財団法人ベルマーク教育助成財団は３月２日に開いた理事会と評議員会で、財政破綻に見舞われた北海道夕張市の子どもたちを支援する援助事業を盛り込んだ２００７年度事業計画案と同予算案を承認しました。財政破綻した地方自治体の子どもたちに対する支援事業は初めてのことです。
　 承認された来年度の教育助成費は５８７０万円で２００６年度と同額ですが、夕張の子どもたちに教育備品を贈る特別援助１００万円が盛り込まれました。また、へき地の学校を対象にしたソフト援助である絵画教室や一輪車教室などの出前教室を同市で集中開催します。さらに、全国のベルマーク運動参加ＰＴＡに対して、夕張の子どもたちを支援する寄付を呼び掛けることにしています。

財団の評議員４氏が交代

　 この日の理事会で承認された２００７年度の事業計画のうち教育助成事業は前年度と同規模ですが、上記の夕張支援に加え、４月に予定されている福岡県西方沖地震の被災校、玄界小中学校への再開記念の激励支援を行います。この他、へき地学校、養護学校、盲学校、ろう学校への教育設備助成、へき地学校へのソフト援助、日本ユネスコ協会連盟や日本ユニセフ協会、国際ＮＧＯジョイセフなどと連携しての教育援助プロジェクト、海外の小規模日本人学校援助などの海外援助、友愛援助６事業の寄付、を呼びかけます。
　 また人事では、評議員の次の４氏が交代しました。日本ＰＴＡ全国協議会会長・赤田英博氏が退任、梅田昭博氏に、日本学校視聴覚教育連盟会長・小泉憲也氏が退任、天野和雄氏に、全国高等学校長協会会長・甲田充彦氏が退任、島宮道男氏に、日本経済団体連合会事務総長・和田龍幸氏が退任、中村芳夫氏に、それぞれ交代しました。
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　２００７年度からの理事・監事・評議員・顧問は次の通りです（敬称略、☆印は新任）。
▼理事長
齋藤諦淳（元文部省生涯学習局長・武蔵野大学学長）
▼専務理事
三浦昭彦（朝日新聞社編集担当）
▼常務理事
野�ｱ弘（元文部事務次官・国立博物館理事長）
常務理事兼事務局長森精一郎（元朝日新聞社社長秘書役）
▼理事
一番ケ瀬康子（長崎純心大学教授）
木原啓吉（江戸川大学名誉教授）
尾崎護（元大蔵事務次官・矢崎科学技術振興記念財団理事長）
牟田悌三（世田谷ボランティア協会名誉理事長）
渡辺通弘（元文化庁文化部長・昭和音楽大学名誉教授）
木村治美（共立女子大学名誉教授）
野村昌彦（弁護士）
川淵三郎（日本サッカー協会キャプテン）
清田治史（朝日新聞社事業担当）
▼監事
杉浦文彦（公認会計士）
小畑和敏（朝日新聞社管理労務担当補佐）
▼評議員　
☆梅田昭博（日本ＰＴＡ全国協議会会長）
☆天野和雄（日本学校視聴覚教育連盟会長）
寺崎千秋（全国連合小学校長会会長）
高橋秀美（全日本中学校長会会長）
☆島宮道男（全国高等学校長協会会長）
多田清文（全国へき地教育研究連盟会長）
中村正彦（全国都道府県教育長協議会会長）
芦葉浪久（東北師範大学客員教授）
小塩允護（国立特殊教育総合研究所教育支援研究部総合研究官）
神尾裕治（全国盲学校長会会長）
林茂和（全国聾学校長会会長）
野口昇（日本ユネスコ協会連盟理事長）
☆中村芳夫（日本経済団体連合会事務総長）
原田豊彦（日本放送協会理事）
石井勤（朝日新聞東京本社編集局長補佐）
横井正彦（朝日新聞大阪本社編集局長補佐）
清水建宇（朝日新聞社論説委員）
▼顧問
吉川俊夫（前ベルマーク教育助成財団常務理事）
(2007/3/5)