体験報告



北海道



5月27日(金)函館


函館市立湯川小学校
本田めぐみさん
高橋かおるさん
  私たちの学校は、湯川温泉に隣接しており周囲にはネット式海水浴場、トラピスチヌ修道院、市民の森など恵まれた環境にあります。学校は今年で開校125年を迎え、教育目標に「協力する子、粘り強い子、よく考える子」の3点を掲げております。
  地域との結びつきは深く、一緒になって花壇整備を行ったり、学校にゲストティーチャーとして招き、湯川の歴史について教えてもらっています。さらに昔の遊びを教わり、体験学習させていただいたりしています。
  ベルマーク運動への参加は1972年からで93年には200万点校の仲間入りをして感謝状をいただきました。93年から3年連続して「ベルマーク便りコンクール」に入選しました。現在、ベルマーク点数は283万2673点です。これまでにグランドピアノ、ヤマハエレクトーンなどを購入しました。
  活動内容は次のとおりです。
  第1回部会を開く前に、各クラスで担当していただくベルマーク番号を公平な割合になるよう振り分けておきます。(量の多い番号ばかりが1つのクラスに偏らないように)
  マークの収集日を1学期、2学期、3学期に各1回ずつ予定しておき、家庭で集められたマークを児童が各クラスのかごに集め、係のお母さんたちが収集日に回収し、仕分け作業を行います。3学期の最後の収集日に、ベルマーク袋の表書きの書き方やまとめ方をプリントして説明し、部員の皆さんに配布します。
  仕分けされたマークを各クラスで担当していただく番号ごとに家に持ち帰り、点数計算して3月の発送前の締切日までに提出していただきます。それを部長サイドで最終的にまとめ、確認してから発送します。
  近年、物が豊かになったこともありベルマーク収集に対する関心の薄さを感じます。ベルマークにはすばらしい価値があることを、子どもたちや親たちに再認識してほしいと思っております。集めれば集めるほど、大きく自分たちの役に立つものと交換でき、知らないうちにボランティア活動にも貢献しているのです。今年は、児童会にも働きかけたいと考えています。
=5月27日、函館市民会館小ホールで


6月22日(水)釧路


釧路市立朝陽小学校
金子明美さん
清水俊恵さん
  学校は、釧路市街地中心部より6.6kmのところに位置しています。子どもたちの日常生活は市の中心部と距離的に遠いため、行き来は比較的少ないようです。
  太平洋炭鉱が閉山する前は、地域の方々は炭鉱の関連企業で働く人たちが多く、自然の草地も多かったです。しかし、近年は住宅地に変容するとともに、閉山にともない炭鉱以外の企業に勤める人や公務員の人たちが多くなりました。 
  児童数は277名、学級数は11学級、教職員数は24名、家庭数217の中規模校です。
  ベルマーク運動は、総務委員会が中心になって取り組んでいます。平成10年6月には100万点を突破して、ベルマーク財団から感謝状をいただきました。
  最近ベルマークで購入した一番大きなものは、耕運機です。耕運機は、学校の花壇・教材園の土おこしに大変威力を発揮しています。その他にデジタルカメラやデジタルフォトプリンターを交換し、PTA広報誌を作成するために大変役立っています。
  デジタルカメラがなかった時は、広報誌の写真も白黒でしたが、購入後は、カラー印刷に変わり紙面も鮮やかに明るく見やすくなりました。
  カラー紙面になってから釧路市PTA広報誌コンクールで、平成14年度は佳作、15年度は最優秀賞を受賞しました。
  ベルマーク活動が、何年も途切れることなく堅実に続けられているのは、運動の意義が理解され、各家庭に浸透されているからだと思います。「継続は力なり」ということを実感しています。また、私たちの学校にはPTA活動がいつでもできる「資料室」という教室があります。集めたベルマークや作業に使う道具を保管する場所があり、気兼ねなくなごやかに活動できることも要因の一つだと思います。
  今年度は地域の方々にも配布しています学校便りに「ベルマーク運動」について大きくスペースをさき協力を呼びかけました。これからも、スーパーや幼稚園、保育園、各団地の玄関などに収集箱の設置をお願いし、根気よく地道に運動を続けていきたいと思います。
=6月22日、釧路市民文化会館で


6月23日(木)札幌


江別市立江別小学校
佐藤千恵子さん
  学校は、札幌駅からJR函館本線で25分程の江別駅のすぐ近くにあります。
  このあたりは、明治11年に屯田兵が入って開拓を始めた記録が残っていて、広い北海道の中でもかなり早くから開かれてきました。
  創立は明治19年で、間もなく120周年を迎えようとしています。
ひところは、29学級もあり、1000人を超す児童が学んだ学校も、新設校ができて分かれたことにより、今では7学級になりました。
  ベルマーク運動への参加は、1963年からで、今年の3月に発送したマークで累計が400万点を超えました。1430校余りがベルマーク活動をする北海道で6校目だそうです。運動参加以来、ベルマーク活動に関わってくださった皆の努力の成果で「継続は力なり」ということを実感しています。
  マークは、校内だけではなく、校外にも協力をお願いしています。
ベルマーク箱を地域の5ヶ所に置かせていただいています。このベル箱には、卒業生の家庭やお年寄りの方からもたくさんのマークが集まるため、学校の規模が縮小した分を補っていただいています。
新しくベルマークに参加する学校は、校区内で人が集まる場所にベル箱を置かせていただけるようにお願いすると良いと思います。
  私たちの学校が、長い間、ベルマーク運動を続けてこれたのは、次のようなことが考えられます。
ベルマーク活動の運動の意義が理解され浸透している。学校の協力で作業できる場所と道具を保管する場所を確保できて、和気あいあいと活動していることなどです。
  ベルマーク預金で、平成13年度には、児童図書を30万円で購入しました。「読書を愛する子どもを育てる」という学校の目標実践に役立っています。昨年度は、デジタルビデオカメラ、業務用掃除機2台、車椅子、黒板ふきクリーナー、ハンドベースボール、ゴムサッカーボール、ソフトバレーボールなどを購入しました。
次回の購入品は子どもたちが希望する遊具にすることになり、児童会の役員にカタログから選んでもらった「ロッククライミング」に決まりました。
72万点が必要で、まだまだ時間がかかりそうですが、子どもたちが楽しそうに遊ぶ姿を思い浮かべながら、これからも、こつこつ活動を続けていきたいと思います。
=6月23日、札幌サンプラザホールで


6月24日(金)旭川


旭川市立永山南中学校
PTA生活部長・武藤滝子さん
  私たちの学校は創立23年の学校で,旭川市の北に位置し,天気のよい日には大雪山系が一望できる場所にあります。
  PTAには学年部,教養部,生活部があり,ベルマークの集計は生活部が中心となっておこなっています。構成メンバーは各学年6クラスから1名ずつの計18人で年3回ベルマークの集計活動を行っています。この活動は学校が創立したときから行われており,これまでに300万点を超えています。
  集計の仕方は,まず生徒会活動の中に,ベルマーク委員会があり,毎月ベルマーク委員がベルマークの仕分けをおこなってくれています。また,学級ごとに点数の競い合いもあり,先月は2000点近く集めた学級が2クラスもありました。各学級にはベルマーク回収箱を用意して,ベルマーク委員会の行われる1週間前によびかけて,集めています。
  PTA生活部の出番はこれからです。学期に1回学校に集まって,その仕分けされたベルマークを計算していきます。幸い,あらかじめ仕分けされているため,楽に作業ができるので,お母さん方は茶菓子を食べながら,子どもの話をしながら,楽しく行っています。
  昨年は9月でベルマーク運動から撤退する企業のベルマークの集計が遅れてしまって,せっかくあつめたベルマークがむだになってしまい,残念でした。
  これまであつめたベルマークでは各学級の掃除機を購入したり,合唱コンクールの練習に使うキーボードを購入しています。キーボードはまだ学級の半分しか買うことができていないので,今年は残りのキーボードの購入を目標にベルマーク集めをがんばっています。
  これからも今まで続いてきた伝統を受け継いで,子ども達のために役立つものを購入していきたいと思います。
=6月24日、旭川北洋ビル・8階小ホールで