体験報告



中国

5月24日(火)広島


広島市立中筋小学校
坂田 敦子さん
高松 志乃さん
沖田真由美さん
吉田真理子さん
  中筋小は29年前に開校しました。校区内にマンションが建ち人口が増え児童数は1257人と広島1のマンモス校になりました。ベルマーク運動も開校早々に取り組み、昨年秋に400万点を超えました。
  ベルマークは子どもたちの委員会とPTAの委員会が中心になっています。子ども達は袋にマークを入れて月1回持ってきます。
  5、6年生のベルマーク委員会が各クラスのマークを回収し、形を整えたりします。子どもたちが整理したのを保護者のベルマーク委員会に回され月1回、各クラスから1人づつ参加して仕分け作業をします。仕分けにはカップラーメンの梱包材を使っています。番号ごとの仕分け作業は全員で行いますが、集計作業はその日担当になった会社分を各自持ち帰り、自宅で作業します。持ち帰りはミスがないように2人1組のペアとし、集計とチェックを行うようにしています。
  昨年秋からカートリッジの収集も始めました。職員室前に箱を置かしてもらい、PTA新聞やホームページでも呼び掛けたおかげで、この3月までに約800個集まりました。
  400万点達成は全校がこつこつと取り組んだ結果です。昨年1年間で17万点ためることができました。この春から増えた4クラスの給食エプロン、黒板けしクリーナーなどを買いました。さらに今年はスーパーなどにも箱を設置させていただく予定です。
=5月24日、広島国際会議場で


5月24日(火)山口


山口市立大内小学校
藤本 康子さん
村田 京子さん
西村ちえこさん
  大内小学校は、130年の歴史を誇る学校です。地域には大内文化の遺跡が数多く残っています。近年、田園地帯であったところが住宅地として発展し、児童数が増加したため、平成5年に「大内小学校」と「大内南小学校」に分離しました。学校の規模は20学級、児童数680人です。
  PTA組織は学級、広報、厚生、研修、情報ネット、地区の6委員会に分かれ、ベルマーク活動は研修委員会が行っています。研修委員会は各クラス1名ずつの計20名の委員で構成されています。仕事は大きく分けて@研修旅行Aベルマーク活動で、昨年度は旅行班とベルマーク班に分かれて活動しました。
  PTA活動は4年前に一人一役の協力委員制度が発足し、ベルマーク収集・仕分け作業も協力員さんが手伝ってくれることになり、大変助かっています。
  昨年のベルマーク収集・仕分け作業は6月、10月、11月、1月、3月の5回行いました。最初に注意することは年間の収集日を早めに決定することです。そうすることで協力員さんを確保でき、他のご家庭にも計画的な収集を心がけてもらえます。
  大内小学校は平成16年7月に200万点を達成できました。運動に参加して18年間、子どもたちの喜ぶものを購入しようと、ひたすらがんばってきた保護者の努力と子どもたち協力が実を結んだのです。
  今年度、大内小学校は43年間、子どもたちを見守ってきた体育館が建て替わります。この機会に大型遊具を設置しようと、約90万点のベルマーク預金を使って大型すべり台を購入することになりました。あと数万点足りませんが、今年度中には購入できる見通しで、ますます収集活動に熱が入る思いです。(パソコン、プロジェクター使用)
=5月24日、山口市のセントコア山口で


6月8日(水)岡山


岡山市立可知小学校
吉川 裕子さん
永井祐美子さん
妻鹿 喜美さん
岡本千羽美さん
福光 明子さん
坂井 睦子さん
高祖 幸子さん
石田真由美さん
  可知小は創立132年の歴史を誇る学校で、児童は686人です。PTAでベルマーク運動を引っ張るのは1年から6年までの役員40人からなる学年部です。4月下旬に役員全員集合し、整理活動日程を決め、直ぐにチラシを作成します。チラシと収集袋を各学年で先生から子どもに、配布していただきます。収集袋は各家庭で作製するか、クラスによっては、子どもたちに作製させているみたいです。
  ベルマークの収集は、整理日の数日前から各教室に牛乳パックで再利用した収集箱を設置します。マークを持ってきた子どもたちは、出来るだけ自分で収集箱に仕分けして入れていきます。自分で出来ない低学年は、環境委員会に所属する5、6年生が分担して仕分けを手伝ってくれます。
  収集は、各役員が手分して各家庭に電話で収集のPRをします。電話も一度だけでなく再度、収集状況などを聞かせてもらいお願いをします。こうしたPRが大事だと思います。
  ベルマーク整理日に集まった人たちでベルマーク仕分けミスをチェックします。番号ごとに計算、集計をします。番号ごとに袋に入れます。ベルマークを入れた袋とベルマーク集計は別々に財団に送ります。以上2ヶ月に1回ぐらいのペースで整理します。過去の買い物として、ボール、ラジカセなどです。
  2004年度は13万4734点獲得しました。可知小の家庭1戸当り264点です。協賛会社の内訳でベスト10は一般家庭で馴染みの商品が入っていますが、意外に思ったのは3位の旭硝子で、調べてみると学校での消費でした。
  年度のベルマーク終了時点で、各家庭、教室へ、年間協力のお礼のチラシを配布しています。チラシには年間獲得点数と来年度の協力をおりこんでいます。
最後に各学年の役員の感想をまとめました。
1年―ちょっぴり、ボランティア気分
2年―ベルマーク探すクセが身についた
3年―人を集めるのが大変、もっとPRを
4年―井戸端会議の延長、意外に楽しい
5年―チームワーク抜群、次回もバッチリ
6年―ベルマーク活動がかなり理解できた

(スライドを使って説明)
=6月8日、岡山市の三木記念ホールで


6月22日(水)松江


松江市立法吉小学校
竹谷 裕子さん
浅野 文恵さん
      
  法吉小学校の保護者と教師の会福祉厚生部の竹谷裕子です。法吉小学校は松江市の橋北にあり、現在479名の児童が通学しています。私は保教の会、いわゆるPTAに入会して6年目を迎えました。福祉厚生部長に就任して3年目となります。
  2年前にベルマーク運動の説明会に不安な気持ちで参加しました。PTA活動が減ってきており、ベルマークも年々集まる枚数が減っていたからです。そこで、まず1年生の最初の学級懇談会に顔を出し、ベルマークを集め始めていただくようお願いしました。PTA総会でも呼びかけました。プリント1枚の通信文書を作成し、ベルマーク一覧表と一緒に全児童に配布しました。法吉公民館に収集箱を置かせてもいただきました。また児童の皆さんに家庭や地域の人に協力してもらってくださいとお願いしました。児童の皆さんの提出は学期に1度、5日間の期限付きでお便りを出し、古封筒の回収箱を昇降口に置き、その中に入れてもらうか、担任の先生に提出してもらっています。
  整理は15クラス各1名の部員さんに朝9時より集まっていただき、昼休憩を45分とり、15時までには終わるようにしていますが、今年は枚数が少なく、11時40分で終わりました。番号ごとの袋の表書きをした後、引き出しを並べておき、古封筒を開け、トレーや牛乳パックを使い、番号別に引き出しに入れます。すべてのベルマークを番号ごとに入れ終わりましたら、点数別に分け、集計し、表に書き入れ、袋に詰めておきます。最後に糊付けし、宅配便の荷造りをし、全体の集計用紙に記入し、こちらは郵便とします。
  最近はおおよそ1万点のベルマークが1回の収集点数です。児童の3分の1強が提出してくれます。中には趣味や業務で使用されたものを切り取っていただいたんだろうなと思われる枚数のベルマークが入っていることもあり、嬉しく思います。一昨年は6年生がボランティアをテーマにした総合学習で、1グループがベルマーク運動を取り上げてくれ、整理も体験発表してくれました。その児童さんは細かな作業に驚いて、「大変だなと感じました」と言っていました。
  部員の半数以上が就業しておられるので、整理日には休暇をとっていただくことを不満におもったり、提出されたベルマークが脱退した会社もので残念に思ったり、ということもありますが、ベルマークを集めることが家庭や地域の方のコミュニケーションにつながると信じて活動しています。 今年の運動会で活躍した大玉転がしのカラーボールはベルマークで購入したもので、皆さんにお礼を言われたことをご報告させていただき、発表を終わらせていただきます。
(パソコン、プロジェクター使用)
=6月22日、松江市総合文化センター・プラバホール視聴覚室で


6月23日(木)米子


米子市・あけぼの幼稚園
長尾 郁恵さん
後藤真由美さん
福島 美保さん
引野 真弓園長代理
  ベルマークについてあけぼの幼稚園保護者会の取り組みを説明します。まずベルマーク整理日は、13クラスある各クラスの役員がそれぞれ日程を決めます。その後、決められた用紙を利用して、クラスの会員さんに配布します。内容は、クラス役員の考えで決めますので色々です。例えば、@日程の案内のみAクラス懇親会の案内Bその他―の形式があります。整理は各クラス2回行います。皆さん、整理をしながらいろいろな話に花が咲き、楽しい時間を過ごしておられます。
  あけぼの幼稚園会員の方々の整理の様子を、オーバー・ヘッド・プロジェクター(OHP)で順にご覧下さい。@机の前に並んでいますのが、ベルマークの点数で購入しましたベルマーク整理棚の引き出しを利用しての整理の様子です。箱の前に会社名と番号が打ってあり、とても整理しやすくなっておりますA電卓で計算しているところです。いまは皆さん携帯電話を利用しての計算ですBわいわい楽しい作業中です。満面の笑みを浮かべてとても楽しそうですねC子供たちもベルマークを通して交流の場です。部屋にあるおもちゃで子供たちは遊んでいます。手は動かしながらお話に花が咲いておりますD懇親会の費用を役員さんが集金しているところです。お茶やお菓子の準備で忙しいですねEおかあさんも色紙の入っていた箱を利用して点数計算の終わったベルマークを分類して入れていますFケーキを食べています。中には役員さんの手造りケーキもあります。お茶会が楽しみで参加する人も多いのですGこちらは弁当を食べている様子です。その際に自己紹介や情報交換をします。
  保護者会会員の方々のお陰で2003年7月に300万点集めたことでベルマーク財団から感謝状をいただきました。ベルマーク活動が活発になるように、タッパ―をくりぬいて作った容器を用意し、全園児に配布しました。この容器は園で役立ててくださいと4年前にいただいたものです。使いやすい容器なので、現在でも使用されている家庭もあるようです。集めた点数でいろいろなものを購入させていただきました。今後とも、少しでも多くのベルマークを集め、さらに頑張っていきたいと思います。
(オーバー・ヘッド・プロジェクター使用)
=6月23日、米子コンベンションセンター第7会議室で


6月24日(金)鳥取


鳥取県鳥取市立世紀小学校
山根 順子さん
  世紀小学校は児童数481人の市内では4番目に大きい小学校です。ベルマークも他の小学校よりは多く集まると思いますが、過去、平均して年間に3万〜4万点集まっていました。しかし、同じ集めるのであればたくさん集めたいと考え、平成15年度よりベルマークの日を作り保護者にアピールする方法をとりました。それは、毎月10日の日に1人10点以上持って来ようという「毎月10日10点運動」です。
  10日の数日前に「ベルマーク新聞」で告知して、年間目標10万点を目指して活動しました。結果、10万点に及びませんでしたが、7万7000点集めることができ、それまでの2倍以上の点数になりました。保護者のベルマークへの意識が向上したものだと思われます。
  平成16年度には、各クラスごとに集計し、点数の多い順に上位5クラスの発表も合わせて行い、子どもたちも興味が持てるように試みました。また、今年度はベルマーク週間とし、ベルマークを集める期間を1週間延ばし、より集めやすいようにしました。
  ベルマークをたくさん集めても、整理するのが役員さんの負担になっては困るので、世紀小では現在、各クラスの総務の役員が、それぞれ家で子どもと一緒に番号ごとに整理し、各自、都合のよいときに、学校の所定の引き出しに片付けるという形でベルマーク作業を行っています。この作業のやり方は役員に大変好評で、ベルマーク収集をこれからも長く続けていくためにも、大事だと思っています。家庭での時間をやりくりし学校での時間を短くしたい、と考えています。
  ベルマーク集めを昔やっていたが今はやっていない、というのをよく聞きますが、ベルマーク運動の輪が一層広がってほしい、と願っています。
=6月24日、鳥取市の県民文化会館で


6月29日(水)福山


福山市立明王台小学校
山内 由美子さん
大須賀真裕美さん
  明王台小学校は今年で開校9年目を迎えました。17クラス492人です。開校当時、ドッチボールやサッカーがしたくてもボールがありませんでした。ベルマークを集めて、教室にボールがほしいとの声があがり、ベルマーク活動に取り組むことになりました。
  活動の中心は子どもたちです。児童会の環境委員会で回収日を決め、呼び掛けの手紙を出して、ベルマークを持ってきてもらいます。子どもたちの手で番号ごとに仕分けします。低学年には少し難しいが、楽しそうに分けています。
  ベルマーク袋に環境委員が「ありがとう」の言葉を1枚1枚書いています。この「ありがとう」の言葉を見て「とてもうれしい」「また持っていきたい」との感想が聞かれます。
  明王台小学校は地域の方々の強い働きかけがあってつくられました。地域の方々が学校に愛着を持ってくれています。PTAでは「地域の方にベルマーク回収をお願いしよう」との話になり、回収箱を公民館とスーパーに置かせていただいています。
  集計はベルマークボランティアが行っています。PTA広報誌などを通して、参加を保護者に呼び掛け、ボランティアに登録していない方にも集まっていただき、年3回ほど集計をしています。働いている方、小さなお子さんのいらっしゃる方でも、自宅で集計してくださる方もおります。ボランティアなので、「出来る人が、できる時に、できることを少しずつ」を念頭に活動しています。
  この8年間で購入したものは、ドッチボール、サッカーボール、バトミントン、長繩などたくさんあります。環境委員会で各学年の意見を聞いて決めてきました。毎年少しずつ新しいものを買うことで、ベルマーク活動に積極的に参加したい、と子どもたちは感じているようです。この活動を通じて、物を大事にする心や1つ1つは小さな力でも集まれば大きな力になるのだ、ということを伝えていくことが出来ればと感じています。(映像を使って発表)
=6月29日、福山市の広島県民文化センターふくやまで 


6月30日(木)下関


下関市立文関小学校
光吉 知子さん
長谷 裕子さん
  学校の創立は明治5年で今年、133年を迎えた歴史のある学校です。児童数591人で各学年3クラス、計18クラスあります。
  ベルマーク運動は、PTAの環境育成部が担当しています。本年度の活動としては、ベルマーク運動や朝の登校時の保護者による「あいさつ運動」、夏休みの登校日に実施する校内クリーン作戦の取りまとめなど、児童の健全育成と学校の環境整備に取り組む予定です。
  ベルマーク運動参加は1961年5月10日からで、44年になります。2002年には下関市内で6校目、県内で16校目に400万点を突破しています。
  昨年1年間の活動は、各家庭にベルマーク収集のお願いと協賛会社一覧表を配布します。収集のお願いには、ベルマークの収集日、切り方、協賛会社の変更などを載せています。作成には、ベルマーク教育助成財団のホームページが大変参考になりました。
  毎月1日〜7日が「ベルマーク週間」です。児童は持参したベルマーク袋を、クラスの収集缶に入れます。毎月15日に児童会の役員が回収します。校区内のスーパーにも協力を得て、ベルマーク回収箱を設置しています。
  仕分け作業は、働いている方が多い中で、参観日など学校にこられる日を選び、参観の始まる1時間前から始めます。出られない方は自宅で集計作業をしていただきました。仕分けを終えたら、児童を通じて家庭に持ち帰ってもらい集計し、回収期間内に学校に持ってきます。部長、副部長が発送します。
  年度末には「ベルだより」で、年間に集まった点数と購入した品について、お知らせします。昨年度はボールなど体育用品を購入しました。
  文関小の児童数は2002年度からほぼ横ばいの状況でありながら、ベルマークの収集点数は2002年度9万4400点、2003年度5万2200点、2004年度5万1700点と年々、減少傾向にあります。
  回収されるベルマークは、わずか1割程度で9割は活用されていないとのことです。少しでもベルマークが無駄になることがないように、1人1人が心がけていくことが大切だと思います。そのためには、「ベルマーク一覧表」の活用や「ベルだより」の内容の充実、購入したい品など、目標を決めて取り組むことも一つかと思います。
=6月30日、下関市の海峡メッセ下関で