体験報告



関東


5月10日(火)大宮【1】

埼玉県春日部市立粕壁小学校
山本有希子さん
  粕壁小学校は、明治5年に開校し、今年で134年となる伝統校です。最近はマンションなどの建築も多いため、現在も児童数が増えている学校です。
  ベルマーク運動への参加は昭和49年からで平成16年度には、累計で800万点を達成し、財団より感謝状をいただきました。先輩のお母さん方から受け継いだ仕事ですが、30年間の積み重ねで、その時々に必要な物品をベルマークで購入して、子どもたちの学校生活を豊かにしてきました。
運動の中心はPTAの構成部で、各クラス1人ずつ計25名です。
厚生部の仕事は、ベルマーク収集・仕分け・整理・財団への発送です。毎月1回、朝9時から12時までの約3時間、学校の図書室で行います。お仕事を持った方や小さなご家庭もありますので、毎月の作業は必ず時間内で終わらせるようみんなで協力して進めています。
  ベルマーク活動が30年近く途切れることなく続けてこられたのは、
  @多くの保護者に運動の意義が理解され浸透していること。
  A学期ごとに「ベルマークだより」を発行。協賛会社の情報、マークの切りそろえ方、集まった点数の報告をし、活動の盛り上げを図ったこと。
  B集めたベルマークや、作業に使う道具を保管する場所、作業ができる部屋があり、気兼ねなく和やかに活動していること。などが上げられます。
  今後の活動の目標として、1点でも多くのベルマークを集めるために学校内だけではなく、公民館やスーパーにも協力していただき、ベル箱の設置をお願いしていきます。地域の方に学校への関心を持っていただき、インクカートリッジのような、リサイクルや環境保護の面からも活動していきたいとおもいます。(パソコンを使って画像を見せながら説明)
=5月10日、埼玉県さいたま市の「大宮ソニックシティ」で


5月11日(水)新宿


東京都杉並区立新泉小学校
渡辺 潤子さん
岡部真里子さん
  学校は今年創立70周年を迎えます。商店街の人たちや地域の人たちが学校に協力してくれます。教育目標に「豊かな心をもち、自ら学ぶ意欲に満ちた子どもの育成」を目指し実践しています。
  ベルマーク運動は、エコ委員会(各クラス1人ずつ)と全学年から前・後期各10人のお母さんたちがお手伝いをしてくれます。収集・整理は毎月1回、午前10時から正午までの2時間です。時間内に出来なかったり、出席できないことがあっても、各学期末の集計時に委員全員で協力し合って進めています。勤めている人でも比較的負担が軽いというのも、人気となり参加を希望する人が多いようです。
  毎月ベルマーク収集日の1週間前に、担任の先生から収集袋を児童たちに配っていただきます。集まったマークは各クラスのベル箱に持ち寄ります。それを月1回の作業日に、各クラスのベル箱から回収して、会議室に運び整理作業に入ります。初めに会社別に仕分け、同じ点数は10枚ずつテープで貼り付け、点数計算をします。点数は学期ごとに表に記録しています。財団への発送は9月、1月、3月の3回です。発送の時は、計算ミスや記入もれがないか集計用紙を交換し合ってチェックしています。
  エコ委員会では、学年末に1回「ベルマークだより」を発行しています。これには、購入品や集まった点数報告、マークの切り揃え方や運動の意義や目的などを載せて、活動を盛り上げています。PRのお陰か、家庭での関心が高まり「ベルマーク一覧表」を台所などに張り、「1点でも多く集め、見落としはないか」など、心がけていただいています。
  学校が多くのベルマークを収集できるのは、@44年間途切れることなく続いた活動A小さい子どもさんのいない家庭や親戚への協力の呼びかけB近所の商店街の協力C地域へのベル箱作戦D学校の協力などがあげられます。
  昨年度は子どもたちに人気の一輪車と冷水機を購入しました。今後の目標は年間3万点くらいを無理なく集めて行きたいと思います。(パソコンを使って画像を見せながら説明)
=5月11日、新宿区の新宿明治安田生命ホールで


5月12日(木)横浜【1】

横浜市立不動丸小学校
澤村あけみさん
斎藤 直美さん
  私たちの学校は、横浜市の西部に位置して緑も多く、敷地内には畑もあります。現在、児童数921名となり、市内でもマンモス校に入っております。おととしに創立30周年を迎え、昨年はベルマーク300万点達成校として、財団より感謝状をいただきました。
  ベルマーク運動は、PTAの5つの委員会のうち学年委員会が中心となって進めています。各教室にベル箱を設置しているほか、専用の引き出しも常設してあり、いつでも持ってきてもらえるようになっています。昨年度は7月と12月の2回発送をして、合計点数は約6万点でした。
  集計作業の2週間ほど前に手紙で回収・集計の日にちと、当日午前中だけお手伝いいただけるボランティア募集のお知らせをしています。校内には「ベルマークを集めよう!」のポスターを掲示し、協力を呼びかけています。
  収集日は、貯めていたマークをまとめて出される家庭が多いため、1日がかりの作業となります。少しでも作業を軽減するため、毎月1日をベルマークの日と決め、なるべく随時出してもらえるよう工夫しました。そして定例会の度に、回収、仕分け作業まで終えるようにしました。回収したマークは、会社別に仕分けをし、さらに大きさを切りそろえながら点数別に分けていきます。集計しやすいよう、ビニールなど薄いものはホチキス留めをし、厚手のもの、小さいものは、セロテープや両面テープを使って台紙に貼っていきます。台紙には点数×枚数=点数合計 を記入しておくと、集計袋に記入しやすくなります。
  今までの購入品には、一輪車・ドラムセット・掃除機があります。特に掃除機は喜ばれました。また購入品にはシールを貼り、ベルマークでの購入と分かるようにしました。これによって、利用する子どもたちが運動に対し、今以上に興味を持ってくれたら、と思っております。昨年度は、財団を通じて新潟県中越地震の被災校援助に少しでも協力できたことをうれしく思っております。
  こうして続けてこられたのは、「マークを集めてくださっている、地域・保護者の方々」「ゆったりと作業できる場所を提供していただいている学校」「ボランティアの方々」ほか、たくさんの力に支えられてきたおかげと思っております。また、委員の方の中にはパートなど仕事をしている方もいらっしゃいましたので、少しでも負担がないよう、月1回の集まりで活動できたこともよかったと思います。今後も無理のないよう、運動を続けていきたいと思います。(パソコンを使って映像を紹介しながら説明)
=5月12日、横浜市教育会館で


5月13日(金)千葉


千葉市立都小学校
池田 悟美さん
税所 一代さん
五十嵐真奈美さん
  私たちの学校は、千葉駅から3`ほど行った高台にあり、千葉市の中心部を一望できるところにあります。晴れた朝には、学校に続く坂道から遠く富士山を見ることができ、近くには都川が流れ、恵まれた自然と温かい地域の人たちの中で、子どもたちはのびのびと充実した日々を過ごしています。また2年前には創立130年を迎えた伝統ある学校です
  PTAには広報委員会、整備委員会などがあり、ベルマーク運動は整備委員会が中心になって取り組んでいます。構成メンバーは、クラスから1人ずつの計20人で、年4回ベルマークの集計活動を行います。昭和39年から参加しているベルマーク運動は、40年間、PTA活動の一環として途切れることなく引き継がれ、昨年には500万点を達成して、財団から感謝状をいただきました。
  昨年の活動を説明します。
  @マークの収集日の1週間前に担任の先生から、「ベルちゃんだより」とベルマーク袋を児童に配っていただきます。この「ベルちゃんだより」で収集日を通知し、お手伝いしてくださる方も同時に募ります。
  A集められたマークは、会議室で仕分けられます。学年ごとのテーブルに手作りの番号シートを広げ、会社別にマークを仕分けます。学年ごとの仕分けが終わったら、それを持ち寄って会社ごとに合わせます。番号の書かれた整理棚に入れていきます。
  B点数計算します。ベルマークには小さくて数えにくいものや数量の多いものもありますので、仕事量に不公平が生じないように気をつけています。そこで、学年ごとに担当する会社を毎回変えて、4回の作業で一巡するように分担しています。
  C最後に、全体集計を行い、点検後発送します。
  私たちの学校が多くのベルマークを収集できたのは、ベルマーク運動が、長い間途切れることなく引き継がれてきたことに加え、運動の意義が幅広く理解され、浸透していることが最大の理由と思います。この作業に携わって分かったことですが、ほとんどの家庭にベルマークを集める習慣がついているようでした。数は様々ですが、これからも各家庭で楽しんで収集をしていただけたら、よい結果につながるのではないかと思いました。これには、どんなものにベルマークがついているのか、少しでも一人ひとりに意識してもらえるように、今後も根気よく地道に取り組んでいきたいと思います。
=5月13日、千葉市の千葉県教育会館で


5月17日(火) 大井町


東京都大田区立池雪小学校
大矢 和佳さん
倉持 三智さん
  私たちの池雪小学校は1962年からベルマーク活動に参加して、近く累計500万点の達成を見込むという節目を迎えます。
  本校のベルマーク活動は、文化厚生委員会の活動の一つ、という位置づけです。各学期に一度、全校でベルマークを回収して集計作業を行っています。昨年度は、年間で約68,000点集まりました。5年前にウサギ小屋を買ってから、また40万点ほど貯まりましたので、昨年度はミシン4台とマーチング・キーボード2台を購入しました。どちらも授業でよく使うのに不足していたので、先生にも子どもたちにも大変喜んでもらえました。
  ベルマークの集計作業は、昨年度は文化厚生委員会の全員でやることにしました。各クラスに設置してある回収箱からベルマークを集め、まず番号が一桁のもの、10番台、20番台・・・という箱を作り、マークをそこへ入れていきます。続いて、ベルマーク番号の札の付いたいちごパックを並べ、番号別に分けていきます。点数計算と、ベルマークの端を切りそろえる作業は、委員の宿題になります。一週間後にまた学校に集まり、合算して送り状に記入します。
  1学期には大きな失敗がありました。既に脱退で無効になっているベルマークを、そうとも知らずに家に持ち帰り、一生懸命点数計算をした委員さんがいたのです。2学期以降は無効になったベルマークをしっかりチェックするようにして、このような失敗はなくなりました。
  年度末に、委員さんたちに、1年間の活動を振り返って意見や感想を出してもらいました。その中に、「作業量の公平さにこだわりすぎない」という意見がありました。「委員になった以上は責任を果たせ」と突き放すのではなく、やれる人がやれる範囲のことをやり、助けてあげられる人はどんどん手を差しのべる、そんな優しさ、寛容さが必要だと思います。
  点数を集めるために格別何か工夫をしているわけでもなく、点数目標をたてて取り組んだり、ということも一切しておりません。あえて申し上げるならば、無理をしないで、地道にコツコツとやっている、というところが、本校の特色といえるのではないか、と思っております。数え切れないベルマークは次に持ち越せばよい、というような楽な気持ちで取り組んでいるので、それが40年以上も長続きして、結果として500万点という大きな数字につながったのだと思います。(パソコンを使って、映像を紹介しながら説明)
=5月17日、東京都品川区の「きゅりあん」ホールで


5月18日(水)横浜【2】

横浜市の横浜英和小学校
白根 義輝さん(教頭)
  「私たちの学校は、横浜市営地下鉄蒔田駅から7分、小高い丘の上の静かな環境の中にあります。1880年にアメリカの宣教師が建てた学校で、今年125年目を迎えます。最初は生徒4人でしたが、今では幼稚園、小学校、中学校、高校までの学院になっています。小学校は1900年に認可され、今年で105年を迎えますが、現在1学年2クラス、1クラス33人で、全校児童は388人の非常に小さな学校です。児童会が中心になって月に一度、『パンと牛乳の日』を設けているのが特色です。この日はパンと牛乳だけですませ、おかずとデザートを食べないことで7万2000円を浮かせ、その金でアフリカ、南米、そして東南アジアの貧しい子どもたち16人に援助をしています。
  次にPTAのベルマーク運動について説明します。PTAは各クラス1人、計12人でベルマーク委員会を作って活動に当たっています。2年前に新校舎が出来たときには、ベルマーク預金で各教室に壁掛け時計を、家庭科教室などに大型冷蔵庫2台と保健室に洗濯機を購入することができました。ベルマーク運動への参加は1963年で、昨年度500万点を突破しました。これは神奈川県内の1310校中26校目で、これはすべてPTAの皆様の長年にわたる努力の賜物だと感謝しています。
  ベルマークを集める個人用封筒は本校独自で作り、担任が児童に配布しています。それを各クラスのベルマーク委員が集めて計算し、学年ごとに丸いプラスチック容器を使って仕分けします。それを持ち寄って全校集計し、会社別の封筒に入れています。作業時間は午前9時から11時までの2時間で、隔月で計5回。年に2回財団に発送しています。子どもが卒業してもベルマークを見ると、切りたくなるお母さんがおり、たまにどさっとベルマークを持ってきてくれることがあります。また、ベルマークが付いている商品を積極的に買うお母さんも多いようです。ベルマークを集めることは地道な活動ですが、チリも積もれば山となると申します。一朝一夕にできることではありませんが、ぜひ継続されることをお願いいたします」。(パソコンを使って説明)
=5月18日、横浜市の神奈川県民ホールで


5月19日(木)越谷


越谷市立弥栄小学校
小林 道子さん
小沢美代子さん
植松 美幸さん
清水 敦子さん
小林騎久子さん
  私達は越谷市立弥栄小学校PTAです。
  学校は昭和50年4月に開校し、創立30周年を迎えました。越谷市の北東に位置し、周辺は田園に囲まれ、校庭が広く、校舎にゆとりがあり、大変環境の良い立地です。校庭の一角には卒業生が力を合わせて造ったビオトープがあり、手を入れることなく自然のままの状態を維持しているので、子ども達の格好の観察場所となっています。
  弥栄小学校では、昭和53年からベルマーク活動に参加しています。平成10年には300万点に達し、ベルマーク教育助成財団より感謝状を頂きました。これまでベルマークで、運動会用和太鼓、一輪車、学級用時計、CDラジカセ、黒板消しクリーナー、横断幕などの多くのものに交換しました。
  弥栄小PTAはPTA会長の下、本部役員は副会長、書記、会計、監事で構成され、その他、学年委員会、広報委員会、文化委員会の各委員会により組織されています。ベルマーク運動は本部書記が中心になって取り組んでおり、各学年委員会でベルマークの整理・仕分け・集計等を行なっています。
  まず新入学説明会においてPTAよりベルマーク運動の意義や目的、ベルマークの集め方や切り方についての説明を行ない、ベルマーク一覧表を配布しベルマーク収集の協力を呼び掛けています。さらに「ベルマークだより」を発行し、全校生徒にも協力を依頼しています。
  弥栄小の活動は、毎月1日を「ベルマークの日」としています。毎月ベルマーク収集日の2〜3日前に先生から児童にベルマーク袋を配布していただきます。家庭で集めたベルマークを持ち寄り、各学級に設置されているベルマーク箱に入れます。集まったベルマークは、毎月1回定例委員会を利用して学年委員のPTAが整理・仕分けをします。仕分け方法として、まず各協賛会社ごとに牛乳パックを利用した仕分け箱に仕分けます。仕分けたベルマークを各協賛会社ごとに番号をつけた引き出し式収納ケースに収めます。
  毎学期1回、学期末に収納ケースに集まったベルマークをその学期の担当学年委員が集計をします。お勤めされているお母様方が多い中、学年委員のほかにも多くのPTAの方が毎回お手伝い役員として集計作業に参加して下さいます。
  学年委員の集計作業が終了後、PTA本部書記が最終チェックをして、送り状を作成し、ベルマークと共に財団のほうに発送します。
  平成10年度より学区内にある老人福祉センター、郵便局、スーパーマーケットにもベルマークの回収箱を設置させていただき、各学年で担当を決めて定期的に回収し、ベルマーク整理の時に一緒に仕分けをします。学区内で小学生のいない家庭でもベルマ―クを集めておいて近所の本校児童に持たせて下さることもあり、とてもありがたいことだと思っています。
  今後も、ベルマーク運動を途絶えさせること無く、学校・PTA・地域の連携をさらに密にして活動していきたいと思います。(パソコンを使って説明)
=5月19日、越谷市の越谷コミュニティセンターで


5月20日(金)船橋


千葉県市川市立平田小学校
佐藤 博彰さん
森川 桂子さん
亀崎 典子さん
  まず、PTA会長の佐藤博彰さんが、ビデオを使いながら、平田小学校の学校紹介や元気に勉強や運動に活躍している子供たちの姿を分かりやすく紹介しました。
  この後、亀崎さんが、ベルマーク運動の現状を報告しました。
  平田小学校が、運動に参加したのは、昭和37年からで、現在までの42年間で600万点を突破して感謝状をいただきました。途切れることなく続けてこられたのは諸先輩たちの活動はもちろん自治会、商店街、郵便局など地域のみなさんの協力があったからだと思います。
  具体的な運動の取り組みについてですが、3年前からPTA本部の総務が担当し、各クラスから4,5人の方に「集計係」として参加してもらっています。毎月、集計係の方が、集金日前に「ベルマーク袋」を配布し、集金日に回収し、各自保管をし、「できる時、できるだけ」をモットーに自宅で作業をしています。
  一学期に一度、全学年で集計作業をしますが、あらかじめ、各学年別に担当する番号を決めてあるので、約2時間程度で作業は終了します。おしゃべりしながらも手は休めず、和気あいあいとした雰囲気の中で作業はとてもやりやすいようです。集計作業終了後、点数計算をして、後日、発送をします。
  「集計係」以外でもお孫さんが在校生だからと、わざわざお手伝いに参加して下さっている方もいらっしゃいます。娘さんが在校生だった時からベルマーク運動に参加されていて、「この作業が大好きなんです」といってくださる、大変頼りになる方です。これも42年間の歴史を感じるエピソードのひとつです。
  ベルマーク貯金をを利用して、地球儀、電動鉛筆削り、黒板消しクリーナー、両面時計を購入、昨年度は行事用テントを買わせていただきました。
  最後になりましたが、直接、子供たちのためになり、よりよい学校生活を送るための手助けとして、これからも根気よく「継続は力なり」の気持ちで、より一層ベルマーク運動に力を注いでまいりたいと思います。
=5月20日、船橋市の船橋市民文化ホールで


5月23日(月)大宮【2】

埼玉県伊奈町立小針小学校
清水 幸子さん 斉藤 良徳さん
渡邉 順子さん 石井 孝司さん
大津 美幸さん 戸井田恭子さん
長堀 和枝さん 飯田 玲子さん
  山田 直子さん
  小針小学校は、ベルマーク活動に参加して今年で14年目の児童数1000人を超えるマンモス校です。昨年の説明会に参加してベルマークの奥深さに多くの感動と刺激を受けました。中でも、上尾市立芝川小の体験発表は昨年度の私たちの活動の源になりました。
子どもたちが、ベルマークにもっと興味をもってくれればという願いと希望から、芝川小のように劇を披露してみようと考え、1学期の全校朝礼の時間に小針小のオリジナル劇を、子どもたちの前で発表しました。
(ベルマーク劇の披露)
  3学期には、昼休みに放送劇を行いました。その結果、子どもたちのベルマークへの意識が高まり、例年より多くのベルマークが集まりました。
  本校では学期ごとに、全保護者に協力を呼びかけて、ベルマーク収集後の作業を1人でも多くの方と一緒に行うことにしていますが、なかなか希望する人数が集まりませんでした。そこで、ベルマークの仕分けや集計作業を、自宅で協力していただく方法を、2学期から取り入れたところ、保護者の方から好評で、2学期は30名ほど、3学期は約名50名の方が、自宅でベルマーク作業をしてくださいました。リピーターが多かったのも嬉しかったことです。
  昨年度、私たちは、例年の活動方針をもとに、常に部員みんなで意見やアイディアを出し合い、楽しく活動することを心がけてきました。子どもたちのためにベルマークを集めようという意識が、高くなれば高くなるほど、多くの保護者の方々にもその思いが伝わり、成果が表れることを実感いたしました。
=5月23日、大宮ソニックシティで

<ベルマークの寸劇・シナリオ>

小学生の男の子が家に帰り、ランドセルを置いて座る。
そばにあるチョコレートを大胆に食べる。(リラックスした様子で)

(チョコレートのCM音楽が流れる)

音楽に合わせ、チョコレートを後方のゴミ箱に思いっきり捨てる。
チョコレートを捨てた場所から、マークくんが現れる。男の子はびっくりして腰を抜かす。(男の子は、舞台そでに移動する)
マークくん (痛そうに体をさすりながら)
「痛いなあ! もうちょっとやさしくしてくれよ!俺様を誰だと思っているんだい?俺さまはベルマークの国から来たマークだぜ!もっと大事に扱ってくれよ。このチョコレートにはベルマークが1点付いてるんだから、簡単に捨ててもらっちゃあ、困るんだ。1点は1円のお金と同じなんだぜ!」 (間) 「それじゃあ、ここで小針小学校の君たちに算数の問題を出してみるか。第1問。ベルマークを百点集めると、いくらになるかわかるかい?」
会場から 「ひゃくえーん!」
(子どもたちのように、元気よく大きな声で)
マークくん 「さすがだね!じゃあ第2問。1万点集めたら、いくらになるかわかるかい?」
会場から 「いちまんえーん!」
(またまた子どもたちのように、元気よく大きな声で)
マークくん 「そう、1万点は1万円になるんだ。すごいだろう?つまり、ベルマークを集めれば集めるほど、お金がたくさん集まることになるんだ。その点数で、学校で役立つ物をたくさん買うことができるんだよ。ところで、小針小学校が今までに、どんな買い物をしたか知ってるかい?」
会場から 「わからなーい。知らなーい。」
(さまざまな反応をする)
マークくん 「じゃあ、今までに買った物を、ベルちゃんに教えてもらうことにしよう。さあ、みんなでベルちゃんを呼んでみよう!せーの!」
会場から 「ベルちゃーん!」
(ベルちゃんとベルちゃんズが、手を振りながら明るく登場する)
ベルちゃん 「はぁーい、こんにちは!私はベルマークの国から来たベルちゃんです!今日は小針小学校マスコット「ベルちゃんズ」と一緒に遊びに来たの。よろしくね!今日は、小針小学校が集めたベルマークで、今までにどんな物を買ったか、ベルちゃんズに紹介してもらうね。お願いしまーす!」
ベルちゃんズ1 「たとえば、拡声器。」
(ベルちゃんズ1が、実物を見せる)
ベルちゃんズ2 「それから、ラインカー。」
(ベルちゃんズ2が、実物を見せる)
ベルちゃんズ3 「サッカーボールにドッヂボール。」
(ベルちゃんズ3が、実物を見せる)
ベルちゃんズ1 「今日は重くて持って来られなかったけど、校庭にある朝礼台だって、みんなが集めたベルマークで買ったのよ。」
(少し間をおく)
ベルちゃん 「ベルマークってすごいでしょう?ベルマークで買ったいろいろな物が、小針小学校で大活躍しているのよ。ベルマークはお金と同じ、とっても大切なものなのよ。」
(少し間をおく)
「それに、もっとすごいのは、ベルマークを集めるとボランティア活動になるってこと。みんな知ってた?みんなが集めた点数で買い物をすると、その金額の一部が、目や耳の不自由な子どもたちが通う学校や、山奥や島にある学校に寄付されるのよ。寄付っていうのは、「子どもたちのために使ってください」って、お金などをプレゼントすることよ。そうそう、海外の恵まれない国々にも寄付しているのよ。すごいでしょう?」
(間)
「ベルマーク活動は、困っている人たちを助ける身近なボランティア活動にもなるのよ。」
小道具1 「たとえば、ベルマークを10点集めると、そのうちの1点がボランティアになるのよ。」
(小道具1が、ベルマーク10点分を掲げ、そのうちの1点を裏返す)
ベルちゃん  「ベルマークは自分たちのためだけじゃなく、お友達のためにもなるの。去年、全国から集まったベルマークで、どれくらいの寄付になったと思う?」
(間)
「およそ7000万円だって!すごいわよねー!たくさんの子どもたちに喜んでもらえたのよ。」
(少し間をおく)
マークくん (偉そうに、腰に手をあてて)
「エヘン!俺さまの力がよーくわかっただろう?これからは、ベルマークを捨てるなよ。1学期に一回、ベルマークを集めるから、それまでたくさん集めて、大切に取っておくんだぞ!」
(みんなに言い聞かせるように)
小道具2 「ベルマークが付いている商品は決まっているの。前にみんなに配ったベルマーク一覧表に載っているから、家に帰ってよーく見て確かめてね。」
(小道具2が、一覧表を掲げる)
(小道具2が、ベルちゃん封筒を見せながら)
「今日、家庭数で「ベルちゃん封筒」を先生から配ってもらいます。その中にたくさんのベルマークを入れて、明日から金曜日までの間に持ってきてください。ベルちゃん封筒は教室にある袋に出します。封筒は卒業するまでずっと使うので、大切にしてくださいね!」
ベルちゃん 「先生用のベルちゃん封筒もあるの。先生方も、是非ご協力お願いしまーす!」
小道具3 「パソコンで使うエプソンのインクカートリッジもベルマークの点数になります。家に使い終わったカートリッジがある人は、職員室前の回収ボックスに入れてください。
(小道具3が、インクカートリッジの回収ボックスを掲げる)
マークくん 「もし出し忘れても、職員室前の廊下にベルマークの整理箱があるから、そこにいつでも入れておくれよ。みんな、しっかり頼んだぞ!」
マークくん  「みんなの力で!」
(大きな声で)
全 員 「ベルマークをたくさん集めよう!」
(声をそろえて、元気よく)
えいえい、オー!
(右手のこぶしを高く上げて)

「拍手と歓声の二重奏」
  小針小の寸劇に会場のあちこちで笑い声が起こりました。大宮会場は今年も満席でしたが、和やかな雰囲気で盛り上がりました。
「二代目ベルちゃんに会いにいって来ました」
  小針小学校(小野哲史校長、1026人)では、6月28日(火)の朝礼の時間に、今年度のPTA学年部(安藤智子部長)による「ベルマークの寸劇」を全校児童に披露しました。
体育館は、超満員。それでも子どもたちはおしゃべりなどせずに劇に夢中です。汗びっしょりになって体育館から出てきた子どもたちは、どの子も笑っています。出演したお母さんも、周りで見守ったお母さんたちも笑顔です。
「劇を通して子どもたちに、ベルマークのことを少しでも理解してもらえれば、うれしいですね」と二代目ベルちゃんを演じた安藤さんは話していました。


5月24日(火)町田


東京都町田市立町田第二小学校
渡辺由美子さん
関口 雅子さん
須藤美千代さん
  町田第二小学校は、JR町田駅付近から中央図書館や緑豊かな芹が谷公園を校区に持っています。芹が谷公園は校舎の裏にあり、四季折々の自然に触れ合いながらの授業などに利用されています。
  ベルマーク運動は、各クラスから2人ずつ選ばれた学級連絡委員26人を中心に活動しています。まず年度初めにベルマーク説明会に参加し、その後、ベルマーク一覧表を各家庭に配布しています。
  集計作業は年に2回、6月と11月に行っています。学年ごとに、仕分け作業日、参加してくれる人の募集、各教室に置いてあるベルマーク収集箱に家庭から持ち寄ったマークを入れてもらう旨のお知らせを配ります。作業日は当日都合のつく保護者が学校に出向き、番号ごとの仕分けを行います。
  学年ごとの仕分けが終わったあと、全学年の集計、点数計算をして財団への発送までを行います。いずれの作業も午前10時から12時までの2時間、会議室、和室などを学校にお借りして、ゆっくり気兼ねなく行っております。普段、お話できない人たちも交流ができ、学年間の親睦に役立っています。楽しい雰囲気のなかでの作業を進め、強制することもなく毎回、多くの人たちに参加をいただいています。
  昨年から、初めて学校以外のスーパー、集会所、マンションの管理人室受け付けなど、外部団体にも収集箱を置かせていただきました。今回は、委員会で「綱引きロープ」を学校に備えたいと思い、その購入を目標に掲げてみなさんに協力をお願いしました。人の出入りが多いスーパーなどには丈夫なプラスチックケースにして、ベルマークを理解していただくためにイラスト入りの収集箱を設置しました。マンションなどは、そこに住む子どもたちの手作りの収集箱を設置しました。
  このように地域と保護者のみなさんの温かいお言葉やご協力により、今まで以上に積極的な収集が出来ました。
  「ムリなく、ムダなく、根気よく」少ない点数ながら途切れることなく、活動を続けているわが校は「ベルマークは誰にでもできる一番身近なボランティア」を合言葉に、これからも活動を続けていきたいとおもいます。(パソコンを使って画像を見せながら説明)
=5月24日、東京都町田市の「町田市民ホール」で


5月25日(水)横浜【3】

横浜市立鶴ヶ峯小学校
久古 美輪さん
塚本 恵子さん
吉田 寛子さん
  創立47年目の鶴ヶ峯小は、横浜駅から相鉄線で約10分。鶴ヶ峰駅下車から徒歩7分の小高い丘の上の静かな住宅地の中にあります。
学校では、「子ども達が共に学び、創り出し、行動できるようにする」という教育目標のもと
@「共生」学校や地域の中で、共に学び互いに認め合えるようにします。
A「個性」自他の良さや可能性を知り、自分らしさを発揮できるようにします。
B「実践」自分の意思に基づいて、問題解決に取り組み、実現に向けて行動できるようにします。という具体目標があります。
  本校では、毎月19日を「一句の日」として、全校児童がテーマに沿って俳句を作り鑑賞し合います。年度末には、「子供俳句集」を発行します。
  ベルマーク運動は、学年学級委員が中心になって取り組み、構成メンバーは、クラスから一人ずつの、計18人です。毎月1回、午前9時半から2時間ほどの作業で、和気あいあいとした雰囲気のなか楽しく活動しています。ベルマーク運動への参加は41年になり、昨年300万点を突破し、財団から感謝状をいただきました。
  本校では、ベルマーク運動をアピールするために2ヶ月に一度ベルマークだよりを発行したり、毎年秋に行われるPTA主催の「フリーマケット」に合わせ、委員会での出店で「ベルマークくじ」を行っています。これはお金ではなく、ベルマークと引き換えに引けるくじで、在校生には当日ベルマークを持ってきてもらう封筒を事前に配ります。景品はほんの少しのお菓子ですが子ども達は、とても喜んで参加してくれ、楽しくベルマークを集めるきっかけになっているようです。在校生だけでなく、未就学児もベルマークを持ってくれば参加できるので地域の人たちや未就学児にもベルマーク運動に親しみを持ってもらえる機会になっています。
  昨年度は、デジタルカメラ2台購入と、ベルマーク緊急友愛援助(中越地震)にベル預金から5万点の参加をしました。児童達に何かを購入する活動以外に、この様なボランティア活動にも参加出来た事は、お互いを助け合うという意味で委員にとって貴重な経験になりました。今後も目標を立て、コツコツと活動して行きたいと思います。
=5月25日、横浜市教育会館で


5月26日(木)柏


柏市立柏第一小学校
中川 由利さん
安岡 和代さん
土屋由加里さん
桜井亜希子さん
橋田めぐみさん
  柏第一小のベル活動は各クラスひとりずつのPTA学年委員会に加え、今年度から児童のベルマーク委員会が発足、子どもたちがマークの分類を、PTAが集計・発送していくことになっています。
  参加43年間で671万点。千葉県内では6番目の成果を挙げており、鉛筆削りやボールなどの購入によって、ベル運動が子どもたちにより身近になり、ベルマーク委員会の発足にいたったのだと思います。
  毎月第一木曜日がベルの日。その週の月曜日にベル便りとベル袋を配ります。ベル便りはシンプルですが、ベルマークの付いている塗り絵のキャラクターなどでアピール。ベル袋は「ありがとう」の気持ちを込めたハンコの欄をつくり、2年間使用できるようにしています。
  マークの分類は毎月1回の定例会で行い、模造紙に線を引いて会社別に分類していき、会社別にジップロップの袋へ。後は自宅へ数社ずつお持ち帰り。誰がどの社を担当しているかを明確にすること、集計しやすい集計表を作ることなどを心がけています。
  「無理なく」の言葉に支えられてきました。地域にも集会室や店にもベル箱を置かせてもらい、回覧板で回収袋を回していただくなど、さまざまな協力を受けています。これからも、こつこつと、800万点を目指して地道に活動してまいります。
=5月26日、柏市民会館


5月27日(金)横須賀


横須賀市立浦賀小学校
山本 清香さん
小菅由起子さん
善財 祐子さん
中村 紀子さん
  私たちの学校は、明治31年に、それまであった「東学舎」と「西学舎」を統合して現在の地に創立された108年の歴史ある学校です。 近代日本の幕開けを予感する「黒船」来航の地としても有名な浦賀の中心部、京浜急行「浦賀駅」前にあります。近くには、観音崎公園や浦賀ドック跡などがあり、山や海という貴重な自然が残されている地でもあります。
  校舎は、昭和30年代に建てられた校舎で、約10年前に移転計画がありましたが、財政状況の変化から見送られ、現在も大切に使っているところです。 児童数は20学級で683名です。今後平成22年までに22学級になる予定のある、市内でも児童数の多い学校です。
  学校教育目標として「よく考え、心ゆたかなじょうぶな子」を掲げ、40名の全教職員の方々が熱心に取り組んでいらっしゃいます。 子どもたちは、休み時間なると狭い校庭に出て、汗を流しながら元気に遊び、授業時間は目をキラキラ輝かせ、素直で明るく取り組んでいます。
  ベルマーク活動は、昭和37年6月から始まりました。昨年700万点を超え、神奈川県で7位となり、財団から表彰されました。
  それでは、浦賀小学校PTAのベルマーク委員会の構成と活動を簡単に説明させていただきます。 4月の懇談会で、1年生から6年生まで、各クラス1名ずつベルマーク員を決め、各学年で代表を決めます。 毎月末に、学級担任の先生の協力で各児童に「ベルマーク袋」を配り、翌月初めに回収します。回収したものを布の袋にまとめて、ベルマーク委員のお子さんが家に持ち帰り、自宅で集められたベルマークを会社別の小袋に仕分けし、月一回学校に集まり、会社別に番号を付けたイチゴパックにベルマークを分けていきます。全て分け終わったところで、自分の担当する会社のベルマークを持ち帰り、枚数と点数を集計して送票日まで保管しておきます。 学期末(7月・11月・3月)の年3回、委員長と学年代表が財団へ送票します。その際、ベルマーク便りを発行しています。 担当する会社については、負担が偏らないように配分し、くじ引きで決めています。
  また、地域の商店・金融機関・町内会・自治会にベルマークの箱を置かせてもらい、収集の協力を呼びかけています。ご近所の方だけでなく、通勤の途中に学校に立ち寄って寄付してくださる方もおります。
  今年度から浦賀小学校は「2学期制」になりますが、ベルマーク委員会の活動は今まで通りに取り組んでいきます。
  これまでベルマークで購入したものとしては「運動会用テント(ベルマークのロゴ入り)」「体育館用大型暖房機」などがあります。今年度は「総合的な学習の時間の資料を整理する書類ケース」や「掃除機」を購入しました。
  今後も、浦賀小学校の子どもを支える保護者、地域の方々とともに点数をいっぱい集められるよう努力したいと思います。
  昨年私(山本さん)は「委員長」という大役をおおせつかり、はじめは、あたふたしていました。各委員さんも初めて取り組む方がほとんどでしたが、一年間、仲良くやってまいりました。委員さんが大変協力してくださったおかげだと思います。2月には財団から表彰され、委員さんたちには大変な励みになりました。活動の最後に「楽しかった」との声が聞けたので、一年間やって良かったと思いました。
=5月27日、横須賀芸術劇場・ヨコスカ・ベイサイドポケットで


5月31日(火)土浦


茨城県下妻市の下妻小友幼稚園
池田 弘子さん
小林 晶子さん
浅野 道子さん(教頭)
柴田 敦美さん
石黒千恵子さん
飯村 正子さん
<日ごろ行っているベルマーク活動の収集・仕分け・整理作業を演劇にして、説明会の舞台でお母さんたちが、ユーモアとエスプリを交え「本番さながら」の実演となりました。劇は25分続きましたが、その中の主な会話を拾い『再演』します>

  <プロローグ=エプロン掛けたお母さんや児童に扮したお母さん登場>

・ナレーター 「わが下妻小友幼稚園は園児数72名のアットホームでのびのびとした雰囲気の幼稚園です。当園では36年前からベルマーク活動を開始し、去年、幼稚園では全国初の300万点を突破いたしました。いま現在306万6625点です。これまで遊具をはじめ22品の様々な品物を購入させていただきました。それというのも下妻市では、ベルマーク活動を行っている学校、幼稚園が少ないために卒園生や近所の方、また近くにある食品工場からは業務で使ったキユーピーの袋を捨てずに持ってきてくれるからです。では、これからその様子や当園のベルマーク活動の様子を劇を交えて紹介したいと思います」

・ 会社員  「こんちには。キユーピーの袋がたまりましたので持ってきました」
・ 先生   「こんにちは。いつもありがとうございます」
・ 小学生A 「こんにちはベルマーク持ってきました」
・ 先生   「あら、久しぶりね。ベルマーク持ってきてくれたの、ありがとう」
・ 小学生B 「先生、園庭で遊んでもいい?」
・ 先生   「いいわよ。預かり保育の子どもたちも喜ぶわ」
・ ナレーター 「このように、卒園していった子どもたちともベルマークを通じてつながりを持つ事ができるのも、うれしい事です」
・ ナレーター 「当園では園児たちが遊びの一環としてベルマーク活動に参加しております。まず、ベルマークを持ってくる前の日には、このような(手でかざしながら)『ベルマークカード』を園児に渡します」
・ 先生   「明日はベルマークを持ってくる日です。ちゃんとお母さんに伝えてね」
・ 園児ABC 「はーい。いっぱい持ってくるね」

<園児のベルマーク活動の様子=マークの番号とにらめっこしながら楽しそうです>

・ ナレーター 「翌日、園児たちはベルマークを切り取っていない箱や袋をそのまま持参し、クラスごとにまとめます。その後、1つの部屋に集められ、年長クラスの園児たちが仕分けします。同じ番号同士を集めるという作業は、子どもたちにとって頭を使いますし、集中してやる事により知能遊びにも役立っています」
・ 園児A  「おはようございます」
・ 園児B  「先生、ベルマーク持ってきました」
・ 園児C  「いっぱい持ってきたよ」
・ 先生   「それでは、ベルマーク整理を始めます」
・ 園児A  「(クレラップ)これを集めよう。でも、どこに入れればいいのかな?どこよ、どこ?」
・ 園児B  「分からない時はこれを見ればいいんだよ」
・ 園児A  「そうか。『1、0』って書いてあるから、あそこに入れるんだね」
・ 園児A  「(三矢サイダー)シュワシュワ大好き」

<お母さんたちのベルマーク活動=会話が弾みながらも手の動きは止まりません>

・ ナレーター 「園児が仕分けをした翌日、お母さんたちは子どもと登園し送り出した後、園のホールに集まり、切り取って集計します。お母さんたち同士が一緒に作業することにより、仲良くなれますし、教頭先生がいらっしゃるので、子育てについての相談もできます」
・ 母ABC 「行ってらっしゃい。お母さんはベルマークの整理をしてくるね」
・ ナレーター 「こうして、子どもたちを送り出したら、ホールに集まります」
・ 母A   「来週の遠足のお弁当、何をもって行くの?」
・ 母B   「うちの子さぁ、おにぎりとサンドイッチが食べたいっていうのよ」
・ 母C   「え〜、おかずないの?」
・ 母B   「じゃ、切り終わったのは、数えて整理袋に入れましょうか?」
・ 母B   「クレラップ 2点14枚、3点5枚で合計何点。ニッスイ2点13枚で合計何点です」
・ 母A   「キユーピーは今回もすごかったね」

  <エピローグ>

・ ナレーター 「切り取ったベルマークを点数ごとに数え、整理袋に入れて集計して毎回送る方法をとっています。作業が終わった後、教頭先生が出してくださるお茶やお菓子をいただきながら、お母さん同士雑談するのも楽しみの1つです。当園では、楽しみながら月2回、親子でベルマーク活動を行っています。楽しくやる、それが長く続けるコツではないでしょうか。次の目標は400万点突破です。がんばります」

<ベルマークの作業の流れを淡々と演じ、参加したお母さんたちの心を捉え、会場は盛り上がりました>

=5月31日、土浦市の茨城県南生涯学習センター・多目的ホールで


5月31日(火)池袋


東京都台東区立東泉小学校
祖山由紀子さん
清本 昌代さん
山本 容子さん
  私たちの東泉小学校がある地域は、新5千円札の樋口一葉が「たけくらべ」「にごりえ」などを書き上げた土地でもあります。5月10日で創立117周年を迎えた、伝統ある小学校です。
  私たちの小学校については、大きな活動である「東泉オーケストラ」を紹介したいと思います。昭和44年に結成され、現在は3年生から6年生まで百数名の部員がいます。年に2回の演奏会のほか、行事ごとにすばらしい演奏が披露されます。そのために部員たちは毎日、朝練習・午後練習にと頑張っております。
  PTAのベルマーク運動は、教養委員が中心となって進めています。まず5月に、ベルマーク一覧表と運動協力要請の手紙をホチキスで留めて全児童に配布します。集計は9月と2月の年2回行います。
  全児童が、1年生の時にルマーク袋を作成し、6年間使用します。この袋にベルマーク回収のお知らせを入れて、期日までに全児童がこの袋を提出します。各教養委員が家庭で、各会社別の仕分けや点数の集計を分担して行います。このように家庭で行う作業が主なため、仕事をされている父母の方にも負担感は少なくすんでいます。
  また地域では、親子とも東泉小学校を卒業されたような方たちの商店にベルマークのポスターを貼っていただき、呼びかけと収集に協力をいただいています。
  東泉小学校は、1972年にベルマーク運動に参加して以来、今年の1月で400万点を突破することができ、財団より表彰状をいただきました。近年では、冷水機を各階に1台ずつ計3台をベルマークで購入しました。今後の目標は、年間6〜7万点の収集スペースの維持を目指し、卒業生への協力を呼びかけていきたいと考えています。
=6月3日、豊島公会堂で


6月1日(水)浦和


さいたま市立七里小学校
篠葉美津子さん
石井 三奈さん
志賀 庸子さん
船木まさこさん
  七里小学校は、ベルマーク運動に参加して42年です。昨年400万点を達成しました。これは地道に、根気よく続けてこられた七里小学校PTA会員全員の努力の結果です。学校創立は、明治5年で、開校134年になります。創立130周年記念式典後に、校内に歴史資料館をつくりました。七里という地名は、1913年、7つの村(風渡野・大谷・東宮下・膝子・新堤・東門前・蓮田)が合併して新しく名称を七里村としたことによります。七里地区と流れる見沼代用水は、見沼の干拓と膝子地区の新田開発のために、徳川吉宗がつくらせました。学校のシンボルは樹齢104年の「くすの木」です。昭和天皇ご生誕を記念して植樹されたものです。
  最初にベルマークでいろいろな物を購入した物を紹介します。一輪車を置く台、ベルマークの仕分け棚、電動鉛筆削り機、黒板消しクリーナー、加湿器、本棚などがあります。
  ベル活動の中心となるPTA全学年部の第1回部会では、1年間使用するベルマーク袋を作成して、年10回、毎月第1水曜の回収日を貼ります。今年はありがとうの気持ちを込めて、回収するたびに「ありがとう」のスタンプを押しています。
  回収日の2〜3日前に、子どもの連絡帳を通じて先生に、ベルマーク袋の配布・回収をお願いします。職員室には先生用のベルマーク箱が置いてあります。集まったマークはPTA会議室でお友達同士集まり仕分け作業できます。番号表も用意されています。1クラス分だけなので、家庭のダイニングテーブルでも十分に仕分けできます。1人ずつ袋に入ったまま手元にとどくので、会社にかたよりがあり、とても楽に作業ができます。
  PTA会議室には仕分け箱があるので、都合のよい時間にベルマークを入れることができます。ベルマーク袋に「ありがとう」のスタンプを押したら、次の収集日をお願いするまで袋を預かります。
  昨年は、回収立よりもお手伝いしていただく、全保護者の出席率の方に力をいれました。結果、前年度最後の集計日は多くの人たちのご参加をいただき、あっという間に作業は終わりました。今年は、公民館と郵便局に手作りベルマーク箱を置かせていただき、自治会の回覧板で設置のお知らせとご協力を募ります。
  エプソンカートリッジ回収のお願いを手紙で保護者に出しました。すでに持って着てくれた児童ガいます。400万点を達成してすばらしい感謝状をいただきました。
  これからも七里小は、無理なく、根気よく、地道に続けて行きたいと思います。
=6月1日、さいたま市のさいたま市民会館うらわホールで


6月3日(金)東陽町


足立区立綾瀬小学校
相澤 和水さん
加藤由美子さん
藤本 絵里さん
宮内 亜紀さん
  綾瀬小学校は、千代田線綾瀬駅から1〜2分の交通の便がよく、周辺には公園が多く東綾瀬公園の桜並木は見事です。
  学校創立は43年目を迎え、950名という児童数は足立区内で一番のマンモス校です。
  PTAには4つの委員会があり、それぞれ工夫を凝らし活発な活動を行っております。ベルマーク運動は、私たち学年学級委員が全校に呼びかけて行っており、各クラスより1名ずつ、計27名の委員で構成されています。ベルマークには創立以来参加しており、今年1月には累計600万点を達成し、財団より感謝状をいただきました。
  今年度も、地域にご協力をいただいているベルマーク箱を増設したり、学区域の町内会にベルマーク便りの回覧や掲示を依頼して、収集を呼びかけるなど工夫をしています。
  綾瀬小のベルマーク袋の配布から発送までをご説明します。
  ベルマーク袋は、年6回、25日前後を配布日と決め、各クラスの学級学年委員の子どもに、クラス分の袋を持たせます。それを担任の先生に依頼して児童に配布していただきます。翌月の1日を「ベルマークの日」として、この日までに集まったマークを、各家庭で袋に入れ、学校に持ってきてもらいます。各クラスで集まったベルマーク袋は委員の子どもが自宅に持ち帰ります。
  それを、家でたまごパックや小さな箱などを利用して会社ごとの枚数を数えます。小さなマークやビニール製のベルマークは同じ点数ごとにセロテープやホッチキスで10枚単位にまとめます。その後、会社別の袋に仕分けをして袋には、点数ごとの枚数を記入します。
  ベルマーク袋回収月の上旬に、委員会を開き各クラス分の会社別の袋を持ち帰り、全学年分の集計を行います。全集計が終わったら、担当者が集計用紙に書き込み、その日のうちにベルマークの発送作業まで行います。
  月の合計点数が出ると担当学年で相談して、工夫を凝らしたベルマーク便りを作成します。そのお知らせで、各家庭に合計点数を報告し、次回も協力いただけるように呼びかけを行っています。
  1年間の収集が終わった後、遊具、図書など、子どもたちの成長に役立つ備品が購入できるように、学校の担当の先生を交えて、品物の検討をします。
  たとえば、購入した図書には、ベルマークの印をつけて、学校の図書室に寄贈し、各家庭で集めたベルマークが学校生活に生かされている、ということを、子どもたちに分かりやすいようにしています。
  綾瀬小が多くのベルマークを収集できるのは、40年以上もの間、途切れることなく活動が続けられ、地域のみなさんにもベルマーク運動が浸透し、理解されているおかげと実感し、感謝しています。また、委員のみなさんも、毎年多くの方が入れ替わるにもかかわらず、一人一人が真剣に、そして積極的に取り組んでくださっています。今後とも、委員一同が協力して活動して行きたいと思います。
=6月3日、江東区文化センターホールで


6月7日(水)立川


立川市立西砂小学校
阿部  周さん(今年度PTA会長)
  西砂小学校がベルマークに参加したのは82年からで今年で23年を迎えます。昨年までの累計点数が185万点。昨年は7万5千点を集めました。同校は、市北西部に位置し、武蔵野の面影を残すザ沖林や長年地域の方に守られてきた大ケヤキの並木が点在しています。児童数も増加、児童数513人を数え立川市の小学校の中でも大規模校になりつつあります。
  学校の教育目標は「思いやりのある子ども」、「地域と共に歩む西砂小」、「できた、わかった」と笑顔を見せる西砂小「早寝、早起き、食事しっかり」という目標を持ち取り組んでいます。
  ベルマークはPTAの文化厚生委員会が担当しています。ベルマーク収集、整理、集計、発送やトールペイントやお料理講習会などを開催しています。さらにベルマーク新聞などの発行を担当しています。この委員会の特長としては持ち帰り作業が出来るので、小さいお子さんのいる家庭や、仕事を持っている方でも活動できることから、人気の委員会です。ベルマーク箱は、学童保育所、公民館にも置かせていただいています。もちろん職員室にも設置しており、教職員、事務の方々のご協力をいただいています。
  各家庭にはパソコン保有率もかなり高くなりましたので、エプソンカートリッジ回収は200個以上になりました。今年からキヤノンカートリッジ回収も始まりましたので、それについても期待があると考えています。ベルマークの収集は、これといった特別なことは特にないとおもいますが、ただ当たり前のことを一つひとつ積み上げていく事が大切ではないかと考えています。
  年に2回、6月と12月に収集を行い、4回ベルマーク新聞を発行しています。内容は収集のお知らせと収集結果とお礼を掲載しています。
  西砂小学校のベルマーク作業の流れを報告します。

<回収法>
  @ 子どもたちが家から持って来たベルマーク収集袋をクラスに預けます
  A クラスで預かっていた収集袋を回収日に1カ所に集めます
  B 放課後広い教室などを借りてそこで分類します。当日、収集・分類は、高学年の児童にお手伝いを呼びかけています。毎回40人ほどの子どもたちに手伝ってもらい助かっています。

<分類方法>
  @ ベルマークを分類するため、企業ごとのベルマーク番号を書いた紙コップを並べます
  A 分類中、紙コップがいっぱいになる前に袋を下げておき、そちらに移します。ここまでが学校内で子どもたちと文化厚生委員や担当の先生の共同作業です。

<集計法>
  @ 文化厚生委員のみなさんが3〜4企業ごと家に持ち帰ります
  A 点数計算し集計します
  B 各自持ち寄り最終集計して発送します。

<苦労した点>
  @ 分類時、量がとても多いのでうれしくもあり、悲鳴でもあります
  A ガムなどのベルマークは小さく、また、ビニールのベルマークは静電気でくっついてしまい大変でした。

  一つ一つのことを地道に続けていくことが、大きな力となっていくのではないのではないかと考えています。ベルマークは「1枚、1点、1円」の価値を機会があるたびに呼びかけています。(パソコンを使って説明)
=6月7日、立川市のアミュー立川小ホールで


6月8日(火)渋谷


東京都杉並区立新泉小学校
岡部真里子さん
渡辺 潤子さん
  学校は今年創立70周年を迎えます。商店街の人たちや地域の人たちが学校に協力してくれます。教育目標に「豊かな心をもち、自ら学ぶ意欲に満ちた子どもの育成」を目指し実践しています。
  ベルマーク運動は、エコ委員会(各クラス1人ずつ)と全学年から前・後期各10人のお母さんたちがお手伝いをしてくれます。収集・整理は毎月1回、午前10時から正午までの2時間です。時間内に出来なかったり、出席できないことがあっても、各学期末の集計時に委員全員で協力し合って進めています。勤めている人でも比較的負担が軽いというのも、人気となり参加を希望する人が多いようです。
  毎月ベルマーク収集日の1週間前に、担任の先生から収集袋を児童たちに配っていただきます。集まったマークは各クラスのベル箱に持ち寄ります。それを月1回の作業日に、各クラスのベル箱から回収して、会議室に運び整理作業に入ります。初めに会社別に仕分け、同じ点数は10枚ずつテープで貼り付け、点数計算をします。点数は学期ごとに表に記録しています。財団への発送は9月、1月、3月の3回です。発送の時は、計算ミスや記入もれがないか集計用紙を交換し合ってチェックしています。
  エコ委員会では、学年末に1回「ベルマークだより」を発行しています。これには、購入品や集まった点数報告、マークの切り揃え方や運動の意義や目的などを載せて、活動を盛り上げています。PRのお陰か、家庭での関心が高まり「ベルマーク一覧表」を台所などに張り、「1点でも多く集め、見落としはないか」など、心がけていただいています。
  学校が多くのベルマークを収集できるのは、@44年間途切れることなく続いた活動A小さい子どもさんのいない家庭や親戚への協力の呼びかけB近所の商店街の協力C地域へのベル箱作戦D学校の協力などがあげられます。
  昨年度は子どもたちに人気の一輪車と冷水機を購入しました。今後の目標は年間3万点くらいを無理なく集めて行きたいと思います。(パソコンを使って画像を見せながら説明)
=6月8日、渋谷区の東京都児童会館ホールで


6月9日(水)川崎


川崎市立菅小学校
篠崎 吉夫さん(写真前列中央)
  ベルマーク担当のお母さんたちも体験発表を分担しました
(体験発表は、パソコンの画像をスクリーンに映しながら、画面ごとに菅小のキャラクターの「スゲオ君」が登場する工夫が盛り込まれていました)

  昨年、ベルマーク600万点を達成しました。私たちの菅の町は多摩丘陵と多摩川に囲まれた、自然がとても多いところにあります。人口が約4万2千人と日本一の町内会と言われています。
  私たちの菅小学校は明治7年に設立され、昨年で130周年を迎えました。昨年11月に記念イベントが行われ、その時に子ども達が考えたキャラクターがスゲオ君です。顔は特産物の多摩川梨、頭は菅の薬師寺に古くから伝わる獅子舞です。
  ベルマークの収集・集計は、ベルマーク委員、各クラス1名(計33名)が中心になって活動しています。ベルマークの収集は、毎月1回、各クラスでベルマーク収集袋を配ります。そして、子ども達を通して集まったベルマークを、各委員が自宅で仕分けします。
  仕分けの方法は、別クラスでメーカー別に50あまりの封筒をつくり、仕分けしておきます。数え易いようにセロテープで10枚のシートにします。
  昨年には600万点突破を記念して、アクリル製の水槽を加工してベルマーク回収用のボックスを作りました。このボックスを地域のスーパー4ヶ所に設置し、地域の方々のご協力を得て、2万点集めることが出来ました。
  このように集められたベルマークは、年3回、学期末に各メーカー毎に棚に集められます。翌日に各学年に分かれて、各メーカーの数を数えます。すでに10枚ずつにしてあるので、作業はスムーズに出来ます。
  2004年度は14万点のベルマークが集まりました。その点数で、給食室の時計と各学年に黒板消しクリーナーを購入致しました。
  今後、菅小学校ではベルマークを通して、子ども達に福祉ボランティアの心を芽生えさせて、ベルマークを集める楽しさを教えるため、各クラス・各学年で工夫しているところです。地域・学校・子ども・PTAが一つになり、菅の町全体でベルマーク活動に参加できるよう、努力していきたいと思います。
=6月9日、川崎市産業振興会館ホールで


6月10日(金)熊谷


熊谷市立熊谷西小学校
田口 有紀さん
川倉 由美さん
  熊谷西小学校は、市の市街地に位置し、開校133年の伝統を持つ学校です。周辺には市役所、県立図書館、中央公園、商店街などがあります。
  学校のシンボルは2本のクスノキやイチョウ並木、サクラ並木があり四季折々の表情を見せてくれます。本校の校訓は「にこにこ・まごころ・はっきり・しっかり」です。
  62年からベルマーク運動に参加して、平成10年には400万点を突破し、43年間たくさんの方々の協力のもと現在まで引き継がれてきました。活動は児童のJRCと保護者の厚生委員会とで協力して行っています。
  毎月、収集日の1週間前に担任の先生から児童にベルマーク袋を配っていただき、JRCが回収にあたっています。この日は子どもたちの委員会の活動日であり、1円募金や使用済み切手などと共にベルマークの収集も行います。家庭から集まったマークは、各教室に置いてある整理箱に各自入れてもらいます。この箱は10社ずつの協賛会社別に区切られており、給食の牛乳パックを利用して子どもたちが作ったものです。回収した袋は後で子どもたちがスタンプをおします。キャラクターのスタンプを押しているので大変喜ばれています。
  JRC委員の子どもたちは休み時間などを利用して、回収したベルマークをPTAのお母さん方が作業する教室に運び、作業は引き継がれます。お母さんたちによるベルマーク整理は、月に一度JRCの日にあわせて行われています。厚生委員が会社別に仕分けをし、ボランティア委員が同じ点数ごとに10枚ずつセロテープやホッチキスでまとめる作業をします。整理されたベルマークは、発送の月まで収納ケースに保管されます。発送については厚生委員が点数計算をし、年に2回発送しています。整理はとても細かく単調な作業ですが、時には会話を楽しみながら、和やかなムードで行われ、お母さん方の交流の場となっています。
  ベルマーク箱は校外にも設置しています。「一点=一縁(円)の輪」をキャッチフレーズにして、地域との連携の掛け橋をめざしています。昨年、ベルマーク預金でデジカメ、ワイヤレスマイク、チューナーを購入しました。特にデジカメは役立っています。
  最後にベルマーク運動を通して、地域と連携を深め、子どもたちに思いやりの心や物を大切にする気持ちを持ってもらえるように、そして学校備品も充実させていけるように、運動を続けていきたいと思っています。
=6月10日、熊谷市立文化センターで


6月14日(火)松戸


松戸市立古ヶ崎小学校
佐々木涼子さん
東海林敦子さん
  古ヶ崎小学校は、今年創立35周年を迎えました。学校周辺は閑静な住宅街と緑多い豊かな自然環境にあります。今年度から古ヶ崎南小学校との統合により、新しい仲間が増え、仲良く楽しい学校生活を過ごしています。庭の花は、栽培委員会をはじめ全校で大切に育てています。その成果もあって3年連続で松戸市「街と水辺の花づくりコンクール」賞を受賞しています。
  小学校に隣接されている古ヶ崎デイサービスとの交流のも各学年で活動をしています。学校の教育目標になっている「心豊かにたくましく生きる力を育てる」という面でも高齢者との触れあいは大切だと感じています。昨年度は劇を見ていただいたり、給食を一緒に食べたりしました。
  77年に、PTAベルマーク委員会が発足され、活動は活発になり、今回400万点を突破し感謝状をいただきました。毎月10日は、ベルマークの日になっており、各校舎の昇降口前にクラス別に設置されている専用缶のなかに入れてもらいます。ベルマーク委員会は毎月1回行っています。回収したベルマークは切りそろえ、会社別に仕分けします。点数別に10枚単位でまとめ、会社別の仕分けをします。点数別に10枚単位でまとめ、会社別の仕分け缶の中に入れておきます。9月と2月に点数を計算して財団に発送しています。
  地域のみなさんにも協力していただいております。学校周辺のスーパー、信用金庫、JAバンク、文房具店などの皆さんからも協力していただいております。一点一点の積み重ねにより、ベルマーク預金から和太鼓、ブラスバンドのユニホーム、サッカー部のユニホームを購入することができました。多くの方の協力により、ベルマークがいろいろな形で役立てられているので、これからもベルマーク運動への参加を続けられるように努力してゆきたいです。(パソコンを使って説明)
=6月14日、松戸市民劇場ホールで

ベルマークの協力会社・ミズノのベルマーク担当者もお勉強
 ベルマーク協力会社「ミズノ」の新しくベルマークの担当になられた太田晴子さんが、「前任者が退職されましたので、『ベルマーク運動を勉強したい』と出かけてきました。子どもの学校は参加していなので、しっかり聞いて行きます」と話しました。


6月15日(水)藤沢


清泉女学院中高等学校
内山 節子さん
金澤かをりさん
西村真由美さん
  私どもは清泉女学院のベルマーク委員をしております。昨年、私どもの学校は42年間で800万点を集めましてベルマーク財団から表彰していただきました。本日は私どものベルマーク活動をご説明申し上げたいと存じますが、まず学校の紹介をさせていただきます。
  清泉女学院は、聖心侍女修道会の4人のシスターが吉田茂元首相の雪子夫人との縁で昭和9年に日本の子女にカトリックの教育を受ける場を作るために来日され、その後昭和21年に横須賀米海軍基地司令官のデッカー大佐から日本人学校の設立を要請されたこともあって、昭和22年に横須賀の旧日本海軍の工機学校であったところを校舎にして設立されました。
  学校の方針としては、一人ひとりがかけがいのない大切な存在として神から愛されており、自分も他の人も大切にする心を養い、自分に与えられた能力を精一杯伸ばす努力をし、自分のみならず、世界の人の幸せのために尽くせる人になってほしいという教育目標があり、ボランティア活動も盛んに行われています。
ベルマーク運動には、現在の大船の校舎に移転したときに参加しました。当初は、新しい校舎に備品をそろえるために活用させていただきましたが、設備が整ってきてからは、災害被災校に対する支援や海外で学校を設立する援助にも力を入れて参りました。伝統的にベルマーク運動に全校あげて取り組んできた結果、生徒一人ひとり、また各家庭の意識が高く、普段の生活の中で常にベルマークを集めて貯めておくということが習慣化されてきたのではないかと思われます。学校を卒業してからも集めたベルマークを学校まで届けてくださったり、郵送してきたりしてくださる方もあり、とてもうれしいことです。これからもこの伝統を大切にしていきたいと考えております。
  さて、ここからは実際、私たちがどのように活動しているかをスライドを交えながらお話を進めていきたいと思います。
  まず、ベルマーク委員会は生徒会の中の1つであり、PTA活動の中の1つとしても機能してます。生徒の活動から紹介しますと、1学年は4クラスあり、中学・高校合わせて6学年、各クラス2名の生徒計48名が委員となり活動しています。高校3年生の中から委員長・副委員長を選出し、顧問の先生2名の監督・助言のもと委員会をまとめています。活動日は、学校が2期制のため、前・後期2回ずつ年4回設定されています。次にベルマークの回収方法を説明します。委員がクラスで収集の呼びかけをし、独自に考えた集計袋にベルマークを入れ持ってきてもらいます。これを委員がベルマーク番号別に分類整理し、合計点数とともに委員会にもっていきます。委員会の集計日には委員全員が集まり、全学年のベルマークを集計して上位5クラスと全員参加クラスを発表します。この結果は後日、朝の放送で全校に発表します。この発表は生徒のベルマークを集める意欲を掻き立てています。また、集計日を意識してもらうために委員がポスターを作り、学校の掲示板に貼ったり、クラスの後ろの黒板を利用して全員参加を呼びかけたりしています。
  そしてここからがお母様方のお仕事です。委員は各クラス2、3名で6学年60名ほどで構成されています。任期は6年です。6年とは長いように思われますが、1年に4回、1回の集まりが1時間弱、同じ顔ぶれで6年間活動するのでアットホームな雰囲気です。この活動を通して単に子供の学校と言うだけでなく、学校がより身近に感じる方も多いそうです。生徒が集計したベルマークはお母様方が番号別に全学年分集め、各ベルマーク番号の担当の委員が家にもって帰り、集計してきます。集計したベルマークをまとめ、1年に1度3月にベルマーク財団に発送します。
  私たち清泉が43年間もこの活動を続けられたのは、ベルマークの収集が生徒や保護者にとって、日常生活になっているから、ただそれだけのことなのです。買い物で商品を選ぶとき、商品を使い終わって包装を捨てるとき、少し気をつけるだけで集まってきます。また、周りの方々、ご親戚やお友達にも声をかけ協力してもらうことも良いことだと思います。私達の学校では、先生方や卒業生、修道院のシスター方にもご協力いただいています。
  最後にベルマークでどんなものを購入したかをお話いたします。グラウンドに時計を設置したり、中学1・2年のクラス用にバレーボールやドッヂボールを備えたり、また毎年行われる合唱祭の練習のためのキーボード(12台)を購入したりしました。これらは生徒が学校生活を送る中で大切に使っています。そのほか、友愛援助として3つの団体に寄付させていただいています。私たちの小さな協力が、どなたかの助けになれば幸いです。
  これからもお仕事を持ったお母様方にも参加いただけるようにいろいろな工夫をし、活発な活動を続けて行きたいと思います。ベルマーク活動は大変なことではありません。日々の少しの心がけで私たちみんなの学校が充実してより楽しいものになることを願っています。
=6月15日、藤沢市民会館で


6月16日(木)川越


川越市立新宿(あらじゅく)小学校
芦澤 恵子さん
菱川恵美子さん
  新宿小学校は昭和57年4月に開校し、今年で創立23年を迎えました。現在24学級、760名が在籍しています。家庭数は587世帯を数えます。学校の教育目標として、やさしく(思いやりのある子)、かしこく(自分で考える子)、たくましく(進んで行動する子)の育成に力をいれています。
  ベルマーク運動への参加は創立1年目の昭和58年1月から始められています。いままで途切れることなく引き継がれてきて、昨年には300万点を達成して、ベルマーク財団から感謝状をいただきました。
  運動は、総務財政委員会が担当しています。16年度は総務財務委員10名のうちベルマーク担当が3名でした。
  担当委員の仕事としては、年3回各学期ごとに行う2日間の収集日の準備があります。昨年は収集日を6、11月、1月に行いました。最初に日にちを決め、作業場の確保はこちらの希望日を先生と相談して決めています。
  それからボランティアの募集のお知らせを作成、配布します。学期ごとに発行するお知らせには、新しく参加した企業やベルマークの切り方など、前回の作業で気づいたことを載せています。年3回発行する「総務財政だより」には、前回の収集日に集まってくださったボランティアの人数と集計した点数を載せて、お礼とお知らせを伝えます。
  ベルマーク運動を各家庭に広めていく試みとして、平成15年度から毎月第3週をベルマーク週間にしています。今年からベルマークの封筒は5月に集金するPTA会費の封筒を再利用して1年間使います。
  収集日の前日には各教室に置いてあるベルマークの回収と当日使うはさみ、ホチキス、セロハンテープ、マークを入れる容器など備品の準備、案内板の用意をPTA会議室にしておきます。
  収集日の初日はボランティアの人たちに協力してもらいます。作業日は2日間あり、都合のつく時間に来て、参加できるという形を今までとってきています。みなさんおしゃべりをしながら、気軽な雰囲気の中で作業を進めてくれています。
  協賛会社別の仕分けが終わりましたら、今度は同じ点数に分類します。小さなマークと取り組む、この作業は根気がいります。一息入れるよう、ボランティアの方たちへのお礼の気持ちを込めて、夏は冷たい麦茶、秋冬は温かいコーヒーと紅茶を用意しています。
  ベルマークの回収は家庭ばかりでなく、学区内のお店にも協力していただいています。
  こうしたボランティアの方たち、地域の人たちに支えられてきたベルマークの点数で、平成以降に購入したものを紹介します。ポスタープリンター、国語辞典、黒板ふきクリーナー5台です。さらにポータブルワイヤレスアンプを購入しました。
  これからも無理なく運動を続け学校生活の手助けをしていただきたいと思います。今年の目標はめざせ年間10万点です。
=6月16日、川越市民会館・やまぶき会館で


6月16日(木)前橋


太田市立宝泉小学校
田部井和之さん
  私たちの学校は、閑静な住宅街と東武伊勢崎線沿いに広がる田園地帯に囲まれた場所にあります。合併以前は、太田市の西部に位置していたわけですが、尾島・新田・藪塚本町との合併後は、ほぼ市の中央部に位置するようになりました。昔ながらの農村集落地帯もありますが、保護者の多くは会社等へ勤務する方が多くなっています。また校区内には、10年程前から県企業局による工業団地が造成され、5社の進出が決まり、現在も分譲中です。
  創立は明治17年で、平成15年には創立120周年記念事業を実施いたしました。
児童数は、629人と新太田市においては4番目に児童が多く、歴史を感じさせる松の古木やたくさんの木々に囲まれ、赤松林の中には簡単なフィールドアスレチックも設置されています。
  「ベルマーク運動」への参加は、1981年8月からで今年で24年になります。この24年間で集めた総数は、もう少しで300万点になります。
毎月1回マーク収集日の一週間前に、担任の先生から児童にベルマーク袋を配っていただきます。その袋に、各家庭で集めたマークを子どもたちが持ち寄り、各クラスのJRC委員が責任を持って、会議室の収集箱に保管します。
  集まったマークの集計は、PTAの環境整備部の役員が中心となって取り組んでいます。また、環境整備部は空き缶回収・整理等の活動を行ない、構成メンバーはクラス役員から9名・地区役員から4名、計13名です。そして、年に2回・一学期と二学期に、保護者の参加を募り親子で作業する形をとっています。1回目は、1・3・5年の親子、2回目は、2・4・6年の親子で行います。土曜日の午前9時から正午までの約3時間の作業となっています。整理はまず会社別に仕分けしますが、学校給食で出される牛乳のパックを再利用し、パックに番号を付けてその中にマークを入れて、すべて仕分けが終了したら、次に点数の集計をしてもらいます。数えにくいもの、数量の多いものなど色々ありますが、終わった人は次の会社をと、自ら進んで作業していただくようにしています。
  この作業をしていく中で、注意点が何点かあります。
・ マークの小さいもの(ガム等)はなるべく大きく切ってなくならない様にする。
・ はさみ等を使用するのでケガをしないようにする。
・ 計算ミス・記入もれがないように、チェックし合うこと。
以上の事、他にもあると思いますが注意しながら集計しています。
  PTA環境整備部は、集計した点数・購入品の報告を、広報部が作成発行している学校新聞「松の子」に掲載していますが、今後はベルマーク運動の意義・目的、マークの切揃えなどを載せて活動を盛り上げていきたいと思います。
  ベルマーク活動が、24年間途切れる事無く続けられたのは、運動の意義が理解され、浸透していることと、子ども・保護者・学校・PTAの協力があり、そして何より成果が目に見えることが長く続いているのだと思います。
  その成果が、昨年度は業務用掃除機やプール用ホームベンチ、体育用教材ストップウォッチ、学級用電動鉛筆削りを購入することができました。
  今後の目標としては、無理せず今の点数を維持できるよう集めたいと思っています。又、この活動で親子の会話、低学年のはさみの使い方(危ないからと言って親がやるのではなく、間違った使い方をしないようする)等、今失われつつある事を取り戻せるように、親子で参加できる活動を根気よく地道に続けて行ければと思っています。
=6月16日、ウエルシティ前橋で


6月17日(金)宇都宮


西那須野幼稚園
角田 良子さん
高沼 麻理さん
林 由香里さん
大島由美子さん
  那須塩原市は、今年の4月から旧黒磯市,塩原町、西那須野町の、1市2町が合併してできた市です。私たちは、旧西那須野町に住んでいます。幼稚園は創立48年になり、ベルマークは1965年から集めています。2001年には300万点になり、賞状もいただきました。「塵も積もれば山となる」といわれますがまさにその通りであると思います。
  月末になると、園から子どもがベルマークを入れる紙の袋を持って帰ってきます。その袋に、各家庭で集めたベルマークや切手などを入れて園に戻します。
  園では、子どもたちが喜ぶようにシールを貼って返しています。ベルマークが入っていないときでもシールを貼ってくれます。この袋に入って集まったベルマークを、今度はベルマークボランティアのお母さんたちが仕分けをします。ベルマークボランティアとは、ベルマークを家庭で仕分けたり、周りを切ったりします。ベルマークの入った袋を仕分けされて園に戻ったベルマークを集計するのが私たちベルマーク委員の仕事です。この作業は、園に年9回集まって行います。
  初めてベルマークの集計に参加した時は「こんなに沢山集まるんだ。こんな物にもベルマークがついているんだ。」という印象でした。
同じ会社名(ロッテ)のベルマークが2種類で区別されていたり、冷凍食品、お菓子の袋についている物は、薄く、丸まり、くっついてしまい集計するのに苦労しました。また、夏の暑い日は、窓を開けると飛んでしまうので、飛ばないように扇風機を上に向け気をつかいながら集計しました。
中でも、57番のロッテは大変でした。ガム、キャンディ類が多く小さいうえに、点数が(0.5点0.6点1.2点1.5点1.6点など)細かく分けられていました。2〜3人で協力し、点数ごと分けてから、何点が何枚、合計何点と集計しました。それでもなかなか終わらないので、他の集計を終えたお母さんたちが手伝ってくれました。改めて協力し合う大切さを学んだように思います。
  昨年度は9,377,565点集まり、木製のおままごとセットを6セット購入する事ができました。
  幼稚園世代のお子さんを持つ保護者にとって、小さなお子さんのいる方や、お勤めをしている方も多い中、<大変なこと>と気負わずに、気軽に参加出来ることが、スムーズに作業をすすめる一番の条件と思います。そういった環境を作って下さっている園の先生方に、感謝しております。
  環境資源を考えて始められたメーカーのインクカートリッジの回収は、子供がかかわることは難しいので、自宅や自分の会社はもちろん、主人の会社にも伝えてもらったところ、捨てずに回収してもらえて、またその社員の方の自宅等からも好意的にお持ち頂いたり、と、1個でも多くの回収につながっていると思います。
  ベルマークの1つは小さくて、1点、5点,10点など少ない点数でも、沢山集まれば大きなものになる。と改めて実感することができました。
これからも身近な人たちに声を掛けながらベルマークを集めていきたいと思います。
=6月17日、県総合文化センターで


6月17日(金)八王子


東京都八王子市のすぎな愛育園
上田 郁子さん
  私たちは、すぎな愛育園でボランティアをしています。八王子のすぎな愛育園をご存知ですか? では武蔵野会?
  社会福祉法人武蔵野会は、東京・静岡で14ヵ所の施設を持っています。すぎな愛育園はその中の1つです。知的障害を持った子供たちの幼稚園なのです。
  その一角にある武蔵野会の本部にベルマークの全てが集まってきます。ここにお集まりにの皆さんのほとんどは、ご自分の子供さん(健康な子供)の学校のベルマーク運動をしておいでと思います。それに対して、武蔵野会には障害を持った父母とその関係者、あるいは善意の個人の方々からベルマークが集まってきます。
  わが子に知的障害とか、何らかのハンディをもって生まれてきた場合、この子を何とか人並みに育てたいと思う気持ちは何倍も強くなります。わが子のために、その子を託す施設のために、ベルマーク運動にも熱い情熱が入ります。だから、こんなに多くのベルマークが集まるのだと思います。すぎな養育園のお母さん方も整理をしていましたが、人一倍手がかかるお子さんをお持ちですから、なかなか時間がとれません。そこで助っ人に私たちボランティアで入っています。
  この幼稚園で子供たちの元気に遊ぶ声、走りまわる音、泣き叫ぶ声を聞きながらベルマーク作業を進めています。
  一生懸命ハンディと取り組んでいる若いお母様方の姿や先生方の愛情や情熱を目の当たりにしますと「よ〜し、小さな力でも応援するよ〜」「1点は1円、1点は1円、1円だって粗末にはできないよ〜」と、整理に熱がこもります。
  前回の300万点では、大島の恵の園で和太鼓、葛飾区白鳥福祉館でミシン、パソコン、希望の里でプリンター、武蔵野児童学園、すぎな愛育園、水元あやめ苑でオーディオセットを購入しました。
  私たちは人のお役に立っているという張り合い、そして喜びをかみしめながら、これからも、もっともっとお役に立ちたいと思います。お役に立てることに感謝して活動しているグループです。これからもず〜っと、ず〜っとがんばりま〜す。
  皆さんにお願いがあります。子供さんが卒業しても、ベルマークって捨てられませんよね。ぜひ武蔵野会(電話0426−26−9772)、あるいは集めている全国の社会福祉施設に送ってください。また、整理、集計のボランティアもお願いします。
=6月17日、八王子市学園都市センター・イベントホールで


6月18日(土)築地


東京都台東区立東泉小学校
祖山由紀子さん
清本 昌代さん
山本 容子さん
  私たちの東泉小学校がある地域は、新5千円札の樋口一葉が「たけくらべ」「にごりえ」などを書き上げた土地でもあります。5月10日で創立117周年を迎えた、伝統ある小学校です。
  私たちの小学校については、大きな活動である「東泉オーケストラ」を紹介したいと思います。昭和44年に結成され、現在は3年生から6年生まで百数名の部員がいます。年に2回の演奏会のほか、行事ごとにすばらしい演奏が披露されます。そのために部員たちは毎日、朝練習・午後練習にと頑張っております。
  PTAのベルマーク運動は、教養委員が中心となって進めています。まず5月に、ベルマーク一覧表と運動協力要請の手紙をホチキスで留めて全児童に配布します。集計は9月と2月の年2回行います。
  全児童が、1年生の時にルマーク袋を作成し、6年間使用します。この袋にベルマーク回収のお知らせを入れて、期日までに全児童がこの袋を提出します。各教養委員が家庭で、各会社別の仕分けや点数の集計を分担して行います。このように家庭で行う作業が主なため、仕事をされている父母の方にも負担感は少なくすんでいます。
  また地域では、親子とも東泉小学校を卒業されたような方たちの商店にベルマークのポスターを貼っていただき、呼びかけと収集に協力をいただいています。
  東泉小学校は、1972年にベルマーク運動に参加して以来、今年の1月で400万点を突破することができ、財団より表彰状をいただきました。近年では、冷水機を各階に1台ずつ計3台をベルマークで購入しました。今後の目標は、年間6〜7万点の収集スペースの維持を目指し、卒業生への協力を呼びかけていきたいと考えています。
(パソコンを使って、映像を紹介しながら説明)
=6月18日、東京都中央区の朝日日新聞社の読者ホールで

「東泉小の広報委員が仲間の体験発表取材」
  カメラを構え、自分たちの学校の体験発表を熱心に取材していました。「ベルマークで学校の設備品が買えることは知っていましたが、財団のお話をお聞きするまで、こんなに幅広い援助活動をしているとは知りませんでした。皆さんの小さな力が、こんなに大きな力になっているのにも驚きました」(東泉小学校のPTA広報委員・山口美幸さん
「協賛会社ジブラルタ生命社員が財団の受け付け事務をお手伝い」
  「きょうは何人でいらっしゃいました?」と、会場を訪ねるPTAの皆さんに柔和に応対、参加葉書の整理もお手伝いしてくださいました。「私たちも、この運動に参加してよかったと思っています。どこの会場も活気があり、楽しいですね。きょうは非番でしたので見学にきました」(協賛会社のジブラルタ生命商工推進チーム・チームリーダー・松本哲さん)


6月23日(木)水戸


水戸市立三の丸小学校
長谷川かほるさん
安  一義さん(委員長)
飯村 智子さん
  私たちは水戸市立三の丸小学校保健厚生委員会のメンバーです。学校は平成17年で創立113周年を迎えます。現在、児童数484名の小学校です。学校の名前の通り水戸城三の丸に位置し、水戸藩第9代藩主徳川斉昭が開いた弘道館、旧県庁舎、県立図書館に囲まれ、桜のきれいなお堀も近くにあります。こうした環境から、学校の周囲の道路は「三の丸歴史ロード」と名づけられています。
  校舎の周りには、四季折々の美しい花々が置かれ、いつも芳しい香りであふれており、子どもたちは感性をはぐくむ潤いのある環境の中で学校生活を送っています。
  本校のベルマーク運動は、保健厚生委員会が中心になって活動しております。委員長1名、副委員長2名と各学級から1名の学年委員で構成されています。
  運動には昭和44年から取り組んでおり、昭和55年には100万点、平成2年には200万点を達成して、3月発送分で長年の目標であった300万点を達成しました。
  校舎の改築時に校庭の遊具が整理され、校庭は広くなりましたが、鉄棒とブランコ程度しかない状態でしたので、学校の協力を得てベルマーク預金で一昨年はジャングルジム、昨年度300万点記念には滑り台を設置しました。2年連続して遊具を購入したことになります。子どもたちの笑顔が、運動への取り組みのエネルギーとなっています。
  保健厚生委員会の作業は、まず整理作業を行っている部屋に、参加企業ごとのトレイや整理作業で使うハサミなどを箱に入れておいていただきます。回収の一歩は毎月1回、担任の先生から児童にベルマーク収集袋を配っていただく事が始まりです。持ち寄ったマークは各学級の回収箱に入れます。以前は、ここから毎月1回委員会を開催して、回収箱を集めて整理を行っていました。しかし、委員にはお勤めの方や小さいお子さんをお持ちの方が多く、毎月学校に集まることは負担が大きいので、自宅で空いた時間に整理していただき、学年委員さんに渡していただくこととしました。学年委員は会社ごとに仕分け、年度末に整理されたベルマークを集計して財団へ発送しています。
  地元の公民館や金融機関、スーパーなどの協力により回収箱を置かせていただいています。
  400万点という新たな目標へこれから向かって、保護者や地域のみなさんのご協力をいただき、さらに情報を発信しながら、運動の意義を広め、次の委員さんにバトンタッチできるよう運動していきたいと思っています。
  ベルマーク運動を通じて、「1点=1円」の小さな積み重ねには、自分たちの学校の環境をよりよいものとするほか、被災地や海外の子どもたちに貢献できることを子どもたちに伝え、ベルマークを心の成長にも使っていただきたいと考えています。
=6月23日、水戸市の県立文化センターで


6月24日(金)日立


常陸大宮市立大宮小学校
四倉 知子さん
大槻 和子さん
石川 範子さん
  大宮小学校は、明治5年に創立され132年の歴史のある小学校です。昨年10月に、近隣5町村が合併し大宮町から常陸大宮市になりました。常陸大宮市のほぼ中央に位置し、東に久慈川、西に那珂川が流れる自然に恵まれた学校です。
  平成16年度の児童数は286名で、各学年2クラス編成の学校です。教育目標にもあるように、元気に何事にも本気で取り組める子どもたちばかりです。
  わが校のベルマーク活動は、学校から担当の先生方、児童からボランティア委員、PTAから学年委員が中心になって全児童、全家庭、地域の方の協力によって成り立っています。
  まず、年度初めに学校、学年委員より全家庭にベルマークの理解と協力についての手紙を配布し、各家庭でのベルマーク集めを依頼します。次に、月1回ボランティア委員の児童によりベルマーク袋を全児童に配布してもらい、各家庭で集めたベルマークを持ってきてもらいます。
  ボランティア委員は、収集日に袋を集め、必ず「ありがとう」の印を押して次の月にまた依頼し、委員会の日に企業別に仕分けをします。さらに、収集の方法として、公民館にベルマーク箱を設置していただいたり、廃品回収時に地域への呼びかけ、児童のいない家庭からの協力をいただいています。このあとの作業は各学年4名、計24名の保護者からなる学年委員が中心となって年3回、2学年ずつ整理する日を決め、全保護者にお手伝いの依頼をします。
  わが校では公開授業日に合わせて整理する日を設けていますので、多くの方の協力を得ることができます。
  また、作業の仕方としては、小さなマークや薄いビニールのマークなどは、ホチキスやテープを使い10枚ずつまとめて、点数を計算します。お母さん同士分担しながら、和気あいあいとして雰囲気で整理し、「きょうはもう500円分働いたよ」という会話も聞かれ、ベルマーク1点が1円ということを励みに楽しく活動しています。
  そして最後に保護者によって整理されたベルマークを学年委員が確認し、ベルマーク送り状に記入して、担当の先生にベルマーク教育助成財団へ送って頂いています。15年度までは、年度末にまとめて送り状を作成して送っていましたが、量が多くて負担が大きいため、16年度は整理日ごとに送り状を作成しました。年3回ベルマークを送ることで年度末の負担を軽減することができました。16年度は、1回の集計で約2万点前後を送ることができ、その前の年の分とあわせて、この春、デジタルカメラを3台購入することができました。
  私たち保護者にとって、このように活動してきたことが、子どもたちのためになっているということや2001年9月に400万点達成ということで、財団から表彰されたことが、活動を続けて行く上で、さらなる励みになっています。これからも学校、児童、家庭、地域の皆さまの協力に感謝しながら、地道にベルマーク運動に取り組んでいきたいとおもいます。(パソコンを使って説明)
=6月24日、日立シビックセンターで


6月28日(火)小田原


神奈川県小田原市立 三の丸小学校
向田 明美さん
室田 哲子さん
  私達の学校は、共に120年の歴史をもつ本町小学校と城内小学校が平成4年に統合し、三の丸小学校として開校しました。南は相模湾に望み、すぐ隣の小田原城址公園では四季折々の花が楽しめて、豊かな環境に恵まれています。
  PTAでは、ベルマーク運動は厚生保健委員会が担当しています。各クラスから1名ずつの17名で構成されています。ベルマーク運動への参加は1962年からで、現在の累計は4,431,305点です。昨年は57,284.3点のベルマークを集計することができ、その中から新潟中越地震の被災校へ寄付しました。また、プリンターのインクカートリッジの回収も進めています。
  ベルマークの回収は、まず毎月のベルマーク整理日の前に、先生から児童にベルマーク袋を配っていただきます。家庭で集めたベルマークを、子ども達が各クラスのベルマーク箱に持ち寄ります。袋にはシールを貼って、子ども達に返すようにしています。毎月の整理日に各クラスからベルマークを回収して、会社別・点数別に10枚ずつセロテープで貼っていきます。セロファンのものは、10枚を一つの束にしてホチキスで止めます。これがたまってきましたら、集計日以外でも随時、点数・枚数を確認し、集計日に作業が集中しないようにしました。作業は午前中2時間で、時間内に整理出来なかったものは分担して持ち帰りました。
  毎月、整理日のあと「ベルマークだより」を発行して、ベルマーク運動の意義や目的、当日のようす、点数の報告、マークの切り方、また、次回の整理日のお知らせをして、委員以外の方々のお手伝いもお願いしています。
  大切なことは、多くの方にベルマーク活動について関心を持っていただき、協力していただくことだと思います。一昨年は、学校のボランティア委員会の子ども達も休み時間を利用し手伝ってくれました。ベルマークで学校の教材が整うということは皆さんよく知っていると思いますが、被害・被災校、へき地学校への寄付、発展途上国の子供たちへの支援などが行われているということを知らない方も多いと思います。これからも、子ども達やPTAの皆さんにこの意義を伝えていき、ベルマークの輪が広がっていくことを願っています。
=6月28日、小田原市立中央公民館ホールで


6月28日(火)高崎   

高崎健康福祉大学高崎高等学校
3年 石島 未来さん
石倉亜里紗さん
  健大高崎高校にはVS委員会という組織があります。VSとはボランティア・サービスの略で各クラスの学級副委員長で構成されています。活動内容はこのベルマーク収集をはじめ、使用済み切手・テレホンカードの収集、30年間続けている高崎駅東口の清掃、学校周辺の清掃活動、諸施設での除草活動、年に1〜2回の児童施設への訪問や赤い羽根募金などです。
  本校では昭和43年からベルマーク運動をはじめ40年近い歴史があります。間もなく、みんなの協力により400万点もの高点数に達します。方法としてはまず、年度はじめにVS委員(ボランティア・サービス委員)を通じ、ベルマーク協賛会社一覧表とベルマーク運動の目指すものという用紙を全校生徒へ配布することでベルマークを生徒だけでなく家庭でも協力していただくように呼びかけています。
  過去には先輩たちがベルマーク運動を全校生徒に周知、推進させるためベルマーク運動を啓発、収集のための標語募集などを行いました。
応募された標語
「ボランティア 集めた数だけ 自分の成長」
「ベルマーク 捨てればゴミ 集めればボランティア」
「ベルマーク 小さなマークが 大きな力」
「ベルマーク 小さな活動 世界に架け橋」
などがありました。
  次に昨年度(平成16年度)までにベルマークを500点以上収集した生徒のランキングです。
1位 2300点  7位  640点
2位 2020点  8位  620点
3位 1260点  9位  560点
4位 1060点      560点
5位  760点  11位 520点
6位  700点  12位 500点
  1位の人は一人で2300点ものベルマークを集めて持ってきてくれたそうです。
次は、ベルマーク収集の様子です。
1、 まず各クラスのVS委員が牛乳パックを使いベルマーク収集箱を作ります。
各クラスから集まったベルマークを集めます。
2、 中には、ベルマーク以外の古切手やカード、時にはゴミなども入っているのでベルマークとその他のものに分類します。
3、 番号別に分類します。
4、 枚数を数えます。
  最後に、現在の健大高崎高校は、以前ほどベルマーク活動に協力的ではありませんが、学校のVS委員が中心となり、ベルマーク収集箱を設置し、生徒へベルマークの回収を呼びかけています。また、卒業した先輩や保護者もベルマークを毎年たくさん送ってきてくれる方がいます。

<感想>
・VS委員長 石島未来
  今回、健大高崎高校のベルマーク活動について調べてみて、私の知らなかった歴史がたくさんあり驚きました。
   最近は以前に比べ、ベルマーク活動はさかんではありませんが、『継続は力なり』の精神で全校生徒で協力し、ベルマークを集め、大きな『力』にしていきたいと思います。

・VS副委員長 石倉亜里紗
今回の発表のために健大高崎高校のベルマーク活動の歴史を調べてみました。収集の歴史がとても長い事や、一つひとつは、わずかな点数のベルマークでも、たくさん集まれば大きな『力』のなると言う事を実感させられました。小学校の頃は、進んで行っていたベルマーク活動ですが、高校に入り、ベルマークの存在を忘れがちになっていたので、今回の発表を機に、健大高崎高校の先輩方から受け継がれた伝統ある活動をもっともっと大きな『力』にしてこれからも継続して行きたいと思います。(パソコン使用)
=6月28日、高崎市のビエント高崎で