体験報告



東北



5月13日(月) 山 形


寒河江市立寒河江小
菅野英行さん
 
 今年5月に創立130周年を迎え、ベルマーク参加も42年目になります。昨年400万点を達成した伝統校ですが、昔から活動が活発だったわけではありません。10年程前にやり方を変えてから毎年の集票点数が2倍になりました。
その柱は、地域との連携と「ラブ・ベルマークフェスティバル」と銘うった親子一体となった全員による集計作業です。地域の協力では、町会長を通じて学区内の全戸に収集依頼文を配り、企業や商店にはPTA役員の担当を決めて、依頼と回収をお願いします。
 毎月1日を収集日と決め、5,6年の高学年は自分で番号別の分類箱にいれ、4年生以下は児童のベルマーク委員会が分類作業を行います。そして、10月ごろに開かれるフェスティバルで一気に全児童、保護者が参加して集計作業をするのです。
 全校あげての取り組みにするためにベルマークによる買物は子どもたちが自主的にきめるようにしています。また、目に見えるボランティアにするために平成6年からはベルマークで購入した品物をカンボジアの子どもたちに送ることにしました。
こうした活動を通して、子どもたちに達成感や地域への感謝の心、さらにボランティアの心や地球的な視点を育てることができた、と考えています。
(パソコンを使って説明)
=5月13日、山形県勤労者福祉センター


5月14日(水)福 島


福島市立鎌田小
高橋てる美さん
 創立130年の歴史の長い学校ですが、ベルマーク参加は比較的新しく昭和60年、それでも今年2月に累計300万点を達成しました。
 21人からなる厚生委員会が担当で、毎月1〜5日が収集日。クラスごとに担任の先生に集めてもらい、子ども通じて厚生委員宅に持ち帰ってもらいます。家庭で仕分け作業を行い、学期末の7月、12月、2月の3回、学校に持ち寄り、全体活動になります。マークの量は多いのですが、仕分けが済んでいるので、作業はスムーズに進行します。午前と午後の部に分けて、多くの人が参加できるようにしています。1日で区切りをつけ、直ちに発送します。
 年に3〜4回厚生委員会便りを発行、運動の意義や目的、切り方や点数報告を載せて、活動の盛り上げをはかります。学区内の信用金庫にはベルマーク箱を置かせてもらい、地域の協力を得ています。今後も年間10万点を無理せずに集めたいと考えています。
=5月14日、福島県文化センター


5月15日(木)仙 台


仙台市立大和小
早坂 潤子さん
斉藤 絵里さん
 全国からの転勤族が多いのが特徴です。昨年創立30周年を迎えました。大和(や・ま・と)の学校名にあわせ、やさしい子、負けない子、とくいな子の育成に力を入れています。運動参加は創立と同時で、昨年11月に累計300万点を達成しました。研修委員会が担当で構成メンバーは12名。収集・整理作業は学校の研修室を使用して、基本的に月に1回あります。学校では会社ごとの仕分けをおこない、点数計算は家庭に持ち帰っての作業です。年に3〜4回発送します。
 ベルマークだよりでは集まった点数報告のほか、マークの切り方や運動の意義を絵入りで作成、家庭に配布しています。
 十数年前にグランドピアノを購入してから大きな買い物はありません。かなり預金もたまったので、現在役に立つ備品の購入を検討中です。これからは地域の協力を取り付けるにはどうしたらよいか、工夫を重ねていきたいと考えています。
=5月15日、仙台市民会館


5月16日(金)盛 岡


盛岡市立北厨川小
四戸 美恵さん
篠田和佳代さん
小友 史郎先生
 一時期には児童数1000人を数えましたが、少子化で現在は、640人です。市街地ながら、自然に恵まれた環境にあります。
 活動は児童のベルマーク委員会とPTAが両輪となって支えています。毎月1日の収集日にベルマーク委員会の児童が回収して、ベル番号10番ごとに仕分けして、PTAが整理作業をする会議室に運んでくれます。次がPTAの出番です。年に6回、5月は6年、6月は1年など学年ごとに集まって集計作業をします。1クラスで学級委員1人とボランティアが10人程度集まりますので学年30〜40人の総勢になります。作業は1年間に1回の計算になるので、みなさん気軽に参加してくれます。「みんなで参加して少しずつやる」原則がうまくいっています。(このあと活動の様子をビデオで紹介)
 学校創立50周年に預金200万円で滑り台、ジャングルジム、登り棒、うんていを購入、校庭は元気に遊ぶ子どもたちで一杯です。 学区内の商店に回収箱を置く動きもあり、児童たちは年間12万点の目標を立てています。
=5月16日、盛岡市の岩手県教育会館


5月20日(火) 八 戸


八戸市吹上小
佐々木雪江さん
岩浪 郁子さん
泉  和子さん
田代佐知子さん
下崎 淳子さん
 児童数は754人。溝江康徳校長のもと、気づき、考え、行動する子の教育目標を掲げて努力しています。
 昨年度は36名だったベルマーク委員会が、本年度は127名というジャンボな委員会になりました。「楽しいんだって!」と、口コミで入った方がたくさんあります。
 今年は創立130周年の記念の年なので、預金してある40万点で購入する品を、子供たちとPTAで相談して決めたいと思っています。
 楽しくベルマーク活動が出来るよう、工夫しています。@ベルマークキャラクターを作成。三社大祭の山車絵師であるPTAの下崎さんに描いて頂きましたA児童からキャラクターの愛称を募集、「マーク・ベルル」と決定Bベルマーク袋を改良、「毎月のスタンプが占いになる」というお楽しみ付きなどです。
 これからも、児童たちと二人三脚で活動の喜びを深めていきたいと願っています。
=5月20日、八戸市福祉公民館大会議室


5月21日(水) 青 森


青森市金沢小
奥谷和歌子さん
常泉真紀子さん
平井 雅子さん
 児童数556人。今年で創立35年目を迎えます。
 ベルマーク委員会の整理作業は毎月1回午前10時から正午までと決め、時間内に出来ない場合は翌月に回します。無理のない作業日程が、長続きしている要因ではないかと思います。
 マーク収集の際、ガムなどマークの小さい物は包み紙をそのまま出してもらうとか、マルちゃんのマークは手間を省くため四角に切ってもらうなど、出す側、整理する側どちらも簡単に出来るよう工夫しています。
 毎月出す作業日お知らせの手紙も、内容に変化をつけるなど、皆さんに、よりベルマークに関心を持って頂けるようにしていきたいと思っています。
=5月21日、青森県民福祉プラザ・県民ホール


6月5日(木) 秋 田


能代市第四小学校
松橋 歌子さん
 能代市の第四小から来ました。私は男の子が3人おりますので、このベルマーク運動に携わって12年になります。今年初め「300万点を突破しましたよ」と連絡を受け、先輩方が積み重ねてきた長い歴史の成果だと思います。
 創立は明治12年、今年で124歳になりました。市内では一番児童数が多い学校です。中日球団監督の山田久志さんの出身校でもあります。「明るく、正しく、たくましく」の校訓のもとに「あかしや運動」に取り組んでいます。
 ベルマーク作業は、児童会ベルマーク委員とPTA母親委員会が中心になり、取り組んでいます。年度初め、例年目標点数を10万点と決め、それに向かってがんばっています。
 多くのベルマークを収集できるのは、学校内に調理場があり、毎日約1,800食の給食を作っており、そこから出る調味料などのマークを毎年1万点以上提供していただいておりますのが、一つの要因だと思います。
 毎月、担任の先生にお願いして、学校集金袋と一緒にマークの切り方などを印刷してあるベルマーク袋を配布していただいています。各家庭から集まった袋は、会議室で児童会の委員が、カップラーメンなどのケースに大まかに分類し、袋には日付とシールを貼り、各クラスの先生に返却します。
 2カ月に1回、当番学年のお母さんたち20名ほどで、細かく分類、番号ごとに保管しておきます。集計時は、母親委員会が担当しています。年1回、年度末の荷物の混雑時を避けて12月に発送しています。
 ベルマーク作業日の学校の会議室は、お母さんたちとの交流の場となり、世間話に花を咲かせながら和気あいあいと進められています。多くの人の手を借りて生まれた300万点という記録を忘れず、「無理なく、無駄なく、根気よく」を合言葉に、これからもがんばって行きたいと思います。
=6月5日、秋田市の県生涯学習センター分館(ジョイナス)で


6月6日(木) 弘 前


弘前市大成小学校
木村 容子さん
山口 牧子さん
工藤 昭子さん
 大成小は100年以上の歴史のある第一大成小学校と第二大成小学校が統合して出来た創立2年目の学校です。
 「なかよく」「かしこく」「げんきよく」の3つの目標のもと、高学年の子供たちが、低学年の子供たちの面倒をよくみながら、仲良く元気に勉強にスポーツにがんばっています。
 弘前の中心に位置し、駅前から広がる商店街や点在する文化財など学習の素材には事欠きません。「なかよしタイム」では、地域を活用した総合学習も行っています。
 ベルマークでは、統合なった1年目の昨年800万点突破のうれしいニュースが入りました。活動はPTAのベルマーク委員会が担当しています。毎週木曜日が収集日で、集まったベルマーク袋には「ありがとう」の印を押して返します。各クラスに集まったマークは、第3木曜日に家庭科室で仕分け、整理作業をします。集計した点数は年2回、9月と2月に発送しています。記入漏れの内容に複数名で確認しチェックしています。
 ベルマークだよりは不定期ですが発行し、マークの切り方や付いている商品紹介などを載せています。また、夏休みには「チャレンジベルマーク」を実施、休み中に何点集められるかチャレンジしてもらい、参加してくれた子供たちには手作りのしおりを渡しています。これは、家庭で眠っているベルマークの掘り起こしに役立っています。そのほかバザーなども行っています。地域にもベルマーク箱を置かせていただいて広く協力をしていただいています。
 ベルマーク活動は、委員さんたちの、日頃のいろいろ創意工夫が実り、作業の流れが大変スムーズになり、ここまでに来るには、代々の委員さんのご努力によるものと感謝しています。
=6月6日、弘前駅前市民ホールで


6月17日(火) 郡 山


福島県郡山市立郡山第一中学校
遠藤真美子さん
笠井 悠華さん
太田 直美さん
三浦由美子先生
 私たちの学校は昭和36年からベルマーク運動に参加しています。先輩たちの努力で、50年には収集点数が全国で一位となり、63年には1000万点を突破、昨年1600万点を達成しました。
 取り組みの中心は、各クラスから2人ずつ選ばれた委員で組織するベルマーク専門委員会です。毎月、月末の4日間を収集期間とし、それに向けてクラスごとに朝と午後、呼びかけます。
 学級ごとに仕分けしたマークをベルマーク室に集め、全体集計します。
 1人ひとりの生徒の意識を高めてもらうために、呼びかけのほか、各クラスでポスターを作ってもらい、目立つところに掲示します
 しかし、大きな成果があげられたのは、私たち生徒の力だけでなく、地域の住民の皆さんの温かいご協力があることを忘れることは出来ません。運動参加40年を記念してベルマーク財団から贈られた校内の「ベルマークポスト」には、地域の皆さんがいっぱいマークを入れてくださいます。
 これからも、地域の皆さんのご協力に対する感謝の気持ちを忘れずに取り組んで行きたいと考えています。(パソコンを使って発表)
=6月17日、福島県郡山市のビッグパレットふくしまで


6月18日(水) いわき


福島県いわき市立平第一小
菅原 尚子さん
磯上 和子さん
佐藤登美子さん
野地由香里さんと長男笙瑚君
 私たちの学校は、JR常磐線のいわき駅に近く、緑に囲まれた環境にあり、今年、創立130年を迎えました。
 学校を支えるPTA組織は昨年度から様変わりしました。役員の負担を少しでも軽減し、1人ひとりの保護者が何か1つ受け持とうと、「1人ひと役制」を取り入れたことにより、クラス分のベルマークの収集・整理作業を1人で引き受けていた環境厚生委員会のお母さんたちの負担もかなり軽くなりました。
 マークの回収日は毎月10日。委員のお母さんたちはそれぞれ自宅で整理・集計をします。以前は会社別に点数や枚数、合計点数を記入するようになっていましたが、2年前に新しい用紙に変えてから作業がぐんと楽になり、委員の皆さんから喜ばれています。自宅で手伝ってくれる子供とおしゃべりしながら楽しく作業に取り組んでいると、子供たちもベルマークに自然に関心を持ってくれるようになりました。
 また、何人かのお母さんたちが集まって和気あいあいの雰囲気の中で集計している学年もあります。
 この学校の取り組みのもう1つの特徴は、学校での全体集計にパソコンを使っている事です。自動的に合計点数が出てくるので、手作業での集計ミスもほとんどなくなり、一日がかりで点数が合うとか、合わないとかいっていた作業もかなり時間が節約できるようになりました。
 もう1つ、昨年度から校区内のスーパーにベル箱を置かせていただいたところ、地域の皆さんから、たくさんマークを入れていただき、喜んでいます。
 ベルマーク運動に参加して41年。あと10万点足らずで、これまでに集めたマークが300万点に達します。これからも、委員の皆さんで、いろいろ工夫をこらしたり、話し合いながら300万点に向けて活動していこうと考えています。
=6月18日、福島県いわき市の平第一小学校で