ベルマーク運動説明会 5月24日(木)浜松


(2018/06/19)印刷する



浜松市立和田小学校

谷口安曇さん
    


 浜松市立和田小学校は明治6年(1873年)に、天竜川治水事業を行った郷土の偉人、金原明善により設立された、開校145年目の伝統校です。国道1号線、152号線が交差し、JR天竜川駅も近く、交通の便がよい、浜松市東区薬師町にあります。学区は市街地で、和田自動車街や、浜松アリーナがあります。児童数は約670人、学級数は各学年ほぼ4クラスです。出身者には古くは日本のテレビ放送実現に貢献し「テレビの父」と呼ばれる高柳健次郎や、最近ではHey!Say!JUMPの知念侑李がいて、子どもたちの自慢になっています。

 和田小は1962年(昭和38年)からベルマーク運動に参加して、今年で56年目になります。

 PTAの学級代表部の活動として、ベルマークの収集をやっています。平成29年度は各クラスから選出された部員、23名で活動しました。毎年平均10万点ほど集まります。繰越金を合わせて、毎年年度末に先生方に相談して学校の備品を購入しています。

 和田小では、ベルマークの収集は、4種類行っています。まず、各家庭での収集です。点数は全体の3割を占めます。想像以上にたくさん集まるので、和田小の保護者の方にはほんとうに感謝しています。

 次に給食のテトラパックの収集です。これは先生方にご協力いただき、開いて洗って乾かしてを毎日やっています。栄養士の先生にパック数を毎日数えて記録してもらい、毎月、部長が日本テトラパックに報告し、ベルマークに換算してもらいます。点数は全体の2割です。

 3つめは、使用済みインクトナー・カートリッジの回収です。学校の職員室の前と地域の24時間営業のスーパーマーケットに回収箱を設置し集めています。点数は全体の3割を占めます。

 4つめは地域の協力です。先ほどのスーパーには、インクカートリッジだけでなくベルマークの回収箱も設置してもらっています。また、浜松を本拠地としているプロのフットサルチームアグレミーナ浜松さんも、ベルマーク収集に協力してくれています。点数は全体の2割を占めます。

 以上のように、和田小のベルマーク運動はPTAだけでなく、地域の人たちの協力のうえに成り立っていることがとてもよくわかります。

 ベルマークの収集について、具体的にお話します。

 学級代表部は年間6回部会を開催します。1回目の部会のときに、各クラス役員に巾着袋を配布します。この巾着袋は代々引き継いでいる何代も前の方が手作りしてくれた巾着です。この中に、会社ごとに仕分けるためのチャック袋と集計表、あとは回収封筒に回収済みを示すために押すスタンプが入っています。

 次の写真が、ベルマーク回収袋です。これは児童全員に配布します。年間8回回収します。締め切り後、各クラスの役員さんが次の部会までに自宅で仕分けして点数を集計します。

 家庭での集計風景は、こんな感じです。マークは薄くて小さいものが多いため、集計作業はとても手間がかかります。家族に協力してもらう人が多いです。

 各家庭で集計したベルマークを持ち寄って、平日の午前中に年6回、部会を開催します。ここで全校分のベルマークと、スーパーマーケットで回収したベルマーク、インクカートリッジを仕分けして集計します。

 最初は1時間30分くらいかかっていた作業ですが、部員のみなさんがどんどん手慣れてきて、最終回には1時間とかからず集計できるようになりました。ベルマーク財団で即戦力で働けそうなほどです。

 部会で仕分けのときに使うのは、百均のプラスチックかごです。番号が若い順に長机に並べ、持ち寄ったマークを写真のように仕分けしていきます。

 それぞれの会社ごとに、クラスの集計表を合計します。ベルマークを紙袋に入れ、点数を記入します。これをベルマーク財団に送ります。

 インクカートリッジは、各学年にひとりずつ、担当を年度初めに決めて、毎回専属でカートリッジの仕分けとカウントをします。インクで汚れるので、エプロンを持参してもらいます。使い捨てのビニール手袋を使います。

 集計が済んだら、財団から送られてくる集計表にベルマークの枚数と点数を記入します。インクカートジッリは専用の段ボール箱に入れ、いっぱいになったら所定の場所に送ります。部会での作業は以上になります。

 次に、地域の協力について、詳しくお話します。

 まず、天竜川駅の近くにあるマックスバリュ浜松和田店では、最初にも言いましたが、インクカートリッジとベルマークを回収してくれています。お買いもの客の方が、まとめて箱に入れてくれます。それを部会前に部長が回収に行きます。回収箱にはかなりたくさんのベルマークが入っているので、集計作業に2~3時間かかることもありました。店長さんも店員さんもたいへん協力的です。

 次に、フットサルチームのアグレミーナ浜松は、浜松アリーナで行われるホームゲームのときにロビーに選手が2名ほど出て、ベルマークを持ってきてくれた人に、手渡しで選手カードを渡してくれています。こどもたちは、学校でベルマークを出すのと違って、選手と触れ合えるし、カードももらえるので、とても積極的に持ってきてくれるようです。

 写真は、マックスバリュの入口です。こんなふうに、目立つところにインクカートジッリ回収箱を設置してくれています。

 店内にはいると、レジの正面にこんなふうにベルマーク回収箱を設置してくれています。店長さんが、いろいろ工夫してくださって、以前は休憩スペースにおいてくださっていたのですが、らくがきなどのいたずらがあったようで、最近では店員さんの目が届くレジの正面に移動してくださいました。

 ここからの写真は、アグレミーナ浜松さんが提供してくださったものです。ホームゲームでのロビーのようすです。選手がベルマークを持ってきてくれた子どもにカードを渡しています。このあと試合があるというのに、時間をとってお客さんの相手をしてくれる選手のみなさんは、ほんとうに心優しい方々です。

 これが中村友亮(ゆうすけ)選手のカードです。名刺サイズで表には選手の名前と背番号が書かれています。裏には選手がプレーしている写真が印刷されています。このカードを集めるのが応援に来たファンの人たちの楽しみでもあるようです。

 次は、昨年11月に行われたPTAバザーのときの、ベルマーク贈呈式の写真です。いちばん左がPTA会長です。選手自ら、練習の合間に学校まで届けてくれました。バザーでも、シュート体験のブースを出して、子どもたち盛り上げてくれました。

 写真は以上になります。

 ベルマーク運動を通して、PTAのみなさんの地道な協力、地域のみなさんの温かい協力のおかげで56年もの長い間、和田小でこの運動が続けてこられたことが、たいへんよくわかりました。この仕事をしてみて、和田小と、この地域を、ますます好きになりました。これから一年間、ベルマーク運動に携わるみなさんも、きっと一年後、自分の学校や地域がますます好きになることと思います。地味な作業でたいへんだと思いますが、どうぞ一年間、自分の学校のため、そして国内外の学校のために頑張ってください。

 ありがとうございました。

 

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