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世界寺子屋運動20周年で記念イベント

 読み書きが出来ない人に教育の機会を提供する世界寺子屋運動が今年20周年を迎え、日本ユネスコ協会連盟では、9月8日(火)の国際識字デーに東京・汐留の電通ホールで記念イベントを開きます。カンボジアやネパールなどの寺子屋で実際に学んだり、運営したりしている人を招いて行っている20周年記念事業のひとつです。ベルマーク教育助成財団では同連盟を通じて世界寺子屋運動を支援しています。
 現在、読み書きの出来ない人は世界で7億7600万人、大人の6人に1人が該当し、約7割はアジア太平洋地域にいる、と言われます。1989年に始まったユネスコ世界寺子屋運動は、アジアを中心に、学校に行けない子どもや、読み書きの出来ない大人たちのための識字教室だけでなく、職業訓練や収入向上プログラムなどを、現在、アフガニスタン、カンボジア、ラオス、インド、ネパールの5カ国で行っています。この他これまでにバングラデシュ、ベトナムなど10カ国でも実施してきました。
 9月8日のイベントは、寺子屋運動に協力している株式会社電通などとの共催で、10時半から17時まで、世界寺子屋運動20周年委員会委員長で国際基督教大学顧問の千葉杲弘さんによる基調講演や、インド、カンボジアの寺子屋で実際に学んだ人や教員による活動紹介の他、企業の寺子屋運動支援、若者が見た寺子屋の現場のテーマでパネルディスカッションもあります。申し込み・問い合わせは、日本ユネスコ協会連盟教育文化事業部へ(電話03-5424-1121 E-mail:nfuaj_inc@unesco.or.jp)へ。詳細は同連盟ホームページ(www.unesco.jp)を見てください。
 この他、8月29日(土)に横浜での中部東ブロック・ユネスコ活動研究大会の中でカンボジアの寺子屋運営委員が報告をするなど、9月、11月に各地で報告会が開かれます。参加希望者は上記日本ユネスコ協会連盟世界寺子屋運動担当まで電話で申し込んでください。

(2009/08/14)