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「城の自由研究コンテスト」受賞者決まる

文部科学大臣賞を受賞した山本蕗君の「多賀城はなぜここに建てられたのか?再び」の表紙(公文教育研究会提供) 全国の小・中学生が「お城」についての自由研究をする第10回「城の自由研究コンテスト」(主催・財団法人日本城郭協会、朝日学生新聞社、公文教育研究会、後援・文部科学省、ベルマーク教育助成財団、教育新聞社)の受賞作品が決まりました。
 今回は、574点が寄せられ、受賞作品に小学1年生から中学3年生までそろいました。事務局によりますと、震災と城についての研究が見られたことや、何年かにわたってテーマを継続・発展させた作品が多かったことが特徴です。文部科学大臣賞の山本蕗さんの「『多賀城はなぜここに建てられたのか?再び』―869年7月9日貞観地震と2011年3月11日東日本大震災を乗り越えて―」は、現地調査を行い、地震学・歴史・文学などの知見を多面的に活用してまとめました。その中で昨年3月の東日本大震災と9世紀の貞観地震の被害状況を比較し、ともに多賀城のすぐ間近まで津波が来たことを紹介しています。
 優秀賞の柳原優博さんは、2010年、日本三大山城の一つである地元岐阜県恵那市にある岩村城を研究しました。今回は他の二つ、高取城(奈良県)と備中松山城(岡山県高梁市)も加えて調査し、それぞれの縄張りの特徴を明らかにしました。
 表彰式は1月15日に都内で行われます。(以下受賞者、敬称略)

▽文部科学大臣賞
  山本蕗(宮城県・中2)
▽日本城郭協会賞
  板迫奎伍(大分県・小6)、村上大樹(小5)、枝光優作、橘克典、村上歓人(小4)
▽朝日小学生新聞賞
  吉田実華(岐阜県・小4)
▽公文教育研究会賞
  高鶴覚(東京都・小5)
▽優秀賞
  大谷侑也(岡山県・小3)、田牧しずく(三重県・小4)、藤江星奈(長崎県・小6)、吉田豊(岐阜県・中1)、柳原優博(同・中2)、清田明(埼玉県・中3)
▽佳作
  星野友佑(東京都・小1)、大石紘也(同・小2)、永川暖久(長崎県・小5)、足立稜佳(岐阜県・小6)、安藤寛太(同・小6)、増田紗季・山村彩子(新潟県・小6)、山田天希(京都府・小6)、明石尚也(香川県・中1)、中山雅斗(大阪府・中1)、寳壁圭(愛知県・中2)


≪写真≫文部科学大臣賞を受賞した山本蕗君の「多賀城はなぜここに建てられたのか?再び」の表紙(公文教育研究会提供)

(2012/01/05)

松川中に「朝日のびのび教育賞ベルマーク賞」

丁寧な説明心掛け美術館をアシスト

 ベルマーク教育助成財団が後援する朝日新聞の第13回「朝日のびのび教育賞 ベルマーク賞」に、長野県北安曇郡松川村立松川中学校が選ばれました。画家で絵本作家だったいわさきちひろさんの作品を展示する村内の「安曇野ちひろ美術館」(黒柳徹子館長)で、夏休み中、松川中の生徒たちがボランティアとして来館者を案内する10年間の活動が評価されました。いまでは同中の半数を超す生徒たちが参加する「ちひろボランティア」として定着しています。

来館者に丁寧に説明する「ちひろボランティア」の生徒たち
 ベルマーク賞は今回新設されたもので、朝日のびのび教育賞に決まった4団体のうち、子どもたちが主体になって助け合いの活動に取り組んでいる1学校を特にベルマーク賞としました。
 安曇野ちひろ美術館は、ちひろの両親が戦後、開拓農民として暮した松川村で、幼いころ過ごした経験があり、その縁で1997年4月、北アルプスの険しい山並みが眼前に前館長で常任顧問の松本猛さん迫る松川村西原地区にオープンしました。当時の館長はちひろの一人息子、松本猛さん。松本さんは地域と一体となった美術館作りを目指し、最初から地元の小中学生の入館を無料にしました。それも学校と氏名を名乗るだけで入館できるように。そうした取り組みが地元住民から理解され、松川中の生徒たちによる「ちひろボランティア」が誕生したのでした。
 ちひろボランティアは2002年にスタートしました。開館からしばらくは村内に1校ずつある小中学校の子供たちと、美術館の課外授業やイベントを通して交流を続けていましたが、催しに参加するだけではなく、美術館の運営にも携わってほしいとの考えを松本さんから提案したことが、ちひろボランティアに結びつきました。
 最初は、ちひろ独特のにじみ絵技法のサポートや簡単な作品作りの説明をするする「体験コーナー」から始まり、その後は絵本の読み聞かせ、さらには、美術館の見所の説明や作品の搬入口など普段目に触れない裏側を巡る「探検ツアー」と、3つのコースに充実しました。この夏は全校321人の生徒のうち、173人が参加しました。いずれも事前に研修を受けた生徒が丁寧な言葉遣いで案内します。夏休み中、1回の生徒もいれば毎日やって来る生徒もいて様々です。
 松本さんや同美術館職員の入口あゆみさんによると、生徒たちは美術館を楽しい場所にしようと、説明の言葉をアドリブで表現するなど、北アルプスの山並みを背にする安曇野ちひろ美術館それぞれとても工夫するのだそうです。「学校の成績の上下とはまた、違って、あの子がこんなに生き生きしているのか、と学校側に驚きがあったりするんです」と松本さんは話します。
 松川中の小幡泰俊校長は「ボランティアを体験すると、子供たちの表情が全然違ってきます。明るくなって、人前でも動ずることもなく、何か誇りを持っている様子がわかります」と交流を喜んでいます。また担当の黒岩理恵子先生は「絵本の読み聞かせは、こちらから提案したのですが、美術館はとても柔軟に対応してくれました。マンネリ化しないように子供たちのことを本当によく考えてくれています」と話しています。
 「朝日のびのび教育賞 ベルマーク賞」の贈呈式は来年1月11日に松川中体育館で開催。現在、同美術館常任顧問を務める松本さんの講演があります。
                                                                                               (1月11日の授賞式の模様はこちら

  
  

 地域と連携した、優れた教育の実践活動をたたえる「朝日のびのび教育賞」に茨城県立鉾田第二高校写真部、長野県松川村立松川中学校(ベルマーク賞)、広島県広島市の日本ダウン症協会広島支部「えんぜるふぃっしゅ」、福岡県福岡市立当仁中学校ステップアップスクールの4団体が選ばれました。

≪写真上から≫
・来館者に丁寧に説明する「ちひろボランティア」の生徒たち
・前館長で常任顧問の松本猛さん
・北アルプスの山並みを背にする安曇野ちひろ美術館

(2011/12/21)

ベルマーク運動の標語募集が終わりました

 ベルマーク運動の標語募集を11月末日で終了しました。全国から約580点の投稿がありました。ベルマーク財団で審査のうえ、優秀作品は来年1月10日発行のベルマーク新聞と財団ホームページで発表します(応募作品について、個別の問い合わせには応じません)。優秀作品はポスターなどに使用し、運動のPRに生かします。ご応募ありがとうございました。

(2011/12/01)

ベルマーク便りコンクール入賞校決まる

 第26回ベルマーク便りコンクール(2011年度)には、97件の応募があり、審査の結果、以下のように入賞校が決まりました。優秀賞10校・園には賞金3万円、佳作10校と特別賞1校には1万円、それに副賞の

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和歌山・三重県の15校に各30万円 奈良県の被災校も急ぎ調査中 100人を超す死者、行方不明者を出した9月上旬の台風12号で、大きな被害を受けた和歌山、三重両県の被災小中学15校に対して、ベルマーク�

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新しい「お買いものガイド」ができました

 今年度後期の「お買いものガイド №101」(B5判、64ページ)ができあがりました。参加学校・団体に1部ずつお届けします。ガイドには、協力会社15社の主な取扱商品や注文方法などを掲載しています。ガイ

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 「ベルマーク走り方教室」で教えているニッポンランナーズ・ヘッドコーチの齊藤太郎さんが著した「体幹で走る! ランニングブック」(学研パブリッシング・1200円)がこのほど出版されました=写真。 体の中

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