まとまった2008年度の集票点数全国ベスト100と県別ベスト20を分析してみました。
全国ベスト100を前年2007年度と比べると、30万点以上は4校に対し前年が10校。ただ20万点以上は29校対31校。さらに18万点以上で見ると、逆に43校で、前年の41校を上回ります。100番目を見ても14万7902点に対し前年は14万8761点でほとんど変わりません。今年度は高い点数のところが減りましたが、全体的には平均化された、といえそうです。
学校別の内訳は、小学校が79と圧倒的で、中学校9、幼稚園・保育園4、高校2、その他6です。小学校トップ(全国1万5088校参加)は大砂土東小(さいたま市)、中学(全国6775校)は富士見高原中(長野県富士見町)、高校(全国1192校)はベスト100トップの中野学園オイスカ高校(静岡県浜松市)、幼稚園・保育園(全国5317園・所)では下妻小友幼稚園(茨城県下妻市)です。
県別で見ると、最も多いのは兵庫で12、2番目が埼玉9。以下、福島・愛知7、東京・静岡5、神奈川・長野・岐阜・大阪・広島4と続きます。
2年続けてベスト100に入ったのはトップの中野学園オイスカ高校など31校。オイスカ校は母体であるオイスカのネットワークを通じての支援が強み。5位の下妻小友幼稚園は、近くの工場で使ったキユーピーの点数が支えています。多くが累計点数300〜500万校ですが、8位の初声中学校(神奈川1位、三浦市)は、100万点を達成したばかり、11位の杉の子特別支援学校(三重県1位、鈴鹿市)は、昨年10月に参加し初めて送票したルーキーです。20位の清心保育園(岡山県トップ、倉敷市)は、60万点台、29位の出石中学校(兵庫3位、豊岡市)は70万点台、35位の木曽川東小学校(愛知県5位、一宮市)は50万点台です。
続いて県別20を見てみます。ベスト20すべてが10万点以上なのは、福島、埼玉、千葉、東京、神奈川、静岡、愛知、兵庫、広島の9都県。このうち神奈川・兵庫は12万点以上、埼玉・千葉・愛知は11万点以上です。ちなみに10万点以上が多いのは神奈川で74校、埼玉も53校、千葉が42校、兵庫が39校あります。兵庫、埼玉、愛知、東京などは参加校1000以上ですが、福島は629校、長野599校、岐阜611校、静岡は744校、広島は814校です。
学校別では、新潟、長野ではベスト20に中学校5校、静岡では幼稚園・保育園4校が目立ちます。新潟・長野は中学校参加率が89%、86%で全国3、4位と高く、静岡の幼稚園・保育所参加数も193で全国7位です。こうしたことが影響したのかもしれません。北海道大学女性研究者支援室は11万3967点を集め北海道3位、大学では唯一ランキング入りしており全国トップです。
累計点数が少なくても上位という学校も参加校が多いところで目立ちます。1900校を超え全国トップの東京でも、7位の川南小(江東区)は100万点台です。また2年連続ベスト10入りし9位の舟渡小(板橋区)は、180万点が目前です。参加校2位の大阪(1529校)では、2位の秦野小(全国66位、池田市)が80万点台、やはり1422校で全国3位の北海道では、2位の稲田小学校(帯広市)は、約30万点台です。
地域別で見ると、大分県が大分市に16、和歌山県が和歌山市に12という「一極集中型」なのに対し、大阪は豊中市5、大阪市3、静岡も静岡市5、富士宮市4、という「分散型」で、特に愛知県は豊田市、岡崎市各3なのに対し名古屋市がゼロです。
(集票点数は、2008年2月21日から09年2月20日までの集計です)
・ 2008年度 年間集票点数全国ベスト100
・ 2008年度 年間集票点数都道府県別ベスト20
(2009/04/10)
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