ベルマーク運動説明会 6月18日(木)藤沢
(2015/06/30)印刷する
茅ヶ崎市立梅田小学校 (左から)佐伯佳奈さん、片平奈歩さん、大村恵さん |
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「神奈川県で集票トップ」その秘けつは……
【あいさつ】
みなさま、こんにちは。
私たちは、茅ヶ崎市にあります、梅田小学校からきました、片平と大村、佐伯です。
今年4月から、梅田小学校PTAで、ベルマーク担当の代表をしています。
昨年度までは、片平と大村は、PTA本部にて会長と副会長をしておりました。
このたびは、活動発表の機会を頂いたことに、感謝いたします。
今年の2月くらいに、26年度のベルマーク集票が、神奈川で1位になったと聞きました。その報告を職員室で校長先生がされたときに、先生方からどよめきと拍手が起こったそうです。私たちPTAとしましては、地道に続けた結果だったということをかみしめながら、驚きと嬉しさとで本日を迎えました。
【茅ヶ崎市立梅田小学校の紹介】
茅ヶ崎市立梅田小学校はJR東海道線の茅ヶ崎駅の北側に位置しています。
商業地域や住宅地として開発が進んできた地域を中心に学区が広がっています。
現在、通常級と通称「仲よし級」と呼ばれる特別支援学級、さらに、ことばの発達を支援する「ことばの教室」が開設されており、子どもたちは学校教育目標の「やさしく かしこく たくましく!」を合言葉に、共に学び合う学校を目指して、840人の子どもたちが元気に通っています。
学校の近くには市役所、市民文化会館、総合体育館など主要な公共施設が建ち並び、また、茅ヶ崎駅前を起点とするにぎやかな商店街も学区内に抱えておりまして、茅ヶ崎市全体の中枢の役割を果たす地域でもあります。
こうして昭和34年の開校以来、梅田小学校は地域とともに発展してきました。地域の皆様に様々な支援をいただきながら、子どもたちの健やかな育ちを支えていただいています。
【PTAの紹介】
そんな私たちの梅田小学校には、PTA本部とは別に、ボランティア委員会と校外委員会が設置されています。ボランティア委員会の中に「園芸」「清掃」「運動会」「学校へ行こう週間」そして「ベルマーク」という各担当があり、それぞれ、4月のクラス懇談会において、委員が選出されています。
特に今年の4月からは、「できることをできるときに」のPTAの精神で、委員さん以外の方全員に年間通じて、何か一つをしてもらおうという「梅田サポーター」という制度を導入いたしました。
早速5月には校内の園芸作業が行われ、新しく任命された梅田サポーターさん達を中心に50人近くの方々が、校門周りの花壇に花の苗を植えてくれまして、見事な花壇に大変身しました。つい先日行われた6月の運動会には、お父さんたちを中心として、こちらも大勢の梅サポさんたちに活躍してもらいました。
ベルマークは来週22日が1回目の作業日になっています。
【ベルマーク点数による寄贈品】
梅田小学校のPTAでは、ベルマーク集めのおかげで、今までも色々な商品を購入する事が出来ましたが、ここ数年は学校や子どもに還元できるものを、という観点から、おととしは体育館に設置する大きな時計を購入しました。昨年度は、子ども達が毎年3月に行っている「6年生を送る会」で使用したいという、学校からのリクエストもあり、アコーディオンを2台購入しました。卒業直前の6年生や、送る側の5年生、それと先生たちのサプライズ演奏で使用されました。真新しいアコーディオンを弾く姿を披露できて、とても素敵な会になったと聞いております。
【ベルマーク作業の流れ】
そのベルマークですが、実際の作業は次のような流れで行っています。
年間通して、学校での作業は、来週行われる6月と、11月、2月の年3回程度を予定しています。
先ほどお話ししました「ボランティア委員」の「ベルマーク」担当の方たちは、事前に年間の何回目に作業を担当するかを決めてあります。
担当の月の方たちが、ベルマーク作業の開始時間より少し早目に集まってまずは、各クラスのベルマークケースからベルを集めます。
梅小では、ご家庭から子ども達が随時持参し、各クラスに設置されているケースにいれているのですが、そのベルマークを回収する作業です。
また、インクカートリッジは、学校の中央昇降口近辺に大きな箱を置いてあり、子ども達がそこにいれる仕組みになっています。
これらを回収するところから、スタートします。
そして、ベルマーク作業をする会場にベルマークを持ってきましたら、今度は「梅田サポーター」さん達も作業に加わって、実際にベルマークを仕分けしたり、トリミングしたり、台紙に張り付けたり、という作業をだいたい1時間半程度行って終了になります。
この作業、寡黙に黙々と作業を進める方もいれば、神業のような手つきで楽しく話をしながら進める方と、様々ですが、楽しく笑いながら細かい作業をしている母たちの姿をみると、本当に頭が下がります。
【初めての試み 在宅作業】
そのベルマーク作業に、今年から「在宅作業」という、新しい作業を導入しました。
PTA全員参加の「梅田サポーター」を導入するにあたって、「学校に行きたくてもなかなか行けない」といった方たちの声に対応するという点と、子ども達が家から持ってきてくれるベルマークの仕分け作業が、なかなか年に数回の学校作業だけでは処理しきれないという現状を考慮して「在宅作業」というものを試みることにしました。
梅田小学校にPTA会員が700人くらいいますが、そのうち、70人くらい。だいたい1割くらいの方が在宅作業担当として、活動してもらうことになっています。
「活動してもらうことになっている、、」というのは、実は来週初めてその1回目を行う予定で、私たちも未知の世界です。
学校作業で仕訳したベルマークを、在宅担当の方に「校内便」としてお渡しし、2週間後の締切日に学校へ戻してもらうという仕組みです。
初回の6月には35人の在宅の方々にお送りして、台紙に張り付けた状態で戻してもらいます。
こればかりは、初めての試みで、私たちベルマーク代表も、ちゃんと稼働できるのかが未知数なのですが、きっと私たちの梅田小学校の保護者のみなさんのことなので、ビックリするくらいのステキな仕上がりで戻してきてくれると思っています。
【子どもたちとのコラボレーション~①シーフード郵便局~】
こういった地道な作業の結果、昨年度全国でもトップクラスに、神奈川で1位を頂くという、驚くような事態になりましたが、そこからちょっとうれしい活動につなげることができました。
集票結果を聞いた先生たちが立ち上がり、「ベルマークをもっと集めよう!」と子どもたちに働きかけてくれたのです。その1つが「シーフード郵便局」です。
毎年、梅田小学校では2年生が、生活科の授業で郵便局を開局しています。全学年がこの郵便局にいって、学校内のお友達や先生にはがきを出すのですが、それにひっかけて、昨年26年度は「シーフード郵便局」という、授業とベルマーク集めのコラボを実現することができました。
この「シーフード」というのは、実は2年生が運動会のときに踊った「シーフードキッズ!」というダンスがきっかけで、2年生全体の年間テーマになったものでして、当時の2年生は「シーフード!」と名がつくと、がぜんやる気を出して色々なことに頑張ってくれました。このシーフード郵便局も然り、で、通常なら、この郵便局にいけば、希望する子ども全員がはがきをもらえて、校内のお友達や先生にはがきを届けてもらう、というシステムなのですが、今回は、エコキャプ3個または、ベルマーク1枚とはがきを引き換える、というシステムに変えたそうです。『手紙のやりとりを通して梅小全員みんなと仲良くなろう』という目的のみならず、『みんなでベルマークもためよう!』の強い気持ちをもって全校で取り組んだ2週間。お揃いのオレンジシャツを着た2年生は、お手紙を集めたり、配達したり一生懸命がんばり、他学年の子どもたちは、ベルマークやエコキャップを握りしめて郵便局に並んでいました。家族が集めているベルマーク・・・それがこの活動を通して子どもたち自身が意識してベルマークを探したり、集めたりするように少しずつ変わってきたそうで、心温まるコラボとなりました。
2つ目は何と言っても「BEK活動」の取り組みです。
こちらは、子ども達の「運営委員会」からの呼びかけで実現したそうで、BEKのBはベルマークのB、Eはエコキャップ、Kは、強化週間の略なのですが、こちら、ちょっとした笑い話がありまして、本当は「BEK」活動と謳って行うべきところが、一番最初に子どもが作った啓蒙ポスターに、なぜか「EBK」と書いて掲示してしまったことで、あっという間に「EBK活動」という名称に変わってしまいました。私たちも、どっちで呼んでいいか、若干迷います。この「BEK活動」は、「みんなでベルマークやエコキャップを集めよう」という子どもたち主体のよびかけで、展開されました。職員室前に専用のペットボトルが用意され学年ごとに集まり具合を競いながら、「たくさん集めよう」という子どもたちの発案で、給食中の放送で「現在○年生がトップです!」という発表もされていたほどです。
シーフード郵便局の取り組みから、少しずつ子どもたちの意識がかわってきたそうで、先生方を含めた、学校をあげてのコラボに感動しました。
このシーフード郵便局と「BEK活動」。開催期間は約1ヵ月程度でしたがなんと10,000点近くも集めることができました。集めたベルマークで子ども達が喜ぶ品物を購入すべく、先生たちと相談中です。
【地域とのかかわり】
また、地域の方々の陰ながらの協力も特筆すべきところです。
昨年度の集票点数が神奈川で1位だったことを、地域にあります、梅田学区にあります、青少年育成推進協議会、通称、推進協という組織の会議内で報告しましたところ、「ベルマーク設置箱を設置してみないか」、というお声掛けを、学区内にあります、ボランティアセンターさんから頂くことができました。さっそくインクカートリッジが数十個も集まっており、改めて先日、御礼申し上げてきたところです。
また先日は、見知らぬご近所のおじいちゃまがフラッと学校にやってきて、「ベルマーク、集めたよ」と校長先生にベルマークを託しにきたそうです。
別の日には、PTA会議室にいました私たちに、給食室の調理員さんがやってきまして、「調理室で集めたベルマークです」と託してくれました。
どれもこれも、梅田小学校の子どもたちのことを愛してやまないたくさんの方々が、自発的にさりげなく集めてくださるという心遣いにあふれていて、本当にいい小学校だなぁとつくづく感じます。
【これからのベルマーク活動】
今後の課題点があるとするならば、昨今、PTAの会員である保護者の皆さんがとても多忙で、学校での作業になかなか参加することができないことにより、ベルマークの仕分け作業や集計作業が追い付かなくなっているという現実がございます。
たくさんの子どもたちを支える地域のみなさんの心遣い。そして子どもたちの笑顔を運ぶベルマーク。それらの思いを大事にしながら、いかにスリムで、効率化された活動をPTAとして展開していけるか、を考えていくことが私たちに課せられたテーマでもあると思っています。
集めた点数だけではなく、その小さなベルマークに込められた思いを大事にしながら、これからも梅田小学校PTAのベルマーク活動を続けていけたらと思っております。
これで梅田小学校のベルマーク活動報告を終わります。最後までお聞きいただきまして、ありがとうございました。
=藤沢市民会館ホール