年2回収集をお願いしています。
  自治会収集の場合は、依頼のプリントとベルマークを入れてもらうジッパー付きのビニール袋を14町内分、620程(約700世帯分)用意して、約2ヶ月かけて回覧をお願いします。回覧が終わると、町内担当の委員が自治会長さんのところへ取りにうかがいます。毎年、自治会の方々は快く協力して下さいます。
  点数整理の作業は、1回の収集で集まったベルマークを3週に分けて整理します。1周目はベルマーク番号別に仕分けです。2週目は点数計算です。3周目は荷造りして発送です。
  昨年度の買い物は、最近の子どもたちを取り巻く環境の悪化や、安全対策を考慮し、また保護者からの意見も多かったので、バザーの収益金と合わせて、児童全員に防犯ベルを購入しました。登校や下校時、遊びに行くときなどに携帯させています。
  「捨てればゴミ、集めれば資金、みんなで広げようベルマーク運動」をモットーに、600万点目指してがんばっていこうと思っています。(パソコン、プロジェクター使用)
=6月10日、熊本市のウェルシティ熊本で


7月1日(金)福岡【2】

福岡市立小笹小学校
三浦  薫さん
熊本由紀子さん
岩本 文江さん
  小笹小学校は福岡市中央区南西部の静かな住宅地にあり、市動植物園・鴻巣山に囲まれ、自然が多く残る環境の中にあります。校内には「トントン山」という小高い山があり、虫取りやどんぐり拾いなどができる子どもたちに人気のスポットです。
  児童数は、26学級922名の市内でも有数のマンモス校です。
  PTAの経理委員会がベルマーク活動を行う委員会として、単独で設け、活動しています。1964年5月からベルマーク活動に参加して41年になります。
 2004年度の経理委員会は「みんなで集めよう ベルマーク!」をスローガンに、1年間がんばって回収活動を行いました。定例会は毎月1回、第3木曜日に決めました。
  毎月10日に回収したベルマークは、クラス役員の子どもたちが家庭に持ち帰り、定例会までに企業別番号に振り分けます。定例会の作業時間は朝10時から2時間程度です。毎回20名くらいの方が出席してくれました。年度末は回収作業をやめ、反省会をしました。そこで出た意見を来年度の役員に引き継ぎました。
  過去5年間の集計合計点数の中で平成16年度だけずば抜けた点数(22万1643点)になっています。通常は年間13万点〜16万点にしかなりません。私たちも例年と変わりない作業をしてきました。ただ一つ違ったことは、声かけを多くしたことでした。
  「みんなで集めよう ベルマーク!」のスローガンのもと、他校にも声をかけてみました。すると、意外にもあったのです。押し入れ用クリアケース1箱分をいただきました。その学校はベルマーク活動をしていないそうで、捨てるに捨てようがなく困っていたそうです。「眠っているベルマークが生き返った!」と大変うれしく思いました。
  1人で集めることは難しいことですが、多くの方に声をかけることは難しくないことを痛感しました。
  まだまだ私たちのやり方に改善の余地があると思います。41年間という歴史を忘れずに、次は400万点という大きな目標を達成したい気持ちでいっぱいです。
  今年度も新しいスローガン「ベルマーク、見つけて、切って集めよう」のもと、ベルマーク活動が始まりました。(パソコン、プロジェクター使用)
=7月1日、福岡市博多区の大博多ホールで