体験報告



中部



5月13日(火)浜 松


静岡県細江町の小羊学園
稲松義人さん(理事長兼児童寮施設長)
 重い知的障害をもつ子どもの施設として1966年に開園、現在は学齢の子どもと18歳以上の人たち合わせて57人が生活しています。施設の運営には公費の配置基準を上回る職員を配置していますが、それでも困難な運営を寄付金や寄贈品、婦人グループなどの奉仕活動が支えてくださっているのが実情です。
 ベルマーク活動もそうです。全国からマークが届きますが、中心となる父母の会の人数も少ないので、園内清掃などにきてくれる近くの聖隷クリストファー高校の生徒たちや、若いボランティアの方々に仕分けしてもらっています。ベル預金ではミュージックベルを初め、壁掛け時計やドッジボール、子どもたちの生活に欠かせない洗濯機や冷蔵庫などを整えてきました。
 小・中学校は、子どもたちを育む場所ですが、ともすると能力を伸ばすことだけに終始して、お互いに競争させられ、能力の低い者や個性的な子どもが見捨てられがちです。みんなで協力すること、思いやりをもつこと、自分たちで手間をかけて何かに取り組むことを体験することは、学校生活の中で大切な視点です。
自分の損得を先ず考え、関わりを持たない方が楽、お金さえ出せば何とかなるという誘惑が、私たちの心の中にあるかもしれません。だからこそ、教育の場で、学校全体で、親子で、ベルマーク活動に取り組まれる意味があるように思います。
 企業の中に、ベルマーク運動に協賛してくださっているという社会貢献のお気持ちがあることを尊いことだと思います。(パソコンを使って説明)
=5月13日、浜松市のアクトシティ浜松


5月14日(水)名古屋【1】

岩倉市曽野小
佐々木寿子さん
堀本加寿恵さん
原田 陽子さん
市野 貴子さん
 岩倉市は名古屋のベッドタウンとして発展し、人口密度も名古屋についで高いですが、曽野小(児童671人)は市内で一番新しい学校だけに、校内にはビオトープ型観察池などの「四季の森」もある素晴らしい環境です。
ベルマーク活動には1983年に参加。すでに200万点を超え、一輪車やラジカセなど、数々の備品を揃えてきました。
 年に6回、児童を通して回収。児童のベル委員たちが袋から出して大箱にまとめてくれます。これを私たち厚生委員が、牛乳パックを利用して作った10社ほどずつの仕切り箱へ仕分けし、小箱の中のマークをメーカー別に分ける2段階方式で整理します。
細かいのは台紙へ貼ってテープで止め、薄いのは10枚単位でホチキス止めすると良いでしょう。
 スーパーなど8店舗にもベル箱を設置、年3回、回収しています。仕分けがやり易いように、マークはゆとりを持って切るよう呼びかけてもなかなか伝わりませんでしたが、廊下に大きく貼り出したところ授業参観などで保護者の目に止まったのか、随分やり易くなったようです。
=5月14日、名古屋市中区の朝日新聞朝日ホール


5月15日(木)四日市


四日市市高花平小
山中 信子さん
鈴木 みえさん
 三重県で初めてできた団地の学校として1963年に開校、ベルマークには2年後に参加しましたが、児童が800人超から300人余にまで減ったこともあって次第に収集点数が減り、活動はエンジンストップ寸前でした。そこで、私たち文化教養部ではもう一度火を付けようと01年度から02年度にかけて、さまざまな試みをしました。
 まず、ベルマーク意識の向上。自分たちの備品が整うだけでなく、援助につながることをPTA役員や先生方に知ってもらおうと、財団のビデオを見たり、財団広報委員から話を聞く機会を持ちました。
 校内のあちこちに手づくりのPRポスターを貼り、学校の昇降口や校区のスーパー、銀行、郵便局などにもベル箱を設置。回覧版でも呼びかけて「親子で知るベルマーク教室」を開き、学校休日に「親子で仕分け」も試みました。毎月、「文化教養部便り」を発行、回収状況などを知らせることにも力を入れました。
 こうして、保護者・地域にベルマークへの関心が高まり、買い物中に「はい、プレゼント」と、マークを手渡してくださる方も。今後は子どもたちと地域の老人会の方々との交流をかねた行事としてベル活動を用いるなど、週休2日制で静かになった学校ににぎやかな声と交流の輪が広がることを願っています。(パソコンを使って説明)
=5月15日、四日市市文化会館


5月16日(金)岐 阜


岐阜県墨俣町墨俣小
北  恵子さん
寺島 礼子さん
 墨俣町は濃尾平野を流れる3大河川のうちの長良川と揖斐川に挟まれ、戦国時代、木下藤吉郎が一夜で築いた「一夜城」で知られる面積3・3平方キロ、人口4700人余の小さな町。ただ一つの学校である児童234人の墨俣小を、町民みんなで育んでいます。
 ベルマーク活動も町ぐるみでの取り組みです。役場や老人福祉センター、郵便局など7カ所にベル箱を設置して役員が定期的に回収。さらに回覧版や広報紙で呼びかけ、子ども会にも協力してもらって廃品回収時に集めたり、児童が定期的に家庭を回って集めてもいます。
 児童は毎月1日と15日に持参すると、4年生以上は自分で整理ケースへ仕分けし、2・3年生は教室の仕分け箱へ入れ、それを児童の奉仕委員が1年生のマークとともに整理ケースへ入れるといった具合に、学年の発達段階に合わせて役割を果たしています。これらを、私たちベルマーク委員が月1、2回点数別に整理し、年3回送票します。
 私たちは毎年、収集点数や買い物の目標を相談して取り組むことにしており、これまで屋外掲示板やからくり時計などを購入してきました。今年度の目標点数は15万点です。(パソコンを使って説明)
=5月16日、岐阜市文化センター


5月28日(水)新 潟


小千谷市小千谷小
佐治弥生子さん
 私どもの学校は、明治元年10月1日に学校が創立した日本一古い公立小学校です。小千谷市のほぼ中心部に位置し、信濃川や山本山があり自然に恵まれた環境にあります。児童数は948名と県下でも有数の大規模校です。
 学校では、「心をみがく」(学ぶ心・やさしい心・強い心)という教育目標を掲げています。地域に開かれた学校を目指し、学習参加、学習参画、学校ボランティアなどの取り組みをしています。保護者はもちろん、地域の人たちと共に活動することも多くあります。
 運動に参加し42年目。「愛のベルマーク運動」というキャッチフレーズで、活動して参りました。昨年1月に400万点を達成して感謝状をいただきました。
 運動は、PTAのベルマーク委員会が中心になり、5、6年生のグリーン・キャンペーン・リサイクル委員会と連携して進めています。ベルマーク委員会はみなさんに人気のある委員会の1つです。活動は、毎月第3水曜日の昼と夜の2回行い、働く人たちのことを考え、希望する方に出ていただいています。年度の引き継ぎには、旧委員長は新年度の最初の活動日に出席して確実に事務をバトンタッチしています。

 ベルマークの収集には、3つの方法があります。
 @毎月10日をベルマークの日と決め、児童に配り家庭から持ち寄った袋は、各クラスの前の回収箱に入れます。それを子どもたちの委員会が回収して、それぞれの袋ごとの枚数を記入し返却します。この作業が、子どもたちに集める楽しみと励みになっています。その後の仕分けも出来る範囲で手伝ってくれます。
 A地域の病院、スーパー、幼稚園など10ヶ所に、ベルマーク箱をお願いして、委員が作業日前に回収に行きます。
 B毎年、秋に児童会主催の子ども祭りが開かれますが、その出店などでベルマークを紙幣がわりに使います。昨年は1日で45000枚も集まり、約10万点に相当するマークが集まりました。子どもたちは驚き、昨年度の学校10大ニュースのトップになりました。

 子どもたちのアイディアで、このような結果が生まれたことがとてもうれしく、連帯感も生まれました。作業は細かく根気のいる仕事ですが、まず、無理をせずに楽しく進めることが、長く続ける秘訣だと思っています。400万点をステップにさらに500万点に向けて続けて行きたいと思います。
=5月28日、新潟市の新潟ユニゾンプラザで


6月3日(火)  津


津市南立誠小学校
堤  寿美さん
森本さとみさん
 校区は三重県庁や県立博物館、JRと近鉄の津駅、(ベル説明会場の)県教育文化会館などが建ち並ぶ街中ですが、校舎内には地域コミュニティルームもあり、家庭・学校・地域が協力し合って462人の児童を育てる基盤ができています。PTAも「1児童につき1回」は勤める学級委員活動のほかに、「スクールサポーター」という制度もあり、児童の学校生活をサポートしています。
 ベルマークサポーターもそのひとつ。1995年に参加しましたが、4年ほど前から年間10万点を目標に力を入れ始めました。不要になった袋でイラスト入り「心の通い袋」を作り、児童や先生に配布。活動が習慣化するよう広報活動を繰り返しました。
 この袋が毎月10日ごろまでに集まり、子どもたちのベルマーク委員が回収して私たちサポーターに引き継ぎます。私たちの整理は月1回。朝10時から午後3時半ごろまでですが、ボランティアなので都合のいい時間に来て、帰るのも自由。残っている人が不満顔を見せないこと、子育ての体験談などを話題にするのが大切だと思います。
 集計したマークは多少にかかわらず、毎月送ります。活動が毎月あることで「今月は出せなかったけど来月は」の気持ちが1年を通じての活動につながると思います。郵便局の休憩室や消防署の食堂にもベル箱を設置、児童のベルマーク委員も手書きのお願いや報告を出してくれます。(パソコンを使って説明)
=6月3日、三重県教育文化会館大会議室


6月4日(水) 安 城


豊田市美山小学校
倉田 郁(かおる)さん
柘植(つげ)かおりさん
 トヨタの町・豊田市の東名豊田インタやトヨタの工場に隣接した校区。4年前新築の校舎は、教室と廊下との間の壁を取り払えるオープンスタイルで、校庭には四季折々の花が咲き、823人の児童は1年生から6年生まで各1人ずつの「なかよしグループ」をつくって、遊びや清掃、運動会などを縦割りで楽しみ、豊かな人間関係を育んでいます。
 ベルマークを担当する学級PTA委員会は各学年から2人ずつで構成。年度初めに全保護者に収集日やマークの切り方などからなるプリントを出してスタート。毎月10日ごろまでに集められたマークを、世間話とコーヒーを楽しみながら2、3時間、仕分けします。これを保管しておき、夏と冬休みの間に委員が「宿題」として、自宅で点数計算します。
 児童がマークを入れてくる封筒は途中で破損しない限り、全児童が1年生から6年生まで使い、卒業する時に6年間大切に使ったこの封筒を記念に渡すことにしています。
 1年間の委員会活動を終えたいま、授業参観などでお会いすると、「とにかく楽しかった」といわれます。最近、子ども会やPTAの役員決めなどで嫌な思いをした話を聞きますが、本来こうあるべきといえるような、楽しく、友人が増えた1年でした。
(パソコンを使って説明)
=6月4日、安城市文化センター大会議室


6月5日(木) 豊 橋


豊橋市岩崎学園
田丸美保子さん(副園長)
 愛知県内のベルマーク活動の累計点や年間集票点数を見ると、私どもの岩崎学園だけでなくさまざまな障害と闘う子どもたちの福祉施設が上位を占めています。多くの方々の支援に支えられている結果で、支援の輪の力強さと素晴らしさを感じます。
知的障害のある子ら65人が生活する岩崎学園の参加(1966年)以来の累計点は、全国3位の1600万点を超えました。もちろん、収集から整理まで地域の多くのグループや学校に支えられているからです。
 なかでもNTT退職者の方々で組織されている若草会は、20年余も学園内の作業室で仕分けや集計をしておられます。何時でも来たいときに来るといった感じで、やってやる、という姿勢ではなく、楽しみながら訪れてくださっていることを有難く思っております。
 多くの学校から児童・生徒さんが体験学習として園に来られます。おみやげにベルマークをいただいたりし、園の子どもたちと遊びや園芸作業などを体験してもらいますが、いつもベルマークで買わせてもらった物を紹介し、開放しています。
 例えば、(ベル財団のビデオでも紹介されている)ウッドデッキ。デッキでする外での食事は園の子どもたちにも大人気ですが、地域の方々とのお茶やおしゃべりの場にもなっています。照明器具やピアノを使ってコンサートを開き、地域のみなさんをお招きしています。
 トランポリンも大人気。雨の日などに近くの子どもたちもやって来て、いっしょに跳んでいます。そこには障害児・健常児の垣根はありません。
(ビデオを使って説明)
=6月5日、豊橋市民文化会館


6月6日(金) 静 岡


静岡市大里西小学校
小澤由起子さん
中村 麻智さん
枝村さゆりさん
 130年前開校の静岡市内で2番目に古い伝統校。東名静岡インタが学区内にあり、工業関係の事業所と農地が点在する環境の中で、約900人の子どもたちは、あいさつや思いやり、きれいな学校づくり、静かさを身の回りにといったことに取り組んでいます。PTAも大所帯ですが、8つの委員会でまとまりよく活動しています。
各クラス1人ずつのベルマーク委員会は、4月末に「ベル便り第1号」を配り、表の部分を切って家庭にある封筒に貼ってもらい、マークを入れて収集日に出してもらいます。子どもの好きなキャラクター入りのベル便りは、各回収日の前に発行します。
ベル袋は担任の先生や係の子が回収、袋にスタンプを押し、マークは各教室のベル箱へ。これらを福祉委員会の児童が集めて回り、私たちが毎月1回整理しますが、5月に仕分けた分を6月に集計するといった具合に、仕分けと集計の月を交互に設けています。
2000年度に500万点を突破しましたが、年間30万点を超えた収集が10万点も減ってしまいました。協賛会社が減ったこともあるかもしれませんが、運動を盛り上げる努力も欠けていたように思います。ベルマーク新聞などで他校の活動を拝見し、地域へのベル箱設置や老人会などの協力をお願いしていくことが必要ではないかと思っています。
あと30万点ほどで600万点。ベルの取材を受けたという報告を聞くのが楽しみです。
(パソコンを使って説明)
=6月6日、静岡市のGRANSHIPの会議ホール「風」


6月10日(火) 富 山


高岡市野村小
炭谷 政孝さん
 富山市に次ぐ富山県の中核都市である高岡市の庄川左岸沿いにある学校です。近年、急速な都市化が進み、児童数も年毎に増加。現在795人の子どもたちは13もある委員会や25もあるクラブ活動などを通して、逞しく育っています。
 参加から40年を経た昨年、累計300万点に達したベルマーク活動も、主役は子どもたちです。毎月第1週にクラスで回収したマークを、児童のベルマーク委員会が番号別に仕分け。「ベルベル新聞」や校内放送で協力を呼びかけ、クラスごとの点数を出して手製の感謝状を贈るなど、ベル担当の先生の熱心なご指導もあって、どんどんやってくれています。
 児童の仕分け後、PTA福祉部で整理・集計します。年間15〜20万点を収集、和太鼓などを購入してきましたが、現在は全教室にCDラジカセをそろえることを目標にしています。
 子どもと先生の力があってここまで来ましたが、裏返せば私たちPTAがもう少しやることがあるはずです。地域の自治会などを通じて就学児童のいない家庭に協力を呼びかけるなど、児童のベルマーク委員会とPTA福祉部が連携してアイデアを出し合って行きたいと思います。
=6月10日、富山市の富山国際会議場


6月11日(水) 金 沢


小松市こばと保育園
越田美代子さん(保育士)
土定 章子さん(保育士)
 隣接するこばと第2保育園と合わせ0歳から6歳までの園児270人の、小松市でも大規模な保育園です。
 1979年からベルマークに参加、当初は年間6万点ほどでしたが最近は20万点台の集票があり、今年春には累計400万点を達成しました。ベル預金では道行く人にも時を知らせる屋外ソーラー時計や、子どもらの人気スポットになっている園庭遊具「なかよしタウン」などを購入、園児と保護者が一体となって成果を出しています。
 保護者会の整理は全保護者がクラス単位で年2回ずつ当番を組み、保育士も参加して夜1時間半ほど行います。日中は仕事を持つ保護者がほとんどなので、作業中には疲れを癒す音楽を流します。マークは出入りの八百屋さんやパン屋さんらからも寄せられます。
 毎年3月にベル反省会を開き、意見や要望を次年度に生かしている結果、出席率も90%以上です。卒園式のあと、卒園児にベル袋を手渡しており、成長の節目となる1年生位、6年生、20歳を迎える年に保育園にお招きすると、このベル袋にたくさんのマークを入れて持ち寄る子も少なくありません。
(パソコンを使って説明)
=6月11日、金沢市アートホール


6月12日(木) 福 井


福井市日之出小
笹木 章子さん
大島 美栄さん
谷口富士栄さん
       
 福井市中心部に近く、県立病院や図書館、資料館などの公共施設が多い校区です。かつてはマンモス校でしたが、少子化や郊外への転出で児童数も今年度は過去最少の各学年2クラス、計409人となりました。しかし、PTAの学校教育に対する関心は高く、地域の子どもを守ろうという姿勢も十分です。
 児童は毎月2日にベル袋を持参すると、各クラスにあるマークの10番単位に仕切ったベル箱に仕分けして入れ、児童のボランティア委員が私たちの作業する会議室へ持ってきてくれます。これを毎月第4水曜日に整理しますが、全PTA会員が参加できるように昼と夜の部に分け、月毎に学年単位で実施しています。ただし、1年生の保護者には6年間の積極参加とベル運動を身近に感じてもらえるように、毎月参加を呼びかけています。
 児童減に伴って回収量が低下しているので、今年度から地区公民館にベル箱を置き、回覧版などで協力をお願いしています。これからも、地区のみなんさんとPTA会員みんなで協力して盛り上げていきたいと思っています。
(パソコンを使って説明)
=6月12日、福井市のウェルシティ福井


6月13日(金) 名古屋【2】

愛知県木曽川町黒田小
玉城さち子さん
       
 木曽川を挟んで岐阜県と隣り合う町にあって、PTAは『育てよう 地域の宝「黒田っ子」』のスローガンのもと、573人の児童が楽しい学校生活を送れるよう活動しています。
 ベルマークは児童のベルマーク委員会と、PTA福祉部を中心に保護者が連携して取り組んでいます。児童はマークを持参すると各教室の箱に仕分けして入れ、ベル委員が各教室からまとめたのを、福祉部が毎月集計します。
 我が校には「黒田っ子フェスティバル」という年1度催す学校行事があります。各学級でゲームやお店を開くなどの催し物を決め、全て児童が準備・実行します。家族や地域の方を招き、とくに昨年度は初めて入学予定の児童も親子で招いて楽しんでもらいました。入場料や買い物は全てベルマークです。
 みんな手にいっぱいのベルマークを持って各教室を回って楽しみます。PTA福祉部もPTAの役員や学級委員とともに、各家庭で眠っている不要品や文具、おもちゃなどを寄付してもらい「ママショップ」を開きます。昨年度は輪投げとラッキーボックス、それにバザーでした。楽しみながらマークを集めることのできるこの行事を中心に、みんなで力を合わせていきます。
=6月13日、朝日新聞名古屋本社「朝日ホール」


6月25日(水) 長 野


長野市湯谷小
平山 江里さん
桂木 敦子さん
 私たちの学校「湯谷小学校」は、飯綱山をのぞむ環境に恵まれた、児童数800人の比較的大きな学校です。
 学校の目標は「思いやりのある子供」、「自ら学び、考える子供」、「たくましく生きる子供」等の育成に力を入れています。
 活動はPTA厚生部(各クラス1人、計25人)が中心に活動しています。厚生部の仕事は主に収集、整理になります。各クラス分は部会までに、それぞれの部員が集計して来ます。そして部会で学年ごとに集計し、全体集計をします。
 今年、300万点を突破したという事で財団から感謝状をいただきました。懇談会などで普通に呼びかけているのですが、一番は児童会主催の「湯谷ブレイランド」という行事があるためです。学校児童全員が楽しく遊べる行事です。高学年の4−6年がクラスでクイズやゲーム、お化け屋敷などをして、1−3年生が遊びにくるという行事です。この入場パスポートになるのが、ベルマークです。1人ベルマーク10枚か新聞紙2キロとなります。ここで多くのベルマークが集まります。「プレイランドで集まったマークの集計は子供たちにさせたら」という意見があり、これからの検討課題でもあります。親は大変な作業と思っていても、子供たちは楽しんで出来、また興味を持ち、マークが目に付くようになってくると思います。
 これまでにボール、ラジカセ、体操マットなどを購入して学校教育に役立てています。これまでの継続を無駄にしないように、400万点を目ざしてがんばっていきたいと思います。
=6月25日、長野市のホテル信濃路で


6月26日(木) 松 本


松本市本郷小
窪田 正子さん
浦田 浩栄さん
 本郷小学校は、松本の奥座敷といわれる浅間温泉の中にあります。近くには行政の支所や図書館、郵便局、史跡や神社などがある自然に恵まれた場所で、子供たちは「街かどたんけん」で温泉に入る事も出来る環境にあります。
 ベルマーク活動の主体は児童会の収集委員会です。各教室に収集箱を置いてマークを集め、委員活動で整理します。児童会室にはベル番号がついた整理引き出しがあり、収集委員が番号ごとに仕分けして引き出しに収めます。活動が区切りとなる9月と2月に引き出しのマークをPTAの学級会長が集計して発送しています。年度初めに、どのクラスがどの番号を担当するかを決め、振り分けます。
 運動には昭和38年から参加し、平成13年には200万点を達成しました。今は児童会が中心ですが、保護者のみなさんにも、もっと積極的に参加していただくことが今後の目標です。そのためには、運動の意義を確実に保護者の皆さんに理解していただきたいと思います。この運動は自分たちの学校の設備を整える事ができる事は、PTAのみなさん理解していますが、さらにベルマークが、国の内外の恵まれない教育環境にある学校や子供たちのために役立っている事などをもっとPRして行きたいと思います。これからは文書だけではなく、担当している学級会長が、もっと詳しく運動の意義を説明したり、収集状況などをお伝えしていきたいと思います。PTAの皆さんにベルマーク意識を高めていただくことが、マーク収集に役立つと思います。
 親子が協力しあって、この身近なボランティア運動に積極的に参加していければ本当にすばらしい事だと思います。運動は、ちょっとした「努力と工夫」で、その成果が大きく変わってくると思います。
=6月26日、松本市のMウイング文化センターで


6月27日(金) 甲 府


甲府市の私立進徳幼稚園
高岡 智子さん
清水 好美さん
林  敬子さん
 私たちの幼稚園は、甲府市の西北部に位置し住宅の一角にあります。明治31年、県内では初めての私立幼稚園として誕生、今年で105年目を迎える伝統ある幼稚園です。本園は教育効果と安全性を考慮した日当たりのよい広い運動場、プール、小動物飼育観察用の小屋などの施設が整っています。近くには観察農園もあり、とても優れた環境の中で、「元気で明るい子」、「心の優しい子」、「よく考え工夫し表現する子」の教育目標を掲げ、力を入れています。
 ベルマーク運動は、文化部が中心に行っており、毎月1回、クラスごとにマークの整理をしています。作業時間は午前10時から12時までの2時間です。強制的ではなく、勤めている方や小さいお子さんのいる方など、「無理をなさらないで」と、いう配慮をしています。運動に参加して30年になります。
 収集日を毎月発行する「園だより」に載せています。その日になると家庭から集めた、ベルマークは、園児たちが持って来てくれます。それを各クラスの担任の先生がまとめます。収集後、集まったマークの整理をするため、月当番のクラス委員長さんと担任の先生で整理する日程を決め、お知らせします。
 整理作業は遊戯室で行い、各クラスの担当者が番号別に仕分けします。会社別より分け方が分かりやすいからです。仕分けされたマークはフリーザーパックの袋の中に保管しておき、最終集計は、年度末にPTA委員で行っています。その時に計算ミスや記入漏れなど最終チェックしてから発送しています。
 このように多くのベルマークが集められたのは、30年もの長い間、活動が途切れることなく続けられたからです。本当に「継続は力なり」ということを実感しています。
 卒園した父兄たちや近所の方々の協力により、14年度はクラス用の絵本を160冊購入して活用しています。これからもベルマーク運動を通して、幼稚園の環境整備の充実に努めたいと思います。さらに先に挙げた教育目標に向かって、家庭と幼稚園が一体となって取り組んでゆきたいと思います。
=6月27日、甲府市総合市民会館で


6月27日(金) 沼 津


沼津市立原小
平岡由紀代さん(学年部長)
 原小は児童数861名、沼津市で一番のマンモス校です。地域の方々の教育への期待や関心が高く、PTA活動は盛んです。
 最近のベルマーク収集実績は平成12年度から急激に伸びています。地域の方への呼びかけを始めたところ、家に眠っていたマークがたくさん集まったこと、13年度に原地区センターにベルマーク回収箱を設置したら、その年だけで5000点以上が集まったことなどによります。
 これからは、学校の活動の一環として、児童の福祉委員会の中にベルマーク委員を設けてもらうなど、学校・児童の協力を得て、PTAの活動としてだけでなく、学校、地域の活動としてもっと広がったらいいな、と考えています。
=6月27日、沼津市民センターで