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これが「ベルマークの1日」

マーク確実に点検 電話も頻繁

 全国各地の参加団体から仕分け・集計されたベルマークが毎日、東京・銀座のベルマーク教育助成財団に届く。預金残高などの問い合わせや整理袋の請求も頻繁に――届いたベルマーク点数を点検し、結果をPTAの皆さんにお知らせするためにどんな仕事をしているのか。また問い合わせや疑問に答え、援助の決定や運動を広めるためにどんなことをしているのか。財団の1日を紹介する。

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イラスト・つのださとし

事務所の3分の1は倉庫

ベルマークの入った箱や封筒はまず都道府県別に分けられる 東京・銀座にあるベルマーク財団の事務所、実は3分のⅠ近くが倉庫と作業場だ。全国各地から1日何回も宅配便や郵便で、ベルマークや送り状が届く。その数、年2万6000~8000、1日平均110個ほどだが、週明けやPTA役員が交代期を迎える年度末には1日200~300個になり、517個を記録したこともある。作業場はベルマークの入った箱や封筒でいっぱいになり、一時的に廊下にまではみ出すこともあるほど。ベルマークの入った箱や封筒は、都道府県別に分けられ、別々に届く送り状と突き合わせた後、倉庫の棚に到着日ごとに並べられ、検収作業を待つ。

《写真》ベルマークの入った箱や封筒はまず都道府県別に分けられる

袋を開ける前にも点検

パソコンの前に整理袋からベルマークが出され、チェックが進む ベルマークを点検する検収作業は1人が1校ずつ担当する。各自のパソコンの前には、マークを広げて見やすくするための白い厚紙(カレンダーなどの裏を利用)と、協賛会社別の点数一覧表。箱から整理袋を取り出し、開ける前にまず見るのは協賛会社名と点数の欄だ。例えば日清食品にない点数、2点があればここで分かる。それに日本水産(04番)は通常1点が多いのに、2点が極端に多い、というケースも要注意だ。
 開けた後は、違う協賛会社のマークが入っていないかを見る。似た名前の会社や番号が近いところがポイントだ。中には脱退し無効になったもの、一覧表の見本マークもある。点数のチェックはそれからだ。意外と多いのが桁数を間違って記入したり、10枚を100枚で計算したりするなどの単純なミスだ。作業中は、整理袋を開けるカサカサと言う音とパソコンのキーをたたく音しか聞こえない静かな仕事場だ。

《写真》パソコンの前に整理袋からベルマークが出され、チェックが進む

「コメント」心をこめて

 ベルマーク点検の最後に大事な仕事がある。それは参加学校に返す検収済み送り状にコメントをつけることだ。「丁寧に整理していただきありがとうございます」もあるが、「数社に他社マークの混入や計算違い、明細違いが見受けられましたので確認の上訂正させていただきました。次回整理の際にはご注意ください」ということも、仕分けや集計作業を担うPTAと検収係の大事な連絡便ともいえ、担当者は気持ちを込めて書き込んでいる。
 時にはこんなお便りも届く。「連絡事項の欄に、本当に嬉しいお言葉を頂きました。その言葉は私たち係全員の気持ちが財団の方に伝わった瞬間でした・・たった数行のコメントですが何にも代え難いものでした。今後の作業の励みになる、と喜んでいます」

検算係が再チェック

 「グンゼ」「マルヤナギ」・・1人が協賛会社名を読み上げ、点検がすんだマークを棚に並んだ各社の箱に入れていくと、もう1人が送り状に会社名があるかどうかを確認していく。検算係の最後の作業だ。実は検収の点検、コメント書きが終わっても点数が確定するわけではない。検収済み送り状は検算係に渡され再チェックされる。いわば最終関門で、検収係が交代で行う。送り状をまず点検し、疑問点をパソコン画面で確認する。ポイントは、通常の点検作業と余り変わらない。
 誤りがあれば、担当者に確認したうえで直す。検算は、普段とは違った緊張感があり「他人の目でもう一度見ることが大事」という。

送り状をデータ化

OCRで送り状を自動的に読み込む作業が進む 参加団体から送られてきた「送り状」は、まず光学式文字読み取り装置(OCR)という機械にかけられる。送り状の電子データ化とコピーの保存だ。200枚程度の読み込みなら、わずか数分で終わる。以前は「学校控え」「財団控え」「検収用」の3枚複写で、ファイルにとじるなどの手作業が必要だったが、今はパソコンの中で保存される。
 読み込まれたデータは、別に送られてくるベルマークとの受付照合用や、検収係の担当学校のデータ入力画面呼び出しなどに使われている。

《写真》は、OCRで送り状を自動的に読み込む作業が進む

まず留守番を確認

 「○○県の○×小学校です。残高を教えてください」。朝一番、総務部で留守番電話のチェックが始まる。ベルマーク財団の"営業時間"は、朝9時から夕方5時まで。5時を過ぎると、電話は留守番電話に切り替わるからだ。留守電とわかった段階で、すぐに切るケースもあるが、1日に2、3件はメッセージが残っている。残高照会、お買い物の問い合わせ、集計方法などの疑問……。こちらから電話をかけ直して答えるようにしている。
 でも「連絡お願いします」はいいが、電話番号や名前を忘れる〝あわてん坊さん〟もいるそうだ。もちろん日中は、パソコンでその学校の活動状況を呼び出し、即座にお答えしている。

代表的な協賛商品並ぶ

棚に飾られたベルマーク付き商品の一部 財団の会議室兼応接室には、ベルマーク付きの代表的な商品が飾られている。ベルマーク付き商品は、会社によって1種類のところもあれば、数10種類というところもあり、総数は2000種類以上。新製品も次々に発売されるため、主立った商品だけを展示している。食料品は「消費期限」の関係もあり、容器やパッケージのみにしたり、新商品は入れ替えたりしている。

《写真》は、棚に飾られたベルマーク付き商品の一部

売れ筋はスポーツ用品

お買い物係の必需品である協力会社と取扱商品のカタログ 年間5億円を超えるベルマーク預金を使ったお買い物。参加学校・団体と協力会社を結ぶ窓口がお買い物係だ。品物の注文が届くと、預金残高、商品の値段、消費税計算などをチェック、毎週木曜日に協力会社にまとめて発注する。「○○が買いたいけど、お買いものガイドに載ってない。どの会社で扱っていますか?」。問い合わせも多く、各社のカタログから見つけて案内することも多い。
 売れ筋は、ボールなどのスポーツ用品が年間通じて上位を占め、運動会シーズンにはテントや綱引き綱などの注文も。かつて上位を占めていた電気鉛筆削り器がこのところ激減、「いまの学校は鉛筆使わないのかなあ」とは係の感想。2、3月の卒業シーズンは、PTAの担当交代ということもあって注文書が殺到する。

《写真》お買い物係の必需品である協力会社と取扱商品のカタログ

支援へ半年がかり作業

 ベルマーク運動の最大の目的は、へき地学校などへの教育支援だ。援助への手続き作業は新年度早々、4月から動き始める。へき地学校や養護学校の援助対象校は、都道府県教委に推薦を依頼、ろう学校、盲学校はそれぞれ全国校長会から推薦してもらう。へき地学校援助の各県配分数は、全国の指定校数(準指定校含む)と各都道府県の指定校(同)の比率で決まる。今年度は最も多い北海道が21校で神奈川と大阪がゼロという具合だ。5月には援助校が決まり、へき地学校、養護学校には「どんな品物が必要か」の要望を聞き、ろう学校、盲学校には校長会と相談して同じ物を贈っている。7~8月に総務部が贈る品物をまとめて協力会社に発注し、9月上旬に対象校に届ける。半年がかりの作業になる。
 2010年度の援助はへき地学校100校、養護学校20校、ろう学校15校、盲学校70校のほか、文部科学省推薦の病院内学級4校も含まれている。並行して一輪車講習会、理科実験教室、走り方教室、お絵かき教室などのソフト援助、海外の子どもたちへの援助も進めていく。

各地回り活躍ぶり取材

香川県観音寺市立大野原小学校 2010年12月初め、ベルマーク収集点数が41年間で400万点に達した香川県観音寺市立大野原小学校を財団の大阪事務所長が訪れた。児童が中心のベルマーク委員会の活動ぶりを取材するためだ。――4年生以上の委員約30人が、担当のクラス分のベルマークを企業別の紙カップに小分けし、床に並べた大型の協賛会社別ケースに移す。早くに小分けを終えた委員は、誰に言われるでもなく他クラスを手伝うなど40分間、私語もなく黙々と次々と片付けていく=写真。その手際良さなどが記事になりホームページに掲載された。
 ベルマーク累計50万点と200万点以上には財団から感謝状(100万点は楯)を贈っている。対象は月20~60校。その一部を東京、大阪、福岡、名古屋の事務所長と、東京のシニアライターが手分けして取材している。集中した11、12月、大阪の事務所長は島根、愛媛など9府県14校を回った。
 また福岡の事務所長は、鹿児島県奄美大島で10月に起きた集中豪雨への財団からの緊急支援の様子を取材するため12月24日、龍郷町の保育所と、奄美市住用町の小学校を回った。

(2011/01/20)

     あなたの愛が鳴り響きます。
            ベルマークから、ありがとう。

ベルマーク教育助成財団 tel:03-5148-7255