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日本ユネスコ協会連盟から感謝状

 世界寺子屋運動へのベルマーク運動からの協力に対し、日本ユネスコ協会連盟(松田昌士会長)から感謝状が贈られました。5月19日、東京・銀座にある財団事務所を訪れた同連盟事務局の川上千春教育文化事業部長兼広報室長から、ベルマーク教育助成財団の末吉正憲総務部長兼業務部長に手渡されました(写真)。連盟から財団に対する感謝状は、2003年4月、ベトナム北部での寺子屋事業に対して贈られたことに続くものです。「ベルマーク財団からの継続的な協力は大変ありがたいです」と川上部長は話していました。
  同連盟は、世界寺子屋運動の他、世界遺産活動、青少年育成など様々な活動をしていますが、特に1989年に始まった世界寺子屋運動は、アジアを中心に、学校に行けない子どもや、読み書きの出来ない大人たちのための識字教室だけでなく、職業訓練や収入向上プログラムなどを、行っており、現在では、アフガニスタン、カンボジア、ラオス、インド、ネパールの5カ国が対象です。
  カンボジアでは、1994年から始まった寺子屋事業により10年間で約3万2700人が識字教室で学んでおり、識字率は約70%(男80%、女60%)。北部にあるシェムリアップ州では、2006年からアンコール寺子屋プロジェクトを行っていますが、2年間駐在し最近帰国した事務局の木村まり子さんによりますと、識字率が約53%で、特に女性や農村部での低さが目立つそうです。一方、東南アジア最大の淡水湖トンレサップ湖に浮かぶ水上寺子屋のある同州チョンクニア村では、職業訓練により湖に自生するホテイアオイを使ったバッグやかごなどの製作が進んでいます(写真=日本ユネスコ協会連盟提供)。またプレイクロッチ村では、2月に寺子屋が完成しましたが、銘板には他の協力団体と並んでベルマーク財団の名前がクメール語と英語で刻まれているそうです。
(2008/5/23)