小針小学校は、ベルマーク活動に参加して今年で14年目の児童数1000人を超えるマンモス校です。昨年の説明会に参加してベルマークの奥深さに多くの感動と刺激を受けました。中でも、上尾市立芝川小の体験発表は昨年度の私たちの活動の源になりました。
子どもたちが、ベルマークにもっと興味をもってくれればという願いと希望から、芝川小のように劇を披露してみようと考え、1学期の全校朝礼の時間に小針小のオリジナル劇を、子どもたちの前で発表しました。
(ベルマーク劇の披露)
3学期には、昼休みに放送劇を行いました。その結果、子どもたちのベルマークへの意識が高まり、例年より多くのベルマークが集まりました。
本校では学期ごとに、全保護者に協力を呼びかけて、ベルマーク収集後の作業を1人でも多くの方と一緒に行うことにしていますが、なかなか希望する人数が集まりませんでした。そこで、ベルマークの仕分けや集計作業を、自宅で協力していただく方法を、2学期から取り入れたところ、保護者の方から好評で、2学期は30名ほど、3学期は約名50名の方が、自宅でベルマーク作業をしてくださいました。リピーターが多かったのも嬉しかったことです。
昨年度、私たちは、例年の活動方針をもとに、常に部員みんなで意見やアイディアを出し合い、楽しく活動することを心がけてきました。子どもたちのためにベルマークを集めようという意識が、高くなれば高くなるほど、多くの保護者の方々にもその思いが伝わり、成果が表れることを実感いたしました。
=5月23日、大宮ソニックシティで
<ベルマークの寸劇・シナリオ>
小学生の男の子が家に帰り、ランドセルを置いて座る。
そばにあるチョコレートを大胆に食べる。(リラックスした様子で)
(チョコレートのCM音楽が流れる)
音楽に合わせ、チョコレートを後方のゴミ箱に思いっきり捨てる。
チョコレートを捨てた場所から、マークくんが現れる。男の子はびっくりして腰を抜かす。(男の子は、舞台そでに移動する) |
マークくん |
(痛そうに体をさすりながら)
「痛いなあ! もうちょっとやさしくしてくれよ!俺様を誰だと思っているんだい?俺さまはベルマークの国から来たマークだぜ!もっと大事に扱ってくれよ。このチョコレートにはベルマークが1点付いてるんだから、簡単に捨ててもらっちゃあ、困るんだ。1点は1円のお金と同じなんだぜ!」 (間) 「それじゃあ、ここで小針小学校の君たちに算数の問題を出してみるか。第1問。ベルマークを百点集めると、いくらになるかわかるかい?」 |
会場から |
「ひゃくえーん!」
(子どもたちのように、元気よく大きな声で) |
マークくん |
「さすがだね!じゃあ第2問。1万点集めたら、いくらになるかわかるかい?」 |
会場から |
「いちまんえーん!」
(またまた子どもたちのように、元気よく大きな声で) |
マークくん |
「そう、1万点は1万円になるんだ。すごいだろう?つまり、ベルマークを集めれば集めるほど、お金がたくさん集まることになるんだ。その点数で、学校で役立つ物をたくさん買うことができるんだよ。ところで、小針小学校が今までに、どんな買い物をしたか知ってるかい?」 |
会場から |
「わからなーい。知らなーい。」
(さまざまな反応をする) |
マークくん |
「じゃあ、今までに買った物を、ベルちゃんに教えてもらうことにしよう。さあ、みんなでベルちゃんを呼んでみよう!せーの!」 |
会場から |
「ベルちゃーん!」
(ベルちゃんとベルちゃんズが、手を振りながら明るく登場する) |
ベルちゃん |
「はぁーい、こんにちは!私はベルマークの国から来たベルちゃんです!今日は小針小学校マスコット「ベルちゃんズ」と一緒に遊びに来たの。よろしくね!今日は、小針小学校が集めたベルマークで、今までにどんな物を買ったか、ベルちゃんズに紹介してもらうね。お願いしまーす!」 |
ベルちゃんズ1 |
「たとえば、拡声器。」
(ベルちゃんズ1が、実物を見せる) |
ベルちゃんズ2 |
「それから、ラインカー。」
(ベルちゃんズ2が、実物を見せる) |
ベルちゃんズ3 |
「サッカーボールにドッヂボール。」
(ベルちゃんズ3が、実物を見せる) |
ベルちゃんズ1 |
「今日は重くて持って来られなかったけど、校庭にある朝礼台だって、みんなが集めたベルマークで買ったのよ。」
(少し間をおく) |
ベルちゃん |
「ベルマークってすごいでしょう?ベルマークで買ったいろいろな物が、小針小学校で大活躍しているのよ。ベルマークはお金と同じ、とっても大切なものなのよ。」
(少し間をおく)
「それに、もっとすごいのは、ベルマークを集めるとボランティア活動になるってこと。みんな知ってた?みんなが集めた点数で買い物をすると、その金額の一部が、目や耳の不自由な子どもたちが通う学校や、山奥や島にある学校に寄付されるのよ。寄付っていうのは、「子どもたちのために使ってください」って、お金などをプレゼントすることよ。そうそう、海外の恵まれない国々にも寄付しているのよ。すごいでしょう?」
(間)
「ベルマーク活動は、困っている人たちを助ける身近なボランティア活動にもなるのよ。」 |
小道具1 |
「たとえば、ベルマークを10点集めると、そのうちの1点がボランティアになるのよ。」
(小道具1が、ベルマーク10点分を掲げ、そのうちの1点を裏返す) |
ベルちゃん |
「ベルマークは自分たちのためだけじゃなく、お友達のためにもなるの。去年、全国から集まったベルマークで、どれくらいの寄付になったと思う?」
(間)
「およそ7000万円だって!すごいわよねー!たくさんの子どもたちに喜んでもらえたのよ。」
(少し間をおく) |
マークくん |
(偉そうに、腰に手をあてて)
「エヘン!俺さまの力がよーくわかっただろう?これからは、ベルマークを捨てるなよ。1学期に一回、ベルマークを集めるから、それまでたくさん集めて、大切に取っておくんだぞ!」
(みんなに言い聞かせるように) |
小道具2 |
「ベルマークが付いている商品は決まっているの。前にみんなに配ったベルマーク一覧表に載っているから、家に帰ってよーく見て確かめてね。」
(小道具2が、一覧表を掲げる)
(小道具2が、ベルちゃん封筒を見せながら)
「今日、家庭数で「ベルちゃん封筒」を先生から配ってもらいます。その中にたくさんのベルマークを入れて、明日から金曜日までの間に持ってきてください。ベルちゃん封筒は教室にある袋に出します。封筒は卒業するまでずっと使うので、大切にしてくださいね!」 |
ベルちゃん |
「先生用のベルちゃん封筒もあるの。先生方も、是非ご協力お願いしまーす!」 |
小道具3 |
「パソコンで使うエプソンのインクカートリッジもベルマークの点数になります。家に使い終わったカートリッジがある人は、職員室前の回収ボックスに入れてください。
(小道具3が、インクカートリッジの回収ボックスを掲げる) |
マークくん |
「もし出し忘れても、職員室前の廊下にベルマークの整理箱があるから、そこにいつでも入れておくれよ。みんな、しっかり頼んだぞ!」 |
マークくん |
「みんなの力で!」
(大きな声で) |
全 員 |
「ベルマークをたくさん集めよう!」
(声をそろえて、元気よく)
えいえい、オー!
(右手のこぶしを高く上げて) |
「拍手と歓声の二重奏」
小針小の寸劇に会場のあちこちで笑い声が起こりました。大宮会場は今年も満席でしたが、和やかな雰囲気で盛り上がりました。
「二代目ベルちゃんに会いにいって来ました」
小針小学校(小野哲史校長、1026人)では、6月28日(火)の朝礼の時間に、今年度のPTA学年部(安藤智子部長)による「ベルマークの寸劇」を全校児童に披露しました。
体育館は、超満員。それでも子どもたちはおしゃべりなどせずに劇に夢中です。汗びっしょりになって体育館から出てきた子どもたちは、どの子も笑っています。出演したお母さんも、周りで見守ったお母さんたちも笑顔です。
「劇を通して子どもたちに、ベルマークのことを少しでも理解してもらえれば、うれしいですね」と二代目ベルちゃんを演じた安藤さんは話していました。
|