お知らせ


記事目次



寄贈マークでテント買いました 宮古恵風支援学校からお礼

 「頂いたベルマークでワンタッチテント2張りを購入しました。生徒たちが自分たちで組み立てました」――ベルマーク財団には全国各地からベルマークが寄贈され、被災校、へき地、特別支援学校などで教育設備に使われています。そうした学校のひとつ、岩手県立宮古恵風支援学校(石川幸男校長)から、お礼が届きました。 宮古恵風支援学校の生徒
 同校は、本州最東端の漁業のまち、宮古市の丘の上にあり、1979年開校、今年4月に宮古養護学校から名前が変わったばかりです。小学部28人、中学部27人、高等部30人の計85人の児童生徒が学んでおり、1200平方メートルの広大な畑では、ジャガイモ、トウモロコシ、ダイコンなどの野菜栽培をするほか、農閑期には地元でとれるサケを加工して「荒巻鮭」作りをしたり、牛乳パックを利用した紙工作業などをしたりしています。またホームページの宮恵ブログ日記は毎日のように更新されており、内容豊かです。
 ベルマークで購入したワンタッチテント2張りは1月下旬に届きました。学校の名前が入り、ベルマークのついたテントを生徒たちが早速組み立て=写真。やや小振りで持ち運びが簡単なので、盛岡市で開かれる競技会に持っていき休憩や食事の際に使ったり、校外活動でも利用したい、と中学部の須田美喜子先生は話していました。
(2009/04/17)

全国100に兵庫12・埼玉9校 集票点数分析、オイスカ校が2年続け首位

 まとまった2008年度の集票点数全国ベスト100と県別ベスト20を分析してみました。
 全国ベスト100を前年2007年度と比べると、30万点以上は4校に対し前年が10校。ただ20万点以上は29校対31校。さらに18万点以上で見ると、逆に43校で、前年の41校を上回ります。100番目を見ても14万7902点に対し前年は14万8761点でほとんど変わりません。今年度は高い点数のところが減りましたが、全体的には平均化された、といえそうです。
 学校別の内訳は、小学校が79と圧倒的で、中学校9、幼稚園・保育園4、高校2、その他6です。小学校トップ(全国1万5088校参加)は大砂土東小(さいたま市)、中学(全国6775校)は富士見高原中(長野県富士見町)、高校(全国1192校)はベスト100トップの中野学園オイスカ高校(静岡県浜松市)、幼稚園・保育園(全国5317園・所)では下妻小友幼稚園(茨城県下妻市)です。
 県別で見ると、最も多いのは兵庫で12、2番目が埼玉9。以下、福島・愛知7、東京・静岡5、神奈川・長野・岐阜・大阪・広島4と続きます。
 2年続けてベスト100に入ったのはトップの中野学園オイスカ高校など31校。オイスカ校は母体であるオイスカのネットワークを通じての支援が強み。5位の下妻小友幼稚園は、近くの工場で使ったキユーピーの点数が支えています。多くが累計点数300〜500万校ですが、8位の初声中学校(神奈川1位、三浦市)は、100万点を達成したばかり、11位の杉の子特別支援学校(三重県1位、鈴鹿市)は、昨年10月に参加し初めて送票したルーキーです。20位の清心保育園(岡山県トップ、倉敷市)は、60万点台、29位の出石中学校(兵庫3位、豊岡市)は70万点台、35位の木曽川東小学校(愛知県5位、一宮市)は50万点台です。
 続いて県別20を見てみます。ベスト20すべてが10万点以上なのは、福島、埼玉、千葉、東京、神奈川、静岡、愛知、兵庫、広島の9都県。このうち神奈川・兵庫は12万点以上、埼玉・千葉・愛知は11万点以上です。ちなみに10万点以上が多いのは神奈川で74校、埼玉も53校、千葉が42校、兵庫が39校あります。兵庫、埼玉、愛知、東京などは参加校1000以上ですが、福島は629校、長野599校、岐阜611校、静岡は744校、広島は814校です。
 学校別では、新潟、長野ではベスト20に中学校5校、静岡では幼稚園・保育園4校が目立ちます。新潟・長野は中学校参加率が89%、86%で全国3、4位と高く、静岡の幼稚園・保育所参加数も193で全国7位です。こうしたことが影響したのかもしれません。北海道大学女性研究者支援室は11万3967点を集め北海道3位、大学では唯一ランキング入りしており全国トップです。
 累計点数が少なくても上位という学校も参加校が多いところで目立ちます。1900校を超え全国トップの東京でも、7位の川南小(江東区)は100万点台です。また2年連続ベスト10入りし9位の舟渡小(板橋区)は、180万点が目前です。参加校2位の大阪(1529校)では、2位の秦野小(全国66位、池田市)が80万点台、やはり1422校で全国3位の北海道では、2位の稲田小学校(帯広市)は、約30万点台です。  地域別で見ると、大分県が大分市に16、和歌山県が和歌山市に12という「一極集中型」なのに対し、大阪は豊中市5、大阪市3、静岡も静岡市5、富士宮市4、という「分散型」で、特に愛知県は豊田市、岡崎市各3なのに対し名古屋市がゼロです。
 (集票点数は、2008年2月21日から09年2月20日までの集計です)
 ・2008年度 年間集票点数全国ベスト100
 ・2008年度 年間集票点数都道府県別ベスト20
(2009/04/10)

138校・園から411万620円寄付 2008年度友愛事業

 2008年度の第11回友愛援助事業(ことし1月31日締め切り)に対して、全国のPTAの138校・園の皆さんから411万620円が寄せられました。対象は、通常の6事業に08年9月から呼びかけた中国・四川大地震、ミャンマーの大水害への緊急友愛援助2事業を加えた計8事業で、前年度を23万円近く上回りました。ありがとうございました。内訳は、別項の援助の輪→友愛援助事業参加校をご覧下さい。皆さんから寄せられた寄付は、ベルマーク教育助成財団からの援助資金と合わせて、下記のNGOなどに委託して、09年度の早い時期に実施されます。

《事業毎の寄付申し込み額》
(1)寺子屋を中心としたインドの識字教育・職業訓練(日本ユネスコ協会連盟)  21万9599円
(2)スマトラ沖大地震・大津波で被災した子供たちへの救援事業(ジョイセフ)  51万8737円
(3)カンボジアの子どもたちへの教育支援(日本ユニセフ協会)  79万2315円
(4)ラオスの学校への図書室整備事業(「ラオスのこども」)  22万5985円
(5)「子供の森」計画支援(オイスカ)  127万2625円
(6)夕張の子どもたちへの支援(ベルマーク教育助成財団)  51万8775円
(7)中国・四川大地震で被災した子どもたちへの支援(ジョイセフ)  27万5174円
(8)ミャンマー大水害で被災した子どもたちへの支援(ジョイセフ)  28万7410円
(2009/04/10)

新年度資料を送ります

 2009年度用のベルマーク運動資料が出来上がりました。「ベルマーク手帳」(B5判、112ページ)は横組みで大きくなって2年目。「ベルマーク一覧表」(B4判)はクリーム色です。 お買い物ガイド 「お買い物ガイド前期用」(No.96、B5判、68ページ)の表紙=写真=は顕微鏡をのぞく神奈川県小田原市の富士見小学校の子どもたちです。この3点は、活動を進める上での大切な手引き書と資料です。他に、整理袋一式と請求用紙、送り状、注文書、などをベルマーク新聞新学期号と一緒に、5月初めまでには、参加校・園・団体のベルマーク担当者あてにお送りします。ベルマーク運動を分かりやすく説明した朝日新聞の3月12日付PR特集を元にした4ページの特別版も同封します。資料が届きましたら、古い資料は捨てて、新しいものをご活用下さい。
(2009/04/10)

鈴木喜代春さんの全24巻選集刊行始まる

 ベルマーク新聞で書評「読んでみたい本」を担当している児童文学者鈴木喜代春さんの児童文学選集全24巻の刊行が始まりました。鈴木さんの著作は150冊以上に及びますが、こうした大がかりな選集は初めてです。 鈴木喜代春さんの全24巻選集刊行
 鈴木さんは青森県田舎館村出身で、日本児童文学者協会会員、元日本子どもの本研究会会長。青森、千葉県で教員生活をしながら本を書き続け、84歳の今も現役です。
 選集は、前期と後期に分かれ、目が悪く三味線を弾いて家を回り、金品をもらう「門付け」という仕事をする小作農の次男坊を描いた「津軽ボサマの旅三味線」など前期3冊が3月に刊行されました。残る9巻は4〜5月、後期の12巻は来年春頃に刊行を予定しています。
 明治の初めに起きた公害と闘った農民と田中正造の行動を描いた「二つの川」、腰までもぐる田んぼを舞台に、娘を奪われ、最後の息子も戦争で失った「ばば」の回想である「十三湖のばば」、青森県車力村に最初の診療所を開いた医師岩渕謙一を主人公にした「いのちの歌声 医師岩渕謙一のたたかい」など代表作がそろっています。
 出版元のらくだ出版では「江戸末期から明治・大正・昭和と続く動きを市井の人を中心にリアルに描いており、人間の感情の機微を描いた作品を、今の子どもたちの心の成長の糧として多くの方に読んで欲しい」と話しています。各巻A5判、平均200ページで定価1400円。申し込みは最寄りの書店か、らくだ出版(〒153−0051 東京都目黒区上目黒4−19−1、電話03−5721−2733、FAX03−5721−2735)まで。
(2009/04/10)