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喜田川さん、老人ホームで出前展覧会

 ベルマーク新聞の漫画「ベルちゃん」やお絵かき教室でおなじみの「わらべ絵画家」喜田川昌之さんが、「喜田川昌之わらべ絵館城ヶ崎いこいの園」を開いている地元静岡県伊東市の特別養護老人ホーム2カ所で、12月に作品展を開きました。高齢や体が不自由で「わらべ絵館」に出かけることが出来ない方のためのいわば「出前展覧会」です。
 展示した作品は、幼い日の遊びや年中行事をテーマにしたものと最近始めた「漢字絵」の13点。7日に「奥野苑」、17日に「城ヶ崎いこいの園」でロビーを使って行われ=写真、「城ヶ崎いこいの園」=、約50人が鑑賞しました。喜田川さんによると、ほとんどの方は車イスで、子どもの頃を想い出したのか童謡を口ずさんだり、懐かしさに涙ぐんだりする方もいたそうです。中には目の不自由な方もいましたが、介助の方の説明にうなずいていたそうです。
 「わらべ絵館」は2004年春にオープン。喜田川さんは、これまでに市内の小中学校、幼稚園・保育園などに画文集80冊を贈っています。「冬季休館を利用したささやかな試みでしたが、少しでもお役に立ててうれしい。今後、施設や病院から希望があれば続けていきたい」。喜田川さんはこう話していました。わらべ絵館は伊東市八幡野1208―59(電話0557・54・7011)。

(2009/12/21)

朝日のびのび教育賞、各地で贈呈式 ベルマーク財団から副賞

 地域と連携した、優れた教育の実践活動を顕彰する第11回「朝日のびのび教育賞」に鹿児島県出水市立荘中学校ツルクラブなど5団体が選ばれ、各地で贈呈式がありました。朝日新聞社から正賞の盾と活動奨励金30万円、ベルマーク教育助成財団(斎藤諦淳理事長)からは、副賞として20万円を贈られました。この贈呈式は、昨年まで東京の朝日新聞社本社で行われていましたが、今年から現地での開催となりました。

▽北海道留萌千望高校
ベルマーク財団末吉事務局長から副賞を受ける留萌千望高校の齋藤真幸校長 地元の食材を生かした商品の開発、地域の活性化に取り組んできました。冷え込みが厳しくなってきた11月10日、200人の全校生徒が集まった同校体育館で贈呈式。朝日新聞北海道支社の磯松浩滋支社長が「地域の人たちと様々な商品開発をしておられる活動は、素晴らしい。今後もがんばってほしい」と激励。末吉正憲事務局長は「私たちは、生きとし生けるものの命をいただいて生きています。そうしたことにも思いをいたしながら、開発、研究に励んでください」と話しかけました。
 《写真》ベルマーク財団末吉事務局長から副賞を受ける留萌千望高校の齋藤真幸校長

▽日本わら細工伝承大学校(岐阜)
 日本わら細工伝承大学校代表の谷口岩雄さん(79)は高山市立西小学校で、5年生に「米作り体験学習」を2001年から9年にわたって続けています。田植えや稲刈りのほか、昔の農具を使い、生きる営みとして農を見つめ、考える力を育てていく食育活動です。
 11月26日の贈呈式で朝日新聞名古屋本社の田中英也編集局長は、熱意と愛情あふれる活動を、ベルマーク財団の吉村譲総務部長は、命を育む営みの尊さをたたえました。
谷口岩雄さん夫妻が、5、6年の児童全員と幅校長(右端)に囲まれて記念撮影
 《写真》谷口岩雄さん夫妻が、5、6年の児童全員と幅校長(右端)に囲まれて記念撮影

▽大阪府立農芸高校ふれあい動物部
 贈呈式は11月18日、堺市の同校で行われましたが、授賞理由は、「地元の小学生や高齢者に動物と触れ合う場を提供し、世代間交流を生み出してきた功績」。具体的には、近くの平井小学校の児童とともに、ウサギやモルモットなど小動物をお年寄りのいる施設に連れて行く「ふれあい動物園プロジェクト」を実施、児童に「命の尊さ」を体感してもらう一方で、お年寄りの「健康と癒し」に役立ててもらおうという企画の素晴らしさが評価されました。
 普通の学校のクラブやサークルを想像させますが、こちらは全生徒加入が原則の「農業クラブ」の一つ、れっきとした専攻科目。「動物資源の有効利用」を勉強するのが資源動物部ですが、この「ふれあい動物部」はその中でも課外授業でヤギ、ミニブタ、ウサギ、ネズミ、アルパカなど13種約200匹の小動物を飼育、「生産物を生み出さない小動物」を資源としてどう活用するかを研究しています。
 朝日新聞大阪本社の横井正彦編集局長から正賞の盾と副賞30万円が、さらにベルマーク教育助成財団の森田秀男常務理事から副賞20万円が贈られました。最後に部員を代表して、岡田芳彰君が「小動物を仲介にすることで、子どもたちとお年寄りたちの交流を深めることができました。これからも頑張ります」と挨拶しました。
最近アメリカの牧場主から贈られた2頭のアルパカと一緒に記念写真に収まる「ふれあい動物部」のみなさん
 《写真》最近アメリカの牧場主から贈られた2頭のアルパカと一緒に記念写真に収まる「ふれあい動物部」のみなさん

▽今治市立岡村小学校(愛媛)
 同小(11人)は、瀬戸内海に浮かぶ岡村島にあり、2001年から島内のお年寄りを取材し、「自分史」の冊子を作りプレゼントしています。受賞を祝い歓迎の歌を歌う岡村小学校のこどもたち09年6月には、78歳の男性と82歳の女性を取材、2人のこれまでを寸劇にして発表しました。11月19日の贈呈式では、横井朝日新聞大阪本社編集局長、福島喬ベルマーク教育助成財団広報委員のあいさつの後、正、副賞が贈られ、児童代表の5年、堀内志帆さんが「(自分史作りを通じ)知らないことも多く学びました。お年寄りと交流できて良かったです」とお礼を述べました。式に先立ち、児童たちは歓迎の歌や、併設の中学校生徒と合同の獅子舞を披露しました。式には、島内の関係者が顔をそろえ、受賞を祝いました。
 《写真》受賞を祝い歓迎の歌を歌う岡村小学校のこどもたち

▽出水市立荘中学校ツルクラブ
 ツルの渡来地として国の天然記念物に指定されている出水市で、半世紀にわたり、越冬するツルの羽数調査を続けてきました。受賞した荘中学校ツルクラブのメンバーら11月6日が贈呈式。晴れ渡った空の下、水田地帯には、すでに数千羽のツルが飛来していました。贈呈式には、ツルクラブ員の19人の全校生徒と、金久三男校長ら教職員、鹿児島県ツル保護会長の渋谷俊彦・出水市長らが参加しました。その中で朝日新聞西部本社の宮川政明編集局長が「ツルの保護活動を若い皆さんが担っていることを心強く思います」とあいさつ、ベルマーク財団の末吉事務局長は「ツルの観察を通しての自然保護活動に、これからもがんばってください」と呼びかけました。
 ツルの渡来調査は1960年から始まり、昨季まで12季連続で1万羽以上のツルの渡来を観察しています。
 《写真》受賞した荘中学校ツルクラブのメンバーら

(2009/12/10)

住友スリーエムが粘着フックでも参加 番号は「21」、接着剤にもベルマーク

 協賛会社の住友スリーエム株式会社が、キッチン用スポンジに加え、来年1月1日から新たにブランド名<コマンド>の粘着フックと接着剤分野でも協賛会社になることが決まりました。新しいベルマーク番号は「21」で、現在の「20」と2つになります。協賛会社はこれで64社になります。
 <コマンド>フック(粘着フック)は、板壁や柱、家具、机、ステンレス、冷蔵庫などの金属塗装面、タイル、ガラス、プラスチックなど、必要な場所に貼り付けて使えるフックで、タブのミミを引き伸ばすことにより、掲示物や壁面も傷めず、ノリ残りなくはがすことができ、貼り替え用の<コマンド>タブ(粘着タブ)を使用すれば再び使えるのが特徴です。詳しくは同社のホームページをご覧ください。 http://www.mmm.co.jp/diy/command/index.html
 同社では、<コマンド>フック各種、貼り替え用<コマンド>タブのほか、<スコッチ>ブランドの接着剤にもベルマークを付ける予定ですが、アイテム数やベルマーク点数などの詳細は現在、検討中ですのでわかり次第お知らせします。ベルマーク付き商品は来年1月下旬から順次店頭に出る予定です。

写真は、住友スリーエムの<コマンド>フックの1例。
コマンドフック
(2009/12/02)